「こたつうたた寝」でヒートショックの危機! 血圧乱高下による心筋梗塞に注意
「こたつでうたた寝した後にお風呂に入ろうとすることがありますが、こういう時もヒートショックのリスクが上がります」
多くの場合は、吐き気や頭痛といった状態が起こっても、少しの間、横になって安静にすることで血圧が安定して、症状が改善するという。ところが、重篤になると、意識を失ったり、強い痛みを訴えたり、冷や汗が出るなど、命の危険に及ぶことがあるのだ。
■血圧の乱高下は、高齢になるほどそのリスクが上がる
「若い時は血圧をコントロールする自律神経が働きますが、高齢になるほどその働きが弱まります。日本の高血圧人口は増加の一途をたどっていて、今や2人に1人が高血圧というほどです」
特に女性は、更年期以降、血管がもろくなり、高血圧のリスクが上がる。
他にも、糖尿病、不整脈、動脈硬化などの既往歴がある人もヒートショックの注意が必要だ。そもそも、こたつでうたた寝をすることは、さまざまなリスクがある。
「のどが乾燥して免疫力が落ち、風邪をひきやすくなりますし、脱水状態になりやすい、低温やけどになるなどが考えられます」
菊池先生は、こたつを使うとき、設定温度を高すぎないようにし、室内に合わせた温度にして使うことをすすめる。