<家族、辞めてもいいですか?>帰らない父と兄、夜の仕事へ行く母。姉も外出して家にひとりになり…
魚田コットンさんが物心ついたころには、もう家族で出かけることはなくなっていました。お父さんは一緒ではないものの、お母さんがいろんなところへ連れて行ってくれたのですが……
祖父母や、お母さんの仕事仲間と出かけていたのですが、次第にその相手は母の仕事仲間の男性ひとりへとなっていったのです。既婚子持ちのお母さんが、子連れでデート……。純粋で無知だった幼い魚田コットンさんは、母とその男性の関係について疑問に思うこともありませんでした……。
母は夜も働きに出るようになり…
母の男友だちがよくやっていた指遊びを気に入った魚田コットンさん。
練習して指遊びが上手にできるようになったとき、自慢したくて見せると……叔母にも母にも否定されてしまいました。
指遊びを教えてくれた男性を含む、お母さんの仕事仲間はみんなやさしい人たち。
しかし、会っていたのは一時期だけ。
あくまでもお母さんの友だちなので、「また会いたいな」と思っても、魚田コットンはその思いを口にすることができませんでした。
そんな魚田コットンさんが小学校に上がったころ。
お母さんは夜も仕事へ行くようになりました。
お父さんは相変わらずでお兄さんも家にはほぼおらず、平日はお姉さんと2人きり。
そのお姉さんが夜ご飯を買ってきてくれるのをひとり家で待っていました。
夜にひとりになりたくない魚田コットンさんでしたが、お母さんへ「夜に仕事へ行って欲しくない」というわがままを言うことはできませんでした。
夜勤があって子どもが留守番する、という家庭もあるかもしれませんが、魚田コットンさんの場合はお父さんが帰れるはずなのに帰ってこない状況……。さらにお金に困っているからなのか、お母さんは昼のお仕事に加えて夜も働きに出て留守に……。中学生のお姉さんがいるとはいえ、子どもだけで留守番するのは心細いし、心配ですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 魚田コットン
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