デクセリアルズは10月29日、フラットパネルディスプレイのガラス基板にドライバICなどを接続するChip On Glass(COG)実装用途向けに「粒子整列型異方性導電膜(ACF)」を開発したと発表した。COG実装においては、スマートフォンやタブレットなど、高精細なモバイル機器が増えてきたことで、さらなるファインピッチ化への要求が強く、導電粒子径を小さくし、粒子量を増やすことで小接続面積に対応してきた。しかし、ガラス基板のパネル端子間も同様に狭くなり、粒子量を増やしすぎるとショート発生リスクが高まるため、安易に増量できないことが課題だった。同製品は、導電粒子を減らし、意図する位置に導電粒子を整列させたことで、ショート発生リスクを低く抑えたのに加え、安定した粒子捕捉性能を実現した。また、従来のACFでは加圧した際、バンプに捕捉されない粒子を端子間に逃がしやすくする流動性の高い樹脂をバインダに使っているのに対し、同製品では一旦整列させた粒子が動かないように流動を抑制する新しい樹脂を採用したことで、圧着時にほぼ粒子が動かず、ショート発生リスクを抑えた。なお、同製品は従来のボンディング設備でそのまま使用可能で、新たな設備投資の必要はないという。今後、同製品が、COG実装用途向けに最小バンプ間隔10μmでのファインピッチ接続が可能になる次世代の接合材料として、スマートフォン、タブレットPCなどの高精細FPDとICチップとの確実なファインピッチ接続と接続信頼性の向上に貢献することが期待されるとコメントしている。
2014年10月30日COG+を活用してCO2削減を損害保険ジャパンと鈴与商事は、10月より「カーボンオフセットガソリン・プラス(COG+)」を活用したCO2削減に連携して取り組む。国内初のサービス「COG+」は、企業などの社有車が使用するガソリンから排出されるCO2をオフセットすることで地球温暖化防止を推進するカーボンオフセットガソリンと、地域の環境保全を推進する学校の校庭芝生化を組み合わせて国内でも初めてのサービス。具体的には、損保ジャパンが給油するガソリン1リットルにつき一定の金額をオフセット負担金として拠出し海外の水力発電などのプロジェクトに関するCO2排出権を購入した鈴与商事が、そのオフセット負担金相当量の排出権を政府へ無償譲渡する。CO2削減への取り組みの輪をまた、「COG+」の活用のほか、鈴与商事、損保ジャパン、静岡県地球温暖化防止活動推進センターはて「COG+」を利用する事業者等にエコ安全ドライブ講習会を開催し、CO2削減への取り組みの輪を広げていくとしている。
2010年09月22日