「誰もが自分らしく生きる社会をめざして」をテーマにフリースクール「ラキャボ!」を運営する一般社団法人ライフキャリア教育ラボ(所在地:大阪市阿倍野区、代表理事:浅野 京子)は、不登校・ひきこもりにかかる理解を多くの人に広げ、ネガティブなテーマをポジティブに、誰もが感じている不安をみんなで考え行動に変えムーブメントを巻き起こしたい!と入場無料で開催する講演会のプロジェクトをクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて開始。2024年8月8日(木)まで実施しております。「CAMPFIRE」クラウドファンディングサイト プロジェクトトップ画面■フリースクール「ラキャボ!」について私たち「ラキャボ!」は、不登校やひきこもりの理解を広めるために活動している団体です。全ての人が自分のやりがいや生きがいを見つけられるよう、フリースクール事業を展開しています。経営状況は厳しいものの、私たちの使命である「誰もが自分らしく生きる社会を創る」ために日々努力と工夫を重ねています。「ラキャボ!」では、学校に復帰したいと思っていながら長年不登校に苦しんでいた子が、復帰できた事例がいくつもあります。また、学校だけにこだわらない子は、自分らしく生きていくための将来の夢を持ち始めるようになりました。子ども達自身が「自信をつけること」、それが「ラキャボ!」の一番の強みです。フリースクール「ラキャボ!」 1フリースクール「ラキャボ!」 2フリースクール「ラキャボ!」外観■プロジェクト立ち上げの背景私達の活動の中で、多くの不登校やひきこもりの子ども達と出会い、彼らや保護者達の苦しみを目の当たりにしてきました。この問題は個人や家庭だけでなく、今後の日本経済を支え、活力ある社会を創っていくべき若者と、この国の未来のためにも社会全体が関与すべき重大なテーマです。しかし、まだまだ理解が進んでいない状況であり、より多くの人達に向けて周知が必要です。昨年も同様のイベントを開催し、多くの参加者から共感と理解を得ることができました。今年も引き続き、より多くの方々にこの問題を知っていただき、共に解決策を考える場を提供したいと企画しました。が、今年は助成金が付かず、また法人経営も苦戦しており、しかしながら必要善と無料開催にこだわり資金が必要であることからご支援を募っています。■プロジェクトの特徴*今までに観たことない講演会<構成>2時間の講演会では、観客が大切なことを自分事として受け止められる工夫が盛りだくさんです。冒頭、現状について触れ、フリースクールの生徒達が制作・アフレコした短編アニメを上映します。その後、芝居仕立てで不登校・ひきこもりの現状課題をあるあるで表現し、わかりやすくポイントを解説していきます。大人が本気で真面目に面白く取り組み、音楽演奏やキャスト陣によるフィナーレなどエンタメ要素を盛り込んだ次世代型講演会となっています。開催日時 :2024年9月15日(日) 14:00開演プログラム:14:00:「不登校・ひきこもりの現状について、社会状況と実践から見えてきたもの」・不登校・ひきこもりに関する状況・フリースクール生徒が制作した短編アニメ上映(12分)14:20:「芝居仕立ての講演会、自分らしくあるために~自己肯定感、自分を解放する~」16:00:閉演短編アニメ講演会ステージ阿倍野区民センター<多様な参加メンバー>・子ども達のために本物の音楽を届けたいとイタリアの音楽家達と交流しながら大阪府豊中市を中心に活動している音楽家集団が参加。演奏により感性を揺さぶり、舞台に花を添えます。・大学教授や医師が参加し、専門的分野からわかりやすくポイントを解説していきます。・ストーリーをけん引していくキャストは、公務員や会社員など素人一座で構成されています。ボランティア協力で舞台に立つメンバーは、40~50代でもセーラー服姿で体当たりで挑みます。【小沢 貴史氏(オザワ タカシ)】大阪公立大学 大学院経営学研究科・商学部 教授小沢 貴史氏【浅野 隆司氏(アサノ タカシ)】医療法人五常会浅野クリニック理事長(医師)浅野 隆司氏【松本 城洲夫氏(マツモトシズオ)】イタリア生活文化交流協会・会長、大阪府北部コミュニティ・カレッジ音楽科講師、元龍谷大学人権論講師松本 城洲夫氏【アンサンブル・サビーナ】「友情のサビーナ・オーケストラ」の中心メンバーで編成している管弦楽アンサンブルコンサートのほか「サビーナ音楽教室」を運営アンサンブル・サビーナ後援:大阪市教育委員会、阿倍野区PTA協議会、阿倍野区こどものいばしょ連絡会<プロデュース・脚本・演出>主催者で法人代表理事の浅野 京子は、元役者で元役所勤め、学者でありながら起業家。行政だけでも民間だけでも成し得ない社会課題に取組んでいます。大阪市職員時代は主に職員の人材育成や区政改革、教育課題や不登校相談などを担当、その他大阪市初の婚活イベント開催など様々なプロジェクトを手掛け、管理職として行政を支えてきました。またそれ以前にはプロの劇団員として舞台を中心に活動していたキャリアがあり、芝居仕立ての講演会をプロデュース、脚本・演出を手掛けます。大阪公立大学、関西学院大学の社会人大学院を修了、ダブルマスターとして研究者の立場で、大学で学生に講義をしており、研究者と実務者の両方の知見を持って「楽しく」をモットーに全ての世代の人のやりがい・生きがいのために、プロデュース活動に取組んでいます。代表理事 浅野 京子■代表からのコメント*今回のねらい(1)不登校・ひきこもりの現状を多くの人に知ってもらい、社会課題として共有・伴走してほしい!(2)フリースクール「ラキャボ!」を知ってもらい、活用してほしい!(3)生きていくうえではしんどいこともたくさんあるけれど、前向きに生きていくことや、人生を楽しむことの大切さを、今一度みんなが共有できる舞台・空間を体験してほしい!誰もが、不安になったり、生きる方向性に迷うことがあると思います。不登校・ひきこもりは特別なことではないということ、そして今後の社会を支えていくべき若者がもっと前向きになれるために大人達は何をしたらいいのか、ということを一緒に考える機会になればとの想いから、この講演会イベントを開催したいのです。自分事として社会課題をとらえ、真面目に面白く毎日を楽しく過ごす大人達がいるからこそ、子ども達も元気!そんな社会であったなら、みんながハッピーだと思うのです。学校に行くことは大切なことです。でも集団が苦手な子もいます。であれば、学校以外の場所で、家族以外の誰かとの交流を通じて「生きていくうえで大切な力」を身につけることや場所が必要なのです!そんなフリースクールとして「ラキャボ!」は子ども達や全ての人をサポートしています。■リターンについて5,000円 :お礼のメッセージ・短編アニメ視聴メール10,000円 :フリースクール相談チケット10,000円 :講演会当日舞台出演(一言台詞付き)10,000円 :異業種交流イベント「ワライバ!」招待30,000円 :パンフレット・ホームぺージ お名前・広告掲載100,000円:当法人代表による出張講演会※その他、心と体が元気になる多様なリターンをご用意しています。詳細はクラウドファンディングのページでご確認ください。■プロジェクト概要プロジェクト名: 理解を広げよう!不登校・ひきこもり応援講演会プロジェクト期間 : 2024年6月27日(木)~8月8日(木)URL : ■法人概要名称 : 一般社団法人ライフキャリア教育ラボ代表者 : 代表理事 浅野 京子所在地 : 〒545-0033 大阪市阿倍野区相生通2-10-6設立 : 2022年2月事業内容: 少子高齢化の社会課題を解決するためのキャリア教育全般を目的とし、子どもから大人、シニアに至る全世代へのサポート事業、フリースクール・キャリアスクール運営URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】一般社団法人ライフキャリア教育ラボTEL : 06-6654-7302お問い合せフォーム: info@lacabo.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月26日8人組グループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演するフジテレビ系連続ドラマ『ビリオン×スクール』(毎週金曜後9:00)第4話が、きょう26日に放送される。このほど、あらすじと場面写真が公開された。今作は日本一の財閥系企業のトップであり“億万長者=ビリオネア”である主人公・加賀美零(山田)が、身分を隠して学校の教師となり、さまざまな問題に直面しながらも生徒とともに成長していく姿を描く学園コメディー。■第4話あらすじ加賀美零と秘書で副担任の芹沢一花(木南晴夏)は、教頭の土橋淳平(永野宗典)から、絵都学園でただ一人、不登校を続けている0組の生徒・竹中天珠(山下幸輝)を登校させるよう命じられる。そんな加賀美たちを心配する西谷翔(水沢林太郎)や梅野ひめ香(上坂樹里)。2年生のときに同じクラスだったという西谷によれば、竹中は全国模試でも常にトップクラスの天才なのだという。出席日数が足らなくても退学処分にならないのも、東大確実ということで特例的な配慮らしい。「天才」という言葉に反応し、「この目で確かめてやる」と意気込んだ加賀美は、芹沢とともに竹中の家を訪れる。自室でゲームをしていた竹中と対峙する加賀美たち。芹沢から、なぜ学校に来ないのかと問われた竹中は、「行く意味がない」と返す。授業はすでに知っている知識しか教わらないし、友人とのコミュニケーションもオンラインで十分、というのだ。話を聞いていた加賀美は「お前は完全に正しい」といって竹中を褒めるが…。同じ頃、絵都学園校長の東堂真紀子(水野美紀)は、海外出張から帰国し、0組でいじめ問題を起こして停学処分になった娘の雪美(大原梓)と再会し――。
2024年07月26日マンガ「発達障害の子どもと私たち」1章はるき編が完結!発達ナビユーザーから寄せられた体験談を元にしたストーリー・マンガ「発達障害の子どもと私たち」。この物語の主人公は、発達障害のある子ども、そして彼らを育てる保護者たちです。子どもたちと保護者は、幸せに暮らすことができる環境を迷いながら求め続けます。それを乗り越えるため、それぞれが選んだ道は――。プロローグはこちらからご覧いただけます。はるきは3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けました。小学2年生まで元気に学校へ通っていましたが、運動会が終わった5月の下旬頃から「学校を休みたい」というようになって……。母親は発達障害の勉強をしていて理解はあるのですが、完全な不登校となったらどうしようという気持ちもあるようです。なぜはるきは学校へ行けなくなってしまったのか。はるきの気持ち、そして保護者の決断は……?学校へ行くとさみしくて涙がでてしまう……。不登校トラブルに悩む「はるき編」を完結まで一気読みはるき編全4話は現在公開中です!以下関連記事からぜひご覧ください。そして2章みき編、8月中旬から連載スタートそしてもう一人主人公・みき編が8月中旬から連載スタートします。小学4年生のみきは、5歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。小学校では通常学級に在籍していたのですが、小学3年生から勉強が難しくなり、そして今4年生では――。また、みき編の完結後は、はるきのその後についてもお届けいたします。お楽しみに。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年07月25日セリスタ株式会社(東京都千代田区、代表取締役:伊藤 承正)は、2024年8月4日(日)に、姫野 友美 先生(ひめのともみクリニック/理事長・院長)を講師にお迎えし、医師・歯科医師などの医療従事者向け無料Zoomオンラインセミナー『学校に行けない子供たち ~彼らとその家族の1年間の奮闘記~』を開催します。SWB25-5 姫野 友美 先生_見どころ◇見どころ/主な学習のポイント◇■『学校に行けない子供たち ~彼らとその家族の1年間の奮闘記~』姫野 友美 先生/Dr. Tomomi Himeno医療法人社団友徳発心会 ひめのともみクリニック/理事長・院長1) 増加し続ける不登校児童生徒数2) 不登校の子供たちの体で起きていること3) 微生物に支配される心と身体4) 子供も副腎疲労に陥る5) 治療の決め手は親の本気度キーワード:不登校、栄養障害、低血糖、腸カンジダ症、副腎疲労、PANS/PANDAS▼参加登録(無料)はこちらから▼ ◇講師紹介◇姫野 友美 先生/Dr. Tomomi Himeno医療法人社団友徳発心会 ひめのともみクリニック/理事長・院長《ご経歴》東京医科歯科大学医学部卒業、九州大学医学部付属病院、北九州市立小倉病院、麻生飯塚病院、愛風会さく病院、Mayo clinic Emergency Room(U.S.A) Visiting Clinician、東京都立広尾病院、東邦大学大橋病院、木原病院、(財)東京顕微鏡院付属診療所、テーオーシービル診療所、女性のための生涯医療センターViVi勤務を経て、2005年 ひめのともみクリニック 開設、2006年~2021年 日本薬科大学 漢方薬学科 教授就任。《資格》日本心身医学会専門医(代議員)日本東洋医学会専門医日本心療内科学会登録医(評議員)日本温泉気候物理医学会温泉療法医麻酔科標榜医医療法人八女発心会 理事一般社団法人オーソモレキュラー 栄養医学研究所 理事一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 理事点滴療法研究会ボードメンバー◇無料LiveオンラインZoomセミナー概要◇■番組名 :『Sunday Wellness Breeze』Season 25 Stage 5■開催日時 :2024年8月4日(日) 10:00~12:00■開催形式 :Zoomオンラインセミナー■プログラム :10:00 オープニング・主催者挨拶10:20 『学校に行けない子供たち~彼らとその家族の1年間の奮闘記~』姫野 友美 先生/Dr. Tomomi Himeno医療法人社団友徳発心会 ひめのともみクリニック/理事長・院長11:20 質疑応答12:00 エンディング■参加費 :無料(配布用PDFテキストは1,500円税込)■対象 :医師・歯科医師・薬剤師・医療従事者限定※一般の方はご参加できません。■定員 :1,000人■お申込み方法:下記リンクよりご登録ください。 ■企画・主催 :セリスタ株式会社Tel : 03-3863-1003E-mail: info@selista.jp ■Wellness Breeze site: 是非、多くの医療従事者のご参加をお待ちしております。【会社概要】社名 : セリスタ株式会社/Selista Inc.所在地 : 〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-5-8 東京雄星ビル4FURL : 代表取締役: 伊藤 承正事業内容 : 医療機器、理化学機器、健康器具の輸入販売サプリメントの開発・販売経営コンサルティング 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月24日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ。2022(令和4)年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、チームの目線が合わなかったりと、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そのような中でも、すでに全国でインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどのように捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そのような彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる“指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第三回は、東京都日野市教育委員会の教育長である、堀川拓郎氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール堀川拓郎氏1987(昭和62)年生まれ。 東京大学法学部、米 コロンビア大学教育大学院卒業。 2010(平成22)年文部科学省入省。 初等中等教育局 教育課程課係長、幼児教育課専門官、 スポーツ庁オリパラ課専門官、初等中等教育企画課専門官、教育 DX推進室室長補佐等を経て2022(令和4)年から現職。Upload By 発達ナビ編集部全員が主体的に取り組むことができるよう対話を重ねるーー本日はよろしくお願いいたします。日野市の教育をリードする立場にある堀川さんですが、まずはご自身の教育に対してのお考えの原体験にあるものを教えていただけますでしょうか。原体験で言うと、あれは今からちょうど10年ほど前に、アメリカのコロンビア大学に留学して教育工学を学んでいた時の話です。学校の先生たちが日々実践していることを持ち寄って、自分たちで研修をつくるというプログラムに出合ったのですが、そこで大きな衝撃を受けました。というのも、先生たちがこんなに良い顔をするんだって驚くほど、そのプログラムにみんなワクワクしながら参加していたんです。Upload By 発達ナビ編集部ーー先生たちから能動的でポジティブなエネルギーを感じたと。そうなんです。研修が終わって帰るときには、明日から学校で実践するのが楽しみだとうれしそうに話していて。やらされるのではなくて、自分からこれをやりたいという人たちが集まってモチベートし合いながら学ぶことで、こんなにも希望が生まれるのかと感じました。挑戦する先生がどんどん増えていくこと、そして挑戦する先生が称賛される社会をつくっていくことが、教育にとって不可欠である。そのことに実感として気付いたんです。ーー今のご自身の教育観にもつながっていますか?はい、私自身強い意志を持って教育委員会という立場にいるつもりですが、一律に型にはめるということではなく、それぞれの学校と先生と子どもにとっての「やりたい」を尊重し応援することを大切にしたいと常に思っています。そしてその気持ちがしっかりと現場にも伝わって、現場に自身の挑戦を応援されていると心底感じてもらえる状態まで持っていきたいと考えています。ーー思い描くだけではなく、現場への浸透までがやはり大切であると。そうですね。今日も明日も学校に行きますが、教育委員会は先生たちの挑戦を常に応援しているというメッセージを伝え続けています。日野市の教育の大方針として、先生や子どもたち全員が関わって学校教育基本構想をつくり、2024(令和6)年4月に公表しました。第一に、市や学校を含め、みんながプロジェクトベースで学校教育を前に進めていくこと。第二に、構想の中に多くのプロジェクトが位置付けられている中で、それぞれの学校が取り組みたいものを主体的に選ぶ形をとっていることが特徴です。全部の取組を全部の学校でやろうとしても無理なので、学校ごとの文脈や問題意識を踏まえて、色とりどりの学校づくりを進めています。Upload By 発達ナビ編集部ーー具体的にはどのようなプロジェクト活動があるのでしょうか。例えば、「子どもたちがつくる学校プロジェクト」というものがあります。これは委員会活動や学年・学級の活動などを中心に「やらされる」ではなく、より良い学校に向けて自分たちが提案し、自分たちでつくっていくというものです。他にも、運動会や音楽会、学年の枠を超えた活動や修学旅行のプログラムを自分たちでつくったり、SDGsに関するプレゼン大会を企画したり、時に各教科での学びと絡めながら、主体的に取り組んでいます。教育委員会としても、各学校のプロジェクトを支援するために、特色ある学校づくりに対して手挙げ制で応募を募って審査をして予算をつけることもしています。私たちが各学校の挑戦を応援することで、各校の新しい挑戦へのモチベーションにつながり、良い循環を生み出す環境をつくっていきたいと考えています。教育の現場にある既存の枠を一つひとつ外していくーー教育委員長として、普段から特に意識していることはありますか?特別支援教育を含めた市の教育の根本的な考え方の一つが「一人ひとりに必要なアプローチをすべての子に」です。その本質は裏を返せば、「特別ではない支援教育」を全員に届けていくことだと思っています。特別ではない支援教育を届けていく上で、インクルーシブ教育として既存の「枠」を一つひとつ外していく、ということが極めて重要です。例えば日野市では「かしのきシート」という取り組みがあり、これは0歳から18歳までの子どもの成長の記録や受けたサポート内容(個別の支援計画)を、入園や入学・進学にあたり切れ間なく蓄積し、つないでいく日野市のシステムです。担任の先生や専門職が作成し、保護者の方に確認を取りながら1年ごとに1枚のシートにまとめ、独自の電子システムにより関係者が参照することができます。ーー「かしのきシート」はどのような意図でつくられた仕組みなのでしょうか?これは、障害者総合支援法体系に基づく個別の支援計画、そして学校教育法体系に基づく個別の教育支援計画、就学・進学にあたっての就学支援シートなど数あるシートの間に存在していた「枠」をとり除いて、カルテを一元化しようという取り組みです。学年や教育機関が変わっても、スムーズに一人の成長を見守ることができます。例えば小1の壁、中1ギャップの問題や、公立と私立、学校教育と放課後の分断という視点においても、「枠」を外すことで現場において適切な支援や判断がしやすくなるという意味合いを持っています。「特別支援教育」が必要だからシートを作成するのではなく、子どもの個性や特性について関係機関により良く理解してもらうためにシートをつくる。結果として、文部科学省の調査によれば、通常の学級に在籍する子どものうち、個別の教育支援計画を作成している割合は2022(令和4)年時点で1.6%とされていますが、日野市では小学校で14%、中学校で10%が計画を作成しています。Upload By 発達ナビ編集部ーーなるほど。特別支援学級で取り組まれていることについても教えてください。私自身は「特別支援学級」「通常の学級」という表現自体が変わっていくことが大切だと思っています。。「通常」という言葉を使うことで「通常」という枠をつくってしまわないか。例えば、少人数学級と一般学級でもよいのではないか。日野市では、特別支援学級かどうかにかかわらず、誰にとっても困りごとの少ない授業が実現できる学校環境をつくる、授業のユニバーサルデザイン(授業UD)に取り組んでいます。その理解を促進するために研修会を実施するのですが、現在では教育委員会が年間28回の特別支援教育に関する研修会を開催しています。昨年度から全ての先生を対象に希望者が誰でも参加できる形にして、開かれた形で困りごとの少ない授業の実現を目指しています。ーー日野市ではさまざまな形でインクルーシブ教育に取り組まれているのですね。これらのベースとして「ひのスタンダード」という取組の方向付けをしているんです。ごく簡単に言えば、チェックリストをつくり、学習面でのつまづきや、教室でじっとしていることが難しいなどの、子どもたちの日々の困りごとをできるだけ少なくする学習環境をつくろう、というものです。障害の有無に留まらず、多様性あふれる教室という場が、みんなにとって困りにくい環境であることはとても大切なことで、実現のために2つのアプローチで日野市では取り組みを進めています。ーーどのようなアプローチでしょうか?まずは共通の基盤となる環境を整えること、そしてその上で個別に必要なサポートの手立てを充実させていくことです。みんなが困りにくい環境をベースとすることで、先生や子どもたちがゆとりを持って個別の対応へと進んでいくことができます。場や時間の構造化を含めた授業UDがあり、校内委員会を含めた学校の環境があり、行政による複層的な支援策を含めた地域の環境がある。その全ての方向付けを、日野市の教育に関わる人がみんなで議論しながらつくってきたということがポイントだと思っています。日野の教職員全員が作成に関わった「ひのスタンダード」について、みんなが腹落ちをして取り組めることが、主体的な挑戦のための大切なポイントなのではないでしょうか。Upload By 発達ナビ編集部ーー「ひのスタンダード」はどのように浸透と改善をしているのでしょうか?この「ひのスタンダード」は300ページに及ぶ一冊の本としてまとめられていて、各学校に置いてあります。理解を浸透させるための研修会も必ず開催をし、各校で目線合わせをするようにしています。その上での課題として、時間が経つにつれて形骸化することはどうしても起こってしまいます。直近では、改めてチェックリスト項目の精査を行いました。教育委員会が決めたことをトップダウンで現場に下ろすのではなく、現場を含めた関係者みんなで考える、ということに日野市の特徴があるのではと考えています。ーー改善を繰り返す中でも、本質がぶれないようにするために大切なことはどのようなことですか?自治体の中だけでガラパゴス化しないよう、国全体の動きや学術的な視点も取り入れながら、開かれた視野を持って進めていくことを心掛けています。最終的に、現場にとってより価値のあるものになっているか、が何より大切だと思います。また日野市では、インクルーシブな教育環境の一環として、福祉と教育の「枠」を外すことにも取り組んでいます。日野市では発達・教育支援センター「エール」を設置しており、心理士やスクールソーシャルワーカー(SSW)だけでなく、保健師や保育士、ST、OT、看護師など、多様な専門職が1か所にいて、子どもの発達や育ちについて教育や福祉の垣根を超えて考えています。保護者の方にとって、学校と福祉の「枠」を感じることなく、ワンストップであらゆる相談ができ、適切な支援を得られるという環境づくりを進めています。Upload By 発達ナビ編集部最後はやっぱり、子どもたちがインクルーシブな学校づくりの主人公ーー多くの自治体でも課題としてフォーカスされている、不登校のお子さんについてはいかがですか?不登校については、すべての子どもに質の高い学びへのアクセスを保障する、という理念のもと、子どもの状況に合わせた複層的な選択肢を準備しています。日野市としても力を入れていて、予算で言えば前年度比で172%増となっています。特徴的な取組としては、全国で行われている教育支援センターや小中学校における校内登校支援教室の取組の充実に加え、中学校の中に、不登校の生徒を対象にした少人数学級である「チャレンジクラス」という学級を今年度から新たに開設しました。これは、東京都から6名の教員の追加配置を受け、教育課程に基づき日々授業を行う「校内分教室」であり、市と都がタッグを組んで取り組む新しい試みです。加えて、この5月には母子保健と子ども政策の担当部門を一元化した子ども包括支援センター「みらいく」がオープンし、施設内に中高生専用の居場所を開設しました。教育委員会だけでなく、子ども政策や福祉政策、民間の取組を含め、子どもたちの居場所の選択肢が街の中に増えてきています。オンラインの活用も含め、枠を一つずつ取り外しながら、その子にあった安心できる環境で、つながりを持ち、学びに向き合えるようにしていくことが重要です。Upload By 発達ナビ編集部ーーさまざま取り組まれているのですね。他にも新しい取り組みとして、経験豊富な元校長先生を今年度から「教育支援コーディネーター」として配置して、各学校の一人ひとりの出席状況を細やかに確認し状況をフォローし、スクールソーシャルワーカー(SSW)などのスタッフと連動した個別支援のサポートや、学校とフリースクールの連携促進の取組も始めました。挙げればキリがないのですが、他にもNPO法人と連携した不登校に関わるスタッフ研修の仕組みづくりや、保護者同士の繋がりを生む仕組みづくりなど、さまざまなアプローチで取組を進めているところです。ーー取り組みに対しての手応えはありますか?例えば、ある中学生の生徒が校門から中に入れないという状況から、1年経って学校に入ってきて給食を食べられるようになった、と。そんな話を先生方からたくさん聞いています。課題は大きいですが、同時にいかに学校現場が一人ひとりを大切に取り組んでいるかを感じています。ーーインクルーシブ教育が、言葉だけではなくて実践されている。現場の強い思いを感じます。教育委員会としても「インクルージョン」を学校教育基本構想の中で最上位の姿の一つとして位置付けていますが、インクルーシブな学びをつくるのは誰かと考えたときに、最後はやっぱり子どもたちなんだということが、非常に大きなポイントだと思っています。Upload By 発達ナビ編集部ーーなぜそう思われたのでしょうか?非常に印象的だったのが、市内の小学校と特別支援学校との交流および共同学習の中であった、3連フラフープという、小学生の子ども2人の間に特別支援学校の子ども1人が挟まって取り組むという競技での光景です。特別支援学校ではなく、ある市立小の子どもがどうしてもフラフープの輪に入ることができなかったのですが、みんなでサポートしながら最後にはゴールすることができました。その時に、歓声をあげたり拍手が起こったり、その子が達成できたことに対してみんなが称え合う姿、これこそがインクルーシブな学びが実現している姿だと感じたんです。やはり最後は、子どもたちがインクルーシブな環境をつくっていくんだと強く感じました。ーーLITALICOのソフトも導入していただいています。LITALICOの教育ソフトを導入したいと考えた意図としては、個別の教育支援計画や指導計画である「かしのきシート」の質を高めていく力になると考えたことです。もう一つは、さまざまな教材を子どもの特性や必要性に応じて選べるような環境をつくることで、先生の働き方改革につなげることや、アセスメントによって子どもたちの理解を深めていくことが狙いとしてありました。実際に活用してみた中では、教材をゼロから自分でつくるのではなくて選べることで、働き方の改善につながったという声や、保護者を含めたニーズの把握に生きているとの声も聞いています。Upload By 発達ナビ編集部ーー最後に、これから教育長が目指すインクルーシブ教育の理念について、教えてください。インクルーシブ教育の先には共生社会があって、その共生社会とは、多様性が輝く社会のことだと思います。そこに向かう道のりとしてインクルーシブ教育があるとすれば、それは多様な個性が輝く学びの場、それをつくる営みなんだろうと。そしてそれは、多様な個性が輝く教室をつくっていくということでもあるのだろうと思っています。その中で、全員がこの共生社会をつくっていく主体なんだということ、多様性が輝く場をつくることに貢献することは、全員に開かれた権利なんだということが、非常に大きなポイントです。これは先生たちだけが進めていくでもなく、教育委員会だけが進めていくでもなくて、全員が進めていくことなんだと。全員に対して開かれているということは、それはとても素敵な権利の一つなんじゃないかなとも思うんです。当然、教育委員会にしかできない仕事もあるし、先生にしかできない役割もあるし、子どもたちにしかできないこともある。全員で枠を一つずつ外しながら、インクルーシブに取り組んでいきたいです。Upload By 発達ナビ編集部この連載を重ねることで、インクルーシブ教育推進のためのヒントを集めていきます。堀川さんは明確なビジョンを示しつつ、現場の声を何よりも尊重し、双方の視点を持ってリーダーシップを発揮されています。その姿勢こそが、全員が主体的に関わる事例としての日野市をつくっているのだと感じます。これから全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2024年07月24日マンガ「発達障害の子どもと私たち」はるき編 第4話(最終話)Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談私も息子と同じだった……?Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談わが家が選んだ道――Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談家族で話し合い、不登校に取り組んでいく発達ナビユーザーから寄せられた体験談を元にしたストーリーマンガ「発達障害の子どもと私たち」の最終話(第4話)をお届けします。小学2年生のはるきさんは、3歳でASD(自閉スペクトラム症)、4歳で知的障害(知的発達症)と診断を受けています。2年生の5月、運動会のあとから学校を休みがちになり、保護者はそんなはるきさんを受け止めていました。しかしある日登校をうながされたはるきさんは、教室で腹痛を訴えることに。身体症状がでたはるきさんは、完全に不登校となりました。保護者である母は、自宅でリモートワークをしているのですが、仕事が忙しいためはるきさんを全く構えない状態。部屋の隅で気配を消してゲームをしているはるきさんを見て、心を痛めていました。A家がとった選択は「母が仕事を辞めて、今ははるきさんと向き合う」こと。長期で休むことによって、学校の先生やスクールカウンセラーと話す機会が減っていくかもしれません。自分ひとりで悩みを抱え、孤独になりがちだった母とパートナーが話し合いをし、一つの決断をできたのはとても大切なことです。もちろんこれは選択肢の一つであって、唯一の正解があるわけではありません。このことによってはるきさんとの時間がとれるようになった母は、はるきさんと会話したり、はるきさんの居場所探しをすることができるようになりました。はるきさんたちのその後は、2章みき編完結後にお届けする「エピローグ」でご紹介します。不登校の子どもの居場所は?今や将来についての情報を集める【専門家解説】ずっと家にこもりっきりでいいのだろうかと不安になることも多いと思いますが、今は家にいるだけで精一杯のお子さんも、少し元気が出てくると、家にいながらオンラインなどで興味関心のあるイベントに参加したり、やがて実際に行われているイベントへ行ってみたいという気持ちが湧く場合もあります。また、同世代の友達がほしいと思う場合、「不登校」仲間がいると心強いと感じるお子さんもいます。そうした単発イベントや継続して通える公的・民間の居場所についての情報を集めてみるといいでしょう。フリースクール、放課後等デイサービスなどは地域の相談支援専門員などと相談しながら進めていけるとよいでしょう。※放課後等デイサービスの利用には「通所受給者証」(受給者証)が必要となります。取得の条件や手続き方法は自治体により異なります。在宅勤務で家にいるのに、はるきさん相手にできない罪悪感があったと思います。はるきさんとお母さんの場合、退職をするという一大決心をされたのは良い側面もあるでしょう。寄り添う時間をもつことが、大きなプラスになったと思います。一方、不登校状態になってしまったお子さんに対する親御さんの関わり方として、一定の答えがあるわけではありません。寄り添うことが親御さんにとって過度な負担になって、お子さんとの関係が悪化してしまうケースもあるので、一人ひとりに合わせて判断する必要があるのでしょう。Upload By ユーザー体験談不登校への対応については、以下記事を是非ご覧ください。次回からは2章「みき編」がスタートします。通常学級に通うみきさんは、小学校4年生になりだんだんと学校の勉強についていくことができなくなりました。苦しむみきさんを見て母は「このままではみきの心が壊れてしまう」と感じ、転籍を求め学校、教育委員会との話し合いに臨むのですが……。お楽しみに。【マンガ発達障害の子どもと私たち】(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年07月18日ゆうべファミリー治療院(所在地:兵庫県明石市)の院長である夕部智廣は、この度、書籍『刺さない小児はり ベビーてい鍼』を、2024年7月20日に静風社(所在地:東京都千代田区、代表:岡村静夫)から出版いたします。子どもへの鍼灸「小児はり」。もしかすると、どこかで名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。「小児はり」は、一説には江戸時代から続くといわれる歴史ある療法です。しかし、その内容やどのようなときに利用すれば良いのかは、多くの方にあまり知られていない現状があります。そこで、著者の夕部智廣は、古くから日本に伝わる小児はりの技法をベースに、現代の子どもの体質や保護者の価値観に合う方法として『ベビーてい鍼(R)』を開発し、その内容を本書にまとめました。書籍の表紙■歴史は古いが、あまり知られていない『小児はり』世の中に子どもへの施術方法は色々ありますが、小児はりは0歳児でも施術が可能な軽微な刺激で、国家資格の鍼灸師か医師のみに許可された施術です。そのため、繊細な子どもの心身をアプローチするにあたっては、より安全面でも優れている施術だと言えます。明治時代や昭和初期の大阪では、小児はりは夜泣きやかんしゃくをはじめとする子どもの日常の不調によく利用されていたようです。しかし、現在は全国的に見ると、小児はりのできる鍼灸師は増えつつありますが、一般の子育て世代にはまだあまり広くは浸透していません。その背景には、小児はりについての文献や書籍が少ないことなども、要因のひとつだと考えられます。そこで、著者の夕部智廣は、鍼灸師はもちろん保護者にも役立つ書籍として『刺さない小児はり ベビーてい鍼』を執筆しました。刺さない小児はり ベビーてい鍼■実は、現在の子育て問題へのニーズが高い小児はり育児ノイローゼや児童虐待が深刻化しやすいひとつの問題点として、保護者に「相談できる相手がいない」「相談できる場所がわからない・知らない」という背景が考えられます。そんな中でも、小児はりのできる鍼灸院は、子育ての負担や不安に悩んでいる保護者にとって、一度来院してみると比較的敷居が低く、心身の不調から育児や生活の悩みまで相談しやすい場所として機能しています。なぜなら小児はりは、0歳児から施術可能で、子どもの食べる、寝る、便を出す、機嫌が良くなる、自律神経を整える、といった心身の状態を健やかに保つことの強化を目的としているからです。つまり保護者のご相談で多い、夜泣き・かんしゃく・肌荒れ・便秘・食べムラ・チック・おねしょ・不登校など、病気未満の不調(未病)全般のサポートに役立つということです。このような困りごとは、病院だけでは改善の見通しが立ちにくいことや、「様子を見て」と言われて処置をしてもらえないことなどもあり、病気ではないにしても、保護者にとっては解決の道筋が見えにくく、子育ての負担や不安が大きくなることがよくあります。特に近年では不登校や成長発達の悩みをきっかけに、保護者が小児はりを知るケースも増えています。小児はりのやさしく繊細な技術と東洋医学ならではの視点で、病気未満の不調(未病)をサポートすることで、保護者の子育ての負担や不安の軽減になり、育児ノイローゼの予防にもつながります。小児への施術風景■本書は、子育て中の保護者にも役立つ内容本書の内容は、一見すると鍼灸師向けですが、子育て中の保護者の方が読んでも役立つように、わかりやすい表現で書いています。例えば、・小児はり鍼灸院を選ぶ基準・何を目的にどのような施術をしているのか・子どもの不調とどのように付き合えば良いのか・子どもの心理学・家庭での養生法など、保護者をはじめ、子どもに関わる全ての人に役立つ内容をお伝えしています。ベビーてい鍼の講座風景■大人にも適応する施術本書で紹介している『ベビーてい鍼』は、乳幼児はもちろん大人への施術にも適応します。大人でも刺す鍼が苦手な方、アーティストやアスリートなど繊細な感覚をお持ちの方には、刺す鍼以上に良い反応が得られることも多いです。刺す鍼が苦手な方も、本書を読んで、刺さない鍼の理解を深めていただくと体や心のケアをする際の選択肢が広がります。大人への刺さない鍼施術■まず知ることからはじめてみませんか大切なわが子に、よくわからない施術をさせたくないのは、子どもを守るための自然な親心と重要なリスクマネジメントだと思います。本書を通して、小児はりへの理解が深まり、悩みの解決につながりそうであれば、小児はりを子育ての一部に取り入れる選択肢のひとつに加えてみてください。少しでも今の育児の負担や不安が減ることを願っています。■著者 夕部智廣(ゆうべともひろ)ゆうべファミリー治療院 代表鍼灸師・公認心理師・保育士・登録販売者・3児の父親現在、兵庫県明石市で、ゆうべファミリー治療院の代表として、大人や乳幼児への施術の提供を行う傍ら、鍼灸学校の神戸東洋医療学院で小児はりの授業を担当する。また、刺さない小児鍼『ベビーてい鍼(R)』を考案し、ベビーてい鍼の講習会を全国各地の鍼灸師に向けて行っている。さらに、公認心理師で、NLP(神経言語プログラミング)のトレーナーであり、NLPリレーションシップラボを主催し、医療職や支援職のための対人コミュニケーションの勉強会などを開催している。『ママが楽になるとアトピーが治る』(サンルクス)、『夜泣き・かんしゃくがおさまる!魔法のねんねタッチ』(秀和システム)、『親子のミスコミュニケーションを防ぐ 効果的なNLPのテクニックと五行気質分類』(柘植書房新社)といった子育て関連の書籍を出版している。著者近影■書誌情報タイトル:『刺さない小児はり ベビーてい鍼』【目次】序章 病院と家庭の中間的存在として第1章 小児はりとは第2章 子どもの身体特性と子どもへの対応第3章 ベビーてい鍼 子どもへの検査法第4章 ベビーてい鍼の道具と家庭のセルフケア第5章 ベビーてい鍼の手技第6章 主な症状別注意点第7章 保護者への対応第8章 小児はり鍼灸院の作り方著者 :夕部智廣 発行 :静風社 定価 :2,860円(税込)判型 :A5判頁数 :204頁ISBN :978-4-9912952-9-4発行日:2024年7月20日Amazon販売ページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月17日子どもを産むか産まないかは人それぞれです。しかし、周りから「まだ産まないの?」などと聞かれると本音を言いづらいこともあるでしょう。「言えなかった本音を伝える」ことで、どんな変化が起こるのでしょうか。今回MOREDOORでは、投稿者から寄せられた『ずっと隠していた本音エピソード』をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。妊娠したくない……※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。(MOREDOOR編集部)
2024年07月14日自分の将来の夢を追い求めることは大切なこと。しかし、場合によっては家族に夢を言いづらいケースもあります。本音を伝えることでどのような変化が起こるのでしょうか。今回MOREDOORでは、投稿者から寄せられた『ずっと隠していた本音エピソード』をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。ダンサーになりたい……※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。(MOREDOOR編集部)
2024年07月12日自分のパートナーの性別について、家族に伝えづらいケースもあるでしょう。「言えなかった本音を伝える」ことで、どんな変化が起きるのでしょうか?今回MOREDOORでは、投稿者から寄せられた『ずっと隠していた本音エピソード』をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。パートナーの性別が……※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。(MOREDOOR編集部)
2024年07月11日マンガ発達障害の子どもと私たち/はるき編 第3話Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談「こんなときみんなはどうしているの……」孤独を感じ、一人で抱え込む母Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談分からない不登校の理由……このままでいいの?発達ナビユーザーから寄せられた体験談を元にしたストーリー、マンガ「発達障害の子どもと私たち」の第4話をお届けします。3歳でASD(自閉スペクトラム症)、4歳で軽度知的障害(知的発達症)と診断を受けた小学2年生のはるきさんは、5月、運動会のあとから学校を休みがちになりました。保護者は「学校へ行きたくない」というはるきさんの気持ちを受け止めていますが、完全な不登校にはなってほしくないと思っています。ある日、頑張って登校したはるきさんはおなかが痛くなってしまいました。身体症状がでてしまったことにショックを受けた母は学校の先生と相談、でもはるきさんが学校へ行けない理由や、どうすれば学校へ行けるのかははっきりした答えがでません。夫の意向で療育手帳を返納したはるきさん。母はASD(自閉スペクトラム症)や知的発達の偏りについて支援が受けづらくなるのではないかと不安になります。また相談できる相手もいないため押しつぶされそうです。次回はついに第1章最終話。はるきと母はどうするのか……。第4話「不登校、内にこもる息子と向き合えず焦り…私の選択は」ぜひご覧ください。保護者も頑張りすぎない。不登校の悩みは一人で抱えず、適切な相談先へ【専門家解説】相談先としては、学校、まずは担任の先生と面談などを設定してもらいお話できるといいでしょう。お子さんの状態やお子さんの今の思い、そして保護者としての思いなどを学校に伝え、今後どのようにお子さんが不登校という状態に学校・家庭が対応するか、そのためにどのように連絡を取り合うかといった当座の方針を検討できるとよいと思います。お子さんの状態や思いは時間によって変化しますので、永続的な方針というよりも、まずどのようにしてみるかの当座の方針を確認するのがお勧めです。担任の先生に相談しづらい場合は、スクールカウンセラー、また自治体の教育支援センターなどの教育相談室で、心理の専門家に相談してみるのもよいでしょう。保護者の気持ちや、お子さんの気持ちを整理してもらい、学校とのよい連絡、協働のあり方について提案がもらえるのではと思います。お子さんの不登校のサポートで大切なことは「保護者も頑張りすぎない」ということです。保護者自身も不安な気持ちを信頼できる人に話したり、今だけでなく将来への情報を集めてみると、想像より選択肢が多く、不安が少し解消されるかもしれません。そして、保護者が自分自身を休める時間をつくるようにしましょう。最近の研究では、ASD(自閉スペクトラム症)のある子の多くがDCD(発達性協調運動症)を併存しているという結果も示されてきています(※)。学年があがり高度な学習が求められるようになると、不器用さが目立つようになったり、学習の問題が表出してくることもあります。このように、学年が上がることで求められる要求水準が変わり新たな困難が生じることもあります。また、そのような困難が心理的なストレスを強め自己効力感や自信が低下し、抑うつや不安を強めてしまうこともあります。担任の先生とは連携を密にしていく必要があります。不登校に関してはその時の子どもの状態にあわせたさまざまな対応やステップがあります。将来のことも気になり、親御さんのメンタルヘルスが悪化することもあります。一人で抱えずに勇気を出して身近に相談できる人を持つことが解決への一歩になります。※ Saito,M.,Hirota,T.,Sakamoto,Y.,Adachi,M.,Takahashi,M.,Osato-kaneda,A.,...& Nakamura,K.(2020).Prevalence and cumulative incidence of autism spectrum disorders and the patterns of co-occurring neurodevelopmental disorders in a total population sample of 5-year-old children. Molecular autism,11,1-9.Upload By ユーザー体験談不登校のサポートで不安が強い、疲弊している方は以下の記事をぜひご覧ください。前の記事はコチラ(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年07月11日自分のコンプレックスについて、本音を打ち明けるのには勇気がいるときも……。「言えなかった本音を伝える」ことで、どんな変化が起きるのでしょうか?今回MOREDOORでは、投稿者から寄せられた『ずっと隠していた本音エピソード』をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。歯の矯正がしたい……※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。(MOREDOOR編集部)
2024年07月09日『マンガ発達障害の子どもと私たち』シリーズの連載がスタート!こだわりで登下校トラブル、放デイ選び失敗談なども【2024年6月】発達ナビでは、発達ナビ読者の困った経験、こうしたら良かったといった経験を読者体験談としてお届けしています。今回は2024年6月に公開した読者体験談をご紹介いたします。『マンガ発達障害の子どもと私たち』シリーズの連載がスタート!6月にはプロローグと第1話が公開されました。発達障害のある子ども、そして子どもを育てる保護者が悩み、戦った記録をぜひご覧ください。7月以降も定期更新予定です。その他、ルールやルーティンにこだわりのあるお子さんの登下校トラブル、ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの放課後等デイサービス探しについての体験談など、参考になるコラムが満載です。発達ナビユーザーから寄せられた体験談を元にしたストーリーマンガ「発達障害の子どもと私たち」のプロローグ編です。この物語の主人公は、発達障害のある子ども、そして子どもを育てる保護者たち。学校に行けない、学校でのトラブル……初めて社会で「壁」にぶつかった子どもたちを見て、あなたは何を感じますか?こちらは『はるき編 第1話』になります。 3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けたはるきさんは、小学2年生まで元気に学校へ通っていました。しかし運動会が終わった5月の下旬頃から「学校を休みたい」というように。「無理はさせたくないけれど、完全な不登校になってしまったら……」と焦りが膨らむ状態に共感される方も多いのではないでしょうか。『はるき編 第2話』も公開中ですので合わせてぜひご覧ください。こだわりが強いという特性のあるASD(自閉スペクトラム症)のお子さん。小学校1年生の時、通学路が工事の関係で変更になることになりました。こだわりの道が変更になり、どうなるかと青ざめたところ……。学年が上がるにつれてのお子さんの変化も必見です。就学後、体育の時に走るのが遅いことをからかわれてから学校を休みたがるようになった娘さん。そのため運動療育ができる放課後等デイサービスを利用することになったのですが……。経験して感じた利用のポイントなども放課後等デイサービス探しの参考になりそうです。ご自身のエピソードを投稿してみませんか?『発達ナビ 読者体験談』はみなさんのご経験を基に制作されています。ご投稿いただいたエピソードは、連載ライターさんのイラスト、専門家の先生からのコメントをつけた上で掲載させていただきます。「あの時は悩んでいたけれど、今はこうなった……」など、発達障害のあるお子さんを育児しているみなさんへ、ご自身の経験をお届けいただけないでしょうか。ご応募は以下の応募フォームから受け付けております。みなさまのご投稿を、お待ちしております。【現在の募集テーマ】・障害告知・パートナー(夫婦) 関係・両親(義両親)、親族関係・進学・受験関係・冠婚葬祭関連・反抗期、思春期・自傷・学習関係・不登校、行き渋り・ゲームとの関わり・不器用さについて・ママ友や、ほかの保護者の方とのエピソード・ご近所関係(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年07月07日学校に馴染めない女の子同士が、不思議な万華鏡を通じて出会い、初めての友だちと“夢のような夏休み”を過ごす…昨年12月にアップリンク吉祥寺にて公開され、好評につき2ヵ月のロングラン上映となった映画『ブルーを笑えるその日まで』。7月21日(日)池袋HUMAXシネマズにて実施予定の夏休み特別イベント上映に学生100名無料招待することを発表した。映画『ブルーを笑えるその日まで』は、若手監督の登竜門とされるTAMA NEW WAVEやSKIPシティ国際Dシネマ映画祭のコンペティションに選出され注目されている新人映画監督・武田かりんの長編デビュー作。武田監督自身の経験を題材とし“いじめ”、“不登校”、“自殺”といった重いテーマを扱いながらも、物語としてエンターテイメントに昇華していることが各映画祭で評価されている。また本作には、W主演となる渡邉心結・角心菜や、丸本凛、成宮しずく、佐藤ひなたなど、これからの映画界を担う次世代の若手俳優陣が顔を揃えている。アップリンク吉祥寺にて2023年12月8日(金)より2週間限定で公開されると「今年ナンバーワン」「苦しんできた自分が救われた気がした」といった口コミが徐々に広がり、最終的には2ヵ月間のロングラン上映となった。その勢いは地方各地でもおとろえることなく、総動員人数は3,000人を突破。そして8月9日(金)、アップリンク吉祥寺でのアンコール上映も決定している。7月21日(日)池袋HUMAXシネマズにて実施予定の夏休み特別イベント上映にあたって、武田かりん監督は「いつかタイムマシーンが発明されたら、大人になった私はきっと、ひとりぼっちの私を助けにきてくれる」そんな空想にすがるしかなかった中学生の私。それから10年以上経ち、不登校や自殺未遂を経験した私も大人になって、沢山の人と繋がり、この映画を作りました。それは、10代の私が、当時かけて欲しかった言葉、見たかった景色、出会いたかった希望、それを詰め込んだ物語です。この映画はきっと君の手を握ってくれるはず。生きていれば、君の人生もいつかきっと輝くということを、この映画で私が証明します」と語り、参加を呼びかけた。また、上映後の舞台挨拶には、W主演の渡邉心結、角心菜らキャスト、武田かりん監督の登壇が予定されている。■映画『ブルーを笑えるその日まで』』夏休み特別イベント上映 概要【場所】池袋HUMAXシネマズ【日時】7月21日(日)12:00~上映開始上映後舞台挨拶【詳細】参加申込は下記応募フォームより※先着100名様無料(友人等複数名での申込可)※座席のご指定は不可※中高生は入場時に学生証の提示が必要※応募締切 7/20(土)正午■イントロダクションひとりぼっちの女の子同士が出会い、初めての友だちと過ごす、“夢のような夏休み”。しかし、そんな楽しかった夏休みも終わりに差し掛かる。8月31日、新学期が憂鬱な彼女たちは、ある行動を起こすのだった。本作は、自身のコンプレックスであった中学時代の記憶をモチーフに学校という小さな世界で感じる孤独へ向けて、監督自身が夢を叶える映画。武田かりん監督は、本作が初長編作品ながら「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023国内コンペティション長編部門」にノミネートされるなど今後の活躍が期待されている。主人公のアンを演じるのは渡邉心結、もう一人の主人公のアイナを演じるのは角心菜。本作が映画初主演となるフレッシュな二人が鮮やかに演じている。また、主題歌のRCサクセションの名曲『君が僕を知ってる』が、二人の苦しみに優しく寄り添う。「映画というタイムマシーンに乗って、あの頃の私と君の元へ届けたい」そんな切実な想いが詰まった “夏休み青春ファンタジー映画”が誕生した。■あらすじ安藤絢子(アン)は学校には馴染めない、ひとりぼっちの中学生。薄暗い立ち入り禁止の階段が唯一の居場所だった。そんなある日、不思議な商店で魔法の万華鏡を貰う。それを覗くと立入禁止の扉が開きその先の屋上には同じ万華鏡を持った生徒、アイナがいた。二人はすぐに仲良くなり夢のような夏休みを送るのだが、屋上には「昔飛び降り自殺した生徒の幽霊が出る」という噂があった。その幽霊がアイナなのではないかと疑念を抱きながらもお互いにとってかけがえのない存在になっていくのだが…
2024年07月05日家族と学歴などを比べ、劣等感を抱いてしまうこともありますよね。しかし、そんな気持ちを一人で抱え込むのはつらいもの。「言えなかった本音を伝える」ことで、どんな変化が起こるのでしょうか。今回MOREDOORでは、投稿者から寄せられた『ずっと隠していた本音エピソード』をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。劣等感があり……※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。(MOREDOOR編集部)
2024年07月05日自分が周囲になじめていないと感じることはありませんか?その原因は自分の「特性」を把握できていないことからきているかも知れません。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。どのような特性を持っていますか?ADHDと診断されました。具体的な症状は、注意力が散漫で放心状態になること、やる気が出ず体が動かない、昼間の眠気が異常にきつい、仕事の優先順位をつけることが苦手でよくパニックになることでした。働くにあたって、大変だったこと市役所で事務職として就労していました。周りの人よりも理解がゆっくりで仕事ができない自分に嫌気がさし、自己肯定感がどんどん下がっていったことが一番大変でした。どのように乗り越えた?精神科で自分の特性にあった薬を処方してもらったことです。服薬後は以前よりもマルチタスクができるようになり、自己肯定感もあがって、仕事が楽しいと思う時期もありました。また、理解してくれる家族の存在もとても支えになりました。悩んでいる人にメッセージ精神的にしんどくてどうしようもないときは、思い切って精神科の門を叩いてみるのも一つだと思います。相性のいい先生や治療と出会えると世界が変わります。周囲の支え自分の特性によって、精神的にしんどくなることもあったけれど、思い切って精神科に相談してみたり、家族の支えによって仕事が楽しく思えたのは、本当に素敵なことですね。困った時は、お互い様。まわりの人に頼ることも大切な一つの手段として頭に入れておきたいですね。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年07月04日マンガ「発達障害の子どもと私たち」はるき編 第2話Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談頑張って学校へ行ってみるも……Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談学校に行きたくない理由は?ASD(自閉スペクトラム症)小2のはるき発達ナビユーザーから寄せられた体験談を元にしたストーリー「マンガ発達障害の子どもと私たち」の第2話をお届けします。はるきさんは、3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けた小学2年生。それまで行き渋りはなかったのですが、2年生の5月、運動会のあとから学校を休みがちになりました。保護者は発達障害についてよく勉強をしていて、「学校へ行きたくない」というはるきさんを受け止めています。ですが、完全な不登校になったらどうしようという不安も抱えています。学校を休んでいる間のはるきさんは、リモートワーク中のお母さんを邪魔しないように、気配を消して過ごしているようです。その姿を見たお母さんは心配そう……。お姉さんが学校から持ち帰るプリントを楽しみにしているはるきさんですが、頑張って登校したらとうとう腹痛という身体症状がでてしまいました……。次回、母親と学校の面談が行われます。第3話「分からない不登校の理由。周りの励ましがあるも母は葛藤、孤独を感じて…」ぜひご覧ください。不登校の原因は一つではないことが多い【専門家解説】子どもが不登校になったとき、周囲は学校へ行きたくなくなった「きっかけ」や「原因」はなにか探ろうとすると思います。しかし、「きっかけ」は思い当たることがある場合もありますが、不登校の「原因」は、実は一つではないということがとても多く、子ども自身もうまく言葉にできないことがあります。はるきさんの場合、不登校の原因は宿題や勉強自体ではない可能性があります。例えば、先生からあてられるのではないかなど先生からの声がけに過敏に反応してしまったり、授業中以外にクラスの中で感じる不安もあるかもしれません。身体症状は子どものうそでもわがままでもなく、ストレスのかかる場面でおなかが痛くなってしまって保健室へ行ったのに、帰宅するとおさまってしまう場合などは心因症状といえるかもしれません。言葉での表現だけでなく、体からもSOSが出ていることを学校とも共通理解して対応していきましょう。Upload By ユーザー体験談不登校になったとき大切にしたいのは「子どものエネルギーチャージの方法」です。詳しくは以下の記事をご覧ください。学校でわが子が苦しんでいたら…保護者の「あなた」はどうする?【マンガ発達障害の子どもと私たち】プロローグこのままだと完全な不登校に…?母の焦り【マンガ発達障害の子どもと私たち/はるき編第1話】(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年07月04日マンガ「発達障害の子どもと私たち」はるき編 第1話Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談休む日がどんどん増えていって……Upload By ユーザー体験談Upload By ユーザー体験談運動会後、行き渋りが始まったASD(自閉スペクトラム症)小2のはるき発達ナビユーザーから寄せられた体験談を元にしたストーリー「マンガ発達障害の子どもと私たち」はるき編 第1話をお届けします。3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けたはるきさんは、小学2年生まで元気に学校へ通っていました。しかし運動会が終わった5月の下旬頃から「学校を休みたい」というようになって……。保護者さんは自分で発達障害の本を読んだり勉強をしていたため、子どもが学校へ行きたくないといったとき「責めずに受け入れる」対応をとりました。ですが、いつまでも休みがちな様子に、完全な不登校になってしまったらどうしようと焦りが募ってきます。はるきさんの「先生も友達もやさしくしてくれる……。ただ学校だとさみしくてしょうがなくて口を開いたら涙がでそうになるんだ……」のセリフに、行き渋りのヒントがあるのでしょうか?次回は、はるきさんの視点でお話が進んでいきます。はるき編 第2話「『お母さん、迷惑かけてごめん』不登校で揺れる自閉症息子の気持ち」ぜひご覧ください。行き渋りは子どものSOS【専門家解説】子どもは「学校へ行った方がいい」と分かっていることがほとんどです。それでも「学校に行きたくない」と言ったとき、それは子どもからの「SOS」であると受け止めることが大事です。発達障害のある子どもは、「学校」という社会の枠組みや「標準」とよばれるようなものにフィットしづらい傾向があります。能力として「できる/できない」以前に、学校へ通い続けることで消耗し、自分自身のコンディションによって思うような行動ができず、困りごとを抱えてしまうことも多いと考えられます。まずは、「学校に行きたくない」と言われたら、まずはその気持ちを受け入れると同時に、その理由を本人、またはそれ以外の学校の先生方からも情報を集め、子どもがどういった環境要因によって困難を感じているのか考えていきましょう。Upload By ユーザー体験談子どもが不登校になったときのサポート方法については、以下の記事を是非御覧ください。前の記事「【新連載】学校でわが子が苦しんでいたら…保護者の「あなた」はどうする?【マンガ発達障害の子どもと私たち】」はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年06月27日阪神電気鉄道株式会社の関連会社である株式会社エフエム・キタ(本社:大阪市北区 社長:辻井浩二)【愛称:ウメダFM Be Happy!789[周波数78.9MHz]】では、7月3日(水)から新番組「コモリンラジオ♪居場所へGO!」をスタートします。この番組では、20社もの企業の社長でありながら、ミュージシャン、ラジオパーソナリティとしても活動中の経営者:藤田純が、ひきこもりや不登校、LGBTや発達障害など、生きづらさを感じているみなさんに、ひきこもり支援を目的とした情報を発信するとともに、ラジオでの居場所をつくり、リスナーに心を寄せて、熱いメッセージを届けます。また、番組でメッセージをご紹介させていただいた方には、素敵なプレゼントもありますので、番組宛てのメッセージも是非お寄せください!<番組概要>【名称】コモリンラジオ♪居場所へGO!【放送日】7月3日(水)から毎週水曜日(第5水曜日は休止)【放送時間】21時00分~21時30分※再放送…7月7日(日)から毎週日曜日 22時30分~23時00分【メッセージ送信先】ウメダFM Be Happy!789のホームページ内『PRESENT』のページよりお送りください。URL: 【出演】◆メインパーソナリティー:藤田 純(写真中央)株式会社ヒラタ 代表取締役千葉県出身。高校時代に不登校を経験。大学卒業後、大企業に就職するも、新天地を求めて部品商社株式会社ヒラタに転職し中国など海外に駐在。2016年代表取締役社長に就任、現在グループ20社の企業の社長でありながら、ひきこもり状態にある人の就労支援を行う。ラジオパーソナリティや、自作の曲を歌うミュージシャンとしても活動中。◆コメンテーター:中町 康弘(写真右)大阪出身。認定NPO法人育て上げネット 職員大阪市若者自立支援事業コネクションズおおさか 所長◆アシスタント:瀬川 芳恒(写真左)株式会社ヒラタ 管理部統制グループ グループリーダー※ウメダFM Be Happy!789は、ラジオのほかウメダFM Be Happy!789のホームページ( )を通じてパソコンやスマートフォンでも聴取可能です。株式会社エフエム・キタ リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年06月26日研究支援事業を主軸の事業として展開してきたARS株式会社(オフィス所在地:東京都町田市3丁目10-6、代表取締役社長:大浦 絢子)は、2024年4月、当時小学2年生の息子の不登校を受け、学校の外における「個別に最適な学びと体づくりの環境」の融合型スタイルの学びの場の確立を目指して、オルタナティブスクール「日本サマーヒル・アカデミー」を神奈川県座間市に立ち上げました。事業開始後、スクール運営の難しさに直面し、2024年6月1日より拠点を新たにしての再始動することとなりました。本校では得意を伸ばすための質の高い学び・体づくりを導入しており、新体制における初期資金、運転資金を補填するためにCAMPFIREにて2024年7月31日(水)までクラウドファンディング実施しています。URL: クラウドファンディングに挑戦中!★プロジェクト立ち上げの背景代表大浦の息子が小学2年生のGW明けから不登校となりました。学校に友達はたくさん、先生も学校の校舎も好きでしたが、集団で同じスピードで同じ学習をする体制が合わず体調を崩しました。勉強に不安もなく、IQを測定したところ平均よりも高い、いわゆる“浮きこぼれ”でした。通学する生活から離れ、体調は戻ったものの、再登校は拒否。私学、インターナショナルスクール、フリースクールなど、合う学校を探しましたが見つけることができませんでした。発達相談窓口にも相談しましたが、発達の遅れや勉強の遅れなどで困っているわけではない方への助言や案内は難しいと言われました。この子が学校に通わなくとも良い学びを受けることができ、自分なりの好きを見つけて得意を伸ばせる環境を何としても作りたい。同じように悩む子どもたちの力になりたい。そのような思いから、サマーヒルスクールの自由な教育法を採用した、“得意”をも取りこぼさない、学校+αの学びと成長期の体づくりをも支えるオルタナティブスクールを立ち上げることを決意しました。事業立ち上げにあたっては、これまで国内での取り組み例がなかった、「フリースクールにおける体づくりの支援」、こちらにも注力したいと考え、今春新規で体操教室(ACE GYMNASTICS STUDIO)を設立した新井 庸太と連携しスクールの運営を開始しました。開始後早々に、当校eスポーツ教室への参加をきっかけにスクールに通うようになった小学生が、その後eスポーツに熱中し、あるゲームタイトルにおいて日本代表となる成果を出しました。レゴ教室でも、アートの才能を発揮し、自信をもって教室に通うようになった子も。スクール運営の難しさに直面しながらも、このような子どもたちの成長の場を失くすわけにはいかないと考えております。常設の体操教室(ACE GYMNASTICS STUDIO)で開催したフェス★日本サマーヒル・アカデミーの魅力日本サマーヒル・アカデミーは、国内では例をみない、オルタナティブスクールとカルチャースクール融合型の事業形態で、学習のみならず体づくりまで支援する、新しい体制のオルタナティブスクールです。(1) 才能を見つけ、伸ばす体制として、さまざまなジャンルの教室を用意しています体操教室、eスポーツ教室、レゴ教室、プログラミング教室、ソーシャルサイエンス教室、グローバル教室、キックボクシング教室、音楽教室など。すべての教室と業務提携を結び、プロフェッショナルの養成までをも指導ができる学びの環境を整えています。(2) 体づくりに力をいれています不登校の子どもたちは、運動する機会がなくなります。代表大浦があるフリースクールで利用者の子ども達の体力測定を試みたところ、心拍や握力などの体力の低下が明らかとなりました。中には運動・スポーツが大好き・得意にもかかわらず、不登校によりその機会が失われている子も見られました。日本では、体づくりにもフォーカスしたオルタナティブスクールは多くありません。私たちは体操教室を常設することで、この問題を解決したいと考えています。(3) 教育効果のエビデンスの蓄積します代表の大浦は、研究支援事業を主軸に法人の運営を行ってきました。本校で実施する教室の教育効果や健康効果は、学術領域でも発表できるよう調査分析を入れることを検討しています。先行して効果測定を行ったeスポーツ教室では、子どもたちの集中力やコミュニケーション能力の向上がデータとして蓄積されています。(4) 学校の勉強のサポート/学校連携による出席認定・評定評価も万全の体制です学校との連携には、ベネッセコーポレーションと連携体制を整えています。義務教育課程では全ての子どもが必ず認可の学校に籍をおいています。学校の勉強は、進研ゼミの教材をおすすめしており、学校の勉強を教室でサポートするだけでなく、在籍校ともコミュニケーションをとり子どもたちの情報を共有することで、出席認定および評定評価も実現しています。(5) 不登校+登校している子も利用ができます通常のフリースクールは不登校の子だけが利用対象です。しかし本校では、オルタナティブスクールにも放課後会員制を設け、カルチャースクールは学校に通っている子ももちろん利用可。学校+αの学びの場として利用できる体制を整えています。(6) 地域連携・多世代交流に積極的に取り組んでいます地域に根付く学びの場とするために、子どもの成長を地域全体で支えられるよう、地域活動への参画を前向きに考えています。神奈川県央地域の不登校支援団体が加盟するネットワーク団体「まなピタネット」や「社会福祉協議会ボランティア団体」への加入をはじめ、町内会、自治会、商店会等の地域活動団体への加入と連携を進めています。体を動かせる空間があることeスポーツ教室学習の様子「楽しい」から育てる★プロジェクトへの想い日本サマーヒル・アカデミーは、オルタナティブスクールとカルチャースクールの融合により、学校に行っている子、「行かない」を選択した子、さみだれ登校の子も一緒に学べる場です。「不登校のための」ではない、すべてのこども達が利用できる新しいスタイルの学びの場であり居場所です。「私らしさ」「僕らしさ」を理解したうえで最適な学びを提案できるプロフェッショナルの講師陣をそろえ、単純な「居場所」にとどまらない、個別最適な学びと、発達の大事な時期のこども達へ体づくりの環境の確立を目指しております。本校では決まった時間割はありません。集団が苦手な子、静かな場所が好きな子、自分のペース・スペースを大事にしたい子、皆でわいわいが好きな子、文字が苦手な子、、さまざまな「その子らしさ」をそのまま尊重し伸ばします。学習面・健康面のサポート・誘導は適切に行い、こどもたちがいつか夢ができたとき・スイッチが入ったときに、希望する進路に進めるよう、基礎的な学習支援も行います。出席認定・評定についても体制を整えております。日本サマーヒル・アカデミーは今後拠点を拡大するとともに、本校の校風が合う子どもたちへ、学校の選択肢の1つとしていただければと思っており、本プロジェクトが広い地域の方々の目に留まると嬉しく思います。■プロジェクト概要プロジェクト名: 未来の学びの場 オルタナティブスクール・カルチャースクール融合プロジェクト期間 : 2024年6年6月6日(木)~7月31日(水)23:59URL : ■施設概要施設名 : オルタナティブスクール日本サマーヒル・アカデミー所在地 : 〒252-0001 座間市相模が丘3-62-14 1階設立 : 2024年4月運営主体 : ARS株式会社ホームページ: ■会社概要社名 : ARS株式会社代表者 : 代表取締役社長 大浦 絢子所在地 : 〒194-0021 東京都町田市中町3丁目10-6設立 : 2021年3月3日事業内容: 学術・教育支援事業資本金 : 400,000円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年06月26日どうしたら行けるようになるんだろう小学校3年生の3学期より「先生がこわいから学校に行きたくない」と登校を渋り始めた息子は、4年生になっても気持ちは回復せず、次第に学校へ行けなくなっていきました。精神科で処方されたお薬を飲んでも状況は一切改善せず、むしろ悪化するばかりでした。病院「お薬をきちんと飲んでいれば学校に行けるようになります」学校「頑張って登校してください」そのどちらの意見も、息子に向けられているようで、向けられていないような感じがしました。副作用で1日のほとんどを眠り続ける息子を見ながら、私はだんだんと追い詰められていきました。Upload By 花森はなそれでも「学校に行きたい!」という気持ちある朝、私は学校に電話をかけて、「もう無理です。しばらくお休みさせてください」と担任の先生に伝えました。とうとう気持ちの限界を超えてしまったのです。さぁもう学校へは行かないぞ!という決意を密かに固めていたのですが、息子の口から出るのは「今みんな何してるんやろう」「今日の体育何やろうか」「給食何食べてるんやろう」と学校のことばかり。学校へ行くとしんどくて暴れてしまうのに、「学校へ行きたい」「みんなと遊びたい」という思いは強くありました。私は息子のサポートをとことんやろうと決めました。付き添い登校、スタート!学校側からの申し出で再登校に向けて、現担任、前担任、校長、教頭、私たち夫婦で校長室にて話し合いを行いました。そして、息子は特別支援学級に転籍できることになりました。息子が好きな図書の時間、給食だけ、など短時間の登校から始めて、午前中のみ、午後のみと少しずつ学校での滞在時間を時間を延ばしていくことにしました。もちろん最初から全てうまくいった訳ではありません。クラスメイトの一言で気持ちが崩れてパニックになったことも、泣き暴れる息子を抱えて早退した日も、突然廊下を駆けだして学校から出ていこうとしたこともあります。そうした日々を繰り返して、7月頃にはなんとか1日学校にいられるようになりました。Upload By 花森はな友達がいるから頑張れる学校に行けるようになった、と言っても息子が1人で教室にいることは不可能でした。担任の先生や支援の先生は、私の目から見ても手一杯で、学校という場所は本当に人が足りていないんだなと感じました。教室にいられない児童を見る余裕なんて誰にもありません。それでも支援の先生は息子のために、精一杯手を尽くしてくださいました。私も、なるべく皆の邪魔にならないように心を配りながら付き添い登校を続けました。学校へ行くと、放課後は毎日のように友達が家に遊びに来てくれました。それが息子にとって、明日の登校への原動力でした。Upload By 花森はな付き添い登校の終わりと、新たな始まりそんな付き添い登校が終わりを迎えたのは4年生の3学期終盤、2月の終わりのことでした。「買い物とか行けていますか?大丈夫ですか?」と支援の先生が付き添い登校を続ける私を気遣ってくださったことがきっかけでした。確かに当時、家の状況は本当にギリギリでした。家事は最低限、買い物は宅配を利用していましたが、足りないものがあると早朝にコンビニに走り、娘の幼稚園送迎やケアもありました。夜は、前担任の先生のことを「こわい」と言って泣き続ける息子の対応に追われていました。支援の先生がほかの先生と連携して、少しずつ私と離れる時間をつくってくださいました。「1時間だけ帰って洗濯をする」「歯医者に行く」「PTAの係仕事がある」という理由で、息子から離れることは私にとって救済でもありました。そうしていくうちに、息子はなんとか一人で授業を受けられるようになっていきました。始めはあんなに苦労したのに、離れる時はあっという間。きっとその時はそういう時期だったのだと思います。Upload By 花森はな当時の不登校は、支援の先生のお力がなくては再登校に繋がっていなかったと思います。先生には今でも深く感謝しています。不登校は保護者の力だけではどうすることもできません。多くの大人が子どものほうを向いて何ができるかを考えて……それがうまく作用して、子どもの心や体のタイミングとマッチしたら動けるのかなと思います。このバランスが崩れてしまうと、息子はまた動けなくなってしまいます。私が息子の様子から感じるのは、不登校は「解決」するのではなく、「落ち着く」けど「繰り返す」。バケツの水があふれてしまうように子どもの思いがあふれてしまったら、もう戻ることはできないということ。親の私ができることは、そのあふれた水を堰き止めることでも、すくい上げることでもなく、「あふれても大丈夫!!」という環境をつくり上げていくことなのかもしれないと、息子が高校1年生になった今、改めて思います。執筆/花森はな(監修:藤井先生より)不登校のお子さんが増えている今、診察室で相談受けることも多くあります。親御さん、学校・園の先生、児童発達支援施設の方、時には習い事の先生などと連携し、お子さんを取り巻く環境を少しずつ整えていくのが大切です。お子さんのペースを大切にしながら、でも、少しだけ次のステップを踏むことができるように促していくのがポイントです。休んでいる時期があったとしても、お子さんのタイミングで、一人で教室に行っても良いかも、フリースクールに行っても良いかも、と社会との繋がりを少しずつ再構築しはじめます。医療でできることはわずかですが、お子さん、親御さんが息切れしないように共に伴走しながら、不登校の時期があっても大丈夫だよと、スモールステップを踏むことを応援しています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年06月24日パートナーといえども、なかなか言い出しづらい本音もありますよね。そんなとき、本音を伝えることで、どのような変化が起こるのでしょうか。今回MOREDOORでは、投稿者から寄せられた『ずっと隠していた本音エピソード』をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。同棲解消したい気持ちを……監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年06月18日自分の本当の夢や目標を追求することは、ときには勇気がいるもの。中には、自分のキャリアに関する大きな決断をパートナーや家族に伝えられず悩んでいる方もいるでしょう。今回MOREDOORでは、投稿者から寄せられた『ずっと隠していた本音エピソード』をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。1人で経営したい監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年06月13日長い間一緒にいて良好な関係を築けていても、子どもの思春期は避けられないものですよね。なかには、我が子との距離感に悩んでしまったという方もいるようで……。そこで今回MOREDOORでは、「思春期の我が子との間で起きた問題」をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。Kさんの場合一番上の子どもが中学生になり、だんだん口数が減っていきました。親である私の小言にも敏感な反応を示すように……。そんな中、下の子は小学1年生なのでまだまだママに甘えたい盛りで、うまいことママにベタベタくっついてくる一方、上の子はうまく甘えたい時に甘えられない様子。強がるばかりで、寂しそうにも見えました。中学生にもなり、学校のテストや友人関係のトラブルもあり、私に相談したいだろうし慰めてほしい様子もありましたが、うまく甘えられない姿がもどかしかったです。どんな気持ちになりましたか?我が子は皆、同じ可愛く愛おしい存在なので、中学生になった一番上の子にも、甘えてほしいし頼ってほしいと思っていました。また、ママはママで寂しい気持ちでした。どのように向き合いましたか……?毎日話をして、子どもの日常について聞くように心がけました。娘の様子をよく見て、何かあったら対処できるようにし……。娘が反発しないような、かつやる気を出させてあげるような言葉があれば知りたかったです。(46歳/主婦)どうやって対話すれば?「思春期は適切な距離を保つ」「親として少し離れて成長を見守る」ことがよいと聞きますが、思春期の子どもとどうやって向き合えばいいのか、私たちはあまり教わってきませんでしたよね。臨床心理士はどう考えるのでしょうか?出雲いいじまクリニック院長の飯島先生に伺いました。臨床心理士からの言葉こどもが思春期に差し掛かると、親子関係も急激に変化していくものですが、この時期の子どもの変化に困惑する親御さんも多いでしょう。いったいお子さんの変化をどのように理解し、どう接したらよいのでしょうか。ところで、もともと春という漢字は「性」の暗喩として用いられるものです。つまり思春期というのは性を思う、つまり性に興味を持ちはじめる時期という意味です。というのもこの時期には男性ホルモン、女性ホルモンといった性ホルモンが人生最高濃度で分泌されるようになり、大きく心身の状態を変えていくからです。性ホルモンは脳にも大きく影響し、脳全体を成熟させるとともに自我意識を高め、比較的従順な子どもの脳から自身の自立と独立性を重んじる大人の脳へと変化させていきます。つまり、思春期の心身の変動は心理学的なイベントであると同時に、それ以上に脳自体の「大人化」という現象と理解できます。通常、人間関係は心理学的なやりとりをベースに変化していきますが、思春期においては脳自体という心の大元が変化しますので、親から見るとこどもの急激な変化についていけず、困惑することになります。親からすれば「いままでとなんだか違う、可愛くあどけなかったあの子はどこにいってしまったの?」という気持ちになります。この出来事は親にとっては、大きな喪失感になるとともに、変化しつつある新たな人格を持った我が子と再度人間関係を結び直していくという、親自身の発達課題を突きつけられるということでもあります。一方で、記事のようにまだ幼い妹や弟がいる場合、接し方の切り替えを頻繁に求められることになり、混乱に拍車がかかります。思春期のこどもはまだ成長過程であるため、親に反発する一方、甘えたいという気持ちも残っており、弟や妹に親がいままで通り愛護的に接しているのをみて、嫉妬をしてしまうこともあるでしょう。うざいけど甘えたい、でもベタベタするのも違和感がある、世話をしてほしいけど、自分でやりたい。といった、自己矛盾する感情を抱えているのが思春期の特徴です。また、性に関する衝動をうまく発散することができず、大きなイライラを感じ続けてもいるという状態です。親としては、自身の喪失感に向かい、少しずつ子離れを受けれ入れていく時期です。自身の喪失感を乗り越えることが難しいと、小さな子どもに対するように過干渉になったり、逆に支配的になってしまうことになります。これでは、親子関係は破綻せざるを得ないでしょう。親は「あの子は変わった、そして今も変わりつつある」ということを受け入れて喪失感を克服し、主として「見守る(もちろん危機には手助けしますが)」だけのスタンスに緩やかに移行していくのがよいでしょう。まとめ中学生の我が子との関係性に悩んでいたというKさん。幼いことろは違い、強がるばかりでうまく甘えられない姿に困惑していた様子。思春期の子どもとの関係は、親にとっては時に難しく感じるかもしれませんが、見守る立場をとることで大切な時期を乗り越えていくことができるのかもしれませんね。皆さんは、思春期の子どもを育てる過程で、悩んだことはありますか?監修者:飯島慶郎(不登校/こどもの大人の漢方・心療内科 出雲いいじまクリニック院長)精神科医・総合診療医・漢方医・臨床心理士診療科の垣根を超えた総合的な心身医療を行う。他院で解決できない複雑な病態、とくに不登校児の診療や不定愁訴(心身におこる様々な原因不明の症状)を得意とする。全国で初めての「不登校専門クリニック」を開設し、社会問題の解決に尽力中。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年06月12日この漫画は書籍『親子で不登校になりました。』(著者 最上うみみ)の内容から一部を掲載しています(全9話)。 ■これまでのあらすじねむが不登校になってあっという間に半年が過ぎてしまいました。この半年間のねむはというと、1日中ゲーム漬けで昼夜逆転、さらには外出も食事もしたがらないという不健康な生活を送っていました。ねむを見守っていくと決めたものの、このままではダメだと頭を抱えるうみ子。不登校により勉強に遅れをとり、とても苦労した経験があるうみ子は、せめて勉強だけはなんとかしてあげようと、自分が教えることを決意したのでした。思っていた以上に小学生の勉強を教えるのは大変…。勉強の仕方も時代と共に変化しているのだと実感するのでした。しかし、ねむが勉強を頑張るようになったことで成果が現れるようになり、勉強面での心配は減少してきました。さらにミニトランポリンを導入したことで、定期的に体を動かすようになり、運動不足も解消。生活のリズムも整ってきました。この調子でいけば良い方向に変わるかもしれないと思っていた頃、学校から呼び出しが。そこで、家庭内で手をあげているのでは? と疑われてしまったのでした。気になる続きは書籍で! 『親子で不登校になりました。』 著者 最上うみみ(竹書房) 「親子で不登校になりました。」はこちら 夫と離婚後、シングルマザーとなったうみ子は職業訓練校に通いながら息子・ねむと暮らしていました。しかし、これまで手がかからず優しかったねむが、ある日突然不登校に。息子の気持ちに寄り添いながらも頑張って学校へ行ってほしいと考えるうみ子。しかし、かつて自分も実母からのネグレクトや学校でのいじめから、不登校児になった過去が…。自身の経験と重ね合わせながら、母として息子の「不登校」にどう向き合っていくのか、同じ悩みを抱えた親子の闘いの物語です。
2024年06月12日『集え!みんなの学び場』(OBSラジオ)でパーソナリティを務めるSALLiA(読み:サリア、所属:株式会社ライトワンネスオフィス)の、同番組への思いを取材いただいたインタビュー記事が2024年6月6日(木)、OBSオンラインで公開されました。「元不登校児が届ける“大人と子どもをつなぐ”ラジオ番組へ懸ける想い」 パーソナリティーを務めるSALLiA【インタビュー記事(一部抜粋)】年々増加し、2022年度の不登校の小中学生は29万9,048人で過去最多となった不登校問題。いまや不登校は社会全体で考える問題となり、不登校児に対する理解も深まりつつあるが、いまだ「不登校は甘え」という考えも根強く残っている。そんな中、“不登校児支援”を含めた「大人と子どもが学びでつながるエンタメ教養番組」というコンセプトのラジオ番組『集え!みんなの学び場』(OBSラジオ)が、放送二年目を迎えた。この番組を企画・制作し、パーソナリティーを務めるのは、歌手・音楽家でありながら仏像オタクニストとして本を出版し、ライターとしても日刊ゲンダイ、SPA!などで執筆するSALLiAに番組への思いを聞いた。<全記事を読む: >■不登校時代に感じていたニーズを前提にーSALLiAさん自身も不登校だとお聞きしましたが、不登校児支援をする理由はやはりご自身の経験の影響ですか?SALLiA「私はいじめや先生との関係性、親から求められる良い成績などによる自由のない生活、進学校での個人を否定する教育の仕方などによって、心身ともに疲弊し、中学生と高校生の人生で2回、不登校と引きこもりを経験しました。時代もあってか、当時はまだ地元にフリースクールもなく、不登校児やその親御さんのお話を聞く機会もなかったため、とにかく情報を得る機会がなく、孤独で不安が募る日々でした。大人になって音楽活動を始めた後、全国のフリースクールやサポート校での講話とライブというボランティア活動をしていたのですが、それを始めた理由も、不登校という「共通の痛みを持った人の言葉」を私が不登校時代に聞きたいと思っていたからでした」ー不登校児支援を掲げたラジオ番組は珍しいと思うのですが、ラジオで始めようと思った理由はあったのでしょうか?SALLiA「私が不登校で引きこもりの際、唯一外と繋がる手段がラジオでした。不登校児支援を含めたラジオと言っても、「どんな人が聞いても面白いラジオ」であることは必須条件なので、不登校問題だけでなく、大人や子どもを取り巻く環境や、それに伴い起こっているさまざまな問題を取り上げ、皆さんのお悩みとも向き合いながら、トレンドや雑学、それらをまとめて「学びを得る楽しみ」とし、そこをフックにし、リスナーさんもラジオを通して気づけば“自分ごと”として考えられる、「気づきを促すエンタメ教養番組」を大枠として設定しました」■大人と子どもの相互理解を目指すー幅広い世代が聞くラジオだからこそ、届け方や伝え方も難しいと思いますが、特に気をつけている部分はありますか?SALLiA「とにかく「視点」を届けることを大切にしています。私自身の考えも述べますが、私は誰かの視点を通して自分の考えが引き出されるということが結構あるので、それがラジオでもできたらという目的があります。例えばネットニュースや、テレビのニュースだと、なかなかそれを引き出すのが難しいと思いますが、心の距離が近いラジオだからこそ、それも可能になってくると感じています。大人世代は「自分の学生時代はこうだった」、子ども世代は「大人はこんな考えをしてるんだ」というように、「大人と子どもの相互理解とコミュニケーション」としても機能できたらと考えています。へえ~と言いたくなる雑学、若者やビジネス、シニアの中で流行っているトレンドなどを紹介しているのも、大人世代と子ども世代の共通の話題のきっかけになればいいなという思いもありますね。それもただ紹介するだけではなく、ちょっとした考察を入れて、皆さんの思考にスイッチを入れることを心がけています」【『集え!みんなの学び場』(OBSラジオ)】毎週日曜 22時30分から番組ホームページ: radiko URL : 【SALLiA】歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN1位を獲得。仏像オタクニストとして出版した「生きるのが苦しいなら」は、紀伊國屋総合ランキング3位を獲得し、ダ・ヴィンチWeb 人気記事ランキング3日連続1位を獲得。日刊ゲンダイ、SPA!のライターとしても活動し、度々Yahoo!ニュースアクセス、コメントランキング上位の記事を執筆している。ホームページ: YouTube : Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年06月11日この漫画は書籍『親子で不登校になりました。』(著者 最上うみみ)の内容から一部を掲載しています(全9話)。 ■これまでのあらすじ弟・大樹を失い、本当の気持ちに気づけなかったと後悔するうみ子。これまで抑え込んでいた負の感情が一気に押し寄せてきて精神的に追い詰められた状態に。しかし、息子・ねむの前では明るく気丈に振る舞っていました。半年後、ようやく気持ちが落ち着き、普通の生活が送れるようになるが、今度はねむが不登校になってしまい…。ねむに不登校の理由を尋ねたり、担任の先生に聞いたりしてみても、不登校の理由は不明のまま。うみ子は自身が不登校になった経験から、ねむに寄り添って救ってあげたいと思うのでした。不登校になってからの半年間のねむは、1日中ゲーム漬けで昼夜逆転…さらには外出も食事もしたがらず、健康状態にも不安が募ります。ねむを見守っていくと決めたものの、このままではダメだと頭を抱えるうみ子。自分が不登校だった頃、勉強に遅れを取り大変な苦労をしたうみ子は、せめて勉強だけはなんとかしてあげたいと強く思い、自分が教えようと決意したのでした。次回に続く(全9話)「親子で不登校になりました。」連載は7時更新! 『親子で不登校になりました。』 著者 最上うみみ(竹書房) 「親子で不登校になりました。」はこちら 夫と離婚後、シングルマザーとなったうみ子は職業訓練校に通いながら息子・ねむと暮らしていました。しかし、これまで手がかからず優しかったねむが、ある日突然不登校に。息子の気持ちに寄り添いながらも頑張って学校へ行ってほしいと考えるうみ子。しかし、かつて自分も実母からのネグレクトや学校でのいじめから、不登校児になった過去が…。自身の経験と重ね合わせながら、母として息子の「不登校」にどう向き合っていくのか、同じ悩みを抱えた親子の闘いの物語です。
2024年06月11日この漫画は書籍『親子で不登校になりました。』(著者 最上うみみ)の内容から一部を掲載しています(全9話)。 ■これまでのあらすじ両親の離婚後、崩壊した家庭で育った主人公・うみ子は、小学校の頃いじめに遭い不登校に。不登校の児童が通うクラスに通い始めるが、そこでも同じような目に遭い「どこにいても一緒」だと気づきます。それならば強くなろうと普通の学校に通うように。その後、順調に社会人になったうみ子だが、20歳の時に突然母が他界。これからは1つ下の弟・大樹と、これまで以上に支え合って生きて行こうと決意。その後、結婚して息子・ねむが誕生。幸せな日々を送るはずが、夫の浮気症な性格から喧嘩が絶えず離婚することに。ねむを育てるために、必死に仕事を頑張るも給料が安定せず苦しい状況…。そんな時、心の支えになったのは弟の大樹の存在でした。しかし、その大樹が突然、最悪の選択をしてしまったのでした。弟の大樹を失ったことで、これまで抑え込んでいた負の感情が押し寄せ、感情のコントロールがうまくできなくなったうみ子。しかし、息子・ねむの前では気丈に振る舞っていました。半年後、ようやく気持ちの整理もできてきた頃…、今度はねむが突然不登校になってしまいました。ねむに理由をたずねてみても、学校に行きたくない理由はよくわからず…。担任の先生に連絡してみても、結局不登校の原因はわからなかったのでした。不登校を克服した経験を持つうみ子は、ねむに寄り添い救ってあげたいと思うのでした。次回に続く(全9話)「親子で不登校になりました。」連載は7時更新! 『親子で不登校になりました。』 著者 最上うみみ(竹書房) 「親子で不登校になりました。」はこちら 夫と離婚後、シングルマザーとなったうみ子は職業訓練校に通いながら息子・ねむと暮らしていました。しかし、これまで手がかからず優しかったねむが、ある日突然不登校に。息子の気持ちに寄り添いながらも頑張って学校へ行ってほしいと考えるうみ子。しかし、かつて自分も実母からのネグレクトや学校でのいじめから、不登校児になった過去が…。自身の経験と重ね合わせながら、母として息子の「不登校」にどう向き合っていくのか、同じ悩みを抱えた親子の闘いの物語です。
2024年06月10日この漫画は書籍『親子で不登校になりました。』(著者 最上うみみ)の内容から一部を掲載しています(全9話)。 ■これまでのあらすじかがやき学級に自分の居場所を感じていたうみ子ですが、人数が増えてきたころ、一人の子が他の子のことを見下す発言をし出したのでした。主張の強いその子の発言に、他の子も同調するしかない状況になってしまい、いつしか教室にはいじめのような空気が生まれつつありました。いじめなんて起きないと思い込んでいたうみ子は、誰も傷つかない場所なんてどこにもないのだと気づき、どこに行っても同じ思いをするなら自分が強くなるしかない!と普通の中学校に通うことを決意。その後、順風満帆に社会人になっていったうみ子ですが、突然母が他界してしまい…。うみ子は、母が亡くなったことで、1つ下の弟・大樹とこれまで以上に支え合って生きて行こうと思っていました。その後、結婚・出産を経験して、幸せな家庭を築いて行きたいと思っていたうみ子ですが、夫の浮気症な性格から喧嘩が絶えず離婚。ねむを育てるために、必死に仕事を頑張るも給料が安定せず苦しい状況…。そんな時、心の支えになっていたのは、大樹の存在でした。卑屈になりそうな時、大樹も頑張っているのだから、と思うと、自分も頑張ろうと思えていたのですが…。その大樹が突然、最悪の選択をしてしまったのでした。次回に続く(全9話)「親子で不登校になりました。」連載は7時更新! 『親子で不登校になりました。』 著者 最上うみみ(竹書房) 「親子で不登校になりました。」はこちら 夫と離婚後、シングルマザーとなったうみ子は職業訓練校に通いながら息子・ねむと暮らしていました。しかし、これまで手がかからず優しかったねむが、ある日突然不登校に。息子の気持ちに寄り添いながらも頑張って学校へ行ってほしいと考えるうみ子。しかし、かつて自分も実母からのネグレクトや学校でのいじめから、不登校児になった過去が…。自身の経験と重ね合わせながら、母として息子の「不登校」にどう向き合っていくのか、同じ悩みを抱えた親子の闘いの物語です。
2024年06月09日休み明けが鬼門⁉登校渋り、不登校エピソード、放デイ探し、てんかん寛解までの道のりなどをお届け!【2024年5月】発達ナビでは、発達ナビユーザーの困った経験、こうしたら良かったといった経験を読者体験談としてお届けしています。今回は2024年5月に公開した読者体験談をご紹介いたします。GW明けの登校渋り、不登校の体験談などぜひご覧ください。ASD(自閉スペクトラム症)のまこちゃさんの息子さんは、小学校、中学校で不登校、行き渋りを経験されています。ですが、それぞれ行き渋り、不登校の理由が異なるそうで……。中学生の現在、自ら登校できるように頑張るたくましい姿に感動です。長期休み明けは「学校に行くのがつらい」と感じるお子さんが多くなる時期です。こちらでは、不安感、劣等感、学業トラブル、友達トラブル、いじめ、起立性調節障害など、さまざまな理由で行き渋りや不登校を経験した読者体験談11エピソードをご紹介しています。みなさんがどうして不登校になったのか、またどうやって乗り越えたのか、ぜひご覧ください。エピソードを投稿いただいた苗さんのお住まいの地域には、なんと36の放課後等デイサービスがあったそうです。そこからお子さんにぴったりの放課後等デイサービスを見つける過程を、教えていただきました。これから放課後等デイサービスを探す方、必見です!生後1ヶ月で起こった脳出血(左脳)の後遺症で、長く難治性てんかんを患っていたみったんさんの娘さん。検査、転院、そして2度の手術をし、高校生になった今では服薬も終わったそうです。その長いてんかんとの闘いを、詳細に教えていただきました。ご自身のエピソードを投稿してみませんか?『発達ナビ 読者体験談』はみなさんのご経験を基に制作されています。ご投稿いただいたエピソードは、連載ライターさんのイラスト、専門家の先生からのコメントつけた上で掲載させていただきます。「あの時は悩んでいたけれど、今はこうなった……」など、発達障害のあるお子さんを育児しているみなさんへ、ご自身の経験をお届けいただけないでしょうか。ご応募は以下の応募フォームから受け付けております。みなさまのご投稿を、お待ちしております。【現在の募集テーマ】・障害告知でのトラブル・パートナー(夫婦) との間でのトラブル・両親(義両親)、親族などの間でのトラブル・進学・受験関係でのトラブル・冠婚葬祭関連でのトラブル・お子さまの反抗期、思春期でのトラブル・お子さまの自傷でのトラブル・お子さまの学習関係でのトラブル・不登校、行き渋りでのトラブル・お子さまとゲームの関わりでのトラブル・子さまの不器用さでのトラブル・ママ友や、ほかの保護者の方とのトラブルでのトラブル・ご近所関係でのトラブル(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年06月08日