世の中には恋愛をうまく行かせるためのハウツーやモテるためのノウハウといった情報は溢れるほど存在していますが、「どの男性にも効く方法!」は残念ながら存在しません。同じ態度をとっても、同じ言葉を伝えても、喜んでくれる男性もいれば、全く響かない男性もいます。加えて、同じ男性でも、その時の気分やタイミングによっても、受け取られ方が変わってくるのでやっかいなものです。そこで、何か法則はないかを女性にインタビューしたところ、恋人とうまく付き合って行くためには、「彼だけの取扱説明書を早い段階で作成しておく」ことがポイントとわかりました。そのための4つの方法をご紹介します。■1.彼のことをよく知る「彼ができたら、まず始めに彼について調べます。どんなものが好きで、どんなものが苦手なのかと言った基本的なことから、どんなことを考えて生活しているのかとか、何を大切にしているかとか。ただ、根掘り葉掘り質問攻めにされても相手も嫌だと思うので、会話の中で自然に、相手にたくさん話をしてもらえるように持って行っています。」(26歳/秘書)まずは相手のことを知らなければ始まりません。ポイントは、「自分と違う」と思った行動や言葉について、どんな考え方でそれを行なっているのかを聞くことです。例えば、「元カノに浮気されたことがある」という男性の場合、彼女がモテることは嬉しいことではなく、嫌なことになってしまうこともあるようです。■2.彼のコミュニケーションパターンを覚える「どんな時に機嫌が悪くなり無口になるのか、どんな時に機嫌が良くなるのかなど、コミュニケーションのパターンがいくつかあると思うんです。それを早めに理解しておけば、『あれ?何も話してくれないけど、機嫌悪い?』などと考えなくても良くなります。」(24歳/販売)元カレの行動パターンを恋愛の基準にしてしまっている女性は、新しい彼ができても、ちょっとした行動を勘ぐってしまったり、気を使うところを間違ったりして、恋が失敗してしまう可能性が高いようです。過去のパターンはあくまで参考にする程度で、早めに今カレの行動と心理を見抜くことが大切そうです。■3.和やかな流れに持って行くパターンを作る「彼がどんなことで機嫌が良くなるのかをわかっていれば、ちょっと空気が悪くなった時にも、すぐに和ますことができます。彼の機嫌が悪いかなと思った時には、さりげなく話題を変えて、『この前TVで見たんだけど・・・』と、彼が好きな話題に持って行くパターンを作っています。」(22歳/学生)お互いに冷静さを欠いてしまうと空気は悪くなる一方なので、男性側が怒っている時には一度身を引くことがポイントです。仲直りして雰囲気が良くなってから「でも私、あの件のこと、怒ってるからねー!」と伝えておけば男性も冷静になっているので反省してくれるそう。どんなことをすれば彼が機嫌を直し、雰囲気を良くすることができるのかを知っておくのは大切です。■4.2人だけのルールを作る「昔TVで『どんなにケンカをしても、寝室に入ったら仲直りをすること』というルールを持っている夫婦を見て、私たちは、同棲する時に『どんなにケンカしても、朝起きたら仲直りする』というルールを作りました。夜は感情的になっていても、朝起きると怒りも収まってお互いに気持ちが落ち着いているので、また仲良くやっていけています。」(27歳/受付)ケンカをしてしまった時、どちらからも謝罪の言葉がないとお互いに素直になれずに「相手が悪い」と思い込んでしまい、関係が悪化してしまうことがあります。そうならないためにも、簡単に仲直りできるルールを設けておきたいところです。■おわりに全ての男性に当てはまるハウツーがないからこそ、彼と自分との関係だけにぴったり当てはまるハウツーを自分で作っておくのは、大変ですが面白いと思います。感情に邪魔されて関係が悪化してしまわないように、予めルールを作っておくと、彼との関係を助けてくれるそうです。(栢原陽子/ハウコレ)
2014年09月22日とりあえず説明会へ行ってみよう!転職情報を見ていても、その会社がどのようなところか、実際に足を運んでみなければわからないことも多いですよね。応募する前に、説明会でいろいろ知っておいた方がいいのかもしれません。今回は、マイナビ会員の女性542名に、会社の説明会に行って「ここはやめよう」と思う理由を聞いてみました。>>男性編も見るQ.会社の説明会へ行って「ここはやめよう」と思う理由を教えてください(複数回答)1位働いている人の表情が暗い41.1%2位辞める人が多いと聞いた40.4%3位高圧的な態度をとられた30.4%4位 ノルマが厳しい会社とわかった28.8%5位福利厚生が充実していない21.6%■働いている人の表情が暗い・「表情が暗いところは怖いなと思いました」(31歳/金融・証券/事務系専門職)・「どんなに良い条件やいいパンフレットを見せられても、働いている社員の表情が一番真実を物語っていると思うから」(25歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「暗さがすぐわかるようなところは、いてもつらいだけ」(41歳/機械・精密機器/事務系専門職)■辞める人が多いと聞いた・「何か問題があるのかと不安になります」(29歳/ソフトウェア/事務系専門職)・「良くなさそうだから、受けない」(29歳/食品・飲料/秘書・アシスタント職)・「離職率が高いことは、たとえベンチャー企業でも売りにはならないと思う」(28歳/その他/クリエイティブ職)■高圧的な態度をとられた・「やたらと上から目線な言い方ばかりの人がいた」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「企業側も選ばれているという意識がない」(24歳/医療・福祉/技術職)・「会社の雰囲気とか社員の態度が横柄だったりすると、行きたいとは思わない」(28歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)■ノルマが厳しい会社とわかった・「ノルマが厳しいと続かないから」(24歳/小売店/販売職・サービス系)・「社員を大事にしていない社風だから」(32歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「規則が厳しく残業が多く仕事内容もハードとなると、やりがいや生きがいを見いだして働くことが困難な気がする」(27歳/金融・証券/専門職)■福利厚生が充実していない・「働きやすい環境が一番だと思う」(25歳/印刷・紙パルプ/営業職)・「社員を大切にしていない証拠」(31歳/建設・土木/事務系専門職)・「給料と福利厚生、職場内規定が厳しいと、ストレスになるので、自分が耐えられそうになかったら、説明会の段階でやめる」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)■番外編:女のカンが働く……・「残業が多そう。体壊しそうだから」(28歳/その他/事務系専門職)・「合わないな、と思う雰囲気があった」(24歳/金融・証券/事務系専門職)・「理想論ばかりで、実際の会社像があまり思い浮かばないとき」(24歳/商社・卸/営業職)総評1位は「働いている人の表情が暗い」でした。社員の人たちが生き生きと働いていない職場だと、自分が入社しても楽しく仕事ができないのではないかと予想してしまいます。2位「辞める人が多いと聞いた」も同様ですね。3位は「高圧的な態度をとられた」。圧迫面接が嫌われるように、このような姿勢の会社では入社したいという気持ちが遠ざかってしまいます。4位「ノルマが厳しい会社とわかった」ときも、社員を大切にしないのでは?と思ってしまうようです。一度入社したら、簡単には辞められません。そうなると、その企業をチェックできる会社説明会はチャンスでもあります。転職活動中の人は、いろんな企業の会社説明会に行ってみては?企業を見る目を養えるでしょう。(文・OFFICE-SANGA渡邉久美子)調査時期:2012年10月15日~2012年10月20日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性542名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】面接で「この質問、必要なのか?」とうたがってしまうものランキング【女性編】転職の面接で「うわぁ、落ちた」と思う瞬間ランキング【女性編】思わず転職を考えてしまう理由ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年12月10日部屋を借りる契約をする前に、宅地建物取引主任者から説明された「重要事項説明」を覚えていますか?その書類、保管していますか?貸し主と借り主の間で物件をめぐるトラブルになったとき、借り主が、「そのような説明は受けていない」、「どこにそんなことが書いてあるの!?」と主張し、大きな問題に発展してしまうケースが多々あると聞きます。「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザーで宅地建物取引主任者の穂積啓子氏に詳しいお話を伺いました。■重説は、「契約前」に「宅地建物取引主任者から受ける」穂積さんはまず、重要事項説明とは何か、についてこう話します。「賃貸住宅に入居するとき、あるいは宅地や建物を購入するとき、借り主、購入者は必ず、契約前に宅地建物取引主任者から『重要事項説明書』を受け取り、口頭で内容の説明を受けます。これは、宅地建物取引業法という法律で定められています。略して『重説(じゅうせつ)』とも呼ばれます。賃貸住宅での重説とは、賃料・共益費・支払方法などの賃貸条件、貸し主がどこの誰であるか、水道・電気・ガスなどライフラインの整備状況と支払方法、建物や部屋の設備、ペット飼育や楽器に関する禁止事項、解約時には○カ月前までに通知が必要、退去時の原状の復帰について、解約時の敷金または保証金の精算時期と方法など、物件の内容、現状、取引の条件について説明することです」続いて穂積さんは、「この重説について、特に引っ越しビギナーが知らない点が2つある」と言います。「重説の方法として業者が守らなくてはいけないのは、『契約する前に行うこと』と、『宅地建物取引主任者の資格を持つ者が、その資格証を借り主に提示して行うこと』です。仲介業者が、契約が決まった後で重説を行うとか、資格を持たない営業担当者が行うのは違法です。でも、学生や引っ越しに慣れていない人は重説を理解されていない、ましてや、そのような規定があることはほとんどご存じないわけです。それをいいことに、業者は、重説の重要性についてよく説明しないまま、早く契約したいがために適当に書面を棒読みして契約書に印鑑を押させる、ということも世間ではよくある事例です」それが後々、どういうトラブルになるのでしょうか。「賃貸住宅の場合、最も多い例としては、『入居者が退去するときの解約通知をいつするか』ということです。一般的に、借り主側は1カ月前に通知することになっていますが、今日通知して3日後に解約したい、という人は後を絶ちません。次に、ペットの飼育、楽器の所有、など禁止事項を無視した、などです。違反だと判断された場合、退去通告を受けてしまうこともあります。3番目に、敷金または保証金の返金時期についてです。退去時と同時に返金があると思っている人が多いのですが、一般的には、退去完了後約1カ月後になります。これらの点は、重説の際に重々注意をして確認しておきましょう」(穂積さん)重説を受けた覚えがないときは、どうすればいいのでしょうか。「実際には、借り主が重説を受けました、という覧に印鑑を押すかサインをしていて、書面が残っているケースが9割を占めます。借り主は、重説については印象が薄く忘れていた、契約書は保管しているが重説はもう不要だろうと捨ててしまうことが多いのです」(穂積さん)どう対策すればいいのでしょうか。「大切なのは、『本当に契約をするかどうかを決定するのは、 重説を受けてからよく考えること』です。内見のときにいいところばかりが見えてその物件にしようと思っても、敷金の返金率が低すぎるとか、物件広告の記載事項と違う点がある、禁止事項が希望と合わない、などということがあれば、重説を受けるときに事実をしっかりと確認してください。重説の大切さを説明しない業者にも責任があります。重説は契約を前提として行われますが、受けたからといって契約しなければならないものではありません。断ってもよいのです。迷ったときは、ここでいったん考える時間を持つようにしましょう。また、宅地建物取引主任者の資格証を提示しない業者には、『資格証を見せてください』ときっぱりと伝えてください。出さない場合は無資格者の可能性があり、そのような業者と取引することは避けましょう。もしもそうしたことで業者とトラブルになれば、宅地建物取引業協会や消費生活センターに相談してください。ホームページに問い合わせ先などの情報が記載されています」(穂積さん)最後に穂積さんは、こう念を押しします。「重説のフォーマットや事例がウェブサイトにたくさんアップされています。借り主の心構えとしては、事前にそれを見ておくこと。また、気に入った物件があれば、契約直前ではなく、できるだけ早めに重説を受けること、重説を受けてすぐに印鑑を押さないことをお勧めします」これを機に、「重説は、契約するかどうかの判断に重要な影響を及ぼす内容」だと認識を深めておくようにしたいものです。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(海野愛子/ユンブル)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月09日部屋を借りる契約をする前に、宅地建物取引主任者から説明された「重要事項説明」を覚えていますか?その書類、保管していますか?貸し主と借り主の間で物件をめぐるトラブルになったとき、借り主が、「そのような説明は受けていない」、「どこにそんなことが書いてあるの!?」と主張し、大きな問題に発展してしまうケースが多々あると聞きます。「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザーで宅地建物取引主任者の穂積啓子氏に詳しいお話を伺いました。■重説は、「契約前」に「宅地建物取引主任者から受ける」穂積さんはまず、重要事項説明とは何か、についてこう話します。「賃貸住宅に入居するとき、あるいは宅地や建物を購入するとき、借り主、購入者は必ず、契約前に宅地建物取引主任者から『重要事項説明書』を受け取り、口頭で内容の説明を受けます。これは、宅地建物取引業法という法律で定められています。略して『重説(じゅうせつ)』とも呼ばれます。賃貸住宅での重説とは、賃料・共益費・支払方法などの賃貸条件、貸し主がどこの誰であるか、水道・電気・ガスなどライフラインの整備状況と支払方法、建物や部屋の設備、ペット飼育や楽器に関する禁止事項、解約時には○カ月前までに通知が必要、退去時の原状の復帰について、解約時の敷金または保証金の精算時期と方法など、物件の内容、現状、取引の条件について説明することです」続いて穂積さんは、「この重説について、特に引っ越しビギナーが知らない点が2つある」と言います。「重説の方法として業者が守らなくてはいけないのは、『契約する前に行うこと』と、『宅地建物取引主任者の資格を持つ者が、その資格証を借り主に提示して行うこと』です。仲介業者が、契約が決まった後で重説を行うとか、資格を持たない営業担当者が行うのは違法です。でも、学生や引っ越しに慣れていない人は重説を理解されていない、ましてや、そのような規定があることはほとんどご存じないわけです。それをいいことに、業者は、重説の重要性についてよく説明しないまま、早く契約したいがために適当に書面を棒読みして契約書に印鑑を押させる、ということも世間ではよくある事例です」それが後々、どういうトラブルになるのでしょうか。「賃貸住宅の場合、最も多い例としては、『入居者が退去するときの解約通知をいつするか』ということです。一般的に、借り主側は1カ月前に通知することになっていますが、今日通知して3日後に解約したい、という人は後を絶ちません。次に、ペットの飼育、楽器の所有、など禁止事項を無視した、などです。違反だと判断された場合、退去通告を受けてしまうこともあります。3番目に、敷金または保証金の返金時期についてです。退去時と同時に返金があると思っている人が多いのですが、一般的には、退去完了後約1カ月後になります。これらの点は、重説の際に重々注意をして確認しておきましょう」(穂積さん)重説を受けた覚えがないときは、どうすればいいのでしょうか。「実際には、借り主が重説を受けました、という覧に印鑑を押すかサインをしていて、書面が残っているケースが9割を占めます。借り主は、重説については印象が薄く忘れていた、契約書は保管しているが重説はもう不要だろうと捨ててしまうことが多いのです」(穂積さん)どう対策すればいいのでしょうか。「大切なのは、『本当に契約をするかどうかを決定するのは、 重説を受けてからよく考えること』です。内見のときにいいところばかりが見えてその物件にしようと思っても、敷金の返金率が低すぎるとか、物件広告の記載事項と違う点がある、禁止事項が希望と合わない、などということがあれば、重説を受けるときに事実をしっかりと確認してください。重説の大切さを説明しない業者にも責任があります。重説は契約を前提として行われますが、受けたからといって契約しなければならないものではありません。断ってもよいのです。迷ったときは、ここでいったん考える時間を持つようにしましょう。また、宅地建物取引主任者の資格証を提示しない業者には、『資格証を見せてください』ときっぱりと伝えてください。出さない場合は無資格者の可能性があり、そのような業者と取引することは避けましょう。もしもそうしたことで業者とトラブルになれば、宅地建物取引業協会や消費生活センターに相談してください。ホームページに問い合わせ先などの情報が記載されています」(穂積さん)最後に穂積さんは、こう念を押しします。「重説のフォーマットや事例がウェブサイトにたくさんアップされています。借り主の心構えとしては、事前にそれを見ておくこと。また、気に入った物件があれば、契約直前ではなく、できるだけ早めに重説を受けること、重説を受けてすぐに印鑑を押さないことをお勧めします」これを機に、「重説は、契約するかどうかの判断に重要な影響を及ぼす内容」だと認識を深めておくようにしたいものです。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(海野愛子/ユンブル)
2012年10月09日ゆとり教育を受けた世代が社会人デビューを迎えています。彼らには「とにかくがんばれ」といった感情論は通用しないといわれており、どのように指導すればいいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、社員教育や人材育成などを手掛けるインソースグループ、ミテモの執行役員・澤田哲也さんに、「ゆとり社員」との上手な付き合い方についてうかがいました。■指示されたことしかやらない理由――いわゆる「ゆとり社員」の特徴について教えてください。「よくいわれているのが、『指示されたことしかやらない』ということです。これはどこの会社にも共通してみられる傾向ですね」(澤田さん)――どうして指示されたことしかやらないのでしょうか。「指示以外のことをして失敗すれば、怒られる可能性があるからです。彼らはあまり怒られた経験がないので、怒られるようなことはしたくない。また、怒られても、どうしていいかわからない。そのため、失敗する=怒られるリスクを避けて、その場をやりすごす傾向がみられます。これは、決してやる気がないからではありません。彼らが育ってきた時代背景が影響しているのです。生まれたときにはすでにバブルが崩壊しており、それからずっと不景気しか経験しておらず、希望を持ちにくい社会で育ってきました。そのため、常に不安を抱えているので、失敗をおそれるのです」自分たちと考え方が違うと、どうしても問題児のようにとらえがちですが、育ってきた環境が違えば考え方や価値観が異なるのは当然のこと。指導する側はこの点をしっかり把握しておかないといけませんね。■「怒る」のではなく「叱る」――指示されたこと以外もできるようになってもらうためには、どうすればいいでしょうか。「まずは、なぜこの仕事をやらなくてはいけないのか、その意味を教えることからはじまります。そして、この仕事はどのような役割を担うのかといった、全体像を教えてください。たとえば、いまやっている仕事はA,B,C,Dという4つのパートで構成されていて、そのなかで自分はBという仕事をやっているということを理解してもらいましょう。こうすることによって、仕事の考え方の枠組みが構築されます。また、注意しなくてはならないことも丁寧に教えてあげてください。そして、どういう状態が『できた』といえるのか、成果水準も明確に示してあげましょう。作業がスタートしたら、手順や成果水準といったチェックポイントを確認してください。最初はどのタイミングで報告をすればいいのかも教えてあげたほうがいいですね。どんなに丁寧に教えてあげても、失敗することはあるでしょう。しかし、絶対に感情的に怒鳴りちらしてはいけません。萎縮してしまい、指示されたことしかやらないという状況から抜け出せなくなってしまいます。怒るのではなく、叱るのです。彼らは怒られることをおそれますが、具体的な指導はよろこびます。この世代は勉強熱心ですし、素直な面も持っていますから、丁寧に教えてあげれば吸収してくれるはずです。あなたの成長を願っているから指摘しているんだという意志をきちんと伝えましょう。もちろん、個人差はありますが、指導にはかなり時間がかかります。長い目でみるという覚悟を持って接してください」ゆとり社員を指導するときには、叱るスキルも必要なのですね。■仕事ができたという実体験が成長につながる――ゆとり社員を教育するポイントを教えてください。「彼らは努力が保障されない、信じられるものがないという環境で育ってきました。そのため、コツコツと努力を積み重ねていけば、将来はやりたいことができるよ、という指導は有効ではありません。それよりも、『できる』ことを増やしてあげたほうがいいですね。ひとつでも増えた実感があれば、『がんばれば仕事ができるようになるんだ』と思えるようになりますから。その蓄積が成長につながります。また、ほめてあげることも重要です。行動や手順に対し、どのような努力がよかったのかを示しながらほめましょう。『課長がほめていたよ』というように、事実を教えてあげることも大切です。彼らは誰かの役に立つことで喜びを覚えますし、それがやる気にもつながります」多少時間はかかっても、丁寧に指導すれば成長してくれるとのこと。「できない」と決めつけるのではなく、どうすればできるようになるのかを考えながら指導することが求められます。問題点ばかりが注目されがちなゆとり社員ですが、育ってきた環境や特徴を理解すれば、どのように接したらいいかがわかりますね。指導する側もいっしょに成長するつもりで育ててみてはいかがでしょうか。取材協力■インソース■ミテモ 丸部りぃ)
2012年08月27日転職する上で採用されるためには、履歴書の作成もまた、欠かすことのできないポイントのはず。そこで履歴書作成における注意点などを、キャリアコンサルタントの坂本徳子さんに聞いてみました。――履歴書の作成において、受かりやすいもの、落ちやすいもの、違いはあるんでしょうか。「基本的には、ペンで丁寧にしっかりと漢字を使って書くことですね。文字から受ける印象は強いので、履歴書は採用か不採用の大きな判断材料になります。誤字脱字はもちろん、学校の入学、卒業の年月日の間違えも厳禁です。細かくチェックされることを前提として考えましょう。履歴書はまず、不採用にならないことが大事なわけですから、その原因を自ら作ってしまっては元も子もありません。そしてもし、せっかく最後まで書き終えたのに、見直したら間違いが見付かった場合、その場合は残念ですが最初から書き直しすることをお勧めします。修正液を使った履歴書が、相手に良い印象を与えるとは思えませんよね」――履歴書をパソコンで作成した方が見やすいと思うのですが、それはルール違反でしょうか?「そんなことはないと思います。特別に手書きの指定がない場合、希望する職種が事務系であればパソコンスキルのアピールにつながるかもしれません。とにかく、自分の能力を積極的に相手に伝えることを心掛けましょう」――履歴書にはる自分の写真について、注意点などあれば教えてください。「まず、サイズが合わないなどは問題外ですね。しっかりと枠に当てはまるようはってください。写真が古すぎたりしてもダメ。履歴書用に新しく撮影してください。服装についても、ラフなものは避けた方がいいかもしれませんね。できれば正装で、髪型も整えたものを使いましょう。写真は、あなたのことを知らない相手に、自分のことを分かってもらう大きな判断材料になります。これだという1枚を、慎重に選びましょう」――最近では履歴書と一緒に、職務経歴書の提出も求められますが、こちらも書き方にコツはありますか?「職務経歴書は、自分がこれまで身に付けた経験やスキルの最大のアピールの場となります。どんな仕事に従事して、今までどんな功績をあげたのかなど、分かりやすく的確にまとめます。その際に、具体的な数字などを明記すると伝わりやすいかもしれません。マイナスなイメージの伴わない書き方が望まれます」履歴書1枚が、もしかしたら自分の人生を大きく変えることになるかもしれません。そう考えると、慎重になって当然の作業です。とにかく、自分がどういう人間なのか、丁寧に分かりやすく伝えることを心掛けて書くことが大事なことのようですね。(OFFICE-SANGA 川島光明)監修:坂本徳子パフォーマンスコンサルタント、CMCA認定キャリアカウンセラー、日本交流分析学会正会員。これまで多くの大手企業の新人研修やCAコンサルティング、学生のキャリアデザインなどを手掛けてきている。社会人としてのビジネスマナーなどにも詳しい。監修書籍として『「君、こんなことも知らんのか」と言われる前に読む本』(洋泉社)がある。
2012年04月27日