子育ては世の中を動かす“人”を育てる仕事 「いっしょにママになろう」取材レポート 【前編】
子育ては世界を変えることができる!
子育てのゴールは、子どもを自立させること。子どもは社会に返す存在だと千野先生はいいます。
「今、世の中を動かしている人たちも、みんなお母さんに育てられたんですよね。みなさんの仕事というのは、世の中を動かす人を育てるというとても大事な仕事。子育ては世界を変えることができるんですよ。よりよい世界にしたいと思うなら、よりより子どもを育てていけばいいんです。すごく長い時間のかかる膨大な仕事です。でもこれ以上にやりがいのある仕事ってあるでしょうか」と千野先生は力を込めます。
スキンシップをすると“幸せホルモン”が出る
イベントは毎回、さくらキッズ保育士の原美奈先生による手遊びや絵本の読み聞かせからはじまりました。手遊びで顔や体をたくさんなでたり、音楽をかけながら体を動かしたりしていると、ママも楽しそうだし、赤ちゃんもとっても嬉しそうです。
スキンシップの大切さは原先生も話していました。赤ちゃんは妊娠6週目には触覚(皮膚感覚)が形成されるといわれ、皮膚感覚をとおして周りの人や物を認識しているそう。スキンシップをたくさんとると“幸せホルモン”とも呼ばれる「オキシトシン」が分泌されて赤ちゃんの情緒が安定し、親子の距離も縮まるそうです。
「赤ちゃんが何を欲しているかわからなくて迷うこともあると思いますが、たくさんスキンシップをすると、赤ちゃんの欲求やママに出しているサインがわかるようになりますよ」と原先生。赤ちゃんの気持ちを落ち着かせるには、背中をさすってあげることも効果的。また、第2の心臓ともいわれる足の裏をマッサージしてあげるのもおすすめだそうです。
ハイハイはとっても大事!
施設内の学童保育の職員である粕谷匡男さんからは、子どもと体についての話がありました。「幼少期の遊びの経験不足などから運動に苦手意識を持ってしまう子もいます。ぜひ体を動かすことに興味をもたせてあげてください」と粕谷さん。
赤ちゃんの成長段階の動きにはそれぞれ重要な役割があり、なかでも「ハイハイは飽きるまで、いや飽きてもやってほしい」とのこと。転んだときに手を出せるようになり、自分の体重を自分で支えられるようになるからです。つかまり立ちをはじめてハイハイに飽きてしまったころには、パパやママが先頭に立ってハイハイで追いかけっこをしたり、後ろ向きのハイハイを見せたりして、「ハイハイっておもしろいな」と感じさせてあげてみてください。
後編では、千野先生によるおむつはずしや生活リズムの話。外部講師によるヒプノバーシングやホメオパシーの話など、さらに育児ノウハウに寄ったお話をレポートします。
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