塩分、肉の控え過ぎは逆効果!? “やりすぎ”で寿命が縮む「健康習慣6」を和田秀樹氏が指摘

低血圧で意識が混濁し溺れるケースも(写真:B612/PIXTA)
ヒートショックの原因は、急激な温度変化と思われがちだが、実は、健康のためにやっていたことが一因の可能性も!そこで、年を取ったら逆効果な節制を老年医学のスペシャリスト・和田医師が解説!
「日本人はいわゆる“正常値”を真面目に受け取って、忠実に実践しようとしますが、高齢になると、健康のためによかれと思ってやっていることが、実は逆効果、ということも結構あります」
こう話すのは医師の和田秀樹先生。和田先生が指摘する、“やりすぎ”により逆効果が懸念される6つの習慣をみてみよう。
【1】塩分控えめ
厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、1日に推奨される塩分量は男性が7.5g、女性が6.5g未満だが、この数値だと塩分不足だと和田先生は指摘する。
「ニューイングランドジャーナルという海外の権威ある論文では、1日に摂取する塩分量が10~15gの人たちが最も死亡率が低いという研究結果が出ています。逆に1日7.5gの人は死亡率が40%増えています」(和田先生、以下同)
塩分が足りないと、低ナトリウム血症になって意識障害になったり、頭がぼんやりすることにもつながる。