連載記事:小学校受験って本当のところ、どうなの?
Vol.7 人気の国立大付属小学校を受験するなら知っておきたいこと
■教育実習生の授業が多い
「また、教育実習生の授業が多いことに不満を訴える保護者もいますが、そもそも、国立大学付属小学校は国の研究機関の付属施設という位置づけ。
実習生の授業が多いのは、当然です」(浅木さん)
■国立大付属小学校に合格していくのは、どんな子?
「まずは、くじ引きで受験する権利を手に入れなければいけませんから、運が強い子ですね。そして行動観察やペーパー対策をしっかりした子、つまり私立小学校の受験対策をしていた子が、国立大付属小学校にも合格していっているという印象です。または幼児としての基礎力(6本目リンク貼る)がしっかりある子が、半年間くらい集中的に試験対策をして合格していくパターンが多いですね」(浅木さん)
■教育熱心な家庭の子が通っているのが魅力
学校のカリキュラムが受験対応ではなく、ハードルも私立小学校並みに高いとはいえ、教育熱心な家庭の子どもが通っているのは事実。意識の高い友達と、勉強や課外活動を通じて切磋琢磨できる環境が整っていることは、国立小学校の魅力と言えるだろう。
次回は、いよいよ最終回。「早期英才教育は有効なの?」です。
今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書
『
名門小学校受験 合格する「家族力」(浅木真理・著/エール出版社)』
(本体1,500円+税)
●浅木真里
1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
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