汗がにおう原因となっている汗腺があるといわれています。汗腺には2つの種類があり、それぞれ違った役割があります。汗がにおう汗腺とにおわない汗腺の違いや対策法について紹介します。
汗腺とは
汗腺は、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、いずれも汗管と分泌部で構成されています。分泌部は、真皮深層から皮下組織にかけてコイル状の形になっていることが特徴です。
汗腺の種類
体温調整に役立っているとされるエクリン腺とフェロモンを放出する役割があったといわれているアポクリン腺の役割と仕組みを詳しく紹介します。
エクリン腺
エクリン腺は全身にある汗腺で、個人差はありますが、およそ300万個あります。エクリン腺から出る汗の量は、一日に700〜900ml程度で、体温が高くなったときに汗を出すことで体温を下げるといった体温調節を行う役割があるといわれています。また、汗は交感神経の働きによってエクリン腺が刺激されて出ると考えられているので、体温が上昇したときのほか、緊張状態にあるとき、味覚刺激などでも発汗することがあるとされています。
アポクリン腺
哺乳類の芳香腺だったといわれていて、フェロモンを放出する場所だったと考えられています。