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【医師監修】陣痛の痛みと始まりや間隔は?経産婦だと変わる?

出産予定日が近づくと、陣痛を乗り越えられるのか不安に思う人もいるでしょう。そこで、陣痛の始まりや兆候、痛みの間隔などについて医師に聞きました。また、陣痛はもちろん出産は十人十色。先輩ママの皆さんに、陣痛や出産の体験を聞きました。

目次

・陣痛が始まる前のお産の兆候は?
・本格的な陣痛とは? どのような症状が起こるの?
・陣痛〜出産までの流れは?
・陣痛ってどのくらい痛いの?
・予定日を過ぎても陣痛が来ない…そんな時はどうする?
・陣痛中にも胎動はある?
・陣痛が遅れた場合、陣痛を促進する方法は?
・経産婦だと陣痛の痛みや長さは変わるの?
・十人十色、漫画で読む先輩ママの陣痛・出産体験談


陣痛の痛みは? 予定日過ぎても大丈夫? お産の始まる兆候と症状

© Syda Productions - Fotolia.com



妊娠37週目の「正期産」に入ったら、赤ちゃんがいつ産まれてきても大丈夫です。ママの体の中も、お産の準備が整いつつあります。

【特集】陣痛はどんな痛み?帝王切開はどうだった? みんなの出産特集

丸山レディースクリニック院長、丸山正次先生監修:丸山レディースクリニック 院長
丸山 正次(まるやま しょうじ)

産婦人科の家で生まれ、東京の下町で育った。東京医科大学卒業。昭和大学産婦人科学講座入局。その後、同医局の関連病院であり地域の高次医療施設である佐野厚生総合病院(栃木県佐野市)に産婦人科医長として就任。そのまま27年間医長職を継続し定年時に丸山レディースクリニックを開院。




陣痛が始まる前のお産の兆候は?

陣痛は、赤ちゃんを押し出すために子宮が収縮することから起こるのだそうです。お産が近づくとお腹が張る感覚が頻繁に訪れますが、これも子宮収縮によるものだと言われています。

張りの間隔が一定ではなかったり、感覚がそれほど強くなかったり、また痛みが徐々に収まったりする場合は前駆陣痛である可能性が高いといえます。

陣痛が起こるメカニズムについては諸説あるものの、現時点でははっきりと解明されていません。一方で、プロゲステロンやオキシトシンなど、さまざまなホルモンが作用して、陣痛につながると言われています。



本格的な陣痛とは? どのような症状が起こるの?

。陣痛が始まったら、痛みの間隔を計測しておきましょう。陣痛計測アプリを活用すると、時計とにらめっこする必要もなく楽にはかれます。陣痛が10分間隔になってきた時、または1時間に6回以上陣痛が来た時、いよいよ本格的な分娩のスタートとなります。分娩施設に連絡をして、移動の準備をしましょう。



破水の場合は? おしるしってなに?


一方、破水やおしるしがあった場合は、陣痛の間隔に関係なく受診をした方がいいそうです。破水は卵膜が破れて羊水が流れ出ている状態です。放っておくと、赤ちゃんが細菌に感染する可能性もあるそうです。

妊娠中は子宮の膨らみとともに膀胱が圧迫されることから、頻尿や尿漏れに悩まされる人もいます。破水はごく少量のケースもあるため、尿漏れとの区別がつかない場合でも受診するのが賢明です。

陣痛の痛みは? 予定日過ぎても大丈夫? お産の始まる兆候と症状

©AntonioDiaz - Fotolia.com



おしるしは、子宮口が開いたり、赤ちゃんを包む卵膜が少しずれたりすることが原因と言われています。量は少なく、おりものに混ざる程度と言われています。色もピンクや薄い赤など個人差があり、トイレで気づくケースが多いようです。量が少ないため、気づかないまま出産にのぞむ人もいるのだとか。

激しい腰痛を感じる場合も


お腹の痛みと同時に腰の痛みを感じる人もいます。また、陣痛が起こる要因のひとつ「プロスタグラジン」というホルモンによって、嘔吐や下痢などの症状を引き起こすこともあるのだとか。いずれにせよ、症状にも個人差があるようです。

陣痛アプリで陣痛の間隔を計測しよう


陣痛アプリとは、スマホやタブレット端末を使い、陣痛の間隔をストップウオッチのように計って記録できるアプリです。

「陣痛時計」「陣痛カウンター」などと呼ぶこともあります。iOSとandroidの両方に無料で提供されている陣痛アプリが多数あります。

「陣痛間隔を計る」という基本的な機能だけでなく、アプリによっては緊急連絡先の登録・発信や医師からのアドバイスコーナー、妊娠中の体重記録や胎動カウンターなど、さまざまな機能がプラスされています。

詳しいアプリの内容は以下の記事をご確認ください。


陣痛が来る前に…陣痛タクシーを登録しよう


陣痛タクシーとは、妊婦さんが事前に登録しておくことで、陣痛時にタクシーを優先的に配車してもらえ、スムーズに出産先の病院まで送迎してくれるサービスです。

とくに初めての出産の場合、陣痛の程度や進みぐあいは妊婦さん自身も分からないことが多く、いろいろと心配なもの。しかも出産は病気ではないため、基本的には陣痛で救急車は呼べません。

そこで「いざ陣痛が来たとき、タクシーはすぐ来てくれるの?」「自宅や病院の場所を冷静に伝えられるかな…」といった不安を解消してくれるのが、陣痛タクシーなのです。

詳しくは以下の記事をご確認ください。


陣痛〜出産までの流れは?

陣痛の開始から出産まではどのように進むのでしょうか?標準的な流れを解説します。

・分娩第1期
分娩開始から子宮口が全開(約10cm)するまでの期間。初めてのお産(初産婦)の場合10~12時間かかります(経産婦では4~6時間)。陣痛が徐々に強くなり、繰り返し起こることで、子宮口が開いていきます。

・分娩第2期
子宮口が全開大になってから、赤ちゃんが生まれるまでの期間。初産婦では2~3時間かかります(経産婦では1~1.5時間)。強い陣痛が長く続き、短い時間に何度も繰り返します。

・分娩第3期
赤ちゃんが生まれて、胎盤を摘出するまでの期間。初産婦で15~30分(経産婦で10~20分)かかります。

陣痛ってどのくらい痛いの?

陣痛は、生理痛のような痛みから始まるケースが多いと言われています。生理痛が鈍痛であることに対して、陣痛は子宮が収縮してキューっとなる痛みを感じる人が多いようです。子宮収縮が強まると、それだけ痛みも強くなっていきます。



ただし、痛みの間隔は、人によってさまざまです。強い痛みを感じていなかった人が受診した結果、子宮口が開いていてすぐに出産となるケースもあるそうです。

初産の場合、陣痛が10分間隔で訪れてから分娩までにかかる時間の平均は12時間くらいと言われています。体力が落ちると陣痛も弱くなってしまうため、出産には体力が欠かせません。陣痛の痛みが引いた時に食事や睡眠を取るなどして、エネルギーを蓄えておくとよさそうです。

時間が経っても痛みが治まらない場合は、「常位胎盤早期剥離」の可能性もあります。少しでも異常を感じたら、すぐに病院を受診しましょう。

▼出産経験ママに聞く、陣痛の痛みは?


・鼻からスイカ…というのは聞いていたけど、陣痛室に入る前の2、3時間の痛みはとても激しく、いきみ逃しはまさに高校の時の部活のしんどい練習を思い出すほど。

夫が必死に痛みが和らぐ場所を押してくれたけれど、今まで体験したことのない痛みに、産後はもう赤ちゃんを産みたくないと思ったほど…でもそんな記憶もすぐ忘れてしまうんですけどね!(31歳、会社員)

・陣痛のピークはカラダ全体を踏みつけられるような圧力があり、まさに“象に踏みつけられる”イメージ。大体、陣痛室にいる2時間くらいはその状況でした。分娩室に行ったら陣痛が来るタイミングで、どのように息を吐くかなどの指示が助産師さんからあり、痛みどころではなくなっていました。(31歳、会社員)


予定日を過ぎても陣痛が来ない…そんな時はどうする?

「予定日を過ぎても陣痛が来ない」「生まれる気配がない」と心配する人もいるでしょう。インターネットで検索すると、「オロナミンCを飲むといい」「焼肉を食べるといい」などの陣痛にまつわるジンクスも出てきます。しかし、これらに医学的根拠はないそうです。

階段の昇り降りやウォーキングも陣痛を起こしやすい方法として挙げられます。医師や看護師が進める場合もあり、実際に陣痛につながることもあります。しかし、医学的にどこまで効果があるかについては、不明のようです。

また、母体がリラックスすると陣痛につながるとも言われています。陣痛が来ないと焦るよりも、ママの好きなことをして穏やかに過ごすのがいいでしょう。

▼出産経験ママに聞く、予定日を過ぎても陣痛が来なかった人の対処法


・予定日超過前の検診で、先生から「予定日5日過ぎたら、バルーンをやるから」と同意書を渡され、バルーンの説明を聞き、あまりの怖さに絶句。

なんとしてでも産まなきゃと、それ以降は、焼肉、階段の昇り降り、よく歩くなどできることはたくさんしました。おしるしはきているのにまだ来ない、と焦っていたのもつかの間、予定日4日遅れで陣痛開始! 痛みはありましたが「ようやく来てくれた!」と早く産みたい気持ちが勝りました。(33歳、会社員)

・身長が低いので、産まれる子が大きくなると産むのが難しくなるので、予定日に入院。バルーンに、促進剤を打っても産まれず、一時帰宅。その後は、家の中の階段を昇り降りしたり、スーパーへ行ったりしました。効果のほどはわかりませんが、結局3日超過で出産できました。(31歳、会社員)


陣痛の痛みは? 予定日過ぎても大丈夫? お産の始まる兆候と症状

© JenkoAtaman - Fotolia.com



陣痛中にも胎動はある?

陣痛が起きている時にも、胎動はあります。ただし、破水や出産間近になると赤ちゃんが動ける範囲が狭まるため、胎動が少なくなる場合もあるようです。

陣痛が遅れた場合、陣痛を促進する方法は?

お産の準備が整っているのに陣痛が来ない時には、陣痛促進剤を使って陣痛を誘発するケースもあります。破水から24時間以上経過しても陣痛が起こらない時も同様です。出産が進むにつれて体力が落ちて陣痛が弱くなり、子宮口がなかなか開かない「微弱陣痛」にも用いられるそうです。

また、人為的に破水をさせて陣痛を促進させる「破膜」も方法のひとつ。破水によって子宮の内容量が減ることから、お産が進むのだそうです。破膜は内診で破れることもあれば、医療器具を使って行うこともあるそうです。

▼出産経験ママに聞く、出産中のびっくり体験


・すでに子宮口全開で分娩室に行っているのに、陣痛が弱く間隔も1、2分より短くならず、いきむまで少しばかりの静けさがありました。出産はその間隔で進み、いきむけれどうまく出てこず、頭が引っかかり、ようやく頭が出てきたと思ったら今度は肩が引っかかってなかなか出てこない。

見かねた助産師さんが、「乗りましょう!」と私の上に馬乗りになり、私のいきむタイミングでお腹を両手でぐ~っと全体重をかけて押してきました。びっくりしたけど、事前にブログでこういうこともあると読んでいたので、焦りはしませんでした。しかし、出産後お腹が青くなるほと押されていたんだ…と驚きました。(33歳、会社員)

・分娩室で出産中、子どもがひっかかり先生から「会陰切開をしますよ」と同意を求められました。しかし、痛いし指示されることも多いし、「もはやどうにでもして! 産まれるならいい!」と思い、会陰切開をしてもらい出産。産後、座ったり、立ったりするだけで切ったところが痛く、次回出産するのであればもう少しマッサージや伸ばす運動をしてから出産に望みたいなと思いました(31歳、会社員)


経産婦だと陣痛の痛みや長さは変わるの?

一度出産を経験している経産婦だと陣痛はどのように変わるのでしょうか。

▼出産経験ママに聞く、経産婦の陣痛体験


1人目は、陣痛から出産まで12時間。もう産みたくない!と思うほど辛かったのですが、母強し。子育てをしていると痛みなんて忘れ、数年後また妊婦に。一度経験しているので、直前の心配はなく、陣痛が来るのを待ちました。

生理痛のような、陣痛の痛みの始まりは前回と一緒。深夜から始まったのですが、進行は早く、早め早めの行動を心掛け、準備をして夫を起こし、子どもをおばあちゃんに預け、病院へ。

陣痛室の滞在時間も短く、助産師さんもベテランだったため子宮口9センチで早めに分娩台へ行き、1時間。無事次男を出産しました。陣痛から出産まで6時間と半分。前回は微弱陣痛でお腹を押されての出産でしたが、今回はスルリと出てきた感覚でした。まさに教科書通りと助産師さんのお墨付きをいただきました。(32歳/会社員)


ほかにも経産婦の痛みは、出産により異なるようです。

じゃがいもころりんさんは、「痛い話が多く…出産に恐怖を感じてしまう方がいらっしゃるかもしれません。でも「お産なんて言うほど痛くないよね~」という声も聞きましたし、本当に個々に違うものだと思います。不安は、数々のお産を見てきた主治医や看護士さんに相談してみるのが良いのかなと思います。

最後に、私がこんなしんどい思いをしても4人も産んだのは、「あの地獄を上書きする可愛さ」のせいです!」と語っています。


山本 みつ湖さんは、「子どもによって全然違った陣痛。全部が全部、自分の理想通りの出産だったわけではありませんが、今ではどの出産もとてもとてもよい思い出です。」と二人とも経産婦ならではの陣痛・出産体験を教えてくれました。


十人十色、漫画で読む先輩ママの陣痛・出産体験談

まえだゆずこさんは、高校生2人・小学生2人の4児の母。子どもにふと陣痛がどのくらい痛かったか聞かれました。子どもにより痛さは異なったそう。
・1回目(長男)は普通分娩、陣痛時間も長くとても痛かった。
・2回目(長女)は無痛分娩、麻酔入れたら痛みはほぼなし
・3回目(次男)は普通分娩、痛かった
・4回目(次女)は無痛分娩のはずが…! なんと麻酔が効かず痛すぎた…!



おにぎり2525さんは、2週間ほど軽い痛みを感じたあとなんと破水からスタート。夫は夜勤があり、一人で産む覚悟をしていたものの心細く、なんとか陣痛に耐え2時間後夫が夜勤を変わってもらい戻ってきたようです。そして陣痛と闘うこと18時間……。ようやく赤ちゃんが産まれてきてくれたそうです。



荻並トシコさんは、周囲からいろいろな陣痛体験を聞き、陣痛から出産は長距離マラソンのような印象だったそうです。しかし、いざ自分が出産してみると1人目も2人目もなんと2~3時間のスピード出産。痛みの伴うジェットコースターだったそうです。



出産のパターンは千差万別。陣痛にともなう兆候や症状、痛みや度合いも人によってさまざまです。共通して言えるのは、陣痛を乗り越えた先には、待望の赤ちゃんとの出会いが待っていること。陣痛の不安を解消して、リラックスした状態でお産にのぞめるといいですね。

【参考資料】
・『よくわかる妊娠・出産』(主婦の友社)
・『ママとパパ二人ではじめての妊娠&出産』(新星出版社)
・『たまごクラブ特別編集 最新 安産大百科』(ベネッセコーポレーション)


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