長女の不登校体験談の第5話です。
不登校になって専門機関に相談に行ったりしているうちに、子どもの感性や発達に偏りがあるのかも…と思う方もいらっしゃるかもしれません。私は「不登校の親の会」を数年やっているのですが、そこでお会いした方々にもそういった個性の強いお子さんが多かった印象があります。
そこで今回は、子どもの感性や発達の偏りについて描いてみました。
繊細で感受性が豊かな「ハイリー・センシティブ・パーソン」
娘の場合は、とても繊細・敏感、ゆえに疲れてしまうという状態でした。
最近知ったのですが、『HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)「生まれつき人一倍敏感な人」のこと』、これが一番しっくりくる感じです。
※気になる方は調べてみてくださいね。
程度にもよるのかもしれませんが、我が子と向き合っていたらその特性には気付くかと思います。また、発達検査をすると、その人の特徴が数値で現れるので、その人の得手不得手やどのくらいしんどさを感じてるのかも察することができます。
発達障害という言葉がありますが、私はその言葉から受ける印象が良くないので好きではありません。発達の偏りは誰しもあり、それが強いか弱いか、そしてその偏りで日常生活に支障がでているかどうかが問題だと思っています。
発達検査について、私は、その子の気持ちに寄り添うため、しんどさを想像するため、そしてどんなサポートが必要かを考えるためにあるべきものだと思っています。
…しかし、寄り添う、見守るって口で言うのは簡単ですが、実際は難しいことですよね。
それがどういうことなのか、私がストンときたのが「ガーデニング」だったのです。
キレイに咲く花を見たいなら、その花に合った環境を
花や植物は、その花に適した環境と育て方が必要ですよね。
手をかけないと上手く育たない花には、土壌を適した状態に変え、日当たりや気温で置き場所を変えたり、水やりもその花に合った量や頻度にしますよね。肥料も加えたりなど、花の状態を観察しながら必要なサポートをします。
育てる人の都合で「ここで咲いて!」と植えても、それは無理な話で枯れてしまいます。
キレイに咲く花を見たい。
植物の様子をみながら適した環境を用意て世話をしたりするのに、なぜ我が子だと
型にはめたくなるのでしょうか。
なぜみんなと同じでないと不安なのでしょうか。
不登校の子に限らず、深く傷ついてしまったり心が折れてしまった子はこういう花と似てるなと思います。
雨風(人とのいざこざ)に弱かったり、水はけが悪かったり(気持ちの切り替えが苦手でストレスがたまりやすい)、気温にやられて病気になったり。肥料だって多すぎたら枯れます。
不登校の原因が発達の個性とは関係がない場合もあると思いますが、不登校になったということはその時点でもう疲れて自信を無くしている子が多いです。でも、適した環境(学校ではないかも)と適切な関わりさえあればまた元気を取り戻し、いつかその子らしいステキな花を咲かせてくれるはずです。
どんな花を咲かせてくれるのか楽しみに日々を送っていこう!
そして親がそれだけを楽しみにしてしまっては子どもにとっても重たいので
親自身が楽しく生きようやりたいことやろう!
大人が楽しんでる世の中の方が子どもたちが希望を持てると思います。
娘の不登校を通して、いろんな生き方があっていいんだということ、また
人と違うことはマイナスなことではなく多くを学び合えるということに気が付きました。
「ママが私のママで良かった」…こんな嬉しい日がくるなんて!
娘は敏感で繊細がゆえに人付き合いも苦手になっているのだろう…とマイナスに思っていた部分も、今ではそこが活きていて、人の気持ちに考慮できるので仕事での人間関係も良好なようです。
不登校になったからといって、「うちの子はダメな子なんだ」なんて絶対思わないでください。
周りの関わり方、考え方で将来は変わってくるはずです。
我が家の不登校体験談は、いかがでしたでしょうか。
…悩んでる方に、なにか少しでもヒントになるような、前を向けるような部分があったら嬉しいです。
不登校を受け入れられずに状態が悪化するご家族が減るといいなと本当に思っています。
そして、不登校と無縁の方にも、不登校がどういうことか少しでも興味を持って、なんとなくでも知っていただけたら幸いです。
第一話はこちら
いつまでも親が上じゃない…子どもから学ぶことが増えた今日この頃【子育ては毎日がたからもの☆ 第148話】