嵐・二宮和也が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した。すでに優秀賞として発表されていた内野聖陽(『海難1890』)、大泉洋(『駆込み女と駆出し男』)、佐藤浩市(『起終点駅 ターミナル』)、役所広司(『日本のいちばん長い日』)とともに最優秀賞の結果を待っていた二宮は、自分の名前が読み上げられると驚きを隠せない様子で、小走りに壇上へむかった。二宮は昨年の日本アカデミー賞を振り返り、先輩であるV6・岡田准一が最優秀主演男優賞をもらう様子を、家で見ていたと明かした。最初は先輩の受賞をうれしく見ていたものの、だんだん悔しさが生まれ「俺も欲しいな」と思うようになったという。二宮は、岡田から「次はお前だから」と言われたエピソードを披露し、「そのときは、自分の中ではここに立つとは思っていませんでしたけど、すごくうれしいです」と喜びを語った。また、ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川氏の名前を出し、「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、ちょっとは恩返しができたかと思うと、すごくありがたいです」と感謝の思いを表した。■二宮コメント全文もう、ありがとうございます。昨年僕の先輩である岡田准一君がこの賞をいただきまして、すごくうれしくて、家で「すごいいい酒だなあ」と思って、飲みながら見せていただきました。でも、飲んでいくうちに悔しくて。「俺も欲しいな」という風に、だんだん思ってきたときに、会ったのかな、岡田君と。そのときに、「次はお前だから」と言っていただきました。そのときは、全然自分の中では、そこまでピントがあっていなかったですし、ここに立つということは思っていませんでしたけど、すごくうれしいですし、「とったな」と思います。2年連続で、僕が先輩の次にこれをいただくのは、すごくうれしいですし、この姿を、まあ嵐の人たちも絶対見てくれてると思いますし、喜んでくれてると思います。そしてジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごくありがたく、また頑張っていこうと思っています。今日はすごくいい酒が飲めそうだなと。岡田君に自慢します。本当にありがとうございました。
2016年03月04日二宮和也が『母と暮せば』で第39回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞!昨年の岡田准一に続き、2年連続でジャニーズの俳優が栄冠となった。主演の吉永小百合は先日、左手首を骨折し、この日はギプスをしての出席となったが“息子”からの何よりのお見舞いとなった。『母と暮せば』は故・井上ひさしが『父と暮せば』の対となる作品として構想していた作品。戦後、助産婦として長崎で暮らす伸子の元に、原爆で亡くなったはずの息子の浩二が現れ…というファンタジーで山田洋次監督がメガホンを握り、坂本龍一が音楽を担当している。この日の授賞式に、優秀主演女優賞受賞者として出席した吉永小百合の手には白い包帯が…。数日前に仕事で雪国を訪れた際に、坂道で転倒して左手手首を橈骨(とうこつ)骨折したとのこと。すでに手術も済んでおり、本人は「過信と油断のせいです。頑張って治します」とコメントしている。その吉永さんの最優秀主演女優賞受賞はならなかったが、浩二の元婚約者を演じた黒木華が最優秀助演女優賞、そして二宮さんが最優秀主演男優賞に輝いた。主演男優賞部門には、『駆込み女と駆出し男』の大泉洋、『日本のいちばん長い日』の役所広司、『海難1890』の内野聖陽、『起終点駅 ターミナル』の佐藤浩市と40代、50代、60代の各世代を代表する名優が名を連ねたが、その中で最年少の32歳の二宮さんが、見事に最優秀賞を受賞した。昨年の最優秀主演女優賞受賞者でプレゼンターを務める宮沢りえの口から、自身の名が読み上げられると、二宮さんは興奮した面持ちを見せ、同じテーブルの山田監督とガッチリと握手を交わした。トロフィーを受け取った二宮さんは「昨年、先輩の岡田くんが受賞したのが嬉しくて、家で『いい酒だな』と飲みながら見させてもらってたんですが、飲んでいるうちに悔しくなって『おれもほしい』と思いました。そう思ってるときに岡田くんと会って『次はお前だから』と言われたんです。2年連続で先輩の次に(受賞して)すごく嬉しいです」と喜びを語った。また「この姿を『嵐』のみんなも見てくれていると思うし、喜んでくれていると思います。ジャニーさん、メリーさん、ジュリーさんに迷惑をかけてきたけど、これでちょっとは恩返しができたなら」と感謝の思いを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2016年03月04日女優の黒木華が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、昨年の『小さいおうち』に続いて、『母と暮せば』で最優秀助演女優賞を受賞した。緊張の面持ちでマイクの前に立った黒木は、「この場に2回も同じ賞で立てると思ってなかったので、山田(洋次)監督に感謝してもしきれません」と吐露。「映画館に観に来てくださったお客さんのおかげです。これからも地道に精進してきますので、どうか皆さんよろしくお願いします」と意気込みのコメントで結んだ。同賞の2年連続受賞は、余貴美子以来(第33回『ディア・ドクター』、第32回『おくりびと』)、史上2人目。優秀助演女優賞は、黒木のほか、夏帆と長澤まさみが『海街diary』、満島ひかりが『駆込み女と駆出し男』、吉田羊が『映画 ビリギャル』でそれぞれ受賞した。
2016年03月04日第39回日本アカデミー賞において、安藤サクラが『百円の恋』で最優秀主演女優賞を獲得!本作は超低予算で制作され、わずかな館数での公開で始まったが、主演女優賞に加え、最優秀脚本賞(足立紳)にも輝き、今回の授賞式で大旋風を巻き起こした。優秀主演女優賞には『海街diary』での長女役が絶賛された綾瀬はるか、『ビリギャル』の有村架純、『あん』の樹木希林、『母と暮せば』の吉永小百合と若手からベテランまで多彩な顔ぶれが並んだが、予算規模も最小、撮影期間もわずか2週間の『百円の恋』で存在感を見せつけた安藤さんが最優秀賞を受賞した。安藤さんは2013年に「第86回キネマ旬報ベスト・テン」で史上初の、主演女優賞(『かぞくのくに』)、助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』ほか)のW受賞を達成。昨年は実姉の安藤桃子がメガホンを握った『0.5ミリ』でも優秀主演女優賞を受賞したが、今年ついに最優秀賞主演女優賞受賞となった。安藤さんは本作の撮影を振り返り「2週間での撮影というのが悔しくて、みんな『やってやるぜ!』という気持ちでした」と述懐。映画では、30代になっても自堕落な生活を送っていたが、あるきっかけでボクシングに打ち込んでいく主人公・一子を演じている。オーディションでこの役を勝ち取った安藤さんは「彼女のようになりたかった」と語り、短期間での過酷な肉体改造についても赤裸々に語った。そして、プレゼンターの岡田准一から、最優秀賞受賞者として自身の名が読み上げられると、安藤さんは信じられないという表情を見せ「驚いてます!びっくりして…ジワジワと心臓が出てきちゃいそう!」と驚きを口にした。『百円の恋』は最優秀脚本賞(足立紳)も受賞。小規模公開の低予算作品の主要部門での2冠に会場は、称賛の拍手に包まれた。会場内の同作のテーブルには新井浩文(優秀助演男優賞)、武正晴監督(優秀監督賞)も同席していたが新井さんは脚本、主演女優部門での最優秀受賞について、テーブルで「絶対にない!」と語っていたそうで、最優秀脚本賞で名前を呼ばれた足立さんは「新井さんは『絶対にありませんから』と言ってたんですが、1ミリくらい期待していて…メッチャ嬉しいです」と喜びを口にした。安藤さんも、壇上でトロフィーを受け取ったのち、新井さんの発言に言及し「新井くんが『ないと思うけど、サクラが獲ったら、ウチ泣いちゃうよ』と言ってたのに、全然泣いてない!」と、壇上からツッコミ。改めて「思い出されるのは、数館から始まって口コミで上映館が増えて、みなさんに会いたくていろんなところに行かせていただいたこと。見ていただいた方のエネルギーや熱気を劇場に入った時に感じました。ジワジワとエネルギーが繋がって、こんなところにまで来られるようになった映画に参加できたことを嬉しく思います」と感激の面持ちで語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百円の恋 2014年12月20日より全国にて公開(C) 2014 東映ビデオ
2016年03月04日第39回日本アカデミー賞において、最優秀助演女優賞部門で『母と暮せば』の黒木華が、昨年の『小さいおうち』に続いての2年連続受賞の快挙を達成した。同部門における2年連続最優秀賞受賞は余貴美子に続いて史上2度目。優秀助演女優賞には黒木さんと共に『海街diary』の長澤まさみと夏帆、『駆込み女と駆出し男』の満島ひかり、『ビリギャル』の吉田羊と実力派の女優陣が顔をそろえたが、黒木さんはその中での2年連続の最優秀賞受賞という快挙を成し遂げた。『母と暮せば』で黒木さんが演じたのは、婚約者の浩二を原爆で亡くした女性で、戦後は小学校で教鞭をとり、浩二の母・伸子の元を訪れる町子。彼女が戦争の傷を少しずつ癒していくさまが描かれる。本作は、故・井上ひさしさんが『父と暮せば』の対となる作品として構想していながらも実現できなかった作品で、山田洋次監督が吉永小百合、二宮和也をメインキャストに迎えて映画化。以前、『父と暮せば』に出演した今年の授賞式の司会者(昨年の最優秀主演女優賞)の宮沢りえは「本当に難しい役だったと思います」と黒木さんの演技を絶賛。同じく司会の西田敏行も、黒木さんの演技を「木綿の肌触り。日本の風土が生み出した女優」と称賛を送る。黒木さんは「吉永(小百合)さんと山田監督が話をしてくださって、勉強になりました」と振り返った。昨年の最優秀助演男優賞受賞者の岡田准一がプレゼンターを務め、黒木さんの名を読み上げると驚きの表情を浮かべつつ壇上へ。「2回もこの場に立てると思ってなかったです。山田監督に感謝してもしきれません。映画館に見に来てくださったお客様のおかげです。これからも地道に精進していきたいと思っています」と受賞の喜びを口にした。なお過去の同部門での2年連続受賞者は、助演女優賞での余貴美子(『おくりびと』『ディア・ドクター』)に続き史上2人目。それ以外の部門では、主演男優賞で高倉健と役所広司、助演男優賞で竹中直人、主演女優賞で松坂慶子が達成している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2016年03月04日第88回アカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン(26)が映画『ルーム』(4月8日公開)のジャパンプレミアに登壇するため、息子役を演じたジェイコブ・トレンブレイ(9)と共に20日に来日することが1日、明らかになった。2人は、今回が初の来日となる。ラーソンは、9歳でデビューし長いキャリアの中で実力をつけながらも評価されない不遇の時を経験してきたが、前作『ショート・ターム』(14年)で米国のゴッサム賞主演女優賞を受賞。本作では、アカデミー賞の前哨戦ともされる、ナショナル・ボード・オブ・レビューで女優賞を獲得しており、アカデミー賞でも初ノミネートにして初受賞を果たしたことで現在、世界から注目を浴びている。一方のトレンブレイは、今回の授賞式でプレゼンターも務めつつ、大ファンの『スター・ウォーズ』シリーズのキャラクターたちに出会えて大喜び。最近は、トップスターたちとのツーショットをInstagramで公開することに凝っているようで、ゴールデン・グローブ賞授賞式ではレオナルド・ディカプリオとの、グラミー賞授賞式ではレディ・ガガとの写真を披露してきた。2人はラーソンが主演女優賞を受賞した際にも、熱いハグとグー・タッチで感激。あたかも本当の親子のように強い絆を見せつけた。『ルーム』は、7年間"部屋"に監禁された2人が演じる母子の脱出劇を描いた物語。ラーソンは、生まれてから一度も部屋を出たことのない息子に外の世界を見せるために、脱出を決意し、必死に生きようとする母を熱演する。今回の来日告知と同時に、新たな場面写真も公開。どこかをみつめる息子と、こちらを見やる母の不安げな表情が映されている。(C)ElementPictures/RoomProductionsInc/ChannelFourTelevisionCorporation2015
2016年03月03日歌手のレディー・ガガは、2月28日に開催された第88回アカデミー賞で800万ドル(約9億円)相当のイヤリングをつけていたようだ。ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された同式典のレッドカーペットに、ガガはブランドン・マックスウェルが手掛けたシンプルながらも目を引く白のジャンプスーツを着て登場していたが、それよりも注目を浴びたのが耳に輝いていたロレイン・シュワルツの高価なイヤリングだった。そのイヤリングは、エメラルドカットで整えられたダイヤモンドが2つ縦に並んだドロップ型のもので、上のダイヤモンドが30カラット、下が60カラットの計90カラットとぜいたくに石が使われたものだ。ガガがカーリーなブロンドの髪を耳にかけたことでその存在が強調されたそのイヤリングは、2015年2月のバレンタインデーにテイラー・キニーから贈られた約50万ドル(約5,600万円)といわれる婚約指輪ともマッチしていた。そんな中、アカデミー賞の晴れの場にロレイン・シュワルツのジュエリーをつけるのを選んだのはガガだけでなく、プリヤンカー・チョープラーも推定3,200万ドル(約3,600万円)のティアドロップ型のイヤリングとセットのリングをつけていた。(C)BANG Media International
2016年03月02日第88回アカデミー賞は2月29日(日本時間)、すべての賞を発表し、終了した。近年まれに見る激戦で、予想が困難だった作品賞をはじめ、各賞の結果にドラマがあり、非常に興味深い授賞式となった。今年の受賞作品、受賞者には共通点がある。テーマは「生還」だ。授賞式は脚本賞の発表で幕を開け、『スポットライト 世紀のスクープ』が受賞。脚本も手がけたトム・マッカッシー監督は、「勇気ある“生還者”に感謝したい」と手にしたオスカー像を掲げた。カトリック教会による性的虐待を、新聞記者が執念の取材で暴いた実話を描く本作は、幼少期に性的虐待を受けながら、トラウマから“生還”した元被害者たちにも光を当てている。真の主人公は、自らを“生還者”と呼ぶ彼らなのだ。そして授賞式は、同作に作品賞を捧げ、幕を閉じた。セレモニーそのものに、ドラマ性がある――これぞ、アカデミー賞の醍醐味だろう。悲願の主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオが、『レヴェナント:蘇えりし者』で演じたのは仲間の裏切りで、最愛の息子を奪われたハンターという役どころ。過酷な大自然、悪意に満ちた人間の仕打ちを前に、何度となく生死をさまよい、そのたびに生還を果たす姿は、文字通り「蘇えりし者」である。ブリー・ラーソンが主演女優賞に輝いた『ルーム』は、7年もの間“部屋”に監禁された女性とその幼い息子の生還劇を描いた。最多6部門を獲得し、オスカーナイトの裏番長として大暴れした『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。独創的なビジョンと決死のアクション、徹底的に構築された空間芸術が描いたのは、マッドな近未来を駆ける男と女たちのシンプルな力強さだった。すべてを失ってもなお、生きることをあきらめない主人公・マックスはこう叫ぶ――「本能がおれに命じる、生き残れと」。今年のアカデミー賞が、生還をテーマに選んだのは、混迷する現代社会へのハリウッドなりの警鐘かもしれない。このままでは、本当に世界がマッドな状況に陥ってしまう…いや、すでにマッドな世界だからこそ、いかに生還すべきか真剣に考えるべきだと訴えているのだ。晴れの舞台で、切迫した環境問題に言及したディカプリオの姿も印象的だった。(text:Ryo Uchida)
2016年03月01日東京新聞が主催する「第八回東京新聞映画賞」の表彰式が2月29日(月)、東京・日比谷の帝国ホテルで執り行われ、新垣結衣が主演した『くちびるに歌を』が同賞を受賞。三木孝浩監督をはじめ、若手俳優の恒松祐里と下田翔大がお祝いに駆けつけ、喜びを分かち合った。「東京新聞映画賞」は、2008年度に第1回目がスタートし、今年で8回目を数える映画賞。2015年1月~2015年12月までに公開されたすべての劇場公開作品を選考対象に、東京新聞が読者から最大で3作品までを募集した“大切な人に観てほしい映画”の結果を参考に、同賞選考委員会が協議して決定される。過去には『幸せのありか』(13)や、『ペコロスの母に会いに行く』(13)などが受賞を果たしている。表彰式に登壇した三木監督は、「今回『くちびるに歌を』が“大切な人に観てほしい映画”として選ばれたことを本当にうれしく思います。この作品がこの賞をきっかけに、いろいろな人に広まっていければうれしく思います」と感激の想いをコメント。そして、同作がアンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」が出発点になって映画化まで至ったことに触れ、「もともとアンジェラさんは自分のためではなく、合唱コンクール課題曲として10代の子どもたちのために曲を作ったそうです。自分のためではなく誰かのために作るという想いが歌になって、小説になって、こうやって映画になって、そういう想いが波紋のように広がって生まれた作品です」と喜びをかみしめていた。また壇上には仲村ナズナ役の恒松さん、桑原サトル役の下田さんもお祝いにかけつけた。『くちびるに歌を』のブルーレイ&DVDは発売中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:くちびるに歌を 2015年2月28日より全国にて公開(C) 2015 『くちびるに歌を』製作委員会(C) 2011 中田永一/小学館
2016年03月01日最低映画を決める"ラジー賞"こと第36回ゴールデンラズベリー賞で、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が最多受賞となってしまった。アカデミー賞授賞式前日に毎年最低映画発表するラジー賞で、ジェイミー・ドーナンとダコタ・ジョンソンが主演を務めた『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が最低作品賞、最低男優賞、最低女優賞、最低スクリーンコンボ賞、さらには最低脚本賞という不名誉な賞を次々と獲得した。ちなみに『ファンタスティック・フォー』も最低作品賞を同時に受賞した。28日に行われたアカデミー賞で最優秀男優賞にノミネートされていたエディ・レッドメインは、同賞の受賞を逃した一方で『ジュピター』で最低助演男優賞を受賞している。最低助演女優賞はケイリー・クオコとなっている。過去にラジー賞に選ばれるも名俳優として再び輝かしい舞台に復活した俳優に贈られるラジー名誉挽回賞には、『クリード チャンプを継ぐ男』のシルヴェスター・スタローンが選ばれた。第36回ゴールデンラズベリー賞受賞一覧最低作品賞:『ファンタスティック・フォー』『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低女優賞:ダコタ・ジョンソン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低男優賞:ジェイミー・ドーナン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低助演女優賞:ケイリー・クオコ『アルビン・アンド・ザ・チップマンクス:ザ・ロード・チップ』&『ベストマン-シャイな花婿と壮大なる悪夢の2週間-』最低助演男優賞:エディ・レッドメイン『ジュピター』最低スクリーンコンボ賞:ジェイミー・ドーナン&ダコタ・ジョンソン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低監督賞:ジョシュ・トランク監督『ファンタスティック・フォー』最低脚本賞:『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低リメイク、パクリ、続編映画賞:『ファンタスティック・フォー』ラジー名誉挽回賞:シルヴェスター・スタローン『クリードチャンプを継ぐ男』(C)BANG Media International
2016年03月01日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ルーム』のブリー・ラーソンが主演女優賞に輝いた。『ルーム』は、7年間"部屋"に監禁された母子の脱出劇を描いた物語。ラーソンは、生まれてから一度も部屋を出たことのない息子に外の世界を見せるために、脱出を決意し、必死に生きようとする母を熱演している。初ノミネートにして初受賞となったラーソンは「ありがとうございます。映画を作るのに大事なことは、どれくらいたくさんの人が関わっているかということです」と語り、監督レニー・アブラハムソンら映画に関わった人たちに感謝。「ジェイコブもありがとう」と息子役のジェイコブ・トレンブレイにも呼びかけた。そして、友人や家族にも感謝し、最後に「映画を見てくれた人にも感謝します。映画を見てくれてありがとう」と伝えた。主演女優賞には、ブリー・ラーソンのほか、『キャロル』のケイト・ブランシェット、『ブルックリン』のシアーシャ・ローナン、『JOY』のジェニファー・ローレンス、『さざなみ』のシャーロット・ランプリングがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。Photo credit: Jon Furniss
2016年02月29日レオナルド・ディカプリオが念願のオスカー受賞を果たした第88回アカデミー賞。29日(日本時間)にロサンゼルスのドルビー・シアターで行なわれた授賞式には、今年も候補者をはじめとする多くのスターがドレスアップして一堂に会した。『ルーム』で主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンは「グッチ(Gucci)」のロイヤル・ブルーのドレス。ボタニカル・モチーフのビジューのベルトでウエストをマークし、裾にかけてはプリーツ入りのフリルをあしらったデザイン。ハーフアップのダウンスタイルの髪にもベルトと同じモチーフのヘアアクセサリーが飾られていた。助演女優賞受賞のアリシア・ヴィキャンデル(『リリーのすべて』)は、自身がミューズを務める「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のストラップレス・ドレス。イエローにシルバーの刺繍、アンクル丈のバルーン状の裾がキュート。ディズニーの『美女と野獣』のヒロイン、ベルそっくりの装いはSNSでも話題になった。主演女優賞候補だったシアーシャ・ローナン(『ブルックリン』)は「カルバン クライン(Calvin Klein)」のグリーンのドレス。シンプルなシルエットながら、メタリックな素材で華やかさを演出した。作品賞に輝いた『スポットライト世紀のスクープ』で助演女優賞候補だったレイチェル・マクアダムスも深いグリーンのドレス。「オーガスト・ゲティ・アトリエ(August Getty Atelier)」のドレスはホルターネックでベアバック。右脚がほとんど見えるほど深いスリットから美脚をのぞかせていた。同じく助演女優賞候補だったルーニー・マーラ(『キャロル』)は「ジバンシィ(GIVENCHY)」の白いレースのドレス。首元までボタンでしっかりとめているが、胸のすぐ下がダイヤ形に開き、ひざ上までの大胆なスリットの入ったセクシーなデザイン。小さなお団子をいくつか作ってまとめたヘアスタイルもクールだった。オリヴィア・ワイルドは「ヴァレンティノ(Valentino)」。プリーツが効いた白のドレスは胸元の大胆なカットが印象的。実は背中も大きく開いていた。歌曲賞候補(“Til It Happens to You”)で、授賞式ではパワフルなパフォーマンスで会場を感動に包んだレディー・ガガも白を着用。遠目にはロングドレスに見えたが、実はパンツスーツ。彼女のスタイリスト、ブランドン・マクスウェルがデザインを手がけた。主演女優賞候補で衣装デザイン賞のプレゼンターも務めたケイト・ブランシェットは「アルマーニ・プリヴェ(ARMANI PRIVE)」。同じく主演女優賞候補だったシャーロット・ランプリング、ほかにナオミ・ワッツも「アルマーニ・プリヴェ」を着用。プレゼンターを務めたジュリアン・ムーアとデイジー・リドリーは「シャネル(CHANEL)」のオートクチュール。脚本賞のプレゼンター、シャーリーズ・セロンは「ディオール(Dior)」の赤のドレス。深いプランジネックに「ハリー・ウィンストン(Harry Winston)」のネックレスでゴージャスに着こなした。今年は、ノミネートされた若手女優たちの華やかさ、ベテラン女優たちの艶やかさがひと際目立ったレッド・カーペットだった。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、レディー・ガガが『The Hunting Ground』(原題)に提供した自身の楽曲「Til It Happens to You」を熱唱した。大学キャンパスで起きたレイプ事件を題材にしたドキュメンタリー映画となる本作。レイプ被害者たちの苦悩や、それぞれが問題へと立ち向かう姿が描かれている。ガガ自身、10代の頃にレイプ被害に遭っていたこと明かしており、立ち直るために「音楽」が支えていたということをトークショーで話していた。今回のパフォーマンスでは、白いピアノを弾き、力強い歌声で歌うガガの姿が。その後、「あなたのせいではない」というメッセージが腕にマジックで書かれた少女&少年が登場し、ガガと共に手を繋ぎ訴えた。歌曲賞にノミネートされていたガガだが、栄冠は『007 スペクター』のサム・スミスの手に渡った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』に主演したレオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を受賞した。その他の画像過去、主演男優賞に3回(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイター』)、助演男優賞に1回(『ギルバード・グレイプ』)ノミネートされながら、いずれも受賞を逃し、“無冠の帝王”と呼ばれていたディカプリオ。今回はゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、放送映画批評家協会(BFCA)、全米俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞(BAFTA)の主演男優賞など、オスカー前哨戦で圧倒的な強さを見せつけ、本丸であるアカデミー賞でも栄冠を勝ち取った。ついに黄金に輝くオスカー像を手にしたディカプリオは、アカデミー会員をはじめ、メガホンをとったイニャリトゥ監督や共演したトム・ハーディ、そして“映画の師匠”であるマーティン・スコセッシ監督らに感謝の意を述べるとともに、「この映画は、人間と自然の関わりを描いた」と熱弁。自身が取り組む環境問題にも言及し、「切迫した人類の危機に、今こそ行動を起こすべきだ」と語った。一方、有力視されながら受賞を逃したのが、『クリードチャンプを継ぐ男』で助演男優賞候補になっていたシルベスター・スタローン。第49回アカデミー賞(1977年開催)で作品賞、監督賞、編集賞の三冠に輝いた出世作『ロッキー』から約40年。そのDNAを受け継ぐ“新章”である本作で、スタローンは元ライバルの息子を一流選手に育て上げるべく、再びボクシングの世界に身を投じるロッキーを熱演した。前哨戦であるゴールデングローブ賞で助演男優賞を獲得していたが、初オスカーは指の間をすり抜け、無念の結果となった。助演男優賞は、『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランスが受賞した。主演女優賞はケイト・ブランシェット、ジェニファー・ローレンスらオスカー受賞経験者を押さえて、初ノミネートのブリー・ラーソンが受賞。主演作『ルーム』で、幼い息子とともに7年もの間、監禁されていた“部屋”から脱出し、世界と再び向き合う姿を演じ、最有力候補の貫録を見せつけた。大接戦だった助演女優賞は、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィカンダーが受賞。本命視されていた『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットは、受賞を逃し、ディカプリオとの『タイタニック』コンビによるアベック受賞は実現しなかった。主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』助演女優賞:アリシア・ヴィカンダー『リリーのすべて』『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が最多6冠を達成。作品賞には『スポットライト 世紀のスクープ』が輝いた。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、『マッドマックス』シリーズ第4弾であり、30年ぶりとなる新作。生みの親であるジョージ・ミラー監督がメガホンをとり、荒廃した近未来を舞台に、トム・ハーディ演じる主人公マックスの自由と生き残りをかけた戦いを描いた。今回のノミネートは10部門。そのうち美術賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の6部門を受賞した。作品賞に輝いたのは、トム・マッカーシー監督による『スポットライト 世紀のスクープ』。カトリック教会の神父による少年たちへの性的虐待を報じた新聞社「ボストン・グローブ」の記者たちを描いた実話に基づく物語が、作品賞と脚本賞を受賞した。最多12部門でノミネートされていた『レヴェナント:蘇えりし者』は、主演男優賞、監督賞、撮影賞の3部門を受賞。レオナルド・ディカプリオは、5度目のノミネートにして悲願のオスカー獲得を果たし、アレハンドロ・G・イニャリトゥは、昨年に続き2年連続の快挙となった。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。第88回アカデミー賞 受賞結果一覧作品賞:『スポットライト 世紀のスクープ』主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』助演女優賞:アリシア・ヴィキャンデル『リリーのすべて』監督賞:アレハンドロ・G・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇えりし者』脚色賞:『マネー・ショート華麗なる大逆転』脚本賞:『スポットライト 世紀のスクープ』撮影賞:『レヴェナント:蘇えりし者』美術賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』音響編集賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』録音賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』編集賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』作曲賞:『ヘイトフル・エイト』歌曲賞:「Writing’s On The Wall」『007 スペクター』衣装デザイン賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』メイク・ヘアスタイリング賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』視覚効果賞:『エクス・マキナ(原題)』外国語映画賞:『サウルの息子』製作国:ハンガリー長編アニメ映画賞:『インサイド・ヘッド』短編アニメ映画賞:『ベア・ストーリー(原題)』短編実写映画賞:『スタッタラー(原題)』短編ドキュメンタリー賞:『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー(原題)』長編ドキュメンタリー:『AMY エイミー』(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、実話をもとに、カトリック教会が隠ぺいする性的虐待を暴いた新聞記者の奮闘を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』(トム・マッカーシー監督)が作品賞を受賞。同作は脚本賞も受賞し、2冠に輝いた。その他の画像オスカー前哨戦といわれる有力アワードで、受賞結果が割れ、近年まれに見る大接戦だった本年度の作品賞。史上初となる2年連続同一監督による作品賞受賞がかかった『レヴェナント 蘇えりし者』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)、不動産投資バブルの崩壊を痛快に描く『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(アダム・マッケイ監督)など強力なライバルを打ち破った。「予想外」であると同時に、「下馬評通り」という結果に、本年度作品賞候補の充実ぶりが見て取れる。一方、『レヴェナント 蘇えりし者』のイニャリトゥは2年連続で、監督賞を獲得し、アカデミー賞史上3人目となる快挙を達成。同作ではレオナルド・ディカプリオが念願だった主演男優賞、エマニュエル・ルベツキが3年連続で撮影賞に輝き、作品同様の力強さを見せつけた。下馬評が高かった『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は、脚色賞のみを受賞した。そして今年の“真の主役”として、最も輝きを放ったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー監督)。衣装デザイン賞、美術賞、メイク・ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の6冠を受賞し、本年度の最多受賞作品となった。惜しくも作品賞、監督賞は逃したが、同作を高く評価することで、アカデミー賞の価値は新たな可能性に向かいつつあるといえるだろう。『スポットライト 世紀のスクープ』4月15日(金)、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開「第88回アカデミー賞授賞式」WOWOWにて2月29日(月)夜9:00~〔字幕版〕「第88回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」wowowにて3月5日(土)夜8:00~〔字幕版〕
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督賞を受賞。イニャリトゥは、昨年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でも同賞を受賞しており、2年連続での快挙となった。イニャリトゥは「信じられません。こんなことが起こるなんで。才能豊かなキャストやスタッフたちと共有したいと思います」と感激。「レオ、あなたこそが"レヴェナント"です。魂、ハート、そして人生を注ぎ込んで演技してくれてありがとう」と主演のレオナルド・ディカプリオに向かって感謝の言葉を述べた。また、今年のアカデミー賞で大きな問題となった人種差別にも触れ、「あらゆる偏見から自らを解放しましょう。その原始的な考え方から離れて、肌の色は無意味なものなんだということになるようにしましょう」と熱く呼びかけた。アレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める本作は、アメリカ西部の未開の荒野に取り残された一人の男の壮絶なサバイバルを描いた作品。主演のディカプリオが、ハンターのヒュー・グラスとして、格闘シーンで鼻を折るほどの体当たりの演技を見せている。監督賞には、アレハンドロ・G・イニャリトゥのほか、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー、『ルーム』のレニー・アブラハムソンがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開)のレオナルド・ディカプリオが主演男優賞に輝き、悲願のオスカー獲得を果たした。過去に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイター』『ギルバート・グレイプ』でアカデミー賞に4度ノミネートされながら無冠に終わっていたディカプリオ。本作では、大自然の脅威の中で壮絶なサバイバルを繰り広げるハンターのヒュー・グラスとして、格闘シーンで鼻を折るほどの体当たりの演技を見せ、5度目のノミネートにしてついにオスカーを手にした。祝福の拍手と歓声が送られる中、ステージに上がったディカプリオは「ありがとうございます。みなさまに感謝します」と達成感に満ちた表情。共演したトム・ハーディ、2年連続で監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥをはじめ、過去の作品に関わった人たち、両親、友人への感謝の気持ちを語った。そして、本作は「人間と自然界の関係を描いた作品」だと言い、「気候変動というのは本物です。最も切迫した人類の危機です。先延ばしすることなく行動する必要があります」と環境問題について呼びかけると、大きな拍手が送られた。主演男優賞には、レオナルド・ディカプリオのほか、『トランボハリウッドに最も嫌われた男』のブライアン・クランストン、『オデッセイ』のマット・デイモン、『スティーブ・ジョブズ』のマイケル・ファスベンダー、『リリーのすべて』のエディ・レッドメインがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、カトリック教会の一大スキャンダルに立ち向かった「ボストン・グローブ」紙の記者たちを描いた『スポットライト世紀のスクープ』が「作品賞」に輝いた。2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」の記者たちが、カトリック教会のスキャンダルを白日の下に晒した。「SPOTLIGHT」と名のついた一面記事に、神父による性的虐待とその事実を看過し続けたカトリック教会の共犯ともいえる関係を取り上げたのだ。彼らの追跡は、教会で長く隠蔽されてきた衝撃的な歴史をつまびらかにし、社会でもっとも権力をふるう人物たちを失脚に追い込むことになる、まさに記者生命を懸けた闘いだった…。同作は作品賞、監督賞、助演男優賞(マーク・ラファロ)、助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)、脚本賞、編集賞6部門にノミネートされ、脚本賞、が受賞している。『扉をたたく人』で注目を集め、『靴職人と魔法のミシン』(’10)が日本でもスマッシュヒットを記録したトム・マッカーシーが監督を務める本作。俳優陣には、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバーらが集結。この日、ステージに立ったマッカーシー監督は感謝の言葉と共に「この映画は被害者に声をもらいました。その声を拡げてくれるのがこのアカデミー賞です」と語り、キャスト陣と喜びを分かち合った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)に主演したレオナルド・ディカプリオが、「主演男優賞」に輝いた。5度目のノミネートで、念願のオスカー像である。ディカプリオは過去、アカデミー賞の主演男優賞に3回(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイター』)、助演男優賞に1回(『ギルバード・グレイプ』)ノミネートされながら、一度も栄冠を手にすることができず、いつしか「アカデミー賞に嫌われた俳優」として知れ渡ることに…。今年は授賞式を前に、ディカプリオのオスカー獲得を手助けする、その名も「レオズ・レッド・カーペット・ランページ」と題されたオンラインゲームが登場するなど、両者の確執は一種の“ネタ”になっていた。それでも今年は、アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、放送映画批評家協会(BFCA)、全米俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞(BAFTA)の主演男優賞を制し、完全なる“独走状態”。誰もが納得の形で、満を持しての受賞を果たした。ディカプリオは「ここにいる皆様に感謝します」と感謝を述べた後、「レヴェナントというのは信じがたいキャスト、スタッフで作り上げた映画です。トム・ハーディ、兄弟として取り組んでくれました。ありがとう。そしてイニャリトゥ監督、あなたは2年間で素晴らしい映画を作りだしてくれました」と続けた。さらに「気候変動というのは本当です。実際に起きています。私たちは力をあわせる必要があります」と警鐘を鳴らした。『レヴェナント:蘇えりし者』に主演したディカプリオは、仲間の裏切りで最愛の息子を奪われた男を熱演。ほとんどセリフがない状態で、愛するものすべてを奪われた男の復讐心と“生への渇望”を神々しいまでに表現した。「バイソンの生レバーを食べた」「格闘シーンで鼻の骨を折った」といった渾身の役作りも大きな話題を集めている。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29 日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『ルーム』(レニー・アブラハムソン監督)に主演したブリー・ラーソンが、「主演女優賞」を初受賞した。監禁された“部屋”の内と外で愛を貫き通した母子の姿を描き、トロント国際映画祭では最高賞にあたる観客賞を受賞した本作。第88回アカデミー賞では主演女優賞に加えて、作品賞、監督賞、原作者でもあるエマ・ドナヒューの脚色賞と主要4部門にノミネートされ、本年度の“台風の目”として大きな注目を浴びている。そんななか、ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)&英国アカデミー賞の主演女優賞など40近い女優賞に輝き、勢いに乗っていたラーソンが、ケイト・ブランシェット(『キャロル』)、ジェニファー・ローレンス(『Joy』)といったオスカー受賞経験者、また最大のライバルと目されたシアーシャ・ローナン(『ブルックリン』)を退け、初のオスカー獲得を果たした。ブリーは、スピーチのはじめに「ありがとうございます。映画を作るので大事なことは、この映画を作るにどれだけ多くの人が関わっているかということです」と語り、「(共演の)ジェイコブもありがとう、私のパートナーです。本当のパートナー、アレックスにも感謝します」と述べた。ある男に誘拐され“部屋”に7年もの間監禁された若い女性と、外の世界を知らない幼い息子が、脱出を試みた後、広すぎる“外の世界”と対峙する姿を描いた衝撃と感動のヒューマンドラマ。ラーソンは奪われた時間の尊さに押しつぶされながら、家族との再会や社会への順応を経て、息子に対する愛を再確認する母親を熱演した。現在、26歳。サウス・バイ・サウスウェスト映画祭でプレミア上映され、審査員特別賞を受賞した『ショート・ターム』(2013)でも高い評価を受けていた。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が「監督賞」に輝いた。イニャリトゥ監督は昨年も『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で監督賞に輝いており、同一監督が2年連続で「監督賞」を獲得するのは、アカデミー賞の歴史において、ジョン・フォード、ジョセフ・L・マンキーウィッツに続き史上3人目の快挙となる。「2年連続の受賞はない」の予想から、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー監督、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー監督らが有力視されていた監督賞。しかし、イニャリトゥ監督は負けじと、オスカー前哨戦となるゴールデン・グローブ賞監督賞、全米監督組合賞、英国アカデミー賞監督賞を次々と受賞し、アカデミー賞への弾みをつけていた。『レヴェナント:蘇えりし者』は未開拓の荒野を舞台に、瀕死の重傷を負った上に仲間に見捨てられ、最愛の息子まで奪われた孤高のハンターが、“生きる”という純然たる意志と“復讐”という憎しみだけを武器に、約300キロの壮絶なサバイバルを繰り広げる。イニャリトゥ監督は「アカデミーに感謝致します。こんなことが起きるなんて信じられません」と喜びの言葉を述べ、「才能豊かなキャストと同僚たちに感謝します。レオ、あなたこそ“レヴェナント”です」と語った。さらに、「私は本当に幸運です、しかし同じような運に恵まれていない人もいます。この世界であらゆる偏見から解放されましょう」とメッセージを送った。作品賞をはじめ、監督賞(イニャリトゥ監督)、主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)、助演男優賞(トム・ハーディ)、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞と本年度最多となる12部門にノミネートされている。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われた。全世界で旋風を巻き起こし、5部門にノミネートされた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(J・J・エイブラムス監督)は無冠に終わった。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は作曲賞(ジョン・ウィリアムズ)、録音賞、音響効果賞、視覚効果賞、編集賞の候補になっていた。現在までに世界興収が20億ドル(約2,340億円)を突破し、ここ日本でも興行収入110億円、動員700万人を超える特大ヒットを記録している本作。今月には、ライアン・ジョンソン監督がメガホンをとる続編『スター・ウォーズ/エピソード8』(仮題)の撮影が始まったばかりで、ベニチオ・デル・トロ、ローラ・ダーン、新人のケリー・マリー・トランら追加キャストも発表されている。また、この12月にはスピンオフの第1弾『Rogue One: A Star Wars Story』(原題)の公開も控えている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『ブリッジ・オブ・スパイ』(S・スピルバーグ監督)に出演のマーク・ライランスが、「助演男優賞」を初受賞。注目されたシルベスター・スタローンは受賞を逃した。実話をもとに、ともにアカデミー賞に輝くスピルバーグ監督×トム・ハンクスの4度目のタッグが実現した本作。米ソの冷戦が激化した1950~60年代を舞台に、アメリカ人弁護士ジェームズ・ドノヴァンが、かつて弁護を担当したソ連の老スパイと、ソ連の捕虜となったアメリカ人パイロットの交換交渉を進めるため、東西分裂中のベルリンで孤軍奮闘する。老スパイを演じたライランスは、ロンドン映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞、フェニックス映画批評家協会賞、バンクーバー映画批評家協会賞、トロント映画批評家協会賞、NY・オンライン映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、ニューヨーク映画批評家協会賞など名だたるアワードで助演男優賞に輝いていた。『ブリッジ・オブ・スパイ』は今年のアカデミー賞で、助演男優賞をはじめ、作品賞、脚本賞、美術賞、録音賞、作曲賞の6部門にノミネートされている。一方、『クリードチャンプを継ぐ男』(ライアン・クーグラー監督)でかつてのライバルの息子と出会い、再びボクシングの世界に身を投じるロッキーを演じたスタローンは、残念ながら、念願のオスカー像を手にすることはできなかった。今年のアカデミー賞は“白すぎる”の批判が上がり、実際に同作が高い評価を得ながら、アフリカ系アメリカ人のクーグラー監督、主演のマイケル・B・ジョーダンらがノミネートを逃しているだけに、悔しさも募るはずだ。初ノミネート初受賞となったライランスは「観たり出演したりするのは好きです。スティーブン・スピルバーグと仕事ができて幸せでした。どうして私だけ選ばれたのか分かりません。ありがとうございます」と喜びを語った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、長編アニメ映画賞にディズニー/ピクサーの『インサイド・ヘッド』が輝いた。スタジオジブリの『思い出のマーニー』は受賞を逃した。『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』のピート・ドクター監督が手掛けた『インサイド・ヘッド』は、頭の中の"感情"を主人公にした感動ファンタジー。11歳の少女ライリーの頭の中にある5つの感情たちが、頭の中で大冒険を繰り広げる。檀上でピート監督は、作品に関わった人たちに感謝の言葉を述べ、「子供たちにも感謝します」と発言。「子供たちが成長する姿を見ながらこの作品を思いついたんです」と話し、「中学、高校でいろいろ苦しんでいる人たちもいると思います。悲しい日も怖くなる日もそれは選べない。でもいろんなものを作るんです。映画を作ってくだい、絵を描いたりしてください、それは大きな変化を生み出します」とメッセージを送った。ジブリは、宮崎駿監督の『風立ちぬ』、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』に続き、米林宏昌監督の『思い出のマーニー』で3年連続5度目のノミネートを果たしたが、日本作品かつジブリ作品として『千と千尋の神隠し』以来13年ぶり2度目の受賞はならなかった。長編アニメ映画賞には、『インサイド・ヘッド』、『思い出のマーニー』のほか、『アノマリサ(原題)』、『父を探して』、『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』がノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われた。「長編アニメーション賞」はスタジオジブリの『思い出のマーニー』が候補に挙がったが、『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』に続き3年連続で受賞を逃した。オスカーを手にしたのは大本命だった、ディズニー/ピクサーの『インサイド・ヘッド』(ピート・ドクター監督)。日本でも興収40億円突破のヒットを記録した同作は、11歳の少女の“頭の中”を舞台に、彼女の幸せな成長を願うヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミという5つの感情が大冒険を繰り広げる個性あふれるファンタジーだ。アニメ界のアカデミー賞といわれる第43回アニー賞では、アニメーション映画賞をはじめ、監督賞、声優賞、脚本賞、編集賞、プロダクション・デザイン賞、音楽賞、キャラクター・デザイン賞、キャラクター・アニメーション賞、ストーリー・ボーディング賞と10部門を制覇。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、オンライン映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、アメリカ製作者組合賞、英国アカデミー賞など著名なアワードでも、長編アニメ賞に輝いていた。一方、ジブリ作品として『風立ちぬ』(宮崎駿監督)、『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)に続き、3年連続でオスカー候補となった『思い出のマーニー』(米林宏昌監督)は受賞を逃す結果に。現在、スタジオジブリは劇場用長編アニメの製作について、新たな動きがない状態で、しばらくは同賞とも縁遠くなりそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が快進撃を続けている。すでに衣装デザイン賞、美術賞、メイク・ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、録音賞を受賞しており、まさに“歓喜のオスカー・ロード”を爆進中だ。同作は作品賞、監督賞(ジョージ・ミラー)の候補にも挙がっており、本年度の最多部門受賞作になる可能性が高くなっている。荒廃した近未来を舞台に、愛する者を奪われ、生きる望みさえ失った主人公マックスが、砂漠を支配する凶悪な敵イモータン・ジョーの一団相手に、ルール無用の肉弾バトルを繰り広げるアクション超大作。全シリーズでメガホンをとるジョージ・ミラー監督が30年ぶりに、“マッド”な世界を復活させた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞に輝いた。本作は、世界初の性別適合手術で女性になった実在の画家アイナー・ベイナーとその妻の愛を描いたラブストーリー。アリシア・ヴィキャンデルは、エディ・レッドメイン演じるアイナー・ベイナーに献身的な愛をそそぎ支える妻ゲルダを演じた。初のオスカーを手にしたアリシアは「認めていただき本当にありがとうございます」と感激。「すばらしいキャストの方々と共有したいと思います」と喜びを爆発させた。そして、主演のエディを見つけて「そこにいるのね」と話しかけ、「本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできませんでした」と感謝の気持ちを伝えた。助演女優賞はそのほか、『キャロル』のルーニー・マーラ、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のレイチェル・マクアダムス、『ヘイトフル・エイト』のジェニファー・ジェイソン・リー、『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが「助演女優賞」を獲得。アリシアはエディ・レッドメン演じる“リリー”と魂同士で結びついた愛の強さを鮮やかに表現し、見事受賞に至った。いまから80年以上も前、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。命の危険を冒してでも、本当の自分らしく生きることを望んだ主人公リリーと、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑いながらも一番の理解者であり続けた妻・ゲルダが織りなす、魂の触れ合いのドラマを描く。同作は主演男優賞(エディ・レッドメイン)、助演女優賞(アリシア・ヴィキャンデル)、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされた。受賞したアリシアは客席にいるエディに向かって「エディ、そこにいるのね、本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできなかった。私がここにいるのはドリームチームのおかげです」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』でノミネートされているレオナルド・ディカプリオと『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットが、レッドカーペットに2人揃って登場し、ファンを熱狂させた。『タイタニック』(’97)、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(’08)で共演した2人。レオナルドは今回、『レヴェナント:蘇えりし者』で主演男優賞にノミネートされ、悲願の受賞となるか全世界が注目している。一方のケイトは『スティーブ・ジョブズ』で「ジョブズに一番上手に立ち向かった社員賞」に選ばれたというジョアンナ・ホフマンを熱演し「助演女優賞」にノミネート。そんな2人はレッドカーペットに揃って登場し、フォトコールに応じた。ファンはまさかの2ショットに歓喜。『タイタニック』で共演した以来プライベートでも親しみのある2人は、今回W受賞となるか。期待したい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スティーブ・ジョブズ 2016年2月12日より全国にて公開(C) Universal Pictures
2016年02月29日