熊本県の阿蘇火山博物館は熊本放送の協力のもと、噴火活動を続ける阿蘇山火口の北側と西側に設置している「火口カメラ」の映像をウェブサイト上で配信している。ウェブサイトでは同博物館が阿蘇山に設置した「火口カメラ」もしくは博物館内に設置した「ライブカメラ」の映像を見ることができる。なお、RKKのYou Tubeオフィシャルチャンネル「あるぽ。tv」でも同様の映像を配信している。阿蘇山では11月25日から噴火活動が継続しており、27日の観測では噴煙は最高で1500mまで到達したほか、火口カメラでは火口内で断続的に火炎を観測したという。気象庁が28日16時に発表した情報によると、火口からおよそ1kmの範囲では、噴火に伴って飛散する大きな噴石に警戒する必要があるとのこと。また、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意を呼びかけている。
2014年11月28日健康増進・予防医学的な見地から国民の健康づくりに役立つ施設として厚生労働大臣をはじめ各省庁や関係機関から認定を受けているテーマパーク「阿蘇ファームランド」が、新CMのオンエアを開始する。新CMのコンセプトは「健康テーマパーク『Dr.リゾート』」。家族や親子、友人同士などが阿蘇ファームランドのさまざまな健康スポットを満喫し、癒やしやリフレッシュを経験していく内容となっている。なお、阿蘇ファームランドは、年間約400万人が訪れるテーマパークで、「運動・食事・癒し・宿泊・体験・買物・幼児発達支援」をテーマにした50以上の施設を設置。各施設は学術的な背景や実践データに基づき、健康の専門家が総合監修している。大自然のなかで健康づくりができる運動施設や自然食を主体としたバイキング、約1000坪の大庭園露天風呂、動物とのふれあいを通じて自然を学ぶ動物王国、阿蘇の牧場から直送された原乳を使って乳製品を製造販売する阿蘇ミルクファームなど、多様な複合施設となっている。同施設によると「遊んだり、食べたり、泊まったりするだけで家族も、仲間も、恋人同士も自然と笑顔になり、健康になってほしいという願いがあります」としている。
2014年11月06日Google earthで阿蘇をのぞいてみてほしい。九州のド真ん中に約30キロのサークルがぽっかりと空いているように見える。その姿は「阿蘇カルデラ」と呼ばれ、はるかな昔の大爆発が大地を吹き飛ばして作りあげたといわれている。今回はそんな阿蘇の成り立ちを体感させてくれるような素晴らしいツアーを、九州の自然をこよなく愛するライター、清田進がご紹介しよう。そのツアーは「阿蘇カルデラツアー」だ。あそおんせんネット(阿蘇観光組合)が運営しており、27軒の旅館やペンションの宿泊者を対象に開催している。このツアーは春夏秋冬で様々な野外ツアーを企画しているのだが、冬の季節の一押しは、「乙姫スターライト・トレッキング」である。日没後の阿蘇の平原を、ゆったりと馬の背に揺られて進むこのツアーでは、エルパティオ牧場から出発する。同牧場は、阿蘇平原のちょうど真ん中辺りにある。「乗馬が初めてという人でも、牧場スタッフが横についているから安心ですよ」。そう話すのは、牧場チーフの久田晃史さん。あまり知られていないことだが、実は馬は夜目が利く。暗闇の中でも、われわれ人間の数倍しっかり見えているらしい。つまり、ヘンな心配はご無用。あなたの足元はだいじょうぶ。大自然の中、われわれ人類がちっぽけな心配をするよりも、すべてを馬と阿蘇の大地にお任せして、ゆったりと乗馬を楽しんでほしい。月夜に昇る阿蘇の噴煙は、まるでシルクの帯のように輝いて見え、外輪山にこぼれる星たちとの見事な共演を楽しめる。宇宙へむかってポカリと開いた阿蘇カルデラ平原で、神秘的な景色に包まれているだけで心が打ち震えてくるよう。初めて馬に乗った人から、馬の背の上は想像していたよりも高いと感じたという感想をよく聞く。しかしこのツアーでは、高くなった目線の何倍もの高さまで広がる夜空を身体のすぐ近くに感じ、輝く月や星を独占しているような気分が味わえる。森からキツネの鳴く声が聞こえてきたり、鹿の家族があなたの目の前を横切っていったりすることもある。ヒズメが土を蹴る音だけが闇に大きく響き、星まで届く気がする。ツアーの所要時間はわずか20分間。しかしこの20分の間に、あなたの身体を幾度となく感動の嵐が駆け抜けるだろう。馬から降りた後、冷えきった体を内側から暖めてくれる冬の阿蘇のご馳走(ちそう)は何かと問われれば、筆者は阿蘇赤牛のすき焼きをオススメしたい。全国のみなさんは「阿蘇赤牛」といってもご存じないかもしれないので、簡単に説明しよう。阿蘇赤牛は、熊本の広大な阿蘇平原に放牧されて育てられている。そのため脂肪が少なくヘルシー。それでいてうま味成分が多く、深いコクがあるのだ。そんな阿蘇赤牛のお肉に、九州特有のたまりじょうゆをベースにした割りした。肉にじっくりしみ込んだ、あっつあつのすき焼きの味は格別なのである。この阿蘇赤牛のすき焼きを楽しめるのが、「創作料理いちの川」。ご主人が趣向を凝らしたすき焼きは、絶品の一言!肉以外の具材にも、その時々の阿蘇の旬のものが厳選されている。冬の阿蘇は、大自然を肌に感じる乗馬ツアーと、身体の芯から温まる阿蘇赤牛のすき焼きで、ゆったりと満喫してほしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月03日熊本県阿蘇、大分県竹田、宮崎県高千穂の3地域では、105の温泉施設で共通利用できる「湯ごもり入浴券」(1,500円)を利用し温泉巡りを楽しむ「阿蘇温泉郷 湯ごもり祭」を開催している。期間は来年の2月28日まで。同祭りには、阿蘇地域から85施設が参加している。「湯ごもり入浴券」を利用することで、降り積もる雪を見ながら入浴できる露天風呂や、60mの岩山から落ちる豪快な滝を見ながら入浴できる露天風呂など、さまざまな温泉に入ることができるという。また、期間中、イルミネーションに彩られた50基以上のツリーがトンネル内に展示される「高森湧水トンネルクリスマスファンタジー」や、黒川温泉の新年恒例「千人鍋の振る舞い汁」などのイベントも実施するとのこと。なお、「湯ごもり入浴券」では、温泉に5回入浴することが可能。さらに、入浴券を購入した人には、最大で15,000円分の宿泊補助券が抽選で当たる「スタンプラリー」に参加できる「湯ごもり祭ハンドブック」を配布する。詳細は、キャンペーンページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月20日南阿蘇鉄道には、日本一長い名前を持つ駅がある。その名も「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」。2007年に島根県松江市の「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」の名が変更されて以後、この阿蘇の駅が日本一長い名を持つ駅として栄誉に輝いている。それにしても、どうしてこんな長い駅名が生まれたのだろう?答えを教えてくれたのは、駅のホームに立つ案内板。そこには、この駅の近くには、寺坂湧水、湧沢津(わきさわづ)湧水、塩井社(しおいしゃ)湧水と、優れた湧水地が多いのだと記されていた。南阿蘇村旅案内人協会の古澤順正会長に聞いてみると、「駅のホームから見える南郷谷(なんごうだに)には、水田が広がっているでしょう。面の水田に実る稲は、張り巡らされた水路からの“湧水”で育てられるんです。保木下井手(ほきしたいで)という水路の堤は、なんと300年以上前に作られたものなんですよ」とのこと。つまりこの土地は、阿蘇平原はもとより肥後平野全体を潤す、豊かな水のあふれる土地。「水の生まれる里」とは、駅を指す名であるのだけでなく、村全体を指す名前であるともいえるだろう。こうした湧水は、南阿蘇村全体ではなんと11カ所にものぼり、環境省選定の平成名水百選には、南阿蘇村湧水群として10カ所が名前を連ねているという。阿蘇へと降った雨は伏流水となって地底を下り、熊本県内の平野の至る所に清水を噴き出している。熊本市北部には、市街地でありながら、湧水だけが集まってできあがった画図(えず)湖という湖まで存在しているらしい。そんな南阿蘇村内に噴き出す湧水のうち、質、量ともに最高なのが白川水源と言われている。毎分60tの水を噴出する白川の源。飲んでみると、まろやかでうまい。天然水の味は、含まれるミネラルと炭酸の量で決まるという。白川水源の水は、俳優の渡辺文雄氏がレポーターをしていた人気旅番組「遠くへ行きたい」の中でも、「日本一おいしい水」と紹介されて話題になった。水のうまい土地には、清涼感あふれる個性的な「食」が多いものだ。湧水の手前には売店が並んでいるが、最も古いという「白川水源売店」の名物は「名水まんじゅう」。くずでつつんだこしあんが、名水とともにつるりと喉を通る。白川水源エリアでオススメの店をもう一件、紹介しよう。それは「水源茶屋」の豆腐。まろやかな軟水で仕込まれた豆腐を、熊本独特のたまりじょうゆやみそで味わうものだ。決して豪華でも華やかでもないが、名水の爽やかさと素材そのものの味をぜひ堪能してほしい。最後は「水」に変わって「湯」の紹介だ。南阿蘇村には15もの温泉があるが、今回紹介するのは、文化5年(1808)に開湯し、江戸時代には藩の重臣だけが利用を許されていたという「地獄温泉 清風荘」だ。自噴する3源泉からなる5つの浴場がある。中でも露天風呂は浴槽の底が源泉になっており、直接温泉が湧いているというから驚きである。地獄温泉で一風呂浴びて、湧水の産んだ地元の豆腐と地酒で、軽く一杯。「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」この日本一長い名前を持つ駅を有する南阿蘇を楽しむ、ささやかなようでいて最上のぜいたくを満喫してほしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日熊本県はこのほど、豪雨災害で中断していた「阿蘇カルデラツアー」の夏企画として、「満天星空ツアー」「阿蘇ジオパークを歩く」を再開した。同ツアーは、阿蘇温泉観光旅館協同組合に加盟している24軒と乙姫ペンション5軒の計29軒の宿泊客を対象に開催している。季節に合わせて内容が変わるので、四季折々の阿蘇を楽しめるという。満天星空ツアーは8月31日までの20時~22時に開催し、料金は大人2,100円、小学生500円、幼児100円。阿蘇ジオパークを歩くは9月30日までの10時30分~12時30分、料金は大人3,000円、小学生1,500円、幼児100円。もう1つの夏企画「月夜のホーストレッキング」は8月28日~9月3日、9月27日~9月30日の20時~22時に開催し、料金は1名につき6,000円。問い合わせはいずれも阿蘇インフォメーションセンターで受け付けている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月10日