長女は産まれてくる赤ちゃんにママを取られてしまうのではないかという不安と、「出産でママが死んじゃうのではないか」という恐怖、「ママが入院している間、頑張らなければ」という気負い、お姉ちゃんと呼ばれることへの緊張で、最初は意味がわからないワガママから、だんだん一言ずつ本当の気持ちを話してくれたのです。
本当の気持ちを話すことができて、泣き疲れて眠った長女の顔は、赤ん坊の頃の寝顔にそっくりでした。「お姉ちゃんと呼ばれるようになっても、赤ちゃんの頃と同じ甘えん坊でママっ子な娘なんだわ。もっと大事にしよう」と出産直前に肝に銘じたのでした。
子供の本当の気持ちはいつもくだらないダダやワガママの裏側にこそ本当の気持ちが隠れていることが多く、どの「赤ちゃん返り」にも意味があるように思うのです。
だからなるべくその本当の気持ちを一緒に探るべく、下の子にも時々「ちょっと待っててね」と伝えて上の子に時間を使うようにしています。
「赤ちゃん返り」というより、子どもの心にはいつまでも赤ちゃんのように柔らかい部分があって、いくつになっても親に愛されていると感じ続けたいのかもしれませんね。