ほうれん草 味噌汁にそのまま入れるのはNG? SNSで話題の疑問に管理栄養士が回答
遺伝的な要因や、食生活を含む生活習慣などさまざまな要因が重なることも考えられるので、一概にほうれん草をどれくらい食べるといけないかということはいえません。
むしろ、ほうれん草はにいい栄養がたくさん含まれているので、食べ控えることの方がリスクがあると思います。どんな食材でもそうですが、偏りなくバランスよく食べることが重要です」
健康な人が、ほうれん草を下茹でせずに煮込んだほうれん草の味噌汁をたまに飲んだとしても、それが結石に直接結びつくわけではないようだ。
そもそもシュウ酸はほうれん草以外にも、たけのこ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどの野菜や、コーヒーや玉露、ナッツ類などさまざまな食品に含まれる。偏った食生活をしないこと、水分をたくさんとることなどが結石の予防には重要だ。
また、食べ方の工夫によってシュウ酸の摂取量を減らすことができるという。
「シュウ酸は水に溶けやすいので、下茹でして水に晒すことで減らすことで減らすことができます。また、シュウ酸はカルシウムと一緒に摂取すると、体内への吸収が減って結石のリスクを下げるので、例えば、ホワイトシチューやクリーム煮にしたり、豆腐やちりめんじゃこなどカルシウムを含む食品と一緒に食べるというのもいいと思います」