連載記事:パパママの本音調査
育児中は、我慢、我慢、我慢の積み重ね!? そのなかで手に入れるものは?【パパママの本音調査】 Vol.328
■我慢とは? 育児をとおして見えてくるもの
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コメントからは、「問題を工夫して解決していくことが好きなタイプなので、我慢一筋ってのがないかも」と分析する人も。「我慢」について考えるとき、
性格や考え方も大きく影響しているようですね。
「自分のために使える時間がなくなりました。でも、子どもといられる時間は限られていると思うと、お母さんでいられる時間はありがたいなと思います」(島根県 40代女性)
「すべてを我慢したと言うのはたやすい。たしかに自分の欲につながるものは全部制限されたけど、ひきかえになにが大切かを自覚できた」(東京都 40代女性)
「我慢という風に思うのではなく、一緒に人間力をつけ、ともに成長させてもらっていると考えるようにしています」(鹿児島県 40代女性)
「妻が子どもを妊娠した時から子どもが成人するまで、それまでの自分の人生はいったんお預け、子どもの人生に全力、それが新しい自分の人生。成人した今、私は元の自分の人生を満喫しています」(千葉県 60代男性)
「
子どものいる生活になったわけだから、一人の時とは違う。気持ちもリセットされて変わる。
朝早く起きるし、スカートとヒールは買わないし、美容院もいつしか1000円カットになった。
でも、充実しています」(神奈川県 40代女性)
「子どもがいる生活に変わった以上、何かしらの我慢はつきものだ」という意見には、大きくうなづく部分があります。でも反面、子育て中の生活を「我慢」と言ってしまうのも、どこか抗いたい気持ちもあります。
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子育てをしているパパやママたち自身の人生は、子どもの人生と同時並行しながら継続していきます。何をつらいと感じるのか、どこまで耐えられるかは、それぞれ人によって違いますよね。
「これだけは譲れない」という趣味がある人、「おしゃれだけは絶対に我慢できない」という人、それも個性であり、そういった考えを誰かが否定するものではないと思います。また「子育てに全力で取り組みたいから、今はこれでいい」という場合も、それ自体がその人のこだわりになりえるのかもしれませんね。
大好きな仕事を子育てしているからと言ってあきらめたくないという人も多いだろうと思います。
こだわりを貫くことは、日々忙しいパパママには厳しい面もあるでしょう。でも、
自分がどういった子育てをしたいか、そして
どういった人生を歩んでいきたいかということを考え続けるきっかけとなるかもしれません。
きっと、子どもがいる生活に、「我慢」はあるかもしれません。でも「我慢していること」の正体がわかれば、それはもしかしたら何を大切に思っているかを知ることにもつながるかも。その何かは、子どもの環境、夫との時間、仕事に専念できる環境、友人との時間など…、個人で異なってくるでしょう。そこから日々を充実させるヒントが見つかるかもしれませんね。