広告や書籍などで少々文章をちょこっと書きつつ、完全裏方の編集業務をしている都内在住の1児の父親。イクボス、イクメンにはとても及ばないゆる~い感じで、自分なりのスタンスで育児楽しんでます。
イクメンでもイクボスでもない小学1年生の子どもを持つパパライターが、ひょんなことからパパ会の楽しさに気づきます。子どもを寝かしつけた後、21時30分からのパパ会。パパたちが集まって、いったいどんな話しが繰り広げられているのでしょうか。
入園入学の準備、新生活のスタート……。懸命に記憶をたどるのですが、なんか頭の中から飛んでいるというか。保育園の入園ならまだしも、娘の小学校入学はたかだか3年ぐらい前。しかし、僕はその入学直前のことをほとんど覚えていない……。 それはなぜって? そう、子どもを持つ親にとって、3月は記憶がなくなるくらい忙しいのです…。 そもそも、3月って2月の日数が短い分、突然やってくる感じがありませんか? その突然からはじまって、会社員の人たちは期末の忙しさも大詰め、私のような個人のフリーランスの人間にとっては、その年の最大の事務作業といっていい確定申告が待ち構えている。 そこにほとんど未知の作業で、馴れない初めてのわが子の入学準備が加わると、もうそれだけで慌ただしいし忙しいし、いっぱいいっぱい。なんか一気にダダダッと新入学まで日々が過ぎていった感覚があるんです。 忙しかった記憶は確かにありますが、具体的になにが忙しかったのか、何だか忘れてしまうほどなのです…。 そんな記憶をたどっていくと、まず思い出すのが、名前入れ。教科書から文房具まで、何から何まで名前を書かないといけない。これが単純作業ながら、なかなか大変だったなと。 「たかが名前入れでしょ?」と昭和に小学生時代を過ごした人は思うかもしれません。でも、平成をなめちゃいけない。 まあ、われわれの時代は教材って教科書とドリルぐらいだったと思うんですけど、今の教材ってけっこう多いんですよ。特に小学校低学年は……。 あなどるなかれ、おはじきに全部に名前入れ…! 算数の数を覚えるボードの教材があったんですが、マグネットのおはじきみたいなものが何十個とあって、それにもひとつひとつ名前を書かないといけない。ジャポニカ学習帳のようなノートなら本人に名前を書かせるところなんですが、鉛筆とか小さいものへのネームタグとなると、そんな小さな文字、入学前の子どもじゃ書けませんから、親が全部書き入れることになる。 お名前スタンプでも用意しとけばよかったのかもしれないけど、大きさがまちまちでそうもいかない…。 この不甲斐ない作業は今でも覚えています。 ちなみに余談ですが、これも驚きました。 教材を入れた際のランドセルの重さ。 今のランドセルってたぶん昭和に比べたらかなり軽量化されているはず。それなのに、大人がもってもずっしりくるほど、体に食い込んでくるんですよ。それもそのはず、昭和に比べて、 現代の小学生は、確実に教材が増えている気がします。 今でもわが子がランドセルをしょって前かがみになって、一生懸命歩いていく姿が思い出されます。小学生ともなると、もう親としては手もかせないので“頑張れ”と心の中でつぶやくしかありませんでした。 給食費の引き落としは子ども名義の口座が必用だった…! そして、次にやってくるのは、給食費やPTA会費など銀行から引き落としなので、この手の事務手続き。 しかも、物によっては 親の名前の口座ではダメで、子どもの名義の指定の口座が必用って言われたり して、なんか郵便局や銀行に何度もいった記憶があります…。この手のことは、事前に情報入手して処理しておくと少し入学準備も楽になるかもしれません。 緊急連絡先に学童保育…登録の嵐! ランドセルの中はしばらくチェック。 これだけじゃありません…。学校からの緊急連絡メールを受け取るサービスへの登録に、学校や学童保育、わが家の場合、民間の学童保育にも入ったので、なんかそれらがごったになり、 「あれ、これって登録したっけ?」と「こっちはしてなかったっけ?」と混乱していった記憶があります。 また、この時期、入学前から入学後にかけて異常に保護者に向けたプリントがあって、とにかくプリントにひたすら目を通していた気が……。 それでもって、親がうっかりして、なんなら子どももぼんやりしていると(笑)、知らないうちに誰の眼にも触れないままランドセルの中で、大量のプリントが眠っていたりする。 その中に重要なプリントがあって、「期限が過ぎてる…やってしまった!!」ということになりがちなので、 ランドセルの中はしばらくの間、常にチェックする心構えを… ! 前日、きちんと翌日の準備をするしっかりしたお子さんならば大丈夫でしょうが、何を隠そう、わたくしもそうですがわが子も自身もうっかりタイプの人は忘れべからず。 提出物はアナログが当たり前 それから基本的に、学校の提出物はアナログで手書きが求められる。もはやメール馴れした私は、 メールなら即レスするのだけれど、手書きだと後回しにしがち 。 もちろん、考えてから答える、時間がかかるものもある。でも、即断できることは、その場で書いてしまうのがベター。たいてい後回しにしたこと、仕事でないとかなりの確率で忘れます(笑)。わたくしが忘れっぽいだけかもしれないのですが……。 3ヶ月を乗り切ればなんとかなる…! 入学準備に関するアドバイス…? いや、ちょっと愚痴っぽい話になってしまった感じもありますが…、ただ、こうしたあわただしさも3ヶ月もすれば解消されるはずです。 何より、不慣れな新生活が始まり、大変なのは決して親だけではありません。子どもたちも新生活が始まってドキドキしているはず。親子でこの忙しさをどうにか乗り切りましょうね…!!
2018年03月15日夏休みももう後半になりましたが、みなさん、慌ただしい毎日を送られているかと思います。お疲れ様です。かくいうわが家も残りの夏休みをどう乗り切るのか、あたふたしております。 その夏休みといえば、やはりわたしたち昭和世代は学校のプールではないでしょうか。振り返ると、僕らの子ども時代(もちろん昭和です)としては唯一、涼のとれる場所であり、夏休みの楽しみとしても、学校の授業としても心待ちにしていた方は多いのではないでしょうか? 水への顔つけやバタ足の仕方からはじまって、クロールや平泳ぎ方をマスター。検定をクリアしていくと、僕の通っていた小学校では確か線が与えられて水泳帽につけて級をわけていたような…。とにかく一生懸命プールの授業をこなしていました。 ただ、これはもう昔の話といっていいかもしれません。この学校のプール、すごくいま微妙な立場になっている。というのも、これは僕自身もびっくりしたのですが、今の子どもたちって、 小学校に上がるころにはほとんどの子が泳げるようになっています。 ほとんどの子が未就学のときからスイミングスクールに通っちゃってるんですよ。これって、通わせていなかった親御さんからすると、ちょっと焦りますよね。 “うちの子だけクラスで泳げない、どうしよう”って。 聞くところによると、まあいろいろ予定もあるのでしょうが、夏休み期間の学校のプールは意味がないと行かせない親御さんもちらほらいるようです。正直なことを言うと、僕自身はこの状況、いかがなものかなと思っています。 といいつつ、わが子も3歳ぐらいからスイミングスクールに通わせ始めました。言い出したのは妻の方。「命に関わることだから少しでも早く泳げるようにさせたい」と譲らなかったんです。実際はプールの泳ぎと自然の川や海での泳ぎは別物とも違うといわれてたりするんですけどね。正直、僕はあまり乗り気じゃなかったんですけど、最終的に送り迎えは基本的に妻がするということでのんだんです。 もうかれこれ5年以上前の話になりますが、いま振り返ると、世間のスイミング熱はこのときからすごかった気がします。うちから通えるスイミング・スクールは2カ所あったんですけど、申し込み時点ではどちらも生徒数は満杯。 退会者が出ることをひたすら待つ、いわゆるキャンセル待ちです。このキャンセル待ち、いつぐらいに入れるのかメドさえつかないんですよ…! 数日先になるかもしれないし、半年先になるかもしれない。たかがプールの入会でえらい待たされる。当時、“どれだけ水泳って人気あるんだ?”と思いました。しかも、月謝だってけっこう馬鹿にならない。そのスクールによって違うんでしょうけど、万は超えてくるわけです。 はっきりいって、ほとんど水遊びに近い最初の講習のときは、“これにお金を費やすのか?”って思いましたよ。 結局、キャンセル待ちの予約をしてから数カ月後に一方のスクールから連絡がきて、そこに通うことになったんですが、見学に行って驚きました。もう数えきれないぐらいの子どもたちでプールが埋め尽くされている(苦笑)。 僕らの時代、スイミングスクールに通いだすのは小学生ぐらいからだった気がするのですが、もう小学生なんて大人に見えるぐらい。ちびっこ=幼児ばかり。 そして、プールサイドにはわが子に鋭いまなざしを送る親御さんであふれかえっている。“今のスイミング・スクールってこんなことになっているんだ”と驚きました。 わが家は、たまたま先にキャンセルが出た、一方のスクールに通わせたのですが、そこがけっこう本格派で。こちらはとりあえず泳げるようになればいいぐらいのゆるーい感じで通わせるつもりだったのですが、かなりみっちり教え込むといいますか。はっきり言って、指導が厳しい。スパルタとはいいませんが熱血指導に近い。 そういう心づもりではなかったこちらとしては“うちの子、この指導に耐えられるか?”とちょっと心配。ということで、もうクロールをマスターしたぐらいのところで辞めさせようと思ったのですが、今度はわが子が頑張りをみせ、泳ぐのが大好きな子になり、今もまだ通い続けています。 ただ、 上級になればなるほど、親はさらに真剣になるといいますか…、すごいです。練習にも関わらずコーチよりも叫んで叱咤激励するお母さんがいたり、練習後に子どもを延々と叱り続けているお父さんがいたり…。 すべてを否定するつもりはないんですが、このスイミングスクールを取り巻く環境に違和感を覚えるのは私だけでしょうか。 よくよく考えると、スイミングスクールに限ったことではなく、勉強にしても、スポーツにしても習い事にしても、なんかみんな前のめりすぎているというか。ほかより早くマスターすることが必須のようなことになっている気がします 。 どうも、人から後れをとることは“負け”みたいな風潮になってきている。“みんなが行かせているから、自分のところも行かせないと”という勝手な競争を勝手にスタートさせている。 これって果たして、子どもためというよりむしろ親の都合になっているのではないかとはたと感じるんです。 夏休みでいえば、サマーキャンプとかもこれに当てはまります。“みんな行かせてるから、うちの子も行かせないと”という気分にだんだんなってくる。行った子どもを見るとちょっと大人になっているような気がして、“自分の子も”といった気分になりがち。なんかこういったスクールや習い事って、子どもの可能性を広げるためのもののような気がするんですけど…。 いまどちらかというと、わが子がほかの子に比べ、先をいっていることの証明というか。親が わが子がほかの子に後れをとっていないか? 後れをとっていないことを証明する単なる安心材料になってしまっている 気がしてならないんです。 そしてある程度のレベルに達してくると、今度は“ここまでやってきたんだからもっと高みを”と親の願望がのっかってきてしまっている。果たしてそれでいいのかなと……。 勉強もスポーツも小さいころからするのは悪いことではないと思います。ただ、横並びでみんな乗り後れないために通わせてしまうのは、どうなのかなと。もうちょっと子どもの自主性や望んでいることに耳を傾けてあげてもいいのかなという気がするのですが……。 プールで延々と泣き続けている子を見ると、“なんだかな”と思うんですよね。 みんながスクールに通わせているから、“うちの子も通わせないとまずい”と焦っている親御さんがいらっしゃったら、正直こういいたいです。 “学校のプールの指導ではじめて泳げるようになっても決して遅くはない”と。そんなものです。無理にやらせる必要はまったくありません。 現在、わが子はいまや親よりも速く長い距離を泳げるようになっています。しかもクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライすべてこなす。しかし、スイミングの講習と学校のプールの授業は別、それはそれで真剣に取り組んで、上の級にいけるように頑張るように常に夏になると言い聞かせています。 ただ、学校の検定は検定でけっこうハードルが高いらしく、なかなか合格できない(笑)。それはそれで屈辱らしく、今年は学校の夏休みのプールはいけるところは全部行くと息巻いています。
2017年08月23日6月に入ってくると梅雨のじめじめで心がどんよりしがちですけど、子どもを持つ共働き世帯としては、そろそろある足音が聞こえてくるのではないでしょうか? そう、“夏休みの足音”ですよ。まあ、夏休みについては共働きに限らず、小さなお子さんを持つ親御さんはみなさん恐れ慄いているかもしれません(笑)。 そう、学童保育を利用する共働きの親にとって、この長期休暇で何が一番大変かって、やっぱりお弁当作り。 「前回でキャラ弁=愛情のバロメーターという考え方はどうなの?」といったことを書いたのですが、もうひとつ思うことがあるんです。それは、いわゆるコンビニやスーパーをはじめとする業者さんのお弁当に対する世間一般のイメージ。もっと変わっていいんじゃないかって思うんですよ。 実はわが家のエリアの学童保育では、 長期休暇中のお弁当は、ずっと親の手作りお弁当と決まっていました。 でも、通わせるお父さんやお母さんたちが行政に働きかけて、いろいろと細かい取り決めはあってめんどうではあったのですが、お弁当業者さんにお弁当の発注をお願いすることが認められるようになったんです。 「夏休み中の約1ヶ月半、平日の毎日、お弁当を作り続けるのはやっぱり大変!」 ということで、ずいぶん前から、行政に意見が上がっていたみたいなんです。これが、なかなか実現に至っていなかったんですが、行政サイドももう重い腰をあげないといけないところまできていたようで、実現することになったんです。 この長期休暇中の業者のお弁当の導入に際しての行政交渉に、僕は少し携わったんですけど、まず学童保育を利用している父母のみなさんにアンケートを取ったんです。そこでの集計結果がなかなか興味深かったんですよ。 お弁当を頼めるとなったら、当然、夏休みの全日に対応可能なのがまあベストですよね。ただ、交渉ごとはなんでもそうですけど、そうなるとは限らない。譲るところは譲ってたとえば週3日でどうでしょうとかなるわけで、アンケートには、希望の対応日数を聞く項目があったんです。 で、僕個人としては、頼むか頼まないかは別として、まあ保険としてとりあえずすべての日にお弁当を頼めることができたら気が楽でいいなと思って。迷わず、そこはいったんごり押しでも全日対応してくれと書こう……なんて思っちゃっていたわけです。 でも、いまの働くママ、謙虚すぎ。 アンケートで一番目立ったのは、週1回でもいいからお弁当を頼めるとうれしいというなんとも控えめな意見だったんです。でも、ある意味たったの週1回でも許してほしいって、言われると切実さが伝わってきますよね。 実際に、このママたちの思いが、最終的に行政を動かした理由のような気がするんです。 それと、もうひとつ目立った意見があったんですよ。 それが、お弁当を作らないことに対するママたちの罪悪感。 「お弁当を作らないのは自分が育児に手を抜いてことになるんじゃないか」とか、「お昼に仕出し弁当を子どもに食べさせるのは不憫じゃないか」とか、「わたしのせいで、栄養バランスの悪い業者のお弁当を食べさせてしまうのではないか」とか、こういうママたちの意見がけっこうあったんです。 もう、僕からすると、ママたち、真面目過ぎる! 親の手作り弁当が当たり前。ごくたまに、たべられるお弁当屋さんのお弁当がごちそうに近い感覚のあった世代の自分としては、 たとえ揚げ物だらけの仕出し弁当だとしてもそれはそれで、こういう弁当もあるんだと、子どもに理解させる、いい意味での社会勉強になると前向きに考えちゃうんですけど、食の安全や安心に意識の高いいまのママたちは到底そうは思えないみたい。業者のお弁当=害あり、のようなイメージが湧くみたいなんです。 それで、このママたちの週1回でいいという謙虚さ、作らないことに対する罪の意識を前にしたとき、はたと思ったんですよね。 これって、お弁当屋さんのお弁当に対する世間のイメージが昔と今とであまり変わってないのでは?って。それが世のお母さんたちを苦しめているのでは?って。 確かにひと昔前のコンビニ弁当や仕出し弁当は、揚げ物だらけで油ギトギト、保存料や添加物が満載なんて当たり前でした。体にいいというより、おなかを満たす方に重きが置かれていたものが多かった。 いま考えたら、よく平気で食べていたなという代物も確かにありました(苦笑)。そのイメージっていまだに払拭されてませんよね。たとえば健康食品のテレビショッピングなどで、野菜不足とバランスの悪い食事の例で真っ先にあげられるのが仕出し弁当。もう、体に悪い食事の代名詞になっている。 でも、働いてるみなさん、もうわかっていると思いますが世の中、健康志向。いま、コンビニ弁当をみても、仕出し弁当を手に取ってみても、けっこう考えられていますよ。 もちろんガテン系の弁当も健在ですけど、こだわりの食材をつかったお弁当のほうがむしろ主流になっていたりする。野菜をふんだんにつかったお弁当もいっぱいある。昔と比べたら、雲泥の差ですよ。 実際に調べてもらうとわかるのですが、学童保育や幼稚園などの保育サービス施設に宅配でお弁当を届けてくれるお弁当業者さんは大都市にはけっこうある。もちろん評判はいろいろ。 でも、見てもらうとわかるのですが、 ひと昔前では考えられないくらい、現代の仕出し弁当はメニューが充実。はっきり言って、自分がふだんお昼に食べてるものより、いいもん食ってんじゃないかと思うようなお弁当もある(笑)。 当たり前ですけど、衛生管理が徹底されたところできちんと作られてもいるし、今の仕出し弁当のレベル、けっこう高いです。 もちろん、食品偽装とかいろいろな問題がたびたび起きてるので、僕自身も業者のお弁当に心配がないといったら嘘になる。でも、もうちょっと業者さんを信用してもいいんじゃないかなと思うんです。頼むか頼まないかは別として、少なくとも“仕出し弁当=体に悪い”というイメージはもうそろそろ一回リセットしていいと思うのですがいかがでしょうか? そうすれば、もう少しなにかママたちの罪の意識も下がるかなと思うのです。 いや毎日、業者のお弁当を頼むとなると、気にしなくてはいけないと思うんですけど……。たまにお弁当を頼む自分ぐらい許してあげてもいいんじゃないかなと思うんですけど、ダメでしょうか? ちなみに、うちの学童保育はお弁当の発注が可能になって、けっきょく近くの有機野菜などを主体にしたメニューを出しているカフェレストランにお弁当を依頼することになりました。お弁当のメニューが届けられて見てみると、玄米おにぎりだったり、手作りパンだったり、有機野菜をふんだんに使ったおかずが並んでいる。 子どもにはどうやら肉類が少ないので、“ものたりない”といった意見がけっこう出たみたいですけど、 親たちからは、「この仕出し弁当を自分がお昼にたべたい」という意見が多数出たようです(笑)。
2017年06月18日突然ですが、新年度が始まった4月、5月って、小さな子どもをもつ親にとってかなり過酷でしたよね? 私自身もしかりなのですが、春休みでわが子のお休みモードになんとなく付き合っていたら、いきなりといった感じで新学年の新学期がスタートして……。ようやくなんとなくペースをつかめたと思ったら、ゴールデンウィークという大型連休に突入。 自身の職場の環境が変わったりもすると、ほんと心が休まる暇がない。もうてんやわんやで怒涛のように過ぎていって息つく暇もないという人、かなり多いはずです。私自身もこの2ヶ月間、何をしていたのかほぼ記憶が飛んでいるような状態です(苦笑)。 特に新一年生になる子どもを持つパパ、ママは、いわゆる“小1の壁”ってヤツにぶち当たります。現在は「第二の保育園問題」といわれるぐらい、まずは学童保育に入れるかどうかが大変。わが家は数年前、保育園からなんとか無事に公設の学童保育に入れたのでまだ恵まれていたと思います。 学童に入室できると、やれやれ一安心というところで胸を撫でおろすわけですが、実はそれは壁のひとつに過ぎないんですね。決まったら決まったで新たな局面が待っている。 まず、学童保育への入室が決まって、最初に持ち上がったのが “お弁当問題” 。これ、けっこう大変だったという思いを持っているママさん多いはずです。 3月31日まで保育園で給食だったのが、翌日の4月1日に切り替わった瞬間から、お弁当を持たせないといけなくなる。春休み期間中と、1年生の新学期がスタートして給食が始まるまでですから、期間限定のことなんですけど、これが働くママにとっては意外、いや相当こたえるみたいなんですね(笑)。 そこで、お弁当作りに関して、これもあくまでわたくしの個人的な感想なんですけど、世の中のママ、お弁当作りに頑張り過ぎじゃないと思うんですよね。というかそれ以前に、 最近のお弁当って凝り過ぎじゃない? って思うんです。 いま少し収まりましたけど、ちょっと前までキャラ弁ブームでしたよね。ブログやSNSなどでいろいろと拝見しましたけど、 最近のお弁当ってもはやアートの世界 。そんな、手の込んだことができない不器用な自分としては、弁当も時代が変わればこんな進化をするのかと感心するばかり。 世間では、見た目も美しいお弁当が毎日のようにフェイスブックにアップされているし、レシピサイトには、栄養バランスの考えられたこだわりのお弁当が載っている。弁当箱の3分の2は白飯で、あとは焼肉と卵焼きが詰まって終わり!といった弁当で育った人間としては、もう信じられない。どれもこれも、当時は見たことのない弁当ばかりですよ(笑)。 もちろん、こういうお弁当を否定する気はないんです。見た目のきれいで、栄養バランスも良いお弁当を作るのが得意な人もいるので、それはそれで今後もむしろ発展させていってほしい。 ただ、こういう 手の込んだお弁当がテレビやソーシャルメディアでひっぱりだこになって、もてはやされると、なんか自分もやらないと手を抜いてるんじゃないか的な気持ちになって。それがあたかもスタンダードなお弁当となるのはいかがなものかと思うんですよ。 実際、周りの働くママの話をきいていると、みなさんこうしたお弁当情報はまめにチェックしていて、けっこう影響を受けている。 「私も頑張ってお弁当を作らなければ!」と思っちゃうママがけっこうな確率でいる。弁当作りに手間ひまを惜しまないこと=愛情のパーセンテージといった図式で捉えちゃうママが少なからずいて、その呪縛にはまっていって苦しんでいる人けっこういる気がするんですよね。 というのも、私の妻もその呪縛に入りそうな雰囲気があったんです。わが家の場合、もろもろの家事負担率から判断して、ベースとして妻がお弁当は作ることになりました。本人には失礼に当たるかもしれないのですが、彼女、必要以上に頑張るタイプでも決して凝るタイプでもない。 けれど、弁当だけは当初、ものすごく充実させようとしたんです。なぜかは、よくわからないんですけど…。こっちとしてはたかだかお昼の一食ですから、どうにでもほかで調整つくじゃんと思うのですが、肉と野菜のバランスとか、彩で必ず赤や緑を入れないといけないとかなんかあれこれと頭を悩ませている。結果、毎日おかずを5品ぐらい用意しようとするから、 お弁当期間中はなんと朝の4時から台所でガタゴトしているんです。 その努力はもちろん称えたい。でも、それが報われるかというとそうとは限らない(笑)。 しかも、子どもって親の努力はなんのその、「もっと品数を抑えて、メインのおかずの量を多くしてほしい」とか、「あのおかずとあのおかずだと後味が悪い」とか、いっちょまえなこと言うんですよ。 これもあくまで個人的な見解ですけど、 自分もお弁当作りを経験してみて思うのは、子どものお弁当って「味」と「量」さえ間違わなければOK。 そこさえ押さえておけば、子どもはだいたい満足してくれる。 世間のママたちに「いい加減すぎる」とおしかりを受けるかもしれませんが、 お弁当作りってそれぐらいの楽なスタンスで作ればいいんじゃないかと思うんです。 もちろん得意な人もいると思うので、それは否定しないんですけど、みんながそこを目指す必要はまったくない。 僕から見ると、働くママさんが到達しようとしているお弁当のクオリティ高すぎです!! できる範囲でやりましょうよ。そうすると少し気分が楽になって、苦痛じゃなくなるんじゃないかなって思うんです。 ちなみに、私の妻は彩だけはいまだに凝っていて、必ず緑の野菜を入れたり、プチトマトを入れたりしていますが、娘が食べてみたい弁当は、照り焼きチキンだけがぎっしりつめられた茶色いお弁当のようです(笑)。
2017年05月31日私はフェミニストでも働く女性の味方でも、女性からの好感度アップをさせるつもりもないんですけど、ちょっと思うんですよ。 “世の中の働くママたち頑張りすぎているんじゃないかな” と。一億総活躍社会とかいわれると、「えっ、活躍とかと無縁の人生を送ってきた自分はどうすればいいのよ」と、あたふたしてしまう人間だからかもしれないのですが、 周りの働くママの話をきくと、頭が下がるというか。私の親世代の専業主婦の家事をすべてこなした上、外でも働いている。もうフル稼働している印象を受けるんですよね。 最近、「ワンオペ育児」とか「ブラック夫」とかちょっと話題になりつつありますけど、ありえなくないと感じます。それほど、働くママたち大忙し。 そこで、パパたち出番なんです。ちょっと協力しましょうよ。これ、周りのママさんに話をきくと、だいたいそこに落ち着くんですけど、 ママたちパパたちの育児や家事の手伝いにさほど高望みはしていません。 ちょっと男としては複雑な心境にもなるのですが、 世のパパたち、ママにさほど期待されていません(苦笑)。 家事とかやってもらえたらラッキーぐらいにしか思われていないんですよ。残念ながら(笑)。 で、聞いてみると、意外にもママたちがやってほしいことってちょっとしたことなんです。 ほんのちょっこっと家事や育児の煩わしさが解消されることなんです。 たとえば先に帰ってきたら洗濯物を取り込んでおくとか、食事が終わったら皿を台所に下げるとか、朝起きたら布団をたたむとか、子どもと一緒にお風呂に入るとか、あと、休みの日、子どもをつれて1~2時間外に出て遊ばせるとか。そんなことだけでもママには喜ばれる。 とにかく、働く女性の頭の中は、 家に帰っても“あれをやらないといけない、これをやらないといけない”といっぱいみたいで。それをひとつふたつ解消すると、随分、心に余裕が生まれるみたい。 何を隠そう自分も最初は何を手伝ったらいいかよくわからないから、先ほどのようなことをとりあえずやるようになったのが実際のところ。家事、育児をフォローするというよりは、なんか妻があたふたしていると、こっちもせわしない気持ちになってくるのが嫌で始めたんですよね。 まあ、その後、敵(??)もさるもので、それができるなら、これもできるよねとどんどん頼まれるようにもなったんですけどね(笑)。 ただ、言えるのは、 家事・育児となると構えちゃうというか。ものすごくハードルの高いことに考えていて、“自分には無理”と決めつけている男親ってけっこういる気がするんですよね。でも、実はママたちが望んでいることって意外とたいしたことじゃない 。 大したことじゃないけど、やってもらえると助かること。それが家事や育児にはいっぱいある。そこお手伝いすれば、実は家事や育児をしてるんです。いや、洗濯物とりこんだだけでほんとうに好感度アップ確実。もっというと、周りのママさんからの好感度もアップすること間違いなし。まずは洗濯物のとりこみから始めてみませんか?
2017年04月13日はじめまして、この度ウーマンエキサイトで連載させて頂くことになった、小学一年生の子どもを持つ父の幸結文(みゆき・ゆいふみ)です。ライター業をしている都内在住の40代、妻は会社員です。はじめに宣言しておきますと、私はイクメンやイクボスとかじゃまったくもってありません。 ごく普通の父親で、子育てしているというより、むしろ子どもと一緒に楽しみながら日々過ごしているという感じ。 その日々の中で、ひとつの楽しみになっているのが、パパ会です! 集合時間は21時30分。子どもの寝かしつけを終え、ママにバトンタッチしたら飲み屋に集合です。子どもを接点にして集まったパパたちの会話は、ママのこと、子育てのこと、学校のこと、そして社会のことまでにも及ぶ?? この連載では、そんなパパ会で話題になったリアルな子育てのテーマをご紹介していきます。子を持つ父親のつぶやきやちょっとした愚痴話。その程度に思ってもらえたら幸いです。 正直なところ、子育てに関して自分としては特別なことをしたつもりもないし、妻をサポートしたつもりもありません。なので、自分の子育てが妻に喜ばれているのもはなはだ怪しい…。それでは、第1回「21時30分からのパパ会」をお楽しみください。 * * * おそらく「パパ会って何してるの?」となりますよね。ただ、なんのひねりもなくて、子を持つ男親の集まり。まあ、単なるおじさんたちの飲み会です。 いつも集まっているメンバーは、保育園のとき、子どもが同級になったパパさんたちが中心だったのですが、最近はほかのエリアからの参入組もちらほら。集合時間は、タイトルにもなっているように、ママたちに迷惑をかけないよう、子どもの寝かしつけが済んだ21時30分スタート。新年会やら忘年会やら、なにかと理由をつけて、近所の飲み屋に定期的に集まっています。 私がこの父親同士の集まりに参加したきっかけは、すでに開催されていたパパ会に新メンバーとしてお誘いを受けたこと。その後、行ってみたところ、これが僕にとってはひとつ目から鱗というか、のちのち子育てを楽しんでいくきっかけになりました。 このパパ会、当然といえば当然なんですけど、集まるみなさんは年齢も違えば職場もまったく違う。仕事関係での出会いって基本的に同じ業態の人ばかりで、どうしても狭い業界内にとどまっちゃう。 でも、このパパ同士って、たまたま近所で同じ保育園に通わせているだけだから、本当にいろいろな人がいて。自分がまったく知らない世界やユニークな視点をもった人と出会える可能性が大。しかも、変なしがらみがない。 ちなみに、僕らのパパ会メンバーは、大学の先生から研究者、外資企業で働く営業マン、自営業の人などほんとうにさまざま。でも、みんな子を持つ親では共通していて、なにか通じるものがある。つけ加えると、その時点で、すでに子ども3人の子宝に恵まれたベテランお父さんもいれば、自分のような右も左もわからない新米パパもいる。 大半の話はまあ男が数名集まっているわけですから、まじめな話になるわけがない。ただ、そんな中でも、みな子を持つ親ですから、随所で子どものことや家庭の話が否応なく出てくる。たとえば“うちのかみさんはここに地雷が埋まっているから、そこには触れないようにしている”とか(苦笑)。 これって一見すると愚痴なんですけど、よくよく考えると実体験に基づいた活きた情報で。ここで出るパパさんたちの話をひとつひとつ紐解いていくと育児情報、さらにご近所ということで地域の生活情報ばかり。子を持つ親にとってなにかしら役立つ情報がけっこうある。生きた育児のヒントというか。教本のようなもの。これって 仕事関係のつながりからは絶対に得られない情報なんです。 それで最近、こう思うんです。 “こういうパパ同士の情報共有って大切なんじゃないか” と。でも、周囲でパパ会を盛んにしてる人がいるなんて、ほとんど耳にしない。実際、ほかのエリアの子を持つ知人男性に聞くと、ほぼ驚かれるんですよ。 「父親同士で飲んだことなんかない」 と。で、子を持つ女性に聞いてもびっくりされるんですけど、彼女たちにはだいたいこう言うんです。 「パパ会があっても、うちの旦那は参加しないかな」と。 女性ってやっぱりコミュニケーション能力が高いというか。妻を見ていても、なんやかんやと自分と馬の合いそうなママを見つけてきて、あっという間に保育園や小学校の情報を得てくる。顔見知りになると、ママネットワークがすぐにできていく。 対して、男親はというと、会って挨拶程度。そこから先にはなかなか進まない。ママ友とか、ママ友ランチとか世間に浸透してるけど、パパ友とかほとんどきいたためしがないことが、このことを物語っているような気がする。 育児について男親の顔が見えてこない、育児となったとたんに女性の領域になってしまうのは、こういうパパ同士がつながりがもてないのも一因としてあるかなと思うんです。 だから、パパ同士の社交場がもっとあったら、男親の育児に対するイメージも変わる気が。パパ会を開くようになってわかったのは、近所に飲み仲間がほしい、子を持つ親として話せる場がほしい、 どんなことしたら妻をフォローできるのかと考えているパパがことのほか多くいること。働くママと一緒で、働くパパもふだんの家庭と仕事の悩みを話したい、そして鬱憤をはらしたい(苦笑)。 でも、そういう相手が近所になかなかいない。見つけられないでいる。 だから、パパ会です。パパたちは一歩勇気を出して、同じ保育園でも幼稚園でもいいので顔見知りになったパパに声をかけてみてください。必ず同意してくれる人が見つかるはずです。ママたちもちょっとパパにけしかけてみてください。“単に男連中だけで羽伸ばして酒をのみたいだけでしょ”と突っ込まれそうですが……、そこはぐっと押さえて。最終的には自分のためにもなるに違いありません。 くれぐれも間違ってはいけないのは、 パパ会の開始時間は21時半。ママたちから理解を得るためにも、子どもを必ず寝かしつけてからですよ。 パパ会、お薦めです。
2017年03月30日