ライフスタイルブランド「principle of overprint」から新アイテム「和紙の縄文編みバッグ」が発売されました。縄文編みとは、縄文時代から今に続く伝統的な技法です。海や山での収穫物を入れる運搬具やむしろなどを縄文編みで作っていました。「粟島」で使われている縄文編みの編機で、編み方もそのままにバッグを編み上げ縄文編みは、全国的に行われていましたが、今ではほとんど使われなくなっています。しかし、新潟県の離島「粟島」では現在でも島民が縄文編みを行い、野菜や魚介類を入れる運搬具「テゴ」を作り使っています。当ブランドでは、「粟島」で使われている縄文編みの編機で、編み方もそのままにバッグを編み上げています。このバッグの特徴は、開口部の絞りが調節できる点と、底の編み方。どちらも古くから伝わる技法です。本体部分は、底も含めて1本のラインで繋がっています。かつては藁やアケビなどの蔓で作られていましたが、現在の粟島では機能的で安価なことからその多くがナイロンや漁業用のロープなどで作られています。新アイテムでは、自然と調和する素材である和紙の糸を使い、軽さと通気性を重視したとのこと。和紙ですが、水にも強く、手洗いまたはドライクリーニングで洗える素材です。また、サラサラと爽やかな手触りで、季節を問わず使えるアイテムです。トートバッグ&ショルダーバッグの展開人口減少や近代化によって編み手が少なくなっている技法を残していくため、また長い年月を経ても色褪せないその優れた機能を残していくために、この取り組みを始めたとのこと。遠い昔から大自然の中で使われていた技法を、都市の中に、様々なライフスタイルの中に持ち込み、新しい使い方を楽しんでもらえたらというメッセージが込められたバッグなんです。商品名:「和紙の縄文編みバッグ」タイプ:トートバッグ、ショルダーバッグ素材:和紙、綿カラー:ブラック、ブラウン、ホワイト、ブルー(メタリック素材をミックスしたカラーもあります)価格:ショルダーバッグ16,000円~、トートバッグ26,000円~(いずれも税抜価格)webストア問い合わせ先contact@pofo.jp
2016年10月10日縄文Tシャツの展覧会「JOMO-T2016“縄文×T-Shirts”展」を、原宿のキャットストリートに面するバンクギャラリーにて開催。期間は2016年6月23日(木)から26日(日)まで。2010年に原宿ラフォーレミュージアムで開催した「JOMO-T展」のラインナップより、俳優の浅野忠信や井浦新、片桐仁をはじめとする52組のJOMO-Tをピックアップ。新作7組を追加した計59点の展示販売を行う。また、「リアル縄文土器展」と「ARTs of JOMON展」を同時開催。「リアル縄文土器展」では、新潟県津南町の火焔型土器をはじめとする縄文土器5点と石棒1点、福島県西会津町からさわれる土器片3点を展示する。そして、「ARTs of JOMON展」では、縄文の価値観に共感する現代アーティストが手がけた縄文アート作品を披露。縄文×ファッション×アートを融合させる、いまだかつてない展覧会だ。【開催概要】展覧会「JOMO-T2016“縄文×T-Shirts”展」会期:2016年6月23日(木)~26日(日)場所:BANK GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前6-14-5入場料:無料■JOMO-T参加アーティスト浅野忠信、井浦新、伊藤桂司、猪風来×KAZ、IMAONE、VIX、EYE、大塚いちお、片桐仁、金理有、小林武人、小林千幌、坂巻善徳 a.k.a. sense、塩川いづみ、渋谷忠臣、Jun Inoue、白根ゆたんぽ、ソエジマヤスフミ+原健一郎、高橋昂也、多田玲子、土屋亮真、常田朝子、、林 登志也・安藤北斗/we+、PUNK DRUNKERS、Hogalee/mashcomix、majio、松の木タクヤ、箕輪麻紀子、宮澤ナツ他。
2016年06月24日東京都・南青山の岡本太郎記念館は、國學院大學博物館の協力による企画展「生きる尊厳 -岡本太郎の縄文-」を開催する。会期は3月2日~7月3日 火曜休館(祝日は開館)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)。観覧料は一般620円、小学生310円。同展は、岡本太郎の作品と縄文土器を同空間で体感できる、同館初となる縄文展。縄文と岡本太郎を同時並行で研究している、國學院大學博物館学芸員・石井匠氏のキュレーションによる、同館所蔵の縄文土器と油彩約15点が展示される。また、企画展中は、第18回岡本太郎賞を受賞したYotta氏と、岡本敏子賞を受賞した久松知子氏による新作も展示予定とのことだ。なお、3月17日 / 4月14日 / 5月13日 / 6月17日には、館内展示作品解説を交えて岡本太郎の魅力をたどるギャラリートーク(予約不要、15分~20分程)が開催されるほか、5月7日には同展のキュレーター石井匠氏による特別講座(予約制)が開催される(特別講座の予約に関しては後日、岡本太郎記念館Webサイトに掲載される)。
2016年02月10日国立科学博物館および東京大学大学院理学系研究科は11月13日、縄文人の体形について調査を行った結果、縄文人の胴体サイズに対する相対的な腕・脚の長さが、東北アジア起源の渡来系弥生人と違わないこと、江戸時代人が極めて胴長短足であったことを明らかにしたと発表した。同成果は、元 東京大学大学院理学系研究科 修士課程の田原郁美氏と国立科学博物館人類史研究グループ長で東京大学大学院理学系研究科の海部陽介 准教授の研究グループによるもので、11月11日付けの人類学誌「Anthropological Science (Japanese Series)」に掲載された。今回の研究では、北海道から九州までの20遺跡から出土した縄文人骨63体(縄文早期~晩期)と、北部九州~山陰地方の4遺跡から発掘された渡来系弥生人骨27体を計測し、胴体サイズと四肢長さの比を比較した。胴体サイズの指標として胴長と腰幅を計測し、これに対する四肢長を分析したところ、当初の予想と異なり縄文人と渡来系弥生人では差が見られないことがわかった。また、海外の比較データがある腰幅についてみると、縄文人の腰幅に対する四肢長は、アフリカ集団よりも短く、極北のエスキモー(イヌイット)よりは長いが、比較的高緯度に暮らす現代イギリス人と同等だったという。温暖な地域の人々は胴に対して腕・脚が長い細身の体型である一方、寒冷地の集団は胴が大きくて四肢が短い胴長短足(脚)の傾向があるとされており、著者らは、渡来系弥生人は現代東北アジアの人々と類似しているので寒冷地型に近い体形、縄文時代人は、アジアの南方起源説と北方起源説があって予測が難しいが、四肢の長さの特徴が現代アフリカ人と似ているため、熱帯型の体形をしていたという推測をしていたが、今回の研究結果から、縄文人は熱帯的な足長の体形をしておらず、むしろ温帯域の生活者として妥当な四肢の長さをしていたことがわかった。さらに縄文人や渡来系弥生人と比べて江戸時代人は、際立って胴長短足であることが明らかになった。著者らは、江戸時代人が胴長短足であることは、同時代に平均身長が低下したことと関連しており、発育過程での下肢の伸長が、胴よりも相対的に悪かった結果であると考えているが、その原因については不明であるとしている。
2015年11月16日メラニン産生に関与する遺伝子に差ポーラ化成工業、国立科学博物館と山梨大学の共同研究で、縄文人のメラニン産生に関与する遺伝子はシミができやすいということが判明した。この研究成果はHuman Genome Meeting(マレーシア:2015年3月14日~17日)で発表予定。研究内容研究者はシミに関する遺伝子と日本人のルールについて研究を行った。メラニン生成に関与するMelanocortin-1 receptorの遺伝子にシミができやすい「シミ型」とそうでない「通常型」が存在することが過去の研究で分かっていた。縄文人のMelanocortin-1 receptorの遺伝子は「シミ型」であることが判明。現代日本人では縄文人の遺伝背景が強くなるにつれて「シミ型」遺伝子を有する比率が大きくなっていた。縄文人と弥生人縄文人と弥生人は異なる起源を持っており、別々に日本に入ってきて、現在の日本人になっているといわれている。日本人は縄文人の遺伝子を受け継いでいる。その比率は人により異なっている。骨格と身体の特徴から、どの程度縄文人の遺伝子を受け継いでいるかを示す縄文スコアが計算できる。シミのリスクには加齢があることはよく知られている。年齢と縄文スコアを用いて、個人のシミのできやすさを予測するモデル式を作成したところ、縄文スコアが最も高いレベルと低いレベルのシミリスクの差は年齢に換算すると18.7歳であった。今後の展開今回の研究対象になったのは、現代人244例、縄文人5例である。今後は、時代や地域の異なるサンプルを追加して、さらに検討する予定。最終的には新たな肌分析の開発を目指すとのこと。(画像はプレスリリースより)
2015年03月14日神奈川県川崎市には、縄文時代の息吹を感じられる施設がある。しかもそこでは、地下1,300mから湧き出た天然温泉を堪能できるという。○黒川温泉がモデル施設の名前は「縄文天然温泉 志楽の湯」。2002年、この地にあった半導体工場が閉鎖したことをきっかけに、原点である縄文時代にまで時代を戻してみようと地面を掘ったところ、40度近い高張性の天然温泉が噴出したのがそのはじまりだ。地中深くに眠っていた"化石海水"と呼ばれる太古からの海水を生かして、「この場所に現代人の生きる力を呼び起こすための温泉を創ろう」と思い立ったんだとか。そこでまずは日本全国の秘湯を巡り、とりわけ惹かれた黒川温泉をモデルとすることを決意。縄文文化の栄えた信州八ヶ岳から230tの安山岩を運び、九州飛竜野山頂からコナラなどの自然木を運んで植樹し、露天を創ることからスタートした。なんせ、はじめに掲げたモットーが「ここにくると、ほっとする。都会に古里を……」。一人ひとりの生命力を取り戻せるような場所になればとの想いから、素材一つひとつにこだわり、素朴でダイナミックな風呂創りに挑んだのだ。○蔵石風呂や味噌樽風呂、海底洞窟蒸し風呂もいうまでもなく、お風呂はこだわり満点。露天風呂を筆頭に、蔵石風呂(女湯)、味噌樽風呂、海底洞窟蒸し風呂(女湯)など、コンセプトも見た目もユニークなものだらけ。加えて、身体への浸透圧が高い"高張性"の源泉は、身体を芯から温めるので毒素排出にもうってつけ。美容や健康への効果も期待できる。「"化石海水"は、岩のミネラルや草木の成分、繊維が溶け込み、温泉成分が濃いのが特徴です」とスタッフさんが教えてくれたが、事実、ナトリウムやカルシウム、炭酸水素などの成分を豊富に含んだ湯は健康維持にも非常に役立つ。神経痛や筋肉痛、疲労回復のほか、慢性婦人病なども適応症に含まれるそうだ。高い効果を肌で実感することができるためかリピーターも多く、中には夜勤明けに訪れる人や泊まりがけで利用する人もいる(宿泊施設完備)。朝風呂は露天風呂のみ8時からオープン。回数券(30回・20回・10回)を利用するとお得に入浴できるのもポイントだ。それでも疲れを取りきれないという人は、温泉でしっかり温まった後に館内でエステを利用するのも一手。リンパドレナージュなどの人気メニューで、「本来の"げん氣"を取り戻してくださいね」とスタッフさんからのメッセージも。○マクロビオティックをおいしく楽しむまた、志楽の湯利用後に館内着のまま利用できるレストラン「マクロビ茶カフェ」では、厳選素材の無農薬有機野菜や玄米を使用した「玄米げん氣プレート」(税込770円)をはじめとする、肌にも身体の内側にもうれしいマクロビオティックメニューを楽しむことができるのもポイントが高い。マクロビオティックとは穀物菜食中心の生活法を指すが、これを続けることによって身体も頭もスッキリして、日々の生活をより幸せに生きていくことが可能なのだとか。これは日本独自の食事法なのだが、数年前、アメリカのセレブの間でこの食事が流行したことがきっかけで、日本でもブームになったのだ。志楽亭では、焼きドーナツやゼリー、ケーキ、タルトにいたるまでのスイーツもマクロビ仕様。身体への負担を気にせず食欲を満たすことができそうだ。料理に使用されている食材の一部は、毎週木曜日から日曜日にかけて、館内の売店横で開催される「縄文げん氣市」でも販売。こちらには、無農薬、減農薬の野菜や、あいがも有機農法の玄米、たまねぎ茶、昔ながらの製法で作られた調味料、蓼科ハーブティなど、地球環境にもやさしいこだわりの商品が数多く並ぶので、眺めるだけでも楽しい気分になること請け合い。○岡本太郎×縄文土器も同施設で丸一日ゆったり過ごしたことで"古里にいるようなスローライフ"が気にいったら、食材を買って帰って自宅で再現するのも良さそうだ。また、売店には、日本の情緒を堪能できる江戸染め手拭いや杉で作られた手作り下駄のほか、炭グッズなど、心安らぐ商品がずらり。お土産を選ぶ時間もたっぷり楽しんでほしい。最後に、現代アート好きの方には特に耳よりな情報をひとつ。施設のフロント前には、なんと故岡本太郎氏による「縄文人」が設置されている。施設を運営する「グループダイナミックス研究所」所長と親交があったという岡本氏は、「この国で唯一の優れた芸術性と独創性は、縄文中期の日本人によって作られた縄文土器のみだ」と発言したというが、その発想のもと創られた作品はどのようなパワーを秘めているのか、自らの目でしかと確認してみてほしい。
2015年02月26日jomonismは1月18日まで、東京・南青山の表参道Spiral Gardenにて縄文アートの展覧会「ARTs of JOMON」を開催している。同展覧会は、2013年にはアメリカ・ニューヨークとフランス・パリ、2014年には青森県立美術館で開催された。日本列島の文化の基礎が作られたという縄文時代の精神性や価値観に共感した現代アーティストが、一堂に会する展覧会となる。展示作品は、絵画、陶芸、立体造形、ペインティング、3DCGとさまざまな手法で作られている。アーティストとしては、縄文野焼き技法の第一人者・猪風来氏や俳優の片桐仁氏のほか、今回が初登場となる造形家の竹谷隆之氏、交通事故で記憶を失ってから緻密な点描画を描きはじめたディジュリドゥ(オーストラリア先住民の民族楽器)奏者のGOMA氏など15組が参加。それぞれの手法で縄文的世界観を披露するという同展の開催時間は各日11:00~20:00となる。
2015年01月09日青森県、NPO法人jomonismは、"縄文アート"の展覧会「ARTs of JOMON」を開催する。会期1月18日まで、開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・表参道のSpiral Garden。入場無料。同展は、縄文時代をテーマとした芸術"縄文アート"を展示するもの。2013年にニューヨークとパリ、2014年には青森県立美術館で開催されており、今回はじめて東京都内で開催される。縄文野焼き技法の第一人者の猪風来や俳優の片桐仁のほか、今回初登場となる造形家の竹谷隆之、記憶を失ってからプリミティブな点描画を描きはじめたディジュリドゥ奏者のGOMAなど、"縄文"に共鳴するアーティストが集結している。また、出展アーティストは、猪風来(縄文野焼き作家)、we+(林登志也・安藤北斗)+高橋昂也(映像作家)、大森準平(陶芸家)、大藪龍二郎(陶芸家)、片桐仁(俳優)、金理有(陶芸家)、小林武人(3DCGデザイナー)、GOMA(ディジュリドゥアーティスト・画家)、坂巻善徳 a.k.a. sense(美術家)、篠崎裕美子(陶芸家)、渋谷忠臣(アーティスト)、竹谷隆之(造形作家)、堀江武史(修復家)、丸岡和吾(髑髏作家)、村上原野(陶芸家)、結城幸司(版画家・彫刻家)といった顔ぶれとなっている。なお、同展の開催に際して、グラフィックデザイナーの佐藤卓は「このような時代に1万年以上続いた縄文という時代に興味を抱く人が出てくるのは、ある意味、必然と言えるでしょう。なぜこんなにも永くこの時代は続いたのか。そこに、これから人類が生き延びるためのヒントがあるのではないか。これがARTs of JOMONに参加するアーティストが共有している感覚ではないかと思います。そして私自身も、計り知れない力を縄文に感じています」とのコメントを寄せている。
2015年01月07日