正しい子ども叱り方って? 良く使うあの一言が躾にはNGだった


叱ることの本質

もちろん、「早く寝ないと明日いっぱい遊べないよ」「早く寝たら早起きできるからいっぱい遊ぼうよ」と言ったところで、子どもが素直に寝てくれるわけありません。育児に対して抱いてはいけない希望は「即効性」といっても過言ではないくらい、子どもを育てるのには時間がかかるのです。

「言ってみてと言われたからやってみたけどダメでした」なんてアドバイスした翌日に私のところにいらっしゃるお母さんがいますが、そんな簡単に終わるわけありません。

言っても寝なかったらそれでいいのです。「昨日寝付いたのが遅かったから今日はゆっくり寝かせておこう」という気持ちはまっさきに捨て、いつも通り起こしてください。

遊んでいる最中や食事中に眠そうにしている子どもに「ママ、昨日の早く寝ないと困っちゃうよって言ったじゃん」と軽く伝えましょう。ただ、その繰り返しです。

「遅く寝る→朝起きるのが辛い→たっぷり遊びたいけど疲れちゃう→ママの言うとおり」、という流れを頭の中で作ってあげることが大切。
子どもは脳みそがスポンジのようなので繰り返せば繰り返すだけ覚え、学習していきます。

「鬼」や「おばけ」を使うのは簡単です。すぐ思い通りに子どもは動くはずです。

でも、それは叱るということではなく「脅し」だと考えてください。恐怖を感じる故すぐ動くのです。

自分が後悔しないしかり方

子どもの行動・言動にたいしてついカッときて、その勢いで叱りつけてしまうことありませんか?時間が経って気持ちが落ち着いたときに「あぁ叱ることじゃなかったな」とか「勢いで叱ってしまったな」なんて後悔するときありませんか?

そんな後悔をしない方法をお伝えします。
・人に迷惑をかける
・命の危険がある
この2つのこと以外は叱る必要はありません。

それ以外のことでついカッなってしまったときは、子どもとの距離を一旦置きましょう。
トイレやキッチンなどすこし冷静になる時間を作ります。そこから、「なぜ」「その行為を続けるとどうなるか」「(自分)がどんな気持ちになった」を整理してください。

整理がついたら、「○○の理由でママは悲しかったかったよ。もしそのまま続けていたらこう(想定される出来事)になってしまうから、やめようね」と具体的に端的に伝えてあげましょう。

叱るより諭す、子どもが自分で気づくことがなによりも子どもの成長に繋がるのです。大人になった時に、なぜ危ない場所に行かない方がよいのか、どうして悪いことはしてはいけないのかが判断できる子どもになるためには、小さい時から具体的な理由をちゃんと伝えて叱り続けるしかないのです。

もしカッとなって叱ってしまったら、「さっきはママ強く怒ってごめんね。でも、ママはとっても悲しかったんだ」といったように、後悔を感じた気持ちをそのまま子どもに伝えましょう。


感情を可能な限り伝えることで、行為→感情の流れが頭に組み込まれるので、人の気持ちを理解できる子に育ちます。

「叱らない」ということと「放任」は違います。正しい叱り方をマスターすることで、母子の関係が一層楽しくなりますよ。
(ポセイドン・ヨーコ)

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