元・地方局アナウンサー。 小学校の時、国語の時間中、音読を先生にほめられたのをきっかけにして アナウンサーを目指すという、のせられやすい性格。 よって子育てのモットーは「ほめて伸ばす!」。 ほんのふとしたきっかけから、子どもの夢が広がることってあるかもしれません。 現在は読み聞かせボランティアの活動中。子どもたちに話す楽しさを伝えています。
2011年3月11日、東日本大震災が起きました。東北地方に大きな被害をもたらしたこの地震から5年。もし、私たちの街で震災が起こったら、子どもを守るために何ができるでしょうか? 津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市で被災し、子育てをしながら支援活動を行った浅野仁美さんに、災害に備えて私たちにできることを伺いました。 自然災害をあなどらない 地震の後、起こった津波。茶色い水が一瞬で街をおそい、何もかもが飲み込まれていきました。その映像をニュースで見た時、「まさか」と思った人も多くいたはずです。災害時の警報や避難勧告は、命を守るためにあるもの。そのルールを守り素直に行動できることが、命を救うことにつながります。 また、災害に遭った時にどういう行動をとるのか、家族で話し合うことも大切です。たとえ家族が離れた場所にいたとしても、「きっと家族はこうしている。大丈夫」と思うことで、まずは自分の命を守ることに集中できます。仕事・家・学校など、それぞれの状況に合わせて、命を守るためにできることを考えておきましょう。 食べ物に対する感謝の気持ちを教える 避難所では、普段通りの食事は望めません。石巻の避難所に食事が届けられたのは、震災から4~5日経ってからのことでした。それも、1家族に白いおにぎり1つ。 味のない白いおにぎりに、「のりは?」「ふりかけは?」とすねる子どももいました。慣れていない子どもたちに、急に「どんなものでもありがたく食べよう」と求めるのも酷なことです。普段の生活の中で、食べ物に対する感謝の気持ちを感じること、たとえば、白いおにぎりを甘さが出るまでかみしめて「おいしい」と思える、そんなひとときを取り入れてみませんか? 用意した防災グッズを体験 いざというときに防災グッズが使えるか、使いやすいかの確認が必要です。手回しで充電ができる手動式ラジオライトも、充電がたまるまでは相当な時間がかかります。また、ハンドルの操作に慣れていないと、力が入りすぎて壊れてしまうこともあります。非常食も、食感の確認のために一度食べてチェックしておきましょう。 さらに、夜間は真っ暗になります。夜のトイレなどに困らないためにも、懐中電灯は1人につき1つ用意しておいたほうがいいかもしれません。 浅野さんは、当時、小学生の娘さんと元石巻市立鹿妻小学校避難所に身を寄せ、そこでママさんリーダーとして仲間を温かく支えてこられました。いつ起こるか誰にもわからない災害。浅野さんの語ってくださった経験から、いま一度、家族を守るために何ができるのか考えてみませんか? (あい)
2016年03月11日毎年2月頃、この春小学校に入学するご家庭向けに、入学説明会が開かれます。 「わが子も、いよいよ小学生」というほろりとした感傷の中に、嬉しさと不安とが入り混じった思いを感じながら参加されるお母さんたち。私もドキドキしながらそれに出席したのが、ちょうど1年ほど前のことでした。 ただ、私の胸の中は、不安な気持ちが大半を占めていました。というのも、息子に乳製品のアレルギーがあるからです。アレルギーを持つ子どもの給食は? わが家の場合を振り返ってみます。 大切なのは学校との「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」 アレルギーを持つ児童への対応は、お住いの市区町村によって少しずつ違いがあるようです。そのため、学校側との話し合いが何よりも大切です。 私は、入学前と入学後に養護教諭、栄養士、担任(入学後のみ)との話し合いの場を作ってもらい、アレルギーの状況について、相談しました。 主治医に記入してもらったアレルギー児童のための「学校生活管理指導票」をもとに、息子の場合、微量でも摂取するとアレルギー症状が出てしまうことや出やすい症状、出てしまったときの対処方法(薬の服用)など、状況をできるだけ細かく伝えました。 そして、その上で学校側として配慮してもらえることを教えてもらいました。たとえば、息子の通う小学校では、最後に生クリームをかけて提供されるボルシチのようなメニューのときには、それを除去してもらうことができました。また、毎日出される牛乳の代わりに、自宅から水かお茶を入れた水筒の持参が可能でした。 これがあって助かった! アレルギーに配慮されたネット通販 アレルゲンを除去できないメニューのときには、自宅から代わりのものを持参します。 一番頭を悩ませたのがパンでした。学校給食で提供されるパンは、乳製品を使用しています。種類も食パンだけではなく、コッペパンやバーガーパン、白パンなどいろいろなパンがメニューに登場します。そこで、強い味方になってくれたのは、ネット通販でした。卵・乳アレルギーに対応したパンを全国に届けてくれる、「 卵・乳アレルギー対応パンのtonton 」です。 わが家では給食のメニューをもらったらすぐに注文。1ヶ月分のパンを頼んでいます。パンは冷凍で届くので、すぐに冷凍庫へ。あとは、パンを持っていくその日の朝に冷凍庫から取り出し、アルミホイルで包み、パンがつぶれないようにタッパーに入れ持っていくだけ。 すると、お昼には自然に解凍され、焼きたてのようなふわふわの柔らかい状態になります。種類も豊富で、何よりも手間がかからず、しかもおいしい。わが家の心強い味方です。 そのほか、給食でよく登場するメニューに、クリームシチューやグラタンがあります。これらは乳製品の除去が不可能なため、自宅からランチジャーに入れて持参しています。ハウス食品の「 特定原材料7品目不使用 シチューミクス <クリーム> 」や、桜井食品の「 ベジタリアンのためのシチュー 」「 ベジタリアンのためのグラタンミックス 」などを利用することで、なるべく手間や時間をかけずに作っています。 不安の中で始まった小学校での給食。1年が過ぎようをしている今、「なるべくなら、みんなと同じものを食べさせてあげたい…」そんな思いを応援してくれる、さまざまな方々に支えられているなと感じています。楽しい給食の時間を、皆が笑顔で過ごせるよう、同じアレルギーを持っている方の参考になれば幸いです。 (あい)
2016年03月02日この時期ならではのお楽しみ、ウィンタースポーツ。中でも真っ白な雪に囲まれて楽しむスキーは、親子ともにテンションが上がります。子どもに、目の前一面に広がる銀世界を見せてあげたい!と思った時、まず何を用意したらいいでしょうか? 子どものスキーデビュー、用意するものは? わが家のスキーデビューは、息子が4歳の時。スキー板とスキー靴はレンタルが充実しているので、それを利用しました。用意した物は、 ・スキーウェア ・フリース(スキーウェアのインナー用) ・タートルネックのインナー ・タイツ ・厚手の靴下(2セット) ・ゴーグル ・グローブ(2セット) ・スノーシューズ ・ヘルメット ・防水スプレー です(グローブと靴下は濡れることを考えて2つ購入)。ちなみに、わが家の場合は、サイズ調整つきのスキーウェアを購入しました。ジャケットの腕の長さやズボンの長さなどが調整できるアジャスターがついているため、20cmくらいの成長に対応できます。そのため、3年間使用できましたよ。 ひも状のアジャスターがついていて、サイズの調整が可能。 そして、ゲレンデは晴れているとまぶしく、雪が降ると目が開けにくいので、ゴーグルも必要です。サングラスは、転んだ時に外れたり壊れたりするおそれがあるので、ゴーグルのほうがいいかもしれません。 スノーシューズは、厚手の靴下を履くのでそれに合わせて、ワンサイズ大きめのものを用意しました。 これくらい厚手の靴下を履きます。 また、できればスキー用のヘルメットもあると、安心です。帽子でもいいですが、転ぶことも多く、接触事故も心配です。子どもは汗をかきやすいので、ヘルメットの中も蒸れて汗ばむことがあります。衛生的なことも考えて、レンタルではなく購入することにしました。ヘルメットは耳が隠れるタイプ・隠れないタイプとありますが、温かさと安全性を考えて、わが家は耳が隠れるタイプにしました。 防水スプレーも必須です。ウェア、グローブ、スノーシューズなど、持ち物すべてにかけておきましょう。 子どものスキーデビューに「あってよかった」グッズ そのほか、「これがあって助かった!」というグッズをご紹介します。 (1)リュック 子ども連れだと、荷物が多くなります。ロッカーもありますが、一度ゲレンデに出てしまうと、なかなか取りに戻れないこともしばしば。そんな時、両手が使えてたくさんの荷物が入るリュックが大活躍! この中に、貴重品、替えのグローブと靴下、ラムネなど疲れたときに口に入れるお菓子、飲み物、ビニール袋、タオルなどを入れていました。 (2)替えのグローブ 初めてのスキーの時は、転ぶことも多く、防水のグローブでも中に雪が入り、濡れてしまいがちです。替えのグローブを用意しておくと安心です。また、晴れていると汗ばむこともあるので、替えの下着も用意しておいたほうがよいでしょう。 (3)雪よけのレッグカバー スキーで転んだときに、スキーズボンとスキー靴の隙間から意外と雪が入ってきてしまいます。しかし、この雪よけのレッグカバーをつけると、雪はほとんど入ってきませんでした。 (4)ビニール袋(レジ袋) トイレやちょっとした休憩の時、一度グローブやゴーグルを外しますが、それが意外と荷物になり、用を足すときに少し不便です。ビニール袋(レジ袋)が1枚あるだけで、すべてをぽいっと放り込み、腕にかけることができるので楽ちんですよ。 今年は、全国的に雪が少なめと言われていますが、これから本格的なスキーシーズンを迎えます。家族でひとつの楽しみを分かち合い、笑顔の思い出を作っていけるといいですね。 (あい)
2016年01月18日クリスマスが終わると、玄関先にしめ縄の姿が見られるようになります。華やかなしめ縄を見ると、心もほっこりしてきますね。 そんなしめ縄を、意外と簡単に手作りできるって知っていましたか? 手作りのしめ縄で邪気を払い、新しい年の神様をお迎えしようと、しめ縄作りに挑戦してきました。 ホームセンターで材料調達が可能、手作りしめ縄の作り方 教えてくださったのは、 澁谷農園 の澁谷直子さん。築100年を超える母屋で、さまざまな農業体験ができるイベントスペースを開催しています。そんな澁谷さんに、お正月の玄関先の飾りにぴったりな輪飾りの作り方を教わりました。 【用意するもの】 ・わら 30本くらい(今回は稲穂付きのものを使用) ・はさみ ・針金(アートフラワーの茎に使用されるような直径1mm位の紙巻ワイヤー) 3~4本 ・飾り(扇や水引など) わらはホームセンターや園芸店などで販売されています。もしくはインターネットの通信販売でも取り寄せが可能。 【作り方】 <準備> わらは前日の夜から、水を入れた桶の中につけておきます。しっかりと水分を含ませて、柔らかくしておくことが大切。芯のところは堅いので、細工しやすいようにトンカチなどでたたいておくといいでしょう。 <編み込み> 1.わらの根元をそろえて、根元から10cm程度のところを針金でしっかりと結びましょう。 2.わらの束を3等分にして(カメラの3脚のようなイメージ)、1つの束は、奥に投げ出すように置きます。 3.まずは、手前の2つの束に注目。それぞれの束を雑巾絞りの要領でねじっていきます。ねじる方向は左から右へ。その後、2つの束を8の字に交差してねじり合わせます。 4.穂先まで編み込んだら、紐などで借り留めしておきましょう。 ※きれいに作ろうとしてあんまりきつくねじりすぎると、ボリュームがなくなるような気がしました。少し緩めに均等にねじるのがポイントかもしれません。稲が飛び出ているところは、はさみでカットするときれいになります。 5.残りの1束も編み込みます。手順3と同じく、まずは束を左から右に雑巾絞りのようにねじり、その後、先に編んだ2本の谷間にからませていきましょう。 6.仮留めしていた紐を外し、3本まとめて針金でしっかりと縛ったら、リースのような形にします。根元に重ね、きっちりと針金で縛ります。 ※今回は稲穂付きのわらを使用しました。 7.あとは、お好みでグルーガン(編集部注:樹脂を溶かして接着する道具。100円ショップでも売られています)やボンド、針金などで飾りをつけたら、しめ縄の完成です。 しめ縄作りのポイント 編み始めてからは、ものの20分足らず! 単純な作業なので、子どもでもできちゃいます。親子で一緒に編んだりしても楽しいですよ。 わらが湿っていると、飾りがうまく付きにくいので、お日様の下でしっかり乾かしてから飾りつけをしてくださいね。 しめ縄を飾るのは、「29日は9=苦なので、縁起が悪い」「31日は一夜飾りになるので、失礼である」ということで、一般的には28日までに…とされています。 家族の幸せを願いながら編んでみた手作りのしめ縄、「えー!ママが作ったの?」と家族の評判も上々! 見ていると、心も温かくしてくれるようです。 新しい年も皆さまが幸せと健康でありますように。 (あい)
2015年12月26日12月も半ばになると、「大掃除」の3文字が頭の中に浮かびます。お家の中をすっきりキレイに片付けたい!と思ってはいても、目の前に広がるのは、子どものおもちゃたちに部屋が占領されている現状…ほとんど遊んでいない、ガラクタ化しているおもちゃを手に取り、「これ、もういらないよね?」と子どもに聞くと、「まだ、あそぶー!」といって譲らない息子。わが家毎年恒例の年末バトルでした。 片付かない子どものおもちゃと上手にサヨナラ! たから箱大作戦 このままじゃいけない!と導入したのが、題して「わたしのたから箱」作戦。 カラーボックスの引き出しを1つ空にして、「なんでもたからものを入れていいよ! 大事に置いておきたいものを、いっぱい入れていいからね。」と与えます。小さい人形や折り紙で作ったもの、外食をした時のおまけなど、こまごましたものをそこに入れていきます。 いっぱいになったら仕方ありません。優先順位の低いものを子どもに選ばせて、とりあえずは押し入れにしまいます。その場で捨てるとなると、涙の攻防戦が始まるので、とりあえず「目に触れないところに片付ける」ということがポイント。少し寝かせて、忘れた頃がチャンスです。こっそり「さようなら」をしましょう。 子どもの工作にも、たから箱方式を さらに、子どもの作った工作にも、うちでは「たから箱」方式を採用しています。 息子は空き箱でいろいろなものを作るのが大好きなので、空き箱で作った武器やら動物が部屋中に溢れかえっていました。これも、大きめの箱を用意し、そこに収納。箱いっぱいになったら、まずは「物置に片づける」作戦で目の届かない所に寝かす。そして、忘れた頃にそっと「さようなら」。 子どもの作品は、親としても愛おしく、すべて残しておいてあげたいので、正直とても胸が痛みます。なので、私はお別れする前に作品たちを写真に撮って残しています。アルバムにすると、それほどかさばらないし、子供の成長や気持ちを覚えていられますよ。 絵を描くのが大好きなお子さんにも、写真にとっておいて「アルバム作品集」として残しておいてあげると、色あせない思い出になっていいかもしれませんね。 この「たから箱」方式には、こんな良さがあるようです。 ・「たから箱」という、自分の自由にできるエリアがある嬉しさ ・子ども自身に「ここに片付ける」という意識が出てくる ・「あふれたからしょうがない。」と、子ども自身も断捨離に気持ちが向いてくる など、楽しくお片付けに気持ちがいくような気がします。 大掃除前に、皆さんも「たから箱」作ってみませんか? (あい)
2015年12月15日朝晩が寒くなり、乾燥が気になってきました。これから冬にかけて流行してくる感染症として、インフルエンザやノロウイルスなどがあります。東京都感染症情報センターによると、すでにインフルエンザとみられる症状で学級閉鎖になった都内の小学校もあるとのことで、これからの季節、流行が心配されます。 また、ひどい吐き気や下痢といった、つらい症状を引き起こす、ノロウイルス。家族間で感染しやすく、肉体的ダメージが多いこともあり、私のママ友の間でも「子どもにかかってほしくない感染症」で上位にランクインしています。免疫力の弱い小さいお子さんを持つママは、特に心配ですよね。 そんな感染症の予防法はというと、まずは「手洗い・うがい」です。しかし、ちゃんとした手洗い・うがいってできていますか? 親指も忘れずに! 正しい手洗いの方法 まずは正しい手洗いの仕方から。 1.水で簡単に汚れを落とした後、石けんをつけます。 2.泡立てた石けんで、手のひら・手の甲・指の間を洗います。 3.次は爪を洗いましょう。手のひらに爪を立てるようにしてこすり洗います。ここで、ポイント! 手のひらのしわや溝の部分にこすりつけ、汚れをかき落とすようにすると、さらに効果的です。 4.忘れがちなのが、親指です。特に、親指と人差し指の間には汚れやばい菌がたまりやすいので、しっかり汚れを落としましょう。親指を握るようにして洗うときれいになります。指しゃぶりなどが多い小さなお子さんは、特に気をつけて洗ってあげてくださいね。 5.最後に手首まで洗っておしまい。水で流しましょう。 実はこのようにしっかり洗おうとすると20~30秒くらいかかります。お子さんが飽きてしまわないように、横についてあげて、一緒に歌を歌いながら洗うと、時間が経つのも早くておすすめですよ! たとえば「チューリップ」の歌の1番を歌うと、20秒ちょっとかかります。 そのほか、幼稚園や保育園では、正しい手洗いを歌で教えているところもあります。楽しく歌うことで、正しい手洗いが習慣になるといいですね。 小さな子供は「ぶくぶくぺっ」の練習から、正しいうがいの方法 まずは、口をゆすぎます。そして口の中をきれいにしてからうがいをするのが、正しい方法です。 小さいお子さんも、まずは「クチュクチュうがい」から始めてみましょう。水を口に含んで、「ぶくぶくぺっ」の練習です。 それに慣れてきたら、水を口に含んだまま顔を少し上に向けて「あー」と声を出す練習をしてみましょう。これで「ガラガラうがい」ができるようになります。横で数を数えてあげたりすると、「何秒できた!」という達成感があってお子さんも嬉しいかもしれませんね。 感染症を防ぐには、とにかく「手洗い・うがい」が大切です。しっかりした手洗い・うがいでこれからの季節を元気に過ごしましょう。 (あい)
2015年11月01日普段私たちが何気なく使っているおはし。いざ子どもに使い方を教えようとした時に、どうやって教えたらいいのか困ってしまうママも多いのでは? だいたい3、4歳くらいになると、周りのお友達がだんだんとおはしを使いはじめ、「そろそろうちの子も…」と思うけれど、なかなか上手くいかないもの。そんな時に、簡単に3ステップ教えられる方法を試してみてみませんか? 1.鉛筆持ちの練習で、握力をアップ ちなみに私の息子がおはしの練習を始めたのは、4歳のころです。しかし、おはしで物をつかむことがうまくいかず、おはしを持つことすら嫌がり始めるようになってしまいました。そんな時、まずは、鉛筆で字を書いたり絵をかいたりする練習をすることが大切。 しっかり鉛筆を持ち、筆圧をかけて文字や絵をかくことで、しっかりおはしを持って物をつかむ感覚が身につきます。子どもの握力には個人差があるので、「お友達が使っているから…」という理由でおはしを持たせるのではなく、まずはおはしを使う手の力を鍛えてあげると、ストレス少なくおはしトレーニングを進めていけるかもしれません。 2.おはしの正しい持ち方の練習 (1)まずは1本のおはしだけを用意します。鉛筆を握るように持ってみましょう。親指と人差し指、中指で挟みます。そして、上から下に動かす練習をします。数字の1を書くようなイメージです。 (2)2本目を差し込みます。親指と人差し指の間、付け根の部分から差し込み、薬指の先に乗るように挟んでください。 (3)おはしが持てたら、上のおはしだけを動かす練習をしましょう。イメージは「ワニが口をパクパクするような感じ」です。「ワニさんのお口、パクパクしてみようね」と声をかけながら練習すると、お子さんも笑顔になるかもしれませんね。 食事の時に使ってみよう いざ食事の時に使ってみると、おかずをうまくつかめなかったり、落としてしまったりして「もういやだ!」となってしまうことも。そんな時には「割りばし」がおすすめです。普通のおはしに比べてすべりにくいので、弱い力でも物をつかむことができます。大人用の割りばしは子どもには大きいので、私は3分の4くらいにカットして使っていました。もしくは100円ショプなどで売っている、子ども用の割りばしを利用してもいいかもしれません。「できた!」という嬉しさをたくさん感じてもらいながらおはしトレーニングをすすめていきましょう。 おはしの練習は、とにかく気長にあせらず、笑顔で進めましょう。段階をふみながら、子どもの成長に合わせて楽しく取り組んでいけるといいですね。 (あい)
2015年09月29日子どもが歩けるようになってくると、そろそろ気になるのが「公園デビュー」ではないでしょうか。広く安全なところで遊ばせてあげたい。けれど、公園=初めての場所に行く時には少し身構えてしまうかもしれません。そこで私が実践していた、スムーズに公園遊びを楽しむコツと、お友達の輪を広げるのに役立つアイテムをご紹介しましょう。 ポイント1 公園に行く時間は? 公園には比較的、午前中に小さい子どもたちが集まりやすく、午後になると小学生くらいの大きい子どもたちが遊びはじめることが多いように思います。 午前中の方が同年代のお友達も見つけやすいですし、穏やかな遊びを楽しめるのではないでしょうか。元気いっぱいの大きいお子さんが多いと、圧倒されてびっくりしてしまうこともあります。ゆったり遊ぶには午前中がおすすめです。 ポイント2 持ちものは? おむつセットと着替え、タオルを忘れないようにしましょう。子どもは気持ちよく過ごせる状態でないと、遊びも楽しめません。おむつは1枚多めに。汚れてしまった時の着替えも必要です。そして、ケガをした時のために絆創膏もあると安心。また、飲み物も持っていくようにしましょう。 ポイント3 あると便利なものは? 公園に行く時、液体用のハンドソープを小さな容器に移しかえて持っていくと便利。お砂場遊びやいろいろな遊具で遊んだあと、手が真っ黒なんてことがよくあります。そんな時、水道の水だけではきれいにならない事もあるので、これが意外と重宝しました。除菌できるウェットティッシュとともにカバンの中に入れておきましょう。 ポイント4 お友達の輪の広げ方は? お友達ができるか少し不安という方におすすめのアイテムが、シャボン玉です。 なぜシャボン玉がおすすめかというと、順番待ちや物の貸し借りのストレスが少なく、子どもが一斉に楽しく遊べるからです。また、年齢関係なく一緒に遊べる、みんなの注目を集めやすいなど、いいこと盛りだくさんのすぐれものなのです。 ふーっと吹いて遊んでいると、ふわふわ舞うシャボン玉につられていつの間にかお友達が集まってきます。みんなでシャボン玉をつかまえたり、追いかけたりして楽しい時を過ごしましょう。また、そこを糸口にして、ママ同士も挨拶のきっかけが生まれます。お友達の輪が広がる第一歩になるかもしれません。 公園デビューで大切なことは、ママと子どもが楽しむこと。ちょっとした工夫でその笑顔が広がっていくといいですね。 (あい)
2015年08月18日子どもが何か悪いことをした時、つい怒鳴ってしまうことってありませんか? 息子がイヤイヤ期のころ、主人の仕事の関係でアメリカに住むことになり、驚いたことがあります。それは、アメリカでは外で声を荒げて叱るママの姿をほとんど見かけないのです。そこで教わったのが、欧米流の叱り方「タイムアウト」でした。 「タイムアウト」とは、スポーツの試合などで、監督がとる「タイム」からきています。子どもが何か悪いことをした時に、その場で叱らず静かな所で一人にして反省させる。その後、教えるというやり方です。それでは、その「タイムアウト」はどうやって行えばいいのでしょうか。 子どもを叱らない「タイムアウト」のやり方とは 「タイムアウト」をする時、まずは場所を決めておきます。部屋の隅に立たせたり、静かなところに椅子を用意してそこに座らせたりするのが一般的です。親の目の届く、静かな所を選びましょう。 そして、「今からタイムアウトしますよ」と言い、どうしてタイムアウトしなくてはいけないのかを子どもに伝えます。この時大切なのが、冷静に落ち着いた声で伝えることです。 タイムアウトの時間は「子どもの年齢×1分」。静かに一人で反省させます。時間がたったらなぜタイムアウトをしなくてはならなかったかの確認をします。それで子どもが納得したら、タイムアウトは終了です。ぎゅっと抱きしめてあげましょう。 実際に「タイムアウト」をやってみると、まず静かにさせることに苦労します。癇癪(かんしゃく)を起しているので、「タイムアウトしなさい」と言ってもなかなか聞いてくれません。しかも 家の外でトラブルが起こることが多く、決まった場所でのタイムアウトが難しいことも。そこで、私流の簡単タイムアウトを考えて実践していたので、お教えしましょう。 例えば、レストランでぐずり、泣きだしました。さあ、タイムアウトの始まりです。迷惑がかからないトイレ前に移動し「まずは泣き止もうね」と言い聞かせます。 泣き止むまで何も聞きません。そしてその間にイライラする自分もクールダウン。泣き止んだら言い分を聞いてあげ、また気持ちが高ぶり、泣き出したら「泣いたら聞かない」という繰り返し。 すると、子どもはだんだん冷静になってきます。そして落ち着いた時にルールを教えてあげると、すっと納得がいきやすくなるようです。最後はハグで、お互い笑顔に戻ります。 これを繰り返していると、不思議と癇癪(かんしゃく)の時間が短くなっていき、大人のストレスがずいぶん軽くなりました。親も子も、心が軽くなる叱り方かもしれません。 「最近子どもを叱ってばかり…」と悩んでいるママたちは、一度試してみてはいかがでしょうか。
2015年07月18日子どもが大きくなり、だんだんと興味が出てくるものと言えばゲーム。 子どもたちがレストランの待ち時間や新幹線、飛行機の車内でゲームに夢中になっている姿をよく見かけます。しかし、ゲーム=悪いものというイメージってありませんか? 「ゲームをすると目が悪くなる」。そんな言葉をよく耳にします。 確かに長時間にわたり近いものを見ることは目にストレスを与えるので、注意が必要です。大切なのは、時間を決める、適度な距離をとる、刺激の強すぎる光を避けるなど、ゲームとの上手な付き合い方をすること。 与えられた動画やゲームに夢中になってしまうと、ついついあっという間に時間が過ぎてしまい、ゲームと自分だけの世界に閉じこもってしまうのではないかと心配に思うのが親心です。しかし、こんなアプリがあれば、ゲーム好きも一つの力になります。 それが、幼児向けのアプリ 「Scratch Jr」 。このアプリを使うと、動く絵本やゲームなどを自分で作ることができるのです。対象年齢は5歳からですが、簡単なタッチ操作でプログラミング体験ができる優れもの。 5歳の息子を持つ筆者も、このアプリを使ってゲーム作りに挑戦してみました。 手元には 「5才からはじめる すくすくプログラミング」 (日経BP社)を用意。このアプリのガイド本です。 まず、画面の中のネコを動かすことからスタート。本の中では、プログラミング用語も子どもにもわかりやすく、丁寧に説明してあって、筆者にとっても興味深い内容。パズルのピースを組み合わせるようにブロックを指で動かしていくと…できた! スタートボタンを押すと、ねこが動き出しました。息子も大喜びです! 「じゃあ、ゲームを作ってみよう!」と、次はジャンプゲーム作りに挑戦。ネコをボタンで動かして前からくる棒をジャンプでよけるゲームです。少し難しいかなと思いきや、親子でわいわい作る時間も楽しいもの。疲れたらデータを保存して、次の日から作ることもできます。ちなみに、私と息子は3日かけてようやく完成しました。頑張って作ったゲームだけあって、喜びもひとしお。 お友達やパパに見せて「すごいね!」「おもしろい!」と言ってもらい鼻高々です。また、新しいゲームを見ると「これは作るのが大変そうだな~」と作る側の思いも分かるようになり、1つのゲームを大切に楽しむようにもなったのは大きな成長のしるし。 自分がわくわくしながら作った達成感。そしてそれを他の人にも喜んでもらえて一緒に楽しめる満足感。ゲームとの付き合い方がまたひとつ広がったようです。
2015年07月02日