人間にも眠りながら冬越しできるかもしれない!? 冬眠の不思議
・コウモリの冬眠
コウモリは秋から少しずつ一日の活動時間を減らしていき、それによって脂肪を体に蓄積しながら冬眠の準備をします。
そして、たっぷりと体に脂肪を蓄えたところで冬眠に入るのですが、周期的に目を覚ましているようです。
・クマの冬眠
冬眠をする動物のほとんどは冬眠中に体温が2~8度くらいまで下がっているのですが、
クマは冬眠中でも31~35度くらいまでしか低下しません。
また冬眠中は中途覚醒をせず、食事や排せつも一切しないという特徴もあります。
なぜ人間は冬眠ができない
人間の体は、体温が30度以下に下がると体温調節ができなくなり、さらに20度以下になると心臓が停止してしまうので、理論的に冬眠はできません。
しかしその一方で、こんな興味深い事例が世界中で話題になったことがありました。ある男性が崖から落ちて骨折したため歩けなくなり、その24日後に発見されたのですが、男性は食べ物も水も口にしていなかったにもかかわらず生存していたというものです。
遭難した2日後から23日間意識不明の状態だったことと発見時の体温が22度だったこと、そして臓器のほとんどが機能を停止していたにもかかわらず、後遺症もなく回復したのです。