アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催される世界最高峰の映画の祭典「第90回アカデミー賞授賞式」。WOWOWでは、今年も「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」として3月5日(月)に生中継を放送。この度、番組案内役として、今年もジョン・カビラ&高島彩がコンビを組むことが分かった。カビラさんは、「心痛むニュースが多く聞かれるアメリカのエンターテインメント界ですが、オスカーのステージでどのようにその暗雲を払うのか、はたまた直視しするのか、これまでの授賞式とは一線を画す内容になることは必至。映画の無限の創造性を讃えながら、正義の尊さもユーモアというスパイスを効かせて表現するであろう今回の授賞式。究極の『一期一会』にご期待ください!」と熱いコメント。一方、高島さんは「今年はどんな作品があの舞台を彩るのだろうと、胸が高鳴ってきますね」と心境を明かし、自身の私生活では、家事も育児も『ラ・ラ・ランド』のサントラと共にあったと言う高島さん。それゆえ「歌曲賞がどの作品になるのかも楽しみです。そして、前回は人種や性別を含め、あらゆる多様性を大切にしようというメッセージが『ムーンライト』の受賞に見えたように思いましたが、90回を迎える今回もハリウッドは明るいニュースばかりではありません。女性の人権を守るメッセージを作品や受賞者が発信してくれることも期待しています」と語った。ドナルド・トランプ大統領誕生直後の開催となった前回は、作品賞で封筒の渡し間違えという、アカデミー賞史上初のトラブルが発生し、前例のない大変な混乱の中終了した授賞式。高島さんは、「今年は幻の受賞作なんてことにならないように、受賞作が書かれた封筒がどんな風にプレゼンターに渡されるのかも個人的には小さな楽しみです」とも話している。「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」は2018年3月5日(月)8時30分~WOWOプライムにて放送(2か国語/同時通訳)。※字幕版は同日21時~放送(cinemacafe.net)
2017年12月12日アカデミー賞の行方を占う前哨戦の目玉の1つ、ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが12月11日(現地時間)に発表され、第75回となる今回は『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多7部門でノミネートされた。次いで『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『スリー・ビルボード』が6部門でノミネートされた。ハリウッド外国人記者クラブ(HFPA)の投票によって、ドラマ部門とミュージカル・コメディ部門に分けて、作品賞と主演俳優賞、両部門から助演俳優賞が選出される。授賞式は来年1月7日(現地時間)に開催され、セス・マイヤーズが司会を務める。映画部門のノミネートは以下の通り。映画の部映画の部/ドラマ部門作品賞『Call Me by Your Name』(原題)『ダンケルク』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』主演女優賞ジェシカ・チャステイン(『Molly’s Game』原題)サリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)メリル・ストリープ(『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』)ミシェル・ウィリアムズ(『All the Money in the World』原題)主演男優賞ティモシー・シャラメ(『Call Me by Your Name』原題)ダニエル・デイ・ルイス(『Phantom Thread』原題)トム・ハンクス(『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』)ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)デンゼル・ワシントン(『Roman J. Israel, Esq』原題)【ミュージカル・コメディ部門】作品賞『The Disaster Artist』(原題)『ゲット・アウト』『グレイテスト・ショーマン』『I, Tonya』(原題)『Lady Bird』(原題)主演女優賞ジュディ・デンチ(『Victoria&Abdul』原題)ヘレン・ミレン(『ロング, ロングバケーション』)マーゴット・ロビー(『I, Tonya』原題)シアーシャ・ローナン(『Lady Bird』原題)エマ・ストーン(『Battle of the Sexes』原題)主演男優賞スティーヴ・カレル(『Battle of the Sexes』原題)アンセル・エルゴート(『ベイビー・ドライバー』)ジェームズ・フランコ(『The Disaster Artist』原題)ヒュー・ジャックマン(『グレイテスト・ショーマン』)ダニエル・カルーヤ(『ゲット・アウト』)助演女優賞メアリー・J・ブライジ(『マッドバウンド 哀しき友情』)ホン・チャウ(『ダウンサイズ』)アリソン・ジャネイ(『I, Tonya』原題)ローリー・メトカーフ(『Lady Bird』原題)オクタヴィア・スペンサー(『シェイプ・オブ・ウォーター』)助演男優賞ウィレム・デフォー(『The Florida Project』原題)アーミー・ハマー(『Call Me by Your Name』原題)リチャード・ジェンキンズ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)クリストファー・プラマー(『All the Money in the World』原題)サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)外国語映画賞『ナチュラルウーマン』『最初に父が殺された』『女は二度決断する』『ラブレス』『The Square』(原題)監督賞ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)マーティン・マクドノー(『スリー・ビルボード』)クリストファー・ノーラン(『ダンケルク』)リドリー・スコット(『All the Money in the World』原題)スティーヴン・スピルバーグ(『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』)脚本賞『Lady Bird』(原題)『Molly’s Game』(原題)『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』作曲賞『ダンケルク』『Phantom Thread』(原題)『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』主題歌賞「リメンバー・ミー」(『リメンバー・ミー』)「This Is Me」(『グレイテイスト・ショーマン』)「Mighty River」(『マッドバウンド 哀しき友情』)「Home」(『Ferdinand』原題)「The Star,」(『The Star』原題)アニメ映画賞『ボス・ベイビー』『The Breadwinner』(原題)『リメンバー・ミー』『Ferdinand』(原題)『ゴッホ最期の手紙』(text:Yuki Tominaga)
2017年12月11日パキスタン出身のアメリカ人コメディアン、クメイル・ナンジアニの実話を描いた、本年度アカデミー賞大本命作『THE BIG SICK』(原題)が、『ビッグ・シック』の邦題で2018年2月23日(金)より日本でも公開されることが決定した。■あらすじパキスタンで生まれシカゴに移住したコメディアンのクメイルは、アメリカ人大学院生のエミリーと付き合っている。ある日、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に言われるまま、見合いをしていたことがエミリーにバレて、2人は破局を迎える。ところが数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態に。病院へ駆けつけたクメイルは、彼がエミリーを傷つけたことに腹を立てている両親テリーとベスに出会う。最初はクメイルへの敵意をあらわにしていたベスが、気分転換に訪れたコメディクラブで、クメイルに人種差別的なヤジを飛ばす観客と毅然と闘ったことから、3人は心を通わせ始める。彼らのエミリーへの深い愛に心を動かされ、自分にとってもエミリーがいかに大切な存在かに気付いていくクメイル。果たして、エミリーは目覚めるのか?そのとき、2人の未来の行方は――?■早くもアカデミー賞最有力!本作は、パキスタン出身のアメリカ人コメディアン、クメイルが“異文化結婚”の前に立ちはだかる数々のトラブルと騒動を愛と笑いで乗り越えた実話を、本人たちが共同で脚本執筆、クメイルを主役に抜擢して映画化。『はじまりのうた』のプロデューサーが製作を担い、『ドリスの恋愛妄想適齢期』のマイケル・ショウォルターがメガホンをとった。出演にはクメイルのほかにも、「恋するベーカリー」「ルビー・スパークス」のゾーイ・カザン、『アイス・エイジ』シリーズのレイ・ロマノ、『ピアノ・レッスン』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のホリー・ハンター、インド出身のアヌパム・カーが名を連ねた。全米でたった5スクリーンからスタートした本作だが、人種問題がさく裂するトランプ政権下、口コミにより2,600スクリーンにまで拡大し大ヒットを記録。さらに、近年注目を集める映画祭「サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)」で観客賞を受賞するほか、「ロカルノ国際映画祭」「ナンタケット映画祭」で観客賞受賞。「デトロイト映画批評家協会賞」「LAオンライン映画批評家協会賞」にはノミネート、そのほかにも次々と映画賞を受賞・ノミネートした。そして、12月11日(月)に開催される「ゴールデン・グローブ賞」ノミネート(コメディ・ミュージカル部門)への期待も高まっており、早くもアカデミー賞最有力との呼び名も高くなっている。『ビッグ・シック』は2018年2月23日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年12月08日アニメ界のアカデミー賞と呼ばれるアニー賞のノミネーションが公式サイトで発表された。作品賞を含む最多13ノミネートを受けたのは、ディズニー/ピクサー最新作で『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督が手掛けた『リメンバー・ミー』。続いて、アンジェリーナ・ジョリーが製作総指揮を務めて話題となった『The Breadwinner』(原題)が10ノミネートを果たした。日本からは片渕須直監督の『この世界の片隅に』と神山健治監督の『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~ 』がインディペンデント作品賞にノミネートされた。この賞は2015年に創設された新しい賞で、「上映時間が45分以上」、「アメリカでの上映館数が1,000館未満」、「2017年1月1日から12月31日までの間に連続して5日以上ロサンゼルス郡で上映される」などの条件を満たした作品が対象となる。日本の2作品とともにインディペンデント作品賞にノミネートされているのは、前述の『The Breadwinner』(原題)、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホをテーマとした『ゴッホ/最期の手紙』、フランスアニメの『The Big Bad Fox & Other Tales』(原題)。第45回アニー賞授賞式は、2018年2月3日(現地時間)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のロイスホールで開催される。(Hiromi Kaku)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会ひるね姫~知らないワタシの物語~ 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 ひるね姫製作委員会
2017年12月05日12月3日(現地時間)、ロサンゼルス映画評価協会賞が発表された。作品賞に輝いたのはルカ・グァダニーノ監督作の『Call Me by Your Name』(原題)。この作品は監督賞、主演男優賞も受賞した。1983年のイタリアを舞台に2人の青年の恋を描いた同作は、サンダンス映画祭でプレミア上映が行われる前々から評判がすこぶるよく、今後の賞レースでもたびたび名前を聞くことが予想されている。ジェームズ・フランコが監督・主演を務め、弟のデイヴ、「フリークス学園」での共演以来仲の良いセス・ローゲンをキャストに起用した『The Disaster Artist』(原題)も好評。今回はジェームズが主演男優賞の次点に選ばれた。主な受賞者及び受賞作品は以下の通り。■作品賞受賞:『Call Me by Your Name』次点:『The Florida Project』監督賞受賞:ギレルモ・デル・トロ (『シェイプ・オブ・ウォーター』)受賞:ルカ・グァダニーノ (『Call Me by Your Name』)主演男優賞受賞:ティモシー・シャラメ (『Call Me by Your Name』)次点:ジェームズ・フランコ (『The Disaster Artist』)主演女優賞受賞:サリー・ホーキンス (『シェイプ・オブ・ウォーター』)次点:フランシス・マクドーマンド (『スリー・ビルボード』)助演男優賞受賞:ウィレム・デフォー (『The Florida Project』)次点:サム・ロックウェル (『スリー・ビルボード』)助演女優賞受賞:ローリー・メトカーフ (『Lady Bird』)次点:メアリー・J・ブライジ (『マッドバウンド 哀しき友情』)(Hiromi Kaku)
2017年12月04日難民の青年を受け入れる家族の絆を描くドイツ映画『はじめてのおもてなし』。2016年に公開され空前の大ヒットとなり、ドイツ・アカデミー賞観客賞を受賞した本作の予告編が解禁となった。ミュンヘンの閑静な住宅街に暮らすハートマン家のディナーの席で、母アンゲリカは難民の受け入れを宣言。教師を引退して生き甲斐を失った彼女は、夫リヒャルトの反対を押し切って、ナイジェリアから来た難民の青年ディアロを自宅に迎える。家族は、“はじめてのおもてなし”に張り切るが、あるとき大騒動が起きてしまう。さらに、ディアロの亡命申請も却下に。果たして、崩壊寸前の家族と天涯孤独の青年は、平和な明日を手に入れることが出来るのか――?『善き人のためのソナタ』のプロデューサーと、ドイツのヒットメーカーのサイモン・バーホーベン監督がタッグを組み、本国で2016年興収No,1となる大ヒットを記録した本作。ドイツの人気俳優たちが競演し、家族の絆、難民やテロなど、リアルにあふれた悩みを、明るくユーモアたっぷりに、笑いと涙で描く必見の1作だ。このたび公開された予告編は、「家に難民を迎え入れるわ!」という母アンゲリカの、突然の発言からスタート。ひとりぼっちでドイツにやってきた青年ディアロを受け入れることにより、家族や地域に戸惑いが広がる様、逆にディアロが周囲に影響を与えていく様をコミカルに、そして人間味たっぷりに描く映像となっている。本作で描かれる、異国からの来客とともに、絆を確かめあい、変わってゆく家族の姿にはきっと心動かされるはず。『はじめてのおもてなし』は2018年1月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月15日2018年3月発表の第90回アカデミー賞の長編アニメーション部門の候補対象作が選出され、『この世界の片隅に』をはじめ、日本の作品5本がエントリーを果たした。10日(現地時間)、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は長編アニメーション部門の候補対象となる26作を選出。12日に日本での劇場公開1周年を迎え、いまもロングラン上映が続く片渕須直監督の『この世界の片隅に』のほか、選出されたのは米林宏昌監督の『メアリと魔女の花』(英題『Mary and the Witch’s Flower』)、神山健治監督の『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』(英題『Napping Princess』)、山田尚子監督の『映画聲の形』(英題『A Silent Voice』)、伊藤智彦監督の『劇場版ソードアート・オンラインオーディナル・スケール』(英題『Sword Art Online: The Movie Ordinal Scale』)の5作。主な選出作は、ユニバーサル・スタジオとドリームワークス・アニメーションがタッグを組む第1弾で、アレック・ボールドウィンらが参加する『ボス・ベイビー』(2018年3月21日(水・祝)日本公開予定)、人気シリーズ第3弾となる『カーズ/クロスロード』、こちらも人気シリーズ第3弾で日本でも大ヒットした『怪盗グルーのミニオン大脱走』、3Dアニメ『レゴバットマンザ・ムービー』といったハリウッド・メジャーの大作。ほかにアンジェリーナ・ジョリーがプロデュースした『The Breadwinner』(原題)、ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』(2018年3月16日(金)公開予定)、現在日本公開中の『ゴッホ最期の手紙』など。厳正な審査を経た後、アカデミー会員の投票によって最終的に選出された候補作5本は1月23日(現地時間)に発表される。授賞式は3月4日(現地時間)に発表される。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 2017年2月18日より全国にて公開(C) 2016 川原 礫/KADOKAWAアスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Projectひるね姫~知らないワタシの物語~ 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 ひるね姫製作委員会レゴバットマン ザ・ムービー 2017年4月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.怪盗グルーのミニオン大脱走 2017年7月21日より全国にて公開(C) 2017 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDメアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会カーズ/クロスロード 2017年7月15日より全国にて公開(C) 2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2017年11月13日「ハリウッド・レポーター」が公表した2018年の第90回アカデミー賞作品賞候補の1本として注目を集めるNetflixオリジナル映画『マッドバウンド 哀しき友情』が、11月17日(金)より全世界同時配信されることが決定。その場面写真と予告編が公開された。『ダンケルク』や『ダウンサイズ』『グレイテスト・ショーマン』などとともに、米国のエンターテインメント紙「ハリウッド・レポーター」がアカデミー賞作品賞候補作に選出した本作。第2次世界大戦中のミシシッピ・デルタの綿花農場で働く2家族の物語で、夢想家の地主ヘンリー(ジェイソン・クラーク)とその新妻ローラ(キャリー・マリガン)のマッカラン一家と、小作人の家長ハップ(ロブ・モーガン)と妻フローレンス(メアリー・J・ブライジ)のもと、一族のより良い生活を求めて粘り強く働き続けるジャクソン一家の姿を描いていく。それぞれの家族から、ヘンリーの弟で空軍パイロットのジェイミー(ギャレット・ヘドランド)と、ジャクソン家の長男で陸軍戦車大隊軍曹のロンゼル(ジェイソン・ミッチェル)が従軍。やがて受勲し、戦争の英雄としてデルタへ帰郷してきたことで、両家は図らずも共通の困難に立ち向かうことになる。戦場で苦難を共にした2人の若き退役軍人は、白人と黒人の人種隔離政策が社会に根深く染み付いた南部の田舎街で、予想外の友情を育んでいくことになるが…。メガホンをとったのは、クイーン・ラティファが伝説のブルース歌手ベッシー・スミスを熱演したエミー賞受賞作「Bessie」のディー・リース監督。「アメリカという国における人種と不平等をめぐる議論さながらに、マッカラン家とジャクソン家は、己に対する先入観とアメリカが強いる頑迷な階級的社会秩序との間で、泥沼にはまったかのように身動きが取れずにいます。世間や互いの関係にかろうじて突破口が見えたと思うたびに、それを一気に跳ね返すような出来事が起き、彼らは再び疑いと苦悩の中に突き落とされてしまいます」と、本作を説明する。すでに多くの映画祭で公式招待作品として上映されており、「衝撃的で見事な作品」(THE DAILY BEAST)、「今年一番の傑作」(YAHOO! Movies)など高い評価を得ている本作。早くも、独立系映画を対象にした「第27回ゴッサム・インディペンデント映画賞」ではアンサンブル賞を獲得。2017年のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞、編集賞の4部門にノミネートされた『最後の追跡』と同様、Netflixオリジナル映画が再び賞レースを席巻することになりそうだ。『マッドバウンド 哀しき友情』は11月17日(金)よりNetflixにて全世界同時配信。(text:cinemacafe.net)
2017年11月10日アカデミー賞作品賞に最も近い賞として近年注目されるトロント国際映画祭・観客賞を受賞した『スリー・ビルボード』(原題:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)が、2018年2月1日(木)より全国公開。このほど、スリリングなストーリー展開で話題を呼ぶ本作から、“嵐の前触れ”を予感させるポスターが解禁となった。本作は、『ファーゴ』(’96)でアカデミー賞主演女優賞を獲得した、ハリウッドが誇る演技派女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。舞台はアメリカ、ミズーリ州の片田舎の町、7か月前に何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドは、さびれた道路の3枚の広告看板にメッセージを出す。犯人は一向に捕まらず、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下や町の人々に脅されても、一歩も引かないミルドレッド。その日を境に、次々と不穏な事件が起こり始め、やがて思いもかけない、誰もが想像できないドラマが始まる――。ヴェネチア国際映画祭では脚本賞に輝き、トロント国際映画祭では観客賞を受賞した本作。トロントの観客賞といえば、オスカーに最も近い賞といわれ、近年は作品賞に『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『それでも夜は明ける』、主演女優賞に『世界にひとつのプレイブック』『ルーム』『ラ・ラ・ランド』などが選ばれており、本作も本年度賞レースの大本命との呼び声も高い。主人公の主婦ミルドレッドを演じる名女優フランシスは、2度目のオスカーもささやかれており、警察署長にはアカデミー賞2度ノミネートを誇る『猿の惑星:聖戦記』のウディ・ハレルソン、彼の部下には『コンフェッション』でベルリン国際映画祭男優賞を受賞したサム・ロックウェルと実力派がずらり。『ゲット・アウト』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズや『ジオストーム』の注目女優アビー・コーニッシュ、先の賞レースを沸かせた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズ、「ゲーム・オブ・スローンズ」で“TV界のアカデミー賞”エミー賞を受賞したピーター・ディンクレイジなども名を連ねている。監督は、26歳で劇作家として衝撃のデビュー以来、世界の演劇界を震撼し続ける鬼才マーティン・マクドナー。映画界でも、デビュー作でいきなりアカデミー賞短編賞を獲得。長編3作目となる本作でついに映画界でも頂点を極めようとしている。『スリー・ビルボード』は2018年2月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月08日比類なき世界観でヴェネチア国際映画祭を魅了し、最高賞・金獅子賞を満場一致で獲得したギレルモ・デル・トロ監督の最新作『The Shape of Water』が、邦題『シェイプ・オブ・ウォーター』として2018年3月1日(木)より全国公開されることが決定した。1962年、冷戦時代のアメリカ。政府の極秘研究所に勤めるイライザは、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。アマゾンで神のように崇められていたという“彼”の魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで、“彼”に会いに行くように。子どものころのトラウマが原因で声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。“2人”の心が通い始めたとき、イライザは“彼”が間もなく実験の犠牲になると知る――。『パンズ・ラビリンス』や『パシフィック・リム』シリーズで知られるデル・トロが監督・脚本・製作を務めて新たに手がけたのは、切なくも愛おしい、誰も観たことがないファンタジー・ロマンス。早くも『ダンケルク』や『ダウンサイズ』などとともに、2018年の第90回アカデミー賞の有力候補として名乗りを上げている。ヒロイン、イライザを演じるのは、『パディントン2』のブラウン夫人やアカデミー賞ノミネート作『ブルージャスミン』で知られるサリー・ホーキンス。言葉なしであふれんばかりの感情を表現する渾身の演技は、本年度主演女優賞の大本命と目されている。助演陣として、イライザを温かく支える友人に『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサー、『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンス。さらに、イライザと“彼”を執拗かつ残忍に追い詰めるエリート軍人にマイケル・シャノンと、オスカー級の名優たちが脇を固め、謎の生きもの“彼”を『パンズ・ラビリンス』などデル・トロ作品常連でもあるダグ・ジョーンズが演じている。さらに、『グランド・ブダペスト・ホテル』でオスカーに輝くアレクサンドル・デスプラの優美で印象的な音楽が、ロマンティックで官能に満ちた世界に見るものを誘う本作。アンデルセンの「人魚姫」から『シザーハンズ』『美女と野獣』まで、いつの時代も愛されてきた種族を超えたラブストーリーが、奇才デル・トロの手によって現代に蘇り、サスペンスフルでユーモラス、そして官能的な究極のファンタジー・ロマンスとして登場する。なお、第90回アカデミー賞は現地時間2018年1月23日にノミネートが発表され、授賞式は同3月4日(現地時間)に開催される。『シェイプ・オブ・ウォーター』は2018年3月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月30日30年間にわたる多数の女性へのセクハラ疑惑が告発されたプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(65)が、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)から追放された。アカデミー賞を主催する同団体が、ワインスタインを除名することを声明で発表した。「理事会は早急にワインスタインをアカデミーから除名することに決定しました。単に彼のような、同僚からの尊敬に値しない人物を追放しただけでなく、我々の業界での性的暴力や職場でのハラスメントに対し、見て見ぬふりをしたり、恥ずべき加担行為を働いたりする時代は終わったというメッセージでもあります」「ここで問題となっているのは、我々の社会において許されることのない深い問題です。理事会は今後も、全てのアカデミー会員が例示することが期待される、倫理的な行動規範を確立するため努力を続けていきます」スティーブン・スピルバーグやトム・ハンクス、ウーピー・ゴールドバーグらを含む理事会の幹部らが今回の追放を決定したと報じられている。同団体においては、理事会は3分の2の投票によって会員を正当な理由として除名できる決まりとなっており、今回の件に関しては「3分の2を優に超える」投票を得たという。アカデミー追放に先立っては、ワインスタインの弟ボブが、ワインスタイン・カンパニーの株主持ち分をワインスタインが失う可能性があると明かしていた。また、ワインスタインはフランスの名誉であるレジオンドヌール勲章をはく奪されることが発表された。エマニュエル・マクロン仏大統領は、2012年にニコラ・サルコジ元大統領によってワインスタインに授与されていたその栄誉をはく奪することに向けて動き出したことを、広報担当を通じて発表していた。(C)BANG Media International
2017年10月16日みなさんは、キッズデザイン賞という賞をご存じですか?キッズデザイン賞とは、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に優れた製品・空間・サービス・研究活動などを表彰している制度です。「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の3つの部門に分け、子どもが使うものはもちろん、大人が使うものでも子どもに配慮されたものやサービスなど幅広く顕彰されています。そんな優れたデザインを称えるキッズデザイン賞の今年の受賞作が、この度決定。2007年の創業以来、企業や自治体だけでなく子育て中のファミリーからも注目度が高まっているなかで、第11回目を迎える今年の受賞作には、どんなものが選ばれたのでしょうか?■最高賞には初の鉄道車両が! 「西武鉄道株式会社 新型通勤車両40000系」最高賞となる内閣総理大臣賞には「西武鉄道株式会社 新型通勤車両40000系」が選ばれ、鉄道車両として初の受賞を果たしました。「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトに、ロングクロスシート転換車両の設置、車いすやベビーカー利用の人が使いやすい“車両バリアフリー”、子どもが外を眺めやすい大きな車窓、通勤車両でありながらおむつ交換シートもついたトイレの設置、社内の空気を清浄に保つ“プラズマクラスター”の搭載など、使う人の視点に立ち優れた移動空間を実現したことが評価のポイントに。子ども連れでの移動が社会問題化される今、この受賞が今後の社会の目を変えるキッカケになるかも? と、母親としては期待することころです。■家で小児科医に相談できるサービス「小児科オンライン」「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」から子ども部門として優秀賞・経済産業大臣賞を受賞したのは、株式会社Kids Publicの「小児科オンライン」。これは、スマホで小児科医に平日18~22時に直接相談できるサービスで、病院へ行くべきかの判断を仰いだり、日常生活の疑問や不安、さらには不登校の問題などにも相談に乗ってくれるそう。通信手段はLINE、電話、Skypeで、TV電話を選べば子どもの表情を見てもらうことができるのも魅力です。予想外の体調不良やケガの処置など、最近はインターネットで調べられますが、情報量が多すぎてどれが正しいのか迷うこともあります。医師に直接相談できることで、悩んだり、心細い夜を過ごさないで済むのは大きいと思います。 ■世界の子どもたちが地球について話し合う「せかい!動物かんきょう会議」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」から、消費者育成部門として優秀賞・消費者担当大臣賞を受賞したのは、「日本と世界の子どもたちが創発。せかい!動物かんきょう会議」。ITやAI機械翻訳などを駆使して、世界の子どもたちが交流しディスカッションできるこのプログラムは、「人間(おとな)だけに任せちゃいられない!」と世界各国から森に集まった動物に子どもたちが扮し、人と人、国と国の違いを理解し合いながら、環境問題、そして共生について考えます。積極的な発言が不得手な日本の子どもも、キャラクターに扮することで発言しやすくなり、世界の子どもたちとの交流を通じてコミュニケーション力の育成にもつながるというのが受賞のポイントに。親としては、多感な時期に異文化コミュニケーションの機会を経験させてみたいし、キャラクターなどデザインがどれもかわいいので、子ども(親も…!)の興味をぐっと引くものになっていると思います。■日本最大級の“子どもとおでかけ”サイト「いこーよ」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の個人・家庭部門で「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」を受賞したのは、アクトインディ株式会社の子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」。親子でおでかけできる遊び場、イベントの情報が、おむつ替えシート・授乳室・託児所の有無から口コミや体験記など、細かい情報と共に掲載されています。「スマートフォン世代向けに、本当に欲しい情報をひとつひとつ調べてデータベースを作り上げ、日本最大級のサービスまで育てた熱意は素晴らしい」との審査評。筆者もお出かけの際よく参考にしていますが、場所や目的、時期などいろんな角度から検索できるのがとても使いやすいです。審査委員長の益田文和氏によると、子どもの安全と安心につくした製品づくりから、子どもを取り巻く環境全体に配慮が行き届いた設計へと、年々応募されるデザインの内容は広がりを見せてきているそう。こうして受賞作品を見てみると、デザインとは形や色などの外見だけではなく、使いやすいことを“デザイン”しているんだな、とその重要さを再認識させられます。“子どもにやさしい”ということは、結果としてどんな人にもやさしい=住みやすい環境・社会を作ることにもつながるはずです。受賞作品は今すぐ使えるものばかり。子育てに生かせるバラエティ豊かなデザイン、チェックしてみてはいかがでしょうか? ・キッズデザイン賞2017
2017年10月08日台湾版アカデミー賞「2017年 第54回金馬奨」に主演男優賞、助演男優賞を含む5部門ノミネートの快挙を果たし、かつて青春映画以外はヒットしないと言われていた台湾映画界を根底から揺るがした問題作『目撃者 闇の中の瞳』(原題:目撃者)が、来年1月13日(土)より日本でも公開されることが決定。あわせてティザービジュアルも解禁された。2007年。新聞社の実習生シャオチーは、ある嵐の夜、郊外の山道で車同士の当て逃げ事故を目撃する。被害者の男性は死亡、助手席の女性も瀕死の状態だった。シャオチーは現場から逃走する車を撮影するが記事にはならず、また犯人が捕まることもなかった。時は過ぎ、9年後。敏腕記者となったシャオチーは、取材の帰り道に買ったばかりの中古車をぶつけてしまう。破損した車を自動車修理工に見せると、その車は過去にも事故に遭っていることが判明。さらに警察で調べたところ、なんと以前の持ち主は9年前の当て逃げ事故の被害者だった。シャオチーは先輩記者マギーの協力を得て、独自に事故の真相を調べ始める。事故の直後に失踪した被害者女性、彼女につきまとう 影、消された証拠写真、そして逃走車の所有者として浮かび上がる意外な人物…。関係者たちの証言がことごとく食い違う中、シャオチーはある結論を導き出す。それは永久に続く悪夢の始まりだった――。この数年、ホラーやサスペンスなどのジャンル映画の快進撃が続く台湾映画だが、その先陣を切っているのが、33歳の新鋭監督チェン・ウェイハオ。興行・批評の両面で大成功を収めた長編デビュー作のホラー『紅衣小女孩』(日本未公開)に続く本作は、生身の人間の恐ろしさを描き切った犯罪スリラー。物語は、ジャーナリストの卵が山道で目撃した衝突死亡事故から9年後、彼がいま乗っている愛車がそのとき当て逃げされた事故車だったと知り、やがて男の周りで次々と悪夢が起こる。何者かが裏で手を引いているのか、それとも因果応報か?事件に巻き込まれた者たちが語る様々思惑と嘘が入り混じった「真実」を時空と視点が交錯する巧みな構成で描き、ラストの瞬間まで観客の背筋を逆なでし続ける…。そんな野心あふれる新聞記者の主人公を演じるのは、2016年の話題作『菜鳥』(原題)で台北映画祭最優秀助演男優賞を受賞した若手実力派のカイザー・チュアン。また、主人公を翻弄する魔性の上司を、モデル出身で昨年の台北映画祭では『紅衣小女孩』を含む3作品で最優秀主演女優賞に輝いたティファニー・シュー。事件の鍵を握るワケありの被害者女性を『モンガに散る』のアリス・クーが演じている。『目撃者 闇の中の瞳』は2018年1月13日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月05日英国スイーツブランド「モナークオブロンドン(MONARCH of LONDON)」より、ハロウィンに向けたカップケーキコレクションが登場。2017年10月1日(日)から31日(火)まで発売される。“ゆめかわいい”スイーツ英国発「モナークオブロンドン」は、2016年9月に日本初上陸。マーメイドをモチーフにしたカップケーキやユニコーンモチーフのパステルスムージー、マカロンなど、ファンタジー感溢れるスイーツで人気だ。血まみれで少しホラーなカップケーキ今回のハロウィンカップケーキは、血まみれでコワ可愛いデザインが特徴。「モンスターアイボール」は、上にカカオ56%の濃厚なチョコレートで作られた目玉がのったデザイン。目玉はカカオバターを用いて、ハンドペイントで作られているため、一つ一つデザインが異なる。また下の生地は、チョコレートスポンジとまるで“血”のようなストロベリーコンポート、パープルのバニラクリームをミックスしたものだ。さらに、可愛らしいユニコーンがゾンビになってしまったカップケーキ「ユニコーンゾンビ」も。ふわふわのバニラスポンジの上にのったユニコーンは、立髪や頭から血がしたたっている、なんとも恐ろしい仕上がり。このほか、ゾンビの脳みそを表現した「ゾンビブレイン」や「クロネコバニラ」、「ハロウィンパンプキン」など、全8種類がラインナップする。【詳細】血まみれキモカワ ハロウィンコレクション2017 -MONARCH of LONDON-発売期間:2017年10月1日(日)〜31日(火)価格:・モンスターアイボール 650円・ユニコーンゾンビ 599円・ブラディーレッドベルベット 599円・デスバイチョコクッキー 599円・ゾンビブレイン 520円・クロネコバニラ 520円・チョコレートオレンジスパイダー 499円・ハロウィンパンプキン 499円※価格は税込展開店舗:・モナークオブロンドン 渋谷ヒカリエShinQs店東京都渋谷区渋谷2-21-2 B2階・モナークオブロンドン 上野マルイ店東京都台東区上野6-15-1 B1階
2017年09月30日テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞第69回授賞式が17日(現地時間)ロサンゼルスで開催され、Huluの「The Handmaid’s Tale」(原題)がドラマ部門作品賞をはじめ5部門を受賞。配信サイトの作品として初めてエミー賞作品賞に輝いた。リミテッド・シリーズ「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」も作品賞、監督賞、主演女優賞など5部門を受賞。女性のドラマが強い印象を残した。最多22ノミネートの「ウエストワールド」(ドラマ部門)は無冠に終わり、同じく22ノミネートを受けた「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)は、監督賞、助演男優賞および女優賞など4部門を受賞した。ドナルド・トランプ大統領を、選挙戦の候補の頃から演じてきたアレックは、大統領本人が過去にリアリティ番組「アプレンティス」で何度も候補になりながら受賞を果たせなかったことから、「大統領、ついにエミー賞を獲りましたね」とスピーチした。ヒラリー・クリントンを演じたケイト・マッキノンが助演女優賞を受賞している。コメディ部門主演女優賞に輝いた「Veep/ヴィープ」のジュリア・ルイス=ドレイファスは、同作で演じるセリーナ・メイヤー副大統領役で、なんと6年連続で受賞という前人未到の快挙を成し遂げた。その一方で、今年はエミー賞史上初の授賞も。「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」でリミテッドシリーズ/TV映画部門主演男優賞を受賞したリズ・アーメッドはアジア系として初めて、「アトランタ」でコメディ部門監督賞を受賞したドナルド・グローヴァーはアフリカ系男性として初めて、「マスター・オブ・ゼロ」でコメディ部門脚本賞をアジズ・アンサリとともに受賞したリナ・ウェイス はアフリカ系女性として初めての受賞者となった。今年の司会は、トランプ大統領をネタにしたジョークで高視聴率を記録しているスティーブン・コルベア。オープニングから早速大統領をネタにトークを展開。「ツイート楽しみにしていますよ!」と呼びかけたが、授賞式中には大統領のツイートはなかった。オープニングには7月にホワイトハウス報道官を辞任したショーン・スパイサー本人が登場、会場を驚かせた。■主な受賞結果は以下の通りドラマ部門作品賞 :「The Handmaid’s Tale」(原題)ドラマ部門主演男優賞:スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」ドラマ部門主演女優賞:エリザベス・モス 「The Handmaid’s Tale」(原題)助演男優賞:ジョン・リスゴー「ザ・クラウン」助演女優賞:アン・ダウド「The Handmaid’s Tale」(原題)監督賞:リード・モラーノ「The Handmaid’s Tale」(原題)脚本賞:ブルース・ミラー 「The Handmaid’s Tale」(原題)コメディ部門作品賞:「Veep/ヴィープ」コメディ部門主演男優賞:ドナルド・グローヴァー 「アトランタ」コメディ部門主演女優賞:ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep/ヴィープ」助演男優賞:アレック・ボールドウィン 「サタデー・ナイト・ライブ」助演女優賞:ケイト・マッキノン 「サタデー・ナイト・ライブ」監督賞ドナルド・グローヴァー 「アトランタ」脚本賞:アジズ・アンサリ、リナ・ウェイス 「マスター・オブ・ゼロ」リミテッドシリーズ/テレビ映画部門作品賞(リミテッドシリーズ):「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」作品賞(テレビ映画):「ブラック・ミラー」主演男優賞:リズ・アーメッド 「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」主演女優賞:ニコール・キッドマン 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」助演男優賞:アレキサンダー・スカルスガルド 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」助演女優賞:ローラ・ダーン 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」監督賞:ジャン=マルク・ヴァレ 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」脚本賞:チャーリー・ブルッカー 「ブラック・ミラー」(text:Yuki Tominaga)
2017年09月18日女優の宮沢りえ(44)の主演映画「湯を沸かすほどの熱い愛」が9月5日、来年3月4日に米・ロサンゼルスで授賞式が開催される「第90回アカデミー賞」外国語映画賞部門の日本代表に決定した。 同作は昨年10月29日に公開。余命宣告を受けた宮沢演じる母と杉咲花(19)演じる娘の強い絆を描いた感動作だ。「第40回日本アカデミー賞」で優秀作品賞など6部門を受賞するなど、国内の映画賞を総なめ。その評判が海を越えて、世界最高峰の映画賞に参加することになった。 だが同作公開後、宮沢が出演した作品は昨年12月放送のドラマNHK BSプレミアムのドラマ「漱石悶々」のみ。直近の出演作などは発表されていない。 「『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督(44)はダメ元でりえにオファーしたといいますが、意外にも快諾。それまで商業映画を撮ったことがなかった中野監督だけに、異例のケースでした。逆をいえば中野監督の作品みたいに、りえが興味を持たなければ出演は困難。出てくれさえすれば全身全霊で仕事をしてくれるだけに、彼女のキャスティングには“プレミア価値”がついています」(映画ライター) そのため今回の吉報にもかかわらず、業界からは悩ましい声があがっているという。 「りえさんはもともといろんなものに“こだわり”が強く、なかなかオファーしづらい女優の1人でした。今回さらにハクがついたことで、オファーするほうからすれば『さらに“ハードル”が上がってしまう!』と悲鳴もあがっています」(映画業界関係者) よりいっそうりえの次回作が注目される。
2017年09月06日宮沢りえ主演、中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』が、第90回米国アカデミー賞外国語映画賞部門への出品作品に決定したことを、一般社団法人日本映画製作者連盟が発表した。アカデミー賞とは、6,500名以上からなる著名な映画製作者によって組織される「映画芸術科学アカデミー」が毎年主催、2018年3月で第90回を数える、歴史と権威ある映画の一大イベントだ。毎年ハリウッドにて授賞式が華やかに開催され、その様子はあらゆるメディアを通じて世界中に中継される。この度、一般社団法人日本映画製作者連盟(以下、映連)では、第90回米国アカデミー賞の外国語映画賞の出品について、米国の映画芸術科学アカデミー(ACADEMY OF MOTION PICTURE ARTS AND SCIENCES)より「外国語映画賞」に日本映画1本を選考し出品する依頼を受けており、外部委員による選考会を行い出品作を決定したという。2016年の同部門の日本代表には『母と暮せば』が選出。結果受賞したのは、アスガル・ファルハーディー監督の『セールスマン』だった。この度選ばれた『湯を沸かすほどの熱い愛』は、中野量太監督が、オリジナル脚本で描いた家族の物語。余命2か月を宣告された母親が、持ち前の明るさで残される家族を再生させていくストーリーが、国内外から高い評価を受けた。第40回日本アカデミー賞では、宮沢さんが最優秀主演女優賞を獲得。さらに、最優秀助演女優賞を受賞した杉咲花と“親子”受賞としても大きな注目を浴びた。第90回米国アカデミー賞は、2018年3月4日(現地時間)に授賞式が開催される。(text:cinemacafe.net)
2017年09月05日ペンハリガン(PENHALIGON’S)から“英国貴族社会”に着想を得た、フレグランスコレクション「ポートレート」の新作が登場。「ザ ルースレス カウンテス ドロシア オードパルファム」と「ムッシュー ボーレガード オードパルファム」が、2017年10月25日(水)より店舗限定で発売される。ペンハリガンの「ポートレート」は、イギリス人の精神にオマージュを捧げるコレクション。架空の英国紳士・夫人をアイコンとして、彼らのイメージに合った香りを作るというユニークなコンセプトのもと作り上げている。また、エキゾチックな生き物たちを象ったボトルキャップもポイントだ。新作「ザ ルースレス カウンテス ドロシア オードパルファム」は、冷酷無常でスコーンを食べることが大好きなドロシア伯爵夫人にイマジネーションを膨らませた。礼儀作法や身なりに気を使う夫人のように、香りは上品で落ち着きのある仕上がり。アクセントとなるのは、爽やかなレッドジンジャーやシナモン。そこに柔らかくバニラとカシュメランを交え、濃い紅茶のように心地よく、シェリー酒のように和やかな香りを完成させた。そんなフレグランスを肌に纏えば、女性としての品を際立たせてくれる。一方、「ムッシュー ボーレガード オードパルファム」は、英国を訪れた一人のフランス人青年を描いたフレグランス。”フランス人の友だち”と呼ばれるほど、どんな人とも仲良くし、セクシーな魅力で女性たちの心を翻弄してしまうような異国の青年。そんな彼の神秘的な魅力は、サンダルウッドやシナモンで作り上げたウッド調のノートの中に、トンカビーンとパチョリを忍ばせることで表現。さらに、ピンクペッパーやレモンをのせて、なめらかな香りを完成させた。【アイテム詳細】ペンハリガン「ポートレート」新作・ザ ルースレス カウンテス ドロシア オードパルファム 75ml 31,500円+税・ムッシュー ボーレガード オードパルファム 75ml 31,500円+税発売日:2017年10月25日(水) ※店舗限定発売。【問い合わせ先】ブルーベル・ジャパン株式会社 香水・化粧品事業本部TEL:0120-005-130(受付時間 10:00〜16:00)
2017年09月03日『ファミリー・ツリー』で第84回アカデミー賞脚色賞を受賞、いまやすっかりアカデミー賞の常連となった監督アレクサンダー・ペインが、マット・デイモンを主演に迎えて贈る最新作『ダウンサイズ』が2018年3月に公開することが決定した。人口が増え続け、住みづらくなってしまった地球。物語はノルウェーの科学者によって、人間の体のサイズを13cmに縮小する方法が発見されるところから始まる。いまや地球規模の社会問題として人類を悩ます人口過多問題が一気に解決する「全人類縮小200年計画」が持ち上がるのだった。ネブラスカ州オマハでストレスフルな生活を送るどこにでもいる平凡な男ポール・サフラネックと妻オードリー。彼らは少しの蓄えでも裕福になれ、幸せな生活が約束される縮小された世界に希望を抱き、13cmの身体で生きていくことを決意するが――。“全人類の縮小計画”という信じられないアイディアを「こんな未来が本当に来るのかも…」と思わせるほどリアリティたっぷりに描く、社会風刺とコメディの風味を利かせた奇想天外なドラマ。主人公・ポールを演じるマットをはじめ、妻オードリー役に『ゴーストバスターズ』のクリステン・ウィグ、ミニチュア人類社会のカギを握る謎の男に扮する名優クリストフ・ヴァルツ、そして「CSI:科学捜査班」「ビッグ・リトル・ライズ」などTVシリーズでの活躍が目覚ましいホン・チャウが、物語を大きく動かす重要なキャラクターを好演する。第74回ヴェネツィア国際映画祭オープニングを飾り、8月30日(現地時間)に行われた公式記者会見に出席したマットは「世界中の俳優がペイン監督と仕事をしたいと思っているんだ。もし電話帳の役を頼まれたら、電話帳だって演じるよ。この作品は、とにかく脚本が美しく、素晴らしい。オリジナリティに溢れてユニークなんだ。『ダウンサイズ』は、本当に美しくて前向きな映画だよ」と語り、ペイン監督も「この作品は、SFの要素を持ち、大きなキャンバスで物語を描いているが、これまで(脚本家の)ジムと一緒に作ってきた作品と同様のトーンやユーモアの感覚もあるんだ」と自信を見せていた。『ダウンサイズ』は2018年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月01日世界中の映画賞を総なめにし、大人たちの心をわし掴みにした傑作ストップモーションアニメ『ぼくの名前はズッキーニ』が、2018年2月10日(土)より日本公開されることが決定。そのビジュアルが解禁となった。不慮の事故で母親を亡くした9歳の少年イカールは、母親がつけた“ズッキーニ”というニックネームを大切にしている。同じ年頃の子どもが集まる孤児院に連れていかれた彼は、はじめは馴染めずにいたが、それぞれに複雑な事情を抱える仲間たちと過ごし次第に心を開いてゆく――。子どもたちがたくましく生きていく姿と、それに寄り添う大人たちの何気ない毎日を追い、子どもたちにとって本当に大切なものが何かを、観るものの心に静かに問いかける珠玉の物語。年月をかけて丁寧に制作されたアナログな人形たちがみせる、感情豊かなストップモーションアニメーションが世界中から絶賛された本作。監督クロード・バラ、脚本セリーヌ・シアマによる、デジタルCGや3Dとは真逆の、懐かしくも驚きに満ちた笑いと涙あふれる作品は、第89回アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネートをはじめ、“アニメ界のアカデミー賞”アニー賞にも3部門にノミネート、アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016では最優秀作品賞と観客賞をW受賞し、フランス最高峰の第42回セザール賞では最優秀脚色賞、最優秀長編アニメーション賞を受賞するなど、世界の映画界に一大旋風を巻き起こした。若き俊英グザヴィエ・ドラン監督がInstagramで祝福したことも話題を呼び、全米批評サイト「Rotten Tomatoes」では100%フレッシュ(好評価)という驚異の満足度を叩きだし、今年3月、作品名『ズッキーニと呼ばれて(My Life as a Courgette)』として「東京アニメアワードフェスティバル2017」で上映されるや、日本公開を切望する声がSNS上を駆け巡った。海外メディアからも「ティム・バートンを彷彿とさせるが、バートン作品にはない甘く切ない感情表現に成功している」(THE BUFFALO NEWS)、「トリュフォー(『大人は判ってくれない』監督)も気に入るに違いない!」(INDIEWIRE)、「切なくて心臓がえぐられる!」(THE PLAYLIST)と惜しみない賛辞が贈られている。『ぼくの名前はズッキーニ』は2018年2月10日(土)より新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月29日『ティム・バートンのコープスブライド』『コララインとボタンの魔女』のスタジオライカが日本を舞台に描く、アカデミー賞ほか世界の映画賞を席巻中のストップモーションアニメ『KUBO and the TWO STRINGS』(原題)が、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の邦題で11月18日(土)より日本公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと予告編も到着した。三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという不思議な力を持つ少年・クボ。幼い頃、闇の魔力を持つ祖父に狙われ、助けようとした父親は命を落とした。そのとき片目を奪われたクボは、最果ての地まで逃れ母と暮らしていたが、更なる闇の刺客によって母さえも失くしてしまう。追手である闇の魔力から逃れながら、父母の仇を討つ準備を進めるクボは、道中出会った面倒見の良いサルと、ノリは軽いが弓の名手のクワガタという仲間を得る。やがて、自身が執拗に狙われる理由が、最愛の母がかつて犯した悲しい罪にあることを知る――。本作は、数々の傑作を送り出してきたストップモーション技術最高峰・スタジオライカが、「古き日本の世界」をテーマに、情感あふれる日本の風景や風習を、息を飲む美しさで描いたもの。本年度アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞のノミネートを始め、アニー賞にもノミネートされるなど、全世界の映画賞を総なめした話題作で、日本でも公開前にも関わらずSNS上では「早く観たい!」「公開はいつ?」と映画ファンの間で話題沸騰していた。今回この日本公開に先駆け、第30回東京国際映画祭の特別招待作品として上映も決定。そしてこのほど公開された、制作過程とアニメ映像が交互に映し出されるシーンから始まる予告編は、少年・クボが三味線の音色で折り紙に命を与えて操るという、不思議な力を発揮する場面などその映像美が垣間見える仕上がりに。呪いや犯した禁忌の代償など、日本の寓話をベースに描かれた深く壮大な物語が垣間見える、ドラマティックで衝撃的な予告編だ。また、監督が葛飾北斎からインスパイアされたという大波と月を背に、主人公のクボが三味線を構えて立つポスタービジュアルも同時に公開された。監督を務めたのは、黒澤明や宮崎駿を敬愛する大の日本マニアで、次回作に『トランスフォーマー』シリーズ最新作も控えたトラヴィス・ナイト。また、最先端クリエーターたちが壮大なセットの中で人形や美術を1コマ1コマ動かし、1秒間の映像のために24枚の写真を撮影しながら作り上げた努力と愛情の結晶に命を吹き込むボイスキャストには、シャーリーズ・セロン(サル)、マシュー・マコノヒー(クワガタ)、レイフ・ファインズ(月の帝)、ルーニー・マーラ(闇の姉妹)ら超豪華俳優陣が担当!大人にこそ観てほしい、圧巻のストップモーション絵巻がここに誕生した。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年08月24日本年度アカデミー賞で、デイミアン・チャゼルの監督賞をはじめ、エマ・ストーンの主演女優賞など最多14ノミネーション・最多6部門を獲得した『ラ・ラ・ランド』。8月2日(水)からのBlu-ray&DVD発売に際し、本作の全楽曲制作を担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞したジャスティン・ハーウィッツがロサンゼルスにてインタビューに応じた。夢見る人たちが集まるロサンゼルスを舞台に、女優を目指すミアと、自分の店を持ちたいと願うジャズピアニストのセブの出会いと恋、そして夢を描いたミュージカル・エンターテインメント。歌、音楽、ダンス、物語、すべてがオリジナルで圧倒的。かつ、数々の名作にオマージュを捧げた映画愛にあふれた本作は、アカデミー賞はもちろん世界を席巻、日本でも大ヒットとなった。デイミアン監督とは大学時代のルームメイトで、アカデミー賞3部門獲得の『セッション』でもタッグを組んだジャスティン。インタビューの中で、Blu-ray&DVDで本編を改めて繰り返し観る人に対し、見つけてほしい秘密があるかどうか聞かれた彼は、「撮影クルーの多くが映画に出演しているんだ」と明かす。「たとえば、ワーナーブラザーズのスタジオ内で映画の撮影クルーがいて、俳優・監督たちが喧嘩をしているんだけど、彼らは『ラ・ラ・ランド』の撮影クルーなんだよ。監督を演じていたエイディ・ピーターコーンは『ラ・ラ・ランド』のアシスタント・ディレクターだし、喧嘩していた俳優たちはスタンド・イン俳優だ。それから、映画の最後、ミアとセブがジャズ・クラブに入ったとき、2人のテーマをピアノで演奏しているのは、僕なんだ」と、ファン必見のトリビア情報を告白!ほかにも、約3時間にも及ぶ特典映像には、音楽のメイキングやデザインのメイキングなど、撮影の裏側の映像がたっぷりと収録されている。その中でもジャスティン自身が「面白い映像」と太鼓判を押すのが、デイミアン監督とジャスティンが映画の楽曲を歌うデモ映像だ。デモをレコーディングするためのシンガーが来られず、デイミアン監督とジャスティンで歌ったデモを、DVDの製作者たちに渡したところ、その映像が特典映像に収録されたという。「僕とデイミアンのすごく下手な歌を聞きたかったら、Blu-ray&DVDで聞けるよ。僕たちは全くシンガーじゃないんだけど、挑戦したんだ」と照れた様子で語ってくれた。今回は、そのデモ映像の一部が9月1日(金)までの期間限定で公開に。アカデミー賞作曲賞を受賞したジャスティンが、歌曲賞を受賞した「シティ・オブ・スターズ(City of Stars)」を歌うその歌声や、いかに…!?『ラ・ラ・ランド』Blu-ray&DVDは8月2日(水)よりリリース。(text:cinemacafe.net)
2017年08月01日テレビ界のアカデミー賞とも称される「エミー賞」。この度、海外ドラマ・エンターテインメント専門チャンネル「FOX」では、9月18日(月)に「第69回エミー賞」の授賞式を日本独占生中継することを決定した。米国テレビ芸術科学アカデミー主催で毎年アメリカのテレビ業界で功績を残した番組に与えられる賞「エミー賞」。今年で第69回目を迎えるこの式典が最初に開かれたのは1949年。米テレビ界最高峰の栄誉とも称され、アワードの行方には世界中から大きな注目が集まる。エミー賞の対象となる部門はコメディ部門、ドラマ部門、バラエティー・トークシリーズ部門など多岐に渡り、それぞれの作品や監督、俳優、脚本などに対して、賞が与えられる。今回「FOX」では、「第69回エミー賞 授賞式&ノミネート作品スペシャル」と題してエミー賞の授賞式を日本独占生中継するほか、エミー賞に6部門でノミネートされ、すでにシーズン2の製作も決定している話題の新作「アトランタ」全10話の字幕版を先行一挙日本初放送。さらに、ジェフリー・ラッシュの主演男優賞を含む10部門でノミネートを果たした、ナショナルジオグラフィックの「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」の第1話(字幕版)を特別放送する。今年度のエミー賞には、アンソニー・ホプキンスやエド・ハリスが出演している「ウエストワールド」(ドラマ部門)と「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)が最多22ノミネートを受けるほか、『フュード/確執 ベティvsジョーン』と、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が18ノミネート。昨年は最多23ノミネートの「ゲーム・オブ・スローンズ」がドラマシリーズ部門の作品賞を2年連続で受賞、監督賞や脚本賞など合わせて最多12部門を獲得したが、果たして今回栄光に輝くのは…?「第69回エミー賞 授賞式&ノミネート作品スペシャル」は9月18日(月)9時~FOX チャンネルにて放送。(cinemacafe.net)
2017年07月31日『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、12月には『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』の日本公開が控える人気女優ジェシカ・チャステイン。彼女が怪演を披露し、第74回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされた『Miss Sloane』(原題)が、『女神の見えざる手』との邦題で日本公開されることが決定した。天才的な戦略でロビー活動(私的政治活動)を仕掛けるエリザベス・スローン。真っ赤なルージュをひき、一流ブランドとハイヒールに身を包み、大手ロビー会社で花形ロビイストとして辣腕をふるう彼女が、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。アイデアと大胆な決断力で難しいと思われた仕事に挑み、勝利の兆しが見えてきた矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈し、重ねて予想外の事件が事態を悪化させていく。勝利の女神は誰に、どんなふうに微笑むのだろうか…?オスカー7部門受賞の『恋におちたシェイクスピア』や、大ヒットした『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』のジョン・マッデン監督がメガホンをとり、ジェシカが主人公のエリザベス・スローンを怪演した本作。オリンピック誘致や、トランプの当選…といった重大な政治の決断に影響を与え、世論も左右するプロの集団「ロビイスト」。いったい彼らは、どんな戦略を巡らせて、その見えざる手で権力をも操作し、人々の心を動かしていくのか?「銃規制法案」という生々しいトピックを題材に、ロビイストの知られざる実態に迫る、問題作にして話題作が誕生した。主演を務めたジェシカは、“仕事人”としての矜持と人間くささの両面を見事に体現、観る者の目をクギづけにする演技で、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。共演者には、『キングスマン』のマーク・ストロング、Netflix「ザ・クラウン」の名優ジョン・リスゴーなどが脇を固め、物語にいっそう重厚なリアリティをもたらしている。ロビー活動の攻防には巧妙な罠も仕掛けられており、一瞬先も読めないハイレベルのサスペンスが展開。逆転に次ぐ逆転劇の末にもたらされる結末は、予想外に清々しく、エモーショナル。エリザベス・スローンの決意と運命に、心を揺さぶられるはずだ。『女神の見えざる手』は10月20日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月28日バレエ、オペラともに世界最高の名門歌劇場「英国ロイヤル・オペラ・ハウス」の人気公演の舞台映像を映画館のスクリーンで楽しめる『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン』。このほど、ロイヤル・バレエ「不思議な国のアリス」、ロイヤル・オペラ「カルメン」などを含む『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2017/18』の全12演目が発表された。『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン』は、ロンドンのコヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたロイヤル・バレエ団、ロイヤル・オペラによる世界最高峰のバレエとオペラを、映画館で鑑賞できるもの。すべての上映作品には、ロイヤル・オペラ・ハウスで人気の高い案内人による舞台裏でのインタビューや特別映像などが追加されており、映画館の大スクリーンと大迫力の音響による、まるでライブ観劇のような臨場感と、さらにシネマシーズンならではの細やかな表情まで映し出されたスペシャルな映像を同時に楽しむことができる。2016/17シーズンでは、ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」やロイヤル・オペラ「蝶々夫人」を始めとした人気作品12演目が上映され、好評を博した。そして新シーズンでは、ロイヤル・バレエでは「不思議の国のアリス」「くるみ割り人形」「白鳥の湖」など6演目、ロイヤル・オペラでは「カルメン」「魔笛」「ラ・ボエーム」など6演目、王道の名作から近年のチャレンジングな作品まで、世界最高峰のクオリティで演じられるプロフェッショナルな公演を日本でも楽しめる。また、ロイヤル・バレエ団には、主役ダンサー・プリンシパルとして、日本人ダンサーの高田茜、平野亮一が在籍し、活躍していることで知られており、その雄姿を日本にいながら観られることでも大きな注目を集めている。『英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2017/2018』はTOHOシネマズ系列ほか全国にて順次上映予定。<全12演目>■ロイヤル・オペラ「魔笛」「ラ・ボエーム」「リゴレット」「トスカ」「カルメン」「マクベス」■ロイヤル・バレエ「不思議の国のアリス」「くるみ割り人形」「冬物語」「バーンスタイン・センテナリー」(原題)「マノン」「白鳥の湖」(text:cinemacafe.net)
2017年07月27日JINS(ジンズ)が、英国・リバティ社が手掛けるテキスタイルブランド「リバティ・ファブリックス(LIBERTY FABRICS)」とコラボレーションしたアイウェアを発売。リバティ・ファブリックスは、デザイン性の高い繊細で優美なテキスタイルで知られ、100年以上もの間世界中で愛されている。本コラボレーションでは、テンプルの内側にリバティ・ファブリックス定番の小花柄をプリントした「LIBERTY PRINT」と、タナローンというブランドの代表的なコットン生地をそのままテンプルにはさみこんだ「LIBERTY FABRIC」の2種類が、それぞれ2つのフレームモデルで展開される。テンプルを彩る柄は8柄。フロントには柄と合わせた色調を採用し統一感を出している。また、子供向けのシリーズ「LIBERTY PRINT for KIDS」も展開。大人用と共通の柄に加えて、動物やリボンなどを用いた可愛らしいシーズナル柄のデザインもラインナップする。全ての眼鏡には、JINSとリバティ・ファブリックスのロゴを刻印したオリジナルケースが付属する。ケースのカラーは、「LIBERTY PRINT」と「LIBERTY PRINT for KIDS」がアイボリー、「LIBERTY FABRIC」はエンジ色だ。さらに、付属する眼鏡拭きも定番柄を使用した3種類の限定仕様となっている。また、リバティ・ファブリックスの生地をケース表面に用いた「別売り LIBERTY FABRICSケース」が、全国のJINSにて数量限定で販売される。【詳細】LIBERTY FABRICS コラボメガネ発売日:2017年7月21日(金)より順次取扱店舗:全国のJINSショップ、JINSオンラインショップラインナップ:・LIBERTY PRINT 2型16種(全8柄) 各8,000円+税 ※度付きレンズ代込・LIBERTY FABRIC 2型16種(全8柄) 各8,000円+税 ※度付きレンズ代込・LIBERTY PRINT for KIDS 2型16種(全8柄) 各5,000円+税 ※度付きレンズ代込・別売り LIBERTY FABRICSケース 1種 800円+税付属品:オリジナルケース(2種)、オリジナルセリート(3種) ※ケースとセリートの組み合わせは選べない。
2017年07月25日テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞のノミネーションが発表された。最多22ノミネートを受けたのは、アンソニー・ホプキンスやエド・ハリスが出演している「ウエストワールド」(ドラマ部門)と「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)。スーザン・サランドンとジェシカ・ラングが火花を散らす「Feud:Bette and Joan」(原題)と、昨年シーズン1でコアなファンを獲得した「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が18ノミネートで次点となった。テレビ局別では「ウエストワールド」、「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」などのHBO局が圧倒的な強さを見せつけ110ノミネート、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」、「ザ・クラウン」、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などのNetflixが91ノミネートと続いた。授賞式は9月17日にロサンゼルスのマイクロソフトシアターで開催される。司会はスティーブン・コルベア。主なノミネーションは以下の通り。ドラマ部門作品賞 :「ベター・コール・ソウル」「ザ・クラウン」「The Handmaid’s Tale」(原題)「ハウス・オブ・カード 野望の階段」「ストレンジャー・シングス 未知の世界」「THIS IS US 36歳、これから」「ウエストワールド」ドラマ部門主演男優賞:スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」アンソニー・ホプキンス「ウエストワールド」ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」マシュー・リス 「ジ・アメリカンズ」リーヴ・シュレイバー「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」ケヴィン・スペイシー 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」マイロ・ヴェンティミリア「THIS IS US 36歳、これから」ドラマ部門主演女優賞:ヴィオラ・デイヴィス 「殺人を無罪にする方法」クレア・フォイ「ザ・クラウン」エリザベス・モス 「The Handmaid’s Tale」(原題)ケリー・ラッセル「ジ・アメリカンズ」エヴァン・レイチェル・ウッド「ウエストワールド」ロビン・ライト 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」コメディ部門作品賞:「Atlanta」(原題)「Black-ish」(原題)「マスター・オブ・ゼロ」「モダン・ファミリー」「シリコンバレー」「アンブレイカブル・キミー・シュミット」「Veep」コメディ部門主演男優賞:アンソニー・アンダーソン「Black-ish」(原題)アジズ・アンサリ 「マスター・オブ・ゼロ」ザック・ガリフィナーキス「Baskets」(原題)ドナルド・グローヴァー 「Atlanta」(原題)ウィリアム・H・メイシー「シェイムレス 俺たちに恥はない」ジェフリー・タンバー「トランスペアレント」コメディ部門主演女優賞:パメラ・アドロン「Better Things」(原題)トレイシー・エリス・ロス「Black-ish」(原題)ジェーン・フォンダ 「グレイス&フランキー」リリー・トムリン「グレイス&フランキー」アリソン・ジャニー「Mom」(原題)エリー・ケンパー「アンブレイカブル・キミー・シュミット」ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep」(Hiromi Kaku)
2017年07月14日アカデミー賞を主催している映画芸術科学アカデミーが、公式サイトにて今年のアカデミー新規会員候補を発表した。57か国、774名の候補の中には日本人の名前も。俳優部門に真田広之、菊地凛子、監督部門に三池崇史、ドキュメンタリー部門・フィルム編集部門の2部門に『ミリキタニの猫』の出口景子らが発表されている。アカデミーは去年と同じく会員の“多様性”を課題としており、今年の新規会員の39パーセントは女性、30パーセントが有色人種、7部門が女性のメンバーが男性より多く、19歳(エル・ファニング)から95歳(ベティ・ホワイト)と幅広い年齢層から選んだ。家族のつながりも大切にしているようで、アナ・ファリス&クリス・プラット、カリーナ・ラウ&トニー・レオン、『ムーンライト』のプロデューサーのアデル・ロマンスキー&撮影監督のジェームズ・ラクストンは、夫婦でリスト入りを果たしている。会員候補者たちは、アカデミーの招待を受け入れれば、秋には正式な会員となる。通常、ほとんどの候補者たちが会員になるが、過去にはヴィゴ・モーテンセンが2007年に『イースタン・プロミス』で主演男優賞にノミネートされた後、会員候補となったが辞退。2016年に『はじまりへの旅』で再び主演男優賞にノミネートされた際、「もしまた会員候補にしてくれるなら今度はぜひ会員になりたい」と「The Wrap」に語っていた。その言葉を受けてか、ヴィゴは今年、再び会員候補入りしている。(Hiromi Kaku)
2017年06月29日スペインのアカデミー賞である第30回ゴヤ賞で、作品賞や監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞と最多5冠に輝いた『しあわせな人生の選択』が、7月1日(土)より日本公開される。本作で主人公を演じるのは、米アカデミー賞最優秀外国語映画賞『瞳の奥の秘密』やアルゼンチンの大ヒット作『人生スイッチ』などで知られるリカルド・ダリン。このほど、彼が演じる余命わずかな主人公が、愛犬を心配するあまり、かかりつけの獣医を困らせてしまう(?)本編映像がシネマカフェに到着した。フリアン(リカルド・ダリン)はスペインで俳優として活躍し、愛犬トルーマンと暮らしていた。一方、トマス(ハビエル・カマラ)はカナダの大学で教鞭をとりながら家族と暮らし、2人はそれぞれの人生を送っていた。年月は流れ、ある日突然トマスがフリアンの前に姿を現す。それは、フリアンのいとこパウラ(ドロレス・フォンシ)から彼の具合がよくないと聞かされたからだった。フリアンはすでに治療をやめ、身辺整理を始めていた。説教されることを嫌がり、最初は親友トマスを追い出そうとするが、トマスはそんなことはおかまいなしに4日間滞在するという。やがて2人は、昔の遠慮のない関係に戻り、フリアンの残り少ない時間を愛犬トルーマンの里親探しや、留学中の息子に会いに行くことなどに費やす。それは2人が一緒に過ごせる最後の日々でもあった――。ペドロ・アルモドバル監督『オール・アバウト・マイ・マザー』やイザベル・コイシェ監督『あなたになら言える秘密のこと』など、数々の名作を世に送り出してきたスペイン映画界から新たに誕生した傑作といえる本作。余命わずかな日々を愛犬トルーマンと共に過ごす男フリアンをきめ細やかに演じるのは、アルゼンチンで最も有名な演技派俳優の1人、リカルド・ダリン。フリアンに振り回されながらも一緒に行動し寄り添う親友トマスを、『トーク・トゥ・ハー』のハビエル・カマラが演じ、フリアンの忠犬トルーマンの演技と存在感も必見となっている。今回解禁された本編映像では、余命わずかな主人公フリアンが親友トマスと共に行きつけの動物病院を訪れるところから始まる。フリアンには長年共に暮らしている愛犬のトルーマンがいる。この先、自分がいなくなった後にひとり残されてしまう愛犬の身を案じ、フリアンは新しい里親を探していたのだ。獣医に「いままでの飼い主がいなくなると犬も喪失感を感じるか?」「新しい里親は自分と同じ独り暮らしの男がいいのか?」と、質問攻めにするフリアン。揚げ句、「あいつ、ほかの犬と暮らせるかな」と心配そうにつぶやく。そんなフリアンの愛犬トルーマンに対する過保護ぶりに、友人のトマスは若干あきれ気味。果たして、フリアンは納得のいく新しい里親を見つけることができるのだろうか…。また、フリアンとトマスが共に過ごす4日間はどのようなものになるのだろうか。2人の名優が織りなす、男たちの友情の行方も気になるばかりだ。『しあわせな人生の選択』は7月1日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:しあわせな人生の選択 2017年7月1日よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開(C) IMPOSIBLE FILMS, S.L. /TRUMANFILM A.I.E./BD CINE S.R.L. 2015
2017年06月25日(写真:SWNS/アフロ) 記録的な高温が続いている英国で、男子学生の通学ファッションに劇的な変化が起こっている。 デヴォン州エクセターにあるISCAアカデミーに通う14歳の男子生徒は、制服のスラックスで汗だくになって登下校していた。その様子を見た母親は学校に電話をかけて、半ズボンで登校することを許可してほしい、と掛け合った。しかし教師は、校則にないから、とあっさり却下。さらに、「もし穿いてきたら今週いっぱい隔離室で過ごさせます。そしてもし学校を休ませるなら、無断欠席扱いにしますので」と言い渡したという。 学校の対応に業を煮やした男子生徒たちは団結し、抗議行動に打って出た。友人や姉妹に借りたスカートで登校し始めたのだ。 もともと、このアイデアは校長が出したものだったという。校則に規定されていないことから半ズボンの着用を頑なに禁じているエイミー・ミッチェル校長は、生徒たちの嘆願を受け「そんなに言うならスカートで来たらいいじゃない」と発言。もちろん、彼女は冗談のつもりだったが、「じゃあやってやろうぜ!」と男子生徒が実行に移したというわけだ。 男子生徒の1人は、「1日中、スラックスでは座っていられません。暑すぎるんです」と語り、風通しの良いスカートを満喫。 また、前述した14歳の生徒の母親は地元紙の取材に対し、「女子は1年中スカートを穿いても良いのに、男子が半ズボンを穿けないのは不公平ですよ。この暑さが子どもにどんな影響があるのかもわからず、本当に心配です。私は彼らが自分たちの権利を主張するために立ち上がったことを心から誇りに思います」とコメントしている。 また、ミッチェル校長はBBCの取材に、「ここ数日、例外的に気温が高いことは認識しており、我々スタッフも生徒が心地よく過ごせるようできる限りのことはしています。半ズボンは現時点で男子の制服として規定されておらず、生徒および保護者と協議をせぬまま一方的に変更を加えることはできかねます。しかし、このような高温状態が続くようであれば、将来的に変更を考慮することはやぶさかではありません」と語った。
2017年06月23日