2018年6月29日 21:00|ウーマンエキサイト

おしゃぶり・指しゃぶりも原因の一つ?「将来、4人に1人が○○に…」知りたい赤ちゃんの“口腔ケア”


■つい放置しがちな「おしゃぶり」「指しゃぶり」

おしゃぶり・指しゃぶりも原因の一つ?「将来、4人に1人が○○に…」知りたい赤ちゃんの“口腔ケア”

ⓒchihana-stock.adobe.com


気になるのは、わが家でも使用していた「おしゃぶり」について。同ホームページ掲載の「小児科と小児歯科の保健検討委員会」のレポートには、おしゃぶりが歯並びに影響を与えるものとして挙げられています。

おしゃぶりや指しゃぶりと乳歯のかみ合わせとの関係を調査したところ、2歳児では指しゃぶりをしている子どもでは出っ歯が、おしゃぶりをしている子どもでは開咬が多く見られたとのこと。5歳児になるとこの傾向がさらに強くなるそうです。

そして、「小児科と小児歯科の保健検討委員会」ではおしゃぶりについて、以下のようなガイドラインを示しています。
1.発語やことばを覚える1歳過ぎになったら、おしゃぶりのフォルダーを外して、常時使用しないようにする。

2.おそくとも2歳半までに使用を中止するようにする。

3.おしゃぶりを使用している間も、声かけや一緒に遊ぶなどの子どもとのふれあいを大切にして、子どもがして欲しいことや、したいことを満足させるように心がける。
子育ての手抜きとし便利性からだけでおしゃぶりを使用しないようにする。

4.4歳以降になってもおしゃぶりが取れない場合は、情緒的な面を考慮してかかりつけの小児科医に相談する。


また、指しゃぶりについては、小児歯科医の見解として「指しゃぶりは歯並びやかみ合わせへの影響とともに、開咬になると発音や嚥下、口元の突出、あご発育への影響も出てくるので、4~5歳を過ぎた指しゃぶりは指導した方がよい」という意見が掲載されています。

「指しゃぶり」について小児歯科医の見解

1.乳児期:生後12カ月頃までの指しゃぶりは乳児の発達過程における生理的な行為なので、そのまま経過をみてよい。

2.幼児期前半(1~2歳まで):この時期は遊びが広がるので、昼間の指しゃぶりは減少する。退屈な時や眠い時に見られるに過ぎない。したがって、この時期はあまり神経質にならずに子どもの生活全体を温かく見守る。

3.幼児期後半(3歳~就学前まで):この時期になるとすでに習慣化した指しゃぶりでも、保育園、幼稚園で子ども同士の遊びなど社会性が発達するにつれて自然に減少することが多い。
しかし、なお頻繁な指しゃぶりが続く場合は小児科医、小児歯科医、および臨床心理士による積極的な対応が必要である。


簡単にまとめると、おしゃぶりは2歳半まで。指しゃぶりを3歳過ぎてもしている場合は一度、医師・歯科医師と相談したほうがよさそうです。

これらのことに気をつけていれば、必ず子どもの歯並びが良くなるというわけではありません。しかし、少しでも矯正になる可能性を減らすために、一度、子どもの歯をじっくり観察しながらチェックしてみてはいかがでしょうか。

・「平成28年歯科疾患実態調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-28.html

・公益社団法人・日本小児歯科学会
http://www.jspd.or.jp/



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