コミックエッセイ:4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家

不登校はダメな子じゃない! 感性や発達の偏りという個性を否定せず認めて寄り添うには/娘の不登校体験記(5)【4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 Vol.44】

4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家

4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家

顔がじゃがいもに似ている(?)母と、上は社会人から下は小学生の2男2女、そして旦那さんとわんこの大家族が繰り広げる育児日誌。 育児の悩みなんてたいてい一過性のもので、そもそも思い通りにならなくて当た…

長女の不登校体験談の第5話です。

不登校になって専門機関に相談に行ったりしているうちに、子どもの感性や発達に偏りがあるのかも…と思う方もいらっしゃるかもしれません。私は「不登校の親の会」を数年やっているのですが、そこでお会いした方々にもそういった個性の強いお子さんが多かった印象があります。

そこで今回は、子どもの感性や発達の偏りについて描いてみました。

繊細で感受性が豊かな「ハイリー・センシティブ・パーソン」

娘の場合は、とても繊細・敏感、ゆえに疲れてしまうという状態でした。
最近知ったのですが、『HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)「生まれつき人一倍敏感な人」のこと』、これが一番しっくりくる感じです。
※気になる方は調べてみてくださいね。

娘の特性は『HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)「生まれつき人一倍敏感な人」のこと』というのが一番しっくりくる感じでした
程度にもよるのかもしれませんが、我が子と向き合っていたらその特性には気付くかと思います。また、発達検査をすると、その人の特徴が数値で現れるので、その人の得手不得手やどのくらいしんどさを感じてるのかも察することができます。

発達障害という言葉がありますが、私はその言葉から受ける印象が良くないので好きではありません。発達の偏りは誰しもあり、それが強いか弱いか、そしてその偏りで日常生活に支障がでているかどうかが問題だと思っています。

発達検査について、私は、その子の気持ちに寄り添うため、しんどさを想像するため、そしてどんなサポートが必要かを考えるためにあるべきものだと思っています。

…しかし、寄り添う、見守るって口で言うのは簡単ですが、実際は難しいことですよね。
それがどういうことなのか、私がストンときたのが「ガーデニング」だったのです。


キレイに咲く花を見たいなら、その花に合った環境を

花や植物は、その花に適した環境と育て方が必要ですよね。
不登校はダメな子じゃない! 感性や発達の偏りという個性を否定せず認めて寄り添うには/娘の不登校体験記(5)【4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 Vol.44】
手をかけないと上手く育たない花には、土壌を適した状態に変え、日当たりや気温で置き場所を変えたり、水やりもその花に合った量や頻度にしますよね。肥料も加えたりなど、花の状態を観察しながら必要なサポートをします。


不登校はダメな子じゃない! 感性や発達の偏りという個性を否定せず認めて寄り添うには/娘の不登校体験記(5)【4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 Vol.44】
育てる人の都合で「ここで咲いて!」と植えても、それは無理な話で枯れてしまいます。

不登校はダメな子じゃない! 感性や発達の偏りという個性を否定せず認めて寄り添うには/娘の不登校体験記(5)【4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 Vol.44】
キレイに咲く花を見たい。
植物の様子をみながら適した環境を用意て世話をしたりするのに、なぜ我が子だと型にはめたくなるのでしょうか。

なぜみんなと同じでないと不安なのでしょうか。

不登校の子に限らず、深く傷ついてしまったり心が折れてしまった子はこういう花と似てるなと思います。

雨風(人とのいざこざ)に弱かったり、水はけが悪かったり(気持ちの切り替えが苦手でストレスがたまりやすい)、気温にやられて病気になったり。肥料だって多すぎたら枯れます。

不登校の原因が発達の個性とは関係がない場合もあると思いますが、不登校になったということはその時点でもう疲れて自信を無くしている子が多いです。でも、適した環境(学校ではないかも)と適切な関わりさえあればまた元気を取り戻し、いつかその子らしいステキな花を咲かせてくれるはずです。


不登校はダメな子じゃない! 感性や発達の偏りという個性を否定せず認めて寄り添うには/娘の不登校体験記(5)【4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 Vol.44】

どんな花を咲かせてくれるのか楽しみに日々を送っていこう!

そして親がそれだけを楽しみにしてしまっては子どもにとっても重たいので親自身が楽しく生きようやりたいことやろう!
大人が楽しんでる世の中の方が子どもたちが希望を持てると思います。

娘の不登校を通して、いろんな生き方があっていいんだということ、また人と違うことはマイナスなことではなく多くを学び合えるということに気が付きました。

「ママが私のママで良かった」…こんな嬉しい日がくるなんて!

不登校を乗り越えた娘から聞けた嬉しい言葉

娘は敏感で繊細がゆえに人付き合いも苦手になっているのだろう…とマイナスに思っていた部分も、今ではそこが活きていて、人の気持ちに考慮できるので仕事での人間関係も良好なようです。

不登校になったからといって、「うちの子はダメな子なんだ」なんて絶対思わないでください。
周りの関わり方、考え方で将来は変わってくるはずです。

我が家の不登校体験談は、いかがでしたでしょうか。

…悩んでる方に、なにか少しでもヒントになるような、前を向けるような部分があったら嬉しいです。

不登校を受け入れられずに状態が悪化するご家族が減るといいなと本当に思っています。

そして、不登校と無縁の方にも、不登校がどういうことか少しでも興味を持って、なんとなくでも知っていただけたら幸いです。

第一話はこちら

読者アンケートにご協力ください (全3問)

Q.1 不登校についてエピソードがあれば教えてください。 (必須) (最大1000文字)

Q.2 この記事へのご感想をぜひお聞かせください。 (必須) (最大1000文字)

Q.3 今後取り上げて欲しいテーマがあれば教えてください (最大1000文字)

ご応募いただいたエピソードは、漫画や記事化されウーマンエキサイトで掲載される場合があります。この場合、人物設定や物語の詳細など脚色することがございますのであらかじめご了承ください。
 

新着子育てまとめ
もっと見る

ウーマンエキサイトで人気のコミックが動画でも!

チャンネル登録よろしくお願いします!

記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.