◇(1)桜
日本人にとって「桜」は良いイメージがありますが、庭木として植えるのは縁起が悪いとされていました。その理由は桜の花が「散る」から。
桜の木を庭に植えると、桜の花と同じように家族が散り散りになり、家が廃れてしまうと信じられていたのです。
また、桜があまりにきれいすぎるため、桜の木の下には死体が埋まっている、鬼が住んでいるなどと、かえってネガティブなイメージが喚起されていたのも理由の一端と思われます。
◇(2)ザクロ
ザクロは、その特徴的な実の形状から庭に植えると縁起が悪いと信じられてきました。
また、ザクロは熟すと実が割れるので、「身が割れる」という連想から、家族に病人が増えるとも思われていたようです。
◇(3)サルスベリ
夏に美しい花を咲かせるサルスベリも、庭に植えるのは縁起が悪いとされています。サルスベリという名称から「滑る」が連想され、運気が低下したり受験に落ちたりといった悪い影響があると考えられていました。
また、スベスベした幹が人肌のようで、「家族の生気を吸って育つ」と考えられていたのも理由の1つでしょう。
□ビワの木を庭に植える時は自己責任で
ビワの木を庭に植えることは、古くから縁起が悪い行いとして避けられてきました。