2016年3月28日 06:15|ウーマンエキサイト

保育園だけでなくヌヌやベビーシッターも利用するフランスのワーキングマザー


フランスの場合、生後すぐの赤ん坊を預けて、職場復帰する母親は多くいます。そのため保育園は希望者が多く、需要と供給が合っているというわけではありません。ただし保育園の他に、一時託児所や「ヌヌ」と呼ばれる一定時間の研修を受けた保育ママの制度があり、そこで面倒を見てもらうことが浸透しています。子どもが少し大きくなれば、学生などをベビーシッターとして雇う人もいます。育児休暇は母親だけではなく、父親も取ります。

かつてはフランスも、女性は家にいて男は外で働く、という考え方でした。しかし第二次大戦後、特に1970年代前後から「女性の解放」が叫ばれるようになりました。女性の地位確立が高まっていったのです。
外で仕事をする女性も増えました。現在では、多くの女性が男性同様に仕事をしています。

ただし、日本のイメージでは「フランスは男女の社会進出が等しく進んでいる」と思われがちですが、(もちろん日本よりは進んでいるものの)職場では、まだ男性優位は残ります。

子どもを幼いころから他人に預け、両親共に仕事に出るということに対して、それぞれ意見はあるでしょう。フランスでもヌヌや学生ベビーシッターはさまざまな人がおり、すべてに問題がないというわけではありません。

しかし、各家庭でどのように仕事と育児に向き合うか、多様な選択肢が用意されることは、決して悪くはないはず。柔軟に対応できる環境が待機児童数を減らしていく第一歩かもしれません。
(加藤亨延)

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