連載記事:ずっと「パパ大好き」と言われたい! お悩みパパの“娘トリセツ”
「娘の結婚観はパパで決まる?」幼児期のパパの役割【ずっと「パパ大好き」と言われたい! お悩みパパの“娘トリセツ” 第1回】
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ママがパパに娘の面倒を見てもらうようにお願いしたとき、子どもが2、3歳くらい、それも娘だと、パパは「何をして遊べばいいの?」と困惑気味なことはありませんか?
積極的に関わってほしいと願うママの気持ちとは裏腹に、なぜパパは娘のこととなると、自信なさげになってしまうのでしょうか? どうすればパパは娘ともっと仲良くなれるのでしょうか?
長年、父娘関係の研究を行い、
『パパのための娘トリセツ』(講談社)のご監修をされた心理学博士の小野寺敦子先生にお話をうかがいました。
お話をうかがったのは…
小野寺敦子(おのでら・あつこ)先生
心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。主な著書に『小学生のことがまるごとわかるキーワード55』(金子書房)、『「エゴ・レジリエンス」でメゲない自分をつくる本~ego-resilience~』(一藝社)、『親と子の生涯発達心理学』(頸草書房)、『手にとるように発達心理学がわかる本』、『ゼロから教えて発達障害』(ともに、かんき出版)など。
■パパと娘「どう遊べばいいの?」とまどうパパへのサポートは?
――パパが娘に接する態度を見ていると、さまざまな場面で不思議に思うことがあります。特にビックリするのが、「何をして遊べばいいのかわからない」です。なぜママなら簡単にわかることが、パパだとわからないのでしょうか?
小野寺敦子先生(以下、小野寺先生):パパにとって娘が異性であることが大きな要因だと思います。遊ぶ相手が男の子だったら、パパは自分が子どもだったころに好きだった遊びを思い出して、「サッカーでもしよう!」「電車のおもちゃがいいかな」などと提案できます。
ところが、女の子の遊びとなると、経験もほとんどなく、何をしたら子どもが楽しんでくれるかわからないため、ママに助けを求めるのではないでしょうか。
逆に男の子がいるママなら、男の子がよくする遊びを新鮮に感じるはずです。
――たしかにママなら自分が子どものころに好きだった遊びを娘と共有しやすいですね。他にも理由はありますか?
小野寺先生:そうですね。一般的には共働きであっても、平日の育児の主な担い手がママというケースが多いので、必然とパパが娘と過ごす時間が少なくなりがちです。
結果として、ママよりも娘が好きな遊びがあまりわからないことも考えられます。その分、休日は仕事で疲れているかもしれませんが、娘と積極的に関わっていけるといいですね。
――パパには休日に頑張ってもらいましょう(笑)。パパならではの遊びはありますか?
小野寺先生:パパはどちらかというと体を使ったダイナミックな遊びが得意です。
ママと比べて力もありますから、子どもが小さいうちは「たかいたかい」や肩車をしたり、公園でボール遊びをしたり。家の中で遊ぶときも、新聞紙を思いっきりビリビリにやぶいて子どもと一緒になって楽しめます。
ママはお絵かきやおままごと、絵本など比較的静かな遊びを選ぶことが多いかもしれません。さらに、普段ママが子どもに読んでいる絵本をパパが読めば、声の強弱や説明の入れ方など読み方も違うはずです。それだって、子どもにとっては楽しい遊びなんですよ。子どものやりたいことも聞きつつ、それぞれの得意なことを生かして遊べるといいですね。
出典:『パパのための娘トリセツ』(監修/小野寺敦子 講談社)