米国のオンライン動画サービス「Hulu」が、映画配給会社のギャガ、円谷プロダクションと提携し、2社の作品を9月4日より配信していくことを発表した。今回の提携で、ギャガ作品では、第83回米アカデミー賞4部門受賞の『英国王のスピーチ』など17作品、円谷プロダクション作品では『ウルトラマン』シリーズが視聴可能になる。その他の写真「Hulu」は、2011年に日本に上陸し、CBS、NBCユニバーサル、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ワーナー・ブラザースといったハリウッドメジャースタジオや大手TV局のコンテンツを配信しており、スマートテレビ、PC、ゲーム機、スマートフォンなど複数のデバイスで視聴可能なオンライン動画サービス。今年4月には料金を980円に値下げし、日本での会員拡大戦略を進めてきた。マネージング・ディレクターのバティ・マリーニ氏は、今後の展開について「(具体的な数字の)発表はできないが、会員数は確実に増えている。日本のコンテンツを増やしたこと、値段の変更、ブランドキャンペーンがこれまでの伸び率を大きく変えた。今後もコンテンツ、会員数を増やす戦略を考えている。また(外国語作品の)吹替え版については、現在も作品によってはあるが、今後の強化も検討している。」と日本市場に合わせた戦略に意欲をみせた。●ギャガ作品で視聴可能になった17作品『英国王のスピーチ』、『オペラ座の怪人』、『スラムドッグ$ミリオネア』、『オーシャンズ』、『ミレニアムドラゴン・タトゥーの女』、『ミレニアム2火と戯れる女』、『ミレニアム3眠れる女と狂卓の騎士』、『皇帝ペンギン』、『蛇にピアス』、『プレステージ』、『ナイロビの蜂』、『バベル』、『真珠の耳飾りの少女』、『ヒトラー~最期の12日間~』、『しあわせの雨傘』、『トーク・トゥ・ハー』、『21グラム』●円谷プロダクション作品で視聴可能になった8シリーズ『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンA』、『ウルトラマンガイア』、『ウルトラマンコスモス』、『ウルトラマンネクサス』、『ウルトラマンマックス』
2012年09月05日米国のオンライン動画配信サービス「Hulu」が、本国で人気のオリジナルコンテンツの配信を日本でも19日から開始した。その他の写真「Hulu」とはPCに加え、インターネットに接続されたテレビやスマートフォン、タブレット、ゲーム機などで映像視聴ができるオンライン動画サービス。専用機器を用意しなくても、気軽に楽しめることから、昨年9月に日本でのサービスを開始して以来、順調にユーザー数を伸ばしている。今回日本で配信がはじまったのは『A Day In The Life-あの人の1日』と『Battleground-戦場』の2本のオリジナルコンテンツ。『A Day In The Life-あの人の1日』は、『スーパーサイズ・ミー』でアカデミー賞監督賞にノミネートされたモーガン・スパーロックが監督を務めるドキュメンタリー番組で、ミュージシャンや起業家たちに密着し、彼らの1日を紹介するというもの。ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏やヒップホップグループ、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムなど、毎回錚々たるセレブたちが登場する。また、『Battleground-戦場』は「Hulu」初のオリジナル脚本によるドラマ作品。理想に燃える政治キャンペーンの戦略家とそのスタッフたちが、無名の候補者を上院議員に当選させようと奮闘するポリティカルドラマで、選挙の舞台裏をドキュメンタリー風のタッチで描いた意欲作だ。こちらにはプロデューサーとして『(500)日のサマー』や、『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブが参加している。「Hulu」は現在月額980円でさまざまな映像コンテンツが見放題というサービスを展開中。これまで、日本では国内外の映画・アニメ・TVドラマなどの配信のみだったが、今後はこういった「Hulu」でしか視聴できないオリジナルコンテンツの増加が集客のカギを握りそうだ。文:渡部あきこ
2012年07月20日