コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~

いつのまにかもう一人の自分がいました【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第16話】

こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~

こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~

現在2人の子を持つ母、中村こてつです。同じ場所につむじがあるのは、おなじ時に受精した受精卵だからでしょうか。私とオットの不妊治療の体験記をお伝えします。

不妊治療を始めて、2年経とうとしていました。治療を重ねていくうちに、憂鬱になるときがありました。

そのうちの一つが、『子持ちの友人との集まり』に行くときでした。

いつのまにかもう一人の自分がいました【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第16話】

子どもがいてもいなくてもどちらでもヨシ、と思っていたはずの私でした。

それなのに、私より後に結婚した友人たちが次々に妊娠・出産していくのを見聞きしながら、治療を続けていると、それまで平気だった集まりが、なぜだか憂鬱になりました。

大好きな友人たち、集まることが決まったら会える日をワクワクと待っていたくらいなのに。

親しい友人たちは決して私に子どもがいないことを揶揄したり、デリカシーのない質問を投げかけてくるような人たちではありません。今までと変わらず私に接してくれています。

それなのに私はどうしたことでしょう。なるべくなら行きたくない会いたくないと思ってしまう…落ち込むようなことを言われるのでは? なんらかの出来事で子どもがいないことを痛感させられるのでは?

勝手にネガティブな想像をして重い気持ちになっていました。

しかし、行ってしまえばそれなりに楽しいのです。勝手に暗い想像をしていただけでした。


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