花粉症、アトピー、頭痛、冷え症、便秘…などの慢性的な症状を改善する 「機能性医学」とは?
慢性病を改善するための「5つの習慣」機能性医学では、これまでとは全く違ったアプローチで
原因を特定していきます。
例えば、
精神的な悩みにも
栄養不足を疑ったり、
頭痛であれば
肝機能の低下を疑う、など。女性に多い
むくみや冷え症は
タンパク質不足が原因であることが少なくないのだそうです。
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「普通の医師ならばたいして深く注意を払わないような対人関係や、睡眠環境といった領域まで、聞き出すこともありますね。それも、機能性医学においては慢性病を治す上で欠かせないポイントなんですから」(斎藤先生)
そして慢性病を改善するために
「5つの習慣」を提案します。
1:栄養
精製糖や白い穀物を控えて、良質のたんぱく質・脂質をしっかり摂り、ビタミンやミネラルが不足しないように気をつけること
2:ストレスと対処力
置かれている状況を把握したうえで、ストレスを味方にするようなものの考え方をする
3:運動と活動
30分ほどの速歩や自宅で行える簡単な筋トレを取り入れるだけで、メタボもロコモも防げて、認知症リスクが下げられる
4:睡眠と休息
栄養状態を整えると同時に、光をコントロールし、睡眠時無呼吸症候群などにも対処
5:家族とソーシャルネット
レジャーや運動などを介して人とのつながりを増やすことが、それぞれの慢性疾患のリスク軽減
これらはすべて、治療薬を飲み続けるよりも低コストでできること。患者さんにできそうなものから薦めますが、5つのなかでも要となるのは1つめの
「栄養」。1日3回、無意識のうちに口にしている
食事の中身(=栄養バランス)、これを整えるだけで、慢性疾患のリスクが下げられるためです。