球技が多い、楽しくダンス…世界の体育の授業を比べてみた
貴重なエクササイズタイムになっているイギリス
跳び箱、鉄棒などの体育器具はイギリスの学校にはないので、体育の授業でもジョギングやボール投げなど、シンプルなエクササイズをするようです。校庭がない学校では、体育の授業はグランドが在る施設に移動して体育の授業を行うのだとか。
イギリスでは、現在、食生活の乱れから子どもでも糖尿病や肥満に悩まされている子どもも多く、走ることさえもままならない体の子の増加が問題視されているので、この体育の時間はとても貴重なエクササイズタイムなのかもしれません。ただし、何か特別にスポーツを習いたいのであれば、ヨーロッパ諸国同様に「習い事として習う」という考えが定着しているようですね。
球技が多いオーストラリア
英国連邦のひとつであるオーストラリア。教育システムもイギリス教育をベースにつくられていますが、土地柄広々とした芝生が広がる校庭があり、イギリスに比べると天候が良いからなのか、体育の授業にはイギリス以上に力を入れているようです。春は、クリケット、冬はオーストラリアンフットボールなどをプレイする学校もあるのだとか。日本の学校でもお馴染みのドッジボールもするそうですよ。
国の環境や教育システムによっても体育の授業内容はずいぶん変わるようですね。「心身の健康」を育成する目的として, 体操から球技まで様々なスポーツを行う日本の体育の授業は、ほかの国に比べるととても内容の濃い授業だと改めて痛感しました。
(徳武加奈子)