子育てに自信が持てず、迷うママたちが多い現況を危惧し、仲間3人と一人ひとりの子育てに寄り添うための地域支援NPO「子育てパレット」を3年前に立ち上げる。虐待防止活動、子育て専門講座(サヨナライライラ育児・乳幼児揺さぶられ症候群など)、子育てフリーペーパー「カラフル」の発行や産前産後支援サービスを展開。
ブログ
http://ameblo.jp/fdc-i/
最近の子育て方法として、「叱りつけないで、褒めて伸ばす」という方法が提唱され、多くの人から共感を得ています。一般的に褒めて伸ばすことには、以下のようなメリットがあるといわれています。 ・叱るだけでは、子どもが委縮してしまい、「怒られるから」ということが物事に対しての一番の理由になってしまう ・褒めて伸ばすほうが、自己肯定感を身に着けることができて、何でも自信を持って取り組む子に育つ たしかにそうですが、だからと言って、ただやたらと褒めればいいというものでもないようです。具体的にどのように褒めたらよいのでしょうか? ■ただ、やみくもに子供を褒めるのは、ちょっとキケン! 「すごい!」「よくやったね!」「えらい!」「さすが!」など、とにかく子どものどんな行動に対しても、褒め言葉だけをただ浴びせてはいませんか? この方法では、自己肯定感は育ちますが、小さいうちから「褒められる」ことに慣れ過ぎて、根拠のない自信も一緒に育ってしまうケースもあるようです。たとえば、「自分は特別な存在なんだ」と勘違いしたり、「クラスメートより自分は優れている」というエゴで他人を見下ろしたり…。そうならないようにするには、褒め方を変えることが必要なようです。 ■子供に勘違いさせないためには具体的な内容を褒める! 子どもに勘違いさせないようにするには、「子どもの行為を具体的に褒めること」が大切です。どんな行為が具体的によかったのかを言ってあげましょう。たとえば、「ごみを片づけてくれてありがとう」「〇〇の絵が上手に描けたね」などです。 時には、そのプロセスを褒めてあげることも必要です。運動会のかけっこで1等賞になれなくても、「1番になりたい」と思って毎朝走っていたなら、そこを褒めてあげましょう。 ちなみに、結果と過程、どちらを褒めるかによって、子どものその後の行動が違ってくるそうです。 ・結果だけを褒めると、また褒められたくて、得意分野をどんどん伸ばしていくことに繋がる ・過程やそれまでの努力を褒めると、積極的に新しいことや難しいことに挑戦するようになる という研究結果があります。(参考:スタンフォード大学キャロル・S・ドゥエック心理学教授研究チーム) 子どもが段々と成長してくると、全面的に褒めるだけでは足りないことも増えてきます。そういう時は、「ここは、もっとこうしたほうがよかったけど、こっちはよかったね」といったように、直すべき点と褒める点の両方を示すと、親としてより的確なアドバイスをすることに繋がります。 ■時には、第3者を通じて間接的に褒める! いつもママばかりが褒めてばかりいると、子どもは褒められることに慣れてしまい、マンネリ化することもあるはず。そんな時は、パパやおじいちゃん、おばあちゃんを通して、間接的に褒めてもらいましょう。「ママがすごいって言ってたよ」「あんなこともできたって聞いたよ。すごいね」などと言ってもらい、「褒められる嬉しさ」を取り戻してもらうことも必要です。 ■子どもが「自分はどんどん良くなっている!」と実感できる褒め方を! 実際には、それほど変わりがないように見えたとしても、「去年より字が上手になったね」「この前よりも絵がうまくなったね」と、以前との変化がわかるように褒めるのもポイントの1つ。 子どもは「自分は段々良くなってきている」と感じることで、より頑張ろう! 挑戦しよう! という気持ちを持続できるものです。以前の写真や動画を観ながら、「〇〇ちゃんは、この時と比べてこんなことができるようになったね」と言ってあげてもよいでしょう。 実は、私も上の子の時は初めてということもあり、少し厳しめに育てていました。下の子は、その逆でなんでも「すごい!」「えらい!」「さすが!」で育てました。すると、自己肯定感は確かにつきましたが、最近、何かのタイミングで「私ってえらいんでしょう?」と聞かれました。「えっ!?」と驚くと「だって、いつもママ言ってるから」と言われてしまい、やみくもに褒めていた自分を反省したところです。 褒めて伸ばすには、褒め方が重要。ぜひ参考にしてください。
2014年11月26日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 0歳児編 、 1歳児編 に続き、2歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。 ■2歳~2歳5ヵ月頃の遊び <この頃の特長> ・自分でやる!という気持ちや自己主張が一層強くなる ・できないこともやりたがり、できないと癇癪(かんしゃく)を起こすことも ・大人の世界に憧れ、まねをするようになる ・大人のまねっこから生活習慣の自立が進む ・2つ以上の事柄をつなげてするようになり、言葉の面では2語文を話す <2歳~2歳5ヵ月頃の遊び例> 2歳前半の子どもは、まねっこからさまざまなことを習得します。お手本をしっかり見せ、生活体験と結び付ける遊びをしましょう。 気持ちの面では、子どもの「自分でやる!」という気持ちをなるべく尊重し、助けを求めるまで手を差し伸べない心の余裕をママやパパが持つことがポイントです。なかなか難しいところですが、子どもが頑張っていると思って、親も頑張りましょう。 そして、親が手を差し伸べてあげる場合も、子どもが「できた!」と達成感を感じることのできる部分は、しっかり残しておいてあげましょう。そんな時期におすすめなのは、「ごっこ遊び」。友だち同士でも、お店屋さんごっこなどを楽しみだす時期ですね。 (1)おままごと ママになりきって料理をつくったり、赤ちゃんの面倒をみたりと、面白いように普段の自分のママを再現して楽しんでいます。よくママが作ってくれている料理を提供したり、時には「●●ちゃん、早く食べなさい」なんて口ぐせをまねしたりすることもあるようです。 おままごとは、身近な人(=ママ)の真似をする→再現する、人とやり取りをする、小さな道具を使うことで手先が器用になるなど、たくさんのメリットがある遊びです。「おままごとは女の子が遊ぶもの」と思っている親御さん! 男の子にもぜひ、おままごとを楽しませてあげてくださいね。 (2)こぶた・たぬき・きつね・ねこ 「♪こぶた~ たぬき~ きつね~ ねこ~」という歌を聞いたことがありませんか? ジェスチャーでその動物になりきる歌遊びです。実は、この歌遊びの重要なポイントが「まねる」→「再現する」こと。動物を見て、観察して、動きに反映する…なかなか脳を使います。 そして、たとえば、たぬきはぽんぽこぽんとお腹を叩くジェスチャーをする→動物(物事)を特長的に捉える感覚を身に着ける、というちょっと高度な技術も備わった遊びなので、子どもと一緒にするにはおすすめです。 実際に動物園でいろいろな動物の動きを確認して、親子でまねっこ動物園を開くのも楽しいでしょう。 ■2歳6ヵ月~3歳までの遊び <この頃の特長> ・俗にいう「イヤイヤ期」のピークで、自己の存在主張が激しくなる ・失敗を繰り返しながらも、いろいろなことができるようになってくる ・「大きい・小さい」「長い・短い」といった比較や、色の区別もわかるようになる ・「なぜ?」「どうして?」といった疑問や問いかけをしてくる <2歳6ヵ月~3歳までの遊び例> 「 子供の運動神経は伸ばせる!? 運動能力を高める育て方 」にも書きましたが、2歳という年齢は子どもの運動能力が飛躍的に上がる時期。公園の遊具を使ったり、ボールを使ったりしながら、「走る」「のぼる」「おりる」「投げる」「蹴る」などの遊びを通して、さまざまな運動体験をさせてあげましょう。 同時に、「なぜ?」「どうして?」といった問いかけが多くなるように、たくさんの疑問を抱く時期でもあります。子どもからそうした問いかけがあった時は、正解かどうかにこだわらず、きちんと答えてあげることが大切です。 (1)風船でキャッチボール(投げる・蹴る) 子どもが大好きな風船で投げる・蹴る、相手からもらうという経験をさせてあげましょう。 自分で投げたり、蹴ったりしたものが戻ってくるというのは楽しいコミュニケーションにも繋がります。風船なら、外でも家の中でも気軽にキャッチボールができますね。 (2)かくれんぼ 家族でかくれんぼをしたり、人形やおもちゃを隠して探すゲームをしたりしてみましょう。「どこに隠そうか? 隠れようか?」と考えたり、隠れた人やものを探したりすることは、一生懸命頭を使うので、脳にもとてもよい刺激になります。見つかった時や見つけた時の気持ちのたかぶりもよい経験になるでしょう。懐中電灯を持たせるとより臨場感が出て、楽しめそうですね。 遊びは、楽しみながらいろんな能力や感覚を養っていくもの。まずは親子で楽しくコミュニケーションしながら遊びましょう。
2014年11月25日平成27年から「子ども子育て支援新制度」がスタートします。多くのママたちからは、「聞いたことはあるけれど、実際この新制度によって自分たちの生活がどう変わるのかがわからない」という声が、大変多く聞こえてきます。 今回は、数々の子育て専門資格を活かして、多くのママたちの子育てに寄り添う活動をする一方、行政の子育て専門委員や東京都足立区の子ども子育て新制度プロジェクトメンバーでもあるNPO法人子育てパレット代表 三浦りささんに、新しく始まるこの制度について、わかりやすく説明していただきました。 ■「子ども子育て支援新制度」は、どんなことを目的にした制度なの? 現在、子育てを取り巻く課題が、数多く浮き彫りになっています。少子化問題、待機児童問題および子育てと仕事の両立の難しさ、子育てに対しての孤立感・負担感、児童虐待問題の深刻化、放課後児童クラブの不足などなど。こうした状況を打開するための策として、国をあげて「子育て支援の量を拡充、質を向上しよう!」ということを目的とした制度です。 ■「子ども子育て支援新制度」の開始によって、具体的にどの部分がどう変わるの? (1)保育・教育の場が増えます 子ども子育て支援新制度が始まると、幼稚園、保育園・保育所、認定こども園(保育+教育)、地域型保育(小規模保育、保育ママなど)のいずれかが増えます。ただし、幼稚園が増えるのか? 保育園が増えるのか? 認定こども園が増えるのか? 地域型保育が増えるのか? はお住まいの市町村の事業計画によって遂行されます。 場合によっては、現在通っている保育園・幼稚園の運営スタイルが変わることもあるかもしれませんし、新制度を選択しない私立幼稚園(※この場合は従来通りの利用手続き・利用料)もありますので、一度、市町村や園に確認してみるとよいでしょう。 (2)新制度利用の幼稚園、保育園、保育所への入園・入所申込み方法が少し変わります 今までは希望の幼稚園に直接申込みをして、園側から入園内定をもらい、入園という流れでしたが、子ども子育て支援新制度開始後は、入園内定を受けたら園を通して利用のための認定申請を管轄市町村に行い、認定通知を受け、幼稚園と正式入園契約となります。保育園や保育所の場合は、市町村に入所申込みをした後に認定証が交付されます (3)新制度利用の場合、保育料が変わります 新制度における保育料は、国が定める上限額の範囲で各市町村が定めます。大きな変化でいいますと、幼稚園や認定こども園(短時間利用・保育必要なし)では所得に応じた保育料に変更し、兄弟利用の場合に第2子半額、第3子以降は無料が適用されます。 保育園・保育所、認定こども園(長時間利用・保育必要あり)、地域型保育の場合は、所得割課税額と利用時間によって定められる上限額の範囲で決められます。 (4)保育を必要とする該当事由が広がります 従来の就労、妊娠・出産、保護者の疾病・障害、親族の介護・看護、災害復旧に加え、新たに求職活動、就学、虐待やDVのおそれがあること、育児休業取得中からすでに保育を利用している子どもがいて、継続利用が必要であること、という条件が加わりました (5)保育以外の部分について その他については、子育て相談や一時預かりの場、放課後児童クラブ(学童保育)を、空き教室などを利用して増加する、かつ対象を小学校6年生までにする(※現在は小学校3年生まで)など、地域の子育てニーズに合わせた支援の場を増やしていきます。 子ども子育て支援新制度とはどんな制度なのか、何となく理解できたでしょうか。お住まいの地域で実際にどのような変化があるのかはについては、自治体の取り組み方によって変わってきます。ぜひお住まいの市町村がどういう事業計画で遂行していこうとしているのか、情報を集めてみてくださいね。 参考URL: 内閣府・子ども子育て新制度ページ
2014年11月21日国が違えば、子育ての方法もかなり違います。私自身も以前、インドのおばあちゃんが生後3ヵ月のお孫さんの足首を片手で持ち、さかさまにしてベビーマッサージをするという姿を見て、驚がくしたことがあります。 これはなかなかハードな例ですが、世界の国々には、さまざまな思想や価値観のもと、たくさんの育児の仕方があります。 今回は、「フランスの子育て法」を紹介します。フランス人が子育てにおいて重視しているのは、小さいうちから「忍耐」と「社会性」を学ばせることだそう。一体どのような子育て法なのでしょうか。 ■フランスでは、夜泣きをする子どもがいない!? 日本のママが抱える子育ての悩みとして、常に上位にくるのは「夜泣きがひどい」「なかなか寝ない」の2つ。ですから、「フランスでは夜泣きをする子どもがいない」と聞いて、驚くママは多いのではないのでしょうか? 赤ちゃんが夜泣きをした時、日本ではまず、泣いている赤ちゃんを抱き上げて、赤ちゃんが何を要求して泣いているのかを考え、赤ちゃんが要求しているであろうおっぱいをあげたり、おむつを替えたりすることを行います。 しかし、フランスではまったく違います。泣いている赤ちゃんを抱き上げることなく、5~10分間ほど、そのまま観察します。 これは、「赤ちゃんには2時間という睡眠サイクルがあり、今はその睡眠サイクルをつなげる学習をしている最中。数分で泣き止むようであれば、睡眠サイクルがうまくつながらないことが夜泣きの原因。それを親が、お腹を空かせている、おむつが濡れていると先回りして抱き上げると、赤ちゃんの睡眠サイクルをつなげる練習を邪魔してしまう」という考え方によるもの。 抱き上げて泣き止ませることよりも「赤ちゃんが上手に眠る術を身につけようとしているのを、邪魔せず見守ることが親の愛情」と考えているのです。そのせいか、フランスでは生後2~3ヵ月経つと、一晩中ぐっすり眠る子が多いのだとか。 ■フランスの子どもは間食をせず、食事を完食する子が多い!? 日本のファミリーレストランでは、子どもが食べることに飽きて走り回ったり、駄々をこねたりしている光景をよく見かけます。しかし、フランスではこうした光景はほとんど見られないそう。さらに、間食をしないので、食事の時間にしっかりお腹が空いていて、好き嫌いなく完食する子がほとんどだそうです。 これはフランスの親が、子どもが小さいうちから「食べることを楽しむこと」を一番に教えるからです。「子どもに生まれつき好き嫌いはない。食べ物の味や風味を楽しむことを学ばせよう」という考えのもと、調理法を変えたり、ユーモアを交えたりして、子どもが食べられるようになるまでさまざまな工夫をするそうです。 また、保育園(託児所)や幼稚園でも、レストランで提供されるような食事が出されます。そして、園児にもきちんと料理の説明をし、「完食しなくてもいいけれど、すべての食事をテイスティング(味見)して、味や香りを楽しみなさい」と教えているそうです。決して、「栄養があるから!」と無理に食べさせはしないのです。 ■子どもへの叱り方も日本とは違う!? 日本では、「子どもは親の所有物」のように扱われてしまうケースがありますが、フランスでは生まれた時から子どもに対し、「小さなおとな」として接しています。 ですから、子どもを叱る時も、家庭や社会の枠組みの観点から叱ることが多いそうです。たとえば、子どもがお友達の行動を気に入らなくて叩いた場合、「痛いでしょ」「嫌な気持ちになるからダメでしょ」という言い方ではなく、「あなたには○○くんを叩く権利はない」という叱り方をします。 買い物時、会計が済んだ後に、勝手に子どもが商品を持ってきてしまった場合は、どんなにスーパーが広くても、どんなにその子が小さくても自分で戻しに行かせるそうです。 そのほかにも、子どもがやってはいけないことの境界線がはっきりしていて、その境界線の中では子どもは何をしてもいいけれど、境界線を越えた時、親は子どもを躊躇(ちゅうちょ)なく厳しく叱ります。そうすることで子どもに、社会生活の中でいかに自分をコントロールするかを徹底して教えているのです。 なるべく子どものうちにたくさんのことを経験させてから、ルールを身につけさせようという考えの米国、日本、中国とは違い、子育てにおいてはなによりもまず、社会性が優先されるようです。 【参考文献:『Bringing Up Bebe(「赤ちゃん」を育てるということ)』Pamela Druckerman・著(Penguin Books)】 ご紹介した内容には、共感できる部分もできない部分もあると思いますが、ママ自身がいいなぁ! と感じた部分は、今後の子育ての参考にしてみるのもよいのではないでしょうか。 子育てに完璧なレシピや考え方はありません。さまざまな事例を参考に、ぜひあなただけの子育て法を作っていってください。
2014年11月19日子育て中のママにとって、インターネットはもはや必需品。多くのママが、インターネットを通じて子育て情報を得ています。ネットを通じてできたママ友と、日々SNSでコミュニケーションを取っているという人も少なくないでしょう。 手軽に情報を得たり、コミュニケーションを取ったりすることのできるインターネットは非常に便利ですが、リアル、つまり実際に会ってこそ得られる情報や関係もあります。 そこで今回は、そんな一歩踏み込んだ関係づくりができることから最近注目されている、ママ向けの地域コミュニティについてご紹介します。 ■子育て中、もっとも身近なコミュニティは、保健センターや児童館 赤ちゃんが産まれると、赤ちゃんの健康診断が自治体や地域主催で行われ、保健センターや役所にいく人も多いのではないでしょうか? 赤ちゃんが外にでられるようになると活用できる場所として、近所の児童館や子育てサロンなど自治体や地域が運営している乳幼児以上の子ども向けのサービス事業があります。 こういった場所で、近所のママや先輩ママと知り合いになる機会があります。赤ちゃんを産んで最初の地域コミュニティといえるでしょう。特に健診では、「お子さんが同じ月齢」という軸で繋がっているので、ここからママ友の輪を広げるケースが多いようです。うまくいけば幼稚園や保育園などに入るまで、密な関係を築くことができるでしょう。 ■地域コミュニティがどんどん盛んに! 各地域には必ず、活動の盛んなママサークルや子育て・ママ支援を目的としたNPO法人があります。そこでは、フラダンスや英語、遊び、子育てに関する講座や親子ワークショップ、ママが集まる広場、季節のイベントを多数開催していることが多いので、ぜひチェックして参加してみるとよいでしょう。 ママ友ができるだけでなく、先輩ママたちとも話ができるので、地域ならではの子育て情報を得ることができて、子育てに安心感が持てるはずです。 ■地域コミュニティの見つけ方 自分の住む地域に、どんなママ向けコミュニティがあるのか知りたい。そんな時には、行政のこども支援課のようなところや、広報誌、保健センターでのチラシなどから探すこともできますが、ここで活躍するのがインターネット!「住んでいる地域名」と「赤ちゃん」や「子ども」で検索すると、施設や行事などが検索結果に出てくるので参考にしてください。 そのほかにも、地域の情報をわかりやすく、検索しやすくまとめてくれているサイトがあるので、いくつかご紹介します。 まずは、 リトル・ママ東京 。東京・千葉・埼玉・神奈川の首都圏が対象で、地域単位でのサークル情報やお出かけスポットの情報量が豊富です。 さまざまなジャンルのサークルの中から、自分の趣味を軸に探すもよし、興味のあるワークショップを探すもよし、子育てママが喜ぶお店・カフェやランチ場所などを探すもよし! カテゴリ、地域(エリア)、路線、キーワードの4つから検索できるのも求める情報にたどり着きやすいしくみになっています。幼稚園や保育園、行政の施設などがも掲載されている地域もあるので、参考になりますね。 加えて最近では、地域NPOやママサークル・団体、ママ向け情報サイトが、イベントを開催するケースが増えています。前出のリトル・ママ東京は、毎年春・秋に池袋サンシャインシティにて1万人規模のママフェスタを開催しています。 子育て中のママをサポートするネットワークを全国に持つチルドリンは、全国25ヵ所以上で、地域のリーダーママが中心となって企画、運営をしている ママまつり を開催。芸能人ママなども出演する mama fes は、東京都や地域のNPO法人などが、ママ同士のコミュニケーションづくりの一貫として開催を支援をしています。 どのイベントも、子育て中のママが楽しい時間を過ごせることはもちろん、お得なお土産をゲットしたり、さまざまな子育て情報や商品を知ることができたりするので、一度参加してみるとよいでしょう。 ネットを通じたコミュニケーションも大切ですが、リアルなママ友との関係が子育ての助けになってくれることは、きっとあるはずです。子どもが成長するにつれ、幼稚園や学校などの地域の情報を得ることは、とても重要になってきます。 お子さんがまだ小さいうちに地域のコミュニティに参加して、地域のママ友を作ってみてはいかがですか?
2014年10月24日前回 、子ども2人目のベストなタイミングについて、先輩ママが考えたタイミングや、各年齢差のメリット・デメリットを整理しました。 今回は、子どもの年齢差別のライフスタイルに注目してみましょう。まずは、2歳差の子を持つママ2人に、2歳差きょうだいのよいところ、困ったところなどを伺ってきました。 ■2歳差の子どもを持つママが見た、メリット・デメリット 【8歳と5歳/同性(女の子)の場合】 もともと妊娠のタイミングも2学年差がベストだな、と思っていたところ、ちょうど2歳差で授かることができました。上の子は、6月生まれで下の子は2月生まれなので厳密にいうと2歳8ヶ月差の姉妹です。 下の子が生まれた時には、すでに上の子はお姉ちゃんモード全開! 泣けばすぐ飛んでいってトントンするし、抱っこをしようともするし、沐浴やお手伝いも積極的。妹ができたことをかなり喜んでいる様子でした。 大変だったことといえば、タイミングが重なってしまう時。たとえば、子どもと自分、3人だけでの外出時、もうオムツの取れているお姉ちゃんに「(下の子に)おっぱいあげるけど、おトイレ大丈夫?」と聞くと、一度は「大丈夫!」と答えるものの、いざ授乳し始めると「やっぱり、トイレ行く!」。こうなるとおっぱいを中断して行かざるをえません。もちろん下の子は大泣きです。 また、下の子を寝かしつけている時にも、同じようなことがありました。今思えば、上の子がやきもちを焼いていたのかもしれませんね。 下の子が2歳、3歳になってくると、姉妹一緒に遊ぶことが多くなり、ママとしてはとても楽な時間が増えました。年齢が近い分、出かけた先でも遊ぶポイントが一緒ですし、家でも2人でよく遊んでいました。 しかし、次第に下の子の「自分はお姉ちゃんと同等なんだ!」という意識が強くなり、喧嘩も度々勃発。忙しい時に「ねーねが、●●したー」という言いつけはしょっちゅうです。きょうだい喧嘩が多いのは、年齢が近い分諦めたほうがいいのかもしれません。 時には「もう嫌い!」と言うこともありますが、そこは姉妹。数分後には笑い合っていたり、ママがいない時は、お姉ちゃんがよく妹の面倒を見たり、お互い頼りになる存在のようです。年齢差の近い同性のきょうだいは、激しく争うところと妙に仲良しなところとが混在しているように感じます。 1~2年前からは、姉妹揃って同じ習い事をしています。お姉ちゃんがもともとやっていた事に妹も加わった、という形です。妹にとっては、お姉ちゃんがいる! というだけでとても心強く、すんなりと環境には溶け込めたようです。しかし、最近になって、「お姉ちゃんとは別の習い事をしたい」とも言い出しています。 2人別々の習い事となると、お金や時間もかさみますし、ほかにお姉ちゃんだけが単独でやっている習い事の時間にも、うまく合うかどうかが問題です。 それぞれ得意なことや好きなことは違うので、できればそれに合った部分を伸ばしてあげたい、という気持ちはあるのですが、実際姉妹がまったく別々の習い事をするとなると…親としてはちょっと大変です。 【5歳と3歳/異性(上:男の子 下:女の子)の場合】 上が男の子でかなり甘えん坊だったので、下の子ができた時は、赤ちゃん返りなどを心配していました。最初は、上の子もまだオムツだったので、2人分のオムツ替えがとても大変…。外出時の荷物は大量ですし、オムツもしょっちゅう買いに行っていたような気がします。 上の子は案の定、赤ちゃん返りもあり、妹に対してやきもちもいっぱい焼きました。周囲に相談して、とりあえず「一番大事なのは○○くんだけど、妹はママがお世話しないとごはんも食べられないし、ねんねもできないからね」と終始言い聞かせて、なんとか納得してもらっていました。 お兄ちゃん意識が芽生えたのは、幼稚園に通うようになってからです。周りのお友達にもきょうだいがいる子が多く、園行事等で妹を連れていくと「僕にも妹がいるよ!」と、本人も誇りに思ったようです。 妹がお話できるようになるまで成長すると、すっかり優しいお兄ちゃんになりましたが…。今度は逆に妹が、お兄ちゃんをリードするようになり、現在お兄ちゃんはほぼ妹の言いなりです。 小さくても、女の子は世話焼きなんですね。今では妹につい、「これからもお兄ちゃんのフォロー頼むね」と言いたくなるような関係になっています。 2歳差となると、小さいうちはやはりとても大変なことが多いよう。しかし、年齢が近い分、喧嘩する相手、えらそうにする相手、一緒に遊ぶ相手、頼る相手…と、成長とともに、さまざまな関係性をきょうだい間で築いていけるというメリットが大きいように感じました。 次回は、3歳差の子を持つママのお話をご紹介します。
2014年10月12日抱っこ紐の機能やファッション性がどんどん充実し、外出している親子連れの多くが前抱っこのママたちです。しかし、東日本大震災や、まだ記憶に新しい広島での土砂災害など、自然災害の際、小さな子連れには抱っこよりも「おんぶ」が大活躍しています。自然育児への回帰が進む中、「おんぶ」が今、再注目されていることをご存じですか? ■おんぶは、ママの生活の理に適っている! 多くのママたちは子どもの世話だけでなく、掃除・洗濯・食事の支度などを同時並行して、家事をこなしています。家事をしている間、子どもが寝ていたり、ひとりでいい子にしてくれたりしてくれればいいのですが、現実にはそんなふうにタイミングよくはいきません。そこで、おんぶの出番です! おんぶは、両手を自由に使えるうえ、ママの視界も広がります。包丁を持ったり、火を使ったり、掃除機をかけたり、抱っこではできないことができるのがおんぶです。おんぶをすると、ママの体への負担が少なく、そして、安全に家事をこなすことができるのです。 ■抱っこと同じ母子一体感が感じられます! おんぶでは、ママが子どもの顔を見ることはなかなかできませんが、子どもにとっては背中からママの息づかいやぬくもりを感じることができます。ママの心臓の鼓動は、背中からのほうが伝わりやすいともいわれているので、抱っこと同じような密着度や一体感を得ることができます。 ■実は、ママから与えられる情報が多い!? 「おんぶをしていると、ママと赤ちゃんは同じ方向に体が動くので、いろんなことを身につけやすい!」と、脳科学おばあちゃんでおなじみの久保田カヨ子さんが、あるインタビューで語っています。 おんぶの場合、ママが歩けば(ママの)お尻から動きが赤ちゃんの足に直接伝わり、歩き方を感覚で身につけることができるので、抱っこの時よりもママから得る情報が多いそうです。(「ダイヤモンドオンライン 脳科学ばあちゃん直撃インタビュー」より) また、ママと同じ目線で状況を共有するということは、子育てにおいてとても大切なこと。まさに「親の背中を見て育つ」というわけです。 たとえば、ママが食事の支度をしている時には、ママの背中を通して、視覚(食材、調味料、食器などの見た目)・聴覚(食材を切ったり焼いたりする音)・嗅覚(料理の匂い)がしっかり刺激されます。こうしたことが子どもの発達や成長に、とてもよい影響を与えるのだそうです。 私も1人目の時は、子どもをおんぶすることはありませんでした。子どもの顔が見えないことと、おんぶが上手にできなかったことに不安があったのかもしれません。しかし、2人目の時はそうは言っていられませんでした。上の子のお世話に掃除や料理など、日中はほぼおんぶでした。家でも外でもおんぶをしているので、下の子のほうが上の子より、はるかに密着時間が長かったと思います。 今は進化したおんぶ紐もたくさんありますが、昔ながらのおんぶ紐は、日本ならではの子育ての知恵です。子どもとたくさんスキンシップのとれるおんぶ育児を、この機会にぜひ取り入れてみませんか?
2014年10月11日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 前回の0歳児編 に続き、1歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。 ■歩きはじめの頃(1歳~1歳5ヶ月くらい)の遊び <歩き始めの頃の特長> ・簡単な言葉の意味はわかり、自分も要求や気持ちを伝えたい欲求が生まれている ・頭の中でたくさんの言葉を蓄えはじめる ・重心を足の裏に移し、つかまり立ち→歩くようになる ・くの字型だった足の形がだんだんまっすぐになる ・尻もちをたくさんつくことでゆっくりしゃがむことができるようになる ・ひざの曲げ伸ばし感覚を知り、地面に対し垂直の重心を身につける →まっすぐ立つ(足首・背骨・背筋が連動) <歩きはじめの頃の遊び例> 子どもが理解できる簡単な言葉でのやり取りを楽しみながら、新しく何かができた時(たとえば、1歩を踏み出して歩けた時)は、たっぷりほめてあげましょう。ひとり歩きは偶然と本人の勇気が必要。なかなか最初の1歩が出なかったり、家の中や建物の中では歩くのに外のアスファルトの上では歩こうとしなかったり、というケースもよくあります。そのため、この時期は「上手なあんよを促す遊び」がおすすめです。 (1)あんよはじょうず 昔からある遊びなのでご存じの方も多いと思います。子どもと向かい合って立ち、両手を持って「♪あんよはじょうず~♪あんよはじょうず~」と言いながら一緒に歩いていきます。「おもちゃのところまでいってみようか?」などと目標を決めてあげると、なおよいでしょう。「じょうず」という褒め言葉も入っているので、子どももなんだか嬉しくなるはずです。 (2)ペンギンさん ママが子どもの後ろに立ち、ママの足の甲部分に子どもの足を乗せます。そして、ママが子どもの手をそれぞれ持ち「ペンギンさん、ペンギンさん」と言いながら歩いていきます。ペンギンのところを、子どもの好きな動物に変えてもいいですね。 ■1歳6ヵ月~の遊び <1歳6カ月の頃の特長> ・個性が育つ ・生まれ持った気質と環境により、性格がかたまってくる ・個人差があるが、言葉を発するようになる ・歩くことがだいぶ上手になり、でこぼこ道や坂道、階段など歩きにくいところにチャレンジしたくなる ・「何かをつまむ」など、細かい手の動きもできるようになる ・絵を描く・積み木で形を作るなど、その場にない物を記憶から引き出し、イメージして形作る遊びができるようになる <1歳6ヵ月頃からの子どもと遊び例> 個性がはっきり出てくる時期なので、それぞれの個性を大切にしつつ、ダイナミックな動きを取り入れて、楽しさや嬉しさをたくさん引き出してあげるようにしましょう。 (1)飛行機ブーン 子どもの体を飛行機に見立て、腹ばいになった子どもの上半身とひざのあたりを支えるように抱きかかえます。そして、「飛行機出発しま~す! どこへ行きますか?」といった言葉のやり取りをしながら、「ブーン」と左右に大きく動かしてあげましょう。ママでは体力的に大変なことが多いので、パパにやってもらうとよいでしょう。 (2)積み木を積む→壊す→積む だんだん手先が器用になり、細かいものも指先でつまむことができるようになってくるので、積み木遊びはおすすめです。いろいろな形の積み木を組み合わせて積んでいくことは脳の活性化にも繋がりますし、さらに積んだ積み木をダイナミックにガラガラ倒すこともやってみるとよいでしょう。 形あるものが壊れることを体感できるとともに、一気に崩れ落ちるさまを見ると、子どもは大喜びするはずです。 今回は1歳児のおすすめの遊びをご紹介しました。子どもの成長を促す遊びを通じて、親子のコミュニケーションをたくさん育んでくださいね。
2014年10月06日このところ「おむつなし育児」という育児法が話題になっています。多くのママは、「おむつなし」と聞くと、まった全くおむつをしないの? 床や部屋が汚れはしないのかな? などと疑問に思うかもしれません。そこで今回は話題の育児法、「おむつなし育児」について解説、検証してみます。 ■「おむつなし育児」は、かつては日本でもやっていた 「おむつなし育児」は、決して目新しいものではなく、布おむつも紙おむつもなかった時代、当たり前にやっていた方法です。いつのまにか日本では途切れてしまいましたが、今再び注目されています。 簡単に言えば、「おむつの中でおしっこやうんちをすることを当たり前にせず、なるべくおむつの外でさせることで、赤ちゃんのうちに排せつの気持ちよさを伝えてあげる方法」です。 言い換えれば、「おむつでうんちやおしっこをすると気持ち悪い」という感覚を当たり前にすることだといえます。 ■おむつをまったくしないわけではありません 「おむつなし」とは言っても、普段はおむつをしています。赤ちゃんをよく観察して、おしっこやうんちが出そうかな? というタイミングでおむつを外し、なるべくおまる・トイレなどでさせてあげるのが、おむつなし育児の基本です。 とはいえ、何がなんでもおむつなしで! と気合いを入れ過ぎる必要はありません。家ではおまるでしていても、外出時は紙おむつでしてOK! くらいの緩やかな気持ちで取り組むことがポイントです。 「おむつを外す」ことが目的ではなく、赤ちゃんの頃から排せつの仕組みや楽しさを親子で共有することが最も大切な目的。そこが、いわゆるトイレトレーニングとは違うところでもあります。歌を歌ったり、掛け声をかけたり、時には遊んでみたりと、コミュニケーションしながら行うのもおすすめです。 ■ママにとって子育ての自信につながります! 出産してすぐは、赤ちゃんがどうして泣いているのか、何を求めているのかがわからなくて戸惑うママがほとんどです。でも、時間を重ねて赤ちゃんに向き合っていくうちに、だんだんと赤ちゃんの欲求に気付きやすくなっていきます。これと同じように、おむつなし育児を続けていくと、徐々に子ども自身のサインやタイミングが、自然にわかってくるようになるそうです。 しかも赤ちゃんは自分の欲求がすぐに満たされるとご機嫌な時間が長くなります。それは、ママにとって育てやすさを感じることにも繋がります。また、排せつ以外の欲求も気付きやすくなることが多く、結果的に子育ての自信に繋がることにもなります。 とある国では、生後数ヵ月間は、家の床に赤ちゃんを置いてはいけないという風習があり、赤ちゃんはずっと、スリングのような布の中でママに抱っこされて過ごすそうです。すると、赤ちゃんとママがずっと密着しているため、五感で感じ合うようになり、排せつのタイミングがわかるようになる、という話を聞いたことがあります。おむつなし育児とは、まさにこうした感覚なのでしょうね。 ■おむつなし育児を実践しているママに聞いてみました! 「いつの間にか子どもの排せつのタイミングがわかるようになって、親として自信が持てたような気がします!」(6ヵ月の子のママ) 「ずっと便秘がちでしたが、おむつの外に出すほうがたくさん出るようで、便秘も自然に解消できました!」(7ヵ月の子のママ) 「以前は布おむつを使っていましたが、だんだんおしっこの量が増え、洗濯が大変になってきたので、おむつなし育児に切り替えました。今では助かっています」(5ヵ月の子のママ) 「オムツ代が節約できます! しかもエコですよね」(8ヵ月の子のママ) 「トイレでうんちやおしっこをすることに抵抗を感じることがなかったので、トイレトレーニングに苦労せずに済みました」(1歳6ヵ月の子のママ) おむつオムツなし育児とはつまり、赤ちゃんとじっくり丁寧に向き合うこと、そして、親子のコミュニケーションを豊かにするためのひとつの方法だと感じました。軽い気持ちで構わないので、興味がある人はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
2014年09月19日先日、 「断乳」「卒乳」を成功させるためのやり方! ベストなタイミングと方法 という記事を書きました。実際、自治体の1歳半検診等で「虫歯の原因にもなるので」と卒乳を勧められました。たしかに、夜おっぱいを何度も飲んでいるとなると乳歯に歯垢が付着するので、虫歯になる可能性がないとはいえません。とはいえ、本当のところはどうなのでしょうか? ■子どもの虫歯の原因は? 小児の予防歯科に積極的に取り組んでいる歯医者さんに聞いてみました! 「お口の中に住み着いている虫歯菌は、さまざまな糖類を栄養分にして有機酸を作ります。この酸によって歯が溶けることで、徐々に虫歯は進行していきます。たしかに母乳には乳糖が含まれていますので、虫歯になる可能性があることを完全には否定できません。 しかし、砂糖が入っている食品に比べればリスクは低いのです。当院に通っている多くのお子さんを見てみても、長く母乳を飲んでいるかどうかと虫歯の多い少ないはあまり関係がないといえるでしょう。 では、なぜそのような差が出るのでしょうか? それは、一人ひとりの虫歯のリスクが大きく異なるからです。虫歯のリスクとは、虫歯菌数、唾液量、唾液の質、飲食回数など、複数の要素がいくつも組み合わさって決まります。 また、生活習慣によっても違ってくるので、かなり複雑な条件により、虫歯のなりやすさが決まってくるといえるでしょう。」 ( 足立区・前田歯科医院 三浦先生 ) おっぱいを長く飲んでいることと虫歯になりやすいことには、あまり関係のないことがわかりました。では、虫歯にならないためには何をすればよいでしょうか? ■慌てて卒乳しなくてもできる、虫歯予防とは 1.親子でしっかり歯磨きする習慣づくりを 私たちのところにも「仕上げ磨きを一切させてくれない」というママたちの悩みが多く寄せられます。大人が思っている以上に子どもは、お口の中に触れられることに抵抗を感じるようです。 ですから、最初からしっかり歯磨きできなくても構いません。まずは、上の歯の食べかすを取ることを目標にしてみましょう。 特に上の歯の歯垢が虫歯の原因になりやすいようです。歯ブラシではなくママの手にガーゼ等を巻きつけてふき取ることから始めてみるのもおすすめです。お子さんが楽しんで、歯磨きをさせてくれるように歌を歌ったり、インターネットで「歯磨きのお歌」を検索して流したりしてもよいかもしれませんね。 2.虫歯になりやすい・なりにくいはママの体質? 興味深いことに、ママの口の中に虫歯菌が少ない場合、お子さんも虫歯になりにくいのだとか。このことは予防歯科業界では当たり前の話なのだそうです。そのため、妊娠中からママの虫歯菌を減らしていくことが虫歯ゼロのお子さんを増やすことに繋がる、といわれています(前出の歯医者さん談)。 妊娠期、カルシウムが奪われて歯が弱ったり、虫歯になりやすかったりする妊婦さんも多くみられますが、きちんと治療し、できるだけ虫歯菌を減らしていくことがとても重要なのですね。 皆さんも、卒乳時期を検討しながら、まずはお子さんの歯のケアをしっかり実践し、安心して母乳育児を続けてくださいね。
2014年08月28日私たちの母親世代が育児をしている頃は、抱っこに関して「抱き癖がつくからしょっちゅう抱っこしなくてよい」という説があったように思われます。 これは19世紀末、ヨーロッパで産業革命が始まり、女性にも「労働力」が求められるようになった際、赤ちゃんを親がコントロールする「抱かない、触れない育児法」という説を学者が提案したのがきっかけといわれています。この説はアメリカをはじめとした先進諸国にも広まり、やがて第2次世界大戦敗戦後の日本にも浸透したという歴史的背景があるようです。 しかし、近年では抱っこをはじめとしたスキンシップを頻繁に行った赤ちゃんとそうでない赤ちゃんを比較したところ、発達や情緒面の安定で大きな差異が生じたため、「しょっちゅう抱っこしない」説は世界的にも否定されるようになってきています。 こうしたことからもわかるように、実は「抱っこする」「肌に触れる」ということは、赤ちゃんにとっても親にとっても大変魅力的な行為なのです。 ■親とのスキンシップは、赤ちゃんにとって最高の愛情注入! ママやパパに優しく触られたり、抱きしめられたりした時に感じる「心地よさ」。それが副交感神経に作用すると、ストレスホルモンのレベルが下がり、安心して満ち足りた気持ちになるといわれています(情緒の安定)。 また、「愛されている」という感覚はまだわからなくても、親が自分を「大切にしてくれている」ということは赤ちゃんにもしっかり伝わるので自己肯定感が高まり、心に余裕が生まれていろんなものに興味を持てるようになります。いっぱい抱っこされたり、スキンシップされたりした経験を持つ赤ちゃんは癇癪(かんしゃく)を起こしにくいという研究成果もあるのです。 ■親子のコミュニケーション能力を高めます! 「触れ合う」ことは、言葉を話せない赤ちゃんと親との最大のコミュニケーション方法です。 抱きしめたり、撫でたり、さすったりすることで、赤ちゃんは親のことを自分の意思を受け止めてくれる相手と認識し、泣いたり、笑ったりなどの行為で意思を伝えることができるようになるのです。 ■心に余裕がうまれ、周囲のいろんなことに興味が広がっていきます! 大人だって、自分が悩んでつらい時、周囲の人や物事に気持ちを向けられないことがありますよね? 赤ちゃんだってそうです。心にゆとりがないと、興味を広げることはできません。 ですから、赤ちゃんがママ、パパに抱っこされてたくさん触れ合い、愛情を一身に受けて満たされた気持ちでいることは、とても大切なことなのです。愛情を一身に受けて満たされた気持ちでいることにより、周囲のいろんなことに対して興味を持つ心のゆとりが出てきます。 そうして広がった興味が自己肯定感を育て、周りからいろんなことを吸収しようとする意欲にもつながっていきます。いずれ、幼稚園や保育園に入った時、周りの子に気遣えるお子さんにも育つでしょう。 ■身体のコアを鍛えます! 生まれた赤ちゃんが最初にする身体的な動きは、「しがみつく」という行為。抱っこされた時、身体全体を使って、親にしがみつくことで安定感を身につけていくといわれています。つまり、たくさん抱っこされることで、最初ぐねぐねしていた赤ちゃんの身体は、身体のコアな部分が定まっていくというわけです。 これはそのうち、スポーツ選手がよく口にする、「体幹を鍛える」ということに繋がり、運動神経の発達を促すことができるのです。 情緒の安定、運動能力の発達など、親子スキンシップはお子さんの成長にとっていいことづくめ。たくさん触って、抱っこして、お子さんの成長を応援してあげましょう!
2014年08月17日最近、親が子どもに対して虐待をする痛ましい事件がニュースで取り上げられます。その一歩手前、すなわち子どもに体罰(暴力)を与えている疑いをもたれている家庭に然るべき機関の専門員が訪ねると、ご両親の多くは「しつけです!」と答える場合が多いそうです。 しつけと体罰(暴力)の線引きは非常に曖昧な点が多いのも事実です。では、その違いについて考えてみましょう。 ■「しつけ」の目的とは? 簡単に言うと、しつけとは、「集団社会のルールにあった行動ができるように、トレーニングすること、そのサポート」です。 サポートの結果、子どもが自分で自分をコントロールすることができるようになったり、自分で考える力を育めたりするように、大人が導くことを目的とします。決して、子どもを抑制したり、威圧をしたりすることではありません。 縫い物をする際の「しつけ糸」には、同じ「しつけ」という言葉が使われています。しつけ糸の役目は、本縫いの縫い目が曲がらないように、事前におおまかな形を定めておくことです。それと同じように、大人が子どもへおおまかなガイドをしてあげることによって、自分で自分を律することができるようになってきます。 しつけにとって重要なのは、自律心を育てていくことです。怒鳴ったり、叩いたりすることは決して有効な方法ではなく、反対にしつけの目的を削ぐことに繋がってしまうのでNGです。 ■「体罰」の目的とは? 体罰とは、恐怖や痛みで子どもの言動をコントロールして従わせることです。 体罰の多くは、単なる大人の感情のはけ口となっている場合があります。大人の感情を“暴力”という形で爆発させながら、「この子のしつけのためだ!」と思い込む、それは大きな間違いなのです。 子どもが体罰から学ぶことは、「腹が立ったら暴力をしてもいい」ということ、それだけです。反省や謝罪の思いよりも、恐怖や不安な感情のほうが大きくなってしまいます。体罰には即効性はありますが、恐怖で子どもの行動をコントロールしようとしているだけにほかなりません。 子どもにとっては「なぜいけないのか?」を学ぶことができず、痛いからこの行為を止めるという意識になってしまいます。そして、大人のいない所で同じ行為を繰り返すことにもなるのです。体罰では、しつけの目的、すなわち自律心を養うことを果たせないのです。 ■怒鳴ったり、叩いたりしないしつけ方を 子どもにとっても本来、安心を与えてくれるはずのパパやママが、怒鳴ったり、叩いたりして自分へ恐怖を与えることで、心に混乱が生じ、アタッチメント(愛着)の形成が阻害されてしまいます。 怒鳴ったり、叩いたりする前にまず、お子さんがどんな大人に育って欲しいのかを、よく考えてみてください。 人にやさしくできる人、親切で人の手助けができる人、思慮深くて礼儀正しい人、賢い意思決定ができる人、正直で信頼される人、暴力を振るわない人、愛情深い人… などなど、いろいろと思い浮かぶでしょう。そうすればおのずと、どういう声かけや注意の仕方をしたらいいのかが見えてくるはずです。 子育ては即効性がある方法は少なく、少しずつ一歩一歩積み重ねて成長していくものがほとんどです。場合によっては、同じ言葉を何度も繰り返し伝えることも必要です。いまの子どもの姿だけを見て、その場の解決策を考えるのではなく、大人になった姿を見据えて、しつけをしていきたいものですね。
2014年08月16日ご存知でしたか? 母子手帳の中身は、少しずつ変わってきています。特に変化している部分が離乳食についてです。離乳食のあげ方や完了期など上の子と下の子の時を見比べてみると微妙に違う! ということがあるのです。これは、厚生労働省が10年に1度のペースで行う 「乳幼児栄養調査」 の結果を受けて、少しずつ母子手帳に反映しているからです。 ■離乳食の完了期は、遅めに 一般的には、5ヵ月くらいになると地域の保健センター等で離乳食指導がはじまります。周りがはじめていると、何となく焦ってはじめないと! と思うママたちも少なくありません。 しかし、最近は離乳食をはじめる目安として、大人が食べているのを見てよだれを垂らし、欲しがるなど赤ちゃんからしっかりとしたサインが出てから、というケースが増加しています。 母子手帳も数年前に比べて、完了期が伸びている自治体も増えています。もし、「なるべく早く母乳やミルク以外の味を覚えて早いうちにいろいろな食べ物を食べられるようになること」を良しとされていた時代に育児をしていた実母や義母に「まだ離乳食はじめないの?」と聞かれたらこのことを伝えてあげましょう。 ■離乳食スタート時に果汁などで舌慣らしは不要 少し前の母子手帳には、離乳食をはじめる前に「果汁などで母乳やミルク以外の味に慣らしておきましょう」という文言が書かれていました。しかし、本来お米の持つ糖分(甘さ)から味に慣らしていく離乳食なのに果汁の甘さに慣れて、食べないお子さんが増えたことが大きく影響し、果汁などの舌ならしは、推奨されなくなっているようです。 ■離乳食本来の目的を考えましょう 離乳食の目的は、栄養補給、いろんな味になれさせる味覚発達、固形物を噛ませる=咀嚼することで顎・脳の発達を促す、栄養を効率よく吸収などがいわれています。 それともう1つ!「食べることの楽しさを伝える」ことだと私は思っています。よく離乳食の悩みをママたちから聞くと、「全然食べてくれない」「偏食」「遊び食べ」などが多くあげられます。ママも一生懸命好きなメニューに混ぜたり、キャラクターのお皿に盛ったり、栄養バランスを考えて多種類のおかずを毎回用意したりとかなり努力をされていますが、親の心子知らずですよね。 でも、ちょっと待って! 私が必ず聞く質問があります。「お子さんが食べているときママも一緒に食べていますか?」―ほとんどの方が「NO」です。 大人だって、1人で黙々と食べる食事より誰かと食べてお話したり、「美味しい」を共有した方が断然楽しいですよね。お子さんだってそうです。「食べなさい」という怖い顔でママに見つめられるより、「●●ちゃん、この人参美味しね。ママ、このお野菜好きよ!」とコミュニケーション取りながら親子で食事する方が食べる意欲も増すのではないでしょうか? たとえ嫌いな物であってもママやパパが側で「美味しい~!」と食べていれば、「そんなに美味しいのかな?食べてみよう!」という気になります。また、マニュアル通りに進めないで成功する場合も実際に多くあります。 わが家も上の子は、最初マニュアル通りに進めていましたが、お茶碗に盛ったごはんよりおにぎり(固形に近い)にした方がよく食べる、と途中で気づいて段階を飛ばしたり、下の子にいたっては「食べ物 < おっぱい」だったので腸が完成する1歳になってある程度の固さから始めたくらいですよ。 食べ物のことだからつい真剣になってしまいますが、親子で楽しく進める余裕を持つことも忘れないでくださいね。
2014年08月15日ママになると一度は「イヤイヤ期」という言葉を聞いたことがあるかと思います。このイヤイヤ期、大抵のお子さんが通る道。ママにとってもかなりの試練の時期といえるでしょう。今回は、イヤイヤ期の意味、対応の仕方や接し方について触れてみます。 ■年齢別イヤイヤ期、1歳と2歳、3歳の違いは? イヤイヤ期は、早い子だと1歳台から始まります。自我が目覚め、自分のやりたい!を常に優先したくなったり、ダメ!と行動を遮られると泣いてしまったりすることがあります。ただ、この時期はまだ、ほかのことへのすり替えが通用するので、「これやってみる?」と興味を別のことにうつすことで大抵の場合、解決できることが多いでしょう。 ■魔の2歳児 だんだん厄介になってくるのが2歳頃からです。「魔の2歳児」という言葉があるように、とにかく徹底的に自我を通します。言葉を話せるようになってくる一方で、伝えたいことをうまく言葉で伝えられないストレスも抱えるようになってきます。 自分でできることもかなり増えてくるので、ママがよかれと思って手伝おうものなら大変です。洋服を着替えさせてあげたら、「イヤー!」、靴を履かせてあげたら、「イヤー!」なんて話は、ママたちからもよく聞きます。 中には、「どうしてもパジャマを脱がなくて仕方ないから保育園にパジャマのまま連れて行った」「私(ママ)が洋服を選んだのが気に入らなくて裸で1時間大泣き」ということも。2歳になると「意地を張る」ということも出てくるので親子にとっても持久戦になってきます。 ■3歳になると言い聞かせてみる 3歳以上になると会話も成立してくるので子ども自身のストレスも減ってきますが、中には自分のこだわりを残し、そこを遮られると怒る子どももいます。例えば、子どもがいつも決まったテレビ番組を観てから着替えているのに、用事のために早く出かけなくてはいけなくなったとします。そこで急かしたり、テレビを見せなかったりすると怒り出す子どももいます。 その場合、いつもの流れでは支度が間に合わないので、先回りして前日の夜などに、「明日は早く家を出るから、テレビ観る前にお着替えをすまそうね」と、お話しして言い聞かせておいたり、早く起きて先にご飯を食べ、テレビ→着替えで間に合う流れをつくったりするなど、お子さんのこだわり行動を崩さずに対処する必要があります。 ■イヤイヤ期は自我の目覚め、成長に必要 なぜイヤイヤ期は存在するのでしょうか? それは、今まで受動的だった子供が、「自我」を確立し、周囲の大人に対して「僕は(私は)ひとりの人間なんだよ! 選択権を持っているんだよ!」とアピールしだす時期ともいえるでしょう。 自分という個を主張→欲求に対して抑圧を受ける→怒りを生じる、ということを繰り返すことで、自分の気持ちや行動をコントロールするスキルを学ぶ大切な時期でもあります。 ■イヤイヤ期の対応・接し方 イヤイヤ期の時、ママは「お子さんが自分で選択することを認める」というヘルプをしてあげることが一番です。そして、お子さんの感情が爆発してしまった時には、ママはできるだけイライラを抑えながら、「●●したかったのね」「ママがこうしちゃったから嫌だったね」などと考えられる理由を挙げて、お子さんの気持ちを代弁してあげましょう。 その上でどうしても欲求に応えられないことに対しては、「でも●●したら危ないよ」などとさとすゆとりが大切です。ただやみくもに抑制したり、怒ったりしてしまうとお子さんは「自分で選択することはいけないことだ」と思ってしまい、近い将来、伝えたいことをママに言えなくなったり、ママに反抗することで興味を引こうとする、という行動を取りがちになったりしてしまいます。 ママも人間だからつい目の前のことに困ったり、イライラしたりしてしまいますが、そこは一呼吸おいて、「どんな子に育ってほしい?」と自問自答。ぐっとこらえて子どもに寄り添ってみてくださいね。
2014年08月13日年々、販売ピークが前倒しになっているランドセル。今や8~9月がピークに。これは、手作りランドセルを売りにする工房の受注・生産体制から遅くとも9月までには注文しないと3月までに届かない、という事情があるからといわれています。 ■ランドセル選びのポイント1~職人手づくり派? デザイン派?~ ランドセルを購入する場所は、2極化されています。一生に一度の贈り物だから! 職人さんがひとつひとつ手作りする工房で購入したい! というニーズが最近では高まっています。かつて皮革産業で発展した東京・足立区には、今も老舗ランドセル工房… 土屋鞄製造所 、 大峡製鞄 、 中村鞄製作所 、 ナース鞄工 が残っており、この時期から付近はランドセル渋滞が起こるほど。 デザインはシンプルでも職人が丁寧に手縫いし、マチやステッチの種類や色を選ぶことができるなどのオーダーメイド感覚が評判です。素材も牛革やコートバン(馬のお尻)と種類があり、8~10万円と通常より高い値段のコートパンがよく売れるそうです。 【ランドセル素材の種類:参考】 ●総牛革 好奇心旺盛でわんぱくなお子さん向き/傷がつきにくい・耐久性に優れている ●コートバーン(馬の尻革) 輝きやスベスベのさわり心地が好きなお子さん向き/1頭馬から2枚分しか採れない、大変貴重で高価な素材キメが細かく染め上がりの美しさは牛革とは一味違うワンランク上の高級感 ●人工皮革(クラリーノ) 学校が遠くてたくさん歩くお子さん向き/本物の革製品ではなく、化学合成した素材で。本革よりもすごく軽く、柔らかい素材 一方、デザイン重視では、カラーバリエーションが豊富で刺繍入りなどどんどんデコラティブになっていたり、スポーツブランドのロゴ入りなどで支持されているCMでお馴染みの大手ランドセルメーカーやアパレルブランドのランドセルなどがあります。 男の子は黒×ブルーや黒×シルバーのコンビネーション、女の子は赤・ピンク系の定番から茶色に加え、パープルも人気のようです。 ■ランドセル選びのポイント2~基本機能~ 小学校生活を想定して、外してはいけない基本の機能がいくつかあるのでご紹介します。 (1)A4ファイルが入るかどうか? 多くの小学校で連絡帳(A4)を連絡袋というファイルに入れて持ち帰りするのでそのまま入る大きさが望ましい (2)背負いやすいかどうか? 本人に合った重さ 教科書やドリル、筆記具などとにかく持ち物が多い小学校。本人に負担のかからない重さを選ぶことが大切 (3)耐久性 ランドセルの横のフックに給食用ランチクロスやマスクなど巾着袋に入れてかける学校がほとんど。更に、給食袋などもこのフックにかけることもあるので耐久性も重要 ■ランドセル選びのポイント3~お子さんが気に入るか?~ 最終的には、「お子さんが気に入るか」が決め手。ランドセルを背負って通うのはお子さんなので当然ですが、なかなか気に入るものが見つからずいろんなところを回ったというケースも多くあります。 しかし、あまりに奇抜すぎるデザインやカラー・装飾だと高学年になって後悔するケースもあるようです。その他、「男の子なのでランドセルをその辺に放り投げそうだから耐久性重視」、「髪の毛が長いから(髪を)巻き込まないデザイン」、「左利き対応の防犯ブザー位置があるなど」細かい点も決め手に繋がるようです。
2014年07月26日お子さんが2歳ぐらいになると頭をよぎる…「幼稚園選び」。働くママ需要から4年保育の幼稚園も増えてきていますが、多くのママは3年保育を選ぶようです。 お受験しよう! という明確な目標があるなら別ですが、幼稚園の特長が際立ち、多様化しているので「どんな幼稚園を選んだらいいのか?」「いつから、どんな準備をすればよいの?」と悩むママたちはとても多いです。 ■プレ幼稚園が鍵! のところも増加 2歳~満3歳までの3歳児対象に行われるプレ幼稚園。プレ幼稚園は、実際に幼稚園がどんなところか? どんなことをするのか? 雰囲気や教育方針を感じることができる機会で、週1回、月に2~3回など幼稚園によって実施スパンは様々です。 特に人気の幼稚園は、プレ幼稚園に通学しているお子さんを優先する、という実態も増えているようです。このプレ幼稚園の募集は、11月末~というところが多く、夏ぐらいから情報収集をして興味ある幼稚園をピックアップし、見学に行くスケジュールを立てることが望ましいようです。 ■先ずは、情報を集めよう! プレ幼稚園でも幼稚園でも、情報収集が要。先ずは、近所や通える範囲にどんな幼稚園があるのか、調べましょう。 行政が発行している幼稚園ガイドなど役所や関連事務所で手に入れることや市区町村別にある私立幼稚園協会のホームページをチェックするのが手っ取り早いでしょう。そこで、園の教育方針、ママが重視するところを確認し、見学に行くところをリストアップしましょう。 ■百聞は一見に如かず! どんどん見学に 見学に行きたい幼稚園をリストアップしたら園に見学したい旨の連絡をし、見学方法を確認しましょう。実際通っている園の先輩ママがいたら話を聞いてみるのもよいでしょう。 ただし、すべての話を鵜呑みにすることはおススメできません。他のお子さんには合っているところでも自分の子どもはどうなんだろう? という視点を忘れずに、あくまでママ自身が判断するひとつの材料として参考にしてくださいね。 実際に、先輩ママに聞いてみると「近所のお子さんが通っていて勉強にとても力を入れていて、幼稚園児で漢字が書けるなどの成長に感銘を受けたが、実際に見学に行くとやんちゃな息子には、向いてないなぁ~と実感。結局、今は遊んで学ぶことが大切! と思って、遊びの経験重視の幼稚園にしました」という経験も。こういう時のママの直感はとても大切です。 ■結局は、こんな理由で選びました! 先輩ママ談 「お弁当づくりが苦手だったので、自営の給食があるところを第一優先に決めました!(年中・男の子)」「2人目を考えていたのですぐに迎えに行ける近いところを…(年少・男の子)」「お寺系の幼稚園なのですが、イマドキ体験できない和の行事を経験できることに惹かれた(年少・女の子)」「私が働いているので、夏季保育や延長保育の料金がリーズナブルなところ!(年中・女の子)」「幼稚園ながら学力に力を入れていて、論語を学んだり、少人数制で目の届く保育に魅力を感じた(年長・男の子)」「パパも幼稚園のことに積極的に参加したい! 願望があったのでパパ会が盛んなところがポイント?!(年中・女の子)」「父母会の活発さ。あまり活発でない方が良かったので!(年長・女の子)」など。 お子さまの性格やママがお子さまの成長で重視する点などと照らし合わせて、多角的に判断できるとよいと思います。
2014年07月25日ベビーマッサージやベビーサイン、リトミックなど今や0歳から習い事ができる時代。本格的な習い事は、いつから? 何がよいの? と疑問に思うママたちも少なくありません。 一般的には、小学校に上がる前、幼稚園に通い始めた3~4歳からはじめるケースが多いようです。 『失敗しないための子どもの習い事選び! ポイントは?』 の続編として、今回は具体的な習い事の種類に着目してみましょう。 ■幼児期の習い事ランキング1位は? ・習い事ランキング1位は「水泳」 『ママ400人に聞いた!習っているランキング』(株式会社リクルートライフスタイル 「ケイコとマナブ.net」調べ)によると、「水泳」が圧倒的な人気を誇っています。水泳は、水圧が胸にかかるため心肺機能を強くする、冷たい水が皮膚や免疫力を強くして風邪ひきにくい丈夫な体をつくるなど身体面によい影響を及ぼすこと、小学校入れば必ずプールがあるのでそれまでにある程度泳げるように! という理由が多く考えられます。 ・習い事ランキング2位は「ピアノ」 続いて、「ピアノ」。小さいうちから音楽に触れさせ、音感をつけさせたい! 手先を器用にさせたい! 楽器の1つぐらいできるようにさせたい! という親の願望が大きく反映されていますが、この時期急激に発達する聴感覚によい刺激を与えることや両手を細かく動かすことや少し前の音を保ちながら先の音も読んだりするので独創性や創造性が養われる、という専門家もいます。 ・習い事ランキング3位は「英会話・英語」 3位は、「英会話・英語」と続きます。将来必ず必要になるので言葉をたくさん覚える小さいうちから自然に身に着けさせたい。受験や学校英語でなく、話せる英語を身に着けさせたい。という親の思いが大きく、『親が習わせたい!』ランキングでは、1位という結果に。 最近では、小学校高学年になると英語の授業を取り入れている学校も多くなってきて、中には小学校中学年からというところも増えてきているようです。 ■どんな習い事でも、大切にしたいポイント! 習い事をはじめたきっかけをママたちに聞いてみると、「周りのお友達がやっているから」という意見も案外多くあります。先ずは、体験に行って自分のお子さんが楽しく通うことができそうか? という部分をジャッジして欲しいものです。 そして、他のお子さんと比べないこと。最初から最後まできちんと楽しんで参加しているお子さんもいますが、そうでないお子さんの方が多い年齢。1時間という時間の中で、5分でも楽しく参加しているところがあればよしとしよう! という余裕持った気持ちで見守ることが大切です。 決して、ママが熱くなって厳しく注意したり、叱ったりすることはお子さんの意欲を削いでしまいかえって逆効果。お子さんにとって「楽しい!」と思える経験をどんどん増やしていく、サポートをしてあげてください。 「幼稚園時代に培われた性格は大人になっても基本は変わらない」ということを提唱する専門家や先生がいます。この時期に習い事を通して、目標を達成する喜びを遊びながら、楽しみながら体験していくことこそ人格形成によい影響を及ぼすのではないでしょうか?
2014年07月24日昔は、1歳を過ぎるとほとんどの子がオムツを外れてることも少なくありませんでした。これは、布オムツが主流であったし、兄弟も多かったのでお母様も必至だったと思います。 特におじいちゃん・おばあちゃんたちには、その印象があるので「1歳過ぎた夏からオムツ外しをはじめて2歳までに完了させた方がよい」と思っていることが多く、2歳過ぎてもオムツを履いていると「オムツまだ外れないの?」「早く外れるように布オムツにしたら?」と言ってママたちを迷わせてしまっているようです。 最近では、「トイレトレーニング」と呼び、2歳過ぎてからや3歳前後など幼稚園に入る前に! ということが珍しくありません。変に親が焦ってしまうと、失敗に対し寛大でいられなくなりイライラ。お子様もストレスになってかえって逆効果! 今は、進める課程も目的も変化していますのでぜひチェックしてみてください。 ■目的は、「オムツが外れること」ではなく「排泄を自分でできるようになる!」 トイレトレーニングの目的は、単にオムツを外しパンツにするということではなく、「トイレに行く→パンツの上げ下ろしをする→おしっこする・トイレを流す・パンツを履く」ということです。ですから、実際1歳代に始めてもトイレトレーニング完了となるまでには1年以上かかる場合も多くあります。 ■トイレトレーニング開始時期の目安 ★おしっこの間隔が2~3時間空く 膀胱にある程度おしっこを溜められるようになってから! この膀胱の成長速度には個人差があるのでトイレトレーニングの開始時期もお子さんにとって千差万別であるのは当然です。 ★ひとりで歩ける ひとりで歩きできるということは、大脳皮質が発達してきていることにリンクしています。おしっこの感覚や言葉が理解できるようになったり、トイレやおまるにしばらく座っていることができるようになります。 ★言葉を理解するようになる おしっこやうんちを言える、または言葉で言えなくてもママの手を引っ張るなど教えてくれるサインが出せるようになるとよいでしょう。 ■一番大切なことは、親のゆったりとした気持ち 「焦ったり」「比べたり」「叱ったり」は、子どもにとってトイレに対する恐怖心を仰ぐだけで逆効果。「いつかできるようになるね」といった、『ゆったりとした気持ち』で構えることが最も大切です。ママがそのような気持ちになるようにおじいちゃん・おばあちゃんがサポートしてあげられると素敵です。おじいちゃん・おばあちゃんに最近の事情などさりげなく伝えてみましょう。 実際に早くはじめて最初はできていても何かのきっかけでできなくなると いうこともあったり、おしっこはトイレでできてもうんちはオムツにしないと出ない、というお子さんもいます。 私自身も上の子は、早めにオムツが取れたのですが下の子の誕生を機に失敗が続いた時期もありました。どのようなスパンで、どのようは方法でトレーニングをするか? お子さんの軸で判断して進めていくことが成功の鍵といえるでしょう。
2014年07月23日お子さんとのおっぱいタイムは、ママにしか育むことができない貴重な時間。一生懸命に自分のおっぱいを吸いつく姿に愛おしさを感じる一方で、「おっぱいじゃないと寝ないという状況がだんだんきつくなってきた」「夜中に何度も起きておっぱいを求めることがきつい」「おっぱいの栄養は、6カ月くらいまでと聞くけどその後いつまであげればいいのかわからない」など悩みのポイントでもあります。 「卒乳」とは、本来 赤ちゃん自身が自然におっぱいを離れること、「断乳」とはママがおっぱいをやめる日を決めて準備することをいいます。最近では「乳を断つ」という言葉のイメージから「断乳」という言葉は、母子手帳をはじめ雑誌やメディア等でも使われてなくなってきています。 しかし、実際のところ「卒乳」と言いながら「断乳」の意味で使われるケースがほとんどですので、ここでも「卒乳」という表現は「断乳」という意味を多いに含んで紹介します。 ■卒乳のタイミングはいつがベスト? ママの病気やおっぱいがあまり出なかった という場合を除いて、多くのママは「1歳~1歳半」の間に卒乳を考えることが多いよう。しかし、卒乳というのは赤ちゃんの月齢で決まるものではありません。理想をいえば、赤ちゃんがママのおっぱいに十分満足して自分から卒業することですが、基本的なトライ目安は以下の通りです。 ・おっぱいやミルク以外のものを口にし、栄養が取れる状況である ・哺乳瓶や乳首タイプ以外のストローやコップが使えるようになっている ・お子さんもママも体調が良い ・ママや周りのサポートする人(パパやおじいちゃん、おばあちゃん)の気持ちと時間に余裕がある ■ここが頑張りどころ!「夜の卒乳」 授乳や添い乳で寝かしつけていると、体のリズムが数時間おきに「おっぱいを飲む」というサイクルになっているためなかなか朝まで寝ることができません。脳から「そろそろおっぱいの時間」という指令が習慣で発信されているためです。 まずは、この習慣を断ち切って脳からの指示を変えること。これには、個人差がありますが1週間ぐらいの期間は見た方がよさそう。ママは、お子さんに付き合う覚悟を決めて臨みましょう。段階を踏んで、お昼寝からトライするというのもいいかもしれません。 ■先輩ママに聞いた! 卒乳秘話 卒乳に至った方法は、千差万別。「パパに寝かしつけを頼んだらひと晩であっさり成功した」「言葉がわかるようになってきたので“おっぱいバイバイしようね~”とバイバイを促したら本人も手を振って本当にバイバイしてびっくり!」「カレンダーに子どもの大好きなシールを貼って“この日になったらおっぱいないないね”と言い聞かせたら成功」という楽なケースもあれば、「1週間ぐらい泣き叫び、寝ない日々が続いてやっとあきらめた」「おっぱいに絆創膏を張り、“ママのおっぱい怪我しちゃった”と言い聞かせ無理矢理」「お茶やお水でごまかしていた」などママが苦労したケースも。 私自身、おっぱい大好きな次女の時に上の子が(私のおっぱいに)鬼の絵を描きました。やめるにはやめたのですが、夜中に怯えて泣き叫ぶように。さすがに可哀想になりあっさり断念。結局、3歳のお誕生日に自分から「もう3歳だからおっぱいやめる!」と本人が宣言し、卒乳に至りました。 最近では、母乳育児期間が長ければ長いほど子どもの咀嚼能力や消化機能を強くする、ママの乳がんリスクを低下させるとし、例え5歳であっても飲んでいてよいと提唱する専門家もいます。 正直、5歳となると世間の眼が気になってママとの秘密の時間となりそうですが、大切なことは周囲や情報に促されるのではなく、親子それぞれが決めること! しっかりと親子のタイミングをみて、なるべくハッピーに卒乳する方法を見つけましょう。卒乳したらママのおっぱいケアも忘れずに。
2014年07月22日4割以上の子どもが乳幼児期にスマホやタブレットを使用している、3歳までには1人で使用しているケースも多いといわれています。アプリもどんどん充実していて、学習系アプリはもちろんのこと子どもの興味・好奇心をくすぐるものがたくさん開発されています。 この時期からこれだけスマホやタブレットの親しんでいると、助かる反面?! ママとして気になる点が「成長や健康に影響はないか?」ということ。育児ツールとして、楽しく使用するためにも少し注意をはかって欲しい点をまとめてみました。 ■長時間の連続使用は控えましょう 自分がタッチしたことで何かが反応するという部分でどんどん夢中になる要素を含んでいます。確かに、手先を動かすことで脳へのよい刺激ともなりますが、反対に「やり続けたい」という欲求もすごく駆り立てられます。 暇さえあれば、スマホ・タブレット! というようにならないようにママは時間を決める、こんな時だけやってよいなどルールを決めることが大切です。 ■リアル感覚を失わないようにしましょう 表示される映像は、触ったり、つかんだりという触感など五感に関わる部分は体験できないことはいうまでもありません。特に乳児期は、見ることとつかむことの行為がバラバラ→幼児期になって合体という発達を遂げることを考えるとこの時期にスマホやタブレットの映像を通した疑似物体をたくさん見せることはあまりいいことではないような気がします。 物の名前はたくさん覚えたとしても、どんな臭いがするのかどんなさわり心地なのか、というところまでは理解できません。テレビ、スマホやタブレットデジタルな世界にどっぷりな子どもたちは、平面で物を捉える感覚ばかりです。 ある運動系の教室では、運動を通して平面でとらえる感覚を立体的な思考に変えよう、というプログラムを実施しています。スマホやタブレットで覚えた知識はなるべくママが実際のものを見せてあげるなど工夫するとよいでしょう。 ■ブルーライトの影響を意識しましょう 画面から出ているブルーライトや電磁波が未発達な子どもへ影響することは想像できると思います。具体的には、ブルーライトを長時間浴びることで視力の低下に繋がったり、電磁波を大量に浴びることで小児病のリスクが高まったり、脳へ影響する場合があるという研究結果がたくさん出ていますが、実際のところ影響があるのか? ないのか? は、現段階ではまだはっきりしません。 とはいえ、最近では大人もパソコンやタブレット画面のLED発光による眼への影響を極力抑えるため、専用メガネをかけている人も増えています。視力の発達が著しいこの時期に気を付けておくことに損はないでしょう。 ■寝る前の使用は避けましょう 大人でも寝る前にパソコンやテレビなどを使用していると、なかなか寝つけないことがあります。これは脳が興奮状態になってしまい目が覚醒してしまうから。子どもだって寝る前にスマホやタブレットを使用していれば、同じですよね。なるべく寝る前1時間くらいからは使用を控えることをおすすめします。 以上、できるとこから注意を払って、育児ツールの1つという考え方でスマホやタブレットと上手につきあっていきましょう。 ・テレビにスマホにタブレット…上手に付き合えるかはママ次第【乳幼児編】
2014年07月15日ベビーマッサージやベビーサイン、リトミックなど、0歳から始められる習い事もたくさんあります。3歳頃からは、人気のスイミングや英語、ピアノを始め、サッカーやリトミックなど、たくさんの習い事が名を連ねます。 最近の習い事事情を見ると1人のお子さんが掛け持ちでいくつもの習い事をするというケースが年々増加。ママの「才能を開花させたい」「いろんなことにチャレンジさせたい」という思いの反面で、大切なことを見失っている傾向もあります。 ■1番大切なことは? ママの気持ちが主体になってない? 習い事をしている子どもを見ていると、ママの意志でどんな習い事をさせるのかを決めているケースが多いようです。また、周りからの影響も大きく、「●●ちゃんがやっているからうちも…」という感覚になってしまっている部分もあります。そのため、子どもが何をやりたいかよりも、ママやパパ、またはおじいちゃんやおばあちゃんがやらせたいことをさせている傾向もあります。 習い事を始める上で1番大切なのは、子どもの性格や性質に合っているかどうか。向き不向きを軸にして決めることを重要視しておきましょう。「その道のプロにさせたい」という強い思いがないのなら、子どもに習い事を通して得られる楽しさや達成感を味わってもらうことを大事にすることが重要です。 習い事を長く続ける秘訣は、ママも子どもと一緒に楽しんだり取り組むことだそうです。先生にまかせっきりではなく、共有することで子どものやる気を引き出し、自信を付けてあげることができますよ。 ママの一言は子どもにとって大きな原動力となります。「なんでちゃんとやらないの!」「●●ちゃんはできているのに、なんであなたはできないの?」という言葉では、劣等感を覚えたり、習い事=怒られるという認識になったりします。まずは子どもに「習い事は楽しい!」というイメージを与えるためにも、「今日はこんなことをして楽しんでいたね」と魔法の言葉で褒めてあげましょう! ■習い事を決める前に知っておきたいこと まず習い事を始めるときに見学に行くこともありますが、そのときにはできるだけママ友と体験に行くのは控えたほうが良いようです。余計な意見を聞いて冷静な判断が出来なくなったり、雰囲気や意見に流されてしまい、本当はさせたくないと感じた習い事でもスタートさせてしまうというケースも少なくないとのこと。 子どもに合いそうな習い事をピックアップして、その中から自宅との距離や、掛け持ちをするなら子どもの精神面、家計への負担はないかなどを考慮してみてください。これらをベースにして考えた上で、体験で子どもの様子を見て判断すると、子どもに合った、楽しく続けられる習い事を始められますよ。 実際に習い事の講師からは「最近は3~4歳の子どもに対する親の要求が多すぎる」という意見もあり、望むハードルが高すぎてしまい、子どもが楽しめる余裕がないように感じているようです。 子どもに負担をかける習い事では意味がないので、親や祖父母の考え方も少し整理しておく必要がありそう。また、同じ習い事でも子どもによって「始める時期」が違うということも知っておいてほしいポイント。能力や性質、性格を見極めた上で、楽しませてあげられる環境を用意してあげましょう!
2014年07月04日オムツも変えたし、お腹もいっぱいのはずなのに、どうしても泣き止まない赤ちゃんを目の前にすると、次第にイライラが募ってきますよね。ママは必死になって泣き止まそうとしたり、あの手この手を使ってみるのですが、何をしてもダメなときもあるはず。 赤ちゃんの泣き声を長時間聞くストレスは予想以上です。ママは自分の気持ちをコントロールできなくなってしまい、冷静な判断が出来なくなってしまいます。赤ちゃんが泣き止まないときには、どうすればよいのでしょうか? ■赤ちゃんに合った泣き止ませ策を見つけること 先輩ママ達によれば、色々な泣き止ませる方法があるけれど、赤ちゃんにマッチした方法を見つけることが大切とのこと。 例えば、 ・車やベビーカーに乗せてドライブ(散歩)をして環境を変えてみる ・赤ちゃんの泣き止み専用のアプリを使う ・スリングなどでゆらゆらさせてみる ・抱っこしたまま屈伸(スクワット)をする ・「レジ袋のシャカシャカ音・換気扇の音・ドライヤーの音」を聞かせる ・だるまのような形になる「お雛巻き」で寝かせてみる など、いろいろな方法があります。ママのお腹の中にいたときに聞いていた音に近いと言われている「レジ袋のシャカシャカ音・換気扇の音・ドライヤーの音」は効果的! お腹の中にいた頃、赤ちゃんは体を丸くして過ごしていましたが、外の世界に出てからは真っ直ぐの姿勢になることに違和感を覚えることが多いようです。抱っこしているときにはスヤスヤと寝ているのに、ベビーベッドに寝かせるとすぐに起きるのはこれが要因だとか。背骨が丸まった状態が、赤ちゃんにとって居心地の良い姿勢なので、だるまのような形になる「お雛巻き」で寝かせてみるのも1つの手ですよ。 いろいろな方法にトライしていくうちに、だんだんと赤ちゃんに合った方法や「コツ」が分かってくるはず。赤ちゃんの特徴や性質を知ることが、早く泣き止ませる秘訣のようです。 ■とにかく冷静さを忘れずに、落ち着いてほしい イライラしたときは無理をせずに、パパや祖父母、地域でやっている子育て支援などにサポートを頼んだり、友達に電話をしたりして気分転換をしましょう。二人っきりにならずに、お散歩など外出するのも手です。手のかからない赤ちゃんもいれば、泣き止まない赤ちゃんもいます。たいていの場合は「泣きのピーク時期」があるのが当たり前なので、深く考え込まないことが大切です。 泣き止まないときには、赤ちゃんの安全を確認してから、少し離れてみても良いかもしれませんね。深呼吸をしたり、水分を取ったりして気持ちを切り替えてみましょう。これから出産を迎える人に覚えておいてもらいたいのは、出産前に「こうなるであろう状況」をイメージしておくこと。事前にある程度のイメージができていれば負担も軽くなるはずです。 赤ちゃんにも1人1人に個性があります。兄弟でも全く性質が違うものなので、いろいろと試すことが解決に繋がりますよ。 産後はママの感度が敏感になっている時期で、ちょっとしたことでもストレスや辛さになってしまいます。赤ちゃんを泣かせることに罪悪感を覚えたり、自分を責めたりはしないでくださいね。 ・泣き止まないときのHow toを持つこと ・自分が「クールダウン」できるツールを持つこと ・大変な時期は「一生は続かない」と割り切ること この3つが今回の悩みで特に覚えておいてもらいたいことです。家族の協力やまわりの理解が必要な時期なので、いろんな人に頼り、無理をせずに赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでくださいね。
2014年07月01日来月になれば、夏休みがやってきます! もう、夏休みの計画は立てましたか? 小学生がいる家庭、幼稚園児がいる家庭、赤ちゃんがいるご家庭…海外旅行や国内旅行、帰省など様々だと思いますが、せっかくの夏休み、普段できないことを体験するにはもってこいです! お子さんに「初めて」を体験させてあげませんか? ■先輩ママに聞きました! 夏休み、わが子にこんな体験させました 私自身は、去年の夏休みに7歳と4歳の娘2人だけで主人の実家・静岡に1週間泊まらせました。こういう時に意外にも上の子の方がメソメソしていました。やたらと電話がかかってきて、「こんなことした」「あんなことした」という報告から、「下の子がわがまま言っている」など告げ口まで。きっと年齢的にも時間の長さを想像することができて不安だったのでしょう。 一方下の子は、私と違い怒られることがないジジババの家で相当調子に乗っていた様子でした。迎えに行ったときには、「ママに会えなくて寂しかった」なんてお世辞を使うあたりも下の子です。 さて、周りの先輩ママはどんな初めて体験を夏休みにさせたのでしょうか。参考までに一部ご紹介します。 ・自然体験をたくさんさせてあげたい! と思い、海や山に出かけて遊ばせました(3歳・5歳のママ) ・キャンプでテントに泊まり、普段耳に入らない虫や風の音の中で生活しました(4歳のママ) ・畑仕事を手伝わせた(2歳・4歳のママ) ・初めての海デビュー。驚いて、大泣き(1歳のママ) ・お兄ちゃんと同じ習い事デビュー(5歳・9歳のママ) ・映画館デビュー(3歳のママ) ・野球観戦デビュー(2歳のママ) ・幼稚園で字を習い始めたので1日15分机に向かう時間をつくった(4歳のママ) ・オムツ外し(2歳のママ) ・普段忙しくてあまり読んであげられない絵本の読み聞かせ、1日1冊!(2歳のママ) ・きょうだいと一緒にラジオ体操デビューさせた(3歳・7歳のママ) ・朝食を一緒につくるなど親子で料理する時間をつくった(3歳のママ) ・まだ1人っ子なので実家に帰省し、たくさんのいとこ達にもまれた(4歳のママ) ・メタボパパと一緒に毎朝ウォーキング(5歳のママ) ・毎日必ずやるお手伝いを命じた(5歳・7歳のママ) など、おでかけから日常生活に関するものなど様々出てきました。 この夏はお子さんにとってどんな経験をさせあげる予定ですか? 「初めて」を体験させてあげて印象に残る親子の夏休みにしてくださいね。
2014年07月01日お腹は空いてなさそう、うんちとおしっこも問題がないし、具合が悪いわけでもなさそうなのに…理由もなく夜泣いて泣き止まない「夜泣き」。約7割近くのママが「夜泣き」に悩まされた、というデータがあるほどです。泣いている理由がわからないので決定的な解決策がなく、ついにはママ自身も寝不足になってしまうことも。では、夜泣きはなぜ起きるのでしょうか? ■ 「夜泣き」のメカニズム レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)という言葉を耳にしたことはありませんか?大人の場合、眠ってからノンレム睡眠→レム睡眠を90分周期で約4~5回繰り返し、レム睡眠は全体の20~25%と言われています。 それに対して、新生児~生後1歳ぐらいまではレム睡眠が約半分を占めると言われています。言い換えれば浅い眠りの状態が多くあるということなので、なかなかうまく眠れずにすぐに起きてしまうということはごく自然なことと言えるでしょう。また、このレム睡眠とノンレム睡眠の切り替えもなかなか上手にできない、と言われています。 例えば、起きている間に受けた多くの刺激や体験を夢に見ると、ビックリして泣き出してしまうのです。決してママの育児方法や対処の仕方が悪いから「夜泣き」が起きるわけではありません。できるだけ、毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きる、だらだら寝かさないようにするなど、赤ちゃん自身の睡眠サイクルを確立していくことが夜泣き改善の最大のポイントになります。 ■ 先輩ママに聞いた! 「こうやって“夜泣き”を乗り切った」 とはいっても、すべての赤ちゃんが同じスピードで睡眠サイクルを整えられるわけでもありません。また、夜泣きの仕方も赤ちゃんによってさまざま。これがパーフェクトな解決法!というのはないのですが、先輩ママの体験談は参考になるかと思いますので一部をご紹介します。 ・抱っこをしてとにかく安心させる/抱いて静かにゆらゆらする ・お雛巻をして、子宮にいる時の姿勢にしてみる ・おっぱい(ミルク)をあげる ・寝る前にマッサージをする/触って身体を温めてあげる ・かかとや腰の骨を温めてリラックスさせる ・気分を換えるためにベランダに出てみる/近所を散歩する/車に乗せてドライブする ・一度起こして遊ばせてからまた寝かしつける ・落ち着けるような音楽や子どもが好きな音楽を流す ・「赤ちゃんが泣きやむ音」(例:ドライヤーの音、掃除機の音、ラーメンをすする音など)アプリを使う。 ■ “寝る子は育つ!”は、本当? お子さんの成長を促す“成長ホルモン”、実は寝ている間に分泌されます。主に、傷ついた細胞を修復するほか、筋肉を増やして骨を伸ばす働きをしてくれています。最近では、乳児期のレム睡眠が脳の神経回路づくりを手助けしていると発表した、専門家もいるそうです。 そして、この成長ホルモンは、眠りはじめの3時間に大量分泌されることがわかっています。大人の睡眠サイクルを見てみると、入眠から最初にくるノンレム睡眠が最も深い眠りが訪れて大脳のメンテナンスが最も進むそうなので、眠りはじめからの睡眠の質=いかに深い睡眠をとるか? というのは、乳児期のみならず生涯の睡眠の礎となるといえるでしょう。 ■ 夜泣きを改善するためには「睡眠環境」を整える では、夜泣きを改善し、望ましい睡眠をお子さんが得るためにママができることはなんでしょうか? 寝る前は、テレビや明るい電気はつけない、激しい音楽やスピード感ある絵本の読み聞かせを避けるなど視覚や聴覚をなるべく刺激しないこと。また、触覚的な負担もなるべく減らす方がよいので、寝ている間におしっこをしても快適なオムツや着心地のよいパジャマや肌着、肌触りのよいお布団などにも配慮するとよいでしょう。 オムツについては、赤ちゃん雑誌たまひよの赤ちゃんグッズ大賞おむつ部門で、1位に選ばれている 『パンパース』 は安心。たくさんオシッコとウンチをしても、通気性も良くサラッとしているので最長12時間お肌さらさら、しっかり密着しているのでモレることもないので、寝ている間に頻繁にオムツ替えをしなくていいのが人気の理由のようです。 さらに、パンパースの公式サイトで「夏の睡眠環境チェック」というのがあるので、お子さんの睡眠環境が整っているのかを一度チェックしてみてはいかがでしょうか。 夏の睡眠環境チェック
2014年06月30日2004年日本小児科学会は、「乳幼児のテレビ・ビデオの長時間視聴は危険!」という緊急提言を行い、言葉の遅れや表情の乏しさに大きな影響があるという研究結果を発表しました。 お子さんは、1日どれぐらいテレビやビデオを見ていますか? また、スマートフォンやタブレットの普及、乳幼児向けのアプリ開発が活発となっている現代。これらのメディアに対する子どもの食いつきは半端ないですよね? 実際にわが子、特に下の子のデジタルデビューは3歳でした。現在、5歳ですがひらがなやカタカナはタブレットのアプリで覚えた、といっても過言ではありません。 でも、ちょっと待って! あまり小さいうちからデジタルな世界どっぷりな習慣ってどうなの? きっと、小学生になったらDS持って公園やマンションなどで集まって黙々と遊ぶ…みんなで遊んでいる意味ない! という状況にいずれ繋がるのであろう、と容易に想像できますよね。親なら知っておきたい、子どもがデジタルメディアで遊ぶ際の注意点をお知らせします。 ■テレビやビデオに子守はさせない! 家事などに追われているとき、ちょっとテレビやビデオを見ていてくれるとすごく助かる! がママの本音です。しかし、テレビは、映像と音声が絶え間なく提供され、子ども自身が考えることや想像すること時間を奪いがちになってしまう…楽に情報が取れてしまうのです。 人間、楽な方に流れるのは当然。小さい時に大事なことは、目・耳・鼻・舌・皮膚などの五感をフル作動して情報や周りの状況を認識すること。1人で観せるのはできるだけ避け、ママが一緒に観ることで親子で1つのことを共有する、ということを心がけましょう。 できるだけママが話しかけ、得る情報を共有して質問したり、子どもから疑問をひきだすようにしましょう。時間的には、未就学児は、1時間くらいがベスト。「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」観ただけで終わってしまうんですけど…。 ■スマホやタブレットはしつけながら楽しむ! テレビ以上に子どもが面白いほど食いつくのがスマートフォンやタブレット端末。小さくて使い方がわからなくても怖いもの知らずでどんどんタッチして、いつの間にか使い方マスター! 子どもの順応力には頭が下がります。 ただ、これも使い放題! というわけにはいきません。テレビ、スマートフォンやタブレット…トータルでみると、現代の子どもは小さいうちからデジタル・バーチャル・平面的な世界に相当な時間いることになります。 1. 時間を決める。(10分~15分くらいがベスト) 2. かなりの数の知育・教育アプリが出ていますが、ママ自身が開発の思いやレビューをしっかり読んだり、実際使ったりしてみてジャッジする。 何よりこの2点のルール決めが大切です。そういえば、わが家の子どもたちは放っておくと勝手にダウンロードしてしまうので「無料」という文字を真っ先に教えましたよ。
2014年06月27日1ヵ月検診を終えて、ほっとしたのもつかのま間…ママたちに最初の洗礼! それは、予防接種の数。1回ではなくて何回も! 生後6ヵ月までに終わらせないといけないのがある! と大半のママが驚くところです。 先ず、1歳までに受ける種類を見てみても、定期接種(国や自治体が強くすすめているワクチンで公費で賄うケースがほとんどなので無料)だけでもヒブ・小児用肺炎球菌・四種混合・BCGの4種類があり、BCG以外はそれぞれ3回接種、加えて任意接種(受けるかは保護者の判断になるワクチンで自己負担※一部自治体により助成あり)のB型肝炎(計3回)、ロタウィルス(計2回)が追加。 また、1歳になったらMR(麻しん風しん)の定期接種、おたふくかぜや水痘(みずぼうそう※現在2回接種)の任意接種が登場します。これだけでも相当な数という印象を受けるのに、先進諸外国に比べると少ない、というから驚きです。 では、これだけの数の予防接種をどうスケジュール立てするか? 悩みますよね。ワクチンの種類によって同時接種が可能だったり、次の予防接種までに空ける期間も細かく決まっているので予約を取って病院に向かったが、受ける直前に37.5度以上の発熱があって受けられなくてそのまま帰る、なんてことがあるとせっかくのスケジュールが狂ってしまう! という状況も頻発するのです。そこで…先輩ママに支持されているおススメ管理法をお知らせいたします。 ■スマホアプリ「予防接種スケジューラー」を使いこなす! 「今受けられるワクチンは何?」「スケジュールを考えるのが大変」「このワクチン、どんな病気に効くの?」「次の予約はいつ?」「ワクチンの接種記録データを残したい」などママの声に対応したアプリ『予防接種スケジューラー』。 NPO法人VPDの会 の小児科医が開発したアプリで現在までに35万ダウンロードを記録。ワクチンの種類と接種適切な時期、接種回数がわかりやすく表示され、お子さまごとに接種予定日の入力と前日・当日アラームによるお知らせ、接種済が一目瞭然でわかるようになっています。 もし、次回接種予定しているワクチンまでに空ける期間が不適切だったりするときちんとエラー表示が出てくれるので、計画立てるにはとても便利! 特に怒涛の予防接種ラッシュの生後6ヶ月までこのアプリでスケジュールを組むのにお世話になった、という先輩ママがたくさんいるようです。 ■自治体によっては便利なサービスも! 自治体によっては、登録すればメールなどで月齢と接種ワクチンのお知らせがタイミングよく来たり、今地域で流行っている感染症情報も教えてくれるサービスなどを開始しているところもだんだん増えてきているようです。お住まいの自治体に一度確認してみるのもいいですね。 便利なツールやサービスに頼って、上手に予防接種を乗り切るのもひとつの手ではないでしょうか?
2014年06月18日夏に向かうこの時期から乳幼児がかかりやすい感染症があります。なかには、初めて聞く病名もあって驚くママも多いと思いますが、あらかじめ基本的なことを知っておくといざという時に慌てずに対応できるでしょう。これからの時期に知っておきたい、夏の感染症3つをご紹介します。 ■夏風邪の代表格「ヘルパンギーナ」 名前だけ聞くと、インパクトを強く受けるママも少なくないと思います。私自身、子どもがかかり、かかりつけの小児科医から病名を言われて「かっこいい横文字だけど一体どんな病気なの?」と。実は、夏風邪の代表格でした! 強い喉の痛みからはじまるケースが多く、38度以上の熱が、2~3日続くこともありますが、とにかく喉が痛い。真っ赤になったり、喉の奥に小さなみずぶくれが数十個できたりします。とにかく食事や水分がとりにくいほど喉が痛むので、あまりかまずに飲み込めるような柔らかいものをご家庭では与えてください。 酸味のあるジュースなど刺激が強いものはできるだけ避け、味の薄いものがベスト。脱水症状には気をつけて、こまめに水分をとることも大切です。イオン飲料、白湯、麦茶や味噌汁、野菜スープなどを与えるママが多いよう。 【完治の目安】発熱:2~3日 口内の水疱:1週間弱 ■小さい頃に聞いたことがありますか? 「プール熱」 正式名称は、咽頭結膜熱。プールでの感染が多いため、日本では昔から「プール熱」と呼ばれています。プール以外は感染しないのか? ということではなく、ウィルスを含んだプールの水が目や口に触れてしまうことで感染しやすい、ということです。感染した人が触ったものを触ることでも感染するので注意してくださいね。 症状としては、喉が腫れて痛みだすと同時に結膜炎を起こし、急に39度ぐらいの高熱を出すことも。目ヤニが出たり、目がしょぼしょぼするといった症状が出たら熱が出るサインです。プールに入るときは、前後にしっかりシャワーし、目もしっかり洗いましょう。 【完治の目安】3~7日程度 ■その名の通り、手足・口に発疹が! 「手足口病」 口の中、手のひら、足の裏などに発疹や水疱ができる「手足口病」。ヘルパンギーナとの違いは、手足に発疹がでること、37~38度の発熱(1~2日)もしくは出ないなど高熱ではないことが特長です。ヘルパンギーナ同様に口の中の水疱は、触れたりつぶれたりすると痛むので喉ごしのよい食事や刺激の少ない水分をとることをおススメします。 【完治の目安】発疹がかさぶたになり取れる・7日~10日程度 どの感染症も飛沫や接触で感染します。冬だけでなく夏も!手洗いやうがいなどしっかりと予防する習慣が必要ですね。いずれの場合も、症状が出たらいち早く受診するようにしてくださいね。
2014年06月12日梅雨の時期、親子にとってきついのは外に出られないこと。1歳くらいになると、動きも活発で好奇心が旺盛になってくるので家の中では満足できず、「ママ、お外行こうよ~!」と。ママもそんなパワフル怪獣を、1日家の中で相手して…ぐったり。さぁ、この時期どう乗り切るか? 正念場です。 ■ いつもより、親子で向き合う時間を長くするチャンス! 実は、1日を通してママが子どもにじっくりと向き合っている時間は、平均5分と言われています。「えっ、それは嘘!」と思うママも多いと思いますが、ママは日々同時にいろいろなことをこなしているため、子どもと遊びながら「夕飯何にしようかな?」「あっ、洗濯物取り込まなきゃ」と違うことを頭では考え、他の行動を隙を見てはしてしまっているのです。 もちろん、それは悪いことではありません。そうでもしないと、家の中回りません! でも、この梅雨時期はちょっと諦めて…子どもとじっくり向き合う時間を5分から10分、15分と増やしてみませんか? ■ 想像力を養うのは… 子どもと向き合うとていっても何しよう? 普段、お子さんがやっている遊びに一緒に加わることが一番手っ取り早いですが、まず、おススメなのは…絵本を読んであげること。絵本は、生きていくために必要な想像力や知識、知恵などが絵とわかりやすい言葉で表現されています。 テレビ好きな子どもが最近、とても増えていますが、映像と音声が絶え間なく提供され、考えることや想像すること時間を奪いがちになってしまうのに対して、絵本は、お子さんの興味・想像を膨らませてあげることができます。 お子さんがどんな絵やページ、そして絵本に反応するかじっくり観察してみると子どもの考えていることや気持ちへの理解にもつながります。どんどんページをめくりたがるのは、絵に興味がある、ということ。お子さんのペースに合わせて絵本を楽しみましょう。 ■ 天才ぶりを発揮させる そして、もう1つ、お絵描きやぬりえです。お絵描きは、スケッチブックみたいなものを買ってきて、クレヨンや色えんぴつ、絵の具(小さいうちは握る力が弱いのでクレヨンがおすすめ)などでお絵描きをさせたり、インターネットで「ぬりえ」と検索するとキャラクターから季節のイラストまでかなりの数のテンプレートが印刷できるサイトが出てきます。これならわざわざ1冊ぬりえを買いに行かなくても、いろんなバージョンを楽しめるのでお子さんも喜んでぬりぬりしてくれるでしょう。 よく見ると、子どもの絵やぬる色って面白いですよ。大人は、「どんな絵を描こう」「どんな色をぬろう」と最初に決めてからとりかかりますが、子どもはそうじゃありません。本能で描きはじめたり、ぬりはじめたりして最終的に形に仕上げていくので、どの子も天才画家ぶりを発揮しますよ! ついネガティブになるこの時期。あえてお子さんの魅力を1つでも多く見つける機会に転換してください。
2014年06月09日大好きで、愛おしい我が子。この子のためならどんなことだってする!と思うママがほとんどですが、時には 子育てのことでイライラすることもあると思います。特に1歳を過ぎると、「もっとおおらかに、ゆとりを持って子育てしたいのに…」と思っていても、イライラが出てくるママが多いようです。 どんな時にママはイライラする? どんな時イライラするか? と聞いてみると、「一生懸命作ったご飯を食べてくれない」「片付けても片付けても散らかされる」「予定通りに出かけられない(物事が進まない)」「寝かせたいのになかなか寝てくれない」「子どものことが手一杯で家事まで手が回らない」「子どもが支度をしてくれない」など。「わかる! わかる!」と頷く、ママたちの顔が浮かびますね。 イライラを鎮める方法は? まずは、深呼吸してみましょう。目をつぶって気持ちを落ち着かせることが一番です。お子様の安全を確認してちょっとだけその場を離れてみるのもいいかもしれません。人間の怒り(イライラ)の感情は、8秒経てばおさまる! と心理学では言われています。 そして、次の言葉を呪文のように心の中で唱えてみてください。 “私は、この子を憎みたいわけじゃない” 10回ぐらい唱えると、ほら…気持ちが落ち着いてきませんか? 最後に、「こんな私が大好き!」ノートを作成してみてはいかがでしょう? 紙に「嵐が好きな私が好き」「モモノフな私が好き」など、普段からいっぱいノートに書きだして自分の中にたくさんの「私が好き」というあんこをつめていってあげてください。あんこがいっぱいつまっていくと少しのことで折れない自分ができてくるかもしれません。 もし子どもに怒りをぶつけてしまったら、冷静になった後で必ず抱きしめたり、たくさん子どもを褒めたりして愛を伝えてあげて、あんこを足してあげてくださいね。自己嫌悪になった自分も救ってくれますよ。 ママだって、人間だもん! うまくいかない感情が子育ての中で出ることがあります。そんな自分を素直に受け入れて、対処していくこと。積み重ねていくとだんだんとゆとりある気持ちでいる時間が長くなってきますよ。
2014年05月28日お子さんが歩きはじめると、遊び場としてもってこいの場所が公園。季節の植物や虫などの生き物に触れる自然体験をはじめ、遊具で遊ぶ、思い切り走り回るなどたくさんの成長体験ができるのです。 しかし、ママにとって初めて公園に行く時は、ドキドキ。「既に出来上がっているママコミュニティの輪に自分が入っていけるのか?」「子どもが他の子に馴染めるか?」―今回は、そんな不安を和らげて、楽しく公園デビューするための極意をお伝えします! STEP1:子どもが楽しく遊べるように自然体で! 1番の目的は、自分の子どもが楽しく遊ぶこと。特に初めての場所は、場所見知りするお子さんも少なくありません。変に身構えることなく、お子さんに「公園は、こんなに楽しい場所だよ!」ということを伝える姿勢がとても大切です。まずは、ママも一緒に遊びましょう。 STEP2:無理に話しかけず、挨拶からはじめましょう! とはいっても、他のママがいても完全無視というのは難しいもの。気軽な気持ちで「こんにちは」と挨拶からはじめましょう。何度か挨拶を交わしていけば「何歳ですか?」「お名前は?」などの質問ができる状況になり、会話が自然と広がっていくものです。 STEP3:子どもの順応性を利用しましょう! もし、顔なじみ同士のママ達グループが仕切っていた場合だったら…そういうグループのママたちは、おしゃべりに夢中! なんてことも少なくありません。STEP1のようにあなたがお子さんと遊んでいれば、ママグループのお子さんたちも無邪気に仲間に入りたがってくるでしょう。 そうなったらチャンス! 一緒に遊んであげて、帰るときにすかさず「ママはどこ?」と聞いて、ママのところに連れて行ってあげましょう。その時に「今日はうちの子と遊んでくれてありがとうございます」とひと言。相手のママも「こちらこそ一緒に遊んでくれてありがとう」という気持ちになり、好意的なところから関係がスタートするはずです。自分の子どももいろんなお友達と関わって遊ぶ、という貴重な体験もできて儲けもんです。 公園デビューというとネガティブなイメージがありますが、大切なことはママもお子さんも居心地のよい場所を探すこと。無理せずに、雰囲気や遊具の特長、子どもの遊びやすさを重視して選ぶという気持ちでベストな公園を見つけましょう! 最初は、広めの公園から行くのもおすすめです。
2014年05月27日