子どもと一緒に行事食 七夕節句に「星のそうめん」はいかが?
© calmlookphoto - Fotolia.com
■子どもに伝えたい、七夕の歴史や由来
7月7日は「七夕(しちせき)の節句」ですね。「しちせき」とも読みますが、皆さんご存じの「たなばた」のことです。
七夕は「五節句」という、3月3日、5月5日のように奇数が重なる日に邪気払いをしていた風習が、今でも残っているもののひとつ。人日の節句(1月7日 ※1月1日は元日のため、この日になったそうです)、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽の節句(9月9日)が五節句です。
元々は中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事がルーツになっています。牽牛星(けんぎゅうせい=ひこぼし)・織女星(しょくじょせい=おりひめ)を祀り、はた織りが上手な織女星にあやかって、裁縫が上達するようにとお祈りをする行事だったと言われています。
日本には奈良時代に伝わり、宮中文化の中で、古来の農耕儀礼や祖霊信仰と結びついて、五節句に発展したのだとか。本来は、7月6日の夜に、願い事を書いた短冊をつけた笹竹を飾り、7日の朝に川に流すそうです。
■七夕に食べる行事食は?
節句食としては、七夕には素麺(そうめん)を食べる習慣があります。素麺の元祖は、『延喜式』(927年)の中に「索餅(さくべい)」というお供え物として登場しています。小麦粉を縄のように成形して油で揚げた菓子でした。その後、今のような素麺になっていったと言われています。