2017年3月31日 12:00|ウーマンエキサイト

おねしょは何歳までOK? 子どもへの対策との布団の洗い方を紹介

子育て中の大きな悩みとなることも多い“おねしょ”。

兄弟・姉妹でも、スッと夜おしっこをしなくなる子もいれば、なかなかうまくいかず、“おねしょ”との付き合いが続いてしまう子もいるほど個人差の大きいものです。

目次

・おねしょとは?
・夜尿症との違いって?
・おねしょは何歳までOK?
・おねしょが気になるときは…
・おねしょ布団の洗濯方法を知っておこう
・ママやパパが心がけておきたいこと


おねしょは何歳までOK? 子どもへの対策と寝具のお手入れ法を紹介

(c)Alinute - Fotolia.com



そこで今回は、「何歳までおねしょはOKなの?」「おねしょにうまく対処する方法はある?」などの“おねしょ”にまつわる疑問を解消するお話をまとめました。

おねしょしてしまった子にはどう対応したらよいのか、おねしょ布団のケア方法など気になるあれこれもご紹介します。

おねしょとは?

寝ている間におしっこをしてしまうことを“おねしょ”といいます。

排泄のコントロールがまだうまくできないうちは、寝ている間におしっこを膀胱に溜めておくことができないため、常におねしょをしているような状態ですが、身体の発達が追いついていない時期には“おねしょ”とは呼びません。

それが段々と、成長とともに寝ている間におしっこをせずに過ごせるようになっていき、膀胱におしっこを溜めておけるようになっても、寝ている間におしっこをしてしまうと“おねしょ”と言うようになります。

日中のお漏らしがなくなっても、夜間のおねしょがなかなか卒業できないのは時間にも関係があります。


日中は2〜3時間ごとにトイレに行くことでお漏らしせずに過ごせるようになりますが、夜間は8〜10時間の睡眠時間中、ずっとおしっこを溜めておかなければなりません。

夜のおむつはずしは昼間よりも時間がかかって当然なのです。

そのため、日中はすっかりパンツで過ごせるようになっても、夜はおねしょをしてしまうケースも多く見られます。

ある程度大きくなると“夜尿症”の疑いも出てきますが、就学前であれば基本的には「おねしょはするもの」と考えていてよいとされています。



夜尿症との違いって?

夜、寝ている間におしっこをしてしまうおねしょが長く続くと“夜尿症”という泌尿器疾患が疑われることがあります。

大人にも見られることがある症状で、1週間に1回以上のおねしょが続いていると「夜尿症」として診断されるケースが多いです。

夜尿症かどうかの判断基準は、昼間のおしっこの回数やにおい、夕方以降の水分摂取量などで、保護者にそれらの状況をヒアリングすることで医師が診断します。

もし、子どものおねしょが気になったら、かかりつけの小児科や泌尿器科、泌尿器科を專門とする小児科などで診察を受けるようにしましょう。


単なるおねしょとの違いは、日本泌尿器科学会によると以下のように定義されています。

子どものおねしょ(夜尿症)は、「5歳を過ぎて週に2回以上の頻度で、少なくとも3か月以上の期間において夜間睡眠中の尿失禁を認めるもの」と定義されます
引用元:日本泌尿器科学会-The Japanese Urological Association (JUA) こんな症状があったら - 『おねしょ』(夜尿症)が治らない - 一般のみなさま向けサイト
ただし、就学前(小学校に上がる前)の子どもであれば、夜尿症と安易に判断せずに様子を見ることが多く、小学生以上になると夜尿症も疑って診察されることが多いようです。



夜尿症と診断されても、基本的には生活習慣の改善によって変化をゆっくり見ていくスタイルがとられることが多いようです。

おねしょは何歳までOK?

夜尿症と診断される年齢は“5歳”というのがひとつの目安となっているようです。

しかし、5歳というと年中〜年長児の年齢で、排泄機能が未完成の場合も多く、「おねしょ」である可能性もあるので、小学校に上がった年齢頃から治療等を進めることが多いようです。


おねしょは何歳までOK? 子どもへの対策と寝具のお手入れ法を紹介

(c)Africa Studio - Fotolia.com



また、5歳になる頃には「おねしょをすると恥ずかしい」「おねしょのためにおむつをして寝るのはイヤだ」という気持ちも芽生えはじめる時期です。

なるべく本人の気持ちを尊重してあげながら、子ども心を傷つけない形でおねしょ対策をしていくようにしましょう。

おねしょが気になるときは…

子どものおねしょが気になり始めたら、まずは以下の5つのポイントを軸に対策してみましょう。


1.水分補給は寝る2〜3時間前までに

おねしょが多いなと思ったら、まずは寝る前の水分補給量をチェックしてみましょう。

おねしょが気になる子の場合、できれば寝る2〜3時間前までに水分補給を済ませ、そこから寝るまでの間には最低限の水分補給のみで過ごします。

たとえば、寝る時間が20時であれば、夕飯は遅くとも18時までに済ませ、お風呂上がりの水分補給も子ども用の小さいコップに1杯程度にして様子を見てみましょう。

ただし、「寝る前2〜3時間は絶対に水分を補給してはいけない!」というわけではないため、お風呂上がりなど水分補給が必要なタイミングでは、しっかり飲ませるようにしてくださいね。

おねしょは何歳までOK? 子どもへの対策と寝具のお手入れ法を紹介

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2.寝る前のトイレを習慣づける

寝る前には必ずトイレに行くという習慣を作りましょう。

子どもが「出ないから行きたくない」と言っても、トイレに行かせるとしっかり出ることも多いものです。

“寝る前は歯磨きをしてトイレに行って布団やベッドに入る”など、寝る前にやるべきことをルーティン化して、毎日同じように過ごさせることで習慣づけることができますよ。


3.おねしょをしてしまっても怒らない

おねしょ対策で大切なことは「起こさないこと・怒らないこと・焦らないこと」です。

おねしょをされると、片づけや洗濯も大変になるのでついつい「またなの!」と怒りたくなってしまうものですが、本人もおねしょをしたくてしているわけではないので、グッと堪えて怒らないようにしてあげましょう。

おねしょをする度に怒られていると「またおねしょをしてしまって怒られるかも」という不安感やストレスからおねしょをしてしまう悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

4.成功したらほめてあげよう

朝起きたときにおねしょをしていなかったら…。「それが当たり前だ」という対応をせずに思いっきりほめてあげましょう。

子どもはほめられると嬉しくなって、寝る前のトイレ習慣や水分補給を最低限にしておくことなど、嫌がりそうなこともすんなり受け入れてやってくれるようになっていきます。

「よかったね、すごいね」と一緒に喜びを分かち合うような気持ちで声をかけてあげるとより効果的です。


5.対策グッズの使い方

片づけや洗濯が大変でイライラしてしまうときには、おねしょをされても大丈夫なように布団やベッドまわりに対策をすることで、怒らずに対応できるような環境を作っておくのがおすすめです。

おねしょ対策グッズとして、布団の上に敷くシートや防水のパジャマなどさまざまな物が販売されています。

片付けや洗濯の手間がかからなくなるため、ママやパパにとってはとてもありがたいグッズですが、子ども心を傷つけてしまう可能性もあるため、利用の際は注意が必要です。

シーツの下にこっそり敷いておいたり、「新しいパジャマだよ」とおねしょグッズであることを告げずに着させたりなど対策グッズを使うときにも子どもの気持ちに寄り添ってあげるようにしましょう。

ただ、本人がおねしょを兄弟や姉妹に知られたくないと思っているようなときには、「これでおねしょしてしまっても周りにはわからないから安心だね」とママやパパと本人だけの秘密という形で取り入れるのもひとつの手です。

おねしょ布団の洗濯方法を知っておこう

子どもにおねしょをされてしまった布団は、自宅の洗濯機には入りませんし、ベッドの場合には干すのも難しく、どう対処していいかわからず困ってはいませんか。 

おねしょ布団やおしっこ汚れのついたベッドのマットレスはそのままにしてしまうとニオイがキツくなってしまい泣く泣く捨てなければならなくなることも。

できるだけ、その日の朝にサッと対応して汚れを落とせるようにしておきましょう。


■布団の洗い方

布団におねしょをされてしまったときの効果的な洗い方は“ぬるま湯をかける”です。

熱湯はNGです。熱湯をかけるとおしっこの中のタンパク質が固まってしまうため、繊維に固着し、落ちにくくなってしまいます。

おねしょをされた部分にだけぬるま湯をかけ、そのまま天日干しをするだけでニオイが取れ、キレイになります。

床が濡れてしまうのが心配なときにはその部分にタオルを敷いておき、上から多めにぬるま湯をかけるようにしましょう。

雨の日や布団を干しても共働きで夜までしまえないようなときには、緊急対策として重曹を撒いてそのままにして、夕方帰宅したときに掃除機で重曹を吸い取ることでニオイや水分を取ることができます。

ただし、緊急対策の方法となるので、時間が取れたときにぬるま湯をかけて天日干しをして、スッキリキレイにする機会を設けるようにしましょう。

雨の日で布団が天日干しできない場合は、布団乾燥機や浴室乾燥、ドライヤーなどを使って乾かすとよいでしょう。

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■ベッドの場合

ベッドのマットレスにおねしょをされてしまうと、洗うことも干すこともできないため困ってしまいますよね。

ベッドにおねしょをされてしまったときは、紙おむつやペットシート、タオルなどでおしっこを吸い取り、クエン酸水(または酢水)や布用消臭スプレーなどをかけて乾燥させる方法がおすすめです。

ポイントは、おしっこをしっかり吸い取ってから、クエン酸水などをスプレーすることです。

紙おむつなどを置いた上に乗って足踏みするとしっかり吸い取ることができます。

また、その後、防水シートをシーツの下に敷いておくなど、できるだけマットレスを濡らさないようにしておくと安心です。

ママやパパが心がけておきたいこと

おねしょが気になるときの対策方法に「怒らないこと」というものがありましたが、子どもは気にしていないようで、意外とおねしょを気にしています。

むしろ、おねしょが気にならない年齢のうちは、おねしょというよりも「夜間のおしっこは生理現象で仕方がないこと」であるため、ママやパパも気にしないことが多いです。

「おねしょが気になる年齢=本人も気にしている」と考えて対応してあげましょう。

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■イライラしてしまうときは…

それでも、やはり布団やベッドでおしっこをされてしまうと洗濯物が増えてしまい、イライラしてしまいがちです。

一緒に寝ていると夜中におねしょで冷えた布団に気がついて、眠いなか対応しなければならなくなることもあり、余計にイライラが募ってしまうこともあると思います。

それでも、怒らないで対応してあげたいのが“おねしょ”。

起こされてしまってイライラするのはなかなか止められませんが、本人に「どうしておねしょが治らないの!」と言わないように気をつけて、寝室から出たところで深呼吸をするなどの対処法を身につけていくようにしましょう。



また、洗濯物が増えることでイライラしてしまうようなら、なるべく洗濯物が出ないように対策グッズなどを積極的に取り入れて、気軽に対応できるようにしておくことをおすすめします。

朝からイライラするのは、ママやパパにとっても気持ちのいいものではありません。

しかし、「イライラしないようにしなきゃ!」と自分を責めてしまっても毎日の生活がつらくなっていってしまいます。

イライラする原因はどこにあるのか、その理由を改善できる方法はないのかと前向きに考えて対策を取るようにしていきましょう。

「昼間のおむつははずれたのに、いつまでも夜のおむつが取れない」「すっかりパンツ生活になっているのに、おねしょだけはしてしまう」そんなときには、ついつい子どもを怒ってしまいがちですが、生活を見直して対策しながらゆっくり見守ってあげましょう。

また、おねしょが小学校にあがる頃まで続くようなら、一度かかりつけの小児科などで相談してみるのもおすすめです。

“おねしょ”対策は、家族みんなが笑顔で気持ちよく朝を迎えられるように、根を詰めすぎずゆったりとした気持ちをもって取り組むようにしましょう!

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