地中海式ダイエットの効果を高めるために必要なこととは?
研究者たちは大腸の内視鏡検査を受けた人たちをはじめとする808人の食生活アンケートを分析。対象者は、大腸ガンリスクが高くない40歳から70歳だった。同研究における「地中海式ダイエット」とは果物や野菜、豆類、ナッツ類、種子、全粒粉、魚、肉を平均よりも多く摂取し、オリーブオイルのような不飽和脂肪酸を多く摂取する食事と定義した。
その結果、大腸内視鏡検査によって大きなポリープが発見された人は、地中海式ダイエットの食事をしていないことが判明した。地中海式ダイエットにおける典型的な食べ物を2、3種類食べるだけで、全く食べない人よりもポリープの生成リスクが半減したという。さらに進行性ポリープの生成リスクを下げる最善の方法は、果物と魚を多く摂取し、ソフトドリンクの摂取量を減らすことも明らかになった。
この大規模な集団ベースのコホート研究は、大腸ポリープが食事や他のライフスタイルと関連しているという仮説を証明するものだった。だが、この研究結果と死亡率の低下に相関があるかは不明のままだ。
また、食生活の変化が有益であるかどうか、もしそうならばいつ食生活を変化させればよいのかも明らかになっていない。
「そのように情報が不足しているにも関わらず、地中海式ダイエットを他の健康関連の要因とすることは理にかなっています」