正しい子ども叱り方って? 良く使うあの一言が躾にはNGだった
「ちゃんと」「しっかり」の使い方に注意して
例えば、よく「ちゃんとして」とか「ちゃんと歩いて」など、「ちゃんと」という言葉を使って子どもに語りかけるお母さんやお父さんの姿を見ます。でも、「ちゃんと」とはいったいどういう状態なのか子どもはわかりません。「ちゃんと歩く」の「ちゃんと」はまっすぐ歩く、手を繋いで歩くなどという具体的で明確な状態を「ちゃんと」という一言でうやむやにします。
基本的に、保育では「ちゃんと」という言葉は使いません。「まっすぐ壁にそって歩いてね」と具体的なお願いをします。
「早く寝ないと鬼が来る」も同じで、「鬼が来る」と言われた子どもは「早く寝ないと怖い思いをする」「よくわからない鬼というモノが私に会いにやってくる」と考えます。でも、大切なのはそこですか?
「早く寝ないと明日いっぱい遊べないよ? 早く寝たら早起きできるからいっぱい遊ぼうよ」というように具体的に明確に、「これをしなかった場合、何がおこるのか」を伝えたあげるほうが、「鬼」であしらうよりもぐっと理解力も語彙力も増えます。
そして、「ご飯を食べないと目が潰れる」→「ママ、一生懸命ご飯作ったから食べてほしいな」と言い換えることで、親も人間であり感情があることを理解します。
そして、自分のために誰かがしてくれたことの喜びを感じることができます。