子は親を見て育つ! 身につけたい「きれいな食べ方」のコツ
■一口の量は控えめに
和食のテーブルマナーには、「箸先5分、長くて1寸」という言葉があります。
1寸は約3cmですから、5分ならその半分の1.5cm程度。箸を使うときは、箸先の汚れが少ないほど良いとされていますので、できるだけ箸の先のほうだけを使うように意識してみましょう。これだけで、ずいぶん食べ方の印象が良くなります。
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箸先をできるだけ汚さないようにしようとすると、おのずと一口の量が少なくなるはずです。口いっぱいに食べ物を頬張るのは咀嚼(そしゃく)不足や咀嚼音の原因にもなりますし、見た目もあまりきれいとは言えません。
箸先だけを使って一口分の量を口の中に運ぶこと。これも、きれいな食べ方につながります。
■食べ終わったら器・箸を整える
食べ終わったあとの器や箸の様子には、その人の品格が出ると言います。残さずキレイに食べることはもちろん、食べ終わったあとの器や箸を、整えておくことも心がけましょう。
たとえば、箸を箸置きにそろえておく、魚の骨・頭などを一か所に小さくまとめるなどです。
家庭では食べ終わったらすぐに片づけることが多いため、器や箸を整えることを忘れがちです。しかし、外食時や他家訪問時は、食べ終えた器や箸をそのままにして、長時間過ごすこともあります。そのときに備えて、普段の食事から意識しておきましょう。
まだ自分で食器を下げられない小さな子どもでも、「器と箸を整える」だけなら真似できます。子どものしつけとしても、「食べっぱなし」ではなく「片づける」という意識を持たせることにつながるでしょう。
子どもは、大人の振る舞いをとてもよく見ています。口でいくら言って聞かせても、親が実践できていなければ子どもには伝わりません。
子どもに食事マナーを身につけてもらいたいなら、ママが「美しい食べ方」を日々見せることが何より重要。ママとして、そしてひとりの女性として、自分の「食べ方」をいちど見直したいですね。
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