人間にも眠りながら冬越しできるかもしれない!? 冬眠の不思議
わたしたち人間からすると、動物の冬眠は不思議に思えるものです。そもそも、なぜ動物は冬眠を行うのでしょうか。また同じ動物であるにもかかわらず、なぜ人間は冬眠をしないのでしょうか。今回は冬眠をテーマに、睡眠の不思議について考えてみましょう。
そもそも「冬眠」って?
冬眠とは恒温動物(哺乳類と鳥類)の一部が、気温が低く食料の少ない冬を乗り越えるために、活動力を極度に低下させた状態で過ごすことをいいます。
恒温動物の中でも冬眠をする生き物のほとんどは哺乳類ですが、実は哺乳類の中でも冬眠をするのは約4000種のうち183種のみ。
冬眠中、運動量や臓器の働きを極端に少なくすることで代謝を下げ、それによってエネルギー消費量を極限まで抑えているのだそうです。
また冬眠と似たものに、爬虫類や魚類などの変温動物、昆虫や貝類などが冬の時期にそれぞれ違った方法で冬を過ごす「冬越し」があります。
冬眠の方法は動物によって違う
同じ冬眠でも、その方法は動物の種類によって少しずつ違っています。
・シマリスの冬眠
シマリスは冬が近づくと、食物を冬眠用に作った空間に貯蔵します。
そして秋から翌年の春にかけて冬眠をするのですが、その間ずっと寝ているわけではなく、ときどき目を覚まして食事や排せつをするそうです。