劇作家の前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶりにタッグを組んだ新作公演『無駄な抵抗』が、11月11日(土) に東京・世田谷パブリックシアターで初日を迎えた。古代ギリシャの叙事詩、ホメロスの『オデュッセイア』を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した2019年の『終わりのない』に続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ悲劇。オイディプス王のように、神々と別れ、世界という巨大な力“運命”に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。出演者は、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演し独自の存在感を発揮する池谷のぶえ、2018年『ゲゲゲの先生へ』以来5年ぶりの前川作品出演となる松雪泰子、イキウメ公演のほか『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月、また今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえかが集結。また、劇団「イキウメ」の俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が脇を固める。『無駄な抵抗』は、11月26日(日) まで同所で上演後、12月9日(土)・10日(日) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。■作・演出:前川知大 コメントいい初日になりました。いくつか超えなくてはならない問題を抱えていたのですが、俳優たちの集中力は素晴らしく、本番で見事にやって見せてくれました。これからステージを重ねることで、どう進化していくのか楽しみです。■池谷のぶえ コメントお稽古のことを語るのも野暮ですが、今回の作品ほど樹海を彷徨った作品はありません。それは時に苦しくも、豊かな時間でもありました。そして目指す光を探すために、カンパニー全員で無駄ではない抵抗をしながら創り上げた作品を、やっとお客様と共有できることに喜びを感じています。前川さんの作品を観ると、なぜか魂が救われ、浄化される感覚があります。悲劇と言われる「オイディプス王」を基にした今回の作品ですが、前川さんの魔法によって、終幕後には救いの光を感じて頂けるものになったのではないかと思っています。■渡邊圭祐 コメント深い森をかき分けて前に進もうと足掻き始めた稽古序盤、進むにつれて見えてきたのはどでかい山でした。麓で果たして登頂できるのかという自分への問いに対しての答えがようやく素敵な形で返ってきた気がしています。千穐楽までにまだまだ他のルートを見つけられる可能性に溢れる今作の無限大さに、無駄な抵抗を続けて良かったですし抵抗し続けたいです。とにかく楽しく充実した時間を最後まで噛み締めて生きたいと思います。稽古場で議論を重ねた全員の抵抗が、観に来ていただいた皆様の元に明るいモノとして届くことを願います。■松雪泰子 コメント無駄な抵抗、初日を迎えました。作品の世界を言葉を紡いで、繋げていくその先に体感するものは何かを模索し続け、この日を迎えました。運命とは何か。人間の自由意思とは。抵抗とは何か。最後に広がる景色に何を思うのか。劇場にて体感してください。お待ちしております。撮影:田中亜紀<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大【出演】池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛松雪泰子【公演日程】東京:11月11日(土)~26日(日) 世田谷パブリックシアター兵庫:12月9日(土)・10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールチケット情報:公式サイト:
2023年11月13日イキウメの前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶり、5度目となるタッグを実現。ギリシャ悲劇の『オイディプス王』をベースに、“運命”と“自由意志”をテーマにした新作を発表する。主人公の山鳥芽衣を演じるのは、4度目の前川作品となる池谷のぶえ。また芽衣の運命に大きく関わるホストの鈴木理人役を、3度目の舞台出演となる渡邊圭祐が演じる。稽古も中盤に差しかかったある日。前川、池谷、渡邊の3人のもとを訪れ、ここまでの稽古の手応えや作品に寄せる想いなど、たっぷり語り合ってもらった。稽古の日々は樹海のよう。昨日まであった道が……――構想段階でお話はされていましたが、思っていた以上に『オイディプス王』をベースにした作品になっていて驚きました。前川僕自身、そこまで『オイディプス王』のことを考えてはいなかったんです。ただどうも抽象的なテーマばかりが浮かんできて、思い切って近親相姦とか、捨て子とか、父殺しみたいなことをごそっと持ってきたら、すごくはっきりして。そこからはするする書き進められた感じですね。ただ今回、(池谷)のぶえさんと松雪(泰子)さんは本当に大変だと思います。ほかの登場人物は今起きていることを演じますが、ふたりに関しては過去に起きたことをひたすら掘り下げていく。そしてそれを言葉でお客さんに渡していかなければいけないので。――そのおふたりには、稽古の中でどんな演出をつけられているのですか?前川なにも出来ていないというか、まずはおふたりにやってもらっていて……。池谷声が小っちゃくなってる(笑)。前川(笑)。いやなんか自分で書いておきながら、見るのが辛いなってところもあるんですよ。あとは実際にやってもらうことで、どういうものとして立ち上がってくるのか、わかる部分もあって。特に池谷さん演じる芽衣が、運命に対してどんな戦い方をしていくのか。それを自分自身が気づいていく、というのが前半までの稽古だったかなと思います。――稽古開始から1か月弱が経過しましたが、ここまでの感触、手応えのほどは?池谷なかなか難しい作品です。前川さんがおっしゃったように、芽衣は“語る”ことがメインなので、感情を使ってなにかを進めていく、といったこととはまた違う表現が必要になってくるんですね。とても大変ですが挑戦のしがいがある、そしてすごく豊かな稽古時間だなと思います。渡邊役者としては、こんなに悩めるなんて嬉しいことではないかと思います。『オイディプス王』を下敷きにしつつ、それを現代に置き換え、劇的ではないリアルへと向かいながら、それを舞台上でやる。その演劇的な部分とリアルな部分との狭間、グレーなところを行ったり来たりしている感覚で。のぶえさんがX(旧Twitter)で「樹海のごときお稽古」と投稿されていましたが、まさにその通りで、どうにか道を探しながら進んでいる感じです。――その道の先に光は見えてきていますか?渡邊なんとなく見えたかなと思っても、次の日にはその道がなくなっていたりします(笑)。前川・池谷(笑)。――おふたり演じる芽衣と理人について、稽古を通じてどんな人物が立ち上がりつつありますか?前川芽衣には本当にいろいろ試してもらっています。でもラストが出来て、ようやくわかってきた感じはありますね。理人は当初わりとホスト寄りに見えていたんですが、だんだんその看板の後ろにある理人っていう人間が見えてきて。すごく面白くなってきました。池谷実は台本の序盤に書かれていることが自分の人生にもかぶることが多くて、ほぼほぼ演技をしないでいこう、と思ってスタートしたんです。まぁ結局ゴリゴリに演じてるんですが(笑)。前川・渡邊(笑)。池谷でも一度そこを通ったからか、時々なにも演じていない時が不思議とあって。それっていつもであれば怖いことだと思うんですが、そこにあまり罪の意識を感じていない(笑)。だから役を作らなければ、ということをちょっと放棄して、自分の人生と芽衣の人生を行き来しながらやっている感覚はあります。渡邊理人は子供のまま大人になった真っすぐな子です。登場人物は皆いろいろな過去を背負って立っていますが、逆に理人は背負っているのに背負っていない、みたいな立ち方をしている。あと理人と生い立ちが重なる、りさ役の(清水)葉月さんから見つけることも多いです。池谷それで言うと私は、松雪さんがとても頼りになりますね。本当に感度の高い方ですし、思いもよらない考え方をされるので、すごく刺激的です。『無駄な抵抗』キャスト撮影:伊藤大介(SIGNO)主人公の芽衣と観客とを繋ぐ“コロス”という存在――近年の前川さんの作品では、コロスなどギリシャ劇的な表現を用いることで高い効果を上げています。本作に関してはいかがですか?前川使っていますね。やっぱり“過去を語る”という時に、コロスの存在はすごく重要で。時に舞台上にいるお客さんにもなれば、時に共感したり、反発したり、直接やり取りもしたり。芽衣の話の聞き手は松雪さん演じる桜ですが、その桜の後ろにはコロスのようにみんながいて、芽衣の話を受け取っている。そしてコロスを通し、観ている人にも繋げていく。そんな見せ方をしています。――今回はプロデュース公演ながら、前川さんが主宰する「イキウメ」のメンバーも全員参加しています。池谷やっぱり前川作品のプロですから(笑)。思いもよらぬ角度からの視点を持っていますよね。コロスとしての居方もいくつもパターンがあって、いろいろ提案してくださるのでとても頼りになります。渡邊イキウメ内でしか通じない言語もあるのですが、それを安井(順平)さんや盛(隆二)さんがあえて前川さんに聞いてくださるんです。それによって噛み砕かれた状態で僕らに降りてくるので、本当にありがたいです。――では最後に、この作品を通して、お客様にどんなものが届けられるのではないかと思いますか?渡邊僕は前川さんの作品に対して、いろいろなところを通った結果、すごくどでかいシンプルなメッセージがドンっと伝わる、みたいなイメージがあって。今回もそんな作品になるのではないかと思います。池谷私は前川さんの作品を観ると、なぜか心癒される、浄化されるような感覚があるんです。今回のお話もなかなか重い内容ではありますが、ラストに向かう過程はとても温かいものがあると思いますので、観た方の気持ちが少しでも軽くなったらいいなと思います。前川僕はこの作品にふたつのメッセージを込めていて、ひとつは「抵抗し続けようぜ」ってことと、もうひとつは「運命もそんなに悪くはないよ」ってこと。それを見せてくれるのが芽衣であり、その芽衣を通して見える自分自身やいろいろな人に対して、優しく肯定出来るような作品になればなと思います。取材・文:野上瑠美子撮影:源賀津己<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大出演:池谷のぶえ / 渡邊圭祐 / 安井順平 / 浜田信也穂志もえか / 清水葉月 / 盛隆二 / 森下創 / 大窪人衛松雪泰子【東京公演】2023年11月11日(土)~11月26日(日)会場:世田谷パブリックシアター【兵庫公演】2023年12月9日(土)・10日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールチケット情報:公式サイト:
2023年11月10日劇作家の前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶりにタッグを組んだ新作公演『無駄な抵抗』が、11月から12月にかけて東京・兵庫で上演されることが決定した。古代ギリシャの叙事詩、ホメロスの『オデュッセイア』を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した2019年の『終わりのない』に続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ劇。オイディプス王のように、神々と別れ、世界という巨大な力“運命”に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。出演者は、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演し独自の存在感を発揮する池谷のぶえ、2018年『ゲゲゲの先生へ』以来5年ぶりの前川作品出演となる松雪泰子、イキウメ公演のほか『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月、また今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえかが集結。また、劇団「イキウメ」の俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が脇を固める。なお公演スケジュールおよびチケット情報は後日発表となる。■作・演出:前川知大 コメント世田谷パブリックシアターとの創作では、劇団でのオリジナル作品とは少し違う地点から作品を立ち上げることができるのが魅力と思っています。今回は前回『終わりのない』から続き、ギリシャがスタート地点にあり、ギリシャ劇の大テーマである「運命」を描きます。舞台は現代で、私たちの日常から始まります。例えばそれは、人生を大きく左右する選択であったり、自分ではどうにもならないことにどう対処するのか、といった誰もが人生で経験することに自由意志と運命が、どう拮抗するのか、そういうところに迫っていけたらと思っています。■池谷のぶえ コメント運命について――私にとって運命は、なるべく身を委ねる方を選択してきた。しかしその解釈も、「運命」という、いったい何に操られているかわからないもののせいにしてしまった方が楽だと感じているからかもしれない。別の運命の可能性のことを考えてしまうことも、既に運命の中に組み込まれてるとしたら、そのことを考えている時間が悔しい…と、考えてしまう時間すら運命だと言われるのでしょうから。信頼できる座組の皆さんと、なんだかとても太刀打ちできない巨大なものに挑もうとしている、静かな唸りを感じます。どんな運命になるのか、してやろうか、それこそが無駄な抵抗なのか……楽しみです。■渡邊圭祐 コメント前川知大さんの作品に参加できるという喜びと世田谷パブリックシアターの舞台に再び立てることを嬉しく思います。運命について、現在と自由、あらゆる可能性、すべてはこうなる、この言葉だけで心が踊らされてしまっています。どのような作品を作り上げていけるのか、私自身今からワクワクしております。観に来ていただいた方と思いを共有できるよう、時間をかけて磨きたいと思います。■松雪泰子 コメント前川さんの元、新たな創作に関われる事に喜びを感じております。これから立ち上がる世界を丁寧に積み上げていきたいと思います。無駄な抵抗 どんな世界になるのか楽しみながら、創作していきたいと思います。<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大『無駄な抵抗』チラシビジュアル【出演】池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛松雪泰子【公演日程】東京:2023年11月 世田谷パブリックシアター兵庫:2023年12月 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2023年06月30日5月16日に開幕した「イキウメ」の2年ぶりとなる新作『人魂を届けに』。作・演出の前川知大に、作品誕生の経緯や稽古の手応えについて訊いた。昨年パリでも上演した『外の道』で、コロナ後の世界を強く意識した作品を発表したイキウメ。今回の新作は、その延長線上に当たる作品になると言う。「もともと前回はすごくシンプルに、“解脱する”みたいな話を作ろうと思っていたんです。ただその解脱した、つまりそれまでの自分の社会から飛び出した先がハッピーかと言えば、全然そんなことはなくて(笑)。結局また現実に戻らなくちゃいけない、そこにはまた違った困難があるだろうなと。そんな人たちのことを想像しながら書き進めました」『人魂を届けに』というのがまた非常に印象的なタイトル。「現実の社会問題をことさら意識して書いたつもりはないですが、どうしてもそちらに寄ってしまうところはあったと思います。だからこそ逆に、フィクション度の高い“人魂”みたいなものをドンと真ん中に持ってきました。あと『魂を届けに』だとスピリチュアルな感じが強く出てしまうのですが、『人魂を届けに』だと、どうしても水木しげるが浮かぶ(笑)。そのちょっととぼけた雰囲気が立ち上がってくるのも面白いと思ったんです」劇中にはその“人魂”も実際に登場するが……。「見えないものを完全に物質化して扱うというのも、水木しげる的かなと(笑)。あと人魂ってやっぱり、白くてふわふわしたものであって欲しいですよね。でもここでは真逆の、重くて黒いものにしています。その人の生き方によって、魂の色も重さも変わっていくのかもしれません」ある政治犯の人魂を届けに、刑務官が森深くに住む彼の母親のもとを訪ねるところから物語は始まる。その母親を演じるのが、イキウメ初参加の篠井英介。「この家には魂が傷ついた人たちが集まって来るのですが、彼らがだんだん浄化され、宗教的に澄んでいく感じになるといいなと思っていて。で、そういうところを担ってくれるのが英介さん。英介さんにひと言『大丈夫?』と言われただけで泣く、みたいな(笑)。いわゆる聖母というか。あとちょっと寓話っぽい雰囲気もある話なので、そこも英介さんが一気にジャンプさせてくれる気がします」さらに作品のキーを握る人物として、同じくイキウメ初参加の藤原季節も出演。前川が「これが今書きたい、イキウメにとっての最新」と自信を持って贈る新作。東京公演は6月11日(日)まで、シアタートラムにて。その後、6月15日(木)~18日(日)に大阪・ABCホールにて上演。取材・文:野上瑠美子撮影:田中亜紀「観た人の魂に響く体験になれば」前川知大 開幕時コメント2年ぶりの新作は『外の道』に続く、コロナ後の社会を反映した作品であり、演出的にも今のイキウメだからできるチャレンジが詰め込まれています。稽古場は最後まで試行錯誤の連続で、なんとか間に合ったという感じですが、本番を重ねながら、確実に進化しているのを感じます。千秋楽までどう育っていくのか楽しみです。観た人の魂に響く体験になれば嬉しいです。(前川知大)『人魂を届けに』人魂(ひとだま)となって、極刑を生き延びた政治犯は、小さな箱に入れられて、独房の隅に忘れもののように置かれている。耳を澄ますと、今もときどき小言をつぶやく。恩赦である(捨ててこい)、と偉い人は言った。生真面目な刑務官は、箱入りの魂を、その母親に届けることにした。森の奥深くに住む母は言った。この子はなにをしたんですか?きっと素晴らしいことをしたのでしょう。そうでなければ、魂だけが残るなんてことがあるかしら。ところで、あなたにはお礼をしなくてはいけませんね。母はベッドから重たそうに体を起こした。魂のかたちについて。<公演情報>イキウメ『人魂を届けに』【東京公演】2023年5月16日(火) ~2023年6月11日(日)会場:シアタートラム【大阪公演】2023年6月15日(木) ~18日(日)会場:ABCホールチケット情報
2023年05月26日山口県北部の山間・長門湯本温泉に佇む温泉旅館「界 長門」では、2023年7月19日~8月25日の水、木、金曜日に、「赤間硯職人と行う硯づくり体験」を開催します。800年以上の歴史を持つ山口県の伝統工芸・赤間硯(あかますずり)を職人と共に作成する体験です。初日は赤間硯で墨を磨(す)って絵や文字を綴り、墨がするすると滑らかにほどけていく赤間硯の使い心地を堪能。翌日は職人と共に素材から赤間硯を削り出し、自分だけの硯を完成させます。本取り組みは2021年より界全施設で実施している、職人・生産者と行うご当地文化体験「手業のひととき」の一環で、今年3年目を迎えます。「硯づくり体験」で作る赤間硯「手業のひととき」とは「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。「界」では、ブランド発足以来、「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供しています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験を元に、お客様にも、ぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい、という思いで「手業のひととき」を2021年より開催しています。これまでに界全体で700名を超える利用がありました。詳細URL :[ ]{ }特徴1硯づくりの前に赤間硯に触れるご当地楽「おとなの墨あそび」宿泊初日は界 長門のご当地楽(ごとうちがく)「おとなの墨あそび」を体験できます。「赤間硯」で墨を磨り、芳香を感じ、扇形の型紙に自身の思いを綴る体験です。赤間硯ならではの墨の伸びや発色の良さを体感でき、赤間硯の特色や歴史にまつわる解説をスタッフから受けることができます。特徴2職人の道具を使った赤間硯づくり体験ノミで硯彫りをする様子実際に職人の方が使っている30cmほどの大きなノミを使って、「墨堂(ぼくどう)」という墨を磨る面を彫ります。その後、砥石や耐水ペーパーなどで表面を滑らかに仕上げます。最後に、泥砥石(どろといし)と呼ばれる専用の研ぎ石で、墨をおろすための微細な凹凸をつける「目立て」を行い完成です。道具を使い、赤間石を硯に変化させていく工程は、職人が代々受け継ぎ、培ってきた正に「手業」と呼べるもので、その一部を経験できることはとても貴重です。出来上がった硯は職人が仕上げを行い、後日スタッフが郵送します。「赤間硯」とは無駄のないデザインの赤間硯の形山口県の伝統工芸品である赤間硯は800年以上の歴史があり、江戸時代には藩主への贈答用として用いられてきました。原料となる赤間石は石英や鉄分を多く含んでいるため硯に適しており、赤間硯で磨る墨は粒子が細かく、発色も伸びもよい墨汁ができると評されています(*)。磨りはじめるとすぐに墨が香り立つのもその特徴です。良い硯を作るためには、原石となる赤間石の質が大きく影響するため、職人自身が良い石を見極め、採石を行っています。後継者不足が課題となっており、原石の採取から硯づくりまで行っている職人は現在ではわずか3名となっています。*出典:[ ]{ }「手業のひととき」を担当する職人 作硯家(さくけんか)日枝(ひえだ) 陽一氏<プロフィール>作硯家日枝 陽一氏山口県宇部市にある日枝玉峯堂(ひえだぎょくほうどう)4代目。原石の採石から製作、販売までを一貫して行う。採石を専門としていた初代のながれを受け、質の良い原石を使用した作硯には定評がある。赤間石の優しく温かみのある色を活かした、日枝氏が手掛ける楕円形の硯は現代の生活空間に合うデザインで人気が高い。山口県芸術文化振興奨励賞(2016年)、第64回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞(2017年)など受賞歴多数。<コメント>作業で石を削ったり、磨いたりしたことのある人は、ほぼいないはずですから、皆さん初めての体験です。石が相手なので少したいへんですが、コツさえ分かれば難しい体験ではありません。わかりやすくご指導しますので、安心してご参加ください。硯石は比較的硬さや粒子が均一な石ですが、自然のものですので、当然硬い部分や粗い部分などがあります。職人は感覚を駆使し、石と対話をしながら進めて行きます。ぜひ音として聞こえてこない石の声を聞き、対話を楽しみながら、ご自分の使用している姿を思い浮かべながら、使いやすいかたちを追求して下さい。完成した硯は、商品として販売できるレベルに仕上がりますので、ご期待ください。「赤間硯職人と行う硯づくり体験」概要開催日:2023年7月19日~8月25日の水、木、金曜日時間:チェックイン翌日9:30~11:30場所:界 長門料金:1名 10,000円(税込、宿泊費別)定員:各日3名*1名より実施予約:[公式サイト]{ }にて前日20時までに要予約備考:完成した硯は着払いにてお送りします。モデルスケジュール<1日目>15:00 ご当地部屋「長門五彩の間」にチェックイン16:00 温泉入浴17:30 会席料理を味わう19:30 ご当地楽「おとなの墨あそび」で赤間硯を体験<2日目>8:00 朝食9:30 手業のひととき「赤間硯職人と行う硯づくり体験」11:30 終了12:00 チェックアウト長門湯本温泉街のそぞろ歩きを楽しむ「界」とは「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2022年11月には、21施設目となる「界 出雲」が島根県・出雲ひのみさき温泉に、22施設目となる「界 雲仙」が長崎県・雲仙温泉に新規開業しました。URL:[ ]{ }界 長門「界 長門」は、山口県北部の山に囲まれた川沿いの温泉地、長門湯本温泉 の中心を流れる音信川(おとずれがわ)にかかる曙橋のたもとに位置します。山口県に古くから続く「御茶屋屋敷」をテーマとし、ご当地の豊かな文化をたっぷりと体験できる宿を目指します。〒759-4103 山口県長門市深川湯本 2229-1/客室数:40 室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月22日山口県・長門湯本温泉に位置する星野リゾートの温泉旅館「界 長門」は、「夜桜川床花見」を2023年3月26日(日)から4月9日(日)まで1日2組限定で開催する。ライトアップされた夜桜を楽しむ「夜桜川床花見」山口県北部の温泉地、長門湯本温泉に佇む「界 長門」。今回開催される「夜桜川床花見」では、「界 長門」の目の前を流れる“音信川”に設置した川床テラスにて、ライトアップされた幻想的な夜桜を楽しむことができる。川床テラスにはハンモックやクッション、キャンドルなどを用意。ゆったりとしたプライべート空間で川のせせらぎに耳を傾けながら、贅沢なひとときを過ごすことが可能だ。華やかな浴衣で夜桜鑑賞また「夜桜川床花見」では、浴衣で夜桜を鑑賞できるのもポイント。春らしい華やかなデザインの浴衣を揃えているため、お花見ムードをより一層盛り上げてくれそう。着付けは専属のスタッフが担当するため、浴衣初心者でも安心して着用できるのも嬉しい。桜イメージのスイーツセットもさらに、夜桜鑑賞と一緒に楽しみたいスイーツセット「夜桜セット」も用意する。桜をイメージしたエクレアや羊羹など4種のスイーツと、スイーツに合わせた3種のお茶を提供。可愛らしいスイーツともに、非日常的な夜桜体験を満喫してみてはいかがだろうか。【詳細】界 長門「夜桜川床花見」開催期間:2023年3月26日(日)〜4月9日(日)場所:界 長門住所:山口県長門市深川湯本2229-1開催時間:20:30~21:30料金:1名 8,000円(サービス料込、宿泊費別)定員:1組2名(1日2組まで)内容:夜桜セット スイーツ(道明寺エクレア、羊羹、上生菓子、さくらあられ)、ドリンク(お茶3種)、夜桜ころもセット(浴衣、帯、帯締め、足袋、草履、巾着)※浴衣の持ち帰りは不可。※事前に宿泊予約が必要。※宿泊の5日前までに要予約。※天候により中止となる場合あり。【問い合わせ先】TEL: 050-3134-8092(界 予約センター)
2023年02月02日山口県北部の山間・長門湯本温泉に佇む温泉旅館「界 長門」では、2023年3月26日から川床テラスで贅沢なひとときを堪能できる「夜桜川床花見」を開催します。今回の催しでは、夜桜鑑賞をより楽しむために、ハンモックやクッション、テーブルを設え、1日2組限定で貸切りの空間を用意します。まずは、客室で桜の時期に合わせた界 長門が特別に用意した夜桜ころもセットを身に纏い、身だしなみから気分を高め、桜狩りの準備を整えます。専属のスタッフが浴衣へのお召し替えのお手伝いをします。夜には、川床テラスにてオリジナルのスイーツとドリンクとともに、夜桜を愛でながらゆったりと、贅沢なひとときを堪能できます。背景長門湯本温泉街には、音信川を挟むように宿が軒を連ね、川沿いには桜が立ち並び、3月末から4月上旬にかけての桜の開花の時期には、多くの観光客がその桜並木に魅了されています。日本人にとって桜を愛でることが春の風物詩であるため桜の名所は昼夜を問わず混雑しますが、界 長門ではライトアップされた夜の桜に注目し、貸切りの空間で夜桜を楽しんでいただける「夜桜川床花見」を開催します。特徴1 1日2組限定 川床テラスの貸切り空間で夜桜を堪能お花見をゆったりと堪能するために日中とは違う設えの川床テラスを1日2組限定で貸切ります。のんびりと過ごせるハンモックやクッションに腰掛けながら、贅沢なお花見を演出します。目の前に流れる川のせせらぎに耳を傾けながら、日々の喧騒を忘れ、プライベートな空間でライトアップされた花あかりを楽しめます。特徴2春らしいデザインの浴衣でくつろぐ浴衣の色や柄で季節や地域性を感じられるよう、界 長門が特別に用意した春のコーディネートとして「夜桜ころもセット」を用意します。このセットは、浴衣、帯、帯締め、足袋、草履、巾着で構成され、専属のスタッフが浴衣の着付けを行います。春の時期に合わせた夜桜ころもセットを着飾り、温泉街へそぞろ歩きに出掛ければ、写真映えも間違いなく、よりワクワクした気持ちで夜桜を楽しめます。特徴3夜桜花見をより一層楽しめる「夜桜セット」地元の和菓子屋と開発したオリジナルのスイーツを含む、桜をイメージしたスイーツ4種(道明寺エクレア、羊羹、上生菓子、さくらあられ)を音信川にある飛び石をイメージしたスタンドに盛り付けます。また、スイーツに合わせて3種のお茶を用意します。これらの「夜桜セット」と共に夜桜花見を行えば、より気分が高まること間違いなしです。「夜桜川床花見」概要期間:2023年3月26日~4月9日料金:1名8,000円(税・サービス料込)含まれるもの:夜桜セットスイーツ(道明寺エクレア、羊羹、上生菓子、さくらあられ)ドリンク(お茶3種)夜桜ころもセット(浴衣、帯、帯締め、足袋、草履、巾着)予約:宿泊日の5日前までに下記の専用ページから予約[ ]{ }*事前に宿泊予約が必要です。時間:20:30~21:30定員:1日2組*1組1~2名備考:天候により中止となる場合があります。「界」とは「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。現在、全国各地に展開しており、2022年11月に21施設目となる「界 雲仙」が長崎県・雲仙温泉に開業しました。URL:[ ]{ }<星野リゾートのコロナ対策>星野リゾートでは「3密回避」と「衛生管理」の2つの対策軸を掲げ、温泉やプールのリアルタイムな混雑状況の見える化サービスや、新しいビュッフェスタイルの提供など、各施設において従来のサービスを進化させています。また、お越しいただく皆さまが安心して過ごせるような様々な滞在コンテンツを用意してまいります。*詳細内容は下記よりご確認ください。[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月06日山口県北部の山間・長門湯本温泉に佇む温泉旅館「界 長門」では、2023年1月28日から2月26日の土日に「萩焼作家と行う自分だけの手びねり体験」を開催します。「界 長門」で使用している器や館内の設えを手掛ける萩焼作家、坂倉 善右衛門(さかくら ぜんえもん)氏から手ほどきを受け、自分の作品を制作します。自分の手で土を伸ばし、器をかたち作っていく「手びねり」の体験です。本取り組みは、2021年より界全施設で実施している、職人・生産者と行うご当地文化体験「手業のひととき」の一環です。「手業のひととき」とは「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、その希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。「界」では、ブランド発足以来、「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供しています。その過程で、界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験から「ぜひお客様にも、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい」という思いを抱き、2021年より界全体で「手業のひととき」を開催しています。これまでに界全体で300名を超える利用がありました。界 長門では1年目より、伝統工芸品「赤間硯(あかますずり)」を作る体験を実施していましたが、さらなる地域の魅力に触れてもらえるよう、新しく萩焼作家との体験を企画しました。詳細URL : [ ]{ }界 長門の「手業のひととき」の特徴1萩焼の歴史や作品の工程、釉薬の特徴を聞く界 長門のご当地部屋「長門五彩の間」や館内の設えを手がける萩焼作家、坂倉善右衛門氏より萩焼の歴史や作品制作の工程について話を聞きます。坂倉氏は自らの求める色合いを出すべく、釉薬(*)も自身で開発しています。萩焼は土の風合いを生かした素朴な色のものが一般的ですが、今までにはないピンク色や緑色のものや、赤間硯を使った釉薬を開発するなど、新しいアイディアで作品を生み出しています。作品作りの背景を伺い、作家のこだわりを知ることができる時間です。*焼成時に器に塗り、色を出す薬剤。2職人から手ほどきを受け、手びねりで自分の作品を作る茶碗やマグカップ、ぐい呑みなど、まずは作品を見て、作りたいもののイメージをふくらませます。作りたいかたちが決まったら、実際に手びねりで作品を作っていきます。手ほどきを受けながら自分がイメージする作品を制作し、最後の仕上げを坂倉氏が行います。自分の作品に合わせる釉薬を選ぶのも作品制作の一環です。器は後日焼き上げ、完成したものを自宅で受け取れます。3界 長門宿泊中に萩焼に触れる界 長門では、様々なシーンで萩焼の作品を手に取って、実際に使うことができます。萩焼の器でウェルカムドリンクを楽しみ、ロビーや客室に配されている作品を鑑賞します。作品ごとに異なる風合いを知り、萩焼の奥深さを感じるひとときです。また、坂倉氏オリジナルの釉薬にも使われる赤間硯に触れるご当地楽「大人の墨あそび」も体験できます。「手業のひととき」を担当する萩焼作家坂倉善右衛門氏<プロフィール>山口県長門市にある坂倉善右衛門窯の10代目。伝統を重んじながら、用の美にこだわり、新しさを感じる作品を制作している。山口伝統工芸展支部長賞、萩大賞展審査員特別賞、日本伝統工芸展入選など、受賞歴多数。<コメント>「長門湯本にほど近い、狭い谷間で370年余萩焼を焼き続けた里がございます。深川萩と呼ばれ、今は5軒程の窯元で窯の火を受け継いでおります。この深川萩を見て触れて頂きたいのも勿論ですが、萩の土を使い、自らの手で思い思いのカタチにされませんか。萩焼陶芸体験を通して、界 長門に来られた思い出作りをお手伝いさせていただきます。」「萩焼作家と行う自分だけの手びねり体験」概要期間:2023年1月28日~2月26日の土日(2月5日は除く)時間:体験は滞在日2日目10:00~11:00場所:界 長門料金:1 名7,000 円(税込、宿泊費別)定員:1日5名まで(1名より催行)予約:[手業のひととき公式サイト]{ }にて前日20:00までに要予約モデルスケジュール<1日目>15:00チェックインウェルカムドリンクを萩焼の器で楽しむ館内や客室にある萩焼の作品をスタッフから紹介16:00温泉の歴史や泉質、効果的な入浴法を知る「温泉いろは」参加17:30会席料理を味わう19:30ご当地楽「大人の墨あそび」体験<2日目>07:00大浴場にて温泉入浴08:00朝食10:00手業のひととき「萩焼作家と行う自分だけの手びねり体験」11:00終了12:00チェックアウト「界」とは「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。現在、全国各地に展開しており、2022年11月には、「界 玉造」が島根県・玉造温泉にて改装を経て再開業、「界 出雲」が同県・出雲ひのみさき温泉に、「界 雲仙」が長崎県・雲仙温泉に新規開業します。URL:[ ]{ }<星野リゾートのコロナ対策>星野リゾートでは「3密回避」と「衛生管理」の2つの対策軸を掲げ、温泉やプールのリアルタイムな混雑状況の見える化サービスや、新しいビュッフェスタイルの提供など、各施設において従来のサービスを進化させています。また、お越しいただく皆さまが安心して過ごせるような様々な滞在コンテンツを用意してまいります。※詳細内容は下記よりご確認ください。[ ]{ }界 長門(山口県・長門湯本温泉)江戸時代、歴代の藩主もたびたび湯治に訪れていた長門湯本温泉。本陣として使われた御茶屋屋敷のイメージと、現代の建築を融合した造りが特徴です。地元の文化をたっぷりとあしらった設えの中で、美肌の湯と新しい雅を堪能できます。〒759-4103 山口県長門市深川湯本2229-1/客室数 全40室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月07日山口県北部の山間・長門湯本温泉に佇む温泉旅館「界 長門」は、2022年5月18日に「長門湯本温泉と界 長門のあゆみ」を公式サイトに公開します。2014年より温泉街再生に向けた取り組みがスタートし、2016年1月には星野リゾートが「長門湯本温泉マスタープラン」の策定を受託しました。このプロジェクトの発足より密着取材をしていただいている旅ジャーナリスト、のかたあきこさんに寄稿していただき、年12回の連載企画(毎月第3水曜日更新予定)です。まちづくりのみならず、長門湯本温泉街でのそぞろ歩きがより楽しくなる情報がつまったWEBサイトです。サイトURL:[ ]{ }背景長門湯本温泉は古くから毛利藩の藩主が湯治場として訪れる歴史のある温泉街であり、高度経済成長時代には、約40万人もの旅行客が訪れる温泉街として栄えてきました。しかし、近年の旅行スタイルの変遷とともに温泉街の旅行客は、2014年には約20万人まで減少しました。そこで長門市が主体となり、2014年温泉街の再生に向けた取り組みがスタートしました。2016年1月には星野リゾートが「長門湯本温泉マスタープラン」の策定を受託し、以後、星野リゾートの温泉旅館「界 長門」の進出を含め、これまで地域・民間・公共が連携した温泉街再生に向けた取り組みを進めています。本WEBサイトは、長門湯本温泉とともに「界 長門」が歩んできた約7年間をのかたあきこさんに密着取材していただき、寄稿いただきます。まちづくりだけでなく、長門湯本温泉街に多くの方に訪れていただきたいと思い、本WEBサイト公開に至りました。「長門湯本温泉マスタープラン」とは2016年1月に策定した「長門湯本温泉マスタープラン」では、目標を「全国温泉地ランキングTOP10」入りを掲げました。そのために行う基本方針は、全国の温泉地を分析したうえで「自然を生かした魅力的な温泉街を持つ温泉地」を目指すことです。このためには、長門湯本の地形や観光資源などで魅力的な温泉街に必要な6つの要素「外湯」「食べ歩き」「文化体験」「回遊性」「絵になる場所」「休む佇む空間」表現し、土地の魅力を最大化できるようなリノベーションを提案しています。「界 長門」について2020年3月12日に山口県、長門湯本温泉に開業した星野リゾートの温泉旅館。江戸時代には藩主も湯治に訪れたとされる長門湯本温泉。本陣として使われた御茶屋敷をテーマにした設えや、藩士達にも愛された赤間硯の体験からも武家文化を感じることが出来ます。また、魅力的な温泉街の一部になることを目指し、「温泉街そぞろ歩き」を楽しめるコンテンツの一つとして、界ブランドで初めて宿泊者以外の方も利用できる「あけぼのカフェ」を併設。このカフェでは山口県らしさを感じていただける「ゆずきち」や「夏みかん」のジャムを使った、どらやきを販売しています。甘さの中にほのかな酸味を感じる味わいのどらやきとともに、温泉街のそぞろ歩きを楽しむことができます。旅ジャーナリストのかたあきこ氏<プロフィール>福岡県出身。まち、人、温泉、宿をテーマに28年間、全国取材。テレビ東京「ソロモン流」で旅賢人と紹介される。宿本・旅美人SPECIAL編集長、温泉ソムリエアンバサダー、睡眠健康指導士、傾聴スペシャリスト、サウナ・スパプロフェッショナル、日本茶インストラクター。長門湯本温泉とのご縁は2006年からで、本プロジェクトは初期より取材。<コメント>長門湯本温泉は2020年、温泉街を丸ごとリノベーションしました。「オソト天国」をコンセプトにして、雁木広場や川床テラス、源泉自慢の恩湯、ご当地グルメ店などがオープン。温泉旅館もパワーアップして、そぞろ歩きを楽しむ旅行者が増えています。2016年から公民地域が一体となり、楽しみ癒される持続可能な温泉地を目指しています。本連載はこれまで私が取材した、温泉街と界 長門のあゆみをご紹介。旅に役立つ新スポットやイベント情報もお届けします。長門湯本温泉のたくさんの魅力を知っていただけると嬉しいです。「長門湯本温泉と界 長門のあゆみ」概要サイトURL:[ ]{ }公開日 :2022年5月18日備考 :月12回連載、毎月第3水曜日更新予定「界」とは「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。現在、全国各地に展開しており、2022年1月に19施設目となる「界 ポロト」が北海道・白老温泉に開業しました。URL:[ ]{ }界 長門界ブランドの 16 施設目となる「界 長門」は、山口県北部の山に囲まれた川沿いの温泉地、長門湯本温泉 の中心を流れる音信川(おとずれがわ)にかかる曙橋のたもとに位置します。山口県に古くから続く「御茶屋屋敷」をテーマとし、ご当地の豊かな文化をたっぷりと体験できる宿を目指します。〒759-4103 山口県長門市深川湯本2229-1/客室数:40室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月09日山口県北部の山間・長門湯本温泉に佇む温泉旅館「界 長門」では、2022年7月16日~8月22日の期間、「赤間硯職人と行う硯づくり体験」を開催します。800年以上の歴史を持つ山口県の伝統工芸・赤間硯(あかますずり)を職人と共に作成する体験です。初日は赤間硯で墨を磨(す)って絵や文字を綴り、墨がするすると滑らかにほどけていく赤間硯の使い心地を堪能。翌日は職人と共に素材から赤間硯を削り出し、自分だけの硯を完成させます。本取り組みは2021年より界全施設で実施している、職人・生産者と行うご当地文化体験「手業のひととき」の一環で、今年2年目を迎えます。「手業のひととき」とは「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な 技を間近で見たり、舞台裏を知ったりすることができるご当地文化体験です。「界」では、ブランド発足以来、 「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供しています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験を元に、お客様にも、ぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい、という思いで「手業のひととき」を 2021 年より開催しています。これまでに界全体で 300 名を超える利用がありました。詳細URL:[ ]{ }1、硯づくりの前に赤間硯に触れる宿泊初日は界 長門のご当地楽(とうちがく)「おとなの墨あそび」を体験できます。「赤間硯」で墨を磨り、芳香を感じ、扇形の型紙に自身の思いを綴る体験です。赤間硯ならではの墨の伸びや発色の良さを体感でき、赤間硯の特色や歴史にまつわる解説をスタッフから受けることができます。2、職人の道具を使った赤間硯づくり体験実際に職人の方が使っている30cmほどの大きなノミを使って、「墨堂(ぼくどう)」という墨を磨る面を彫ります。その後、砥石や耐水ペーパーなどで表面を滑らかに仕上げます。最後に、泥砥石(どろといし)と呼ばれる専用の研ぎ石で、墨をおろすための微細な凹凸をつける「目立て」を行い完成です。道具を使い、赤間石を硯に変化させていく工程は、職人が代々受け継ぎ、培ってきた正に「手業」と呼べるもので、その一部を経験できることはとても貴重です。出来上がった硯は職人が仕上げを行い、後日スタッフが郵送します。「赤間硯」とは山口県の伝統工芸品である赤間硯は800年以上の歴史があり、江戸時代には藩主への贈答用として用いられてきました。原料となる赤間石は石英や鉄分を多く含んでいるため硯に適しており、赤間硯で磨る墨は粒子が細かく、発色も伸びもよい墨汁ができると評されています(*)。磨りはじめるとすぐに墨が香り立つのもその特徴です。良い硯を作るためには、原石となる赤間石の質が大きく影響するため、職人自身が良い石を見極め、採石を行っています。後継者不足が課題となっており、原石の採取から硯づくりまで行っている職人は現在ではわずか3名となっています。*出典:[ ]{ }「手業のひととき」を担当する職人 作硯家(さくけんか)日枝(ひえだ) 陽一氏<プロフィール>山口県宇部市にある日枝玉峯堂(ひえだぎょくほうどう)4代目。原石の採石から製作、販売までを一貫して行う。採石を専門としていた初代のながれを受け、質の良い原石を使用した作硯には定評がある。赤間石の優しく温かみのある色を活かした、日枝氏が手掛ける楕円形の硯は現代の生活空間に合うデザインで人気が高い。山口県芸術文化振興奨励賞(2016年)、第64回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞(2017年)など受賞歴多数。<コメント>作業で石を削ったり、磨いたりしたことのある人は、ほぼいないはずですから、皆さん初めての体験です。石が相手なので少したいへんですが、コツさえ分かれば難しい体験ではありません。わかりやすくご指導しますので、安心してご参加ください。硯石は比較的硬さや粒子が均一な石ですが、自然のものですので、当然硬い部分や粗い部分などがあります。職人は感覚を駆使し、石と対話をしながら進めて行きます。ぜひ音として聞こえてこない石の声を聞き、対話を楽しみながら、ご自分の使用している姿を思い浮かべながら、使いやすいかたちを追及して下さい。完成した硯は、商品として販売できるレベルに仕上がりますので、ご期待ください。「赤間硯職人と行う硯づくり体験」概要開催日:2022年7月16日~8月22日の土、日曜日、祝日時間:チェックイン翌日9:30~11:30場所:界 長門料金:1名 10,000円(税込、宿泊費別)定員:各日3名*1名より実施予約:[公式サイト]{ }にて前日20時までに要予約備考:完成した硯は着払いにてお送りします。モデルスケジュール<1日目>15:00ご当地部屋「長門五彩の間」にチェックイン16:00温泉入浴17:30会席料理を味わう19:30ご当地楽「おとなの墨あそび」で赤間硯を体験<2日目>08:00朝食09:30手業のひととき「赤間硯職人と行う硯づくり体験」11:30終了12:00チェックアウト長門湯本温泉街のそぞろ歩きを楽しむ「界」とは「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。現在、全国各地に展開しており、2022年1月に19施設目となる「界 ポロト」が北海道・白老温泉に開業しました。[ ]{ }<最高水準のコロナ対策宣言>【1】衛生管理星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。・チェックイン時の検温実施・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ・館内各所に除菌用アルコールを設置・全客室に手指消毒用アルコールを設置・食事処入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置・館内での接客業務の際にマスクを着用・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)【2】3密回避密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制・半個室での食事処にて夕朝食の提供(界*一部施設を除く)・食事処の混雑状況を管理し、入店時間の分散化・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施・客室でのチェックイン対応(星のや・界)・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底関連資料:[【星野リゾート】コロナ対策まとめ ]{ }界 長門界ブランドの 16 施設目となる「界 長門」は、山口県北部の山に囲まれた川沿いの温泉地、長門湯本温泉 の中心を流れる音信川(おとずれがわ)にかかる曙橋のたもとに位置します。山口県に古くから続く「御茶屋屋敷」をテーマとし、ご当地の豊かな文化をたっぷりと体験できる宿を目指します。〒759-4103 山口県長門市深川湯本2229-1/客室数 40室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月08日山口県北部の山間・長門湯本温泉に佇む温泉旅館「界 長門」では、2022年3月26日から川床テラスで贅沢なひとときを堪能できる「夜桜川床花見」を開催します。今回の催しでは、夜桜鑑賞をより楽しむために、日中とは違う趣で、キャンドルやソファ、クッションを設置し、貸切りの空間を用意します。まずは、客室で春らしい色合いの夜桜ころもセットを身に纏い、身だしなみから気分を高め、桜狩りの準備を整えます。専属のスタッフがオリジナルの桜スイーツとドリンクを提供し、夜桜を愛でながらゆったりと、贅沢なひとときを堪能できます。背景長門湯本温泉街には、音信川を挟むように宿が軒を連ね、川沿いには桜が立ち並び、3月末から4月上旬にかけての桜の開花時期には、多くの観光客がその桜並木に魅了されています。日本人にとって桜を愛でることが春の風物詩のため桜の名所は混雑します。界 長門ではライトアップされた桜に注目し、夜桜を楽しんでいただける「夜桜川床花見」を開催します。特徴1川床テラスで贅沢なひとときを堪能お花見をゆったりと堪能するために川床テラスを貸切り、桜を模したクッションやソファ、キャンドルを設置した空間で、贅沢なお花見を演出。目の前に流れる川のせせらぎに、耳を傾けながら、日々の喧騒を忘れ、プライベートな空間でライトアップされた花あかりを楽しめます。特徴2スイーツとドリンクを楽しめる「夜桜セット」界 長門に併設された「あけぼのカフェ」にて、当館のスタッフが作成したミニどら焼き、地元の和菓子屋と開発したオリジナルのスイーツ(エクレア、桜どうふ、最中)とドリンク(アルコール2種、ノンアルコール2種)を夜桜を愛でながら堪能できる「夜桜セット」を用意します。これらを、専属のスタッフがお客様の召し上がるペースに合わせ提供し、お花見を贅沢に演出します。特徴3お花見の気分高まる「夜桜ころもセット」お花見の気分をより高めるために、界オリジナルの麻浴衣に合わせ、春らしい色合いの「夜桜ころもセット」を用意します。このセットに含まれる足袋、草履、帯、巾着、長羽織着飾り、夜の温泉街へ出掛ければ、より一層ワクワクした気持ちで夜桜を楽しめ、写真映えも間違いなしです。「夜桜川床花見」概要期間:2022年3月26日~4月10日料金:1名6,000円(税・サービス料込)含まれるもの:夜桜セットスイーツ(ミニどら焼き、エクレア、桜どうふ、最中)ドリンク(アルコール2種、ノンアルコール2種)夜桜ころもセット(足袋、草履、帯、巾着、長羽織)予約:宿泊日の5日前までに下記専用ページから予約[ ]{ }*事前に宿泊予約が必要です。時間:20:30~21:30定員:1日2組*1組1~2名備考:天候により中止となる場合があります。「界」とは「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。現在、全国各地に展開しており、2021年7月に18施設目となる「界 別府」が大分県・別府温泉に開業しました。URL:[ ]{ }<最高水準のコロナ対策宣言>【1】衛生管理星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。・チェックイン時の検温実施・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ・館内各所に除菌用アルコールを設置・全客室に手指消毒用アルコールを設置・食事処入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置・館内での接客業務の際にマスクを着用・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)【2】3密回避密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制・半個室での食事処にて夕朝食の提供(界*一部施設を除く)・食事処の混雑状況を管理し、入店時間の分散化・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施・客室でのチェックイン対応(星のや・界)・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底関連資料:[【星野リゾート】コロナ対策まとめ]{ }界 長門界ブランドの 16 施設目となる「界 長門」は、山口県北部の山に囲まれた川沿いの温泉地、長門湯本温泉 の中心を流れる音信川(おとずれがわ)にかかる曙橋のたもとに位置します。山口県に古くから続く「御茶屋屋敷」をテーマとし、ご当地の豊かな文化をたっぷりと体験できる宿を目指します。〒759-4103 山口県長門市深川湯本2229-1/客室数 40室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月15日前川知大演出、亀梨和也主演舞台『迷子の時間』 -「語る室」2020-の全キャストが決定し、メインビジュアルが公開された。本作は、作・演出家の前川が、2015年に自身が主宰する劇団イキウメで上演された「語る室」をベースに、『抜け穴の会議室』以来10年ぶりの登場となるPARCO劇場のオープニングシリーズに相応しい2020年版として新たに手がけた一作。2015年の蜷川幸雄演出の音楽劇『靑い種子は太陽のなかにある』以来、5年ぶりの舞台出演となる亀梨が主演を務める。主演の失踪した子供の叔父で奇妙な幻覚に悩む警察官を、ストレートプレイ初となる亀梨。そして、警察官の姉で、失踪した息子の母親役を、映画、ドラマ、舞台と多くの作品に出演し、18年の現代能楽集Ⅸ『竹取』以来2年ぶりの舞台出演となる貫地谷しほりが務める。さらに、父の死を知り実家を目指すヒッチハイカーを、時代劇からコメディまで幅広いジャンルで活躍する浅利陽介、帰ることのできない未来人を、『恐るべき子供たち』『ねじまき鳥クロニクル』で好演し、目覚ましい活躍を見せる松岡広大、奇跡を信じて嘘をつき続ける霊媒師を、平田オリザや松井周演出作品に多く出演する古屋隆太、浅利演じるヒッチハイカーの妹で遺品から亡き父の秘密に迫ろうとする娘を、舞台を中心に活躍の幅を広げている劇団モダンスイマーズ所属の生越千晴、幼稚園送迎バスの運転手で失踪した弟の帰りを待ち続ける兄を、さまざまな作品で印象を残し続ける忍成修吾が演じる。また、本公演は配信されることも決定。詳細は後日、公式ホームページにて案内される。『迷子の時間』 -『語る室』2020-【東京公演】公演期間 : 11月7日(土)~11月29日(日)会 場 : PARCO 劇場入場料金 : 12,000 円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可前売開始 : 10月24日(土)チケット取扱い : チケットぴあ (P コード:502-971)ローソンチケット (L コード:33877)イープラス ※各プレイガイドでのチケット取扱いは Web のみとなります。お問い合わせ : パルコステージ 03-3477-5858【大阪公演】公演期間 :12月8日(火)~12月13日(日)会 場 : サンケイホールブリーゼ入場料金 : 12,000 円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可前売開始 : 10月24日(土)チケット取扱い : チケットぴあ (P コード:503-099)ローソンチケット (L コード:53472)イープラス プレイガイド ※各プレイガイドでのチケット取扱いは Web のみとなります。お問い合わせ : キョードーインフォメーション 0570-200-888 (11:00~16:00 ※日・祝を除く)
2020年09月01日星野リゾートは「星野リゾート 界 長門」を、2020年3月12日(木)、山口県・長門湯本温泉にオープンする。「御茶屋屋敷」がテーマ星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の16施設目となる「星野リゾート 界 長門」は、山口県北部の温泉地、長門湯本温泉の中心を流れる音信川(おとずれがわ)にかかる曙橋のたもとに開業。藩主が宿泊などをするために使ったとされる「御茶屋屋敷」をテーマに、「界」ブランド初となる宿泊者以外も利用できるショップ「あけぼのカフェ」や、武家文化を生かした客室、地域の素材を使った会席料理などを展開し、地域の文化を体験できる宿泊施設を目指す。宿泊者以外も利用可能な「あけぼのカフェ」「あけぼのカフェ」では、山口県オリジナルの柑橘の一種「長門ゆずきち」や、海外から日本に持ち込まれ、山口県で最初に栽培されたと言われる「夏みかん」のジャムを使ったどらやき、カフェラテを販売。「あけぼのカフェ」は宿泊者以外も利用することができるので、ほのかな酸味を感じるどらやきと共に、温泉街のそぞろ歩きを楽しむのも良いかもしれない。客室は“藩主が泊まる部屋”をイメージ山口県の武家文化を反映させた客室は、藩主が泊まる部屋をイメージした作り。寝台は一段高くなっており、格子状の囲いからも高貴な雰囲気が感じられる。ベッドボードには室町時代から800年以上も続き、山口県の無形文化財に指定されている華やかな「徳地和紙」を使用。また、段違いの床の間には、古くは茶の湯で使うための陶器として使われていた焼き物「萩焼」を飾った。山口の食材を使った会席料理半個室の食事処では、旬の素材を使った会席料理を用意。イカの摂取量が全国第二位を誇る山口県ならではの、甘みが強く肉厚で柔らかい活イカを、先付やお造りで提供する。意匠を凝らした器にも注目。酢の物、八寸、お造りを盛り合わせた華やかな宝楽盛りには、萩焼の器と桶を使用した。温泉街にはテラスや川床もなお「星野リゾート 界 長門」は、星野リゾートが長門市と共に推進している「長門湯本温泉マスタープラン」の一部としてオープン。「星野リゾート 界 長門」以外にも、川沿いのテラスや川床、夜間照明を設置する。また、山口県内で一番古い温泉とされる外湯「恩湯(おんとう)」の建て直しも行い、長門湯本温泉全体を盛り上げる。【詳細】「星野リゾート 界 長門」開業日:2020年3月12日(木)予約開始日: 2019年11月12日(火)所在地:山口県長門市深川湯本2229-1TEL:0570-073-022(星野リゾート予約センター)客室数:全40室(本館30室 別館10室) ※別館は全室露天風呂付き付帯設備:ロビー、食事処、トラベルライブラリー、ショップ、湯上がり処、あけぼのカフェ、大浴場(男女別、露天風呂各1、内風呂各2)料金:1泊 22,000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料込・税別、夕朝食付)アクセス:JR新山口駅より車で約60分、山口宇部空港より車で約90分
2019年11月02日舞台を中心に、映画やテレビ、小説と活躍の場を広げている人気劇作家・演出家の前川知大と世田谷パブリックシアターがタッグを組む新作舞台『終わりのない』が今秋上演される。前川と世田谷パブリックシアターは、これまでも“日本”をモチーフとした「奇ッ怪」シリーズを立ち上げ3作を発表してきたが、今作はホメロス作『オデュッセイア』を原典としたSF作品になるという。「奇ッ怪」シリーズ全作品に出演し、今回も参加する仲村トオルに話を訊いた。『終わりのない』のチケット情報「小泉八雲作品も『遠野物語』もそれぞれに共通していたのは、『人々の口から口へ伝えられていった話』だったということ。でも今回は、ギリシャで神様とお話しをしていた人たちの物語。ちょっと古い話すぎて(笑)どうするのこれ!?と」古代と未来を往還するような日常と宇宙を繋げる旅を描いた『オデュッセイア』の壮大な物語をどう立ち上げるのか。数々の作品で重要な役どころを担ってきた仲村も、とまどいを見せる。「でも多分、“昔の人には見えたもの”があったんでしょうね。古代のギリシャにも、神様が見えたり、神様の声が聞こえてしまう人たちがいたというか、もっと神々の領域と人間の領域の境界線が曖昧だったんじゃないか、と思うんですよ。じゃあ現代の僕たちは何を失ったから、聞こえなくなり、見えなくなったんだろうかと……。そう考えると、これまでの『奇ッ怪』シリーズと通じるものがあるような気がします」共演には前川作品初参加となる山田裕貴、奈緒らが顔を揃える。前川作品のベテランとしては、稽古場でポジション的に負うところが大きいのでは?と尋ねると「まったく大丈夫だと思いますよ。特に山田君は前川さんの世界がとにかく好きみたいですし。あと『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』の時に出演してた瀬戸康史君もそうだったんですけど、前川さんは本当に、その物語に“最適な人”を連れてくる。これに関しては、何度も『凄いな』と思うことがありましたから」と、演出家・前川知大の采配に全幅の信頼をおいている様子。「前川作品に関わっている時は、なぜか“人の縁”みたいなものが急速に近づいてくると言うか、不思議なことがたくさん起こるんです。稽古場に行く途中で思わぬ人に会ったり、不思議なところで人の縁が繋がったり。今回もそうなんでしょうね」そう言って笑う仲村。舞台という“どこでもない空間”を通じて、この作品の彼方にある“失った何か”の片鱗を掴み取れるのかもしれない。『終わりのない』は、10月29日(火)から11月17日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演。チケットは発売中。取材・文:川口有紀ヘア&メイク:宮本盛満スタイリスト:中川原寛(CaNN)撮影:山本祐之
2019年09月09日『太陽』の映画化も記憶に新しい、劇団イキウメ主宰で劇作家・演出家の前川知大。彼がこの秋、5年ぶりに挑むのが古典を現代の感覚で読み解く「奇ッ怪」シリーズだ。2009年、小泉八雲を題材に生まれた一作目、2011年には「現代能楽集」シリーズとして能・狂言をモチーフに『奇ッ怪 其ノ弐』が上演された。10月より上演される最新作『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』を前に、前川と、このシリーズに欠かせない仲村トオルのふたりに話を聞いた。【チケット情報はこちら】3作目となる今回、テーマに据えたのは柳田国男が著した『遠野物語』。「このシリーズは日本の古典作品のなかから“聞くこと”と“語ること”をテーマにして現代の物語をつくってきました。『遠野物語』はまさに柳田国男が佐々木喜善という青年から聞いた話を集めたもの。そしてその佐々木は自分のおばあちゃんから話を聞いている。“聞く”と“語る”が繰り返されているんですよね」と前川は語る。オリジナル作品を生み出し続ける前川にとって、「奇ッ怪」は「資料を読み込むうちに、これまで自分がつくってきた作品のテーマについて改めて認識したり、それまでの自分を総括するような発見があったりする特別なシリーズ」だという。このシリーズに毎回名を連ねる仲村は、「自分にとっては何よりも前川くんの新作に出られるという喜びが大きい」といい、「SF要素があったりして一見遠くの話に見えても、実は誰にとっても近くにある物語が描かれている」と前川作品の魅力を挙げる。「仲村さんには一作目で死者を、二作目では神様をやってもらった。この作品において、そんなとんでもない役柄でも、仲村さんはすべて受け入れて、そのまま伝えてくれる。神様役と言われても変に演じようとしない。でもなぜか神々しく見えてくる、不思議な存在感があるんです」と前川が話せば、仲村は「神様といっても、全国にかなり数のあるチェーン店の店長くらいの神様とわかったので、気負うことはありませんでした」と笑う。『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』について前川は「『遠野物語』は怪談を集めたものという印象があるかもしれないけど、実は違うんですよね。原作も『すべて事実である』というところからはじまるし、怖いというよりも、身の回りの“へんな話”だと思って、構えずに観に来ていただけたら」と作品のイメージを説明。そんな「奇ッ怪」シリーズに参加するたび、偶然の出会いや不思議な体験が重なるという仲村。今回もすでに思いがけない出来事があったという。「稽古が始まる前、『遠野物語か…遠くの物語だな…』と思っていた頃に、10年以上のお付き合いになるご近所さんが『チケット買います』と言ってくれました。初めてのことで(笑)。聞けば遠野にとてもゆかりがある方で、こんな身近に遠野物語を熱く語る方が! と驚きました」公演は10月31日(月)から11月20日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。取材・文:釣木文恵
2016年09月15日神木隆之介&門脇麦で実写映画化される『太陽』の原作舞台を生み出した、劇団イキウメの主宰・前川知大が、柳田国男の傑作逸話集「遠野物語」を劇化する舞台「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」の上演が決定。出演に仲村トオル、瀬戸康史ら豪華俳優陣が顔を揃えることが分かった。緻密な構成と筆致で、身近な生活と隣り合わせに現れる異界を描きだし、多くの演劇ファンを唸らせてきた前川氏。これまでに、鶴屋南北戯曲賞、読売演劇大賞の大賞、優秀作品賞、最優秀演出家賞など名だたる演劇賞を獲得。2016年は、自身が主宰する劇団イキウメの代表作であり、蜷川幸雄による演出も話題となった「太陽」の舞台版と、神木さんと門脇さんを迎えて実写化される映画版の同時期公開を控えるなど、より一層の注目を集めている。そんな前川氏脚本・演出による「奇ッ怪」シリーズを、世田谷パブリックシアターでは2009年より継続して上演。第3弾となる今回の「奇ッ怪」では、民俗学者・柳田国男が遠野盆地から遠野街道にまつわる民話を集録した「遠野物語」が原作。河童や天狗といった妖怪たちから、死者、神に至るまで様々な異界のものたちと生きてきた人々の共生を綴った物語を、前川氏の解釈で舞台に表現する。出演は、「チーム・バチスタ」シリーズや「あぶない刑事」シリーズをはじめ数多くのドラマや映画・舞台で幅広く活躍する俳優・仲村さん。シリーズ前2作にも出演した仲村さんは「奇ッ怪」の世界観に欠かすことのできない存在だ。「前川君の作品にかかわっているときは“これは偶然というには確率が随分と低い”と思う出来事がよくあります」「おそらく前川君のもっている此の世とあの世の中間辺りでとんでいる波のようなものをつかまえるアンテナに、僕の中にある、ふだんは只の鉄の棒のようなものが共鳴して何かを受信しやすい状態になるのだと思います」と、その独特の世界観を表現。また、「昔の遠野のことを話しながら、たったいまの真ん中のことを語ってしまう。そんな奇跡をまたやらかす!その力のひとつになり、その場に立ち会いたい」と、意気込みを力強く語った。そして、世田谷パブリックシアター主催「マーキュリー・ファー」で脆さと内に秘めた強さを持ち合わせる難役を繊細な表現力で演じ切った瀬戸さんが、前川作品に初参戦!実はイキウメ作品はほぼ欠かさず観劇するほど、前川作品ファンだという瀬戸さんは「毎日刺激的で精一杯生きているつもりなのに、なんとなく1日が終わっていっている気がする。前川さんの作品はそんな僕の日常に問いかけてくる。『これでいいのか』『自分に見えているものだけが真実なのか』と僕に、そして世の中に対し揺さぶりをかける」と、前川作品の魅力を語り、「今作で初めてお芝居でご一緒でき、喜びはもちろん、妖怪や神が住む森に迷い込んだ遠野の村人のように凄いところに足を踏み入れたようなワクワク感、そして少しの不安や恐怖…いまはそんな心境です」と明かした。また共演者には山内圭哉、池谷のぶえ、銀粉蝶といった日本の演劇界を支える実力派キャストが集結。瀬戸さんは「仲村トオルさんをはじめ素晴らしい演者の皆さんの中でお芝居できることを幸せに思いますし、何が何でも食らいついていきます」と熱いコメントを寄せた。舞台「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」は10月31日(月)~11月20日(日)まで、世田谷パブリックシアターにて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日2015年4月より放送開始となったTVアニメ『長門有希ちゃんの消失』から、ユニークなキーホルダーと【きゃらいど】シリーズのラバーストラップがグルーヴガレージよりリリースされる。まずは、オープニングの1コマをモチーフにデザインされたハルヒ、長門、みくるの3人がゆらゆらと揺れるアクリル製の連装ストラップ「ハルヒ&長門&みくるのフレフレキーホルダー」。アニメ中の印象的なシーンを切り取り商品化しているグルーヴガレージだが、さらに使用時の動きもプラスされ、より楽しめるグッズへと進化させているのがポイントだ。価格は1,200円(税別)。また、キャラクターが何かの上に乗っているというコンセプトでデザインされた【きゃらいど】シリーズからは、長門on急須/キョンon湯のみ/ハルヒon古泉/朝倉on土鍋/鶴屋さんonみくるの5種類が登場。価格は各800円(税別)。なお、2商品のデフォルメキャラクターデザインはぜろ氏が担当。発売はいずれも2015年9月の予定だが、すでにアニメショップ、ネット通販サイトにて予約受付が開始している。(C)2015 谷川流・いとうのいぢ・ぷよ/KADOKAWA角川書店/北高文芸部
2015年07月14日子宮頸がん・ヒブワクチン接種費の半額負担に山口県長門市は、子宮頸(けい)がん予防ワクチンと乳幼児の細菌性髄膜炎を防ぐヒブワクチンの接種費用を助成するため、「すこやかながとワクチン基金」を設立、来年度から接種費用の半額を助成するとのこと。これは、朝日新聞が報じたもの。基金の設立を働きかけた市内の医療法人社団成蹊会岡田病院の岡田和好院長らが4日、市役所を訪れ、南野京右市長に原資として病院が500万円、成蹊会職員一同(290人)が30万円を寄付したという。病院開設50周年を記念して寄付をしたという岡田院長は、「地域医療に役立ててほしい」と話しているという。国内で承認されている両ワクチン、若年接種が効果的子宮頸がんは20~30代の女性に多く、国内で年間約1万5千人が発病、約3500人が死亡している。また細菌性髄膜炎は、5歳以下の子どもが罹り易く、国内で年間約600人が発症し約5%が死亡、20~30%に難聴やてんかん、発育障害などの後遺症が残るとされる病気だ。いずれのワクチンも国内で承認され、子宮頸がん予防ワクチンは小学生から中学生の間に、ヒブワクチンは乳幼児の頃に接種すれば効果的といわれている。一般の医療機関で接種できるものの、現時点では保険の適用がなく、任意接種となっており、費用は子宮頸がんワクチンが計3回接種で約4~6万円、ヒブワクチンは計4回接種で約3万2千円という。現在、全国的に接種費用の公的負担の動きが出てはいるが、長門市では来年度、市の持ち出しも含め、中学3年生の女子約170人と乳幼児約1400人を助成対象にするといい、子宮頸がん予防ワクチンへの助成は県内初、ヒブワクチンへの助成は宇部市に次いで2例目とのことだ。
2010年10月07日