愛知県生まれ。京都在住。2児の母。結婚前に経験したセックスレス(拒否される側)と浮気(する側)の悩みを機に、カウンセリングの世界と出会う。2008年、心屋仁之助氏の書籍に出会い、2013年に心屋塾認定講師になる。心屋塾の中で、性・セックス・セクシュアリティのことを扱うカウンセラーとして、カウンセリングやセミナーを行っている。
第一子長女で、小さいころから、「いい子でいなければ」が強かった。真面目で完璧主義。心屋塾に出会い、「~べき」「~ねば」をひとつずつ外し、自由に生きる道の途中。性に関する真摯な記事もブログには多く、「読むだけで楽になった」「性の悩みへの優しい回答が書いてある」という声も、女性たちから届いている。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人と目を合わせられない」という、かなさん(40歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。 ■かなさんのお悩み 他人と目を合わせるのが嫌で、目が合うとすぐそらしてしまいます。自分に自信がないし、周りからバカだと思われているのが悲しいです。周りがどう思おうと気にしないようにしていますが、転職先で同じように思われるのもつらいです。最近、自分でも「そうなのかも…」と考えるようになり、何をするにも怖くなりました。どうしたらこの状況から抜け出せるでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の小野美世さんより かなさん、初めまして。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。 他人と目を合わせるのがいや、周りにどう思われているか気になってしまう、自分に自信がない…というお気持ちをお持ちなのですね。転職先とのことですが、お仕事や職場を変わられる最中なのでしょうか。周りの人とは、うまくやっていきたいですよね。 「どうしたら今の状況から抜け出せるか」について、ヒントになりそうなことをいくつかお話できればと思います。 まず、人と目を合わせるのがいやで、目が合うとすぐそらしてしまうとのこと。 目は「感情の窓」と呼ばれています。目は自分の感情が全部出てしまう場所なのです。恥ずかしい、怖い、緊張している、もっと近づきたい…など、自分の心にあることが表れてしまい、隠せない。 ですので、「人と目が合うのがいや」というのは、「自分の心にある感情を、他人に知られるのがいや」ということと同じです。自分が何を感じているのかを周りの人に知られるのが怖いので、それを避けるために「目をそらす」という行動が起こります。 では、かなさんは、ご自身の中にあるどんな感情を知られたくないと思っているのでしょうか。 それは、次に書いてくださっていますが、 ・自分に自信がないと思っていること ・周りから自分はバカだと思われているのではないか、とビクビクしていること ・自分でも自分のことをバカであるように感じて、何をするにも怖くなっていること ・本当は、周りの人とうまくやっていきたいこと といったことかなと思います。 これらの感情を、自分の中のみにとどめて、他の人には言わないでいる、知られないようにしている。あるいは、なんと言っていいのかわからない。そんな気持ちをお持ちなのではないでしょうか。 そして、かなさんの周りの方は、本当にかなさんのことをバカだと思っているのでしょうか? もしかしたら、周りの人が言った何かの言葉を、かなさんが「バカにされた」「きっとバカだと思われたに違いない」と受け取ってしまったのかもしれません。そして、それが本当にそうなのかどうかは、確かめられないでいるのかもしれません。 相手がはっきりとした言葉では言っていないのに、「私は周りに○○と思われているに違いない」と思ってしまうとき。 それは、かなさんご自身が自分のことを 「私ってバカだなぁ」 「私って、周りにバカにされて当然の人間なんだなぁ」 「そんな自分はダメだなぁ」 と思っているということです。 周りの人が全員、同じように思っているとは限りません。 かなさんが、今の状況を抜け出す鍵になるのは、「隠している」「言わないでいる」「知られないようにしている」ご自身の思い込みを、口に出してみることだと思うのです。 一度練習がてら、次の言葉を言っていただけますか? 「私、自分に自信がないんです」 「私、周りにバカにされているって思っているんです」 「私、周りにどう思われているか、ビクビクしちゃうんです」 「私、本当は、周りの皆さんとうまくやりたいんです」 「私、バカにされているかもと思って、何をするにも今怖いんです」 言ってみて、どんな感じがするでしょうか。 そして、次の言葉も言ってみてください。 「私、思い込みが激しいんです」 「私のこと、バカにしていますか?」 「私、仲間に入りたいんです」 「私って、なんでこんなにバカなんでしょう」 おそらくこれらの言葉は、これまでかなさんが口にしてこなかった言葉かもしれません。書いてあるとおりに口に出すと、心がザワザワしてしまうかもしれません。周りの人に実際に言おうなんて、そんな気にはなれない言葉かもしれません。 最後に、こちらの言葉をかなさんにプレゼントしますね。 「私の感じていることを、周りに知られてもいい」 「私の感じていることを、周りに知られても大丈夫だ」 「バカな私が、周りに受け入れられてもいい」 「私、バカって思われていないかもしれない」 自分の感じていることを隠さなきゃ…と思うと、周りとのコミュニケーションはとりづらくなります。 「自分の感じていることを知られてもいい」という許可を、ぜひご自分にあげて、自分の口を通して話せることを増やしていきましょう。応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもに苦労させてばかりで、母親失格です」という、かおぽんさん(43歳・派遣社員)に、心屋塾上級認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。 ■かおぽんさんのお悩み 10年前に離婚をし、二人の子どもを育ててきました。長女は温和で優しくてしっかり者です。高校卒業後、1年間働いたお金をためて現在は短大へ進学し、実習でも褒められているようです。 私は彼女に今まで何ひとつ「親らしいこと」をしてあげられませんでした。お金にも苦労し、かわいそうな思いばかりさせてきました。成人式も彼女が自分ですべて支度し、私を食事へ招きました。私は親として恥ずかしく、一緒に写真を撮ることも、食事も断ってしまいました。娘は「一生の思い出だから来て!」と泣いていました。 この先、車の免許も取らせてあげたいし、就職祝いもしてあげたいし、結婚祝いも……。苦労をさせた分、幸せになってもらいたい気持ちはあるのに、今も金銭的には自分と長男が生きていく分でやっとです。やがては長男にも同じ思いをさせてしまうであろう恐怖に、最近は「いなくなりたい」と思う日も。自分の価値をちっぽけに感じ、何をしても楽しくなくなりました。 どのように気持ちを切り替えて頑張ればよいかがわかりません。子どもを愛しているのに。母親失格です。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の小野美世さんより かおぽんさん、初めまして。心屋塾認定講師の小野美世です。 ご相談ありがとうございます。離婚されて10年、二人のお子様を育ててこられたのですね。 読ませていただいて、娘さんは、かおぽんさんのことをとても好きなのだなと思いました。温和でやさしく、しっかり者に成長され、自分で希望して選んだ道を、自分にできる資金の計画をして楽しく進んでいる。そして、これまでずっとお世話になったお母さんへの感謝を伝える場を自分で計画され、かおぽんさんを招待された…。 かおぽんさんが「お母さん」としてお子さんたちの心にいつもいたから、娘さんはこのようにすてきに成長されたんだなあと感じました。 「今まで何ひとつ親らしいことをしてあげられなかった」と書いてくださっています。 かおぽんさんが家計を担われていたとすれば、仕事でお子さんたちの側にいてあげられる時間は短かったのかもしれません。「普通の家庭なら、もっとこういうふうにしてあげられるはずなのに、私にはそれができない」というつらさも常に感じておられたのかもしれません。 「親らしいこと」って、なんでしょうか。 広い家に住まわせることでしょうか。毎日立派な食事を作ることでしょうか。子どもが欲しがるものを、不自由なく買い与えることでしょうか。周りの子と同じような習い事をさせることでしょうか。 確かにそういうことも必要なのかもしれません。かおぽんさんは「自分は、娘さんの愛情を受け取るに値しない」と思っておられるのかもしれません。 でも、食事会への招待をお母さんに断られた娘さんは、 「お母さんは、私のことが好きじゃないんだな」 「お母さんは、私と一緒に楽しい時間を過ごしたくないんだな」 と、思ってしまうかもしれませんね。私も母親にプレゼントを快く受け取ってもらえなかったときに、そう感じた経験があります。 「何もできなかった」と思っている自分のまま、娘さんからの感謝を受け取ってみてはいかがでしょうか。 「何もできなかった」と思っているのは、かおぽんさんだけ。子どもにとっては、親は「そこにいてくれるだけでいい」ものです。お母さんが家にいてくれるだけでいいのです。その存在だけでいいのです。 「いいえ、私は仕事で子どもたちのそばにいられなかった」とおっしゃるかもしれません。でも、かおぽんさんが仕事で家にいない間も、子どもたちの心のなかにはいつもお母さんの存在があっただろうと思います。 それで十分なのです。それが十分、親らしいことなのです。そして、「私はこんなにできなかった」とご自身を責めたり、愛してるのに素直にその気持ちを表せなかったり。そういったことも「親らしいこと」ですよね。かおぽんさんは、十分、母親らしい素敵なお母さんです。 かおぽんさんにプレゼントしたい言葉は次の通りです。 「私十分、いい母親だったらしい」 「私がいるだけで、子どもたちは幸せ」 「今度は自分が受け取ってもいい」 「なーんにもしていないけど、受け取ってもいい」 娘さんにとっては、車の免許や就職祝いなどの「この先の経済的な支援」よりも、「今ここにお母さんが自分と一緒にいてくれること」のほうがうれしいはず。 ご自分を少し、許してみてください。そうすれば、息子さんのときにもまた同じようになるのではないか…という恐怖も和らぐはずです。これからは、お子さんたちに助けてもらってくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「パートナーにいつか捨てられるのでは…と不安」という、パンダさん(29歳・介護・子供関係)に、心屋塾上級認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。 ■パンダさんのお悩み 今、9歳下で20歳の方とお付き合いをしていますが、「いつか捨てられるのではないか」と怖くて、不安でたまりません。元彼とは7年ほどに別れ、6年間ひきずりました。また、あんな思いするのが怖いのです。 もうひとつ前の恋愛では、最初から2番目か3番目だと分かってたので、「いつか捨てられる」と割り切れていました。元彼で初めて”1番”の立場になり、どうしていいかわからず、不安で自分から別れを告げた挙げ句、6年間ひきずりました。今の彼に出会ってからも、何度か別れ話をしてしまっていますが、彼が止めてくれました。とても良い方だし、信じたいのですが…怖いです。年が離れてるのも不安です。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の小野美世さんより パンダさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。 今、お付き合いしている彼に、いつか捨てられるのではないかと不安でいらっしゃるのですね。 ご相談を読むと、パンダさんの中に「私は、いつか捨てられる人」という前提が強くあるのを感じます。 以前の恋愛では、2番目か3番目の位置にご自身を置いておられたとのこと。そういう経緯ですと、ご自身が彼にとって1番目の存在になったとき、とっても怖かったことでしょう。 「お別れはいつくるの? どうせ来るんでしょう? いつなの? いつなの?」と気になって、お付き合いを心から楽しめなかった部分もあったのではないでしょうか。 「私はいつか捨てられる」 「好きになった人は離れていく」 「私は好きでも、相手は私を1番に選ばない」 「私は選ばれるはずがない」 これらの前提は、おそらく初めての恋愛をする前に、すでにパンダさんの中にあったのかもしれませんね。小さい頃、家族の中にいたときに、すでにこの感覚を持っていたのではないでしょうか。 パンダさんは今、これまでずっと握りしめてきた「私はいつか捨てられるんだ」を、少しずつ手放していく時期にいらっしゃるのです。 現在の彼は、パンダさんがそれを手放すのをサポートしてくれるお相手、または、手放すところを側で見守ってくれるお相手なのかもしれません。 年齢差のことを気にしておられますが、「年上の女性が好き」「そのほうが居心地がいい」と感じている男性は、本当にそう感じているので、どうぞご心配なさらないでくださいね。 そして、最後にひとつご提案です。「私はいつか捨てられる」を手放すひとつの方法として、彼に不安を話すよりも、こんなふうに言ってみていただきたいのです。 「私もう、お別れはイヤなの」 「前に別れてつらかったから、もうお別れを経験したくないの」 「長く一緒にお付き合いしたい」 こうしたストレートな言葉を、彼に伝えたことはありますか? おそらく、ここまでストレートな形で言ったことはないのではと推測します。でも、パンダさんの心の中にある気持ちを入念によくよく見ていくと、このような気持ちがありませんか? もしも、そうかもしれないと思われるなら、「一番の存在になって、どうしていいかわからない。信じられない。不安になっちゃう、お別れしましょう」とお話するより、上記の言葉たちを、彼に差し出してみてください。 きっと口に出しながら、「ああそうだ、私、本当はこう思っているんだ」と思える言葉ではないかなと思います。パンダさんの心を強くしてくれる言葉になると思います。 これからもどうぞ、彼とお幸せに。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「旦那とセックスレス、不倫に走ってしまいました」という、みやさん(34歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。 ■みやさんからのお悩み 結婚8年目、子どもは2人いる主婦です。 誰にも言えない悩みがあります。 夫との関係は「親」としては良好なのですが、スキンシップが一切ありません。 元々主人は淡白だったので、結婚する際もとても悩みましたが、「セックスレスになることは絶対ないから」と約束してくれて、結婚を決めました。 ところが産後から完全なレス、それが嫌で何度も話し合いを設けました。 その後、数回は復活するものの、私から誘わなければ一切ありません。 私に対して誉めることも一切なくなり、卑下することばかり言われる毎日。 私から誘うこともなくなり、スキンシップもなくなりました。 そんな時に、ふと出会い系サイトを見てしまい、一人の男性と出会いました。 彼も結婚して子どももいますが、夫婦関係は冷めているそうです。 彼は写真交換の段階から私に好意を持ってくれて、会うとすぐに好きになってくれました。 好きだ好きだと毎日優しい言葉で話してくれる彼に、私も惹かれていき、不倫関係になってしまいました。 主人や子どもへの罪悪感はもちろんあります。でも私だって女として見られたい、扱われたいと思うことはいけないのでしょうか。 罪悪感と彼への思いで葛藤し毎日つらく、彼と付き合い出してから睡眠薬なしでは眠れなくなりました。 彼は私がつらいなら、苦しめたくないからやめようと言います。 でもこんなに好きなのに、どうすればやめられるのかもわかりません。 彼と別れた後、またただの母親でしかない生活を送るのが耐えられません。 どうすればいいのでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師の小野美世さんより みやさん、初めまして。心屋塾上級認定講師の小野美世です。ご相談読ませていただきました。 とても人に話しにくいテーマなので、つらい気持ちをひとりで抱えていたのだと思います。私がカウンセリングで扱っているテーマは、セクシュアリティや性、夫婦関係です。みやさんのようなお悩みを、既婚女性のクライアントさんからたくさんお聞きします。 そういう方々に、私がいつもお伝えするのは、意外に思われるかもしれませんが、次の3つです。 ・その婚外の関係、今すぐにやめなくていいです ・一度罪悪感を持たずに、その彼にも、旦那さまにも愛されてみてください ・自分が、婚外の関係で満たされた分を、旦那さまとの関係に還元することを考えてみてください もともと、既婚女性の不倫というのは、夫との関係で得られないものを外に求めに行くことで起こります。 夫以外の男性を好きになる前の段階では、 ・夫からとても欲しいものがあった ・でもそれがもらえずに傷ついてしまい、さみしくなっている という状況があることが多いのです。 みやさんの場合、旦那さまから欲しかったものは、日々の優しい言葉と、セックスを含むスキンシップ。そして、これは想像ですが、セックスができないならできないなりに、みやさんのことを大事にしようとしてくれる旦那さまの姿勢…ではなかったでしょうか。 これを伝えたけれど、旦那さまからはもらえなかった。 性に関するお話というのは、夫婦の間でも話しづらく、何度も否定されれば、言い出す側も気持ちがくじけてしまい、悲しいまま心を閉ざしてしまいます。 みやさんも、旦那さまにお話しされたときには勇気を出されたことでしょう。なのに、お互いの気持ちが通じ合わず、悲しい思いをたくさんされたのではないかなと思います。 こういう場合、ご夫婦の間からは性的な部分だけではなく、日常でも思いやりや温かい気持ち、お互いのエネルギーの循環がなくなっていきます。 相手から何も気持ちを向けられていないように感じる。少し向けてくれても、それを受け取れなくなっていく。相手から受け取らないと、自分の中のエネルギー残量も減ったままですので、相手にも、やさしい気持ちを向けられなくなります。 こういうときに、「夫以外の男性」が登場することが多いです。 婚外の関係をやめなければという罪悪感を、一度このように捉えてみてほしいのです。 「今は、夫婦間でのエネルギー循環ができない状態になっている。私はもうひとり男性を登場させることで、自分の気持ちやエネルギーを回復しようとしている」と。 先にあげた、みやさんの欲しいものが他の男性からでも得られれば、みやさんのエネルギーは多少なりとも回復します。 なので、言い方は悪いですが、「不倫関係にある彼」の力を借りて、自分のエネルギーを回復させて、また旦那さまと向き合うことを考えてほしいのです。 こんなことをしたら取返しのつかないことになるんじゃないか…と思われるかもしれませんが、過去にこのようにアドバイスをしたクライアントさんたちの中には、 ・夫と前よりも仲良くなれた ・夫とのレスがなぜか解消した ・もういいや、と思って婚外の関係をやめられた という方も実際にいらっしゃいます。 そして、婚外の関係は、「(外にいく)必要がなくなれば終わる」といつもお伝えしています。 一般的には、「セックスレスに関する話し合い」はどうしても、拒否している旦那さま側は、自分は責められている、今の自分は妻に認められていない、という感覚を感じます。旦那さまが、みやさんを卑下することばかり言われるのも、頷けます。 ここを夫婦で変えていくには、時間もエネルギーも必要になります。みやさんの現状で、一番に考えてほしいのは、罪悪感にとらわれることよりも、自分の気持ちやエネルギーの回復です。 参考になれば幸いです。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2018年02月22日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「義母が生理的に嫌になりました」という、ふーたんさん(30歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。 ■ふーたんさんのお悩み 結婚して1年。子宝にも恵まれて日々子育てに奮闘してます。ですが、妊娠から出産にかけてのデリケートな時期に義母から色々言われ、生理的にムリになりました。顔をみただけで、吐き気がくるほどに…。頭では分かっていているのですが、心がついていきません。何があったかは書ききれないほどです。 いつか許せる日がくるのでしょうか? 今は許す方法を考えてる自分が嫌です。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の小野美世さんより ふーたんさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。日々、育児に奮闘されているのですね。 妊娠から出産にかけてのデリケートな時期に、お姑さんからいろいろ言われて生理的に受け付けなくなってしまったとのこと。自分にとって初めての経験ばかりが降りかかってくるこの時期に、お姑さんに味方になってもらえなかったのはとてもお辛かったですね。きっといろいろなことがあったのだろうとお察しします。 おそらくふーたんさんは、こう考えられたのではないでしょうか。 「お義母さんとはこれからも顔を合わせないといけない仲。『生理的にムリ』ってずっと言い続けるのもよくない。なんとかしないと。私がお義母さんのことを気にしなければいいんだ。私がお義母さんのことを許せればいいんだ」 でも、心はついていきませんよね。 「許したほうがいいんだろう、だけど本当は許したくない」 というのが、ふーたんさんの心の中にある声ではないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ふーたんさんには、まずこの言葉をプレゼントさせてください。 ・あの人のことを、もう許さなくてもいい ・あの人のことを、絶対許さなくていい この言葉を口に出して言ってみると、どんな感じがするでしょうか。 そして、「吐き気が出る」ということを、こんなふうに考えてみていただきたいのです。 ・本当は嫌なのに、取り繕って相手の前で笑おうとしていませんか? ・本当は私のやり方でやりたいのに、相手に合わせていませんか? ・本当は「ちょっと待って」と言いたかったのに、その言葉飲み込みませんでしたか? ・本当は居留守でも使いたかったのに、相手を家に入れませんでしたか? 自分の気持ちとは違う、「こうしておくべきだろう」と頭で考えたことに、もしかしたら従いすぎてしまったのかもしれません。 それに加えて、妊娠・出産・赤ちゃんのお世話…と、初めてのことで「これで合っているのかわからない」という自信のないところに、お義母さんからいろいろ言われて、言い返せなかった“気持ち”が、溜まっているのかもしれません。 我慢を飲み込んでいると、自分の外に出れずに抑えられているものが、「吐き気」になって表れます。 飲み込みすぎなのかもしれません。「吐きたい」のだと思います、自分の本当の気持ちを。 次のような言葉は、お義母さんに対して普段言えますか? 「えー、お母さん、ひどいです、それー」 「それ、私がしようと思ってたことと違いますー」 「えー、お母さん、それ、わたし傷つきますー」 何て言っていいかわからないうちに、自分側の我慢だけがどんどん積み重なっていく状況なのだとしたら、「ひどい」「傷ついた」「それ違う」だけでも、自分の口から出せると、また違います。 そして、お義母さんへの本音や愚痴を「吐き出せる」場所はありそうですか? 子育て中のお友達でも、旦那さまでも(旦那さまには、お義母さんとの間に入ってもらうという大事な役目がありますが…)、ネットでも、自分しか見ない日記アプリでも、何でもいいです。 自分の我慢をそのままにして、相手を許そうとしなくていいのです。 応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2018年01月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「我が子と他の子どもを比べてしまう」という、ちむさん(37歳・派遣社員)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。 ■ちむさんのお悩み 初めまして。 私には7歳の息子と3歳の娘がいます。 特に上の子に対してなのですが、勉強や運動が他の子より少しでもできないと感じると、とてもイライラしてしまいます。 「子どもを通して優越感に浸りたいだけだ、うちの子は良いところもいっぱいある!」と頭では分かっているのですが、どうしてもモヤモヤしてしまいます。 どうしたら他の子と比べることなく、我が子をありのまま認める事ができるでしょうか? 子どもをちゃんと受け入れる事ができず、とても苦しいです。 ■心屋塾認定講師の小野美世さんより ちむさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。私にも7歳ともうすぐ3歳になる子どもがいるので、すごくお気持ちがわかるなと思いました。 7歳なら小学校に入って、勉強や運動を「評価される」こともはじまる時期。親の立場としても、他の子と比べてしまいますよね。 さて、ちむさんがイライラされているのは、「自分の子どもが、勉強や運動が他の子より少しでもできないと感じるとき」とのことですが、ちむさんご自身に、子育てや家事の能力、お仕事に関して、こんな思いはないでしょうか。 ・他の人よりできてて、当たり前 ・できない自分なんてありえない ・できない人ってかわいそうね さらに、ちむさんご自身が、小学生くらいだったとき、こんな風に感じていませんでしたか? ・1番とらないと意味がない ・100点とれなかったら、お母さんががっかりする ・できるようにがんばらなきゃ 無意識にでも、「あぁ、他の子よりできていたら、お母さんお父さんが褒めてくれるんだ」と思ったり、親の期待を感じて、「できるようにがんばろう」と努力する子どもではありませんでしたか? もしも、この思いに心あたりがあるのなら、ちむさんがイライラしているのは、目の前にいるお子さんのように見えて、実は「他の人よりできない自分」なのかもしれないと、考えてみてください。 ちむさんが、ありのままを受け入れられないのは、目の前のお子さんではなくて、実は自分であるということです。 私も子育ての中でよく経験しますが、特に上の子は、自分自身が小さかったときの記憶を全部呼び起こしてくれます。 ・できなかったら、お母さんに怒られたなぁ ・できていたら、お母さんは嬉しそうにしていた ・そうか、ちゃんとしてたらお母さんは安心してくれるのか ・じゃあ、できるように頑張ろう 「お母さん」には、お父さんや、先生、が入るかもしれません。勉強、運動、家でのしつけ、などひとつひとつが積み重なっていくのです。 「他の子よりできない我が子」を見るときに、私たちが思い出しているのは、できるように頑張ろうとしていた自分自身、できないことを排除しようとしていた自分自身である場合があります。 そこで、「あーー、そんな自分じゃダメ!」となり、イライラが起こります。そのイライラを、「目の前の子どもに感じてしまう」ように感じる、のです。 ちむさんにプレゼントしたい魔法の言葉は、次の通りです。 ・私、他の人よりできなくてもいいや~ ・優越感は、他の人にあげてもいいや~ ・完璧じゃない私も、好きだよ ・できない私も、好きだよ ・お母さん、できない私でも好きって言って ・お母さん、あの子よりダメな私でも好きって言って お子さんを通して、自分との仲直りをする機会が、今、ちむさんの目の前にあるのだと思います。お子さんと一緒に、自分のことも抱きしめてあげてくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年11月23日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「ひとりでいることに耐えられない」という、さりさん(26歳・会社員)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。 ■さりさんのお悩み 私は普段、「大人な対応ができる長女気質のしっかり者」と周りから言われています。しかし、私は彼をひとりにできないし、自分自身ひとりでいることに耐えられません。 彼がひとたび「飲み会に行く」とか「ゴルフに行く」と、単独で外出しようとすると「なんで私は放置なの?!」といった歪んだ考えが出てきてしまいます。まるで赤ん坊のように泣いたりすがったりして外出を阻んでしまうことも。 時には腹いせに、自傷行為や浮気なんかもしてしまいます。彼も困っていますし、今までの交際相手ともこれが理由でうまくいきませんでした。変だというのは分かっていますが、どうしたらいいのか分かりません。助けてください。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の小野美世さんより さりさん、こんにちは。小野美世です。ご相談くださり、ありがとうございます。 普段のさりさんは長女気質でしっかり者。でも、彼の前だと、違う一面が出てくるのですね。ご自身でも、どうして感情のコントロールが効かなくなるのかわからなくて、お辛いだろうなと感じました。 さりさんの心の中で何が起こっていて、どうしたら、大好きな彼の前でも穏やかにいられるのか、お話させてくださいね。 「彼をひとりにできないし、自分自身ひとりでいることに耐えられません」とのこと。 このとき、さりさんの心には、寂しさと不安と、それを何とかしてほしいという気持ちが吹き荒れていますよね。そして、腹いせに、自傷行為や浮気をしてしまうほど、 「彼にこっちを見てほしい」 「彼に私だけを一番に見ていてほしい」 こういう気持ちが強くて、自分のほうを見てもらうことにとても飢えている…そんな感じが、ご相談内容から伝わってきました。 そして、おそらくですが、さりさんのこういう面を知っている人は、少ないのではないでしょうか。 周りからは「しっかりした人」と見られているさりさんが、まさか、彼の前で、赤ちゃんのように泣いているなんて、想像がつかないでしょうし、さりさんもその面は、人前では出さないようにしていませんか。 ・周りの人が困る ・嫌な顔をされる ・ため息をつかれるだろうから… 元をたどれば、それは実は、「親」に対する気持ちなんです。 ・私が寂しいなんて言ったら、親が困る ・構ってほしいって言ったら、親に嫌な顔をされる ・こんな自分を知られたら、親にため息をつかれる 小さい頃に、こんなふうに感じていなかったでしょうか。 長女気質でしっかり者の女性は、「いい子の自分」と「そうでない自分」を、心の内側でわけてしまうことがあります。 弟や妹のお手本になってお母さんを困らせない、自分は我慢して、人に迷惑をかけず、周りの大人の出す空気を読んで…。 そういう「いい子」の部分を見せていると、親は安心します。親の安心した顔、笑顔が見たいから、もっといい子でいようとします。 でも、ずっといい子をしていると、その陰になって、表に出てこられない「そうでない自分」が作られていきます。 ・我慢しているけれど、本当はさみしい ・弟や妹の面倒をみているけれど、本当は自分に注目してほしい ・さみしがりやで、かまってほしがりで、ひとりでは何もできない、弱い女の子 それが、さりさんの本当の姿なんじゃないかと思います。 親や、学校、職場の人の前では「いい子」でいようと頑張りますが、ひとたび心の距離の近い恋人ができると、我慢の糸がぷつっと切れるように、ダムが一気に決壊するように、自分が親からもらえず我慢していた分も、「私だけにもっとかまって」と、恋人に求めてしまうのだと思います。 ですので、今はさりさんの中で分離している「いい子」と「そうでない子」を、ひとつにしていくイメージを持たれるといいです。 次の言葉を口に出して言ってもらえますか? 「お母さん、私さみしかったよ。ひとりにしないで」 「お母さん、私のこと一番優先して」 「お母さん、さみしがりやで構ってほしがりの私でも好きって言って」 イメージの中で、さりさんが小さかった頃の、まだ若いお母さんを想像して言ってみてください。そして、「彼の前でしか見せていないさりさん」を、少しずつ表舞台に出していってみてほしいです。 ・会社の人に「できないです、手伝ってください」と言ってみる ・同僚の女性に「落ち込んでるんだぁ、話聞いてほしいな」と助けを求める ・会社で泣く ・親に「なんでもいいから褒めて」と言ってみる 「しっかり者で大人の対応ができる」というさりさんのイメージを、あっさり裏切ることをしてください。 そうしてみると、彼の前での「感情のダムの決壊具合」が徐々に変わっていくと思います。彼には「今、リハビリ中だから」といって、長い目で見てもらいましょう。 さみしがりやの自分を見せられる場所を増やしていきましょうね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年09月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「不倫する前の自分に戻りたい」という、あんこさん(45歳・会社員)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。 ■あんこさんのお悩み 1年不倫をしていました、彼は6歳下で既婚者、 私はバツイチです。 くっついたり離れたりしていましたが、辛く寂しい気持ちから、私からお別れしました。 でも、まだ気持ちの整理がつかず、元に戻りたい気持ちが溢れています。 頭ではわかっていても、気持ちがついていきません。 何もする気が起きず、何も考えられない状態です。 どうしたら、彼と出会う前の私に戻れるでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の小野美世さんより あんこさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。 不倫をしていてお別れしたとのこと、お辛い心境ですね。相手が既婚者だと、友達にも打ち明けにくい話題かと思います。こちらにご相談くださり、ありがとうございます。 その彼と、くっついたり離れたりの末、お別れという形を選ばれたということは、あんこさんにも相当な葛藤があったと思います。 相手は既婚者。 普通の恋愛と違って、これは彼には言えないと我慢してしまったり、相手が自分より家族を大切にしていると感じて、仕方ないのだけど寂しくなったり…と、あんこさんの心はとても忙しかったのではないでしょうか。 「どうしたら、彼と出会う前に戻れるでしょうか?」と書いてくださっていますが、私は、出会う前に戻ろうとする必要はないと思うのです。 なぜかというと、あんこさんは、1年間というお付き合いの中で、彼との関係から、受け取られたものがたくさんあったと思うからです。 一度、口に出してこう言ってもらえますか? 「あーーーー、1年楽しかったなぁ…」 「彼にたくさん、与えてもらったなぁ…」 「私もたくさん、彼に与えたなぁ…」 言ってみて、どんなことを思い出したでしょうか。 彼はあんこさんに、どんな嬉しい感覚、楽しい感覚をくれましたか? 心を癒してくれたかもしれません。 男性を信じることをもう一度教えてくれたかもしれません。 女として扱ってくれて、欲しかった自信をくれたかもしれません。 セックスの良さを教えてくれたかもしれません。 彼があんこさんにくれたものって何だったのだろう、と感じてみて下さい。 そしてそれは、あんこさんが、「不倫」という辛い形を選んでまで、自分自身に与えたかったものだと思ってみてほしいのです。 彼が与えてくれたものですが、それはあんこさんが自分自身に与えたかったものでもあります。 そのために、あんこさんの人生に、彼に登場してもらい、自分へのお届け物をしてくれる、栄えある役をしてもらったのです。 そして彼は、あんこさんに、それを届けるという役目を全うしたので、あんこさんの人生の舞台からいなくなったのかもしれません。 そして、もうひとつ。今度はこれを言ってみてください。 「あーーーー、彼と別れてよかった!」 「別れを選んだ私、正解!」 「辛いのに別れた私、えらい!!」 あんこさんがお別れを選ばれたのには、それだけの理由があるはず。 彼は楽しさも与えてくれたと思いますが、辛い気持ち、さみしい気持ちも、たくさんあんこさんに残していきましたよね。 あんこさんはそれは、いらなかった。あんこさんの人生に、それがあり続けることは、選択されなかったということです。 これって、本当に、「自分を大切にする」選択なんです。 あんこさんは、「お別れ」をすることで、自分を大切にするということをされたわけです。 今は、これでよかったんだと頭でわかっていても、何もする気力がわかない…という状況にあると思います。 別れた相手に執着してしまう、こだわってしまうときに、私たちが考えていることって、これなんです。 「もう、あの人以上の人には出会えない」 「あの人を逃したら、もう私を愛してくれる人はいない」 あんこさんは、どう感じていらっしゃるでしょうか。 もしもこれらの言葉を、心の中で思っているなと思われたら、ぜひ、こんな言葉を口に出して言ってみてください。 「あの人は、実はフツーだった」 「あの人と別れたから、出会える人がいる」 自分を大切にするという選択をされたあんこさんの心の中には、その彼がくれたお届け物がありますよね。彼にはもう会えないかもしれませんが、その彼が与えてくれたものは、ずっと心の中にあり続けます。 それをもって、ぜひ、「あの人と別れたから、出会える人」に、これから出会ってくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年08月03日