連載記事:自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方
早寝早起きが子供の自立心を育てる(自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方 Vol.2)
自立させたければ、まずは目標を立てようの続きです。
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早寝早起き
近頃は、1歳ぐらいの幼児であっても遅くまで起きたままでいることが増えてきています。場合によっては、深夜と言えるような時間まで起きている子どももいるというから驚きです。子どもの成長という観点から見ればこれは由々しき事態と言えます。
というのも、たとえ10時間の睡眠時間を確保できたとしても、「深夜0時に就寝し、明朝10時に起きるという10時間」と、「夜8時に床に就き、明朝6時に目覚める10時間」とでは、子どもの身体に与える影響、成長に及ぼす影響が大きく違ってくるからです。そして、子どもの身体のためには早寝早起きのほうがよいため、そうした良い生活習慣を身につけられるようにしてあげたいものです。
朝、起床してから人間の頭脳がきちんと働き始めるまでには、およそ2~3時間必要であるとされています。つまり、ぎりぎりまで寝ていて、目覚めてすぐに登校したとしても、はじめの1時間目、2時間目ぐらいまでは脳がきちんと働いていない状態で授業を受けることになるのです。
それに加えて、朝起きるのが遅いせいで朝食も抜いているようだと、さらに脳が栄養不足の状態でその時間帯を過ごすことになります。これでは集中力も出ませんし、学習効果も上がりません。
このような状態にならないように、子どもが小学校に上がるぐらいになったら、自分1人で朝起きられるように頑張らせてみましょう。
とはいえ、今朝まで親が起こしてあげていたのに明日からいきなり1人で起きるように、と言ってもうまくいくはずがありません。まずは子どもとの間で「朝1人で起きられるようになる」という目標を立てましょう。その上で、子どもと一緒にどうやったらそれができるようになるかを考えます。
この時、子どもが主体となって努力することが大事になってきます。たとえば、まずは目覚まし時計を自分でセットするところからやらせてみてはどうでしょうか。
小学校低学年ぐらいの子どもの場合、どうやってセットするのか親がやって見せて教えなければならないかもしれません。
目覚まし時計はアラーム音が大きく、1回止めても数分後にまた鳴り出すようなタイプのものを選ぶとよいでしょう。そうやって工夫した上で、実際に1人で起きることができた時には、子どもが成し遂げたことを絶賛してあげてください。