育毛の新時代へ:育毛タンパクCHI3L-1・CXCL5を増強する植物エキス「マロニエエキス」および「ムクロジエキス」の発見
の増殖を促進させることを見出しました。つぎに負荷から解放された毛乳頭細胞について遺伝子発現を解析した結果、約6万種の遺伝子の中から、CHI3L-1およびCXCL5が毛包細胞の増殖を促進するタンパク質であることを特定しました。さらに毛周期において、両タンパクともに、新しい毛が生まれる「成長期初期」に増加し、発毛しない「休止期」に減少が確認されました(図2)。以上の研究成果より、CHI3L-1およびCXCL5が発毛に関わる因子であることを世界で初めて発見しました※4。
図2 CHI3L-1およびCXCL5レベルの変動と毛周期との関係
■「CHI3L-1」および「CXCL5」分泌促進する植物エキスを発見
新規育毛タンパクCHI3L-1およびCXCL5の分泌促進を指標とし、毛乳頭細胞を用いて植物エキスから探索を行った結果、「マロニエエキス」はCHI3L-1に対し、「ムクロジエキス」はCXCL5に対する高い分泌促進効果を見出しました。さらに毛周期転換試験では、「マロニエエキス」および「ムクロジエキス」の各単一エキスで得られる効果以上に、これらの混合エキスが休止期から成長期へ転換するまでの日数を顕著に短縮することが明らかになりました(図3)