STマイクロエレクトロニクスは2月23日、32bitマイクロコントローラであるSTM32の統合開発環境(IDE)3種類を無償で提供すると発表した。これによりSTM32のユーザーは、EclipseベースのCooCox CoIDE、Ac6 System Workbench for STM32、MDK-ARMを無料で利用できるようになる。これらのIDEはコード・サイズの制限がなく、STM32を使用する上で必要な設定ファイルとファームウェアがすべてサポートされる。また、設計の検証や開発に使用されるSTM32 Nucleoボードやディスカバリー・キットなどのハードウェアも用意される。Ac6 System Workbench for STM32とCooCox IDEは、ARM Cortex-M0/M0+/M3/M4コアを搭載するすべてのSTM32に対応。MDK-ARMは、従来の8bit/16bitマイコンから32bitマイコン(Cortex-Mベース)への移行を支援するため、Cortex-M0/M0+を搭載したSTM32F0およびSTM32L0シリーズの機能をサポートしている。さらに、これらのIDEは、Windowsデスクトップ・プラットフォームで動作可能となっており、Ac6 System Workbench for STM32は、2015年第2四半期までにLinuxおよびMac OSXにも対応する予定。MDK-ARMは日本語のユーザーガイドに対応した。
2015年02月23日アタッサは20日、装着するだけで最大32dBの音量アップを得られるiPhone 6/6 Plus向けケース「MegaPhone Sound Case for iPhone 6/6 Plus」を発売した。価格はiPhone 6/6 Plus向け共に税込み2,759円。「MegaPhone Sound Case for iPhone 6/6 Plus」は、電気部品を使用せず最大32dB音量をアップ(5KHz、上側面6cmにて測定)するiPhoneケース。内蔵された特許取得済のバスレフ構造が低音を増幅して、リッチなサウンドを実現できるという。端末のディスプレイに当たる内側は、帯電防止処理済のPMMA(熱可塑性の汎用プラスチック)仕上げで画面を傷つけない。また、装着したままボタン操作やLightning端子、イヤフォンジャックへのアクセスが可能。カラーバリエーションはBlack1色のみとなっている。
2015年02月22日STMicroelectronicsは1月30日、ARM Cortex-M0コアを搭載した32ビットマイコン「STM32F0」バリューラインに、USB接続機能と大容量フラッシュメモリのオプションを備えた6品種を追加したと発表した。同製品群が加わることで、8/16ビットマイコンを使用したアプリケーションのニーズに対応する32ビットマイコンの選択肢が拡張される。これにより、Cortex-Mコアベースの同じマイコンアーキテクチャを幅広いニーズに対して柔軟に使用できるため、製品開発の期間短縮ならびに効率化につながる。また、さまざまなARM Cortex-Mコアを搭載した600品種以上で構成される豊富な製品ポートフォリオと、充実した開発サポートへのアクセスが可能になる。6品種のうち「STM32F030CC/RC」は、256KBのフラッシュメモリを搭載しており、48/64ピンLQFPパッケージで提供される。さらに、6品種のうち4品種には、バッテリ充電検出機能(Battery Charger Detection v1.2)およびLink Power Managementに準拠したUSB 2.0 Full Speedインタフェースが搭載されており、電力効率の最適化とバッテリ寿命の長期化を実現する。また、6品種は、内蔵のセーフティ機能、高精度の内部発振器、複数のクロック源、およびストップ/スタンバイからの定期的なウェークアップおよびアラーム機能を備えたカレンダーリアルタイム・クロック(RTC)といったペリフェラルの活用が可能になる。そして、5チャネルのDMAコントローラや内蔵ボルテージレギュレータ、変換速度1.0μsの12ビットA/Dコンバータ(ADC)の他、シリアル通信インタフェース(I2C:2個、USART:6個、SPI:2個)なども搭載している。なお、32KBのフラッシュメモリを搭載し、USB対応の「STM32F070F6P6」はTSSOP20パッケージで提供され、参考サンプル価格は約0.57ドルとなっている。6品種は、現在サンプル出荷中で、2015年第1四半期に量産が開始される予定。
2015年02月02日JALと三菱航空機は、三菱リージョナルジェット(以下、MRJ)32機(確定32機)の購入について正式契約を締結した。両社は2014年8月28日にMRJ32機の導入に関して基本合意をしており、1月28日に正式契約に至った。JALは、次世代リージョナルジェット機であるMRJの性能のみならず、導入後の運航支援などに関する三菱航空機からの提案を高く評価。三菱航空機にとって、MRJの合計受注機数は、今回の契約を含めると407機(確定223機、オプション160機、購入権24機)となっている。なお、JALへの納入は2021年に開始する予定となっている。契約した32機は、JALグループのジェイ・エアが運航する予定。JALグループは、MRJを地方ネットワーク路線の主力機として活用し、利便性の高いネットワーク構築に努めるとともに、商品・サービス品質の向上に取り組み、最高のサービス提供を目指すという。三菱航空機が開発するMRJは、70~90席クラスの次世代民間旅客機。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減と騒音・排出ガスの削減を実現する。また、高い運航経済性と環境適合性により、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献するという。1列4席の配置、大型のオーバーヘッド・ビンの装備などを採用し、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供する。MRJは今春にも初飛行を予定しており、1月13日には飛行試験機初号機において右舷エンジンの試験運転を初めて実施した。ほかの飛行試験機2,3,4号機においても、最終組み立てを進めている。その進捗として、1月13日に実施した飛行試験機初号機における右舷エンジンの試験運転と、2014年12月25日に実施した全機静強度試験機の主翼上曲げ試験の様子が公開されている。飛行試験機初号機における右舷エンジンの試験運転の動画全機静強度試験機の主翼上曲げ試験の動画
2015年01月28日○GPUのレジスタGPUの仕様を見ると、32論理PEあたり、数1000個の32bitレジスタを持っていると書かれている。CPUの汎用レジスタの数は16個とか32個であるので、それに比べて圧倒的に多いレジスタ数である。しかし、マルチスレッドCPUの場合は、整数レジスタや浮動小数点レジスタなどの汎用レジスタは、スレッドごとに用意されており、いくつスレッドがあろうとも、各スレッドで使えるレジスタ数は変わらないという構造になっているが、GPUの場合は、巨大なレジスタを同時並列的に切り替えて実行するすべてのスレッドで分割して使用するという構造になっている。例えば、8192レジスタの場合、これは32論理PEの合計のレジスタ数であるので、1論理PEあたりで使えるレジスタは256レジスタである。そして、各論理PEが16ワープをサイクル(あるいは2サイクル)ごとに切り替えながら実行する場合は、1つのスレッドが使えるレジスタ数は平均16個になってしまう。NVIDIAのGK110というハイエンドのGPUのSMX(マルチコアCPUの1つのコアに相当し、GK110チップには15個のSMXが搭載されている)という単位では、65,536レジスタがあるが、SMXは最大2048スレッドを並列に実行するので、この場合、平均的に各スレッドが使用できるレジスタ数は32ということになる。このようにスレッドあたりで見ると、GPUのレジスタ数はCPUとあまり変わらない。CPUの場合は、整数演算用のレジスタと浮動小数点演算用のレジスタが独立に存在するのが一般的であるが、GPUの場合は、整数も浮動小数点数も同じレジスタを使う。このため、各スレッドが使えるレジスタ数としては、GPUの方がレジスタ数が少なく制約がきついとも言える。ただし、GPUの場合は各スレッドが同じ数のレジスタを使うとは限らず、NVIDIAのGPUでは、コンパイル時に何個のレジスタを使うかを指定できるようになっている。ただし、少数のレジスタしか使わないようにすると、レジスタに入りきらない値はメモリに格納し、必要になったらメモリから読み出して使うというケースが増え、性能は低下する。一方、切り替えるスレッド数が少ない場合は、スレッドあたりで使用できるレジスタ数は増加し、メモリへの退避、復元の回数を減らせる。しかし、切り替えるスレッド数を減らしすぎると実行時間の長い命令では命令のレーテンシが見えてきて待ちが生じてしまうというトレードオフが存在する。このようにGPUでは、スレッドによって使うレジスタ数が異なるため、レジスタのアクセス機構は図3.4のようになっていると考えられる。Curr Threadがそのサイクルに実行するスレッド番号を指しており、これを使って、スレッドテーブルからスレッドのStatus、PC(Program Counter)とレジスタ番号のベース値を読み出す。また、論理的にはこのテーブルは命令キャッシュ2ライン分の命令バッファを含んでおり、実行する命令のPC付近の命令をキャッシュから読み出して保持している。また、この図では書かれていないが、命令バッファに格納している命令が無くなってくると、命令キャッシュから自動的にフェッチして命令バッファに入れる機構が設けられている。これはCPUの場合の命令バッファのフィル機構と同じである。そしてPCを使って、命令バッファから実行する命令を命令セレクタで取り出し、レジスタ番号のフィールドであるRA、RB、RCにReg Baseの値を加えてレジスタファイルをアクセスする。このようにすればスレッドごとにレジスタを使用する範囲を任意に指定することができる。なお、この図では書き込み側については省略しているが、結果を書き込むレジスタ番号についても同様に計算し、パイプラインレジスタを使って、書き込みサイクルまで遅延させて使えば良い。GPUのレジスタファイルアクセスは、図3.4に示したように、スレッドテーブルの読み出し、Reg Baseの加算などの処理が必要であり、また、レジスタのエントリ数が多いので、CPUのレジスタのように高速でアクセスできるように作るのは難しい。このため、例えば、Curr ThreadレジスタからReg Baseの加算までを1サイクル、Reg File内部のデコーダの出力までに1サイクル、アレイを読み出すのに1サイクルというように、レジスタファイルのアクセスがパイプライン構造になっているのではないかと思われる。シングルスレッドを高速に実行することを目指すCPUの場合は、レジスタファイルのアクセスサイクル数が増えることは性能を大きく低下させてしまうが、GPUの場合は、同一スレッドの次の命令が出てくるのは、10命令サイクル(20サイクル)とか後になるので、レジスタアクセスに3サイクルかかっても性能的な悪影響はないと思われる。
2014年12月19日STMicroelectronicsは12月16日、ARM Cortex-M4を搭載し、最高動作周波数180MHzで動作する32ビットマイコン「STM32F446」を発表した。同製品は、強化された処理性能、256/512KBのコンパクトな内蔵フラッシュメモリ、128KBのRAM、メモリ拡張インタフェース、および強化された通信インタフェースを組み合わせており、新たな選択肢を提供する。具体的には、浮動小数点ユニットとDSP機能を持つARM Cortex-M4コアは、独自のフラッシュアクセラレータであるART Accelerator、スマートアーキテクチャおよび先進的な90nmフラッシュメモリ技術の活用により進化した。その結果、内蔵フラッシュメモリから180MHzで実行した場合、225DMIPSおよび608CoreMarkというARM Cortex-M4コア搭載デバイスの中で最高の性能を実現している。さらに、先進的なペリフェラルと、複数のインタフェースで効率的な同時通信をサポートする機能により、産業機器、医療機器およびIoT(Internet of Things)向けアプリケーションのスマート化やインタラクティブ化を加速させる。ペリフェラルには、カメラインタフェース、7個のI2Sオーディオインタフェース、CEC(Consumer Electronics Controller)、S/PDIFデジタルオーディオ接続、ディスプレイパラレルインタフェースなどが含まれている。そして、専用電源を持つUSBインタフェースは、コア全体の電源範囲が最小電圧1.7Vに低下しても連続動作が可能となっている。また、フレキシブルメモリコントローラ(FMC)とデュアルクアッドSPI(QSPI)インタフェースを搭載しており、外付けメモリを使用したシームレスなシステム拡張が可能。90MHzで動作するFMCは、内蔵コントローラにより、外付けのSRAM、SDRAM、NOR/NANDフラッシュメモリ、もしくはLCDの制御を簡略化するとともに、性能向上に向けたメモリリマッピングモードに対応する。デュアルQSPIは、FMCから独立して動作し、最大2個の外付けNORフラッシュメモリ(SPI)へのSDRまたはDDRでの直接接続、メモリマップ接続を可能にする。加えて、電圧をダイナミックにスケーリングする先進的な90nmプロセス技術から、広範なクロックゲーティングおよびSRAMを全て保持したままSTOPモードでの消費電流を50μAまで低減する柔軟な低電力モードなど、独自の低消費電力機能を搭載しており、消費電力が重要視される機器に適している。この他、「STM32F446」を使用することにより、広範な「STM32」開発エコシステム、ピン配置、ソフトウェア互換性を持つ600品種以上の「STM32」マイコンにアクセスすることができる。開発エコシステムは、使用しやすいオープンソフトウェアプラットフォーム「STM32Cube」、拡張可能な開発ボード「STM32 Nucleo」、評価ボード「STM32 Discovery」で構成され、IAR EWARM、Keil MDK-ARM、GCCベースのIDEなど、一般的な統合開発環境で利用可能となっている。なお、パッケージは、3.728mm×3.85mmサイズのWLCSP81から20mm角のLQFP144まで用意されている。現在、サンプル出荷中で、2015年第1四半期に量産を開始する予定。サンプル価格は、内蔵フラッシュメモリが256KB、SRAMが128KB、パッケージがLQFP64の「STM32F446RC」で約3.75ドルとなっている。
2014年12月18日STMicroelectronicsは12月12日、ARM Cortex-M0を搭載し、自由度の高いシステム構築を実現する32ビットマイコン「STM32F091」を発表した。同製品は、オーディオや3相電力メータなどの広範なアプリケーションにおいて、システム構成の自由度を向上させる最大8個のUSARTと大容量メモリを搭載し、コスト要求の厳しいアプリケーションにおけるリソースの制約に対応する。具体的には、Javaスタックの実装に十分な最大256KBのフラッシュメモリと32KBのSRAMを内蔵しており、従来はハイエンドのマイコンを実装した大型で高価なシステムでしか対応していなかったJavaプラットフォームベースの開発が、より小型・低コストのアプリケーション開発でも実現可能になる。さらに、低コストの48ピンパッケージも含め、全品種に6個以上のUSARTが搭載されている。このうち、3個はスマートカード、LIN、IrDA、Modbusの各モードに対応している。加えて、柔軟な電源アーキテクチャを持ち、12ビットA/Dコンバータ(ADC)や2チャネルの12ビットD/Aコンバータ(DAC)といったアナログ回路を最大3.6Vで動作させる一方、デジタル回路は内蔵レギュレータを使用して低電圧で動作させるため消費電力が最小限に抑えられる。また、I/Oを独立電源にできるため、レベルシフタを使用せずにアプリケーションプロセッサの低電圧コンパニオンチップに直接接続することが可能である。この他、CAN 2.0A/Bのサポート、内蔵タッチセンサコントローラや、リアルタイム制御を実現するSysTickタイマ、および時計・カレンダ機能に使用可能なリアルタイムクロックなど、コンシューマ機器から産業用機器まで広範なアプリケーションに対応する機能を集積している。なお、同製品は48/64/100ピンの各種パッケージで提供される。サンプル価格は、128KBのフラッシュメモリ、48ピンLQFPパッケージを採用した製品で約1.59ドル。
2014年12月15日ロッテが3月26日から発売開始した「ZEUS〈サンダースパーク〉」は、通常、200~300万個が一般的とされるチューインガムの初回導入において、700万個(同社出荷調べ)を突破するなど大ヒットの兆しを見せている。チューインガム市場はボトルガムが一気に定着した2004年をピークに、その後は前年割れが続いている状況。中でも20代男性が、最もチューインガムを食べる機会が減少している。同社では、20代男性は直感的に、これまで見たことがないような新しいモノやかっこいい、おしゃれなイメージのモノを手に取る傾向が強いのではないかと分析。この世代に対しては、直感に訴えかけることで彼らの感性を刺激するという新しい手法が必要と考え、生まれたのが「ZEUS」だという。「ZEUS」には、英語で“ヒリヒリ・チクチクする感覚”を意味する「ティングリング成分」が配合され、ガムを噛んだ瞬間に、まるで稲妻のような力強い刺激が感じられる。パッケージには漆黒の空に光る激しい稲妻を大きくプリントし、 ティングリング成分の力強い刺激を表現。商品名である「ZEUS」は力強いゴシック体で、 縦書きでも読みやすいデザインにし、 おしゃれなイメージのモノを手に取りたいという欲求に応えた。コンビニやスーパーなどでは、過去最大規模の専用販売資材を用いて10万カ所以上の売り場を用意。稲妻をイメージした形状にすることで、高いアイキャッチを集めるとともに、食べた時の刺激が外観から連想できるようにした。また発売2週間前からという長期間、 発売を予告するCFを放映し、新しいガムに対する期待感を醸成。発売後はCFの楽曲を手がけた電気グルーヴが、ガムを噛むことで音楽をスクラッチさせながら雷を落とす、「Chewing(チューイング)VJ」というアート・プロジェクトを行った様子を放映した。その他にも、SNSの活用やDJイベントなどを組み合わせ、「ZEUS」に対する興味喚起を促すプロモーションを立体的に展開している。同社では、これらの新しい手法で今までのチューインガムになかった「刺激」価値を提供し、 20代男性の欲求に応えたことが、同商品のヒットの要因ではないかと分析している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月27日