公益財団法人 YMCAせとうちと岡山ワイズメンズクラブはこの度、コングラント株式会社様のご支援で、クラウドファンディングを2023年5月1日より開始いたします。目標額は100万円となり、その目的は「西日本豪雨災害被災家庭のこどもたちをYMCAキャンプに招待するため」です。ぜひ全国の多くの方々のご協力をいただければと願っています。 倉敷フォレスターズキャンプまたこの取り組みは、ソニー銀行様が全面的にサポートしてくださっており、通常なら必要となる集金手数料を全額補填してくださることになっています。 一般的に寄付型クラウドファンディングでは、寄付決済あたり9~20%の決済手数料が発生します。つまり、10万円の寄付をクラウドファンディングで募った場合、総額で9,000円~20,000円が決済手数料として差し引かれてしまうことになり、実際に活動資金として残る金額は、実際の寄付額よりも大幅に減少してしまうことも珍しくありません。「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行株式会社」では、ソニー銀行が「GIVING for SDGs」に協賛することで、寄付者の想いがこもった大切な寄付金を全額、実施団体に届けることが可能です。寄付金の社会への還元性を高めることで、寄付文化の浸透及び、団体の社会課題解決に向けた活動を支援することが可能となった画期的な取り組みです。災害以降2年間、YMCAとワイズメンズクラブは、季節ごとにリフレッシュキャンプを行い、被災地のこどもたちのべ700名をご招待し続けてきました。ところが、コロナの元、豪雨災害地区である倉敷市真備と岡山市平島のこどもたちに会う機会が減ってしまっていました。わたしたちもそのことをとても残念に思っていましたが、昨年の秋、3年ぶりに被災地のこどもたちを招待するキャンプを実施することができました。幸いそのキャンプはクラスターを出すこともなく、ほぼすべての活動を実施することができました。ようやくコロナの中でも宿泊キャンプを安全に実施する環境が整ったのです。そこでこの度は夏休みのキャンプに被災地のこどもたちをご招待することを計画しました。会場は「倉敷市自然の家」。久しぶりにこどもたちに出会うことができることを楽しみにしています。総勢80名のこどもたちと20名のリーダーで、楽しい2泊3日を過ごします。なお、キャンプの概要は以下のとおりです。■西日本豪雨被災児童招待プログラム「今こそ育ちをとめないために」<倉敷フォレスターズキャンプ>後援 :岡山市・倉敷市 各教育委員会とき :2023年8月20日(日)~22日(火)ところ:倉敷市自然の家内容 :2泊3日 火おこし体験・キャンプファイヤー・自然観察など対象 :小学1~6年生(40名・こどものみの参加)貸切バスにて移動※豪雨災害被災地のこどもたちを招待します※参加費は寄附金で全額賄います。のべ700名の真備・平島のこどもたちをリフレッシュキャンプに招待しています。■クラウドファンディング概要タイトル: 「西日本豪雨災害被災児童をYMCAキャンプ招待する」ためにYMCAこども希望基金にご協力ください。実施期間: 2023年5月1日~6月30日商品名 : GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行株式会社目標金額: 100万円URL : 【会社概要】商号 : 公益財団法人 YMCAせとうち代表者 : 代表理事 正野隆士・太田直宏所在地 : 岡山市北区中山下1-5-25設立 : 1953年3月14日事業内容: 青少年健全育成事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月01日世界最大のNGO「YMCA(キリスト教青年会)」のネットワークに連なる公益財団法人日本YMCA同盟(所在地:東京都新宿区、会長:川本 龍資、代表理事:田口 努)は、2022年2月23日(水)、ピンクのウェアや小物を身に着けることでアクションを起こし、「いじめのない世界」の実現を呼びかけます。「ピンクシャツデー」は2007年、カナダの学生2人から始まったいじめ反対運動(下部に説明)です。現在は約180の国や地域に広がり世界的キャンペーンの一つとなっています。ピンクを身にまといSNSでアクション #YMCAPINK【トピックス】◆川柳募集 ピンクシャツデー575川柳を考えることを通して、より多くの人に『いじめ』について考える、きっかけとなってくれるようにとの願いから、いじめを考える川柳を募集しています。投稿フォーム: ◆いじめを考える子どもかいぎ「一人ひとりをたいせつに」 2022年2月21日(月)全国22ヶ所の学童クラブの児童がオンラインで集い、いじめをなくすにはどうしたら良いか。いじめられている人にどう寄りそうかを話し合い、いじめ反対への願いを一つにします。昨年の様子: ◆ピンクシャツデー バーチャル・ウォーキング YMCAせとうち(岡山県)いじめ反対の意志やいじめられている人に連帯する思いをピンクのシャツや小物を身に着けるなどして表します。歩いた距離をネット申請して2月27日までの期間の90日間で世界1周を目指します。詳細: 【ピンクシャツデーとは】2007年、カナダのハイスクールでピンクのポロシャツを着て登校した少年が「ホモセクシャルだ」といじめられました。それを聞いた先輩2人が75枚のピンクシャツを購入、インターネットで「明日、一緒に学校でピンクのシャツを着よう」と呼びかけました。翌日学校では呼びかけに賛同した数百名の生徒がピンクのシャツや小物を身に着けて登校。学校中がピンク色に染まり、いじめが自然となくなったといいます。このエピソードはSNS等で世界中に広まり、今では180の国や地域でいじめに反対する活動が行われています。この出来事が2月の最終水曜日でした。以降、2月の最終水曜日には日本のYMCAもいじめについて考える一日としています。【団体情報】YMCAは世界120の国と地域で、およそ6,500万人の会員を有する世界最大のNGO(非営利組織)です。日本のYMCAは、全国34の都市、37の大学、260カ所以上に拠点があり、会員数は約14万人。子どもたちを中心とした、学校でも家庭でもない社会教育を行う団体として各種事業を展開し、子ども・若者から壮年、高齢者に至るまでその成長にかかわり続けています。団体名: 公益財団法人日本YMCA同盟所在地: 〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町2-11代表者: 会長 川本 龍資代表理事 田口 努設立 : 1903年7月24日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月21日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■小学生年代でヘディングの「練習」は必要なのかみなさんは、幼児から小学生までのヘディングについて、どうお考えですか?私はずっと以前から子どもを指導する際にはヘディングの練習はやらせていません。1990年代にドイツ留学し、その際に子どもにやらせていなかったこともありますし、「止める」「蹴る」の技術がサッカーでまずやるべきことだという認識や、「こんなに小さい頭では脳にあまり良くないのではないか」という危惧もあったからです。その後、2008年に池上正さんが上梓された『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』を読み、「やはりヘディングはさせてはいけなかった。良かった」と自分が間違っていなかったことに安堵した記憶があります。12年前にみなさんの手に渡ったその本には、こう書かれていました。7~8歳では浮いたボールが蹴れません。ボールが空中に上がらないのだから、ヘディングを練習する必要はありませんね。実は、私もこの考え方に出会ったのは20数年前です。それまでは、幼児にヘディングをやらせていました。ある方との出会いが私に、大人も進化しなくてはいけないことを教えてくれました。その方は、以前ジェフのゼネラルマネジャーを務めていた祖母井(うばがい)秀隆さん(現フランス・グルノーブル社長)です。(中略)私はYMCAにいたのですが、その祖母井さんにアドバイザーとしてYMCAに来てもらったのです。ヨーロッパの少年サッカーの指導法を教えていただいたのですが、幼児はもちろん小学生でもヘディングするなんてありえないと言われました。「今まで、おれら何やってたんだ?」と大ショックでした。すぐに変えました。全国のYMCAのサッカースクールのカリキュラムをすべて変更しました。出典:サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法「今日から、ヘディングはなくなります」と池上さんが発表すると、コーチからは大ブーイングだったそうです。でも、「間違っていたら変えなくてはいけない」と池上さんらが強く主張してYMCAは小学生にヘディングを教えることをやめたそうです。08年時点で20数年前とおっしゃっているので、1980年代のことです。ところが、日本で小学生にヘディングの練習をさせる指導者はなくなりません。先日も、ヘディングが原因と疑われる硬膜下血症の治療をしている小学生の話をきいたばかりです。■イングランドではユース年代の練習でヘディング制限するガイドラインを発表イングランドサッカー協会は先月、ユース年代の練習でヘディングを制限するガイドラインを発表しました。11歳以下の子どもたちは原則禁止。12〜18歳の年代でも最小限に抑え、段階的に増やすようにと伝えています。試合中のヘディングは従来通り可能です。ただし、池上さんが本に書かれていたように、7~8歳では浮いたボールが蹴れないので、ボールが空中に上がらないため試合でもヘディングをすることは、ほぼありません。イングランド協会が子どものヘディング禁止を決めたのは、同国のグラスゴー大学が昨年、元プロサッカー選手を対象にした調査で、認知症やパーキンソン病など脳の病を発症して亡くなる確率が一般の人に比べ3.5倍高くなるという結果を発表したことがきっかけになったと言われています。ガイドラインでは、ヘディング練習が段階的に制限される年代の12歳以下は「月に一度の練習で最大5回」まで。13歳以下は「週に一度の練習で最大5回」まで。14〜16歳の年代は「週に一度の練習で最大10回」まで、18歳以下でさえ「可能な限り減らすように」と通達しています。日本サッカー協会は現時点で、ヘディング練習に関する具体的な制限は設けていません。12歳以下の指導では、ヘディングを教えるときは「生え際のところに首を固定して、ボールに当てる」といったやり方が紹介されています。子どもの脳への影響は語られていません。そもそもボールは浮かないのですから、練習を禁止にすべきです。そうすれば、胸やももで体を入れてコントロールすることを覚えます。それでは、ごく一部とはいえ、日本の指導者がなぜ子どもに、脳へのリスクの高いヘディングを教えてしまうのか。それは二つの理由が考えられます。1.危険だという認識がない2.認識があっても、体の大きな子どもがヘディングを覚えることで得点源になるため勝利に近づくことができる。日本の少年サッカーの指導法は近年、少しずつ変化を遂げています。とはいえ、技術や戦術にばかりエネルギーを注ぐあまり、いかに安全な競技環境にするか、いかに子どもたちにスポーツマンシップを伝えるかといった「勝利にかかわらない部分」が置き去りにされていないでしょうか。■情報のアップデートには迅速に対応しなければならない(写真は少年サッカーのイメージです)日本サッカー協会の指導者ライセンス取得の講習内容は、4年に一度見直します。ただ、情報が書き換えられる部分についてはもっと迅速に対処すべきだと感じています。日本サッカー協会の指導者ライセンスを取得したサッカー指導者は医学的なこともおさえながら指導しています。例えば、中学生年代など身長が急激に伸びる時期(PHV年齢※Peak Height Velosity)には、身長の伸びと同時に内臓も肺も大きくなります。PHV年齢は女子が11歳。男子は13歳ごろですね。その時期には持久力系のトレーニングが必要になります。ただ、単にランニングさせて走らせるやり方ではサッカーの技術との関連性がなくなってしまいます。ボールを使う練習の中で、心肺機能にも負荷を与える練習を意識的に行う事は欧州ではずっと以前から常識です。ところが、ここでも日本は遅れています。単調なランニングをさせるコーチは少なくありません。ヘディングの指導も然りです。間違っていたら、変えなくてはいけません。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2020年03月25日