玉川大学教育学部乳幼児発達学科を卒業時(2010年)に保育士資格・幼稚園教諭免許を取得。その後、ベンチャー企業でマーケティングなどを学び、2011年夏に長男出産のため退職。ベンチャー企業にて「すべての仕事の基本は文章を書くこと」と指導されたことが心に残っていたこともあり、2012年夏、フリーライターとしてデビュー。2011年13年17年生まれの3男児を育てながら、フリーライター・編集・ディレクターとして日夜研さんする日々を過ごす。映画好き・SF大好き(特にスタートレック)。現在は、さまざまな仕事を請け負いながら、保育士資格・幼稚園教諭免許をもつ、育児中の母であることで伝えられることをなるべく発信できるよう活動を進めている。
子どもにとって、「遊び」は成長に欠かせない重要なもの。心と体の成長に欠かせない“遊び”の本質を知れば、「遊ぶこと」への見方が変わるはずです。4回のシリーズに分けて、“遊び”について解説していきたいと思います。
大人気放映中の 『宇宙戦隊キュウレンジャー』 から、戦隊シリーズでは初となる長編ドラマCD 「『宇宙戦隊キュウレンジャー』泣かせろ! タマキュウ一座大一番!」 の発売が決定しました。 同作には、 岐洲匠さん (ラッキー)、 山崎大輝さん (ナーガ・レイ)、 榊原徹士さん (スパーダ)の他、M・A・O(ラプター)、神谷浩史(ショウ)、鈴木達央(チュウネンシャチュー)ら豪華声優陣も出演。TVシリーズの脚本も手がける下山健人氏による、完全新作の音声ドラマCDとして、2018年1月26日に販売開始します。 岐洲さん・山崎さん・榊原さんの3名の囲み取材で、ドラマCDの見どころなどを語っていただきました。 ■戦隊シリーズ初の挑戦は…「待ってました!」 ――ドラマCD化をすると最初に聞いたときには、どう思いましたか? 岐洲 :戦隊シリーズで初のドラマCDということで、最初に聞いたときは「僕が思っている以上にキュウレンジャーってがんばっているな」と感動しました。 山崎 :ドラマCDでは、キュウレンジャーのこれまでとは違った魅力に気づいてもらえるんじゃないかと思うので、皆さんのお手元に届くのが楽しみです。 榊原 :正直に言っていいですか? 「待ってました!」と思いました。キュウレンジャーは、これまでの戦隊シリーズではやってこなかった“新しいこと”をいろいろやらせていただいています。でも、「ドラマCD化」というのは驚きました。 しかも、レギュラーメンバー全員ではなく、僕ら3人だけ。さらにプロの声優の方々が共演していただけると聞いて、「どういう展開になるんだろう」と不思議に思っていたんです。そうしたら、「こう来るか!」と。いい意味で裏切られましたね。 ■いつもとは違う岐洲、山崎、榊原の演技を要チェック! ――今回のドラマCDの聞き所はどこでしょうか? 岐洲 :いつもとは違う僕らの演技が聞けるところですね。スパーダはそれぞれの家族の分まで演じているので、そこも聞き所です! プロの声優さんとのやり取りもぜひ楽しんでください。 山崎 :普段だったら映像ありきで聞こえてくるものが、今回、映像はなくて音と声だけなので、想像しながら楽しんでいただけると思います。「どんな顔でやってるのかな」「どんな怪人と戦っているのかな」とイメージを膨らませられるポイントがたくさんあります。 榊原 :レギュラー放送がはじまった当初に、家族について触れたことがあるんですが、今回のドラマCDではそれを掘りさげた内容になっています。キュウレンジャーの個性にも触れているので、そこが聞き所ですね。 ――楽しみにしている子どもたちとお母さん方に一言! 榊原 :キュウレンジャーらしいお決まりのこともあるし、 笑いあり涙ありの大騒動 が待っているので、楽しみにしていてください! ■3人から見た、それぞれの“いいところ”とは? ――声だけの演技をしている中でお互いに「ここがいいな」と思ったところはありましたか? 岐洲 :スパーダ(榊原)のアドリブがすごかったですね。スパーダのアドリブの次にナーガ(山崎)のセリフが入るんですけど、想像の10倍以上の長さのアドリブが続いていて…。 山崎 :しかも一人で何役ものアドリブをやっているので、僕のセリフをなかなか入れられなくて! 笑うのをこらえるのが大変でした。 榊原 :お聞きになるみなさんにも、そこで笑っていただければ最高ですね。 ――聞くのがますます楽しみになりますね! 山崎さんの声についてはいかがでしたか? 岐洲 :あったかな~(笑)。ナーガが怪談話をするシーンがあるんです。そこで「感情が出てないところがいい感じになっているな」ってスパーダが言うんですが、本当にゾクゾクするような、感情のないキャラクターを完璧に演じていましたね。 ――山崎さんから見たお二人はいかがでしたか? 山崎 :徹士くん(榊原)は、スパーダのキャラクターを生かしながら、徹士くんの得意のポジションにもっていくのがすごいなと思いましたね。めちゃくちゃおもしろかったんですよ。おもしろすぎて、僕もラッキー(岐洲)も次のセリフが出てこなくなったりして…(笑)。 ラッキーは、映像のときと一貫しているものがあって、「やっぱり、レッドなんだな」と感じさせられる部分が多かったですね。 岐洲 :でも、あれも徹士さんのおかげですね〜。 ――お二人からとても褒められていますが、榊原さんはいかがでしたか? 榊原 :2人は “色付け” がすごいなと思いました。僕たちは、それぞれの役を演じているけれど、今回は声だけなので、声に色を付けていかなければならなくて…。どんな状況でも対応できる柔軟性がすごいなぁと感じました。2人とも勘がするどくて怖いほどでしたね。 岐洲 :かみまくりましたけどね。 榊原 :いや、それは俺も! 山崎 :スパーダがかむとうれしかったもんね(笑)。 ■ヒーローはお母さん!? 少年時代の憧れヒーローは? ――少年時代憧れていたヒーローはいますか? また、憧れる存在になった感想も教えてください! 岐洲 :子どもの頃のヒーローは 「仮面ライダークウガ」 でした。戦隊だと「侍戦隊シンケンジャー」世代ですね。高校生になっても仮面ライダーも戦隊シリーズも見ていたので、ヒーローになれたときはとてもうれしかったです。 ――レッドに決まったときは、いかがでしたか? 岐洲 :レッドって決まったときにはホッとしました。“最終オーディション”という名前のオーディションが何回もあって。じつは、実際の最終オーディションの前に、母に「レッドで決まったよ」と連絡してしまっていたんです。そうしたらまた“最終オーディション”があって…ドキドキしましたよ。レッドになれたのは奇跡だと思っています。 ――それは、ドキドキしますね(笑)。山崎さんのヒーローは誰でしたか? 山崎 :もちろん、仮面ライダーや戦隊シリーズは見ていて大好きだったんです。でも、大人になって子どもの頃を振り返ってみると、僕の中のヒーローは 「お母さん」 だったなと思うんですよね。手のかかる子どもだったので、これから少しでも恩返しができていけたらうれしいですね。 ――いま、全国のお母さんが涙してますよ! ヒーローになったときはどう思いましたか? 山崎 :ヒーローになってからしばらくは、実感が沸かなくて…。子どもたちに「ナーガ!」と声をかけられるようになってから、じわじわと実感が沸いてきましたね。 ――東京ドームシティのシアターGロッソでも公演されていますよね。 山崎 :公演中に、子どもたちから劇場が揺れるほどの声で「がんばれー!」と言ってもらえると、 「僕たちは倒れたらいけないヒーローなんだな」 と身が引き締まりますね。 ――子どもたちみんなのヒーローですもんね。榊原さんのヒーローは誰でしたか? 榊原 : 「忍者戦隊カクレンジャー」 世代なのですが、その中の「ニンジャブラック」の立ち位置が異色で憧れていました。すごくかっこよくて、ニンジャレッドよりも好きだったんです。 いま、僕はカジキイエローを担当していて、マイスターであって星(スター)じゃないんですけど…。それでも「スパーダ!」って呼んでくれる子どもたちがいる。うれしいですね。 ――オリオン号の調理担当ですもんね。 榊原 : 「 誰だってヒーローになれる んだ」って僕が一番証明している と思っています。ヒーローは、料理人でもなれます! みんなヒーローになれる可能性をもっているんです。だから子どもたちにも「がんばれ!」って伝えたいですね。 インタビューの間もお互いの話にツッコミを入れるなど、仲良しな雰囲気を見せてくださった3人。それぞれの個性が光るドラマCDを聞くのが楽しみです! ドラマCD『宇宙戦隊キュウレンジャー』泣かせろ! タマキュウ一座大一番! 2018年1月26日販売
2017年12月20日多くの男子が憧れ、遊びに取り入れる ヒーローごっこ 。幼稚園・保育園の年少〜年中頃をピークに、常に何かと戦っていたり、◯◯レッドだらけの世界が生まれたり、元気な男子の象徴ともいえる遊びですよね。 「いつも最後はケンカになってしまう」「たまたま周りにいた子が叩かれて泣いている」など困ったことにもなりやすいヒーローごっこですが、実は男子操縦にはピッタリの遊びなんです。正義感を培うチャンスでもあるヒーローごっこで、 男子を操縦 するコツをご紹介します! ■正義感が培われる? 男の子が大好きなヒーローごっこ 悪と戦うヒーローは、何ヒーローが好きだったかで世代がわかるほど、長年愛されてきている正義の象徴。そんなヒーローに憧れる男子たちは、毎日◯◯レンジャーや◯◯ライダーになりきって遊んでいます。 戦い=暴力のようでヒーローごっこはあまりしてほしくないというママも多いですが、ヒーローはそもそも悪を倒す “正義の味方” 。正義感のある子に育ってほしいと思っているなら、ヒーローになりきってくれるのはいい兆候とも考えられます。 とはいえ、ただ戦っているだけでは正義感は培われません。戦い始めたら 「何を守っているの?」 と聞き出すようにしましょう。守りたいものがあることで正義感は生まれます。「地球」「悪者にいじめられている人」など答えはさまざまですが、「守るべきもの」を意識させることで、正義感を培っていけるはずです。 ■子どものしつけに遊びを大活用! ヒーロー男子、操縦のコツ ヒーローごっこを楽しんでいる時期は、ママにとってもうまく操縦できるチャンス! ヒーローごっこを利用した男子操縦のコツ3つを覚えておきましょう。 コツ1:「ヒーローなら◯◯しないよ」とさとす ヒーローになりきっていることを逆手にとって、「ヒーローなら何もしていない子を叩いたりしない」など、やってほしくないことはすべて「ヒーローならしない」と伝えましょう。「ヒーローは窓ガラスの近くで暴れない」なども使えますよ。 コツ2:「ヒーローなら◯◯するよ」と声がけ 「ヒーローならしないよ」が使えるのと同じように「ヒーローなら◯◯する」シリーズも有効です。「ヒーローは小さい子に優しくしてくれるよ」「ヒーローなら間違ったときには謝れる」などなんでも「ヒーローならするのに」と言うことで、いつもはやらないこともやるようになることも。大好きなヒーローがいる子は、嫌いな食べ物も「ヒーローなら」の一言で食べることもあるので、試してみてください。 コツ3:架空の敵を相手に活躍してもらう たとえばホコリを敵として、お掃除ヒーローとして活躍してもらったり、手についているばい菌を石けんで洗って倒したり、さまざまなものを「敵」に設定してヒーロー=息子に登場してもらいます。これ、ヒーローごっこにハマっているときには、とても効果的です。少し芝居がかりながら「大変! ホコリが集まって大きな怪獣になりそう! 助けて!」などと言うと、“◯◯戦隊”に変身して掃除してくれますよ。 ■ヒーローごっこ好き=暴力的な子という色メガネははずそう ヒーローに憧れるのは悪いことではありません。実際、小さい頃に見たヒーローに憧れて、大きくなってから本物の仮面ライダーになった俳優さんもいらっしゃいます。わが子が、仮面ライダーや戦隊ヒーローになったら…ちょっとうれしいですよね。 年中さん(4歳児)くらいになると、「俺、強いんだぜ!」と目に見えるものすべてが敵に認定されて戦い続ける子も多くいます。そうなっても無理にやめさせようとはせず、 操縦のチャンス ととらえて気のすむまでやらせてあげましょう。 戦いごっこを見守るときのポイントは、危なくないよう紙で作った剣のみを使わせたり、「頭や顔は狙わない」「戦いごっこをしていない子には何もしない」などの ルール を決めておくこと。ヒートアップしてきてケンカになりそうだなと思ったら一度止めて、戦う標的を別のもの、たとえば誰も遊んでいない頑丈な遊具などに変えてあげるのもいいですよ。 ヒーローごっこが好きなのは、強くてカッコイイ正義の味方にあこがれているだけ。ヒーローごっこ=暴力的というわけではありません。戦ってカッコよくなりたい気持ちを発散させるためにも、安全な場所で思う存分やらせてあげるようにしましょう!
2017年12月03日子どもが、なかなか寝てくれない、寝かしつけがうまくいかない、寝る時間が遅くなってしまって睡眠不足になっていないか不安、というママへ。今回は、男子を育てているなかで効果のあった寝てくれないときの対策法をご紹介します。ママのストレスが軽減する育児のコツ「睡眠編」をご紹介します! ■体を動かせない日は頭を使わせる 特にいつも元気のいい男の子は、雨の日や外遊びに行けなかった日など“体を動かせなかった日”は体力が有り余っているからか、なかなか寝てくれなくなります。 無意味に飛び跳ねたり、テンションがやたら高かったり…。元気のいい男子をもつママにとっても、雨止外遊びに行かれなかったことはストレスに感じているだけに、寝ないというおまけ付きだとよりイライラしてしまいますよね。 そんな体を動かせない日は、頭を使わせて疲れてもらいましょう。体を疲れさせるのは公園で何時間も遊ばなければならない彼らですが、頭=脳が疲れるのは早いケースも多いです。 たとえば、パズル。できれば本人に選ばせた柄のちょっとむずかしいパズルをやらせるとかなり頭を使います。 他にも、未就学児向けの“ドリル”を買っておいて、体力の余っているときにだけやらせてみるのもおすすめです。教育目的でなければイライラすることもなく一緒に楽しみながらできるのもポイント。 100均でも販売されているので要チェックです。絵本も、「◯◯を探せ」のような、頭を使って考える系のものを数冊用意しておくのもいいですよ。 ■睡眠導入のための静かな時間を取る作戦は無意味? よく保育園では、お昼寝前に絵本の読み聞かせ時間を取るなど“静かな時間”を作っています。また、子どもの寝かしつけのコツにも静かな時間を作る、とあることが多いですが、3歳を超えた幼児期の男子には無意味な時間になる可能性があります。 まず、そもそも静かにしてくれません。絵本を読むにもなんだかんだとリアクションしてくれるので静かとは言い難い状態になることも多いです。 静かな時間を作っても無駄なタイプの子は、真っ暗にして強制的に寝るスイッチを押すほうが効果的です。話しかけてきても「寝る時間」とだけ答えていれば、そのうち諦めます。] とにかく“寝るしかないと諦めさせること”がコツです。 「◯時には絶対寝かす」と決めてしまうのはママのストレスになることが多いので、厳格なルールにはせず、「◯時には寝てほしいな」という目標くらいにしておくことをおすすめします。 とはいえ、子どもは睡眠時間を多く必要とする成長段階にあるため、しっかり寝られるよう、そして早く寝かしてママやパパの時間を確保できるよう、ご紹介したコツも試してみてくださいね。
2017年11月17日お風呂面倒くさい、と入るのを渋ったり、きちんと洗わせてくれなかったりと、お風呂ひとつとっても大変な作業になることも多いもの。 保育園、幼稚園、学校、はたまた公園から帰ってきた子どもは、絶対にお風呂に入れたいですよね。「泥々のまま布団に入れたくない」というのは、ママやパパの共通した願いなのではないでしょうか。 そこで今回は、普段、ワンオペ育児で年長・年少・0歳を一気にお風呂に入れている私が会得した、お風呂タイムのコツをご紹介します。 子どものお風呂タイムに悩むママ・パパの少しでも助けになればうれしいです! ■お風呂もダンジョン化 まず、お子さんにはお風呂もダンジョンのひとつとして考えてもらえるようにするのがおすすめです。 一日を終えるためには必ず攻略しなければならないダンジョンです。お風呂も遊びの一環くらいに思ってもらえるよう、さまざまなお風呂遊びを教えてあげるのもお風呂タイムダンジョン化のコツです。 たとえば、プールで使うゴーグルを渡して目の届く限り潜って遊んでもらいましょう。 一緒に入る兄弟やママ・パパのお尻が見える…。ただそれだけのことでゲラゲラ笑いながら遊び続けてくれます。 潜るためには体をキレイにしなければならないというルールを作っておけば、一生懸命体を洗ってくれるようにもなって一石二鳥です。 他にも、桶をひっくり返して湯船に入れて空気をボコッと出す遊びも子どもは大好きです。 風呂用のおもちゃがなくてもたくさん遊べるので、あれこれ工夫してお風呂をダンジョンとして楽しめるようにしていきましょう。 ■週の大半は泥が落ちていればOK 年長くらいになると自分で体を洗えるようになって、「もう自分でやるから!(やらないで)」と言い出します。 2人目以降だと、年少あたりから洗うようになる子もいますよね。ただ、手が離れるのはうれしい反面、「本当にきちんと洗えているのだろうか…」という問題も出てくるのが悩ましいところです。 そんな時期に突入したら、毎日ピッカピカにならなくても、週に何日か「ママ(パパ)にも洗わせて」とお願いしてゴシゴシ洗ってあげればOKと考えておくとストレスが溜まらなくなります。 週の大半は、体全体に泡がついていればOK。湯船に浸かるだけでもけっこうキレイになるものです。 一緒にゆっくりお風呂に入れる日にしっかり洗ってリセットしてあげることだけ忘れずに過ごしていれば大丈夫ですよ。 ■入浴剤でごまかすと気持ちがラク 子どもの入ったあとのお風呂は、直視するのが恐ろしい状態になることも多いですよね。 特に、潜って遊んでいるとなんだかわからないものが浮いていることも…。そんなときは入浴剤を入れてごまかすと気持ちがラクになります。ママやパパが後から入るなら、入浴剤も後入れするのがおすすめです。 今は大変でも、実は一緒にお風呂に入れる期間は長い人生の中でほんの少しの時間です。 私も、年長の長男の体を洗いながら、「こうして洗ってあげられるのもあと何年だろう」と考えると寂しいような気持ちになり、今のこの大変な時間が急に愛おしく感じることがあります。 慌ただしく、イライラしがちなお風呂タイムですが、子どもとの愛おしい時間と考えて楽しめるようにしてくださいね。
2017年11月16日子どもを育てていると毎日繰り広げられるのが、「片付けなさい!」の声掛けから始まる親子の戦いです。すんなり片付けをしてくれればいいのですが、遊びをなかなかやめなかったり、片付け途中で別のおもちゃに興味がそれて手が止まったり…、とお片付けはママの悩みのタネになりやすいもの。 特に男子は、お片付け開始のスイッチが入るまでに時間がかかり、大作をせっかく作ったのに壊したくないと言い出すなど、「もぉ!」となることも多いのではないでしょうか。 そんな男子たちにお片付けをさせるためのコツは、“単純化”です! ■収納は「単純にする」のがポイント 子ども一人ひとりの個性があるので一概には言えませんが、多くの男の子は女の子よりも“単純”な子が多いように見受けられます。 そんな男子の特性に合わせて、収納も単純にしてあげると自分で片付けしやくなり、出したおもちゃなどをしまってくれるようになります。 保育園や幼稚園の部屋を見てみると、物の置き場が決まっていて、それぞれ何を置く場所なのか書いてあることも多いかと思います。 子どもにとって「わかりやすい」「しまいやすい」環境を作ってあげることが、“片付けができる子”になる第一歩なのです。 また、基本的に男子は“雑”なので、ざっくり「ここには◯◯を入れる」と決めたら多少その中がごちゃついていても気にしないようにしましょう。 箱のフタや扉がしまっていないことが気になるときには中に入れるものの量を減らすか、大きめの収納に変えてどんなにごちゃごちゃ入れてもフタや扉がしまるようにしておくとストレスが軽減されますよ。 ■残したいものを置くエリアがあるといい 男子は、ブロックや線路、工作で大作を作ったり、こだわって細かい部分まで作り込んだりすることもよくあります。 そんな大作たちは「片付けなさい」と言ってもかなり抵抗され、なかなか片付けてもらえません。 そこで、作り込むことの多い子の場合には、「ここは残しておいてもいいよ」というエリアを作ってあげるとお互いに気持ちよく片付けができるようになります。 「エリアからはみ出るものは片付ける」とはじめから決まっていれば、枠からはみ出ないように作り込むなど工夫をし始めるようになっていき、その姿に成長を感じることも。 ただ、片付けが面倒なときにそのエリアに放り込んで「はい、終わった」というズルをするようにもなるので、あくまで作り込んだものだけ取っておけるエリアとして伝えておくことをおすすめします。 ■ルールがあるのも◎! でもルールの内容には気をつけて 「夕飯の前に片付ける」「自分の遊んだものだけでなく兄弟が使ったものも協力して片付ける」など簡単なルールを作っておくのも◎です。 特に、年齢の近い兄弟がいると、どれが誰の使ったものなのかわからなくなることも多々あります。 そして大体出ているもの全てをみんな一回は使って遊んでいるので“使ったものをしまう”“出した人が責任をもつ”というルールは崩壊します。 我が家でも兄弟で遊ぶようになってすぐに、そのルールは「兄が出した」「弟が遊んだ」という兄弟ケンカが多くなったため、そのルールは早々にやめました。 片付けの目的は、家をキレイにすること。そのために、子どももパパも含めて“みんなで協力して片付けをする”できるようにルールや収納を考えていくのがおすすめですよ。
2017年11月15日認可保育所の4月入所申込みは、11月頃から一斉にスタートします。ただし、各自治体によってスタート時期は異なり、申込み用の資料配布の時期や場所もさまざまなため、事前にしっかりリサーチしておくことが大切です。 来年度、認可保育所への入所を検討・予定している方は、申込みについての基本情報をしっかり押さえて「うっかり申込み忘れてしまった」ということがないようにしておきましょう! ■認可保育所の4月入所申込みとは? 認可保育所とは、国の指定する基準をクリアし、各地方自治体(市区町村)によって認められた保育園のことを指しています。入園=入所するには、各自治体に申込みをして入所を承諾されなければなりません。 そのため、どんなに通いたい保育園があっても、認可保育所の場合には、自治体に申込みをしなければならないのです。 自治体が管理しているため、4月スタートとなる“◯年度”というくくりで運営されています。 0・1・2歳の乳児は、年度が切り替わり学年が上がると受け入れ人数も多くなるため4月入所を狙って申込が集中しやすく、また、入所もしやすい時期となっています。 申込み後は、それぞれの家庭の点数をつけて優先順位が決められるため、入所が決定するまで時間がかかります。4月入所にも関わらず11月頃の受付となっているのはそのためです。 ■保育所申込みの基本情報 保育所に申込みをするためには、各自治体が配布している申込用紙を入手しなければなりません。 各自治体のWebサイトでPDFがアップされていてプリントアウトすることも可能なケースもありますが、基本的には役所の担当部署や出張所、各認可保育所の受付で配られているものを取りに行きます。 どこで入手ができるか、いつから配布されるのかは、自治体に問い合わせをしましょう。 申込みに必要な用紙には、勤め先で記入してもらわないとならないものもあります。自営業でない限りは、会社に提出し記載をしてもらう時間も考えて、早めに書類を手に入れておくのがおすすめです。 また、自治体によっては、入所申込みのための説明会が開催されることがあります。書類の書き方などを教えてもらえるため、「どうしたらいいかわからない」という方は、説明会に参加することも検討してみましょう。 <大まかな申込み用紙配布時期と申込み時期> ・申込み用紙配布時期:10月中旬〜 ・申込み時期:(パターン1)11月1日〜15日(パターン2)11月下旬〜12月初旬、など ※自治体によって異なるため、必ず申込みをする自治体に確認してください。 保育所に入れないと仕事ができなくなってしまうため、共働き家庭にとって入所申込みは最重要課題です。 「どうしたらいいのか」「点数制の仕組み」など気になることがあったり、相談したかったりするときには、遠慮せずに各自治体窓口へ行くようにしましょう!
2017年10月20日幼稚園の面接は、子どもが主役になるものです。でも、パパやママと離れたことがなかったり、緊張する場が初めてだったりと、子どもにとって大きな試練となることも。 当日、子どもができるだけ“安心して”過ごせるよう、できるだけ事前に練習できることは、練習しておきましょう! 幼稚園面接対策・子ども編は、子どもと一緒にやっておきたい事前練習についてまとめました。 ■まずはパパやママと離れる練習から! 多くの幼稚園で、面接の際はパパやママと離れて遊ぶ様子を見られます。面接までの待ち時間に行われることが多く、受付を済ませるとすぐに引き離されることも多いです。引き離しは、無理強いはせずにパパやママも一緒に遊んでOKなケースと、完全別室待機で泣いていても引き離されるケースとがあります。 そのため、できれば、パパやママと離れて遊ぶ経験をどこかで練習しておくようにしましょう。一時保育の利用などが理想ですが、友人や子どもたちの祖父母のいる実家に預けるのも一手です。一時でもパパやママの手から離れる経験をしておくと、面接当日の子どもの不安も軽減できます。 ■面接の練習もしておくと安心 面接では、子どもにも質問が投げかけられることがあります。内容はカンタンなものばかりですが、事前に軽く練習しておくと安心です。たとえば、お名前を言えるようにしておく、年齢を言えるようにしておく、「今日は誰と来たの?」と聞かれたら何を答えればいいのかを一緒に考える、などの練習がおすすめです。 面接の場にいったら「こんにちは」と挨拶するように教えておくのもいいでしょう。子どもにとっての初めてを減らしておくと、当日ハラハラすることも少なくなるはずですよ。 ■本番でできなくても怒らないで 子どもは本番に弱いものです。練習ではあんなにできていたのに、本番になったら急にできなくなる、ということもよく起こります。幼稚園側はそのことも十分承知しているので、本番でできないからと言って怒らないであげてください。 初めての場で緊張するのはパパやママだけではありません。子どもだって緊張しています。未就園児向けイベントで幼稚園に何度も行ったことがあるとしても、面接という場は初めての経験になるので、いつもと違う雰囲気に泣いてしまうかもしれません。 練習した成果が出せたら、それはとてもすごいことです。できなくて元々、「挨拶はできた」「名前は言えた」「年を指で示せた」それだけでも十分だと考えて、褒めてあげましょう。 ▼子どもへの質問には代わりに答えないようにする 先生は子どもに接するのが上手です。たとえ、パパやママの服に顔を埋めていても、先生が子どもに話しかけているときには、代わりに答えたりせず子どもの回答を待ってあげましょう。 「こうなったら絶対答えないだろう」と思っていても、先生の誘導に、思いがけず子どもが反応するかもしれません。“幼稚園面接は子どもが主役”ということを忘れずに! パパやママにとっても一大イベントとなる幼稚園面接ですが、子どもにとっても、大きなイベントです。 緊張もするし、疲れもドッと出る可能性があります。面接が終わったら、「よくがんばったね」と抱きしめてあげてください。 「幼稚園っていいところだな」と子どもが思って終えられるよう、事前の練習を含めて対策していきましょう!
2017年10月20日幼稚園の入園願書を提出すると、すぐに行われるのが面接です。受験や就活のときなどこれまで自分が面接を受けることはあっても、幼稚園の面接は“子どもがメインとなる面接”。自分のときとは違った緊張感があるものです。 まずは、面接に向かうときに気になる持ち物や服装など、基本の部分を押さえておきましょう。 ■面接に進めた=ほぼ入園は決まっている? お受験幼稚園ではなく、地域にある私立幼稚園の場合、面接に進めていればほぼ入園は決まっていることが多いです。入園が決まるタイミングは以下のケースが多いため、入園を希望する園がどの方式を採っているかを事前にチェックしておきましょう。 ・願書の受付数が決められていて、願書を出せた=入園決定となる ・願書の受付後、面接に進めない人or進める人にだけ連絡がきて、面接に進めた人=入園決定となる ・面接後に合否の発表が行われる ■持ち物は余裕をもって準備しよう 願書と一緒に渡される用紙に、面接当日の持ち物が記載されているため、まずは指定されているものを忘れないように気をつけましょう。特に、子どもの上ばきや大人用のスリッパは忘れやすい物です。前日の夜に準備していて、「用意し忘れていた!」とならないよう、遅くとも直前の週末までには、持ち物を確認して準備しておくのがおすすめです。 <持ち物例> ・子どもの上ばき(上ばきの指定がない園であれば、入園後にも使えるバレエシューズなどがおすすめ) ・保護者のスリッパ(“ザ・お受験スリッパ”のような紺や黒のヒールのあるようなものでなくてよいが、地味な柄や色味のものを選んでおくと安心) ・必要書類(面接時に持ってくるように指定のあったもの) ・筆記用具(大人用) ・面接後に渡される書類を入れられる袋やファイル(A4サイズの書類がしっかり入る手提げ袋があると安心) ■どんな服装で行けばいい? 幼稚園の面接時の服装は、指定は特にないことが多いです。なかには「平服可」とされている園もありますが、カジュアルな服装ではなくきれいめな服装を意識するようにしましょう。 ▼パパ・ママの服装 パパはスーツ、ママもスーツやそれに準じた服装でいれば、間違いありません。スーツでない場合でも、ジャケットを羽織る・ジーンズは避ける・スニーカーではなく革靴を履く、という基本を押さえておけば、浮いてしまうことはないでしょう。 ▼子どもの服装 子どもの服装も、パパやママの服装に合わせてキレイめな格好をしておくと安心です。普段着慣れない服装に緊張してしまったり、着たくないと出掛けに駄々をこねられたりしてしまう可能性もあるため、事前に何回かキレイな服装をしてのお出かけなどをしておくのがおすすめです。 <男の子> 長袖シャツ(白・水色)、ズボン(膝丈・ロングは問わないが、スーツに合わせるような材質のもので、紺・黒・グレー)、ベストもしくはジャケット(紺・黒・グレー)、靴下(白・黒)、靴(黒の革靴がベスト・スニーカーの場合は新品同様にキレイなもの) <女の子> キレイなスカートとブラウス(白)/落ち着いたワンピースに靴下(白)またはタイツ(黒・白)、靴(黒・ラウンドタイプの革靴など) 持ち物と服装に迷ったときには、“落ち着いた色・形”を選んでおけば問題ありません。準備ができたら、次はいよいよ面接本番の対策をしましょう!
2017年10月19日お受験の必要な有名私立幼稚園ではなく、地域の私立幼稚園に通わせたいと考えるママやパパにとって、入園願書の受け取りから提出まで、幼稚園から発信される情報や周囲のママ友・パパ友から聞く情報を頼る他なかなかないのが現実です。 でも、願書を書きながら「これって大丈夫?」と心配になっても、なかなかスッキリ解決できなくて困ってはいませんか? 今回は、幼稚園教諭免許を持ち、現役幼稚園生ママライターである私が、願書の書き方についてポイントをご紹介します。 そもそも願書っていつから配布されるの?早く取りに行ったほうがいい? 私立幼稚園の願書配布は、各都道府県の私立幼稚園連合会によって決められており、東京では、例年10月15日が願書配布日として指定されています。また、幼稚園が願書を受け付けられる日も決まっていて、東京では11月1日からとなっています。 この決まりは、「この日から配布・受け付けをしていいよ」という日なので、園によって日程が別途定められている可能性もあります。事前に配布日や時間を幼稚園に問い合わせておき、しっかり受け取れるようにしておきましょう。 幼稚園の願書を書くときの大切な5つのポイント 願書を書くときには、以下の5つのポイントを押さえて書くようにしましょう。 ■ポイント1:丁寧に書く 当たり前のことではありますが、丁寧に読みやすい字で書くことが大切です。特に、子どもの名前、住所、電話番号は枠内に大きめに書くようにしましょう。 ■ポイント2:電話番号は連絡のつくものを! 願書に記載する電話番号は、連絡の取りやすい番号を載せるのがポイントです。自宅と携帯電話の番号をどちらも記載できる場合には両方書きます。 また、携帯電話の番号には最後に(母)または(父)と誰につながるのかを書いておくと親切です。 ■ポイント3:子どもの様子や教育方針を書くときには夫婦で話し合ってみよう 幼稚園の願書には、普段の子どもの様子や性格、好きな遊び、教育方針などを書く欄が設けられているケースも多く見られます。 子どもの好きな遊びは、室内遊びと外遊びそれぞれでの好きなことを書くと、子どもの姿が伝わりやすくなります。 また、長所と短所は裏返しであることが多いので、どちらかが書けなくて困ったときには「長所は元気なところ。短所は静かな場が苦手なところ。」などのように同じことを別の面から見てみるのがおすすめです。 こうした欄があるときには、ママとパパとで話をしながら書くことを決めるようにしましょう。 ■ポイント4:備考欄・配慮してほしいことに書くのは“要望”ではない 備考欄や配慮してほしいこと、という欄があると「早生まれなので、他の子と比べてできないことも多いかもしれませんが見守ってください」「甘えん坊だから厳しくしてください」と要望を書きたくなってしまうかもしれませんが、それはNGです。 あくまで備考として記載するのは、アレルギーや、医師からの指示があるような事柄のみ。要望を記載すると「子育てを幼稚園に丸投げしようとしている」と受け取られかねないので、願書には記載しないようにしましょう。 ポイント5:写真選びは“誰が写っているといいのか”で考えよう 添付する写真は、写っている人物が子どもだけの写真がいいのか、家族の集合写真がいいのかを事前に確認しておきましょう。願書についている写真を見て、入園前に子どもの名前と保護者の顔を一致させておく園もあります。 可能な範囲で園からのお願いに対応するようにしましょう。また、剥がれてしまったときに備えて写真の裏に名前を記入しておくのもおすすめです。 無事入園が決まるまではドキドキしますよね。願書提出後に行われる面接の対策は、次の記事でご紹介しているので、よかったらチェックしてみてください!
2017年10月11日子どもはどこへ行っても“遊ぼう”とします。それが、レストランでもおしゃれなカフェでも、駅でも、スーパーでも、「何かおもしろい遊びはないか」探しているのです。 でも、そこで遊びがうまく見つけられないと「つまらない」「帰りたい」「ねーねーねーねー」と大きな声を出し始めます。つまり、遊びさえ見つかれば文句を言わない(ことが多い)といえます。 子どもがいつでもどこでも遊べる“遊びの天才”になるとママやパパもラクになります。 遊びシリーズ最終章である第4弾では、“遊びの天才”の定義やママとパパがしてあげられることについて解説します! いつでもどこでも遊べる力はすごいスキル 子どもはいつでもどこでも遊んでいるように見えますが、実は“いつでも・どんな場面でも”遊べる力は、大人になるとなかなか身につけられないスキルです。 「あのおもちゃがないと遊べない」「遊具がないと遊べない」のではなく、その場にある物を上手に使ったり、時には身体と頭だけを使って遊びを生み出したりできるのは、大人も学びたい応用力だと言えます。 その場その場で遊びを考え出す力は、応用にあたるスキルなので、基本となる“遊び”の力がついていないと、身につけられません。まずは、本質的な遊びをたくさん経験して、遊びのなかで工夫していくことを覚えることが大切です。 遊びの天才を育てる方法 第1弾でも解説している「遊びの本質」を知り、たくさんの遊びの経験をして、自分で考え工夫する力を養っていくことで、遊びの天才が育っていきます。 ここでポイントとなるのが、子ども自身に考えさせて工夫して遊びを発展させていく経験を積ませることです。 はじめのうちは大人が一緒になってやったりお手本を見せたりすることも大切ですが、なるべく自分でできるように促していくことで、「遊びを作り出す」力がついていきます。 ママやパパができること ママやパパができることは、「自分でやってごらん」「自分で考えてみてごらん」「◯◯はどうしたらいいと思う?」という質問を多くするように心がけることです。遊びの天才になるには、自分で考えてたくさんの経験をすることが必要です。 子どもは、はじめはうまくできなくても、あれこれ試すうちになんとなくできるようになっていくもの。“手を出しすぎないように”気をつけて、子どもにどんどん挑戦させてみましょう。 “遊び”から子どもたちはたくさんのことを学んでいます。 日がな一日遊んでいる子どもは、ずっと何かを学んだり、考えたり。それは、新たなスキルを身につけ続けている状態なのです。 子どもの遊びの大切さを見直して、いつでも楽しく遊べる“遊びの天才”になれるようサポートしてあげてみませんか?”
2017年09月10日子どもと一緒に遊べていますか? しっかり遊びをサポートできていますか? これまで【シリーズ・遊びも丸ごと脳育】として、第1弾 「子供は砂場で遊んでいるわけではない!」 第2弾 「脳を育てる遊びのサポートとは」 で遊びの本質的な意味や先生たちがやってくれていることなどをお伝えしてきました。 しかし実際に家でやってみよう! と思うとなかなか難しいものです。そこで、今回は第3弾として、理想の“遊び”サポートが自宅でできる上手な後押しの仕方をご紹介します。 「子どもと一緒に遊ぶのが苦手」「どう遊んでいいかわからない」という方もぜひ参考にしてみてくださいね! 何をしたらいいかわからない! とお困りの方は… 子どもと遊ぶときに「何をしたらいいかわからない」という方は、以下のような会話を遊ぶ前にしてみてください。子どもが本当にあなたに求めている遊び方が見えてくるはずですよ。 子ども「一緒に遊ぼ!」 大人「いいよ、何して遊ぶ?」 子ども「ブロック!」 大人「ブロックで何するの?」 子ども「車を作る!」 大人「車を作って何がしたいの?」 子ども「走らせて競争するの」 一緒に遊ぼうと声をかけてくるときには、子どものなかで何をしたいかが決まっていることが多いです。決まっていないように見えるときでも、何かしら「◯◯がしたい」という考えをもっているので、できるだけ具体的にやりたいことを聞いてみましょう。 自分が何をすればいいのかがわかり、「どう遊んだらいいかわからない」ことも少なくなっていきますよ。 「おもちゃを用意すればよし」ではない 子どもと遊ぶためには、まず「どのおもちゃで遊ぶかを考えて用意してあげなくちゃ!」と意気込む方も多いですが、本質的な遊びを追求していきたいなら「おもちゃをただ用意する」だけではダメです。 大切なのはたくさんおもちゃがあることではなく、「そのおもちゃを使ってどんな遊びを実現するのか」です。 おもちゃが大好きな子どもたちですが、実はおもちゃがなくても子どもは遊べます。 おもちゃという魅力的な見た目の手頃な物があるとそれで子どもは遊びたがりますが、本当にしたい遊びは何なのかをなるべく引き出して、その遊びを一緒にしてあげるようにしましょう。 子どもの興味を伸ばす工夫って? 子どもの興味を伸ばすには、余白を残してあげることがポイントとなります。余白を残すとは、すべてを大人がやってしまわずに子どもにやらせるところを残しておくということ。 遊びなので、使うのはおもちゃなど、危なくないものを使うことが多いため、子どもに体験させるには絶好のチャンスです。 徐々に遊びを本格化させていき、リアルな道具を使うようになっていく下準備にもなります。 おままごとなら、実際にさせたいお手伝いの練習と思ってあれこれさせてみるのもおすすめです。 お皿をシンクへ戻す、材料を切る、野菜を洗う、など「お皿洗わないと次使えないよ」「人参はこうやって切るんだよ」と伝えて、思う存分やらせてあげます。 年齢も大きくなり慣れてきたら本物の包丁を使って体験させる、と遊びから発展させることもできます。 子どもにとってはおままごとの人参だろうが、ホンモノの人参だろうが同じように遊びの延長として捉えてくれます。 こうしてリアルと遊びをつなげる経験をすると、興味のあることもグンと広がり伸びていくようになるのです。 家での遊びのサポートは、先生のようにしっかり環境を用意したり、遊びの内容を見定めて次なる一手を考えたりするのではなく、「子どもが何をしたいのかを把握する」ことと、「どれだけリアルに結びつけられるか」がポイントです。 それを続けていくうちに、子どもはいつの間にかどこでも遊べる“遊びの天才”になっていく可能性が生まれます。 次回、第4弾では、“遊びの天才”ってどんな子どものことなのか、ママやパパはどうしていってあげたらいいのかをご紹介します!
2017年09月09日子どもを地域にある私立幼稚園に通わせようと考えているお家にとって、9月は幼稚園で開かれる説明会に行かなければならない大事な時期。 上の子と同じ園に行かせるなら説明会への出席も不要なケースも多いですが、第一子を通わせるときやはじめて通わせる予定の園へ行くときには、ママとパパもドキドキしますよね。 地域に私立幼稚園がいくつもあって、どこにするか悩んでいるときに、“我が家に合った幼稚園”を見つけるコツをご紹介します! 通園しているママたちを見ると園の雰囲気がわかる A園とB園で迷っているとき、「どちらもいいところがあるけれど、より我が家に合った幼稚園はどちらなのだろう」と悩んだら、通園しているママたちをチェックしてみましょう。チェックしたいポイントは「服装」と「挨拶の様子」の2つです。 ママたちの服装から我が家に合っているかがわかる 我が家に合った幼稚園=ママに合った幼稚園とも言うことができるほど、ママにとって居心地がいいかどうかは幼稚園選びのカギとなっています。(送迎やイベントへの参加はパパが中心になる場合には、パパの参加率を見るようにしましょう) “ナチュラルな服装のママが多く自分に合っている”“通園時はみんなキレイめの服装をしているから、園の指定があるのかもしれない”“部屋着っぽい服でも通園できるくらいラフな園なんだな”“働いているママも多いのかスーツっぽい服装をしている人もチラホラ見られる”など、服装をチェックするだけで、園の様子が把握できるのです。 できれば数日、時間を少しズラしてチェックすると、いろいろなママの様子が見られるのでおすすめです。 挨拶の様子 ママ同士や先生との挨拶の様子も見てみましょう。ママ同士で元気に「おはよう!」「どうも~」と挨拶を盛んにしていたり、仲間同士で集まっておしゃべりしていたり、先生とのご挨拶はあってもママ同士はペコリと頭を下げるだけであまり絡んでいなかったりとさまざまなパターンが見られるはずです。 挨拶が盛んだからいい幼稚園、ママ同士の挨拶がないから悪い幼稚園、というわけではありません。あくまで、我が家に合っているかどうかの相性を確認する目的で、様子をチェックするようにしましょう。 幼稚園の始業時間である9時前後に幼稚園の前を通りかかってみると、今通園している子どもたちやママたちの様子が見られるので、お散歩がてら行ってみましょう! 行事の内容をチェックしてみよう 幼稚園を選ぶときには、その園がどんな幼稚園なのかをチェックする必要がありますが、教育目標や園の方針などを見ても「本当にどんなことをして過ごしている園なのか」まではわかりにくいところがあります。 そこで、説明会などで「どんな行事があるのか」を質問したり、もらった資料に書かれていたりしないかをチェックしてみるのがおすすめです。 運動会・お遊戯会・展覧会・おもちつき・クリスマス会などは多くの園でもあるため、できるだけ“その園ならでは”の行事に注目するようにしましょう。 たとえば、お泊り保育があるなら「どこでお泊りするのか、どんなことをするのか」を聞いたり、どんな行事なのかイメージがわかない行事名があれば「どんな行事なのか」質問したりしてみます。 一歩踏み込んだ質問をすると具体的にイメージが湧き、どんなことをする園なのかがわかってくるはずです。 通園している(いた)ママやパパの話を聞いてみよう 我が家に合った幼稚園を選ぶときに、もっとも頼りになるのは通園している(いた)ママやパパの話です。もし、身近に通園している(いた)ママやパパがいるときには、実際の様子を聞いてみるようにしましょう。 また、近所に知り合いがいなくても、公園などで下の子を遊ばせている現役通園ママに出会える可能性もありますよ。「実は幼稚園選びで悩んでいて…」と勇気を出して話かけてみましょう。 幼稚園選びは悩むことも多いですが、過ぎてしまえば幼稚園に通う3年間はあっという間ですし、子どもは環境に馴染むのも早いため、「一生が決まってしまう…」と思い詰めすぎる必要はありません。 「できるだけ、我が家に合った幼稚園を選べるといいな」くらいに考えつつ、9月の説明会ラッシュを乗り切り、幼稚園を選んでいきましょう!
2017年09月07日■保育所や幼稚園の先生がやっている“遊び”のサポートを知ろう 「保育所や幼稚園にいる先生たちは、毎日子どもと遊んで過ごせていていいなぁ」と思ったことはありませんか? でも、先生たちは遊びの中でさまざまなことを考え、子どもの成長のために多くの工夫を凝らしながら過ごしてくれています。 今回は、そんな先生たちが行ってくれている“遊び”のサポートについてご紹介します! ■先生はただ一緒に遊んでいるわけではありません! 先生たちは、ただ子どもと一緒になって遊んでいるわけではありません。一緒に思いっきり遊んでいるように見えて、子どもたちに危険が及んでいないか、お友だちと揉めている子はいないか、遊びに参加できていない子はいないかなど、さまざまなことに気を配りながら動いています。 また、そうした注意を払っているだけでなく、“遊び”のサポートもしています。 サポートをするためには以下のポイントで遊びを見ています。 ・今やっている遊びをどう発展していけるか ・もっと楽しく遊べるためには、何が必要か ・子どもたちの興味関心に沿った次の遊びはどんなものがいいか 同じ年長であっても、子どもたちによって成長の度合いも興味の対象も変わってきます。“去年と同じ”、“前に年長の担任をしたときと同じ”にはいきません。 目の前の子どもたちの様子をしっかり見ながら、“遊び”に本気で向き合ってくれているはずです。 ■遊ぶためには環境が大事 “遊び”のためには環境がとても大事な役割を担っています。環境とは、物の用意や、遊ぶ場所・時間の確保はもちろん、遊びのアイディアを教えたり、みんなで一緒に過ごすときの遊びとして取り入れたりすることも含まれます。 たとえば、おままごとをしたい子どもがいるところに、キッチンセットやお皿、野菜などの“おもちゃ”を用意しておくのも環境を整えることになります。 一方で、あえておもちゃを用意せず、キッチンセットが作れるような箱を置いておいたり、折り紙やクレヨンなどの道具を出しておいたりすることがあります。 そして子どもたちから「フライパンがない」「お野菜がない」と言われたら、「これで作ってみたら?」「こうするとキャベツになるよ」と提案したり、やって見せたりして作るところから遊びをスタートするよう促すのです。 これは、おままごとという、ひとつの遊びをするために準備するとことから“遊び”として取り組むための環境準備の一例です。 さらに先生たちは、遊びが始まってからも、作り方で困っていたら声をかけてアドバイスをしたり、新たな道具を出したりと“遊び”を発展させ、より楽しめるようにサポートしています。 ■用意の難しさ 上記の例のように、おもちゃを用意するパターンと、道具を用意するパターンなどを変えていくには、年齢やそれまでの子どもたちの活動から考えていかなければなりません。 年少の初め頃には、自分で考えておもちゃを作りながら遊びを発展させていくのは難しいことが多いため、予めおもちゃとして用意しておきますが、年長には道具だけを用意しておくなどの変化です。 また、工作が好きな子どもが多く、何かを作って遊んでいることが多いときには、なるべく自由に作れるよう材料を集めておいたり、分類して置いておいたり、作った物を置く場所を設けておくなどの“環境”を用意します。 この用意によって、子どもたちの遊びの幅も変わってきますが、うまくハマらないと遊びがすぐに終わってしまう可能性もあるため、環境を用意することはとても難しく、先生たちも試行錯誤の中で準備してくれています。 一言に遊びのサポートといっても、先生たちはさまざまなことをしてくれています。 環境の用意という点に目を向けて保育室や外遊びのおもちゃを見てみると、先生たちの工夫が感じられるはずです。 次回、第3弾では、それらのアイデアを自宅の遊びで取り入れる方法をご紹介します!
2017年08月19日■子どもの“遊び”の本質を知れば“遊ぶこと”の見方が変わる?! 子どもたちが思いっきり遊んでいる姿は微笑ましかったり、「あの頃に戻って本気で遊べたら…」と思ったりすることはありませんか? 子どもはいつでもどこでも遊べて、常に遊んでいるように感じられますが、実は“遊び”はただおもちゃを持って何かしているだけではない奥の深いものなのです。 そして、子どもにとって、本質的な「遊び」は成長に欠かせない重要なもの。心と体の成長に欠かせない“遊び”の本質を知れば、「遊ぶこと」への見方が変わるはずです。 4回のシリーズに分けて、“遊び”について解説していきたいと思います。 ■砂場にいたら=遊び、ではない! 子どもが砂場で何かしている様子を見たら、「遊んでるなぁ」と思っていませんか? でも砂場にいれば=遊んでいる、というわけではありません。また、同じ砂場にいる子どもでも、みな同じように“遊んでいる”のではなく、さまざまなことを体験したり学んだりしています。単に砂場でボォっとしていることだってあります。 砂場での遊びでいえば、砂を掘って川を作って水を流してみる、すると穴が崩れたから今度はもっと深くしてみる…などが代表的な例ですよね。 そこには、トライアンドエラーで考える力を身につけていたり、穴を深く掘るために手や足を動かして筋力をつけていたり、遊びの裏にはさまざまな要素が深く関わっています。 遊びの本質はそこにあります。遊びからはさまざまなことを学べるのです。 本質的な遊びを追求すると、“砂場にいれば=遊び”ではないように、“おもちゃを持っているから=遊び”でも、“走り回っているから=遊んでいる”わけでもなく、“何”をしているのかが重要なポイントとなってくるのです。 ■保育や幼児教育から見た“遊び”って? 保育士や幼稚園の先生から見た“遊び”は、そんな本質的な部分を重視しています。 「“先生”たちは子どもたちと一日遊んでいられていいな」と考えたことがあるかもしれませんが、“遊び”のなかには、国語も算数も、理科も社会も図工も含まれ、それぞれが複雑に絡み合って存在しています。 おままごとで考えてみても、お友だちと会話をすることで言葉を覚え、国語の力も身につけていきます。 折り紙やどんぐりなどを食べ物に見立てて料理を作っていくときには、図工の基礎を培うだけでなく、器に入りきるだけの量を入れていったり、人数分の食器を用意したり、といった数=算数のセンスも必要になってきます。 友だちと一緒に遊ぶことでコミュニケーション力を磨くことにもつながっていくのです。 先生たちはこうした遊びのなかから、子どもたちに身につけていってほしい力が磨いていけるよう、環境を用意したり、適切な声かけなどのサポートをしたりしているのです。 ■“遊び”は子どもの成長に欠かせないもの 遊びは子どもの成長に欠かせません。「遊んでばかりで…」と聞くと、いい印象を与えない言葉に聞こえますが、子どもは遊びのなかからさまざまなことを学んでいるので、むしろ「遊んでばかり」いることは素晴らしいことなのです。 ただ、“遊び”と言っても、成長につれて大人の適切なサポートが必要になってきます。大人が上手に遊びに参加して、うまく導いてあげることで、グンと子どもの能力は伸びていくことがあるためです。 子どもの成長にとって重要な遊び。次回、第2弾では、保育士や幼稚園の先生が子どもの遊びにどう関わっているのか、具体的にご紹介して、適切なサポートとはどんなものなのかを考えていきたいと思います!
2017年08月17日こんにちは! 3兄弟を育てながら、毎日必死に生きているママライター土屋菜々です。 これまでに3人を出産してきた私ですが、里帰り出産はしたことがありません。2017年3月31日に三男を出産したときも、里帰りはしないでなんとか乗り切りました。 里帰りをしない出産は特に上の子がいる場合、“事前準備”がとても重要です。そこで今回は、2011年・13年・17年生まれの3兄弟を出産するとき、里帰りをせずに乗り切ってきた体験談から、“準備したほうがよいこと”を中心にご紹介します。 私が里帰り出産しなかった理由 冒頭でもお話しましたが、私は里帰り出産をしたことがありません。 子どもたちは3人とも同じ個人クリニックで出産をしているのですが、1人目のときはクリニックがベランダから見えるマンション住まい。里帰りをしたら逆に遠くなってしまうため、産後も自宅で過ごしました。 2人目3人目のときには、クリニックまで車で40分弱の現在の自宅から、出産時は車でクリニックに行き、産後も自宅へ帰宅しています。 【理由その1】実家が同じ都内で両親も働いている 里帰りをしなかった理由には、実家が同じ東京都内にあることも大きかったと思います。 1人目のときには、実家と自宅は電車で40〜50分ほどの距離。2人目3人目は電車とバスを乗り継ぐため1時間20分ほどかかってしまいますが、飛行機や新幹線の距離ではなく、緊急事態が起これば来てもらえる距離にあります。 また、子どもの祖父母である両親がまだ現役で働いていることもあり、里帰りしても日中は結局子どもと二人きり。自宅にいるのと変わらないなら行っても仕方ないと1人目のときから里帰りは考えませんでした。 【理由その2】パパである夫と一緒に子育てしたかった もっとも大きな理由が“夫と一緒に子育てしたかった”からです。 夫は会社員で、育休が取得できるような環境ではないため、仕事には行っていましたが、それでも朝と夜一緒に子どもと過ごす時間がもてたことはよかったと今も思っています。何より、私自身が一番頼れる存在の夫の近くにいたかったというのもありました。 【理由その3】幼稚園に預けられたから 3人目のときのみですが、上の子を2人とも幼稚園に預けられたことも大きな理由です。 赤ちゃんと2人で過ごすのはまったく問題ないのですが、上の子が1日家にいるのは地獄絵図。 長期休暇中も預かり保育がある幼稚園で、入園式前から年少さんも受け入れてくれるありがたい園だったため、送迎を夫や友人、仕事がおやすみの日の母に頼み、産後直後を乗り切りました。 里帰り出産しないで乗り切る準備とは? 里帰り出産をしないで乗り切るためには、事前準備が肝心です。それぞれどんな準備がしてあるといいのかをまとめてみました。 なかには、3人目の出産時に用意しておかなくて大変な思いをした経験からピックアップしているものもあるので、しっかりチェックしておくことをおすすめします! 【里帰り出産しないで乗り切る準備1】食事 掃除はしなくても生きていけますが食事はとらないと倒れてしまいます。特に、母乳育児をしていると、ひたすらお腹が空くので食事の準備はしっかりしておいたほうがいいです。 <おすすめの食事準備> ・レンジで温めるだけで食べられる食材の確保 →冷凍食品(焼きそば・ラーメン・チャーハン・ピラフ・グラタンなど) ・手作り派さんはおかずを大量に作り、冷凍保存 →肉団子(鶏・豚・合い挽きなど/加熱味つけなし)・ハンバーグ(加熱後)・ロールキャベツ(加熱後)・煮物など ・レトルト食品 →特にカレー、パスタソースがあると便利 ・冷凍うどん →乾麺よりも冷凍うどんのほうが茹で汁を捨てるなどの処理がいらない分お手軽 ・お米 →産後直後でもお米を研ぐくらいはできるので、お米の確保は大切(冷凍ごはんのストックがあるとなおよし) 3人目出産のとき、必要だとわかっていたのに準備を疎かにしていたため、冷凍うどんとお米しか準備していませんでした。 結果、産後に「ごはん作りしんどい…」となった私は、「出産祝い何がいい?」と聞いてきてくれた友人に「食べ物を…。食べ物をください!」とお願いをする羽目に…。 機転をきかせた友人が、段ボールいっぱいのレトルト食品や手軽に食べられるものを送ってくれたおかげでなんとか乗り切れました。とにかく食べ物の確保は重要です。 【里帰り出産しないで乗り切る準備2】家事体制 家事体制を整えておくと、掃除や洗濯など後回しにしてもいいけど、やっておきたいこともスムーズに回ります。 特に、それまであまり家事をしてこなかったパパの場合、産後すぐからママが動くことになってしまうので、パパでもできるようになっておいてもらうととてもラクになります。 ・掃除 →“掃除機をかける”ただそれだけのことが億劫になってできなくなるのが産後のリアルです。特に問題なく退院していれば多少起きて掃除機をかけるくらいは不可能ではありませんが、気力の問題で「できない」と思っていたほうがいいので、夫や上の子にお願いできるよう、産前からお手伝いしてもらうのがおすすめです。 ・洗濯 →「洗濯機を回すくらいカンタン」と思っている方もたくさんいますが、どこに洗剤を入れてどう干してどこにしまうのか、までは把握していないパパも意外と多いです。そこまで把握してはじめて“洗濯”は終了する、ということからまずは教えていきましょう。 事前に伝えられなかったときには、図に描くなどで洗濯機をきちんと使えるようにしておくのがいいですよ。また、退院後は洗濯機を回すのはママもできます。でも、干すのは立っている時間も長く、上のほうに手を伸ばすのがつらくなります。できるだけ干すのはお願いしたほうがいいので、干し方を教えるかママとは違う干し方になっていても目をつぶるように心を鍛えておくと気持ちもラクになります。 我が家では、掃除はパパも得意で、今自宅にある洗濯機は回したことがありませんでしたが、一人暮らしの経験があったため、やってみればスムーズにできるようになっていました。その点、とても助かったな、と思います。 【里帰り出産しないで乗り切る準備3】買い物 買い物にはしばらく行けなくなります。基本的には、ネットショッピングか誰かに買ってきてもらう生活になると考えておきましょう。普段ネットショッピングを利用していないのであれば、登録をして一度試しに買ってみておくと安心です。 ママが動けるようになってくると、赤ちゃんを家で誰かに見てもらっている間にサッと買い物をしに行くこともできますが、動くと疲れもドッと出てくるため、できるだけネットショッピングで済ませるのがおすすめですよ。 【里帰り出産しないで乗り切る準備4】上の子の預け先や遊び先の確保 食べ物の確保の次に大切なのが、上の子がいる場合の預け先や遊び先の確保です。 上の子どもの年齢にもよりますが、乳児〜幼児期であれば日中ずっと家にいられるのはつらいものがあるため、保育園や幼稚園、お友だちのおうちなどどこかに行っていてくれる場所を確保しておくようにしましょう。 一時保育やファミリーサポートなど、利用できるものは自治体によってさまざまなので、出産前に調べて予約などをしておくと安心です。 2人目のときには、長男は2歳で保育園に入っていなかったため、一時保育に登録して、いつ生まれるかわからないけど、予約できる日数目一杯取っておきました。当時は夫が海外単身赴任中だったため、送迎はファミリーサポートでお願いして、お金はかかりましたがゆっくり休めて助かったことを覚えています。 3人目のときは、先ほど書いたように、幼稚園の預かり保育に2人を行かせ、朝は主人が送り、帰りはお願いできる誰かにお迎えをしてもらって過ごしました。 【里帰り出産しないで乗り切る準備5】「何かあったときは頼らせてほしい」と周囲に伝えておく 友人や近所の方、上の子のママ友など周囲の方に「何かあったら頼らせてね」と伝えておくことも大切な準備のひとつです。 実際に頼るかどうかは別として、一言伝えておき「いいよ、何かあったら言ってね」と言ってもらえるだけでも安心して過ごすことができます。頼れる先はいくつも確保しておくことのがおすすめです。 私が里帰りしないで乗り切れたのは◯◯のおかげ 里帰りをしないで乗り切れたのは、“周囲の方の協力のおかげ”だと思っています。 長男のときには、あまり人に頼れず主人の帰宅を首を長くして待っていましたが、2人目のときは利用できる制度をめいっぱい使って、3人目になると頼れるものはすべて頼ると言わんばかりに、近所の方から友人まで「助けて!」「お願い!」と頼らせていただきました。 また、夫にも頑張ってもらいました。幼稚園の送迎はもちろん、入院中は子どものお弁当まで作ってくれ、産後の1週間健診や、その後体重の増えが悪く再健診になったため三男の体重測定で病院へ行ったときにも、午前休を取って車を出してくれました。 はじめは遠慮して「お願い」と言えなかったのですが、来てくれるとわかって喜んでいたら「早く言えばいいのに」と言われ、「そうか、お願い! って頼ればよかったのか」と気が付きました。 私は3度の出産を経て、「人に頼ること」を覚え、人として成長できたように感じています。 ■次男の入園式/幼稚園の保護者会にも参加! 三男が生まれたのは3月31日。次男の入園式は4月10日でした。 退院はしていたので、入園式には出席できるものの、三男はまだ生後10日。連れ出すのは可哀想だったため、近所の方に入園式に出かける数時間見ていてもらいました。 また、その後年長・長男、年少次・男それぞれの保護者会が別日にあり、年長保護者会の日は母に仕事を休んでもらい、年少保護者会の日には育休中の友人に来てもらって1人で出席をしました。 たくさんの方の協力があって、上の子の母としての役目もなんとか果たせたのです。 里帰り出産しない方へ… 里帰り出産しないでも、まだ小さい上の子がいても、産後をなんとか乗り切ることはできます。ただ、ママの身体はしんどくなることも多いです。 実際、私も3人目の産後1週間以内に動き回りすぎて腹痛で動けなくなったことがあります。それでもなんとか乗り切れたと感じているのは、周りの助けを借りるために「助けて!」「お願い!」が言えたためだと思っています。 まずは、パパに「お願い」をしてみましょう。それでは手が足りないときには、自治体の制度を利用したり、友人や近所の方に「助けて!」と伝えたりして、手伝ってもらえるようにお願いしてみてください。 「里帰りしないんだから、全部自分でやらなきゃ」と気負う必要はまったくありません。むしろ、「里帰りしないのだから周りに甘えよう」と思って過ごすことをおすすめします。そのための準備として、頼れる先を確保しておくことはとても大切ですよ。 「ありがとう」という感謝の気持ちは忘れずに、里帰り出産しないで過ごす日々を乗り切れるよう、頑張ってくださいね。
2017年07月14日乳児から幼児になり、“できること”も“できて当たり前”なことも増えてくる頃。立っただけで「すごい!」、トイレでおしっこできたら「やったね!」と褒めていた乳児期と比較すると、ある程度は“できて当たり前”になり、褒めることよりも叱ることのほうが増えてきます。 でも、3歳〜6歳の幼児期も褒めることは大切です。「それはわかっていても、なかなか褒めるタイミングが見つからない!」方も上手に褒められるようになるコツをご紹介します。 幼児期の子どもの褒め方とは? 3歳〜6歳の幼児期の子どもにとっても、褒められるのは嬉しいことです。でも、「できるだけ褒めてあげたい」という親心に反して、叱らなければならない場面に遭遇することのほうが多いのが幼児期。 叱るのをグッと我慢して褒めようとしたり、褒めるところはないか一生懸命探そうとしたりすると、ママやパパも疲れてしまいます。 そこでこの時期は、褒めレベルを下げるようにしてみましょう。たとえば、朝の支度がスムーズにできたとき。いつもはなかなかパッと家を出ることができなくて、叱ってばかりではありませんか? 我が家もキリキリしてしまう日が多いです。でも、スムーズに出られるときは「できて当たり前」と思ってしまい、褒めることはなかなかしませんよね。 ここで、褒めレベルを下げて「できて当たり前なことでも、できたら褒めよう」と思って褒めてあげられるようになると、褒めることも増えてくるはずです。 また、大人の気持ちや考えが読めるようになってくる時期でもあるため、「褒めなきゃ!」と意気込んでなんでもかんでも褒めてしまうと、「ママ/パパ、どうしたの?」と見透かされてしまうことも。 心から褒められるように、笑顔を忘れず、ここぞ! という場面でしっかり褒めてあげられるようにするのがポイントです。 年齢別子どもにかける褒め言葉・タイミング例 幼児期になると、乳児期よりも年齢による差が少なくなってくるとはいえ、まだまだ成長が著しい時期です。褒め言葉やタイミングはそれぞれの年代別にチェックしていきましょう。 ■3〜4歳(年少)褒めるポイント 何かができるようになったとき:「やったね!◯◯ができるようになったね!」(例:ハサミ、カバンの開け閉めなど) 元気よくあいさつができたとき:「あいさつできたね、“おはよう”(さようなら)ってすると気持ちがいいね」 自分でやろうという気持ちがでてきたとき:「(できていなくても)自分でやろうとしてえらいね。」(しばらく見守っていてもできなかったときは、やり方を教えてあげるようにするとなおGOODです!) ▼3〜4歳(年少)褒めるコツ 保育所であれば、幼児クラスにあがって最初のクラス。幼稚園なら初めての集団生活である年少さん。 やらせてもらえることも増えて、できることの幅が一気に広がるこの時期は褒めるタイミングもたくさん見つかります。 日常生活を送るための行動が自分でできるようになったり、自分でやろうとしている姿が見られたりした時は、褒めるベストタイミングです。 ■4〜5歳(年中) 年少のときよりも成長が見られたとき:「すごいね、年少さんのときは◯◯だったけど、今は△△だね!」(靴を下駄箱にしまう、じゃんけんをする、支度を自分でできるなど、日常の小さなところに褒めタイミングは隠れています) 何かができるようになったとき:「できるようになって嬉しいね!頑張ったね!」 ▼3〜4歳(年少)褒めるコツ 年中になるとできるようになることも多くなりますが、“できたこと”ではなく、できるようになって嬉しい気持ちに共感したり、できるようになった過程を褒めたりするのがコツです。 また、年少のときにはできていなかったことができるようになっていたら、「大きくなったから当然」ではなく、見つける度に褒めタイミング! と声をかけてあげると褒める回数が増えていきます。 ■5〜6歳(年長) (年長になりたての頃):「さすが年長さん!」 公共の場で静かにできたとき:「静かにできてえらかったね」 何かを達成できたとき:「頑張ったね!一生懸命やってえらかったよ」 ▼3〜4歳(年少)褒めるコツ 年長になると、まだまだ小さいながらも保育所や幼稚園では一番上の学年になり、本人にとってもそのことを誇らしく感じる気持ちが芽生えてきます。 年長になりたての頃に、「さすが年長さん!」と言って褒めてあげると、とても喜び、「また頑張ろう!」という意欲にもつながっていきます。 ただ、長く言い過ぎてしまうと効果が薄れてしまうため、夏頃までを目安に違う褒め言葉に変えていくのがおすすめです。 性別によって褒め方は変わる? 幼児期になると性別による差も目立つようになってきます。基本的な褒め方は、男女に違いはありませんが、注意しておきたいポイントがそれぞれ異なります。 ■褒め方:男の子の場合 特に男の子の場合には、できるだけ「すごいね」「えらいね」という言葉よりも、「◯◯ができたね」「よかったね」という言葉をかけてあげるほうがいいと言われています。これは、「すごい」「えらい」という言葉が“できたこと”などの結果に焦点をあてているため、“できない自分”を否定するようになってしまうためだそうです。 そうなると、できないことに挑戦できなくなってしまったり、人との比較ばかりして上に立つことにばかり気を取られてしまったりするようになってしまう可能性があります。 確かに、男の子は女の子と比べて、単純な子が多く、言われたままを受け取ってしまいがちではありますよね。絶対に「すごい」「えらい」という言葉がけをしてはいけないわけではありませんが、なるべく“結果”ではなく“がんばった過程”を褒めるような言葉で褒めてあげるようにしましょう。 また、男の子は「かっこいいね」「さすが!」とヨイショされると喜びます。タイミングを逃さずに、その場その場で褒めてあげることが男の子の場合には大切です。 ■褒め方:女の子の場合 女の子の場合には、他の子と比較して自分を評価する傾向が強い子が多いので、褒めるときの鉄則「他者との比較はしない」を徹底するようにしましょう。 目標をもたせるつもりで、ついつい「◯◯できたね。でも●●ちゃんは△△ができていたから、次は△△ができるようにしようね」と伝えてしまうと、ますます他者と比較するようになってしまいます。 「〜ちゃんは◯◯ができないけど私はできた(だからえらい)」と考えるようになってしまわないように、褒めるときはその子自身の成長に焦点を当てて「去年はできなかったけど、今はできるようになったね」と伝えるようにするのがコツです。 また、「〜ちゃんはできるのに私はできない」と子どもが落ち込んでしまっているときには、「お友だちに優しくできるし、できないことも頑張ってやっていてえらいな、ってママ/パパは思ってるよ。」と、その子自身に焦点を当てて褒めてあげるのがおすすめです。 褒めることには、“子どもに自信をつけさせる”という目的もあります。段々と褒める機会も少なくなってきてしまう3歳〜6歳の幼児期ですが、褒めるタイミングを見つけてなるべく褒めてあげることで、“いい自信”が子どもについていくようになります。 自信をつけた子どもはさまざまなことに挑戦していくようにもなっていくので、褒めるタイミングも増えていきます。 ついつい、悪いことをしているところばかり目についてしまう時期ではありますが、褒めレベルを少し下げて、笑顔で褒めてあげるようにすると、ママやパパも気持ちよく過ごせるようになりますよ!
2017年07月05日赤ちゃんの服にベビーベッド、入院中のママのパジャマに授乳服…。出産前にはさまざまなモノを準備しなければなりませんが、買ったものの「あまり使わなかった」とか「いらなかった」というものも多い、という話を聞いて「何を用意したらいいの?」と迷っている方はいませんか。 実際、意気揚々と買ったもののほとんど使わず、3人目のときにも新品に近い状態なモノ、あります! また、反対に1人目のときに入院中慌てて買ってきてもらい2人目からは入院セットに書かれていないけど必ず持っていっているものもあります。 そこで今回は、コレさえあればなんとかなる! という3人産んだママライターならではの出産準備品をご紹介します。(長男5歳、次男3歳、三男産まれたばかりです!) 出産準備に必要なものとは? まず、出産準備とは、出産や産後すぐに必要なものを準備することです。出産をするママが使うものだけでなく、生まれてきた子どもが使うものも用意しなければならないため、はじめての出産のときにはワクワクしながらも、何を買っておけばよいのか悩みますよね。 「出産に必要」「産後必要」「新生児用」の3つに分けて用意する時期などをおさえておきましょう。 ▼出産に必要なもの 出産のときには、基本的に病院から伝えられているものがあれば問題ありません。入院中のパジャマは産院で用意してもらえるケースもありますが、なかには「お箸も持参」「洗濯機がないためタオルは多めに」など、用意するモノが多いことも。 入院用のしおりや書類に持ち物が記載されているので、早めに確認しておき、 36週頃にはいつでも持っていけるようにまとめておくようにしましょう。 また、リストに書かれていないものでも、入院中や陣痛逃しのときに、「これがあると安心する」モノがあれば一緒に用意しておきます。 ▼産後必要なもの 産後退院してきてからママに必要なものは、「休息」です。 授乳しやすいパジャマもあったほうが便利ですが、前開きのボタンがなくても下からめくりあげれば授乳はできるので絶対なくてはならないモノではありません。 寝られる環境とサッと食べられるような食べ物もしくは料理をしてくれる家族がいれば、なんとかなります。 生理用品は多めに用意しておくと約1ヶ月間買い足すことなく過ごせるので安心です。入院準備と同様に、36週までに用意できていれば◎! 入院中でもネット通販などを使って購入することもできるので、そこまで焦る必要はありませんよ。 ▼新生児用のもの 退院すると赤ちゃんとの生活がすぐにスタートします。準備するも楽しいのであれこれ買いすぎてしまいますが、これも36週頃までに最低限揃っていればOKです。 あとは、必要に応じて購入していけばいいだけなので、着る服と沐浴できる環境、おむつがあればとりあえずは過ごせるとおおらかな気持ちで構えていて大丈夫です。 子どもの性別による準備の違いは特にないと思います! 洋服の色を男の子っぽい色(青系)女の子っぽい色(ピンク系)と変えたい場合にはそれぞれの色の服を購入するくらいです。 妊婦健診で性別を聞いていた場合でもよほどハッキリ写っていない限り、「出産したら、性別が違っていた」なんてこともよくあること。 新生児期に着る服は、白やアイボリー、黄色など男女どちらでもOKなものを用意すると2人目以降にも使いまわしできますね。もし、性別によって服の色を変えたいときには生まれてきてからの購入でも間に合いますよ。 ▼入院中〜産後すぐの時期の上の子とパパの対策も 2人目以上の出産の場合には、上の子の対策準備は必要です。パパだけであれば、食事も家事もなんとかなっても、上の子がいるときにはしっかり準備しておかないと慌てたり、入院中にも気になってゆっくり休めなくなったりするので対策しておくようにしましょう。 まずは、パパが一通りの家事ができるようにしておくと安心です。さらに、カンタンに食べられる物を冷凍庫にストックしておいたり、上の子とパパだけで過ごすトレーニングをしておいたりするのもおすすめです。 私の出産準備品リストはコレ 3人目を2017年3月末に出産した私が今回準備したものをリストで公開します! ▼家で必要なもの ・生理用品(普通の日用・夜用) ・授乳パッド(上2人のときに、服がびしょびしょになるほど母乳が出ていたため) ・赤ちゃんの服(50~60cmのみ、お下がりを出しておいた) ・ガーゼ(お下がりを出してきた) ・バスタオル(普段から子どものお昼寝などのためにストックしているもの) ・おむつ(新生児用1袋) ▼産院に持っていったもの ・パジャマ2枚(パジャマ持ち込みの産院だったため) ・バスタオル2枚(自分のシャワー用) ・下着(2組/入院中はパパが洗濯して持ってきてくれると想定) ・授乳パッド2つ(入院中から母乳がピャーピャー出た場合に備えて) ・歯ブラシ、コップ、お箸 ・スマホの充電コード(お泊り用のもの) ・コンタクトとメガネ ・赤ちゃん用爪切り(上2人は、生まれてすぐから切りたくなるほど伸びていたので) ・赤ちゃんの退院時の服 ▼入院中に自宅で用意しておいてもらったもの ・ベビーバス(出し忘れていた) ・ベビーベッド代わりのカート(場所を取るため、ギリギリまで出したくなかった) 3人目の出産準備は◯週にやりました 3人目の出産準備はギリギリまでやらなくなるのかな、と思っていましたが、私の場合は、3人目のときも36週には入院グッズをカバンに詰めて置いておきました。というのも、2人目が36週0日に生まれてきそうになって、ここまできての自宅安静を言い渡され、37週0日に安静解除をしたら陣痛開始。 結局、37週1日の朝7時に生まれてきたという経験をしているので、「36週=もう生まれるかもしれない!」という気分になっていたためです。 1人目のときには、出産への期待感から、はやる気持ちを押さえきれず、35週頃には準備万端でした。荷物もパンパンで、使わなかったモノもたくさん持っていっていたのを覚えています。 2人目のときには、パパが単身赴任中だったこともあり36週には準備しておこうと思っていたら、微陣痛が始まったため慌ててカバンに詰めて用意しました。 3人とも36週には準備をしていましたが、自宅にいるときなら陣痛がはじまってから荷物を詰めても正直、間に合うと思います。でも、2人目以降になると本格的に痛くなってから生まれるまでが早いケースも多いので、ギリギリまで用意しない場合でも「あれ?」と思った時点で準備しておくと安心かもしれません。 3人産んだからわかる、これさえあれば大丈夫!なもの 3人の出産を終えて、出産準備の段階で本当に必要なものが見えてきている今、基本的には最低限の準備さえしておけば、足りないものは、必要だと気がついたときに追加していけば“なんとかなる”と思えるようになりました。 たとえば、哺乳瓶。1人目2人目は完母で過ごしきったため使いませんでしたが、3人目は、よく飲むわりに代謝もよく、体重の増えが少なかったため、少しミルクを追加するよう言われて退院しました。 哺乳瓶初使用の我が家でしたが、病院から帰宅する途中で哺乳瓶とミルクを買って帰ったため、スムーズに退院後の生活もスタートできました。 母乳は、実際に出産してみないと1人目で出ていても2人目以降も同じように出るとは限りませんが、完母の場合には買っておいても使わないままになってしまいます。 家族の協力を得られるのであれば、出産後様子を見ながら購入するのでも十分間に合うものなので、出産準備のマストアイテムではないかなと思っています。 それでは最後に、私の経験則に基づいた「これさえあれば大丈夫!」な出産準備品リストをご紹介します。 <ママのもの> ・入院中〜産後ずっと使えるパジャマ(前開きボタンのパジャマなら授乳が終わっても着続けられるためおすすめです) ・生理用品(帰宅する頃には普通の日用で足りるケースがほとんどです) ・授乳しやすいブラジャー ・サニタリーショーツ(産褥ショーツがなくても普段使っているサニタリーショーツで間に合う可能性は高いです。私は一度も産褥ショーツを使いませんでした。) <赤ちゃんのもの> ・沐浴ができるもの(ベビーバスでなくてもOKですが、沐浴は退院した当日から行うため事前に準備しておくと安心です。) ・ベビー服(季節に合わせた肌着とロンパース・カバーオールなどそれぞれ5〜6枚もあれば当面十分です。) ・ガーゼ(15枚ほどあればOKです。) ・赤ちゃん用爪切り ・バスタオル(新品でなくても、おくるみ代わりにしたり布団に敷いたりと活躍するので洗い替えも含め6枚くらいあると便利です。) ・おむつ(布おむつであれば一揃い、紙おむつの場合は生まれてきてからでないとサイズがわからないので、新生児用を1袋くらい買ってあれば、なんとかなります) 今回ご紹介したものは、3人とも妊娠中から特に大きなトラブルもなく、出産・退院をした私の出産準備品ですので、必ずしもこれだけで済むわけではないかと思います。 また、「コレでなんとかすべき」というものではなく、突然の出産になったり準備にあまり時間が割けなかったりしたときでも、「とりあえずなんとかなる」もののリストです。 生まれてくる赤ちゃんのためやママが楽に育児をスタートさせるために、あれこれ購入する時間も楽しいものです。出産の準備も目一杯楽しみながら、赤ちゃんと対面できるその日までワクワクしながら過ごしてくださいね。 もっと知りたい出産準備について ▼出産準備 費用ってどのくらいかかる? 妊娠・出産で「もらえるお金」。知らないと損する手続き方法がまとめてあります。国や自治体には、たくさんの子育ての支援制度があります。 この記事で紹介するすべての制度は、自分で申請をしないとお金はもらえません&戻ってきません。だからこそ、内容をしっかり把握して、適切なタイミングで申請をしましょう。 出産準備いくらかかる? 総額も。 ▼出産準備リスト 冬生まれ / 出産準備リスト 夏生まれ 季節別のお洋服が載っている出産準備リストです。
2017年06月07日歩いたり言葉を覚えたり、さまざまなことをグングン吸収して成長していく1歳〜3歳の時期。叱ることも多くなってくるけれど、できるだけたくさん褒めてあげたいですよね。でも、まだあまり言葉を理解できないこの時期に、どう褒めてあげたらいいのか迷ってしまうことはありませんか? 今回は、1歳〜3歳児の上手な褒め方をご紹介します! 「いい子だね〜」ばかり使ってしまう…という方もぜひチェックしてみてください。 “いい”褒め方とは? “いい”子どもの褒め方は、「自信をつけてあげる褒め方」です。いい褒め方をされて育つと、自分に自信をもって行動できる子どもになっていくといわれています。 1歳〜3歳の時期は、「まだよく理解できないだろう」と受け答えも適当になりがちですが、大人が思う以上に子どもは多くのことを感じているので、きちんと対応してあげるのが理想です。 そんな、新しいことをどんどん吸収していく1歳〜3歳児を褒めるときのポイントは3つあります。 ■ポイント1:とにかく一緒になって喜ぶ まだ言葉を覚えている途中の小さな子どもには、言葉で褒めるよりも態度や表情で示してあげることが大切です。 何かできたときには、“一緒に喜ぶ”。これだけで十分“いい”褒め方につながっていきます。 この時期に「嬉しい」という感情を共有することで、もう少し大きくなってきたときにも「褒められると嬉しい」「一緒に喜んでもらえることが嬉しい」と思えるようになっていくのです。 ■ポイント2:「いい子だね」よりも「頑張ったね」 「いい子だね」という言葉かけをしたときのことを振り返ってみると、大人の都合に合わせて、静かにできたりじっとしていられたりしたときが多いのではないでしょうか? “いい子”の定義を今一度考えてみて、本当に“いい子”だと褒める場面なのか、それとも“頑張って”くれていたのかを判断して、褒め方を変えるようにしましょう。 ■ポイント3:同じ言葉も年齢に合わせて進化させていく 何かができたときに伝える「できたね」「頑張ったね」の言葉も、1歳台には言葉よりも態度や表情重視で伝え、3歳の言葉がわかるようになってくる頃には、具体的に何が褒められているのかを伝えるといったように、進化させていくのがポイントです。 1歳と3歳では、理解できる言葉に大きな差があるため、少しずつ子どもの成長に合わせて切り替えていくようにしましょう。 年齢別子どもにかける褒め言葉例 ■子どもにかける褒め言葉例:1歳 何かができたとき:「やったね!」「できたね!」 挑戦したけどできなかったとき:「頑張ったね」 【コツ】 子どもにとって最大のご褒美となるのが、ママやパパの笑顔です。褒めるときには、満面の笑顔で「やったね!」「頑張ったね」と少し大げさなくらいに褒めてあげると子どもにもしっかり伝わります。褒めるときは、短くパッと伝えられる言葉がおすすめです。 ■褒め言葉例:2歳 “自分で”何かが達成できたとき:「できたね!」「よく頑張ったね」 静かにしてほしい場面で静かにできた、など大人の言うことが聞けたとき:「ありがとう」 【コツ】 イヤイヤ期真っ只中の2歳児は、あれこれ自分でやりたがるものの、結局できなくて親子ともにイライラしてしまう場面も多いですが、何かを自分で達成できた時には目一杯褒めてあげると喜びます。 また、静かにしてほしい・じっとしていてほしい、という大人の都合に合わせて我慢してくれたときには「いい子だね」よりも、「ありがとう」とお礼を伝えるようにしましょう。「ありがとう」という言葉も、ママやパパから笑顔で言われれば、ステキな褒め言葉になりますよ。 ■褒め言葉例:3歳 上手にできたとき:「上手にできたね!頑張ったんだね」 お友だちに親切にできたとき:「◯◯できてえらかったね」 【コツ】 いろいろなことが上手に自分でできるようになっていく時期には「“上手に”できたね」と褒めてあげるのもおすすめです。同時に、「できた」という結果だけでなく、できるようになるまで頑張ってきた経過に着目してあげると、「できないことも頑張って挑戦してみよう」という意欲につながっていきます。 また、言葉も覚えてくる頃なので、具体的に何について褒めているのかを言葉にして、「どの行動が褒められているのか」をしっかり伝えることも大切です。 性別によって褒め方に違いはあるの? 「男の子だから◯◯」「女の子は△△」といった決めつけはよくありませんが、まだ小さい1歳〜3歳でも男女の性別による違いが見られることも多くあります。ここでは、よく見られる傾向から、男女別の褒め方のコツをご紹介します。 ■男の子に見られる傾向 興味や関心の方向があちこちにいってしまう男の子の場合、褒めたい場面ですぐに褒めてあげることがポイントです。 また、かける言葉も「すごいね」「頑張ったね」「えらいね」など一言にまとめて、褒められても嬉しそうにする姿が見られなくても気にしないことも大切です。 男の子は、褒められたそばから違うことに興味がいっていて、褒められた余韻に浸る間もなく次のことに集中している様子もよく見られます。でも聞いていないようで、褒めてもらえているとちゃんとわかっています。反応が薄くてもできるかぎり褒めてあげるようにしましょう。 ■男の子に見られる傾向 実は女の子の場合は、基本的な褒め方を押さえておくだけでも十分対応ができるため、女の子特有の褒め方パターンなどはあまり紹介されていません。 言葉が出てくるのが早い子が男の子と比較すると多いため、しっかりお話できるようになってきたな、と思ったら2歳頃から「◯◯ができたね、頑張ったね」など具体的に伝えてみるようにしましょう。 また、「“わたし”を見て!」という欲求が強い子も多いので、「◯◯ができた〜ちゃん」「△△を頑張った〜ちゃん」というように“できたこと”“頑張った経過”とともに、存在そのものを褒めてあげるのも女の子を褒めるときのコツのひとつです。 1歳〜3歳頃は、できることも増えてくる時期ではありますが、イヤイヤ期でもあるため、「どう褒めたらいいかわからない」と悩むことも多いものです。「褒めなきゃ」と気負わず、一緒に成長を喜び、笑顔で接してあげるだけでも十分伝わります。 「できたこと」「できるようになった過程」「できなくても挑戦したこと」それぞれのポイントで褒めてあげられるように、子どもの様子を見てあげるようにしましょう!
2017年05月28日ナチュラル派のママたちから人気の布おむつ。「おむつはずれが早くなる」「紙おむつより経済的」などの“ウワサ”を耳にして、布おむつを検討したことがあるママも多いのではないでしょうか。 今回は、布おむつの洗い方や作り方などの実態と、紙おむつとの比較も含めてご紹介します。布おむつ導入を悩んでいるなら要チェックです! 1.布おむつとは? 布おむつとは、布でできたおむつのことです。 布製のため、洗って何度も使えるだけでなく、濡れたときの不快感からおむつはずれが早くなるといわれることもあります。 布おむつは、股部分に直接当てる“布おむつ本体”とその布を押さえる“おむつカバー”の役目を果たす布の2種類の布を使ってつけていきます。 さらに、化繊や紙製のライナーを布おむつ本体の上につけることでうんち汚れの洗濯がラクになると、ライナーを使う人も多くいるようです。 基本的には、布おむつ本体だけの交換になり、おしっこが多かったときや漏れてしまったときにはカバー部分も洗濯します。 紙おむつが誕生するまでは布おむつしかなかったため、赤ちゃんのいる家庭の洗濯物といえばおむつの布がズラッと並んでいるのが普通の光景でした。 紙おむつが販売された当初は、高級品と考えられていた時期もありましたが、現在では紙おむつが主流となり、安価なものや性能のよいもの、肌ざわりにこだわったものなど、さまざまなタイプがあります。 一方、布おむつも進化しており、おむつカバーはカワイイ柄のものや防水使用のものも販売されています。 また、布おむつ本体もただ布を折り畳んだものではなく成形され水分をしっかり吸収できるような素材で作られているなど「布おむつ=大変」というイメージが変わってきています。 2.布おむつと紙おむつを徹底比較 布おむつにするか紙おむつにするか、それとも併用していくか…悩んでいるときには、それぞれのメリットとデメリットをチェックして、「自分に合った方法」を選ぶのがおすすめです。 ■布おむつのメリット・デメリット <布おむつのメリット> ・おむつはずれまでのトータルコストで考えると経済的 ・おむつを替える回数が多いため赤ちゃんとのスキンシップが増える ・ゴミが少ないため、特にゴミ袋が有料の地域では金銭面でも助かりエコにつながる ・肌の弱い赤ちゃんにも安心して使える ・おむつはずれが早い子が多い(不快感を紙おむつよりも強く感じるため) ・布おむつカバーの柄選びも楽しめる <布おむつのデメリット> ・洗濯量が増える(手洗い必須・洗濯機を回す回数も増え干す場所の確保もしなければならない) ・おむつ替えの回数が増えて手間がかかる ・導入時、コストが一気にかかる ・用意するものが多く置き場所も確保しなければならない ・外出時の荷物が増える ・ママは頑張れてもパパがメンドウくさがっておむつ替えに参加してくれなくなることもある <特徴> 洗濯する回数や手洗い必須のため手間はかかりますが、その分トータルコストが安く済むメリットが大きいのが布おむつの特徴です。 また、おむつはずれの早い子が多く、1〜2歳でトイレトレーニングが完了してしまう子も見られます。 ただし、必ずおむつはずれが早くなるわけでなく、紙おむつでも早い時期にトイレでできるようになる子もいることは頭に入れておきたいポイントです。 洗濯も慣れてしまえば、“当たり前のこと”になっていきます。おむつを洗う時間も大切な育児時間、と考えて過ごせるとステキですね。 ■紙おむつのメリット・デメリット <紙おむつのメリット> ・ラクで手間がかからない ・一気にコストがかかることがなく月々の家計から少しずつ支払うことができる ・外出時にも安心で、布おむつよりも荷物は少なくなる ・外出先におむつ用ゴミ箱が用意されているときには使用済みおむつを捨ててくることもできる ・洗濯の回数が増えることがない ・祖父母などに預ける際にも気がラク ・パパもおむつ替えに参加しやすい <紙おむつのデメリット> ・購入し続けることでトータルコストがかかってしまう ・買いそびれ、ストックしていたらサイズアウトしてしまったなど、サイズや残り枚数をチェックしておかなければならない ・性能がよすぎて赤ちゃんがおしっこやうんちをしても不快さを感じず、泣いてアピールしてくれないため替えるタイミングが遅くなることもある ・おむつはずれがなかなか成功しない原因になる可能性もある <特徴> さまざまなサイズ・性能のものが出ているため、便利で洗濯などの手間もかからない点が大きな特徴です。 また、パパもおむつ替えに参加しやすいのもポイントです。 しかし、性能がよすぎるため不快感がないまま過ごしてしまいおむつかぶれにつながったり、おむつはずれが遅れたりする原因になることも。 外出時の持ち運びもラクなため、上手に付き合っていけば「紙おむつ=コストがかかりおむつはずれに苦労する」ばかりではないメリット面を多く享受できるものでもあります。 3.布おむつの洗い方をマスターしよう 布おむつは、洗い方をマスターしてしまえば大変さも減っていき、日常の一コマとして受け入れられるようになっていきます。 布おむつをはじめる前でも、現在進行系で使っているという方も、洗い方をチェックして少しでもラクな方法を取れるようにしましょう! ■布おむつの洗濯方法 <用意するもの> ・バケツ(5リットルと10リットル、など大小2種類あると便利です) ・バケツのフタ(大きいほうのみあればOK) ・洗濯洗剤 <やり方> 1.大きいほうのバケツに水またはぬるま湯を用意し、洗濯洗剤を溶かしておきます。(水の量はバケツの半分程度) 2.おむつが汚れたら小さいバケツのなかでかんたんに予洗いします。時間がないときはそのなかに水を少し入れて置いておきましょう。 ※予洗いは、おしっこだけならサッと、うんちのときにはしっかり洗って汚水はトイレに流します。 3.大きいバケツにおむつを入れて洗濯するときまでつけ置きます。 4.つけ置きしたおむつを軽く絞って洗濯機に入れ、洗濯したら日向で干せば完了です。できるだけ日光に当てて干すと、ニオイや色などをしっかり落とすことができます。 <ポイント> 大きいバケツに予め洗濯洗剤を溶かした水を用意しておくとポンポン入れていくだけでいいので、おすすめです。 また、フタがあればニオイも気になりません。ナチュラル派なら、セスキ炭酸ソーダがピッタリです。 また、予洗い用には洗濯板を用意しておくと、さらに洗うのがラクになり汚れの落ちもよくなります。 100円均一などで販売されているプラスチック製のもので十分汚れを落とすことができますが、こだわり派には木製の洗濯板もおすすめです。 大きくなってくれば、外遊びで洋服が汚れるようになっていきます。 そのときにも洗濯板での予洗いが、洋服のもちに関わってくるようになるため、長く愛用できるアイテムとなるはずです。 4.布おむつの作り方を知りたい! 布おむつに必要なものは、おむつ本体として使う布とおむつカバーです。 市販のもので形がすでに整えられているものも多くあり、さまざまな柄やカラーがとてもカワイイものばかりですが、余裕がある方は手作りに挑戦してみるのもいいですよ。 ■布おむつ本体の作り方 布おむつ本体になる部分はさらしを用意するとサイズがちょうどよく作れるので楽です。 <作り方> 1.さらしを用意したら、長さを140〜150cmでカットし半分に折りたたみます。(長さが75cm程度になります) 2.端と端が重なった部分の、端から1cmほどのところを縫い、さらしを輪っか状にします。 3.輪っかになったらくるりとひっくり返し、先程縫った辺りを再度縫えばできあがりです! ■布おむつカバーを手作りするときは… 布おむつカバーももちろん手作りできます。 スナップボタンやマジックテープで止めるタイプのものやパンツ型になっていて履かせるだけのものなど、さまざまなタイプを作ることができます。 インターネット上にも無料で型紙がアップされているため、好みの型をダウンロードしてプリントアウトするなどして活用しましょう。 使用する布も古着を利用する方法などが紹介されているため、お気に入りだったけど穴の開いてしまったTシャツやセーターなどを使うこともできますよ。 産前・産後に時間が取れたらいろいろ試してみましょう。 トータルコストを考えるととっても経済的な布おむつ。 洗濯するのは確かに手間ですが、その時間も大切な赤ちゃんのための愛おしい瞬間になっていきます。 「絶対に布おむつを使う」「紙おむつは一切使用しない」と決めてしまうのも悪くはありませんが、できれば柔軟に考えていくと布おむつ生活を楽しめるようになることも多いものです。 「夜や外出時は紙おむつにする」「洗う手間や干す場所のことを考えたら布おむつは1日10枚まで。あとは紙おむつにする」など自分なりのラクな方法を考えて、楽しく布おむつを取り入れてみましょう。
2017年04月02日子育て中の大きな悩みとなることも多い“おねしょ”。 兄弟・姉妹でも、スッと夜おしっこをしなくなる子もいれば、なかなかうまくいかず、“おねしょ”との付き合いが続いてしまう子もいるほど個人差の大きいものです。 そこで今回は、「何歳までおねしょはOKなの?」「おねしょにうまく対処する方法はある?」などの“おねしょ”にまつわる疑問を解消するお話をまとめました。 おねしょしてしまった子にはどう対応したらよいのか、おねしょ布団のケア方法など気になるあれこれもご紹介します。 おねしょとは? 寝ている間におしっこをしてしまうことを“おねしょ”といいます。 排泄のコントロールがまだうまくできないうちは、寝ている間におしっこを膀胱に溜めておくことができないため、常におねしょをしているような状態ですが、身体の発達が追いついていない時期には“おねしょ”とは呼びません。 それが段々と、成長とともに寝ている間におしっこをせずに過ごせるようになっていき、膀胱におしっこを溜めておけるようになっても、寝ている間におしっこをしてしまうと“おねしょ”と言うようになります。 日中のお漏らしがなくなっても、夜間のおねしょがなかなか卒業できないのは時間にも関係があります。 日中は2〜3時間ごとにトイレに行くことでお漏らしせずに過ごせるようになりますが、夜間は8〜10時間の睡眠時間中、ずっとおしっこを溜めておかなければなりません。 夜のおむつはずしは昼間よりも時間がかかって当然なのです。 そのため、日中はすっかりパンツで過ごせるようになっても、夜はおねしょをしてしまうケースも多く見られます。 ある程度大きくなると“夜尿症”の疑いも出てきますが、就学前であれば基本的には「おねしょはするもの」と考えていてよいとされています。 夜尿症との違いって? 夜、寝ている間におしっこをしてしまうおねしょが長く続くと“夜尿症”という泌尿器疾患が疑われることがあります。 大人にも見られることがある症状で、1週間に1回以上のおねしょが続いていると「夜尿症」として診断されるケースが多いです。 夜尿症かどうかの判断基準は、昼間のおしっこの回数やにおい、夕方以降の水分摂取量などで、保護者にそれらの状況をヒアリングすることで医師が診断します。 もし、子どものおねしょが気になったら、かかりつけの小児科や泌尿器科、泌尿器科を專門とする小児科などで診察を受けるようにしましょう。 単なるおねしょとの違いは、日本泌尿器科学会によると以下のように定義されています。 子どものおねしょ(夜尿症)は、「5歳を過ぎて週に2回以上の頻度で、少なくとも3か月以上の期間において夜間睡眠中の尿失禁を認めるもの」と定義されます 引用元: 日本泌尿器科学会-The Japanese Urological Association (JUA) こんな症状があったら - 『おねしょ』(夜尿症)が治らない - 一般のみなさま向けサイト ただし、就学前(小学校に上がる前)の子どもであれば、夜尿症と安易に判断せずに様子を見ることが多く、小学生以上になると夜尿症も疑って診察されることが多いようです。 夜尿症と診断されても、基本的には生活習慣の改善によって変化をゆっくり見ていくスタイルがとられることが多いようです。 おねしょは何歳までOK? 夜尿症と診断される年齢は“5歳”というのがひとつの目安となっているようです。 しかし、5歳というと年中〜年長児の年齢で、排泄機能が未完成の場合も多く、「おねしょ」である可能性もあるので、小学校に上がった年齢頃から治療等を進めることが多いようです。 また、5歳になる頃には「おねしょをすると恥ずかしい」「おねしょのためにおむつをして寝るのはイヤだ」という気持ちも芽生えはじめる時期です。 なるべく本人の気持ちを尊重してあげながら、子ども心を傷つけない形でおねしょ対策をしていくようにしましょう。 おねしょが気になるときは… 子どものおねしょが気になり始めたら、まずは以下の5つのポイントを軸に対策してみましょう。 1.水分補給は寝る2〜3時間前までに おねしょが多いなと思ったら、まずは寝る前の水分補給量をチェックしてみましょう。 おねしょが気になる子の場合、できれば寝る2〜3時間前までに水分補給を済ませ、そこから寝るまでの間には最低限の水分補給のみで過ごします。 たとえば、寝る時間が20時であれば、夕飯は遅くとも18時までに済ませ、お風呂上がりの水分補給も子ども用の小さいコップに1杯程度にして様子を見てみましょう。 ただし、「寝る前2〜3時間は絶対に水分を補給してはいけない!」というわけではないため、お風呂上がりなど水分補給が必要なタイミングでは、しっかり飲ませるようにしてくださいね。 2.寝る前のトイレを習慣づける 寝る前には必ずトイレに行くという習慣を作りましょう。 子どもが「出ないから行きたくない」と言っても、トイレに行かせるとしっかり出ることも多いものです。 “寝る前は歯磨きをしてトイレに行って布団やベッドに入る”など、寝る前にやるべきことをルーティン化して、毎日同じように過ごさせることで習慣づけることができますよ。 3.おねしょをしてしまっても怒らない おねしょ対策で大切なことは「起こさないこと・怒らないこと・焦らないこと」です。 おねしょをされると、片づけや洗濯も大変になるのでついつい「またなの!」と怒りたくなってしまうものですが、本人もおねしょをしたくてしているわけではないので、グッと堪えて怒らないようにしてあげましょう。 おねしょをする度に怒られていると「またおねしょをしてしまって怒られるかも」という不安感やストレスからおねしょをしてしまう悪循環に陥ってしまう可能性もあります。 4.成功したらほめてあげよう 朝起きたときにおねしょをしていなかったら…。「それが当たり前だ」という対応をせずに思いっきりほめてあげましょう。 子どもはほめられると嬉しくなって、寝る前のトイレ習慣や水分補給を最低限にしておくことなど、嫌がりそうなこともすんなり受け入れてやってくれるようになっていきます。 「よかったね、すごいね」と一緒に喜びを分かち合うような気持ちで声をかけてあげるとより効果的です。 5.対策グッズの使い方 片づけや洗濯が大変でイライラしてしまうときには、おねしょをされても大丈夫なように布団やベッドまわりに対策をすることで、怒らずに対応できるような環境を作っておくのがおすすめです。 おねしょ対策グッズとして、布団の上に敷くシートや防水のパジャマなどさまざまな物が販売されています。 片付けや洗濯の手間がかからなくなるため、ママやパパにとってはとてもありがたいグッズですが、子ども心を傷つけてしまう可能性もあるため、利用の際は注意が必要です。 シーツの下にこっそり敷いておいたり、「新しいパジャマだよ」とおねしょグッズであることを告げずに着させたりなど対策グッズを使うときにも子どもの気持ちに寄り添ってあげるようにしましょう。 ただ、本人がおねしょを兄弟や姉妹に知られたくないと思っているようなときには、「これでおねしょしてしまっても周りにはわからないから安心だね」とママやパパと本人だけの秘密という形で取り入れるのもひとつの手です。 おねしょ布団の洗濯方法を知っておこう 子どもにおねしょをされてしまった布団は、自宅の洗濯機には入りませんし、ベッドの場合には干すのも難しく、どう対処していいかわからず困ってはいませんか。 おねしょ布団やおしっこ汚れのついたベッドのマットレスはそのままにしてしまうとニオイがキツくなってしまい泣く泣く捨てなければならなくなることも。 できるだけ、その日の朝にサッと対応して汚れを落とせるようにしておきましょう。 ■布団の洗い方 布団におねしょをされてしまったときの効果的な洗い方は“ぬるま湯をかける”です。 熱湯はNGです。熱湯をかけるとおしっこの中のタンパク質が固まってしまうため、繊維に固着し、落ちにくくなってしまいます。 おねしょをされた部分にだけぬるま湯をかけ、そのまま天日干しをするだけでニオイが取れ、キレイになります。 床が濡れてしまうのが心配なときにはその部分にタオルを敷いておき、上から多めにぬるま湯をかけるようにしましょう。 雨の日や布団を干しても共働きで夜までしまえないようなときには、緊急対策として重曹を撒いてそのままにして、夕方帰宅したときに掃除機で重曹を吸い取ることでニオイや水分を取ることができます。 ただし、緊急対策の方法となるので、時間が取れたときにぬるま湯をかけて天日干しをして、スッキリキレイにする機会を設けるようにしましょう。 雨の日で布団が天日干しできない場合は、布団乾燥機や浴室乾燥、ドライヤーなどを使って乾かすとよいでしょう。 ■ベッドの場合 ベッドのマットレスにおねしょをされてしまうと、洗うことも干すこともできないため困ってしまいますよね。 ベッドにおねしょをされてしまったときは、紙おむつやペットシート、タオルなどでおしっこを吸い取り、クエン酸水(または酢水)や布用消臭スプレーなどをかけて乾燥させる方法がおすすめです。 ポイントは、おしっこをしっかり吸い取ってから、クエン酸水などをスプレーすることです。 紙おむつなどを置いた上に乗って足踏みするとしっかり吸い取ることができます。 また、その後、防水シートをシーツの下に敷いておくなど、できるだけマットレスを濡らさないようにしておくと安心です。 ママやパパが心がけておきたいこと おねしょが気になるときの対策方法に「怒らないこと」というものがありましたが、子どもは気にしていないようで、意外とおねしょを気にしています。 むしろ、おねしょが気にならない年齢のうちは、おねしょというよりも「夜間のおしっこは生理現象で仕方がないこと」であるため、ママやパパも気にしないことが多いです。 「おねしょが気になる年齢=本人も気にしている」と考えて対応してあげましょう。 ■イライラしてしまうときは… それでも、やはり布団やベッドでおしっこをされてしまうと洗濯物が増えてしまい、イライラしてしまいがちです。 一緒に寝ていると夜中におねしょで冷えた布団に気がついて、眠いなか対応しなければならなくなることもあり、余計にイライラが募ってしまうこともあると思います。 それでも、怒らないで対応してあげたいのが“おねしょ”。 起こされてしまってイライラするのはなかなか止められませんが、本人に「どうしておねしょが治らないの!」と言わないように気をつけて、寝室から出たところで深呼吸をするなどの対処法を身につけていくようにしましょう。 また、洗濯物が増えることでイライラしてしまうようなら、なるべく洗濯物が出ないように対策グッズなどを積極的に取り入れて、気軽に対応できるようにしておくことをおすすめします。 朝からイライラするのは、ママやパパにとっても気持ちのいいものではありません。 しかし、「イライラしないようにしなきゃ!」と自分を責めてしまっても毎日の生活がつらくなっていってしまいます。 イライラする原因はどこにあるのか、その理由を改善できる方法はないのかと前向きに考えて対策を取るようにしていきましょう。 「昼間のおむつははずれたのに、いつまでも夜のおむつが取れない」「すっかりパンツ生活になっているのに、おねしょだけはしてしまう」そんなときには、ついつい子どもを怒ってしまいがちですが、生活を見直して対策しながらゆっくり見守ってあげましょう。 また、おねしょが小学校にあがる頃まで続くようなら、一度かかりつけの小児科などで相談してみるのもおすすめです。 “おねしょ”対策は、家族みんなが笑顔で気持ちよく朝を迎えられるように、根を詰めすぎずゆったりとした気持ちをもって取り組むようにしましょう!
2017年03月31日季節の変わり目や風邪を引いたときなど、“赤ちゃんの鼻から鼻水が出ている”ことは意外と多くあります。いつもキレイな状態を保ってあげたくて、しっかり拭いてあげたいのに、鼻水を拭こうとすると嫌がったり、泣いてしまったりとなかなかうまくいかず、鼻の下がカピカピになってしまうこともありますよね。 赤ちゃんの鼻水ケア 風邪の初期症状のひとつでもあり、季節の変わり目などにも出やすいのが鼻水です。 赤ちゃんは自分で鼻をかむことも拭くこともできないため、ママやパパがこまめに拭いてケアしてあげなければならず、鼻水が出ているときにはティッシュが手放せなくなります。 しかし、赤ちゃんは鼻水を拭くのを嫌がる子が多いですよね。拭こうとティッシュを手に取っただけで気配を察して嫌がるようになってしまうこともあります。 また、拭きすぎて鼻の下が赤くなってしまい、ヒリヒリするのか、それを嫌がってまた泣いてしまうなど、“鼻水ケア”ひとつとっても赤ちゃん相手のときには大変なものです。 赤ちゃんの鼻水を、「拭こうとすると嫌がるから」と言ってそのままにしてしまうと、鼻の下がカピカピになってしまったり、鼻が詰まってしまったりするので、できればキレイにしてあげたいところ。 赤ちゃんの鼻水ケアは、 “吸う”と“拭く”の2通りの方法を覚えておくようにしましょう。 鼻水を上手に吸ってあげるのはちょっと難しいですが、慣れてしまえばサッと完了し、赤ちゃんも吸われたあとのスッキリさを覚えてくれれば泣かなくなることもあります。 鼻水がたくさん出ているときには吸って、少し垂れている程度のときには拭いて、しっかりケアしてあげましょう! 赤ちゃんの鼻水を上手に吸う方法 鼻水を吸うときには、基本的に“鼻吸い器”を使います。鼻吸い器はチューブのなかの空気をママやパパが吸うことで鼻水を吸い上げるものとスポイト式のものの他、電動の吸引器を使うタイプの3つがあります。 チューブの空気を吸って鼻水を吸ってあげるものは、吸う側が菌も一緒に吸ってしまい風邪などが移ってしまうことが懸念としてあげられますが、スポイト式よりもよく吸えるといわれることが多いです。 電動タイプはしっかり鼻水は取れるものの、高額なものが多いのがネックとなっています。しかし、電動タイプのものは、鼻水がよく出るタイプの子の場合には、大きくなってからも活躍するアイテムとなります。 大人も利用できるものであれば、家族みんなで使えるので赤ちゃんのうちに購入してたくさん使うのもひとつの手です。 ■鼻水を吸う方法は? どのタイプでも、まず赤ちゃんを寝かせ鼻にチューブなどを差し込み、鼻水を吸い取っていきます。 チューブは鼻の下方向から差し込み、徐々に角度を上げながら吸っていくとある場所で、ギュッと鼻水が取れるポジションが見つかります。 「鼻水はあるはずなのに、なかなか取れない」と悩んでいる方は、角度をゆっくり変えて吸い取ってみるとどこかで“よく取れる場所”が見つかるはずなので、少しずつ方向を変えて試してみましょう。 また、お風呂の直後や鼻の下に温めたタオルを置いて加湿することで鼻水がよく取れるようになります。慣れないうちは、お風呂上がりなどに挑戦してみてコツをつかんでいくのもおすすめです。 ■鼻水吸引機を使っているママの体験談 「個人的には鼻にあてる部分が玉ねぎ型になっているものが鼻の奥にまでノズルがいかず、たくさん鼻水も取れて重宝しています。吸引した鼻水には菌がたくさんいるので、すぐに洗うようにしています。」 「便利で2歳の息子にもよく使うのですが、傷つけて鼻血が出てしまったことがあったので注意して使うようにしています。」 鼻水を拭くと嫌がるときの対処法はある? 外出時などに活躍するのは“拭く”ケア方法ですが、「鼻水を拭いてもらうのが好き」という赤ちゃんはあまりいませんよね。そこで、赤ちゃんの鼻水を拭いてあげるときにケアしたい4つのポイント紹介します。 1. 鼻水スルスル 鼻水スルスルとは、おもしろいくらいに鼻水が取れることもある。ティッシュを使って鼻を拭く方法です。 まず、ティッシュを用意して縦長になるように2回ほど折ります。手のひらを自分に向け、手首から身体の内側に90度ほど手を傾け親指を立て(ちょうど影絵の犬を片手でやるような形)残った指4本の部分に、折りたたんだ細長いティッシュをかけます。 手前側を長く、裏側は引っ張れる部分が残る程度でOKです。 そのティッシュを赤ちゃんの鼻の下にもっていき、裏側に垂らした部分を下にゆっくりスルスルと引いていきます。 すると、ティッシュに鼻水がついてきて鼻のなかがスッキリします。 まだ残っているときにはもう一度やって、ティシュに鼻水がつかなくなるまで繰り返せば完了です。 鼻を拭くのを嫌がっていた子でも、スルスルと動くティッシュの動きがおもしろいのか、嫌がらずにやらせてくれることが多いですよ。 垂れてくるような鼻水や粘り気のある鼻水がたくさん詰まっていそうなときに特におすすめの方法なので、一度試してみてください。 2. 鼻の下を保湿する 鼻を拭きすぎて、鼻の下がヒリヒリと痛くなっていると、鼻を拭くのを泣いて嫌がることがあります。そんなときには、鼻の下の保湿をしてあげると、痛みが和らぎ鼻水を拭くのを極端に嫌がらなくなっていきます。 保湿をするときは、口にも近い部分なので、赤ちゃんが万一舐めてしまっても問題のないものを用意し、鼻を拭く度に塗ってあげるとより効果的です。 3. 鼻水がカピカピになる前に取る カピカピになった鼻水を取るのは難しく、また、取るときに痛みを伴うこともあるので、できるだけカピカピになる前に取ってあげるようにしましょう。 気がついたらカピカピになってしまった、というときには、お風呂に入ったり、温タオルを当てたりして、鼻水を柔らかくしてからそっと拭き取ってあげるようにします。 カピカピになった鼻水を無理やり取る経験をした赤ちゃんは、次からカピカピになる前の状態でも鼻水を拭くのを嫌がるようになってしまうことも多いものです。 “鼻水を拭く=痛い”と覚えてしまわないうちに、カピカピを防ぐようにできるように心がけるのがおすすめです。 4. 鼻水を取るのを嫌がるのも仕方ないと割り切る 「鼻を拭くと泣く、嫌がる」のは、ほとんどの赤ちゃんに見られることです。 そのため、ある程度は泣いても仕方ない、と割り切ってしまうのもひとつの手です。 鼻を拭いたことで泣いてしまってもずっと泣き続ける子は少ないので、一時のことと諦めて「泣かせてしまっても、鼻を拭くほうが大事」と心を鬼にして対応するのも悪いことではありません。 病院で鼻水を吸引してもらうとすっきりすることも 鼻水ケアはコツが必要なため、なかなか自宅だけでは難しいこともあります。 詰まってしまってなかなか取れないときや奥に溜まっているときなどには、病院で吸引してもらうとスッキリすることも多いです。また、薬を処方してもらうことで早くよくなる可能性も高くなります。 かかりつけの耳鼻科があると、風邪を引いたときにでも利用ができるためおすすめです。 小児科でも吸引器を用意してくれていて、鼻水を吸ってもらえる病院・クリニックもあるので最寄りの病院に問い合わせてみましょう。 そのときに、ママやパパが鼻を吸ってあげたり、拭いたりするときのコツを聞いてみると具体的に指導してもらえることもあるので、質問してみるのもいいですよ! 赤ちゃんの鼻水ケアは、子育て中のほとんどの方が経験する「仕方がないけれど、ちょっと困っちゃう」ことのひとつです。 ため息をつきたくなったときには、「鼻を拭いてあげたり、吸ってあげたりするのも、長い子育てのなかで見たらほんの数年のこと」と気持ちを切り替えて付き合ってあげるようにすると、ちょっとメンドウなことも愛おしい時間に変わっていくかもしれませんね。
2017年03月24日ハイハイをする赤ちゃんの姿は愛らしく、赤ちゃんのイメージのなかにはハイハイをする様子が浮かぶという方も多いのではないでしょうか。 首がすわり、身体つきもしっかりしてきて、寝返りが上手になってくると「次は、いよいよハイハイで動き出すかな?」と期待も高まりますよね。 今回は、始める時期や順番、練習方法などが気になる“ハイハイ”について解説します! ハイハイとは ハイハイは、手と足を使って前後左右、赤ちゃん自身が動きたいと思った方向に移動する運動のことです。 四つん這いになって腕と足の力でパタパタと動き回る姿は可愛らしく、赤ちゃんらしい動作のひとつとして知られています。 ハイハイは手や足を使って自分の力で移動することを指しているため、お腹を擦ったままで動く「ずりばい」や両手両足を伸ばした状態で動く「高ばい」など種類はさまざまで、個人差のとても大きな発達段階のひとつです。 また、ハイハイをまったくせずに次の発達段階に移る子もおり、首すわりやお座りなどのように“絶対に通らなければならない発達段階”ではありません。 ハイハイをしないと心配になってしまいますが、「この子はしないタイプなのかもしれない」とおおらかな気持ちで見守ってあげるようにしましょう。 ハイハイの時期はいつ頃? 早い子で、生後6ヶ月頃からハイハイする様子が見られる子もいます。 早くからハイハイが始まる子は、“寝返りがしっかりできて活発に手足を動かす”という姿が見られ、ある時ふと見たらずりばいで移動していた、というパターンも多いようです。 その後、生後10ヶ月頃にかけて、ハイハイする子が増えていき、上手に立って歩けるようになる1歳前後までハイハイ時期が続きます。 両手両膝をつくハイハイからスタートする子もいれば、ずりばいからいきなり高ばいになる子など、子どもによってさまざまな成長が見られるのがハイハイの特徴です。 ハイハイにはステップがある ハイハイには大きく分けて4つのステップがあります。ただし、ハイハイは必ずこのステップにそって成長するわけではありません。 いきなりステップアップすることもあるので、焦らずその子なりの成長を喜んであげるようにしてくださいね。 ■ステップ1:寝返り ハイハイの前段階として寝返りがあります。仰向けの状態からゴロンとうつ伏せになれたらハイハイが始まる可能性も。 うつ伏せから仰向けに戻れるように(寝返り返り)なる前に、手足をバタバタ動かしていたらずりばいしていた、というケースも見られるため、窒息しないようにだけ注意して見守ってあげるようにしましょう。 ■ステップ2:ずりばい ずりばいとは、腕も両膝も立てずにお腹をずりずりと引きずるように動くハイハイのことです。 腕や膝を床につけた状態で、お腹でギュッギュッと床をずらすようにして行きたい方向へ動きます。 ■ステップ3:いわゆるハイハイ 両手をつっぱり、両膝を立てて腕と足の力で移動するいわゆるハイハイの動きは、ずりばいよりも早く動けるため、できるようになると嬉しそうにあちこち移動する姿が見られるようになります。 始めの頃は、腕の力がまだ足らず、疲れて腕が曲がってしまい顔を床に打ってしまうこともあるため、床にはなるべく物を置かないようにして安全を確保してあげましょう。 ■ステップ4:高ばい 高ばいはしない子も多いハイハイの最終形態のようなステップです。両手両足をつっぱり、動きます。 足の力もついてきている証拠で、歩きだすまでの少しの間だけ見られたり、膝立ちがうまくできずに高ばいになってしまったりする子もいます。 ハイハイしないけど練習は必要? なかなかハイハイしないとママやパパは「練習したほうがいいのかな?」と不安になってしまうかもしれませんが、練習してハイハイできるようにならなければいけない! ということはありません。 普段一緒に遊ぶなかでハイハイをするときに使う部分を動かしてあげるなど、赤ちゃんと一緒に楽しみながら過ごしてあげるのはもちろんOKですが、「ハイハイするように練習するぞ」と気負う必要はないのです。 ■ハイハイしない子もいる ハイハイはおまけの発達段階として考えられています。 確かに多くの赤ちゃんがハイハイする姿が見られるため、ハイハイしないと焦ってしまうかもしれませんが、ハイハイができなくても、寝返りができていて自分で座れていれば問題ありません。 また、ハイハイをしないままつかまり立ちをして歩きだすこともあるため、気にせず過ごすようにしましょう。 ■ハイハイ時期に楽しめる体遊び ハイハイをしていても、していなくても、生後6〜10ヶ月くらいの赤ちゃんと遊ぶときには、体全体を使うような体遊びがおすすめです。 ハイハイができるようになってきたら、段ボールなどでトンネルを作って、反対側からママやパパが呼んであげるとハイハイで一生懸命通ってきます。 また、ハイハイが上手になってきたらクッションでゆるやかな山を作って登れるようにする遊びもいいですね。 ハイハイがどんどん上手になってくるとハイハイスピードが上がったり、大きな山を乗り越えられるようになったりと成長も楽しめるようになります。 上手にハイハイできない子やハイハイをしない子とは、ママやパパが横になった上に赤ちゃんを乗せてゆらゆらと揺れてバランスをとる楽しさを味わうだけでも、キャッキャと喜びます。 仰向けになったママやパパが膝を曲げた状態で足のすねの上に赤ちゃんを乗せてしっかりと肘の当たりを掴んでゆっくり足を浮かせて揺らす“カンタン飛行機”で遊ぶのもおすすめです。 ハイハイ時期を楽しめるグッズ ハイハイの時期を楽しめるグッズには、さまざまなものがあります。動きのあるおもちゃやボールなどがあると、ますますハイハイをするようになったり、追いかけまわすうちにたくさん運動していたり、ママやパパが一緒に遊ぶにもグッズが大活躍します。 たとえば、コロコロと動くタイヤがついた車や汽車などのおもちゃ。0歳の子どもが遊んで口に入れても安全な大きさを選ぶ必要がありますが、ハイハイを始めた子にピッタリのグッズです。 はじめのうちは、ママやパパが動かして追いかけてくるように促して遊んでいるうちに、自分で動かしながらハイハイができるようになる子も! 成長に合わせて遊び方が変わっていきますが、長い期間遊べるおもちゃになることもあるので、ハイハイを始める前頃から身近なおもちゃのひとつとして取り入れてあげるとよさそうです。 ■ハイハイ時期の安全を確保するグッズにも注目 ハイハイを始めると、それまでは動けなかった部屋のなかのあちこちに移動していき、思いもしない行動を取ることがあります。赤ちゃんは、扉やフタがあれば開けたくなり、穴には何かを差し込みたくなるものです。 赤ちゃんに触られたくないものが入っている扉やフタには、しっかり止められるストッパーやロックをつかえるようにしましょう。 また、おもちゃが入っている場所であっても低い位置にいる赤ちゃんにとって、大人の腰くらいの高さからでも、おもちゃが落ちると危険です。 大人の目が届く範囲で触らせ、危ないと感じる場所には対策を取る必要があります。 また、家具の角も赤ちゃんにとっては危険な場所になります。クッション素材でできているカバーなどをつけてぶつかっても大怪我をしないようにしてあげましょう。 ハイハイはしないこともありますが、赤ちゃんらしい動作は可愛らしく行動範囲も広がっていき、一緒に遊ぶのも楽しくなる頃です。 無理に練習する必要はありませんが、たくさん遊んでいましかない一瞬一瞬を大切に過ごしてくださいね。 <参考> 『今求められる質の高い乳児保育の実践と子育て支援』ミネルヴァ書房・2007年4月20日初版第4刷発行・榊原洋一、今井和子編著者
2017年03月05日子どもと一緒に過ごしていると、“やってはいけないこと”を子どもにされて「こら!」と怒りたくなる場面にたくさん遭遇します。 「しつけっていつから始めたらいいの?」「しつけは必要?」「どうしたら上手にしつけられるのだろう」といった子育て中の“しつけの悩み”はだれもが一度は抱えるものです。今回は、そんな“しつけ”に悩んだときに知っているとホッとできるポイントをまとめてご紹介します。 「しつけ」と「怒る」はイコールではない… そもそも、しつけとは“仕付け”と書き「(「躾」とも書く)礼儀作法を身につけさせること。また、身についた礼儀作法。」(広辞苑第五版より)という意味をもつ言葉です。 他にも「作りつけること」「縫い目を正しく整えるために仮にざっと縫いつけておくこと」などの意味ももっています。 身が美しいという漢字から想像されるように、“キレイな所作を身につけさせる”こともしつけのひとつです。また、社会のなかで生きていくために必要なマナーや模範的な行動なども教えていくことも“しつけ”に含まれます。 しつけは「いけないことをしたから怒る」のではなく、「正しいことを身につけさせる」ことだということを、まずは頭に入れておくようにしましょう。 いつからしつけをスタートさせる? しつけの本来の意味を考えると0歳から始まっていると定義することもでき、また、厳密に「何歳から始めましょう」というものではありません。 ただ、ひとつの目安としてのしつけのスタート時期としては、2歳を過ぎた頃からとされています。 これは、しつけが「礼儀作法を身につけさせる」意味をもつことが関係しています。2歳頃には、それまでなんでも周りの大人にやってもらっていたことを「自分でやる!」と自己主張をはじめる子どもが多いようです。 自我が芽生えはじめたこの頃に、正しいやり方やマナーを教えながら“自分でできるようになる=身につけさせる”のがしつけの本来の目的ではないでしょうか。 そのための準備段階として、0歳のうちから周りの大人、特にもっとも身近な存在であるママやパパや見本となる姿を見せておくこともポイントとなります。 また、赤ちゃんの頃に築いた信頼関係がその後のしつけや教育に影響します。それが、「しつけは0歳から始まっている」と言われることにつながっていくのです。 現実的には、1歳を過ぎた頃から、交通ルールを守ることや人に危害を加えないなどの、自分や他人の身を守ることは教えていくのがいいでしょう。 あくまで、叱る・怒るのではなく、“身につけられるように教えていく”姿勢で取り組めるように気をつけてみてください。 しつけの上手なママ・パパになる しつけを上手に進めていきたいと思ったときに、「どう叱ればいいのか」という注意することに目が向けられがちですが、しつけは「ほめる」ことも大切です。 しつけを進めるに当たって、できるだけ心がけておきたいポイントをまとめてみました。 ■ほめ方 「◯◯ちゃん/くん、すごいね」「えらいね」と抽象的にほめるのではなく、「お着替えができたね」「上手にスプーンで食べられたね」とできたことを具体的に伝えるようにしましょう。 できるだけほめる回数を多くしたほうが、しつけはスムーズに進みます。子どもの行動を見守ってあげるようにして、「できた!」という気持ちを尊重してあげられるような声掛けがおすすめです。 なんでもかんでも「すごいね」「えらいね」「さすがだね」と言うのではなく、「◯◯ができた」「●●ができるようになったね」と行動を言葉にして表してあげるだけでも子どもは「ママ(パパ)は見てくれている」と安心することができます。 しつけの中で“ほめる”目的は、子どもの自尊心を伸ばしてあげることにあります。「自分はできる」という気持ちを育てられるような言葉を選ぶようにしていきましょう。 ■叱り方 まず叱るときには、端的に「何がいけないことなのか」を伝えるようにします。言葉を理解できるようになってきている年齢であれば、「なぜいけないのか」も一緒に伝えられるといいでしょう。このときに注意したいのが、“叱るのに長い時間をかけない”ことです。 大人でもクドクドと何時間も叱られるのは嫌なものですが、子どもも同じで、時間が経てば経つほど「何を叱られているのか」わからなくなってしまいます。 たとえば、食べ物を下にわざと落としたことを叱りたいのであれば「食べ物をわざと落とすのはいけない」ことと「下に落としたらもう食べられなくなる」「食事を作ってくれた人に失礼な行為である」など、やってはいけない理由を伝えたら、叱るのはそこで終了です。 決して、「毎日毎日同じことで…」「何度言えばわかるの」「昨日もやった、あのときもやった」と過去を蒸し返して怒るようなことはせず、その場だけで終わらせるようにしましょう。 年齢によってしつけの仕方は変える? 基本的なしつけのほめ方・叱り方のコツは、どの年齢でも同じですが、しつけの仕方やポイントはそのときどきによって変わります。 ここでは、0歳児・1歳児・2歳児・3〜5歳児に分けてしつけの仕方のポイントをチェックしておきましょう。 ■0歳児 0歳児の頃は、コミュニケーションのベースとなる“安心感”や“信頼感”が身につけられるようにすることが大切です。 これらは、しつけの第一歩となる感情で、ママやパパなど身の回りの大人に安心感を抱き、信頼しているからこそ、言われたことを素直に聞けるようになっていきます。 また、どんなに身につけさせたいと思っていても、ママやパパができていないことは子どもにも身につけさせることはできません。 身につけてほしい礼儀作法は0歳児のうちからママやパパが気をつけて、見本となる姿を見せてあげるようにしましょう。 ■1歳児 1歳児になると、危険なことや他人との関わりのなかで身につけておいてほしいことを教え始める時期になります。 ただし、1歳半頃までは言葉をまだ理解しきれないため、怖い顔で叱られても、内容ではなくママやパパの怖い顔しか記憶に残らなくなってしまいます。 いけないことを「いけない」と言葉で伝え始める時期ではありますが、「いけない」という言葉を理解する時期だとママやパパが認識しておくことが大切です。 何度も同じ行動をとっても根気強く「ダメ」「いけない」と淡々と伝えるようにしていきましょう。 ■2歳児 2歳になる頃には、言葉も理解できるようになり自我も芽生えはじめるため「自分でやりたい」と主張するようになり、しつけにとって絶好のタイミングが訪れます。 身につけてほしいことを、どうやったら子どもが自然と自分からやってくれるようになるかを考えて、準備しておくと、ママやパパもイライラせずに対応ができるようになります。この頃にはどうサポートしたらいいかを考えるようにしましょう。 また、叱ったり注意をしたりしても、自己主張が通らないことで駄々をこねるようになるのもこの時期の特徴です。 常に一貫した対応で、「ダメなものはダメ」としながらも、“気持ちが落ち着くまで待ってあげる”“自分から気持ちを切り替えられるのを見守る”ように、できれば時間や気持ちの余裕をもって接してあげられるようにしていくのがおすすめです。 ■3〜5歳児 言葉も理解でき、ある程度“いいこと・悪いこと”や“礼儀作法”が身についてきているはずの年齢でも、やはり“いけないこと”をすることはあります。 「わかっているでしょ!」と怒鳴ったり、しつけと称して体罰を加えたりしてしまいそうになるのもこの時期が多いようです。 怒鳴り声や体罰といえる行動は、子どもの心を傷つけてしまうだけでしつけにはなりません。 危険な行為に対して、とっさに大きな声を出して注意を引きつけることで止めることが必要なケースもありますが、基本的には叱るときには淡々と何がいけなかったのかを端的に伝えるようにして感情的にならないようにすることが大切です。 また、「もう大きいからできて当然」ではなく、ときどきほめてあげることも忘れないようにしましょう。 3〜5歳児でも新しいことをどんどん吸収しています。新たにできるようになったことがあれば、しっかりほめてあげることは続けていくのがしつけのポイントです。 しつけに悩んだときに知っておきたい5つのポイント しつけの上手な進め方や年齢ごとのポイントを押さえていても、しつけをするママやパパの悩みはつきないものです。 しつけに悩んだときには、これからご紹介する5つのポイントを思い出して、原点に戻ってママやパパも気持ちをリセットしながら一歩ずつ進めていきましょう。 ■イライラしたときには しつけは長い時間かけて進めていくものですが、0〜5歳頃はしつけなければならないことも多く、何度も同じことを繰り返される日々にイライラしがちです。 ママやパパも人間なので、イライラはするものです。できればイライラしないように対策を講じておくことも大切ですが、イライラしているなと感じたときには、まず深呼吸をするようにしましょう。 「あ〜もうっ!」とイライラしたときに、鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり吐き出す深呼吸法を取り入れてみましょう。 深呼吸をすることで、大きな声で怒鳴りそうになっていた気持ちにストップがかかり、冷静に子どもが何をしようとしているのかが見えてくることがあります。 「いけないことをしている」と思っていた姿が、実はお手伝いしようとしていて失敗しているだけだったかもしれません。 また、1回の深呼吸だけではどうにもならないくらいイライラしていて、手をあげてしまいそうだと感じたときには、別室やトイレなど少し1人になれる場所に移動してゆっくり呼吸を繰り返し、気持ちが落ち着くのを待つのもひとつの手です。 イライラをそのまま子どもにぶつけてしまうと、しばらくしてから後悔することも多く、嫌な気持ちになってしまいます。 人間なのでイライラすること自体を止めるのは難しいですが、イライラしたときの対処法を心がけておくだけでも、後悔する機会はたいぶ減るはずです。 ■家の方針を固めておく しつけは、各家庭の方針によって内容が異なるものです。「よそはよそ、うちはうち」で問題ないですが、家庭のなかで方針がバラバラだと子どもも混乱してしまいます。 まずは、ママとパパの間で家の方針としてルールや“やってはいけないライン”を決めて、どちらが対応しても同じになるようにしておきましょう。 二世帯住宅などでおじいちゃんおばあちゃんが一緒に住んでいるときにも、できるだけ同じ方針でしつけられるようにするのがベストですが、なかなかうまくいかないときもあるかもしれません。 そんなときには、ママとパパの見解は一致させておき、同じ家に住んでいても、おじいちゃんおばあちゃんとママ・パパの考えや価値観は違うことを伝えていきましょう。 子ども心に時間をかけてその違いを理解するようになっていきますが、ママとパパの意見が違うと混乱し続けてしまうため、その点はしっかり一致させておくことが大切です。 ■「しつけ」は「怒る」ことではない しつけを怒ることと考えている方も多いですが、しつけは怒ることではありません。怒るというのは人のもつ感情のひとつです。 しつけのうえでは怒るのではなく、何がいけなかったのかを理解させるることが大切です。 それを理解させる上で、叱るという選択をする場合もあるかと思います。 叱って伝えるためには家庭の方針を固めておいたり、どうしていけないのかを端的に伝えるために「なぜいけないのだろう」と考えていたりするなど事前の準備が重要です。 ママやパパ自身がさまざまなマナーや行動をどう捉えていて、どうしていくのがいいと考えているのかを改めて振り返って考え、ひとつの方針を決めていく必要があります。 自分自身やこれまで当たり前だと思ってやってきたことを今一度見つめ直すチャンスでもあるのです。 自信をもってしつけをしていくポイントは、ここでどれだけ深く考え直すことができていたかにかかっています。その都度、迷ったときや悩んだときにママとパパとで話し合いながら進めていくようにしましょう。 ■ママやパパが素直になることも大切 しつけをしている真っ最中には、ついつい叱り過ぎてしまったり、感情的に怒ってしまったりと、「失敗したな」とママやパパが感じることもたくさん起こります。そんなときには、素直に子どもに謝ることも大切です。 ママやパパが素直に謝ったり、話し合いをしたりしている様子を見て子どもは成長していいます。「子どもに素直になってほしい」と思ったらまずは自分たちが素直になれているかを考えてみるようにしましょう。 ■つらくなったら写真を見返そう 子どものしつけに悩んでいるときには、「どうしてこうなってしまったのだろう」「なんでわかってくれないのだろう」とその瞬間だけを切り取って思い詰めてしまいがちです。 でも、少しずつでも確実に子どもは成長しているはずです。つらいなと感じたら、子どもの写真を見返してみましょう。 おっぱいやミルクを飲んで寝ているか泣いているだけだった赤ちゃんが、歩くようになって、言葉を話すようになって、意思疎通ができるようになってきて…、とその成長ぶりが写真から見えてくるはずです。 ちょっとやさしい気持ちになれたら、また明日から頑張る気力が湧いてくるようになりますよ。 子どものしつけについては、先輩ママ・パパも、周りで同じように子育てをしているママ・パパたちも悩んできていることです。 しつけに悩むということは、それだけ子どものことを真剣に考えてあげられている証拠でもあります。 迷ったときには、家庭の方針を都度話し合いながら、自分たちなりの“しつけ”を固めて、一貫した対応を心がけることで、いつかフッと楽になれる時はきます。ポイントを押さえて、前向きに取り組んでいきましょう!
2017年03月01日2歳を過ぎた頃から「もうパンツにしないといけないかな」と気になってくるトイレトレーニング。「いつから始めるのか」「上手に進める方法はないものか」まわりはとあれこれ悩むことも多いものです。 今回は、大きな壁にもなりやすいトイレトレーニングをお子さんと一緒に上手に進めていくための方法やコツ、まわりの皆さんの体験談をご紹介します! トイレトレーニングとは トイレトレーニングとは、赤ちゃんが大人と同じようにトイレで排泄できるようになるためのトレーニングのことですね。 トイレトレーニングをしなくてもいつの間にかできるようになる子もいれば、気合をいれてあれこれママやパパがサポートしてもなかなか上手くいかない子もいる、ひとつの成長過程でもあります。 トイレトレーニングを始める時期や完了するまでにかかる期間、終了時期は個人差が大きいものです。 「できれば3歳までには」「幼稚園に入園する前に」といった、ママやパパの期待通りにはいかないことも多く、思い詰めてしまうと大きな悩みやストレスとなってしまうケースも見られます。 気負いすぎると子どもにも張りつめた緊張が伝わり、余計上手くいかないということも。できるだけママやパパは気楽に、「いつかはできるようになる」と構えているのが最大のコツだといえるでしょう。 ■オムツはずれ トイレトレーニングとは、オムツははずれのことでもあります。トレーニングが完了する前にオムツはをはずしてしまい、パンツをたくさん洗うことを覚悟する方法、家のなかではオムツはもパンツを履かせずに過ごしてみる、などさまざまなトイレトレーニング方法がありますが、基本的には「トイレトレーニング終了=オムツははずれ完了」となります。 オムツも日々進化してきているため、濡れても気にならないものやトイレトレーニング用に外には漏れないものの、おしっこをしてしまうと濡れた感触があるものなどさまざまなタイプがあります。 トイレトレーニング用のものを必ず購入しなければならないわけではありませんが、便利なものは取り入れて乗り越えていくのもひとつの手だと考えて進めていきましょう! トイレトレーニングはいつから始めたらいいの? トイレトレーニングでの大きな悩みとなることのひとつが、「いつから始めたらいいの?」ということではないでしょうか。 個人差が大きいトイレトレーニングは、一斉にこの時期から始めましょうというものではありません。その子なりのタイミングを見極めてスタートすることが大切です。 タイミングを逃してしまっても、気づいた時点で始めれば問題ありません。まずはトイレトレーニングができるかどうかを判断する基準を押さえておきましょう。 ■トイレトレーニング開始の時期&タイミングの見極めポイント トイレトレーニングは1歳半頃から開始するケースもありますが、2歳前後からスタートすることが多いようです。 なかには、子どもがおむつの快適さに気づいてしまい、なかなかトレーニング開始の合図が出ない子もいますが、3歳過ぎ頃までを目処にスタートしてあげるようにするのがおすすめです。 【ポイント1】歩けるようになっている 膀胱にある程度おしっこを貯めておけるようになったかどうかは、歩けるようになっているかで判断することができます。 “膀胱におしっこを貯めてトイレで出す”ためには、脳の発達が必要で、大脳皮質という思考などをつかさどる部分がしっかり“おしっこをしたい”という指令を出せるようにならなければなりません。 大脳皮質は、“足を前に出して歩く”という指令も出しているところです。“歩けるようになっている=大脳皮質が発達している”ことになるため、しっかり歩けるようになっているかがトイレトレーニングを開始するひとつの目安となっているのです。 【ポイント2】トイレの間隔が2時間以上空いている/空くことがある 紙オムツの場合、トイレトレーニングを考え始めたら、2時間置きにおむつをチェックするようにしてみましょう。 毎回オムツを交換しなければならないようならまだトイレトレーニングには早いと判断できます。 トイレトレーニングは膀胱におしっこを貯めておけるようにならないと、開始しても失敗が多くなり、本人もママやパパもつらくなってしまいます。 濡れていないときにはトイレに連れていきおしっこをさせてみるようにする、くらいの気持ちでトイレトレーニングを徐々にスタートさせていきましょう。 【ポイント3】「トイレ」「おしっこ」と伝えられるようになる 自分の思いをまだ上手に伝えられないうちは、トイレトレーニングを無理に始めても「トイレに行きたい」と言えずに、漏らしてしまうことが多くなってしまいます。 トイレの間隔が2時間以上空いていても、上手に思いを言葉などで表現できていないようなら、トレーニングの開始を待ってあげるのがおすすめです。 言葉がまだ上手に出てこない子どもには、おしっこやうんちをする前兆が見られたときに「トイレ行きたいの?」「おしっこしたい?」と声をかけてあげましょう。 声掛けを続けていくことで、いまの自分の状態が「トイレに行きたい」「おしっこしたい」ことであると少しずつ理解できるようになっていきます。 子ども自身が言葉にして伝えられるようになったらトイレトレーニングを開始しましょう。 トイレトレーニングの進め方 トイレトレーニングの進め方は、その子や家庭の事情に合わせて柔軟に変えていくのが1番ですが、一般的な進め方についてご紹介します。流れをチェックしたうえで、そのときの状況に合わせてあれこれ試してみてくださいね。 【1】トイレトレーニング開始のポイントをクリアしている まずは開始できる状態であるかを、上記のトイレトレーニングスタートが可能かのポイントでチェックしてみましょう。 ポイントをクリアできていても、本人にやる気がないとなかなか始められないこともあるので、最低限ポイントをクリアできていたら、やる気が出るように工夫してみるのがおすすめです。 【2】まずはトイレに誘うことから オムツを見たら濡れていなかった、というときや寝起きすぐ、などのタイミングでトイレに誘って、出る・出ないに関わらず座らせてみます。 男の子の場合も始めのうちは座ってする子が多いので、立ってすることを教えるのはトイレでできるようになってからで十分です。 「上手にできたらラッキー、できなくて当然」という気持ちで始めるとママやパパも気軽に誘えます。できたら思いっきり褒めてあげることも忘れずに! 【3】トイレでできるようになってきたら家にいるときだけパンツにしてみる トイレに誘うと、おしっこができるようになってきて、自分からも「トイレに行きたい」と言うようになってきたら、家にいるときだけでもパンツに切り替えていきましょう。 はじめは失敗も多くなるので、できれば枚数を多めに用意して、濡らしたパンツを入れておくバケツなどがあると便利です。 【4】うんちの成功を達成する おしっこは上手くできても、うんちは上手くできない…、という子もたくさんいます。 うんちのタイミングや前兆を把握できているときには、ママやパパが見ていて「怪しい」と思ったらすぐにトイレに連れていき、うんちの成功を経験させてあげましょう。 一度トイレでできると、気持ちいいことがわかり、それからはすんなりできる子もいれば、なかなか続けて成功できない子もいます。 時間がかかっても、徐々に回数は増えていくので諦めずに何度も連れていってあげるようにしましょう。 【5】お外パンツデビューをする 家ではバッチリできるようになり、自分から「トイレに行きたい」とちゃんと言えるようになっていれば、外出先でのパンツデビューも可能です。 はじめは近所のトイレのある公園などがおすすめです。お出かけのときには多めにパンツとズボンを持っていき、念のためオムツも持っていくとパンツをすべて使い切ってしまったときも安心できます。 【6】夜寝るときもパンツで 深夜におもらしで起きるのはママやパパもつらいものです。オムツを濡らさずに寝られる日が1週間以上続いたらパンツで寝始めてみましょう。 お外パンツデビューよりも遅くなっても問題ありません。できれば、万一に備えて防水シーツやカバーを使っておくとより安心してパンツデビューを果たせますよ。 トイレトレーニングのコツ トイレトレーニングを上手に進めていくには、いくつかのコツがあります。その子なりのやる気をアップさせるものがあるならそれを上手く活用して、スムーズなトレーニングを目指しましょう。 ■グッズを上手に使おう トイレトレーニング用のグッズはさまざまなものが販売されています。トレーニング用のオムツやパンツ、パンツにつけるタイプのシートにおまる、トイレに設置する踏み台など種類も多岐にわたっているため、家庭の方針やトレーニングの進め方に合わせて取り入れていきましょう。 「これはあったほうが便利!」というおすすめグッズは、トイレに設置する踏み台です。便座にのぼるとき、降りるときはもちろん、足を置いて踏ん張るときにも活躍します。他のグッズはなくとも、踏み台はあると重宝するアイテムになるはずです。 ■シール作戦 よく見かけるトイレトレーニング方法のひとつですが、“トイレで成功したら壁に貼った台紙にシールを1枚貼れる”などのシール作戦は、子ども心をくすぐり、やる気をアップさせられます。 専用台紙でなくともカレンダーや広告を裏返してトイレに貼り、子どもの好きなキャラクターや形のシールを下げておき、トイレに成功したら1枚貼らせます。 シール貼りたさに何度もトイレに行くようになればしめたもの! 他のところではシール遊びができないようにしてれば効果もアップします。 同じように、トイレに子どもの好きな絵を貼っておき楽しい場所にすることも、やる気をアップさせてトイレトレーニングを成功に導くコツです。 その子に合った「トイレにいくといいことがある/楽しい」という方法を試してみましょう。 ■うんちの乗り越え方 トイレトレーニングの大きな壁となるのが“うんち”です。うんちだけはなかなか成功しないという子も多いため、“うんち”ができないから外パンツデビューができないという声もよく聞かれます。 うんちは、足で踏ん張って力を入れないと出ないことが多いため、踏ん張れるような踏み台や専用台座を用意してあげることですんなりできるようになることがあります。 うんちをしたそうにしていたからトイレに連れていったけど出ず、その後すぐにパンツにしてしまった、ということが続くようなときには足を踏ん張れるようにしてあげてみましょう。 また、うんちは朝出る子や食事のあと○分/○時間後に出る、など規則的なタイミングで出る子もいます。“どんなときに出ているのか”に着目して見てあげ、そのタイミングで連れて行き、成功体験を増やしてあげることもコツのひとつです。 みんなはどうしていたの? 先輩ママのトイレトレーニング体験談 やまもとりえさんは、インターネットに書いてあったシール作戦や大好きなキャラクターでトイレをデコレーションするなど試したものの全く効かず、ある質問でそれが解決したとか。 ちゅいママさんの、3人の息子のトイレトレーニングは、「いきなりパンツ」で始めたそうで、トイレトレーニング完了まで大変ではなかったものの、その子それぞれで「時期」の見極めが必要だったと話しています。トイレトレーニングはさっと完了できたけど、その後のおもらしや、飛び散り、ズボンに付くなど大変なことも多々あるそうです。 ぺぷりさんは、トイレトレーニングが成功した「ほめ方」を教えてくれました。大人に憧れるお子さんにはピッタリの方法ですね。 こめこさんは、夜のオムツ外れについて教えてくれています。4歳2か月で夜もおむつを外したけれど、おねしょの連続…しかしある日突然おねしょがなくなったそうです。 トイレトレーニングってついつい気合いをいれて親ががんばってしまいますよね。でも5人産んでいるホリカンさんは、長男のトイレトレをかなり頑張ったようですが、2人目が産まれて、「そのうち外れるだろう」とがんばらないトイレトレーニングを実行。保育園に通っているのもあり、全員3歳すぎくらいには外れたそうです。 ▼もっと知りたい! 漫画で読むみんなのトイレトレーニング体験談はこちら トイレトレーニングはどうやった? みんなのトイトレ日記 ママ・パパ必見! イライラしないための心構え トイレトレーニング中は、汚れ物も多くなり、イライラしがちです。 「トイレ行こう」と誘ったら拒否されたのに直後に失敗、なんてことも日常茶飯事になるため、イライラしないほうが難しいもの。でもできれば怒らずに過ごしたいのも共通した思いではないでしょうか。 トイレトレーニング中にイライラしてしまうときには、その原因がどこにあるのかを考えて解決に向けて工夫をしてみましょう。 たとえば、汚れ物をいちいち洗うのが大変なら、ぽいぽいバケツに汚れたものを入れて、やる気があるときに一気に洗うようにしたり、部屋の掃除が大変なら家具の配置などを変えて掃除をしやすくしたりなどで気楽になれることもあります。 また、「絶対○歳までにはオムツを外したい」などと気合いを入れすぎたり、「周りの子はできているのにどうしてまだ取れないの」と比較してしまったりするとイライラも募りやすくなります。 トイレトレーニングにはいつか終わりが来る、となるべくおおらかに構えて、ゆったりとその子に寄り添う気持ちで進めてあげ、上手くいかないときにはオムツに戻ってもいいので、そのときどきに合わせて柔軟に対応していくようにしましょう。 トイレトレーニングはあれこれ気も遣い、「しっかりやらないと!」と気持ちも強くもちやすいものですが、ママやパパが気を張り詰めていると緊張が伝わって、子どもも失敗しやすくなってしまうことも。 気長に付き合ってあげながら、やる気を上手く引き出していき、トイレで成功できる回数を増やしていってあげましょう! <参考> 『今求められる質の高い乳児保育の実践と子育て支援』ミネルヴァ書房・2007年4月20日初版第4刷発行・榊原洋一、今井和子編著者 『AERA with Baby 09 6月号』朝日新聞出版2009年6月1日発行
2017年02月22日「カワイイわね〜」と話しかけられた途端に泣き出してしまう、久々に会うじぃじ、ばぁばが抱っこしようとすると大泣きしてしまう…。そんな赤ちゃんの人見知りに困ってしまったことはありませんか? それまでは、誰にでもニコニコと笑顔を見せていたのに、あるときから泣くようになってしまう“人見知り”。 今回は、人見知りがどうして起こるのか、その理由やいつからはじまるのか、どう対応すればよいのかなど“人見知り”をしてしまう時期を笑顔でやり過ごすための情報をご紹介します。 赤ちゃんの人見知りとは? 人見知りとは、ママやパパなどもっとも身近な人以外に拒否反応を示してしまう状態 を指しています。赤ちゃんの人見知りは、成長の証としても考えられる発達段階のひとつでもあります。 はじまる時期や人見知りをしなくなるタイミングは子どもによってさまざまなため、対応方法をママやパパが知っておき、適切な対処をしてあげるようにしましょう。 ■人見知りをしない子もいる 赤ちゃんにとっての人見知りは大切な発達段階のひとつでもありますが、なかにはまったく人見知りをしない子もいます。 “小さい頃から多くの人と触れ合ってきたから”“大家族だから”などの理由が挙げられることもありますが、人見知りをしない理由はハッキリとはわかっていません。 人見知りをしないことだけで、“発達が遅れている”という判断はできません。「ママやパパがいてくれる」「守ってもらえている」という安心感を人一倍感じやすいことが人見知りをしない理由になっているかもしれません。 「うちの子は、なかなか人見知りがはじまらない」と悩む必要はないので、「いつか、突然はじまるかもしれない」と見守ってあげるようにしましょう。 人見知りはいつからはじまる? 多くの赤ちゃんが通る道である「人見知り」。個人差があるものの、一般的にいつから人見知りはあるのではないでしょうか。 ■生後6ヶ月から1歳頃に人見知りが始まるケースが多いよう 早いと6ヶ月頃から人見知りがはじまる赤ちゃんもいます。その頃から“記憶”する力が発達してくるため、見慣れた人の顔と知らない人の顔を見分けられるようになってくるためです。 ただ、この頃には、まだ記憶力は低く、見慣れた人でもマスクをしていたり、メガネをかけていたりすると知らない人と認識してしまうことがあります。 9〜12ヶ月頃になると、多くの赤ちゃんに人見知りの現象が見られるようになってくるといわれています。 はじめて行く場所や慣れないところに出かけると泣いてしまう場所見知りをするケースもあるため、この時期のお出かけには“いつものおもちゃ”などを持っていき安心できる環境を整えてあげられるようにするのがおすすめです。 ■生後3〜4ヶ月でも人見知りはあるのか 生後3〜4ヶ月といえば、首すわりもしっかりしてきて段々と表情も豊かになってくる頃です。この頃には、周りの大人の表情を真似する様子も見られるようになってきます。 この時期に見慣れた大人以外を見たり抱っこされたりすると泣いてしまったとしても“人見知り”以外の理由があるケースも多く見られます。 生後3〜4ヶ月の赤ちゃんに人見知りのような現象が見られたら、抱っこが不安定になっていないか、暑かったり寒かったりしないかなどをチェックしてみるようにしましょう。 ■ある日突然人見知りがはじまることも 人見知りは、昨日まで大丈夫だったのに今日になって急にはじまった、というケースも多く見られます。 赤ちゃんの心のなかでは徐々に成長が進んでいるものの、それが“人見知り”として目に見える形に現れると“突然人見知りがはじまった”ように見えることがあるためです。 突然人見知りがはじまるとママやパパは驚いてしまうかもしれませんが、「人見知りがはじまったんだな」と温かく見守ってあげられるよう、大きく構えておきましょう。 人見知りの原因 人見知りをする原因は、大きくわけて“視力の発達”と“心・記憶の成長”の2つがあります。ママやパパの顔を判断できるようになる視力と離れるのが怖いという気持ちが育つことで人見知りをするようになっていくのです。 ■視力の発達 赤ちゃんは視力をほとんどもたずに生まれてきます。生後すぐは0.02程度の視力しかなく、6歳頃にかけて成長していきます。人見知りの始まる生後6〜12ヶ月頃には、抱っこをしてくれている大人の顔を見分けられるくらいに視力が発達してくるため、顔を見分けられるようになってきます。 “いつも見ている顔”と“見慣れない顔”が視力の発達とともにわかるようになってくることも人見知りの原因となっているのです。 ■心・記憶の成長 見知らぬ人が怖いという心の成長や記憶力の発達も人見知りの原因となります。見慣れた顔を見知らぬ顔を見分けられる記憶力がついてくると、見慣れた顔でないと怖いという心=気持ちが芽生えてくるようになり、人見知りへとつながっていきます。 赤ちゃんが人見知りしているときの対応術 赤ちゃんの人見知りには、ママもパパもやきもきしてしまいますよね。せっかく話しかけてきてくれた人やじぃじ・ばぁばをはじめ、赤ちゃんが人見知りした相手に対する対応術もご紹介します。 ■赤ちゃんには安心できるよう声をかける 人見知りは、見慣れない顔に驚いたり、不安を感じていたりすることで起こります。泣いてしまったことに焦って「ほら笑って、笑って」「おかしいなぁ、どうしたの?」と声をかけてしまうと余計に赤ちゃんが泣き止まなくなってしまうことも。 ママやパパなど見慣れた人の顔が見えるようにして、「大丈夫だよ、怖くないよ」と安心できるような声かけをしてあげましょう。 なかなか泣きやまないときには、ママやパパなど赤ちゃんが見慣れている人が抱っこするようにして、落ち着くまで待ってあげるようにしてみましょう。 ■赤ちゃんが人見知りをしてしまう相手への対処法 ・パパに人見知りする場合 パパに対しても人見知りをしてしまう赤ちゃんもいます。ママからパパに抱っこを代わると泣いてしまい、パパにとっては大きなショックとなるかもしれません。 それでもママの次に身近な大人はパパです。お腹のなかにいた頃からパパの声は聞こえているため、泣いてしまっても落ち着いてゆっくりと揺らしてあげながら「大丈夫、パパだよ」と声をかけてあげるよう、パパに教えてあげましょう。 「視力や心が発達してきた証拠で、パパが嫌いになったわけではない」ことを伝えてあげるのもおすすめです。 ・祖父母に人見知りする場合 普段一緒に生活をしていないと祖父母であるじぃじ・ばぁばに人見知りしてしまう赤ちゃんは多くいます。成長の証とはいえ、ママやパパにとってはちょっと気まずくなってしまうもの。 祖父母に人見知りしてしまうときには、「人見知りするくらい成長してきたんですね」と赤ちゃんの成長を一緒に喜べるような声かけをしたり、「次に会うときには見慣れた顔になるように」と写真を撮らせてもらって、普段から赤ちゃんに写真を見せられるようにしたりといった配慮の姿勢を見せることで乗り切りましょう。 ・ママ・パパのお友だちに人見知りする場合 ママやパパのお友だちと会ったときに人見知りしてしまうときには「ごめんね、人見知りする時期なの」と素直に伝えて、ママやパパが抱っこをしている状態で顔を見せるようにしましょう。 「人の顔が見分けられるようになってくると人見知りするようになってくるんだって」などと人見知りの原因なども伝えると、子どものいないお友だちでも「赤ちゃんに嫌われているわけではないんだ」と安心してもらえます。 ・知らない人に人見知りする場合 赤ちゃんを連れていると、さまざまな場所で知らない人から声をかけられることも多くなります。 そんなときに、人見知りして泣いてしまったり、抱っこをしているママやパパの胸に顔を埋めてしまったりすることがありますが、そんなときには「人見知りしていて」と伝えるようにしましょう。 人見知りする時期は多くの赤ちゃんにあり、成長の証でもあるため、悪いことではありません。 「せっかく話しかけてくれたのに」、と心苦しくなってしまうときには、ママやパパが笑顔で受け答えをするようにして誠意をもって対応できていればOKと考えるようにしましょう。 人見知りは直すべき? 人見知りは、いつかはしなくなっていくものです。なかには、恥ずかしがり屋なタイプで小学生以上になっても人見知りをしてしまう子もいますが、それはその子の性格なので無理やり直す必要はありません。 「人見知りは誰にでもあること」と割り切って対応していくのが1番です。赤ちゃんが人見知りしているときにも、ママやパパは笑顔で挨拶をしている姿を見せたり、赤ちゃんが安心できるようにケアしたりしてあげることで、「どうしていけばいいのか」が赤ちゃんにもわかるようになり、人見知りせずに過ごせるようになっていきます。 「子は親の背中を見て育つ」という言葉もありますが、無理やり人見知りを直そうとするのではなく、自然と周りの人との付き合い方が身につくようにママやパパが見本となる行動をとるようにしましょう。 赤ちゃんが人見知りをするようになると、ママやパパにとってはちょっと困ってしまう場面もでてきてしまうかもしれませんが、人見知りは成長の証です。対応術を身につけておき、笑顔でやり過ごすようにしていきましょう! <参考> 『乳幼児発達心理学』大平勝馬編著/建帛社/平成15年10月15日第13刷発行
2017年02月08日2歳に近づいてくるころからはじまる「アレやだ」「コレもいやだ」「やだ・やだ・やだ」のイヤイヤ期。第一次反抗期といわれることもある2歳児は“魔の2歳児”とも呼ばれています。 まさにイヤイヤ期真っ盛りのお子さんをもつ方もこれから始まるイヤイヤ期にドキドキしている方も必見の、2歳児のイヤイヤ期を上手に乗り越えるためのコツを6つご紹介します。 2歳児のイヤイヤ期とは? 子どもは、2歳前後から、「○○しようね」と促しても「イヤだ」と自己主張するようになってきます。それまでは、素直にママやパパなど周りの大人の言うことを聞いていたのに、反抗しているような様子を見せてくるのが、イヤイヤ期と呼ばれる状態です。 ▼なんでも自分でやりたがる まだうまく自分でできないことでも、自分でやりたがるようになります。たとえば、“靴下を履く”“お茶をコップに注ぐ”など、これまで大人がやってあげていたようなことを「自分でやる!」と主張しはじめるのはイヤイヤ期の大きな特徴です。 主張はするものの、まだまだできないことも多いため、挑戦したもののうまくいかずにイライラして泣いたり、暴れたりします。それでも、自分でやらないと気が済まないのが2歳頃のイヤイヤ期なのです。 ▼まずイヤがる ママやパパから何か提案されると、本当はやりたいことであったとしても、まずは「イヤ」と否定してしまうのもこの時期の特徴です。「お散歩に行こう」「ヤダ」、「ごはん食べようか」「イヤ」と何を聞いても、最初に返ってくる答えは「ヤダ」や「イヤ」なので、一緒にいて疲れてしまうというママやパパも多いのではないでしょうか。 「イヤ」と言ったものの、本当はやりたかったことである可能性も高いため少し経ってから「やっぱり行く/やる」と言い出すこともしばしば起こります。そんなときにも「そういう時期だから仕方ない」と割り切った対処法にするようにしましょう。 ▼夜泣きをすることも 授乳することもほとんどなくなり、離乳している子も多い2歳のイヤイヤ期に突然夜泣きがはじまることがあります。2歳過ぎからはじまる夜泣きは、怖い夢を見たり、昼間にあったことを思い出していたりすることが理由だと言われています。 特にイヤイヤ期は、日中に「イヤイヤ!」と激しく興奮したことで、夜中にその気持ちを思い出して泣いてしまい、夜泣きしやすくなる時期です。ひどいときには、一度起こして「大丈夫だよ」と安心させてあげると収まることがあるため、試してみてくださいね。 ▼イヤイヤ期って結局どんなものなの? 早い子で1歳半頃からその兆候が見られるようになってくることがありますが、2歳を過ぎ2語文(2つの単語を組み合わせること)以上の長い文を話せるようになってくると、より主張する機会が増えてきます。 それは、それまで「こうしたい」という自我がなかったり、自分の思いを言葉で表現したりできなかった状態から、「ぼく/わたしは、こうしたい」という思いが芽生え、言葉で言い表せられるようになってきた証拠でもあります。 イヤイヤ期の様子を“魔の2歳児”と表現し、「言うことを聞かなくなる手のかかる時期」だとする見方も多くありますが、これは“自我の芽生え”という大事な成長過程のひとつです。「イヤイヤ」が出てきたら「自我が芽生えてきたな」「順調に成長している証だ」と考えて受け止めてあげましょう。 イヤイヤ期はいつから始まっていつ終わるのか イヤイヤ期は「この日からはじまって、○週間で終わる」という決まった期間はありません。個人差も大きいため、同じ兄弟でもイヤイヤ期があっとう間に終わってしまう子もいれば、「まだ終わらないの」と長く感じてしまう子もいます。 一般的に、自我が芽生え、言葉が出てくる2歳頃からはじまり、3〜4歳頃にかけて徐々に収まっていくといわれています。 終わるタイミングも、ある日突然「イヤイヤ」と言わなくなるのではなく、徐々に自分でできることが増えていき、自分の思いとそのときしなければならないことの折り合いを心のなかでつけることができるようになっていくことで、少しずつ変化が現れるようになっていきます。 「いつかはイヤイヤとの格闘も終わる」と気長に構えておくと、ママやパパの気持ちもラクになっていきます。それまでは、コツを押さえた対処法で乗り切るようにしましょう。 2歳児のイヤイヤ期にしつけは必要? 「2歳児のイヤイヤ期でのしつけがその後にかかってくる」と言われることもありますが、2歳の自己主張をすべてわがままと捉えて叱ってしまうと、ママやパパも疲れてしまいます。 家庭のルールを決め、主張している内容によって必要なときにはしつけをするスタイルを取れるように、まずはママとパパとで話し合っておくのがおすすめです。 具体的には、「自分で何かしたい」という欲求から、大人がやってあげようとしたことを「自分でやる」と主張しているときにはできるだけ聞いてあげるようにしても、夜寝る時間になっても「○○したいから寝ない」という主張を通そうとするのは「いけない」こととして言い聞かせるようにするなどです。 イヤイヤ期の自己主張は、成長の過程においては重要なポイントとなるものです。ただのわがままなのか、成長のために必要な自己主張なのかの判断は難しいところもありますが、「言うことを聞かせたいのは、ママやパパの思い通りにしたいからではないか」「家のルールに沿えていないことなのか」を常に意識しながら対応し、必要なときにしつけをするようにしていきましょう。 2歳児のイヤイヤ期に上手に対応する6つのコツ 2歳児のイヤイヤ期にも上手に対応するためのコツを押さえておくことで、ママやパパも笑顔で気持ちよく過ごすことができるようになっていきます。まずは、そのコツを知り対処法を変えてみるようにしましょう。 1.時間に余裕をもつと心のゆとりが生まれる イヤイヤ期に、大人がイライラさせられてしまう原因のひとつが“時間”です。特に朝は、サッと準備をして家を出たいのに「靴下や靴を自分で履きたい!」と主張し、やってあげようとするとイヤイヤされてしまうと、待っている間中、大人はイライラしてしまいます。 このイライラを解決するコツは大人が“時間に余裕をもつこと”です。家を出るには15分かかると見込んで計画を立てておけば、スムーズに準備ができて5分で出られたらラッキーと思えるようになります。 さまざまな場面で想定の倍以上の時間がかかると予想し行動していると、大人がイライラしてしまう回数も減っていき、心のゆとりができるため笑顔で対応してあげることができます。 イヤイヤ期には、とにかく時間に余裕をもてるようにすることを最優先にして考えておくのがおすすめです。 2.“急がばまわれ”で気の済むまでまずやらせる 急いでいるときほど、「自分でやる!」と言われても「時間がないからママ/パパがやるね」と、自分でやらせずに手を出したくなってしまいます。自分でやりたいと思っているのに、手を出されると子どもは泣いて暴れることもありますよね。 結局、やってあげることもできず時間だけがどんどん過ぎてしまったり、無理やりやってあげてしまったことでその後ずっと子どもが不機嫌になっていつもならできることもできなくなったりというパターンも多く見られます。 急いでいるときに、「自分で」と主張されたら、まずは気の済むまでやらせてみましょう。まだ自分でうまくできないことであっても、まずはやりたいという気持ちを受け入れてやらせてあげ、途中で「手伝ってもいい?」と声をかけてから手をだすようにします。 子どもが自分から「ママやパパにやってもらいたい」という気持ちになるよう、うまくできなくてイライラしてきそうなタイミングを見計らうのがコツです。 “急がば回れ”と心でつぶやきながら、まずは見守るようにしてみましょう。 3.選択肢を提示して”選ばせる” 「○○して」と声をかけると「イヤだ」という答えが返ってきてしまいます。そのため、何かをやらせたいときには、「自分でやるのと、ママ/パパがやってあげるの、どっちがいい?」と視点を“すべきこと”をするかしないか、ではなく“だれがやるのか”に変えた質問するようにしましょう。 イヤイヤ期の子どもにとって大切なことは「自分で選んだ」という事実です。「○○しなさい」「ママ/パパがやってあげる」と伝えてしまうと、「イヤだ/いいよ」の2択から選ぶことになってしまい、多くの子どもは「イヤ」を選んでしまいます。 ところが「自分でやるか、やってもらうか」の2択を提示されると、“自分でママやパパにやってもらうことを選んだ”ことに満足してくれるため、無理やりやってあげようとするよりも、スムーズに受け入れてくれることも多くなるのです。 選択肢はどちらも“やってほしいこと”にするか、“自分でやるかやってもらうか”にしておくと失敗せずに促すことができます。 4.イライラしたら深呼吸 あれこれ対策をたてていても、イヤイヤ期にはどうしてもイライラしてしまうものです。特にひどいイヤイヤ状態に陥って、どこでも寝そべってイヤイヤしてしまうようなときには、イライラも増していきます。 イヤイヤ期の子どもと接していて、イライラしてしまったときにはまず深呼吸をするようにしましょう。特に、鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出す深呼吸方法がおすすめです。子どもが危なくない状況であれば目を閉じて深呼吸するのも効果的です。 5.多少泣かせてもひとりになって落ち着く時間をつくる 家のなかでイヤイヤされてイライラして怒ってしまいそうになったときには、多少泣かせたままにしても、トイレや別の部屋に行って、ひとりになる時間をもちましょう。 何十分も離れてしまうのは危険ですが、5分程度であれば安全性を確保している部屋に置いておいても大丈夫です。 思わず手が出そうになってしまったときにも落ち着く時間をもつことは効果的です。息が詰まりそうだと感じたときには、別室でひとりになるようにしましょう。 6.イヤイヤは大事な成長過程だと理解する イヤイヤ期は、心の成長にとってとても大事な成長過程のひとつです。自己主張をし、自分でやろうとする気持ちが育ってきた証拠でもあり、“自分の気持ちとすべきこととの折り合いをどうつけていくか”や“我慢を覚える”ということにもつながっていきます。 イヤイヤ期真っ盛りには、とにかく早く終わってほしいと願うものですが、面倒な時期ではなく、子どもの成長を強く感じられる期間だと考えを変えて対応するようにしてみましょう。 イヤイヤしている姿を見て、「自己主張できるようになってきたなんて順調に成長しているな」と思えるようになったら、ママやパパにとってもこの時期が楽しいものとなっていくはずですよ。 イヤイヤ期にパパにしてほしいこと 子どもと接している時間はママのほうが長いというケースも多く、イヤイヤ期に対応するのもママであることは多いものです。何もかもが一筋縄ではいかないイヤイヤ期には、ママもイライラしたり、フツウに過ごすだけでもぐったり疲れてしまったりします。 そんなときに、パパにしてほしいことは「大変だということを理解する」「ママと話し合って家庭のルールを認識しておく」の2つです。 まずは、どうしてママがそこまで疲れているのかイヤイヤ期の大変さを理解してあげましょう。子どもと一緒に過ごすことで大変さを知ることもできますが、まずはママの話を聞いてあげるのがおすすめです。 日々どんな大変なことがあったのかを聞いておくことで、子どもの姿をイメージしやすくなります。話を聞くときにはアドバイスしようとするよりも、ただママの話を聞いてあげるようにすることもポイントです。 また、ママを休ませてあげたいと子どもと一緒に過ごすときに、パパがママとは違った対応をしてしまうと子どもは「どちらが正しいのか」がわからず混乱してしまうことがあります。ママと話し合って家庭のルールを把握し、イヤイヤ期の接し方を身につけておきましょう。 2歳児なのにイヤイヤ期がない!? 2歳を過ぎてしばらく経ってもイヤイヤ期が一向にやってこないように思える子もなかにはいます。「イヤイヤ期がなくていい子だな」と思っていたら自己主張がうまくできない子だったということもあるため、まったくないときには注意して見てあげることも必要です。 しかし、なかには、ママやパパの自然な対応が子どもに合っていて、自己主張はしっかりしているものの、いわゆるイヤイヤ期と言われる状態になっていなかったり、それをイヤイヤ期だと認識していなかったりするケースも見られます。 イヤイヤ期は、絶対あるものでも必ず大変になるものでもありません。「イヤイヤ期がないかも?」と思ったときには、「自分はこうしたい」「自分でやってみたい」という自我がしっかり芽生えているかを見てあげ、問題なく成長している様子が見られれば心配ありません。 「ないと思っていたら突然はじまった」ということもあるので、「そのうちはじまるかもしれない」とおおらかな気持ちで構えておくことをおすすめします。 イヤイヤ期の子どもと接していると、イライラしたり、つい叱りすぎてしまったりとママやパパも疲れてしまいがちです。今回ご紹介した6つのコツを押さえて上手に乗り越えて、家族みんな笑顔で過ごせるようにしていきましょう! <参考> 『乳児保育の実践と子育て支援』榊原洋一・今井和子編著/ミネルヴァ書房/2007年4月20日初版第4刷発行
2017年02月01日楽しみにしていたはずなのに、赤ちゃんと過ごす時間がつらく感じてしまう…それは育児ノイローゼになっている状態かもしれません。育児ノイローゼは、だれでもなる可能性はありますが、きちんとケアすれば気持ちは晴れていくものです。 今回は、育児ノイローゼの原因や対処法だけでなく、家族が育児ノイローゼになってしまったときに周りができるケア方法までご紹介します。 育児ノイローゼとは? 家族みんなが幸せな気持ちに包まれる赤ちゃんの誕生後に待っているのは、“思い通りにはいかない育児”です。 家事が溜まってしまったり、睡眠不足になったりして、カワイイはずの子どもを抱いていてもなんだかイライラしてしまい、そんな自分にまた落ち込んでしまってはいませんか。このような状態が長く続くと育児ノイローゼになってしまう可能性があります。 そもそも育児ノイローゼとは、“育児”のストレスが溜まることで引き起こされるノイローゼ症状です。ノイローゼはドイツ語で、日本語では神経症と呼ばれています。 精神的な症状ではありますが、ひどくなると身体的な不快症状が出ることもあり、早めのケアが必要です。逆に精神的な症状を自覚する前に、身体的な不調として現れる場合もあります。 育児ノイローゼも含め、神経症にはだれでもなる可能性があり、専門医による診断・治療を受けることもできます。 育児ノイローゼの原因 ノイローゼになってしまう原因は? 育児ノイローゼの原因は、ズバリ“育児”です。新生児のうちは昼夜問わず泣くため睡眠不足にもなりやすく、自分のことは後回し、家事も滞りイライラが募ってしまうことも多くあります。 また、ある程度大きくなってからも、その都度“イライラ”の元になることが出てきます。1歳になれば動き出した子どもから目が離せず、2歳になればイヤイヤがはじまって…と育児ノイローゼはいつなってもおかしくない症状なのです。 元凶は育児にありますが、さらに育児ノイローゼに陥りやすくなる原因もいくつか存在します。 ・ひとりで育児・家事のすべてをこなしている(こなそうとしている) ・ずっと家のなかで過ごしていて他の人と会話する時間をもてていない ・すべてを完璧にしなかければいけない、と考えている ・「あれができていない」「これが終わっていない」とできないことに目がいってしまう ・夫婦の会話時間が少ないかない こうした原因が思い当たる方は、以下の診断方法もチェックしてみましょう。 “育児ノイローゼ”診断 □頼れる人が周りにおらず、基本的にひとりで育児・家事をしている □できていない自分が許せない □無性にイライラする/少しのことでもイライラしてしまう □子どもがカワイイはずなのに笑顔で向き合えない/カワイイと思えない □「○○しなければ」という思いに追い立てられている □やる気がわかず、何かに興味ももてない □原因不明の涙が出てくる/なぜか涙が止まらない □すべて投げ出して逃げ出したい 当てはまる項目が多いほど、育児ノイローゼの兆候が強く出ている可能性があります。深刻な症状が出てしまう前に、対処するようにしましょう。 それでなくとも産後は急激な内分泌変化と心理的変化、環境変化により身体的にも精神的にも不安定になる時期です。 その上、核家族化が進んだこともあいまって母子が孤立しがちで周囲が変化に気付きづらく、抑うつが重症化しやすい側面もあります。 また育児ノイローゼが進行した状態である産後うつ病の半数は、実際には出産前から発症しているとも言われており、妊娠期にうつ病に罹患している女性は産後うつになる率が3倍高いという指摘もあります。 そのため妊娠期からの家族、特にご主人(パパ)のサポートが重要になってきます。 育児ノイローゼになってしまったとき/なってしまいそうなときの対処法 「育児ノイローゼかも…」「このままだとノイローゼになりそう」そんな自分の状態に気がついたときには、すぐに対処するようにしましょう。 症状が深刻だと感じたときには、医師に相談するのもおすすめです。まずは、自分でできる対処法から試してみてくださいね。 助けを求める まずは周りに助けを求めましょう。育児が大変でつらいことをだれかに話すことは悪いことではありません。 子どもの泣き声に思わずイライラしてしまう経験は、子育てをしたことのある人なら理解ができることのはずです。心に溜め込んでしまう前に、吐き出せばラクになることも多いものです。 子どもと向き合っていると、“自分ひとりで戦っている”気持ちになりやすく、育児ノイローゼの原因にもつながっていってしまいますが、助けてくれる人は必ずいます。1番身近なご主人(パパ)や子どもにとっての祖父母であるお父さん・お母さんに話を聞いてもらい、つらいこと、助けてほしいことを伝えましょう。 具体的に何かをしてもらったり代わってもらったりはできない場合でも、助けを求めるだけで心が軽くなるはずです。 子育て支援施設などの公共機関でも悩み相談は受け付けています。自分の異変に気づき、助けを求めることはとてもハードルの高いことかもしれませんが、自分と子どものために一歩を踏み出してみてください。 ひとりになる時間をつくる ご主人(パパ)がおやすみの日に、数時間〜1日かけて、ひとりになる時間をつくりましょう。できれば外出して“自分ひとりだけの時間”を満喫して、スッキリしてから帰宅するのがおすすめです。 ひとりになる時間は、1回つくればいいものではありません。「イライラが溜まってきたな」と思ったら、なるべくひとりになる時間をつくるようにすることで、“イライラの爆発”や“育児ノイローゼ”を防ぐことができます。 病院で治療する方法も 周りに助けを求めても、ひとりになる時間をつくっても、なかなか思うように気持ちが晴れていかないときは、病院で治療する方法も検討しましょう。 症状が進み深刻な状態になっているとなかなか自分から病院へ行こうという気持ちにもなれないかもしれませんが、病院で医師に話を聞いてもらうだけでラクになるケースもあるものです。身構えずに病院へ行ってみてくださいね。 心療内科や精神科をいきなり受診することに抵抗がある場合、まずはかかりつけの産(婦人)科で相談することも可能です。 産後はうつ病の罹患と関係なく身体的不調を訴えることが多いため、精神科で通常用いられるうつ病評価尺度では過大評価される傾向があります。 そのため、EPDS(Edinburgh Postnatal Depression Scale;エジンバラ産後うつ病質問表)に代表される産科領域に特化したスクリーニング検査を行った上で、かかりつけの産(婦人)科から必要に応じて専門科への受診を促してくれるでしょう。 ママが育児ノイローゼになってしまったときは 「最近、ママの様子がおかしい」「いつもイライラしていて心配」と、ママが育児ノイローゼになってしまっている/なりそうだと感じたときには、すぐにケアをしてあげましょう。 ここでは、パパがしてあげられることと、娘(ママ)にしてあげられることをご紹介します。 パパがしてあげられること もっとも大切なことは、話を聞いてあげることです。できるだけ毎日、その日にあったことなどを聞いて、会話をたくさんするようにしましょう。「こうしたら?」「このほうがいいんじゃない」とアドバイスはなるべくせず、まずは、ママの話を受け止めてあげてください。 また、できる範囲で子どもをお風呂に入れたり、おやすみの日に積極的に子どもを見てママにひとりの時間をつくってあげたりするのも効果的です。 イライラしているママをまるごと受け入れ、子どもよりママを大事にするくらいの気持ちをもって接していると、つらいノイローゼ状態になっているママもラクになっていきます。 ママにとってつらいことのひとつに“自分の時間軸で動けない”ことがあります。トイレに行くにも、ごはんを食べるにも、なにをするにも子どもの時間軸で動かなければならないのは仕方がないことではありますが、とても大変なことです。 そのことを理解して、どうしたらママがラクになるかと考えながら行動していくと、育児ノイローゼの改善や予防にも役立つでしょう。 親がママになった娘にしてあげられること ママになった娘が育児ノイローゼになってしまっている/なりそうだ、と感じたときには、できるだけ話を聞いてあげ、できるなら子どもを預かって娘にひとりになる時間を作ってあげましょう。 ついつい、あれこれ口出ししたくなったり、「自分のときはもっと大変だった」と言いたくなったりもしますが、育児ノイローゼになってしまっていると、良かれと思って伝えたこともマイナスに影響してしまう可能性があります。 育児ノイローゼはだれでもなる可能性があり、けっして甘えているわけではありません。つらい状態にあることを理解して対応するようにしてあげてください。 遠方に住んでいるときには、電話で話を聞き、家事や買い物がラクになるような物を送ってあげるのもいいでしょう。ふいに届く実家からの贈り物につらい状況の娘さんも、「ひとりではないんだ」ということに気がつけるかもしれません。 育児ノイローゼにならないようにするには… 育児ノイローゼにならないようにするために大切なのは“会話”です。パパや周りの人とたわいのない話をするだけでも、気持ちは落ち着いていきます。 天気の良い日にはなるべく外出したほうがよいと言われるのは、子どもの成長や発達だけでなく、ママの気持ちにも影響を及ぼすためです。 気分転換をすることは育児ノイローゼの予防にも効果的なため、家の周辺を一回りするだけでもいいので動いてみましょう。 また、すべてを完璧にこなすのは小さい子どもの育児中には難しいため、“何をしておけば自分がイライラせずに済むのか”を考えて、最低限それだけはこなすようにするのもおすすめです。 特に“できていない状況”がストレスになってしまうタイプの方は、“自分にとって許せないこと”を優先的にこなしていきながら、できていなくても許せることを増やしていくことで育児ノイローゼにならないような環境をつくることができます。 「育児はイライラがつきもの」「育児は大変でつらいこともある」と割り切り、「では、どうしたらいいのか?」と前向きな方向に切り替えて考えられるようにして、楽しく過ごしていきましょう。 監修: 汐入メンタルクリニック 精神科医 越宗 紀一郎(こしむね きいちろう) 東海大学卒業後、聖ヨゼフ病院にて初期臨床研修、内科・救急医療に従事。横浜舞岡病院を経て2010年より汐入メンタルクリニックにて外来診療を行う傍ら、コンサルテーション・リエゾン精神医学や介護施設への往診業務等に携わっている。
2017年01月18日「子育てに取り入れるといいらしい」と耳にすることもあるモンテッソーリ教育が気になっているという方も多いのではないでしょうか。モンテッソーリとは、教具を使った「お仕事」(遊びの時間)や個別活動による自主性を重んじた教育活動が特徴の教育法のことです。 保育所や幼稚園で取り入れられることもある“モンテッソーリ”がどんな教育方法なのか、家庭でも実践できるのか、など詳しくご紹介します。 モンテッソーリとは? そもそもモンテッソーリとは、マリア・モンテッソーリ(1870〜1952年)というイタリア人女性医師が開発した教育方法のことです。 「モンテッソーリメソッド」「モンテッソーリ教育」などさまざまな呼ばれ方をしますが、どれもマリア・モンテッソーリが提唱した教育方法のことを指しています。 マリア・モンテッソーリは、女性医師として子どもと触れ合うなかで、ある物事に関して吸収力が大きくなる期間があることに気が付き、それを“敏感期”と呼んで注目し始めました。 1907年にイタリアに「子どもの家」という保育施設を作り、子どもが本来もっている能力を適切な援助で引き出していくモンテッソーリ教育法を生み出しました。 この教育法は、「子どもの発見」と呼ばれ、現在でもその考えを継承した教育を行う幼稚園や保育施設、学校は世界中に存在し高い評価を得ています。 モンテッソーリ教育の目的 モンテッソーリ教育の主な目的は、子どもの自立にあります。モンテッソーリの教育法によって引き出していく自発的に行動できる力や考え学び続ける力などは自立によってかなえられるとされているためです。 「子どもは自分で成長し発達する力をもって生まれてくる」ことがモンテッソーリの教育法の基本でもあります。 そのため大人は“子どものサポート役として“援助”するだけで、子どもの自発的活動を妨げてはいけない”存在だとされています。 これをマリア・モンテッソーリは「生命の援助」と呼び、いまでも大切な理念として根付いているのです。 どんな方法で行うの? “ひとりでできるようになる”ために、環境を整えることと少しの援助を行うことが大人である親や先生には求められており、“子どもを見守る”ことが重要だとされているのがモンテッソーリの教育法です。 自発的に活動できるよう、自由にやりたいことができるよう準備をすることが、“環境を整えること”です。 その準備は、ただ教具と呼ばれるおもちゃなどを用意しておくだけでなく、成長過程に合わせた物を置くことや「やってみたいな」と思わせる物でなければなりません。 大人は、あくまでその成長を援助する“人的環境要因”ではありますが、適切なサポートを行えるよう常に意識して子どもを見守っている必要があります。 つまり、自由になんでも好きなようにさせるのではなく、そのとき個々人に必要だと思われる物を適切な時期に“自分で”選び取れるよう援助するのがモンテッソーリの教育方法なのです。 モンテッソーリの特徴 モンテッソーリの教育法には、大きく分けて3つの特徴があります。 モンテッソーリの特徴1.個別活動 モンテッソーリといえば“個別活動”が大きな特徴です。集団で行動するためには、”だれか”に合わせて動かなければなりませんが、一人ひとり興味やそのとき必要としていることは異なります。 そのためモンテッソーリの教育法では、個別活動を基本としています。 個別活動が基本ではありますが、子ども同士が一緒に遊ぶことを禁じてはいるわけではありません。子どもたちが一緒に遊びたいという気持ちをもっていれば、それがその子どもたちの活動になります。 大切なのは、“子どもが自主的に活動しているか”にあるため、「個別活動ばかりで友だちと遊ばせてもらえないのでは」という心配はいらないでしょう。 モンテッソーリの特徴2.自発性を重んじる 個別活動の前提でもありますが、モンテッソーリの教育法は“子どもの自発性を重んじる”ものです。 自発的に「これがしたい」と考え行動できるようになることもモンテッソーリの目的のひとつであるため、大人(先生)は自発性を妨げないよう、環境を整えています。また、遊びのことを“お仕事”と呼んでいることも大きな特徴として覚えておきましょう。 モンテッソーリの特徴3.集団生活をするときには縦割りが基本 幼稚園や保育所、学校でモンテッソーリの教育法を取り入れるときには、“縦割り”でクラス編成を行います。 これは、社会性や協調性を身につけるために、大体3歳程度の年齢幅でクラスをまとめているのも特徴のひとつです。 幼稚園では3・4・5歳児が混ぜられた異年齢クラスになり、保育所では0・1・2歳児と3〜5歳児の2段階でクラス編成されるケースが多く見られます。 モンテッソーリの教育法5分野って? モンテッソーリの教育法は、5つの分野にわけられています。それぞれに適した教具があり、発達に沿った教具のレベルも分けられていますが、“大人が考えたカリキュラムの順番通りに進めていく”のではなく個々人に合わせて活動していきます。 モンテッソーリの教育法1.運動 運動=身体を動かす体育、ではなく、日常生活を営むうえで必要な動きを身につける分野が運動です。“思った通りに身体を動かして、自分のことは自分でできるようになる”ことを目的としています。 大人の真似をしたがる主に2〜3歳頃を運動の敏感期と呼び、自立心や独立心といった基本となる心を養う時期として、適切な環境や援助を行っていきます。 モンテッソーリの教育法2.感覚 モンテッソーリの教育法では、2〜4歳頃を“感覚の敏感期”と呼び、他者との比較から自我の芽生えを援助する時期と考えています。 生活のなかで自然と“持ち物の比較”などから自分と他者との違いを感じ始めたら、比較をテーマとした感覚教具を用意し、“同じ・違う”といった仲間分けなどを理解できるように援助していきます。 モンテッソーリの教育法3.言語 子どもが言語を習得するときには、“物には名前がある”ことを認識し、“性質を表す言葉”があることに気づき、“物をつなげて考えられる”ようになるという段階を踏むというのがモンテッソーリ教育法の考え方です。 言語習得の流れの援助を行うために、適切な時期に絵や文字のカード(教具)を使って、話す・読む・書く力を身に着けていくのが言語分野です。 モンテッソーリの教育法4.算数 量=具体的な物、を理解することから始まり、徐々に“抽象的・論理的”な物の考え方ができるように導いていくのが算数分野で、そのための教具は細かな段階に分けられています。 あくまで難しい計算ができるようになるのは結果であり、まずは考え方を身につけていくことを、モンテッソーリの教育法では大切にしています。 モンテッソーリの教育法5.文化 他の4分野の集大成ともいえるのが“文化”です。基礎的な力が身についたところで、歴史・地理・音楽などから、“文化を学び吸収する力”をつけていく分野となっています。 モンテッソーリの“教具” モンテッソーリの教育法では、“教具”と呼ばれる道具が使われています。モンテッソーリ教育のおもちゃと言われることもありますが、正式には教具です。 時期や子どもの成長に合わせて選んだものを“環境”のひとつとして置き、子ども自身が自主的に手に取るようにしなければなりません。 本来“教具”は、おもちゃでも教育のためのアイテムでもないという扱いなのですが、感覚的には、おもちゃと教育グッズの中間に位置しているような存在と考えていてもいいでしょう。 大切なのは、その“教具”を使うことを目的とするのではなく、“子どもが自発的に教具を使って遊び(=お仕事をする)、成長や発達のサポートになっている”ことにあります。その点をしっかりと押さえたうえで、教具を取り入れるようにしましょう。 モンテッソーリ教育には資格が必要? モンテッソーリの教育法を行うための資格やモンテッソーリ教育が受けられる場所をご紹介します。 モンテッソーリ教育の資格 厳密には、モンテッソーリ教育を行うために必要な資格はありません。民間資格がいくつかあり、就職時に“○○資格の取得”が求められる可能性はありますが、保育士や幼稚園・小学校の教諭免許とは異なり、“絶対になくてはいけない”というものではないのです。 ただし、モンテッソーリの教育法は、通常の“保育・教育”の勉強だけではなく専門的に学んだほうがよい部分もあるため、モンテッソーリ教育を行うプロになりたいと思ったときには、民間資格を取得するのがおすすめです。 民間資格が受けられる機関 日本で初めてモンテッソーリ教育の教師養成校を設立した公益財団法人才能開発教育研究財団/日本モンテッソーリ教育綜合研究所の「モンテッソーリ教育教師養成通信教育講座卒業資格」 モンテッソーリ教育 教師養成通信教育講座 | 公益財団法人 日本モンテッソーリ教育綜合研究所 国際モンテッソーリ協会公認の一般社団法人モンテッソーリ教育研究会で認定される「ディプロマ資格」 モンテッソーリ教育研究会 モンテッソーリ教育を受けられる場所 日本では、モンテッソーリの教育法を取り入れている保育所・幼稚園・学校に通うことで、モンテッソーリ教育を受けることができます。 保育所や幼稚園は、各地域にモンテッソーリ教育を取り入れているところがあり、近隣で探すと見つかることが多いですが、小学校になると数が少なくなるため、小学校でもモンテッソーリの教育法を受けさせたいと考えている方は、事前にしっかり調べておくことをおすすめします。 小学生になると、アフタースクールや習い事として、モンテッソーリに触れるパターンもあるので、学校が見つからないときにはそちらも検討してみましょう。 家庭でモンテッソーリ教育を行うコツ 家庭でもモンテッソーリ教育を行うことはできます。その際は、“手を出しすぎない”ことを意識するのがコツです。 モンテッソーリのもっとも大きな特徴が“自発性・自立”です。ついつい家庭だと、見守りきれずに手や口を出したくなってしまいますが、大人は援助をするのみ、“見守る”ことを常に意識して過ごすようにしましょう。 また、モンテッソーリの教具は“おもちゃ”として販売されています。一度にすべてをそろえるのは大変なので、気になったものだけを取り入れてみるのもおすすめです。 特に感覚教具や算数の教具は、モンテッソーリならではな特徴を感じられるものも多いため、最初の一歩として購入する物にピッタリです。 「買ったのだからやって!」ではなく、家のなかに置いておき子どもが自然と手に取れるようにして、モンテッソーリの教育法の基本を押さえたうえで取り入れるようにしましょう。 <参考> モンテッソーリ教育研究会 公益財団法人 才能開発教育研究財団 日本モンテッソーリ教育綜合研究所 モンテッソーリ学芸大学子どもの家オフィシャルサイト Mirai Kindergarten モンテッソーリ教育
2017年01月12日音楽に合わせて身体を動かしたり、音を楽しんだりするリトミックは、小さい子どもをもつママたちから人気の高い習い事のひとつです。 「子どもが生まれたら、まずリトミックを習わせたい!」「音楽が好きな子になってほしいからリトミックに通うことを考えている」という方へ、リトミックの効果からお教室選びのポイントまで“リトミック”情報をまとめてご紹介します。 リトミックって何? リトミックとは、音楽教育法のひとつです。もともとは作曲家であり音楽教育家でもあったスイスのエミール・ジャック=ダルクローズ(1865〜1950)が生み出したものでした。 欧米では広く取り入れられている教育法で、日本では、小さい子どもの習い事として“音楽で何かする”イメージで知られています。ピアノなどでさまざまな音を鳴らして、その音に合わせて子どもたちが動き回る様子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 そもそもリトミックは、リズム遊びや歌などを通して音楽に親しむことを目的としており、楽器が弾けるようになったり上達したりするのではなく、感受性を豊かにするための教育方法です。 目に見えて何かができるようになるものではありませんが、心の成長や表現力が豊かになるといわれているため、子どもの習い事として人気が高いのも納得ですね。 リトミックの効果 リトミックを行うことで得られる効果には、感受性が豊かになる・身体全体を使った表現力が身につくというものがあります。まず音に親しみ、それから楽器へと移行していくことで“音楽”そのものを楽しむことができるようになるといわれているため、リトミックを行うときには、“楽しめる”ことが大きなポイントとなっています。 なかには「リトミックをやっても、音感はよくなっていない気がする」「リトミックをやってもやらなくても、ダンスのうまさには関係ないのでは?」という懸念を抱く方もいらっしゃるかと思います。 しかし、リトミックは“絶対音感が身につくように指導する”ものでも“リズム感を鍛えてダンスがうまくなるようにする”ものでもありません。 リトミックも段階をおっていくと、音感指導といえることまで行うケースもありますが、小さい子どもたちが習うレベルでは、音に親しむ程度で本格的な指導や教育は行われないのが一般的です。 音楽的センスが磨かれることよりも、“思いっきり表現する”“心を開放していく”“音を楽しむ”ことに重きが置かれているため、こうしたリトミックの基本の考えを押さえたうえで、効果についてチェックしていくようにしましょう。 他にも、リトミックで“運動能力や集中力が身につく”といわれることがあります。これは、音に合わせて身体を動かすことが運動に必要なリズム感につながることや“音”を聞こうとすることで集中することを理由として挙げられている効果です。 これらは、リトミックを楽しむことで、思ったとおりに身体を動かせるようになったり、音を聞こうとする姿勢が自然と身についたりすることが“運動能力や集中力が身につくという効果”と結びつけられていると考えられます。 リトミックをやれば、速く走れるようになったり、静かに絵本を読んでいられるようになったりといった直接的な効果がでるとはいえないため、その点は注意しておきましょう。 リトミックをやってみよう! ▼何歳からできる? リトミックには、“○歳以上から”という規定はありません。ベビーリトミックであれば、0歳から始めることができ、リトミック教室では0〜1歳・2〜3歳・3歳以上でコースや教室開講時間をわけているケースが多く見られます。 0歳からのベビーリトミックでは、首すわり前の赤ちゃんから受け入れているところもあれば、首がすわってから・腰がすわってから、といった条件が設けられている教室もあります。一緒に楽しむということを考えると生後3〜6ヶ月以上になってから習い始めるのがママやパパも落ち着いて楽しめそうです。 また、リトミックは小さい子ども向けのものと思われがちですが、最近では、高齢者向けのリトミックというのもあり、介護施設などでリトミックが行われていることもあります。 “リトミック”という看板だけでなく、対象年齢もしっかり確認してから申し込むようにしましょう。 ▼どんな方法があるの? 基本的に0〜1歳のリトミックではママやパパと一緒に行います。まだ自分ではうまく身体を動かせない時期から、抱っこをして音に合わせて揺り動かしてあげるなどのリトミック方法もあります。 お座りや立っちができるようになると、手遊びでママやパパとスキンシップを図りながら行う方法が多くなっていきます。 2〜3歳以上のリトミックでは、ピアノなどの楽器で音を鳴らし、それに合わせて身体を動かして、音のイメージと表現を結びつけていくようになります。 たとえば、低くゆっくりとした音であれば、大きな動物が歩いている様子を表現する…といったように、身体全体を使っていくのが特徴です。 また、音を楽しめるようになってくると、さまざまな楽器を好きに鳴らすリトミック方法も取り入れられていきます。タンバリンやカスタネットなどのカンタンに音が出る楽器を中心に、決まったタイミングで音を出すのではなく、好きなように鳴らすことで幅広い“音”を楽しむことができます。 ▼どこで習える? リトミックは、各地に大小さまざまな教室があり、どこでも習うことができます。保育所や幼稚園の保育・教育方法としてリトミックを取り入れているところや課外活動としてリトミックが習えるところもあります。教室を探すこと自体は難しくはないでしょう。 また、ママやパパ自身がリトミックを学びたいと思ったときには、リトミック講師や指導員の資格を取得できる講座もあります。通信講座もあるため、気になった方は探してみましょう。 ▼資格や教材は必要? リトミックは、各スクールから認定される民間資格はありますが、絶対に必要な資格というものはありません。教室を開講するときにも、資格は必要ないため誰でも開くことができてしまいます。 資格をもっているからいいリトミックができるわけでも、資格がないからダメなわけでもありませんが、資格を取得するためにはある程度勉強をしなければならないため、ひとつの指標として見てみるとよさそうです。 また、教材も特に必要はありません。ピアノでリトミックを行うケースも多いですが、ピアノがなくてもリトミックはできます。また、他の楽器でもリトミックを行うことは可能です。 おうちでもできるリトミック ▼ピアノがあるときは リトミックはおうちでもできます。ピアノが自宅にあるときにはぜひ活用しましょう。長くピアノから離れてしまい指が思うように動かない方や家族のピアノで自分は習ったことがないという方でも、カンタンなリトミックであればピアノを使ってできます。 たとえば、ピアノの左側、低い音を3音(鍵盤3つ)順番にリズムをつけて弾く・低い音と高い音(ピアノ右側)を交互に弾く、などカンタンな音を出し、その音に合わせて子どもに動いてもらうのもひとつの手です。 ▼楽器がなくてもできる リトミックは楽器がなくても行うことが可能です。CDやDVDなども販売されているため、リトミックがどんなものかわからない状態でも始めることができます。おうちでリトミックを取り入れるときには、CDやDVDを購入してみるのもよさそうです。 ▼おうちでリトミックを行うときの注意点 リトミックは、“楽しむ”ことが大切です。教室に通っていると、プロである先生がいてママやパパは見守るだけだったり、一緒に楽しんだりできますが、おうちで行うときには「こうしてほしい」「こうしなきゃいけないのに」とついつい理想を押し付けてしまいがちです。 おうちで行うときには「音を楽しみながら、一緒に身体を動かす」ことを特に意識して、遊びのひとつとして取り入れるようにしましょう。 リトミックの教室に通うときの注意点 ▼なるべく体験から始めよう リトミックだけに限りませんが、習い事を始めるときには、なるべく体験から始めるようにしましょう。いい習い事だとママやパパが思っていても、子どもが楽しめるかどうかは別問題です。 子どもがどんなものに興味をもつかは、やってみなければわからないところもあります。また、体験前には積極的ではなくとも、やってみたら楽しくて通いたくなるケースも考えられます。 特にリトミックは楽しめるかどうかが重要なため、体験を通して子どもの好みに合わせた教室を選ぶようにしましょう。 体験をすることで、教室自体の雰囲気を知ることができるため、通わせるママやパパにとっても安心です。他の子どもたちの動きや表情、先生の声掛けなどを見て、通わせても大丈夫かどうかをチェックし判断するのがおすすめです。 ▼子どもが楽しめそうかを見るポイント はじめて行く場所や人に会うときに、ママやパパに隠れてしまう場所見知り・人見知りをする子どももいます。体験したものの、その場ではほとんど動くことができず「やめたほうがいいのでは…」と感じる可能性もあります。 おとなしく、人見知りをしてしまうタイプの子どもが、楽しめそうかどうかは表情を見てチェックしてあげましょう。 ママやパパの後ろに隠れていても、他の子どもがやっていることをジッと見つめていたり、チラチラと見るときの目がキラキラしていたりするときには、時間をかけて通うことでリトミックを楽しめるようになる可能性が高いです。 また、先生が子どもの扱いに慣れているかどうかも重要なポイントとなります。はじめからみんなと一緒に楽しめる子どもにも、おとなしい子どもにも、それぞれに合った声掛けをしてくれる先生であれば信頼して子どもを預けることができます。 体験や数回通ってみて子どもに「リトミック、どう?」と問いかけたときに「楽しい!」と返ってくる教室を選ぶと長く続けられる習い事になるはずです。リトミック本来の目的を忘れずに、子どもが楽しめるような環境を整えてあげるようにしましょう。 参考: リトミック研究センター
2017年01月10日