なお、メラトニンの分泌には14時間かかりますので、必然的に朝食の摂取が良いのです。朝7時頃にトリプトファンをとれば、夜の9時頃自然と眠くなってくる計算です。
乳幼児にもトリプトファンは欠かせません。高知大学の原田哲夫教授は乳幼児とトリプトファンの関係について調査を行いました。
それによると、トリプトファンの摂取量が少ない乳幼児は、落ち込んだり怒ったりと気性の変化が大きかったといいます。また、寝起きや寝つきも良くありませんでした。
朝食には和定食を!
つまり、食事からとるトリプトファンの量が少量だと、セロトニンも少ししかつくられず、ひいてはメラトニンの分泌も少量になります。だから、食事からトリプトファンを少量しかとらないと、寝起きや寝つきが悪くなってしまうのです。
では、朝食はどんなメニューにすれば良いのでしょうか?トリプトファンは、干物、納豆、卵、肉、魚などのタンパク質に多く含まれているので、和定食がおすすめです。タンパク質を朝食でとることが重要なのです。朝食をしっかりバランス良く食べて、心地良い睡眠を手に入れましょう。
Photo by Stéphanie Kilgast