「待ち合わせ」は難易度高いお約束!? トラブルにあわない家庭ルール作り
■子ども同士で約束をしてきたら4つのポイントを確認
事前に親に確認することをルールにしていても、「遊ぼう!」といわれたら、待ち合わせをしてきちゃうこともあります。そんな場合には、親が子どもと次の4つをしっかり確認しましょう。
<待ち合わせの確認ポイント>
(1)待ち合わせの場所と時間
(2)相手の名前
(3)待ち合わせ後の遊ぶ場所
(4)帰る時間
子どもが待ち合わせの場所に向かう前に、相手の親に電話してもう一度、<待ち合わせの確認ポイント>をお互いに確認しあいましょう。
■待ち合わせ場所で会えなかったら
待ち合わせ場所にひとりで行かせるときは、何かあったときにすぐに連絡できるよう携帯電話や連絡先のメモを持たせ、念のため防犯ブザーも携帯させましょう。
低学年の子が初めて遊ぶ相手の場合は、できれば親も待ち合わせ場所に行って相手の顔を確認しましょう。一緒に行かれない場合は、万が一相手と会えなかった場合のルールを決めておきましょう。たとえば、「3時になってもお友だちが来なければ、家に帰ってきてね」といったふうに。
もし、子どもが会えなくて家に戻ってきた場合や、待ち合わせ場所に相手の子がなかなか来ない場合には、途中で事件や事故に巻き込まれた可能性もあります。相手の親に電話で確認する、もし家の場所を知っているのであれば、行ってみるなどしてみましょう。
■放課後遊び場事業って?
海外では大きい子でも、子ども同士が外で遊ぶときは必ず大人がついていくといいますが、日本はまだそこまで徹底している家庭は多くはありません。ですが、不審者情報や連れ去り事件などの報道を見ると不安になってしまうものです。
最近は、各自治体が学校や児童館などで「放課後児童クラブ」(放課後児童健全育成事業)(注)を行っているところがあります。学童保育の子どもだけでなく、すべての子どもが自由に参加できる事業で、運営スタッフによる管理のもと専用ルームや校庭、体育館などで放課後遊ぶことができます。
地域によって内容は異なりますが、映画会や昔遊び、工作ワークショップといったイベントを定期的に開催しているところが多いようです。学校の中で行われるこうした事業は安心して子どもだけで参加させられるので、 大人が家にいない日など子ども同士で遊ぶときは活用するとよいでしょう。
子どもがしっかり待ち合わせできるようになれば、安全性も少しは高まります。待ち合わせのルールをしっかり確認して安全に待ち合わせできるように教えておくことで、人との約束を守ることの大切さもしっかり伝えられるでしょう。
(注)「放課後児童クラブ」(放課後児童健全育成事業)とは
文部科学省と厚生労働省が実施する「放課後子ども総合プラン」の中の一事業です。
学校と地域でつくる「学びの未来」