2021年に息子を出産。Instagramやブログで妊娠悪阻になった地獄のつわり期、育児絵日記や夫婦のアレコレを描いているオタクママです。
くらには母を信じられず、家族と一緒にいることがつらかった時期がある。何が母との関係をこじらせ、どのようにして適切な距離を取れるようになったのか…。小学生だったくらの記憶をたどっていく。
新婚早々妊娠した私。しかし、出産するまでの道のりは想像以上につらくて…。子どもを産むのはあたりまえにできることではないのだと実感した私の妊婦日誌です。
■これまでのあらすじ 小学校でいじめを受け、その時に母に頼れなかった経験から、母との関係を長くこじらせてしまったくら。社会人になってひとり暮らしを始めたこと、妊娠・出産を経験したことから母との関係に光が見えてくる。しかし、自分が育児をすることになっても「母にされて嫌だったこと」は記憶から消えず、息子にはそんな思いはさせないと心に誓うのだった。だが現実は、食べ物を投げた息子に怒鳴ってしまったり、夫と会話中に息子が話をさえぎろうすることにどう対応するか迷ってしまったりで…。 ■息子にイライラしても… ■意見を聞いて存在を無視しない これは息子がめちゃくちゃ優しい性格だというのも大いに関係してくるので一概には言えないのですが、息子は最初は行きたくないって言っていても、お話しして息子のやりたいことにリンクさせた提案をすると、だいたい気持ちよくついて来てくれます。 昔私が、頭では「親について行くしかない」ってわかっていたのに悲しかったり反発していたのは、これだったんじゃないかなと今は思います。 こちらの意見を聞いてくれず、頭ごなしに「こうしなさい!」って言われて、まるで存在を無視されている、または軽視されていると感じて悲しかったのかな…と。 もちろん、ただの外出と引っ越しはまた重みが違いますし、6年生で引っ越しなんて普通に嫌ですけどね…。 ■姉との関係は…? 番外編。姉との関係についてです。 姉とはむしろ大人になってからのが仲が良いです。 私は親戚の集まりや知らない人と話すことがすごく苦手で、考えすぎてしまって親しくない人と話すことがストレスなのですが、姉はとても社交的で、初対面の人と話すことや親戚の集まりなどがまったく苦にならないようで…。 そういうところは本当にすごいなって尊敬できるし、一緒にいるとそういったコミュニケーションを取ってくれるし、結婚式のお呼ばれの時や入学式などで必要なちゃんとした服も借りられるし、すごく便利で…(笑) 年も近い先輩ママでもあるし、いろいろアドバイスをもらえるし、友だちとはまた違った近さで話せるので、貴重な存在です。 子どもの時はお下がりも2番手も嫌でしたが、今ではありがたくて仕方ありません! 以上で、私の反抗期と家族のお話はおしまいです。 ここまで読んでいただきありがとうございました! こちらもおすすめ! 幸せな日常が突然崩壊… 優しい両親との何不自由ない幸せな毎日…。しかしその生活が一変する出来事が!? 「母とうつと私」1話目はこちら>>
2025年01月15日■これまでのあらすじ 小5の頃学校でいじめられていたこと、当時は知らなかったけど母がその頃大きなトラブルを抱えていたこと…。さまざまな問題が重なって、母との関係がこじれてしまったくらはその後、社会人になるまで反抗期が続いてしまう。しかしひとり暮らしや妊娠・出産をへて、母と和解。母に「されて嫌だったことは息子にはしない」と決め育児するくらだったが、ある日余裕のなさから息子を怒鳴ってしまう。そんな自分の行いを反省し、息子が安心できる存在にでありたいと強く思うのだった。 ■母になって牛乳をこぼされて… ■怒りたくないのに… ミスは誰でもしますし、まして3歳の子どもがコップを倒すなんて当たり前にしてしまうことなのに一瞬でいろんな思考が巡って、怒りたくなってしまうんですよね…。 叱るべきところと叱らない場面の判断は、その時の自分のメンタル具合もあるし判断が難しいですが、「子どもの時に嫌だと思ったことは我が子にはしないように」と気をつけたい所存です。 いや、やっちゃうんですけどね…、人間だからさ…。 ■息子の姿が自分にだぶって… 子どもの時、親に話を聞いてもらえなかったことが悲しかったので、なるべく息子の話を優先して聞いてあげたいと思う一方、平日に夫と会う時間がほぼないので、相談することがある時はそちらを優先せざるを得ないこともあります。しかも、「話の途中で割って入るのはしつけ的にどうなんだろう?」ということも思いますし…。 何でも息子のいうことを聞いてわがまま放題にしてしまうのも嫌ですし、会話を待つとかそういうこともできるようになってほしいし、でも寂しい思いはさせたくないし…。 そんな感じでどう接するのが正解か、日々奮闘中です。 その時の優先順位によっても対応を変えなければならないし、育児って難しいなぁと改めて思っています。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月14日■これまでのあらすじ くらは母親との関係がこじれたことをキッカケに、小6から社会人になるまでという長い期間、反抗期が続いた。しかしひとり暮らしを始めた頃から、当時の母の行動の意味を考えるようになり、関係は良くなっていく。だが当時のつらかった思いは絶対忘れないし、同じ思いを息子にはさせたくないと思いながら育児に励むのだった。そんなある日、くらは忙しさで余裕がなかったせいか、初めて息子に怒鳴ってしまう。すると息子は泣きながら寝てしまい…。 ■自分がやられて嫌だったのに… ■この関係は当たり前じゃない ■息子の安心する存在でいたい ということで、今回の連載を描き始めるきっかけのお話でした。 ちなみにですが、泣いている子どもと物理的に距離を取ること自体は悪いとは思っていません。 私は1番やってはいけないことは子どもに暴力を振るうことだと思っているので、自分が冷静になるために距離を置くのは安全上の対策としてありだと思っています。 今回は「私が過去にダメージを与えられた方法」を、しつけの範囲でも冷静になるためでもなく、「息子にダメージを与えようと思ってやってしまったこと」を反省しました。 母といえど人間、ちゃんとお話をして「ママも完璧じゃない」「怒ることも間違えることもある」ということも、ひとりの人間と人間として接しながら伝えていきたいなと思っています。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月13日■これまでのあらすじ くらは小5のときにいじめに遭うが母に助けを求めることができず、それをキッカケに反抗期が始まり、母との関係も悪化。大人になるまで反抗期が続くが、ひとり暮らしを始めた頃から母のありがたみを感じるようになる。その後妊娠し、つらいつわりで実家にお世話になると、自分が小学生の頃に母が家族の間でさまざまな問題に直面していたことを知らされるのだった。母との関係が良好になった現在、母になったくらはある日、息子を初めて怒鳴ってしまい…。 ■もう食べなくていい! ■怒鳴られた息子は…? ■嫌な気持ちのまま… 現在の話です。 今までご飯をぽいぽい投げられても「あーあ」くらいしか思わなかったのに、この時はすごく嫌な気持ちになってしまいました。 多分心の余裕がなかった…。 この時保活中で保育園を見学したり、会社に連絡しなければならないこともあったし、書類の郵送やメールの返信に、息子の療育や病院、それからもちろん家事と育児もあって、とにかくやらなければならないことがちょうど重なっていたのです…。 泣いていた息子が寝た後、すごい罪悪感というか後悔というか…、「やってしまった…」と思いました。 嫌な気持ちのままで寝かせたくないと思っていたのに…。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月12日■これまでのあらすじ 母との関係に溝ができ、小6から社会人になるまで長い反抗期を送っていたくらだったが、ひとり暮らしをキッカケに母との関係に変化が。くらが反抗を始めた頃、母がさまざまな問題を抱えていたことを知ったくらは、その中でも母が愛情をかけてくれていたことに気づくのだった。妊娠出産を母にサポートしてもらい、同じ母親という立場になって話すことも増える。そして、母にされて嫌だったことは反面教師に、嬉しかったことは自分の子にもしていこうと思うのだった。 ■息子にはイライラしない ■しかし、ある日… ■初めて息子に!? 現在のお話です。 とにかく何をされても息子のたまおがかわいくてかわいくて…。 「ご飯を投げられるようになったか! 成長したな!」みたいに思っていたのと、赤ちゃんの行動から生じるイライラを全部夫へのイライラにすり替えるのが得意で(夫よ、ごめん…)。 たまおが1歳半になるまで、たまおにイライラしたことがなかったのですが(困ったことや落ち込んだことは何度もありました)、この時はどうにもイライラしてしまい、初めてたまおに怒鳴ってしまいました…。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月11日■これまでのあらすじ 小6から反抗期が始まり、大人まで母との関係をこじらせていたくら。結婚して妊娠すると重いつわりに襲われたため実家に滞在することになると、姉から自分たちが小学生の頃、父が母を裏切っていた事実を聞かされる。母にも話を聞くとそれだけでなく、当時は祖母の介護もあって大変だったと言う。そんなことを知らず、反抗していた自分を振り返り母に謝るくら。しかし母も小学生のくらにしたことを反省していたと打ち明けられ、自分はちゃんと愛されていたんだなと思うのだった。 ■全部覚えてるけど… ■母と世間話ができるように 私がバリバリの反抗期に入るきっかけのことを、母も覚えていてずっと「悪いことしたな」と気にしてくれていたそうで…。それが嬉しかったですね。 でも気恥ずかしくて「気にしなくていいよ」とは言えなくて、つい忘れたふりをしてしまいました。バリバリ覚えていてずっと根に持っていたけど(笑)。 「こっちが覚えていないくらい些細なことだから気にしなくていいよー」という感じに装えるくらいには大人になったんだ…(と思いたい)。 ■反抗期を経て思うこと 反抗期がいいか悪いかは置いておいて、今でも「あの育て方をされたら反抗期にそりゃなるわ」とちょっと思っておりまして…。 大人になって事情を知った今だからこそ「申し訳ないことしていたな」と思いますが、正直に言うと「あの時期のお母さんは私に必要以上に当たりが強かったよな」「多分私に悪いことをした自覚があるからその後(大学生くらいまで)スネカジリーな私に何も言わなかったんだろうな」と、思ったりしていましたから。 とはいえ母も人間、そりゃ人に当たることもあるでしょうし、子どもの時の私は言うこともきかないし、あまのじゃくだし、さぞイライラしたことでしょう。 今では普通に話せますし仲が良い方だとは思いますが、10年くらい母娘のブランクがあるので時々「普通の親子はこういう時どうするんだろう?」と思うこともあります。 母が「自分が子どもの時に嫌だったこと(お金がなくて苦労したこと)」を私にはさせないようにしてくれたように、私もいい意味で反面教師にして、母にしてもらって嬉しかったことはお手本にして、子育てに挑んでいこうと思います。 さて、次回からは現在の私について描いていきます。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月10日■これまでのあらすじ 姉の中学受験によって小学生のくらは多くの我慢をすることになり、その結果、母との間に深いわだかまりができてしまう。社会人になるまで母への反抗心はなくならず、大人になって母のありがたみを感じるようになり、実家とも適度な距離を保てるようになるくら。夫と出会い結婚して妊娠すると、重いつわりで実家に居候させてもらうことに。すると姉から小学生の頃、父が母を裏切っていたことを知らされ、母に詳しい話を聞くのだった。 ■え? 介護まで!? ■気づかなかった… ■ちゃんと愛してもらっていた 姉の受験があって、夫が自分を裏切っていて、義母の介護が必要になって、トリプルパンチの上、妹が反抗期って…。聞くだけで気が滅入りました。 当時、引っ越しの理由は「姉の学校に近いから」しか聞いた覚えはないのですが、義母の介護目的(詳しく描きませんが、後から聞いたらこちらもいろいろ大変だったようです)もあったそうで…。 このお話は、母の目線で描いたらまた違った漫画になっていただろうなって思います。 ちなみにこれも後日聞いた話ですが、母の母(私にとって祖母)はシングルマザーで、母は結構お金で苦労したらしく、習い事も自由にはできなかったそうです。 それで母は、自分の子にはお金で困らせたくないと思っていたようで、私が学費などを出してほしいと言った時、あっさり出してくれていたそうです。 大人になってわかる親の愛情…ですね。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月09日■これまでのあらすじ 姉が中学受験をすることになり母と過ごす時間が減ったくらは、少しずつ母に反抗心を持つようになる。結果、それは大きな溝を作り、社会人になるまで反抗期が続くことに。しかし、ひとり暮らしを始めたことをキッカケに母への見え方が変わり、実家で過ごすことも増えていく。そしてくらが結婚し妊娠すると、ひどいつわりだったので実家で過ごさせてもらう。すると姉もよく実家に来てくれるようになり、ある日小学生の頃の話を語り出し…。 ■え? お父さんが!? ■姉がすごすぎる ■母に話を聞くと…!? この手の話はよく聞くけれど、なんだかんだ自分には縁遠いと思っていたのに、めちゃくちゃ身近な話で驚きました。 一瞬つわりの気持ち悪さを忘れるほど衝撃でした。 大人になったこの時だからそこまでダメージを受けなかったけれど、子どもの時に聞いていたらどうなったことやら…。 それですごいのはうちの姉ですよ。子どもの時から状況を知っていて妹には隠し、父、母を恨むこともなく反抗期もなく、いまだに父とも母とも妹とも仲がいい。…聖人か? 母には聞かない方がいいのか迷ったのですが、知ったからには知りたい気持ちと、もう何でもいいから会話をしてつわりをまぎらわせたい気持ちもあって、仕事帰りの母に直撃しました。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月08日■これまでのあらすじ 小6に反抗期が始まって以来、社会人になるまでくらの反抗期は続いた。しかしひとり暮らしを始めると、自分が口をきかずいくら反抗心を向けていても、母は何不自由なく育ててくれたのだと気づく。そこで実家に久しぶりに行こうかと思うが、なかなか行動に移せず…。そんなとき、母から「犬を飼ったので見に来ませんか?」と連絡が! 犬が大好きなくらは母だけだと気まずいので、姉と甥がいる時を狙って実家に行くようになる。 ■その後結婚&妊娠… ■姉と話す機会が… ■知らないほうがいい!? この時期、本当に実家にお世話になりました…! 衣食住はもちろん、私がポンコツすぎてほぼ介護状態だったのです…。 誰かと話していると気が紛れたので、よく姉にも実家に来てもらっていました。 昔の話題を出したのは本当に気まぐれというか、特に意図があったわけではないのですが…。昔、姉のことが大嫌いだったと告白すると、姉は「世の中には知らない方がいいこともある」と言い出して…!? そこで私はある事実を知ることになるのです。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月07日■これまでのあらすじ 姉のために自分が我慢しなければならない状況と、母の姉と自分への対応の違いもあって、母との関係をこじらせてしまったくら。小6から大人になるまで反抗期が続いてしまう。社会人になりひとり暮らしを始めると、母が洗濯や食事など何不自由なくしてくれて、学費などお金もちゃんと自分のために出してくれていたことを振り返り、感謝の気持ちを抱くように。実家に帰ってみようかと思うが、母と話さなかった期間が長すぎてどう話していいのかわからず…。 ■新しい家族が!? ■ふたりだと気まずい… ■ちょうどいい距離感に 犬猫が大好きなんです! 家族みんな犬が大好きで…。 しかも子犬! 今しか会えない子犬…! 仕事休みの日に会いに行きました。 反抗期を終えて親と普通に話したいなと思っても、長い間まともに話してなかったのでどう話しかけていいかとか、会いに行くキッカケみたいなものがないとなかなか行動に移せなかったのです…。 私の場合、最初のキッカケが犬でした。 この時期は反抗心が落ち着いて親に対して感謝の気持ちはあるものの、母とふたりきりだと何を話していいかわからなくて、お互い無言で気まずい空気、もしくは無理やり会話をしようとして続かなくて…(笑) 姉や甥がいると大丈夫で、実家に帰る時はまず姉に「この時期実家にいる?」って連絡していました。 姉がいて本当によかった! 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月06日■これまでのあらすじ 姉の中学受験をキッカケに、反抗期が始まったくらと母の間に大きな溝ができてしまう。母に期待しなくなり、家族と顔を合わせない小6~中学生時代、自立を目指してバイトをしまくってお金を貯めた高校生時代、親のお金と労力をむさぼった大学生時代、そしてひとり暮らしを始めたことで母のありがたみを初めて感じるようになった社会人時代…。くらの反抗期は長く続き、大人になってやっと自分が当たり前に親のしてくれることを受け取っていたんだなと思うのだった。 ■何も言わずやってくれていた母 ■ちゃんと育てられていたんだ ■どんなふうに話せばいい? 私が口をきかなくなった後も、母は洗濯もしてくれて、夕飯も作ってくれていたんですよね。 で、私との付き合い方を母も考えたのか、良い意味で放っておいてくれて、夜帰りが遅くなるとメールだけしてきたり、言えばお金は出してくれるみたいな感じでした。 社会人になっていろいろなことを自分でしなければいけなくなって、塾に通わせてくれたことも洗濯をしてくれたことも夕食を毎晩作ってくれていたことも当たり前に享受していたなと…。 もっと感謝しなくちゃいけないことだったんだな、と思うようになったわけです。 それに小4までは普通に母のことが大好きだったわけで、泣いている時に抱っこしてもらったこととか、良い思い出もたくさんあります。 でもやっぱり子どもの時に言われた嫌なこと、傷ついたこともしっかり残っていて、そして10年の反抗期間は親と普通に話す術を忘れるには十分な期間で…。 今さらどんなふうに普通に話せばいいかわからない状態でした…。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月05日■これまでのあらすじ くらは、姉が中学に通いやすい場所に家族と引っ越しをすることに。母が転校したくないくらの気持ちを無視し、くらの部屋も勝手に片づけてしまったことに深く傷つき、自分の手をつねるなど自分を傷つける行動をするようになる。さらに母から「何も言わないから何を考えているかわからない」と言われ、「先に手を離したのは母のほうなのに…」と母に対して理不尽に思うくら。母に何を期待してもムダだと判断し、心を閉ざして生活するようになるが…。 ■ほぼ顔を合わせない中学時代 ■自立を目指す高校時代 ■社会人になってわかったこと 反抗期ダイジェストです(笑)。 基本的に家にいる時は部屋にこもっているし、朝も夜もみんな食事の時間がバラバラなので、掃除洗濯してくれる夕食付きの寮に入っている気分でした。 塾も高校もバイトも大学も全部ひとりで決めて、事後報告をしていましたね。おかげで「自分のことは自分で決める」という習慣と、ある程度のことは自分で解決できるって自信と、そこそこの強メンタルは手に入れました。 「親に頼らず生きていくんや!」と思っていた反抗期100%の小6~中3時代は、金銭面、生活面(料理とか洗濯とか)で親に頼ってたんだな…と気づいた高校時代。 「利用できるものはさせてもらおう!」と開き直ってスネをかじり出した大学時代(クズ期)。 親のありがたみを実感する社会人期…。 水切りカゴもトイレも洗面台も洗わないと汚れてく…。実家がキレイだったのは母が人知れず洗ってたんだな…と、気づくのでした。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月04日■これまでのあらすじ 姉の中学の都合で引っ越しをしなければならなくなったくらは、自分へのいじめもなくなり楽しくなった今の小学校から転校をするのが嫌でたまらない。そんな中、母が引っ越しのために勝手にくらの部屋を片づけてしまう。反抗期も重なり、これまで我慢していた母への不満が爆発してしまうくら。その気持ちをどう発散していいのかわからず最初はぬいぐるみを投げるが罪悪感を覚えたため、自分に当たるしか方法がなかったのでした。 ■母を避けるように… ■何考えてるかわからない!? ■先に手を離したのは… ということで…、長ーい反抗期の始まり編でした。 「うるさいからあっちいって」「自分でやりなさい!」「邪魔」「ロクなことしない」…。 それまでとにかく否定的なことばかり言われ続け、私はもう母に期待しなくなり、関わろうともしなくなりました。今、親になってみて当時の母の気持ちがわかる部分もありますが…。 ちなみに現在母との仲は良好です。 次回からは、姉との関係などを挟みつつ、母との関係回復に至るまでの話を描いていきます。読んでいただけますと嬉しいです。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月03日■これまでのあらすじ 姉が合格した中学校に通うため、引っ越しをすることになったくらの家族。しかし、くらは今の学校が楽しくなっていて、「新しい学校でまたいじめられたら…」と思ってしまい、受け入れられずにいた。そんな中、学校から帰宅したくらは、引っ越し準備のため母が自分の部屋を勝手に片づけたことを知り憤慨。家で母から邪魔者扱いされているくらが唯一くつろげる自分の部屋を侵され、さらに愛着のあるベッドと机を捨てるよう言われ、母の強引さにイライラするのでした。 ■大っ嫌い…! ■落ち着く… ■それしか方法がなかった 物に当たることに罪悪感があったんです。祖母から「物には魂が宿るから大事にね」って言われて育ったので。 でも、むしゃくしゃして仕方がなくて、自分に当たり散らしてました。今考えるとこの時、自己肯定感が底辺だったんだろうな…。 自分でお金を稼げるようになってからは、コンビニで好きなだけお菓子を買って食べたり洋服を買ったり、漫画を大人買いして読みふけったり。いろいろな発散方法があって…、大人になるっていいなって思いました。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月02日■これまでのあらすじ 母からある日、姉の進学する中学の近くに引っ越すことになったと知らされたくら。苦しんでいたいじめも今はなくなり、楽しく学校生活をを過ごしていたので転校したくなくて…。いい顔をしないくらに、姉のことを考えられない「冷たい子」と言い放つ母。くらは母は姉さえいればよくて私なんていらないんだと思い、こんな日々がこの先もずっと続くなら消えたいと思ってしまう。数日後、学校から帰宅したくらは、自分の部屋に入るとその光景に驚いて…!? ■勝手に触らないで…! ■お気に入りなのに…! ■私の居場所がなくなる…! 勝手に荷物を片づけられるのも、気に入っているものを捨てられるのも本当に嫌でした。 特にベッドは何か嫌なことがあるとベッドにこもるタイプだったので、めちゃくちゃ愛着があって…。何かもう「侵略される! 領地を守らねば!」な気分で、ますます反抗期に磨きがかかる感じでした。 このベッドはお下がりで古かったし、引っ越しの際運ぶのに大きくて邪魔だし、今だったらこのベッドは即捨てます(笑)。捨てたい親の気持ちがとてもわかる…! 私はまだ引っ越しのことが受け入れられず気持ちが整理できていないのに、母がどんどん進めていこうとするのに耐えられませんでした。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2025年01月01日■これまでのあらすじ 姉の中学進学に合わせ、母から突然引っ越しを言い渡されたくらは反発。すると母から「いじめられていたんだからちょうどいい」と言われ、いじめを母が知っていたことにショックを受ける。いじめについて話したくないくらは、ただ「引っ越したくない」「お姉ちゃんが電車で通えばいい」と言うが、逆に「冷たい子」と責められて…。親に従わなければならないことはわかっているが、母に自分の意見も聞いてほしかったくら。母にはもう何を言っても届かないと絶望するのだった。 ■私はいらないんだ… ■この先ずっとこんな気持ちのまま…? ■何が起きたの…!? 自分の存在を自分で大事にするって子どもには難しいんですよね。 姉が中学受験の間に我慢してきた気持ちや、母に対して抱いてきた不信感が、この出来事によってよみがえってきて…。 「全部お姉ちゃんのためじゃん」「お母さんはお姉ちゃんさえいればいいんだ」「私なんていらないんだ…」 こんな思いをずっとしながらこの先も生きていくのかと思ったら、「消えたい」と思ってしまうのでした…。 そして数日後、「転校したくない」と落ち込んでいた私は、自分の部屋に入り唖然とします。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月31日■これまでのあらすじ 自分に対するいじめがなくなり、楽しく小学校に通えるようになったくらだったが、ある日突然母から姉の中学の近くに引っ越すことを告げられる。勝手に引っ越しを決めた母に反発するくらに、母はくらがいじめられていたんだから「ちょうどいい」と言い出す。いじめのことをくらから知らされていなかったため、友人の母から聞いて「恥ずかしかった」という母。それを聞き、くらは恥ずかしさや怒りなどの感情が一気に湧き、混乱するのだった。 ■引っ越したくない! ■母の反応は… ■私が悪いの!? ちょっと脱線しますが、最近よく「子どもの前で『うちの子は要領が悪くて』とか『頭が悪いから』とかネガティブなことを言ってはいけない、その通りに育ってしまうから」という記事を見て、「その通りだなぁ」と個人的には思っています。親が言った言葉ってものすごいパワーを持っているんですよね。 とはいえ大人になると謙遜というか、つい我が子をへりくだらせてしまう言い方をすることもありますよね…。あと実際に友だちにイジワルしてたらつい「だめよ〇〇ちゃんイジワルな子ね!」とか言ってしまいそうだし…。 そうなってほしくなくて戒め的に使う言葉でも、言われた子どもは「自分って〇〇な子なんだな」って思い込んじゃうのも、わかる気がするんです。 でも親として、悪いことをしたら叱るのも大事だし、叱らない育児をしてわがまま放題社会性ゼロな大人に育っても将来困るのは子どもだし。かといって叱りすぎ育児をして、子からの信頼ゼロな孤独な子に育つのもかわいそうだし…。バランスが難しい…! 本編の話に戻りますが、いじめられていたのを母が知っていたと聞いても、私からは何も言えませんでした。もう何を言っていいかもわからないし、そのことについて親と話したくなかったので、掘り下げず現在の困り事である「引っ越しは嫌だ」って話をしました。 引っ越しが決まって、私は本当に嫌だったんですが、逆らえるわけがないんですよね。それをわかった上で私は、ただ母に「ごめんね」くらい言ってほしかった。私に意見を聞いてほしかったのです…。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月30日■これまでのあらすじ 学校でのいじめがなくなり楽しく生活できるようになったものの、家でのくらは相変わらず母からきつい態度をぶつけられていた。ある日、くらが不注意からグラスを割ってしまうと母から「ロクなことをしない」と怒られる。しかし別の日、母がグラスを割ったので「あーあ、割っちゃった」と言うと母から「人の失敗をからかうなんて失礼な子!」と叱られ…。自分だってわざとではないのにと母の言葉に矛盾を感じ、不満や不信感が募っていくのだった。 ■母と姉の会話に入れない 子どもだから、自分も話の中心に入っていきたかったんです。でも母と姉からしてみれば、私が入ることによって話が逸れたり、必要な話ができなかったりするわけで…。 今ならわかります。子どもの望む会話は、大人にとってたまに大変というか、大人の望む会話ではないというか…。姉は頭も良かったし大人の母とも私より対等な会話ができる人だったので、話し相手として母は姉を選ぶとことが多かったんだと思います。 それで輪に入れないことが寂しくて…。何度も何度もそんなことがあって、ある日「もういいや」と思うようになりました。 話に入れてもらえず、惨めな思いするくらいなら黙っていようと。 ■引っ越し!? ■いじめを知っていたの!? 母は私がいじめられていたことを知っていた…!? この時の、頭から血が「サー」と落ちる感じ…。本当に嫌で…、今でも忘れられません。 「親にいじめられていたことを知られて恥ずかしい」とか「恥ずかしい思いさせてごめん」とか、羞恥心や情けない気持ち、怒りなど、いろんな感情が湧き上がって、私の心の中はジェットコースターのようでした。 引っ越しのことも「ちょうどいい」「この引っ越しはくらのためでもある」と言われ…。 私の気持ちなんて、全然わかろうともしてくれないと思いました…。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月29日■これまでのあらすじ 小学5年生の頃、くらは学校では仲良しだったグループから無視されるようになり、家では母が中学受験を受ける姉に意識が集中していて妹であるくらは邪魔者扱いされ、居場所がなかった。そんなつらい時、クラスのアイドル的存在の優子が声をかけてくれて、一緒に優子のグループと遊ぶようになる。すると、くらをいじめていた女子たちが謝罪。くらはなぜ自分を無視するようになったのか理由を聞くと「漫画好きでダサいから」と言われ、ショックを受けるのだった。 ■ここが私の安全地帯 ■反抗期になって気づいたこと ■なぜ私だけ…? 「ほんとロクなことしないんだから」「邪魔」は、めちゃくちゃ言われてきました。言われてイヤだったけれど、今考えるとたしかにロクなことをしていませんでした…(笑) コップを割って怒られたので意趣返しというか、母親がコップを割った時に「なんか言ったろ!」と思って「あーあー割っちゃった」って言ったら、それもまた怒られて…。親に対して不満というか不信感というか、マイナス感情をコツコツとためていましたね。 親の立場からしたら、コップを割るのも場合によっては悪だし、人の失敗をからかうのも悪なので叱るべきかもしれないですが…。 当時の私は母親が言うことに矛盾を感じて、「自分もできていないクセに私にばっかり怒るんだな…」とモヤモヤしていました。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月28日■これまでのあらすじ 同じグループの友だちからいじめを受けるようになった小5のくらは、母に助けを求めようとするが逆に邪魔者扱いをされてしまう。その日から母に頼ることを諦めたくらだったが、ある日同じクラスのカースト上位女子の優子から「いじめられてる?」と質問される。くらが認めると、「うちのグループにおいで」と言ってくれて、翌日から優子のグループで過ごすことに。ツラくても我慢するしかないと思っていたが、優子のおかげで居場所はほかにも作れることを知るのだった。 ■なぜ無視されていた? 今考えると「よくこんなこと面と向かって聞けたな…」って思います。 子どもの好奇心の恐ろしさよ…。今だったら絶対聞けません。 実際のところ、何で急に3人が謝ってきたのかわからないですが、当時は私がクラスで目立っていた優子ちゃんと仲良くなったからかなと思いました。 子どもながらに「権力」の庇護下にある恩恵を知りました(笑)。 ■理由を聞いて絶句…! ■隠れオタク爆誕! もう…、これはめちゃくちゃショックでした。 当時の風潮で「オタクはダサい」みたいな感じはあったのでしょうが、これ以降漫画好きは隠すようになりました。 外見を意識するようになったのもこの時からです。オタクに見えないようギャルに擬態してみたり、ダサいと思われないように気を遣いましたね。 今でも服は好きです! でもやっぱり不動の趣味は漫画アニメなんですよね…。心の底からオタクが染み付いているというか(笑)。今はSNSで漫画好きを公言できていて楽しいです! 何はともあれこの後の学校生活はとっても楽しかったです。優子ちゃんたちと遊んだり、この3人ともまた仲良くなれたり(仲良くなれちゃうのが子どものすごいところかもしれませんね)。 無視されていた期間はすっごくつらかったですが、いろいろ学んだことは多かったです。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月27日■これまでのあらすじ 小学5年生のくらは、学校で仲良しグループの間で無視されるようになった。そのつらさを母に訴えようとするが、母は姉の中学受験で忙しく、くらの気持ちをわかろうともしない。家でも学校でも居場所がなくなったくらは、かつて同じグループ内の友だちを無視していたことを思い出す。無視されて初めてそのつらさを痛感するのだった。その後、下校中にくらはクラスのカースト上位女子から話しかけられる。そして突然「いじめられてる?」と質問され…。 ■なんて思われるだろう…? ■「そこ」にいなくていい 優子ちゃんにズバッと聞かれた時は、子どもながらにとても恥ずかしくて、「やっぱり周りから見ていじめられてるのわかるんだ…」「ひとりぼっちって思われてるんだ…」と思い、心臓はドキドキバクバク、冷や汗もダラダラでした…。 優子ちゃんの言葉を聞いた後は「ぽかーん」としましたね。 大人になった今「子どもの時ってすごく狭い世界で生きてたなー」と思います。 私はラッキーなことに、その狭い世界で別の居場所を作ってもらえて、こんな解決法もあるんだと学べて、すごくラッキーだったなと思います。 すべては優子ちゃんのおかげ。 優子ちゃんが説得してくれたのかはわかりませんが、自然に受け入れてくれた友人たちのおかげで学校がとても楽しくなりました。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月26日■これまでのあらすじ 仲良しのグループ内でいじめに遭っている小学5年生のくらは母に精一杯のSOSを送るが届かず、母に期待することを諦めてしまう。それまでは姉の中学受験塾への送迎も一緒に行っていたが自室にこもるようになり、反抗期が始まる。当時放送されていた、仲良し母娘が出てくる風邪薬のCMを見て以前は「いいなぁ」と思っていたが、反抗期後は「気持ち悪い」と感じるように。同じものを見ても、その時の感情でまったく別の印象を抱くことを知るのだった。 ■何がいけなかった…? ■こんなにツラかったんだ… ■カースト上位女子から衝撃の質問 無視されるだけで、物を隠されたり校舎裏に呼び出されてリンチとかはなかったんですけど、本当にツラかったです…。 自分がやる側だった時は多少の罪悪感はあるものの、やられる側がこんなツラいなんて思っていませんでした。 とにかく休み時間が地獄…! グループの子のところに行っても無視されるし、ほかのグループの子たちに話しかけに行って「え? なんでこっちに来るの?」みたいな反応されたらと思うと怖くて…、結局机から動けずでした。 ある日、同じクラスの優子ちゃん(仮名)から話しかけられました。 優子ちゃんは運動と算数が得意でかわいくて、目立ついわゆるカースト上位女子でした。 小学生ってグループが違っていてもクラスの子全員の名前を覚えているし、関わりがありますよね。 優子ちゃんとも学校側で決めた班わけで同じだったりして、話したことはあるけれど違うグループの子という感じでした。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月25日■これまでのあらすじ 小学5年生のくらは最近、仲良しだった友だちから無視されている。自分はいじめを受けていると認識しつつも、母を心配させたくなくて黙っているが、ある日どうしても苦しくなって母に「学校に行きたくない」と言ってしまう。心配してくれると思ったくらだったが、母は姉の中学受験で頭がいっぱいのようで、くらに「バカなこと言わないで」と言って話を終わらせてしまうのだった。その瞬間、母と自分を結んでいた何かが壊れるのを感じたのでした。 ■母を諦める ■反抗期前後で感情に変化が ということで、私の反抗期は小学5年生から大人まで続きました…! 長すぎる…!(笑) 母に期待することを諦め反抗期が始まると、どうせ疎外感を感じるだけだと思って母と出かけなくなり、自室にこもるようになりました。 すると私に心の変化が…。 当時流れていた風邪薬のCMで仲良しな母娘が出てくるものがあったのですが、反抗期に入る前は「いいな」と思っていたのに、反抗期後は気持ち悪く感じるようになったのです。 人の心って不思議ですよね。同じものを見てもその時の感情で全く真逆になるのだと知りました…。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月24日■これまでのあらすじ 姉が中学受験をすることになり、塾の送迎などで忙しくなった母と次女のくらの関係はぎくしゃくしていく。そんなときに、学校で仲がよかったグループに無視されてしまう。家では母のそばにいたくて話しかけるが、母は受験勉強中の姉の勉強を見ていて、そんなくらを邪魔だと強く非難。するとくらは、母は姉の方が大切なんだと思い、自分には学校にも家にも居場所がないのだと思う。そして、自分はいらない人物だから「消えてしまいたい」と思い…。 ■SOSを受け止めてほしい… ■心配してほしい… ■母の一言で何かが切れた 母と私をつないでいた何かが、ぷつっと切れた出来事でした。 大好きな母に心配をかけたくない、いじめられているのを知られるのが恥ずかしい…。 そう思って我慢してきたけれどこの日、私は苦しすぎて、母に気づいてほしくなってしまったのです。そして私ができる精一杯のSOSを投げかけたのに、母には届かず…。 「あぁ…、この人に何を言ってもムダなんだな」と思いました。 この時のことは、今でもめちゃくちゃ覚えています。 それまでは母を嫌いと思うことはなく、ただ母の言動に戸惑いや憤りを少しずつためていたのだと思います。 それがこの時、ついに爆発してしまったのでした。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月23日■これまでのあらすじ 小学生の頃、姉が中学受験することが影響して、くらは母とうまくいかなくなる。その後小5になると生徒間でスクールカーストが生まれ、くらは2軍女子のグループに入るのだった。しかし、ある日突然くらはグループから無視されるようになってしまう。毎日がつらく学校も行きたくないくらだったが、母には絶対いじめられているなんて言えなかった。なぜなら母が知れば悲しむと思うから。さらにこんなつらい思いをするなら、子どももほしくないと思うのだった。 ■母のそばにいたいのに… ■お姉ちゃんの方が大切なんだ… タイミングが悪かったとしか言いようがありません…。 姉は6年生で中学受験の追い込み時期、姉妹のどちらが大事とかはなかったでしょうけど(と大人になった今は思う)、現状の優先順位は受験中の姉になりますよね。 学校でのことを知らない母から見れば、姉の大事な時期に邪魔をしている妹になりますからね。 悲しかったですけど学校でのことを母に話していないし、姉が大事な時期っていうのは私もわかっていたので、この時点では母を嫌いだとは思っていませんでした。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月22日■これまでのあらすじ 姉の中学受験がキッカケで、母との関係が変化。次女のくらは忙しい母の機嫌に振り回されていた。小5になると、生徒の間でスクールカーストの序列がハッキリしてくる。くらは2軍女子4人のグループにいたが、ある日突然彼女たちから無視されてしまう。くらは「コレは知ってる…イジメだ」と確信。なぜかというと、以前リーダー格の女の子にある友だちを無視するよう言われて従った経験があるから。そしてこれは因果応報だと思うのだった。 ■母には言えなくて… ■悲しませたくない 子どもの時、親との境界線が薄いというか…、私が「つらい」と母に言ったら母も「つらくなるんだろうな」と思っていました。 それも申し訳ないと思ったし、いじめられるような人間であるのが恥ずかしいと思ったし、子どもなりにプライドがあったんですよね。 この時の私にとって、まだ見ぬ自分の子どもが体験することは自分も体験することだと思っていたので、「もう2度とこんな思いはしたくない! 子どもなんていらない!」と思ったのを強く覚えています。 親と子どもは別人だし子どもがどんな体験をするのかなんてわからないのに、「もし我が子がいじめられたら…」と思うとつらすぎます。 我が子がどんな体験をするかわからないけど、常に「家には味方がいるんだよ」ってことは伝えていきたいです。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月21日■これまでのあらすじ 大好きな母が姉の中学受験で忙しくなってしまったことで、次女のくらへの当たりが強くなってしまう。夜に家でひとりでいることが怖くて塾の送迎に連れて行ってほしいと言い出したくらだったが、いざ行くと車にただ乗っているだけで退屈してしまい、母を苛立たせてしまう。またある日は母に結ってもらった髪型に「高さが違う」と言うと気分を害した母から自分でやるよう言われたので、翌日自分でやろうとすると母は怒り出すのだった。 ■私、大事にされてない!? 我が家はわりと放任主義でした。放っておかれすぎて「私のことどうでもいいのかな」と思ったりしていました。 でもきっと構われ過ぎていたらそれはそれで何か別の感情を抱いていたんだろうな…と。 あと別に「うちはいいって言われたよー」って普通に言えばいいのに、みんなと一緒の意見じゃないとなんだか恥ずかしかった多感な時期でした。 ■スクールカーストが… ■コレは知っている…! すぐ「今度は私が標的になったんだな」とわかりました。というのも前にも同じことがあったんですよね。 その時は別の子が標的になっていて、グループのリーダー格の子が「〇〇ちゃんムカつくよね、無視しよ!」って言い出して、リーダー格の子に嫌われたくなくて言う通りにしていました。 その時は2週間くらいで普通に話すようになっていましたが、いじめに加担していたのは事実なのでやり返されるのも因果応報…。 しかし、この時期は本当にきつかったです…。子どもの世界も残酷ですよね。 大人になればある程度自分でコミュニティを選べますが、子どもの時は「ここから逃げられない」「ここにいるしかない」「ここでうまくやるしかない」と思い込んでいました。 いじめ、絶対ダメ! 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月20日■これまでのあらすじ ごく普通の家庭に育ったくらだが、姉が中学受験をすることになったことで、下校後や夜にひとりで過ごすようになる。夕方までは自由を感じるが、夜にひとりとなると怖くて…。そこで母に頼んで、姉の塾への送迎に一緒について行くことにしたくら。しかし、ただ車に乗っているだけの時間は小学生には退屈で…。うっかり「ひま」と言ってしまったくらは塾の送迎やパート、家事に子育てで精一杯の母をイライラさせてしまうのだった。 ■やってしまった…! ■自分でやろうと思ったら… ■やってあげるって言ったのに!? やってあげているのに文句を言われたら、怒りますよね。当時はなんだか急にブチギレられたように感じて、「え…!?」と戸惑いましたが…。 くしを机に叩きつけられて怖かったです。でもコレは怒られておいて良かったかな…と、今では思います。できればもうすこし優しく怒られたかったけれど…。 そして翌日。昨日は自分でやれって言っていたのに、今日はやらせないと怒って…、なんなんだ!? 母親の不機嫌に翻弄(ほんろう)されていましたね…。 このお話は過去の体験をもとに大幅にフィクションを入れてます。創作物としてお読みいただけますと幸いです。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月19日■これまでのあらすじ 小学生の頃、姉が中学受験をすることになり、くらは家でひとりの時間を過ごすようになる。解放感を感じる反面、夜はひとりだと怖くて…。母と一緒に過ごす時間が減っていくが、もともとくらはお母さんっ子。忙しい母が機嫌が悪ければ、なぜ機嫌が悪いのか心配で母のことが放っておけなくなり、「自分が何かしちゃったかな?」と不安になってしまう。さらに母を心配すると怒られ、「お母さんは私のことが嫌いなんだ」と思い込んでしまうのだった。 ■これでひとりじゃない ■ついてきたけれど… ■母のイライラが爆発 大人の立場から見たら「だから言ったでしょ!」案件ですね。 夜、家でひとりで待っているのはやっぱり怖くて…。そこで、母に送迎に一緒に行っていいか聞きました。「車に乗ってるだけ」と言われても、一緒に行きたい…。 しかしついて行くと、やっぱり車に乗っているだけで退屈で…。思わず「ひまー」「お腹すいた」と言ってしまい、母はそれを聞いてイライラ。 姉がやっと車に乗ってきたと思えば今度は母と姉は勉強の話ばかりで、私は「家でひとりで待ってればよかった」と思うのでした。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月18日■これまでのあらすじ 小学生のくらは姉が中学受験のための塾に通い始めたことから、家でひとりで過ごす時間が増えていく。パートもしつつ、塾の送迎や家事もあった母はとても忙しい生活を送っていたため、くらと会話する時間もなくなってしまう。夕飯をひとりで食べたり、夜もひとりでお留守番をする日が多く、くらは寂しさを感じるように。また、この頃のくらはお母さんっ子で、母が不機嫌なときは「なぜ怒っているんだろう」「私何かしてしまったかな?」と不安に感じるようになってしまい…。 ■機嫌が悪い母が心配 ■心配しただけなのに… ■なぜ怒られてしまった? 母だってひとりになりたい時もありますよね。 うちの母は都合が悪くなったり説明するのが大変(面倒?)な時は黙るタイプでした。子どもの時はそれが嫌でした…。 でもそれで空気を読んで引き下がることが子どもの時は出来なかったのです。 しつこく食い下がると最終的には怒られました。 子どもの時は純粋に心配からの行動だったのですが、大人の立場からしたら「いい加減にしてくれしつこい!」となるのもわかります。でも子どもの時の私はそれに傷つきました。 お母さんは私と話したくないんだ、きっと私のことが嫌いなんだと思ったのです…。 次回に続く「家族がしんどかった話」(全36話)は12時更新!
2024年12月17日