2016年3月11日 07:15|ウーマンエキサイト

東日本大震災から5年 災害に備えて私たちにできる3つのこと

目次

・自然災害をあなどらない
・食べ物に対する感謝の気持ちを教える
・用意した防災グッズを体験
東日本大震災による津波被害を受けた市街地の様子

© positive2015 - Fotolia.com


2011年3月11日、東日本大震災が起きました。東北地方に大きな被害をもたらしたこの地震から5年。もし、私たちの街で震災が起こったら、子どもを守るために何ができるでしょうか? 津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市で被災し、子育てをしながら支援活動を行った浅野仁美さんに、災害に備えて私たちにできることを伺いました。

自然災害をあなどらない

地震の後、起こった津波。茶色い水が一瞬で街をおそい、何もかもが飲み込まれていきました。その映像をニュースで見た時、「まさか」と思った人も多くいたはずです。災害時の警報や避難勧告は、命を守るためにあるもの。そのルールを守り素直に行動できることが、命を救うことにつながります。


また、災害に遭った時にどういう行動をとるのか、家族で話し合うことも大切です。たとえ家族が離れた場所にいたとしても、「きっと家族はこうしている。大丈夫」と思うことで、まずは自分の命を守ることに集中できます。仕事・家・学校など、それぞれの状況に合わせて、命を守るためにできることを考えておきましょう。

食べ物に対する感謝の気持ちを教える

避難所では、普段通りの食事は望めません。石巻の避難所に食事が届けられたのは、震災から4~5日経ってからのことでした。それも、1家族に白いおにぎり1つ。
味のない白いおにぎりに、「のりは?」「ふりかけは?」とすねる子どももいました。
慣れていない子どもたちに、急に「どんなものでもありがたく食べよう」と求めるのも酷なことです。普段の生活の中で、食べ物に対する感謝の気持ちを感じること、たとえば、白いおにぎりを甘さが出るまでかみしめて「おいしい」と思える、そんなひとときを取り入れてみませんか?

用意した防災グッズを体験

いざというときに防災グッズが使えるか、使いやすいかの確認が必要です。手回しで充電ができる手動式ラジオライトも、充電がたまるまでは相当な時間がかかります。また、ハンドルの操作に慣れていないと、力が入りすぎて壊れてしまうこともあります。非常食も、食感の確認のために一度食べてチェックしておきましょう。

さらに、夜間は真っ暗になります。夜のトイレなどに困らないためにも、懐中電灯は1人につき1つ用意しておいたほうがいいかもしれません。

浅野さんは、当時、小学生の娘さんと元石巻市立鹿妻小学校避難所に身を寄せ、そこでママさんリーダーとして仲間を温かく支えてこられました。
いつ起こるか誰にもわからない災害。浅野さんの語ってくださった経験から、いま一度、家族を守るために何ができるのか考えてみませんか?

(あい)

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