「不登校」について知りたいことや今話題の「不登校」についての記事をチェック! (1/30)
詳細ページ : 株式会社すばる舎(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:徳留慶太郎)は、『元・しくじりママが教える 不登校の子どもが本当にしてほしいこと』を1月23日に発売します。「このまま学校に行けなかったらどうしよう」「何がいけないの?」「いつになれば普通にもどるの?」「不登校の子どもが何を考えているのかわからない」など不安な毎日を過ごしている親御さんにむけて内容文部科学省によれば、令和5年度の不登校の小中学生は約34万人。前年度から約4万人も増加しました。小学生の不登校は9年前の約4倍、社会に出られない若者は約40万人(高校生含む)にのぼります。最近では親子関係の悪化による痛ましい事件も目につきます。本書は子どもの不登校への対処法として、従来の子どもへのアプローチだけではなく、親の意識や思考のクセに着目しました。約600名の親・子との対話から見えてきた、不登校タイプ別の接し方について、余すところなくお伝えします。母親・父親が自らの在り方を見直し、子どもと共に未来へ向かって立ち上がるためのヒントとなる1冊です!目次はじめにプロローグにかえて~我が家の不登校騒動記~第1章不登校になったらどうする?第2章5つの行動傾向との向き合い方第3章親を苦しめている「呪い」の真実第4章不登校を解決する親と子の関わり方第5章親も子どもも自分らしい人生を歩むおわりに本文より本文より本文より本文より本文より本文より書籍概要発行:株式会社すばる舎著者:鈴木 理子(スズキ リコ)版形:四六並製頁数:224ページISBN:978-4-7991-1287-8Cコード:0037価格:本体1,500円+税著者履歴◆鈴木 理子(スズキ リコ)一般社団法人家族心理サポート協会 代表理事株式会社ファミリータイズ 代表取締役慶應義塾大学文学部卒業。国内航空会社で国際線客室乗務員として8年間従事した後、研修講師として独立、約15年で延べ2万人以上をサポート。自身の三女が中学3年生で不登校になり、学んできた心理学、カウンセリング、コーチングなどを活かして親子のコミュニケーションを徹底的に見直す。娘は元気になり、希望の大学に無事合格。4年間大学生活を楽しみ尽くした後、現在は社会人として自分の道を歩き出している。この経験を基に、「家族に笑顔を取り戻すKET理子塾」と題した親子心理・コミュニケーション講座を主宰している。現在までに延べ約600名が受講し、多くの親子が笑顔に戻るお手伝いをしている。復学を目的にはしていないものの、受講後1年後の復学・就職率は約93%に上る。経験者目線、母親目線の講座は定評があり、受講生アンケートでは99%から高評価(5段階評価の5と4)を受けるなど、多くの親の支持を得ている。家族に笑顔を取り戻す KET 理子塾 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2025年01月15日息子に発達障害があると分かってからも、相談できるママ友がいなかったもともと人見知りで、人付き合いがあまり得意ではない私。コチ丸が小学3年生でASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)と診断を受けた時も、相談できる相手は昔からの友だちのみでした。しかも私は出産が周りより早かったこともあり、育児の相談というよりも愚痴を聞いてもらうという感じで、解決にはなりませんでした。コチ丸と年が近い子どものいる……なんなら同じ悩みを抱えているママ友ができたら現状を相談できたり、理解してもらえたりするのになーとどこかでは思っていましたが、当時の私は普段仕事をフルタイムでしていて、ほかのお母さんと顔を合わせる機会も滅多になく、会っても何を話せば良いのか分からず挨拶をするのが精一杯でした(というのも今となっては言い訳だったのかなと思ったりもしますが……)。人付き合いが苦手な母。できたらPTAも避けて通りたい……(願)。しかし小学校には人付き合いを避けられないものがありました。そう……PTAです。コチ丸が通っていた小学校は田舎の小さな学校だったため、どう足掻いても6年間のうちに1度はPTAの役員が回ってくるようになっていました。しかし、コチ丸は3、4年生の頃から学校を行き渋り出したため、必然的に私の足も学校から遠のき、なんとなくほかのお母さんたちとも(自分が勝手に)壁を感じるようになりました。振り返ると、やはりどこかで「わが子は学校に行ってないし、自分はフルタイムで働いているし……できるだけ距離を置きたい」という思いが強かったんだと思います。たまたま小学校の人数が増えてきた年に、コチ丸の学年に役員の順番が回ってきたため、私は結局6年間PTA役員をすることはありませんでした。コチ丸はといえば、小学校にはそんなに行っていなかったのですが、不思議と友だちがいて、何人かでお泊まり会をしたり、友だちのお母さんに映画や遠出に連れて行ってもらったりしていました。ありがたいとは思っていたものの、逆にわが家で他所のお子さんの面倒をみるという流れに発展することもなく、顔を合わせたら挨拶をする程度で、「仲が良い」ママ友付き合いはついに小学校卒業までありませんでした。Upload By あきママ友付き合いが苦手な私も性格や物の見方を大きく変える中学校生活に……。そんな息子以上に頑固で頑なな私(笑)ですが、コチ丸が中学受験して私立の「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」へ入学することになった際に、1つ決めたことがありました。それは、中学校の親の会(いわゆるPTA)の役員になるということでした。コチ丸の決断にとことん関わって応援するため、中学3年間、私は親の会の役員として活動しました。その時はコチ丸の中学校生活をサポートしたい一心だったので、あまり考えていなかったですが、結果的に私自身の性格をも変える、大きな分岐点になりました。役員会は月に1~2回程度、丸1日行われるので、当然会社は休むことになります。私は有給を消費しながら、役員会がある日はコチ丸と車で学校まで通学し、1日役員の仕事をしてコチ丸とまた車で帰るという3年間を過ごしました。会社にはずいぶん無理を聞いていただきました。特に最後の1年は成り行きとはいえ、なんと私が親の会の会長をやらせていただくことになり、行事の度に休むうちに、ずっと溜め込んでいた有給休暇は中学校生活が終わる頃にはゼロに等しかったです……。それでも役員会の最中に親同士で子育ての悩みや進路について話したり、時には飲みに行ったり(笑)、この3年間でママ友が一気に増えたのは心強いことでした。また、会長になって、人に支えてもらいながら自分が主導して物事を動かしていくこと、時には人に頼ることなど、いろんなことを学ぶ時間になりました。なにしろ、会長をやっている以上、責任もあるので、人見知りだから……とも言っていられなくなりました。中学最後の文化祭で、親子で生徒会会長と親の会会長として、お互いの成功を手を叩いて讃えあったことは今でもうれしくて忘れられない、健気な母です(笑)。きっとコチ丸は覚えていないかもしれませんが……(涙)。Upload By あき最後に卒業式で会長として挨拶をした際には、舞台でわが子への想いも伝えることができ、ママ友、先生、会社の人たち、そしてこんな機会を与えてくれたコチ丸にも感謝ばかりでした。Upload By あき結果的に親子関係や自分の性格まで変わり、経験値を上げる素晴らしい体験に。当時を振り返って一番良かったなと思うのは、中学校でコチ丸と頻繁に顔を合わせたり、役員会のある日は1時間半近く、車で一緒に中学校に通ったりする中で、小学校の時以上に親子の時間を持てたことでした。コチ丸もまた、入学当初は親がそばにいる環境が安心感につながっていたのではないかと思います。コチ丸が通っていたのは学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)ということもあり、親の会は子どもたちの中学卒業後もサポートしていくという考えで、子どもたちが二十歳になる際に中学校で行う「二十歳を祝う会」の実行委員として、役割はまだ続いております。そして未だに役員を一緒にやったママ友たちと飲みに行ったり遊んだり……。卒業後の子どもたちより会っているかもしれません(笑)。最近では、PTAは悪しき風習なんて言われているところもありますが、3年間、とことんPTAをやってみた感想は、「やってみてよかった」です。大変なことも理不尽なことも、学校側や親同士の大なり小なり衝突もありましたし、公立や私立などで考え方や運営もさまざまだとは思いますが、母親自身が成長したり、新しいアイデンティティの場を持ったり、子どもとの関わりを深めるのに上手に活かしていけば、親子で成長する貴重な場になるのではないかと感じました。人付き合いを避けることばかり考えていた頃と比べると、自分でも驚くほどの変わりようですが、たくさんのママ友だちに恵まれている今、そんなふうに思っています。Upload By あき執筆/あき(監修:初川先生より)ママ友付き合いが苦手ながらも中学でPTA活動を始めたら「やってみてよかった」と思うに至るまでになられたエピソードのシェアをありがとうございます。ママ友がいたらいいとご自身で思ってらしたり、あるいは知識としてママ友がいると何かと助かると聞いたことがあったりしつつも、実際にはママ友づくりが難しいというお声はよく相談場面で話題に上がります。「こんな話できるのはここ(相談)だけなのでありがたい」といった感じで、なかなか(障害のある)お子さんのことをほかの保護者に話せなかったり、そもそも女性コミュニティでの付き合いが苦手であったりする方もおられます。その一方で、ママ友をつくろう、仲よくしようとすると難しくとも、PTAをやってみたら意外とよかったという話もよくうかがいます。役割がある、仕事があることでコミュニケーションが取りやすくなりますし、学校に頻繁に出入りすることで先生方と話す機会が増えたり、お子さんの様子を目にすることも増えたり、顔見知りのクラスメイトが増えたり。あきさんの場合には、一大決心されて中学校からPTA活動をされたとのこと。中学校という新しい環境で、PTA活動をされるのには不安もあったと思いますし、あきさんも書かれていたようにお子さんも新しい環境に入る時期なので良かった面もあったようですね。そして3年時には会長にまでなられて、大活躍の3年間でしたね。あきさんが書かれた通り、仲間ができ、作業中に自然と会話も増え、仲良くできる保護者さんが増えたのは何よりです。今は共働きのご家庭も多いですし、活動に参加したくともできない事情がある場合もあると思います。時代に合わせてPTAも変化している時期でもあります。ご自身に合った形で、無理なく関われる関係性づくりがなされるといいですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2025年01月12日不登校と通信制高校の面接準備ASD(自閉スペクトラム症)の太郎は、中学3年生。体育祭には出席しないと決めた日から中学校には行かなくなった。体育祭当日。体育祭は午前中で終わるので、太郎は特別支援学級の担任の先生と午後から会う約束をしていた。先生は2日後に迫っている通信制高校の面接をとても気にかけてくださっていて、「面接の練習を」と、休んでいる間も何度も電話があった。休んでいる間は、電話で先生と太郎が直接話をすることはなく、私から太郎へ伝言していた。「先生が面接の練習をしようと言っているよ。体育祭が終わったら練習をしようね」と伝えると、太郎は「分かった」といつものように反応薄く返事をした。Upload By まゆん2日後に重要な面接を控えていたものの、学校に行けていないし、面接がうまくいかなくても仕方がないとあきらめている私がいた。場面緘黙もあるので、きっとうまく話せずに固まる姿を見ることになるんだろうな、私が代弁するように面接官の方と話をすることになるんだろうなと予想していた。なので特別支援学級の先生が最後まであきらめずに「面接の練習を」と電話をくださることに、少なからず驚いてもいた。わが子のことなのにどこか他人事のように、「先生頑張るなあ、一生懸命に熱い人だなあ、二日間の練習で何か変わるのかな」と思っている私がいた。体育祭が終わったあと、太郎は約束通りに登校した。学校から帰宅しても顔色を変えずに「今日は面接の練習を先生とした」と大まかなことは言うが詳細は何も語らなかった。通信制高校の面接当日そして面接当日太郎は珍しく気持ちを言葉に表した。「ちょっと緊張する」Upload By まゆん面接会場へ向かう車の中で、そわそわとしながら太郎は言った。「緊張するよね、大丈夫リラックスリラックス」と私は声をかけた。「うん」と返事をした太郎はずっとそわそわとしていた。いよいよ面接会場へ案内された。名前を呼ばれ、私が先頭に立って部屋へ入室した。太郎は背筋をピンと伸ばしていた。着席をする前に面接官の方から「名前と学校名をお願いします」と言われた。「〇〇中学校からきました。〇〇太郎です」初めて聞くような大きな声でハキハキと答える太郎がいた。え?こんなにハキハキと答えらるの?と私は目を大きくして逆に固まった。その後も太郎は面接官の方からの質問に対して、自分の言葉で返答をしていた。途中言葉に詰まることがあったけれど、短くハキハキと、丁寧に答えていた。Upload By まゆん面接が終わったあとに太郎は「練習で用意していた質問をされなかった」と言ってはいたが、確実に練習の成果があったと感じた。さっそく、特別支援学級の先生に面接報告の電話をした。太郎がハキハキと大きな声で答えていたことに驚いたと伝えたところ、先生はこう言った。「太郎くんは長い言葉で返事をしようとすると何を言っているのか自分で分からなくなることが多いので、短い言葉で大きな声で答えるように指導していたんです」先生の一生懸命さを、面接前は他人事のように感じていた自分を恥ずかしく感じた。太郎の限界を決めつけていたのかもしれない私はどこかで太郎の限界を決めつけていた。それは自己防衛でもあるのだと思う。今まで何度も、予想以上の太郎の限界を見ては心が痛くなっていた。その痛みを予測することで自分自身を守っていたのだと思う。しかし、それは太郎の可能性をあきらめているということにもつながっていると思った。どうせできないのだから、とか、できないことはしなくてもいい、とか、練習しても意味がない、とか、私はどこかで多様性というものを履き違えていたのだと思った。特別支援学級の先生が太郎を思う一生懸命さは、社会に出るにあたっての当然の努力を教えてくださっているようにも思えた。不登校、ひきこもり、人見知り、場面緘黙、苦手なこと、嫌いなこと、いろいろな特性や感情、状況が人それぞれあるのだけれど……それぞれ環境は違うけれど、各々の社会というものに出る日がいつかくると思う。今回の出来事は努力をするということの大切さにやっと向き合えたように思えた。執筆/まゆん(監修:初川先生より)太郎くんの通信制高校入学のための面接のエピソードをありがとうございます。太郎くん、よく頑張りましたね。太郎くんなりの努力、そして特別支援学級の担任の先生の熱意をもちろん感じますが、それらが一致した受験前の2日間だったんだろうと感じました。太郎くんは特性としてもおそらく1つずつ物事に対処するのが得意だという面も今回に通底しているようにも感じました。体育祭という心が最高にざわつくものが通り過ぎるのを待ち、そして、先生とあらかじめ約束していた「体育祭が終わったら面接練習」をしっかり守る律儀さもあるのだろうと思います。担任の先生からすると、これまでの太郎くんとの関わりの中で、気を付けることを厳選すると、「短い言葉で大きな声で」なのだとつかんでいらしたのですね。そこさえクリアできればと信じてくださっていた面もあるかもしれません。ともあれ、先生の要点を押さえた指導と、太郎くん側の心の準備とががっちり一致した体育祭後の面接練習だったのかなと想像します。機が熟した感じがしました。高校の入学のために学力試験や作文面接などさまざまなものが求められますが、そうしたものへの子どもたちの取り組み方は目を見張るものがあると感じています。義務教育である中学までとの違い、面接・作文・試験であれ自分でアクションを起こすことが入学の第一歩ということを子どもたちはよく分かっているなと思います。良くも悪くも、身近な大人からすると、“これまで通り”の展開なのではと予想してしまいますが、そうじゃない、本人なりの飛躍的な展開が出てくることも多いように感じます。太郎くんも自分の進路を自分でつかみ取るために、心の中でもいろいろと準備を進めてきたことが面接での様子から分かりましたね。成長を感じます。もちろん、狙う対象によってその“努力”や結果は変わってくるので、事前の準備(志望校決めなど)はとても重要ですが、本人なりの頑張りが発揮されそうなところ・本人が頑張りたくなるようなところを本人と一緒に考えていただいた保護者の方の尽力のおかげでもあり、“あとは本番で本人が頑張るだけ”までご準備ありがとうございましたと思うところです。そして、高校受験は人生の節目の1つでしかなく、今後もさまざま岐路が出てくると思いますが、今回の面接の手応えが、太郎くんにとってますます次の成長につながる経験となっているといいなと思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2025年01月10日俳優の風間俊介、MEGUMI、足立紳監督がこのほど、都内で行われたW主演のテレビ大阪の新真夜中ドラマ『それでも俺は、妻としたい』(テレビ大阪:毎週土曜深0:55~/BSテレ東:毎週土曜深0:00~、11日スタート)の記者会見に参加した。風間は「今作は本当に見たことがないドラマが完成したなと思います。夫婦の間にある夫婦の空気感っていうのが、ドラマらしさというよりか、日常を切り取ったような作品が完成している。誰が悪いとか、誰がいいとかではなくて、みんなの言い分がそれぞれあって、それがぶつかり合って、しかもそれが本音で語られていくという。ある種ドキュメンタリーだったり、日常を切り取った作品ができあがったなと思っております」と力を込める。MEGUMIも「足立さんの作品を数多く見ておりましたので、今回参加できてとてもうれしかったです。この作品、風間くんもおっしゃってましたが、本当にドキュメンタリーのよう。家族のドラマでは、なかなかこういったアプローチをしたドラマはないんじゃないかなと思います。すごく生々しい会話であったりとか、いい意味での家族の汚い一面みたいな部分を存分に表現した作品です。妻、夫、そして息子とか、いろんな人の目線で楽しんでいただけるような作品になっております。私的にはかなり衝撃的な作品だと思っております」と呼びかけた。足立監督のガチの家で撮影したそう。豪太とチカの息子で、不登校気味な小学生・太郎を演じた嶋田鉄太も含めて、風間とMEGUMIはリアルな家族感が出たという。MEGUMIは「私は筋トレして、風間くんは漫画読んで、てっちゃんはゲームしてて。だんだん会話もなくて成立した」と振り返り、風間も「無言でクッションとか座布団を渡している瞬間があった」と懐かしんだ。家での撮影について足立監督は「いろんなリアリティを追求しようと思って自分の家で撮影もした。家を見られるのがすごい恥ずかしかったです。すごいボロ屋なので…」と照れ笑い。「演出と言いますか『ここもう少しこういう感じで』みたいなの言ったりする時に、よくわかんなくなる瞬間があって…。『これ、自分に言ってんのかな?これ、何やってんだっけ?』となっちゃう瞬間がありました」とぶっちゃける。風間は「モデルの人がいたり、ルーツの人がいる場合って、亡くなられてる歴史上の人物だったらお墓行ったりとか、たどってみたりとかあるじゃないですか。違うんです。隣にいるんですよ。撮影現場の随所に匂いが染み込んでる感じでありますから」と普段とは違い過ぎる環境に苦笑い。MEGUMIも「監督がいつもキッチンの上のところに置く癖があるのもわかった。『携帯ないです!』とかなったら『たぶん、あそこですよ』とか。監督の暮らし方の癖まで私たちはわかって演じてて。私なんかお風呂20回ぐらい入ってますからね。めちゃくちゃレア。監督のお子さんが帰ってきて『おかえり~』とか言ったり。すごい不思議体験でしたね」と笑っていた。NHK連続テレビ小説『ブギウギ』の脚本などを手掛けた、足立紳氏による“ほぼ実録”の同名小説(新潮文庫)が原作。脚本家の夫とそんなダメ夫を罵倒する妻の、夫婦“性”活エンターテインメント小説。足立氏自ら脚本・監督も手がける。柳田豪太、42歳。売れない脚本家で収入もなく、浮気するような勇気もなければ風俗に行くような金もない。性欲を処理するためには妻とするしかないのだが、妻のチカにお願いすることが、空よりも高いハードルとなっている。日中働いているチカの代わりに不登校気味の息子・太郎の面倒を見ているがそれもチカには「当たり前だろうが」と一蹴されてしまう。豪太はあの手この手を使ってセックスしようと奮闘するが、チカはそんな豪太をとことん罵倒する。「したい」夫と「したくない」妻、夜の営みをめぐる攻防戦の結末やいかに…。
2025年01月10日小学校から社会人までサッカーをしていてガツガツ行けるタイプだった夫とは正反対で、身体も小さくおっとりしている息子。トレセンにも選ばれたこともあるし、下手じゃないはずだけど、夫には息子のやる気が伝わらず「勝つ気持ちが見えない」「ほかの子を出したほうがよかった」と言う。息子は夫の目を気にしてプレーしてるし、このまま同じチームにいて良いの?というお母さんのご相談。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの知見をもとに、今後どうすべきかをアドバイスします。(構成・文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<やる気が見えない息子に「ダメ人間」などと暴言を吐く夫を何とかしたいです問題期間中登録で、あなたの過干渉タイプがわかる過干渉チェックシートプレゼント>><サッカーママからのご相談>はじめまして。小学4年生(11歳)の息子が1年生の後半からサッカーをやっていますが、夫がそのサッカークラブのコーチをしています。夫自身も小、中、高、社会人、とサッカーをしており、小学生時代は自分は上手くて韓国遠征にも行ったと自分の事をよく話しています。4年生の息子は背も身体も小さめでおっとりした性格、プレーも「俺が絶対点をとる!」というようなガツガツ当たっていく感じではないそうです。かといって、本人はやる気がない訳でもないし、勝ちたい気持ちもある、と言ってます。夫は自身がガツガツ行くタイプだったようで、「息子のプレーには勝つ気持ちが見えない」「あいつ今日もダメダメだった」「A君(他の子)はすごい伸びてるし、プレーも強気だし息子よりA君出した方が全然いい」などよく言います。息子自身もトレセンメンバーに一応選ばれた事もあり、周りからもコーチの息子だしトレセンメンバーに選ばれた事もあるからうまいと思われているプレッシャーがあるのではないかと思うのですが、なにより夫であるコーチの目を気にして練習や試合をやっているのではないかと......。練習や試合会場までの送迎も一緒なので、うまくできなかったときは帰りの車内の雰囲気もよくないそうです。帰宅後も庭で自主練をやらずゲームをやっていると「気持ちがないよな」と言われた事があり、そう言われるから練習しないと、という流れになってしまっています。このまま親子同じチームでやらせていいのか、母として悩ましい日々です。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。結論から言うと、すぐにでも今いるチームを辞めさせましょう。そして、他の場所でサッカーができるよう、息子さんのプレー環境を整えてあげてください。理由は、このままでは息子さんのこころのバランスが大きく崩れてしまうことが目に見えているからです。お父さんは、自身と異なる性格の息子を認められないようです。勝つ気が見えないと自身の主観だけで息子を非難し、否定し、あろうことか他の選手と比較までしています。やる気が見えないと言いながら、子どもの自己肯定感を下げるような言動しかしていません。■あなたの夫のやっていることは、わが子に対する言葉の暴力この連載でも何度か説明しましたが、「やる気」は叱られると湧いてきません。脳科学的には、ある行動をとろうとするときに、その行動の先に快感(良い気分)が予測されることを「やる気」と言います。この「行動」と「快感」を結びつける働きをするのが、左右の大脳半球の奥にある「線条体」という神経核です。この線条体、認められたり、褒められたりすると、活発に動いてくれてやる気が出ます。ところが、ネガティブな言葉をかけられると活動しません。縮こまって停滞してしまいます。お父さんはもしかしたら、強い言葉で言えばやる気を出すと考えているのかもしれませんが、実は逆効果なのです。もしもやる気を出してほしいと思って他の子と比べているわけでもない、自分がむしゃくしゃして言ってしまったのなら、ただの意地悪だし、言葉の暴力です。いずれにせよ、過去の言動を息子さんに謝るべきです。■母であるあなた自身がどう動けばいいか加えて、お母さんが2人の間に入ってどう対応されているのか気になります。お父さんが意地悪で理不尽なことを言っても、それをお母さんがたしなめて息子さんをかばっているのなら、まだ救いがあります。日本の家庭文化はまだまだ男性優位ですが、現時点ではお母さんのほうが本質をとらえているし、息子さんの気持ちに寄り添おうとしているようです。ここがお母さんの踏ん張りどころです。息子さんのために一番良い選択は何なのか。そこをぜひ考えてみてください。私としては、息子さんに「お父さんと離れて、違うチームでサッカーをしよう」と提案してみてほしいです。そこで彼が同意したのなら、お父さんに「このままではこころが壊れてしまうし、サッカーを嫌いになってしまう。チームを替えさせたい」と伝えましょう。■両親のパターン別、子どもをつぶすリスクサッカー少年の親御さんには、今の時代の子育て観を学んでほしいと私は思っています。気をつけないと子どもをつぶすリスクがあるからです。育成年代を20年以上取材してきたなかで、両親がいる場合のリスク順に簡単に説明すると以下のようなパターンが見られました。★子どもをつぶすリスク【大】=両親ともに子どもを追い詰めるタイプ★リスク【中】=父親が子どもを暴言や理不尽な言動で追い詰め、それに狼狽する母親が手を打てないうちに、子どものこころが折れてしまう(うつ病、不登校、サッカーをやめてしまう)★リスク【小】=父親か母親のどちらかが熱血でも、片方が冷静で包容力、判断力、行動力があれば、時間の長短の違いはあるものの子育てを軌道修正できる★ノーリスク・ハイリターン=両親ともに子どもを尊重できるタイプ。主体性のある子どもが育つ■スパルタ的な指導を肯定する意見を見て、自分は間違ってないと思っているのではしかしながら、日本の育成は欧州などのサッカー大国に比べると遅れています。ネットで報じられるサッカーの育成に関する記事やSNSでも、いまだに子どもに対し威圧的に振る舞う指導者を称えたり、スパルタ的な子育てを肯定するものが目立ちます。そういった情報を、お父さんが見てしまって「自分はこのやり方でいい」と思い込んでいるかも知れません。人は「育てられたように育てる」動物ですから、長年そのように指導されてきて、韓国遠征をするような選手だったのであれば「俺は厳しい指導のお陰で成長した」と考えてもおかしくないでしょう。■子育ても指導も今の時代に合わせてアップデートが必要その一方で、厳しい指導を奨励し、S級をとってプロの指導者になった元Jリーガーたちが過去に何人もパワーハラスメントで訴えられたり、ライセンスをはく奪されたり、監督を辞めさせられたりしています。これに対し、選手として長く海外でのプレーを経験したり、指導を学ばれている指導者はそういったことがありません。彼らはずっと先を歩いています。つまり、お父さんには新たな学びが必要なのです。今回は自分の息子でしたが、今後ほかの子どもに対して不適切な指導をするかもしれません。ぜひともお父さんを啓もうできそうな本を買ったり、記事を見せるなどして夫婦で話し合ってみてください。■父親が厳しく指導したのち不登校、サッカーをやめたケースも(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)私が取材したなかで、息子さんが中学生に入ってサッカーをやめたケースがあります。父は少年サッカーのコーチ、息子は選手。そのいびつな関係性が続いた結果、父親に激しく叱られた後、息子さんは不登校になりそのままサッカーもやめてしまいました。その家庭は、父親が常に強権をもって、母親がハラハラしつつもそれを止められないままでした。お母さんは私を頼ってくださいました。できればのちのち後悔しないよう、夫との関係性を見直し、これから少しでも対等に話し合って家庭を運営できるようにしてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2025年01月08日全国のフリースクールをつなぐ中間支援組織「特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク」(所在地:東京都港区、代表理事:中村尊(たける)、木村清美)は、学校外の子どもの学び・育ちの場であるフリースクールをもっと多くの不登校児童生徒・保護者に知っていただくことで、学校へ行けなくても自分らしく学び育てる場とつながる子どもが増え、社会的に孤立する子を減らしていくことを目的にクラウドファンディングを2025年1月13日(月)まで実施しております。「子どもたちに成長機会を!~あなたの支援がフリースクールと子どもの未来をつなぐ~」クラウドファンディングサイト クラウドファンディングトップページ■クラウドファンディング実施の背景不登校児童生徒数は小中高を合わせて40万人を超えているのにフリースクールに通っているのはわずか4%に過ぎません。この数字は、多くの不登校の子どもたちが、自分に合った学びの場を見つけられずにいる現実を物語っています。フリースクールは子どもひとりひとりに寄り添い新たな希望を提供する学び育ちの場であるにも関わらず、その存在や意義はまだ十分に知られていないのが現状です。■特徴・フリースクールは、一般的な学校とは異なり、異年齢・少人数の子どもの学び・育ちの場です。子どもの興味関心を大事に子ども主体の学びを実践しています。・不登校や学校に馴染めないと感じる子どもたちに対して、個々のペースで学びを支援し、自分自身の価値を再発見できる場を提供しています。ここでは、ただ単に学ぶだけでなく、自分自身を理解し、他者との関わりの中で成長することができます。・フリースクールの歴史は30年におよび、多くの不登校の子がフリースクールから進学したり就職したりと社会的自立に向けて進んでおり、自分らしい人生を歩んでおります。・しかし、現実にはたった4%の不登校の子どもしかフリースクールに通っていません。その理由の一つが、「フリースクール」という存在を知らないからです。フリースクールの運営が少人数で行われるため、広報活動に十分なリソースを割けず、その価値や存在意義が広まらないことが多いのです。そのため、多くの子どもたちがフリースクールに出会えず、自分に合った学びの機会を逃してしまっています。説明画像1■リターンについて3,000円、10,000円:応援コース/お礼の手紙を送ります5,000円 :ネットで相談コース/不登校でお悩みの保護者の方へオンラインで相談を受けます(1回)10,000円:ネットで相談コース/不登校でお悩みの保護者の方へオンラインで相談を受けます(3回)10,000円:ネットで相談プレゼントコース/上記のネット相談権(3回)を不登校でお悩みのお知り合いの方へプレゼントできます。■プロジェクト概要プロジェクト名: 子どもたちに成長機会を!~あなたの支援がフリースクールと子どもの未来をつなぐ~期間 : 2024年12月14日(土)~2025年1月13日(月・祝)URL : ■団体概要商号 : 特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク代表者 : 代表理事 中村尊(なかむらたける)、木村清美(きむらきよみ)所在地 : 〒108-0075 東京都港区港南一丁目9番36号アレア品川13階エキスパートオフィス品川801号室設立 : 2001年2月事業内容: 子ども中心の理念に立って運営するフリースクール、フリースペース、子どもの居場所、ホームエデュケーションのネットワークなどの団体が連携・協力・交流し、新しい子どもの学び・成長の場の可能性や教育選択の多様化を進める。URL : 代表理事写真【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク担当:代表理事 中村尊TEL :090-8665-6388 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年01月08日「学びの多様化学校(不登校特例校)」のメリット、デメリットは?「IQ高ければ配慮はいらない」って…本当に?特別支援学級からの中学進学エピソードなど【2024年12月】小学校の在籍クラス、その先には中学校の進路先……就学、進学で悩まれる保護者の方も多くいらっしゃると思います。今回は読者体験談に加えて「就学先アンケート(小学校編)」「進学先アンケート(中学校編)」の結果や発達ナビ利用者から寄せられたリアルな声もご紹介!体験談も「学びの多様化学校(不登校特例校)」への進学体験談や、学区と国立大学付属の特別支援学級や特別支援学校で悩まれた方、「IQが高ければ配慮はいらない」と就学相談で伝えられて悩んだ方、「自立」に向けての進路先などさまざまな「就学・進学」のエピソードが満載です。なのははさんの息子さんは現在14歳。11歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。小学2年生の秋頃から、不登校、登校渋りが始まったそうです。そんな息子さんが進学した中学は「不登校特例校」。進学までの道のり、オープンスクールへの参加、実際に進学してみて感じたメリットデメリットなども振り返ってくださいました。また、進学先アンケート(中学校編)の結果や発達ナビ利用者から寄せられたコメントも紹介しています。皆さんがどんな進路選択をしたのかぜひご覧ください。小学校では知的障害特別支援学級を、中学校では「学区の知的障害特別支援学級」「国立大学附属の特別支援学校」「国立大学附属小中学校の知的障害特別支援学級」で迷われたというあきっちさん。どのようにして決めたのか、また進学後のご様子についても教えていただきました。こちらでは、就学先アンケート(小学校編)の結果や発達ナビ利用者から寄せられたコメントをご紹介。寄せられたリアルな声はこれから就学先を考える保護者の方の参考にもなりそうです。多動や癇癪がありこだわりが強く、4歳の時にADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)と診断された息子さん。就学相談では通常学級+通級指導教室の利用を希望しましたが、「高IQだから配慮はいらないはず」と就学相談で一方的に決めつけられてしまいます……。小学校入学時から自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍し、学年や科目によって通常学級にも通うスタイルで、学校生活を送っていたまつさんの息子さん。まつさんは引越しなどで送迎が大変な日々でしたが「ここに通わせてよかった」と感じていたそうです。そして中学への進路を考える時期になり、まつさん親子の決めた進路先は……。学びの多様化学校(不登校特例校)、特別支援学級、通常学級……さまざまな就学、進学先12月に公開された読者体験談。通常学級や特別支援学級などのほかにも学びの多様化学校(不登校特例校)への進学などさまざまな進学先のエピソードが集まりました。発達特性のあるお子さまの就学、進学先はさまざまな選択肢があります。発達ナビ利用者から寄せられたアンケート結果やリアルな声なども参考にしてお子さまの過ごしやすい環境を選択できると良いですね。ご自身のエピソードを投稿してみませんか?『発達ナビ 読者体験談』は皆さんのご経験を基に制作されています。ご投稿いただいたエピソードは、連載ライターさんのイラスト、専門家の先生からのコメントをつけた上で掲載させていただきます。「あの時は悩んでいたけれど、今はこうなった……」など、発達障害のあるお子さんを育児している皆さんへ、ご自身の経験をお届けいただけないでしょうか。ご応募は以下の応募フォームから受け付けております。皆さんのご投稿を、お待ちしております。【現在の募集テーマ】・障害告知・パートナー(夫婦) 関係・両親(義両親)、親族関係・進学・受験関係・冠婚葬祭関連・反抗期、思春期・自傷・学習関係・不登校、行き渋り・ゲームとの関わり・不器用さについて・ママ友や、ほかの保護者の方とのエピソード・ご近所関係(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2025年01月05日2024年版!人気の発達ナビ読者体験談10選昨年も発達ナビ会員の皆さんの体験を参考に制作をした「発達ナビ読者体験談」をたくさんご覧いただきありがとうございました。このコラムでは2024年に人気のあった読者体験談をピックアップしてお届けします。施設入所で絶縁を決意、勉強のつまずきと就職、志望校選択トラブル、子どもの居場所探し、特別支援学級への転籍、「親なきあと」に向けての準備、問題行動の多かった子どもの変わるきっかけなどなど……さまざまな体験談に加えて、大反響のあったマンガ「発達障害の子どもと私たち」シリーズもご紹介いたします。※コラムのView数は2024年12月23日時点のものです小学校1年生のときADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けた息子さん。小学校までは通常学級に所属していましたが、小学校5年生の時、コロナ禍による休校をきっかけに『いつから学校に行けるのか?』とパニックとなり、昼夜逆転や家庭内暴力が始まり、中学1年生の冬から児童養護施設に入所を選びました。しかしそれを知った実母は激怒して……。小さい頃から「もしかしたら特性があるのかも?」と感じる場面はあったものの、通常学級で過ごしていたやぎ母さんの息子さん。中学校入学以降はあれよあれよと成績が下がっていき、高1でASD(自閉スペクトラム症)の診断。今は就職についてまさに立ち向かっている息子さんですが、やぎ母さんが後悔していることはーー。「これを渡したからと言って合格と思わないでほしい」中高一貫校に通う中学2年生のりぃさん親子が中学受験の際に面接官の先生から言われた言葉です。発達障害を理由になにかを断られたという経験がなく、衝撃・混乱。志望校選択を間違えた?と感じたりぃさん親子が最終的に選んだ中学進学先は……。小学校に入学後、1年生のうちは通常学級に、2年生からは特別支援学級で卒業までお世話になろうと思っていたお気楽ママさんの息子さん。明るくて元気で人懐っこい性格の息子さんがたくさんの友達と楽しく過ごしてくれたらという思いからの選択でした。しかし、入学後学校で癇癪を起こされては対応できないと言われ、限られた時間の登校、オンライン授業や放課後登校という生活をすることになり……。小学校入学後「ほかの子と違う対応をすることは特別扱いだからできない」「配慮はできない」といわれ、毎日先生から怒られるばかりの日々になってしまったAAAさんの息子さん。学校へ対する不安が大きくなり、1年生2学期に自閉症・情緒障害特別支援学級のある学校へ転校をしました。大きな決断でしたので不安もありましたが、ここで転機が訪れました。4歳で知的障害(知的発達症)と診断された現在33歳の息子さん。中学生からレスパイトを利用し、20歳でショートステイに登録、現在はグループホームで暮らしています。小さい頃はできないことも多く、悩んだこともあったとのことですが、嘆くより「どうしたらできるようになるか」「こんなことができるんだ」と思うようにし、息子さんと一緒に成長してきた経験をご紹介します。学校からの連絡がない日はない!問題行動が多かったしのっぺさんの息子さん。そんなしのっぺさんの育児の転機は小学2年生の時に先生に言われたとある一言だったそうです。学校で荒れていた息子さんが、あることをきっかけで前を向くようになりました。小学校5年生の一卵性双生児の男の子の母であるくまごろうさん。診断はありませんが、二人ともADHD(注意欠如多動症)、さらに弟の方にはASD(自閉スペクトラム症)の傾向があると感じているそうです。そんな息子さんたちは1歳の頃から集団行動を全拒否!もしかして発達障害なのでは?と心配していました。大反響!不登校、親の苦悩、勉強についていけない…マンガ「発達障害の子どもと私たち」シリーズをまとめ読み!マンガ「発達障害の子どもと私たち」は、発達ナビユーザーから寄せられた体験談を元にしたセミフィクションストーリーです。3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けたはるきは小学校3年生の5月の下旬頃から「学校を休みたい」というようになりました。なぜはるきは学校へ行けなくなってしまったのか?はるきの気持ち、そして保護者の決断は……。5歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けたみきは、小4で「学習の壁」にぶつかり登校渋りが始まりました。集団授業についていけないなか、特別支援学級への転籍を希望するのですが、結果は……?全4話をまとめ読み!2025年も発達ナビでは読者の皆さんのエピソードを募集しております。現在の募集テーマはこちらです。・障害告知でのトラブル・パートナー(夫婦) との間でのトラブル・両親(義両親)、親族などの間でのトラブル・進学・受験関係でのトラブル・冠婚葬祭関連でのトラブル・お子さまの反抗期、思春期でのトラブル・お子さまの自傷でのトラブル・お子さまの学習関係でのトラブル・不登校、行き渋りでのトラブル・お子さまとゲームの関わりでのトラブル・子さまの不器用さでのトラブル・ママ友や、ほかの保護者の方とのトラブルでのトラブル・ご近所関係でのトラブルお寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんなどにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、なかなか相談できずにいたご家族の中での悩みや保護者間のトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2025年01月02日元宝塚歌劇団員・花組男役で女優の真野すがたが12月31日に自身のアメブロを更新。子育ての難しさを感じた不登校だった息子の転校について回想した。この日、真野は「我が家が昔から良くお世話になっている和食屋さんENで家族忘年会」と切り出し「その昔リリィのお食い初めもここでお世話になりました」と説明。料理の写真を複数枚公開し「私は熱燗でアテをちょいちょいつまむ感じで大満足でした」とコメントした。続けて「店内が寒すぎな冬の台湾あるある」と述べ「パパの上着を借りてフードまで被ってしのいでるつーたん」と食事中の息子の姿も公開。「暖房がある所って外資のホテル位で本当に少ない」といい「冬の台湾は屋内も基本どこも寒く旅行でいらっしゃる時には要注意です」と説明した。また「今年もあっという間に大晦日!振り返ればあっという間の中にも色々とあり」と述べ、息子について「不登校からの転校は親としての大きな試練で」と振り返り「子育ての難しさそして何より自分の至らなさを痛感する年だったように思います…」とコメント。現在の息子については「お陰様で転校後は良い感じに適応して日々楽しく通っていますがなんと言っても来年は本帰国が控えてますので」とつづった。最後に「また大きく変化する年となるので子供達に何が起こっても受け止めるぞ!と心構えはしてます」と意気込みを述べ「家族が元気に生きてたらそれだけで丸儲けですもんね」とコメント。「フォローして下さっている皆さま本年もありがとうございました どうぞ良いお年をお迎えくださいませ」と呼びかけ「来年もどうぞよろしくお願いいたします!」とつづり、ブログを締めくくった。
2025年01月01日2024年、発達ナビライター陣に新たに加わった7名をご紹介します!2024年、発達ナビでは新たに7名のライターを連載メンバーに迎えました。改めて新ライター陣のプロフィールと、それぞれのおすすめコラムをご紹介します。3人のお子さんを育てているねこじまいもみさん。繊細な長女さん、ASD(自閉スペクトラム症)の長男さん、言葉がゆっくりな次男さんと、3人それぞれに違った特性があります。小学3年生でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けた長男さん。最初に違和感を覚えたのは1歳半頃で、同じ場所を行ったり来たりする「常同行動」をしていたことでした。そのほか、幼い頃の気になる行動についても振り返っていただきました。サチコさんは長女・次女・夫の4人家族です。現在4歳の長女・マユユちゃんは、2歳で軽度知的障害(知的発達症)とASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。社会性・ことばの遅れ、切り替えの苦手さから癇癪を起こすことがあり、3歳頃から療育に通い始めました。マユユちゃんが赤ちゃんの頃から育てにくさを感じていたサチコさん。当時は理由が分からないままヘトヘトになっていたとのことですが、今思い返すと合点のいくことばかりだったそうです。ASD(自閉スペクトラム症)、強度行動障害と診断されている息子さんと、ASD(自閉スぺクトラム症)の娘さんを育てている花森はなさん。お子さんの不登校や行き渋りで感じたことなどを書いていただいています。現在中学3年生の息子さんは、ASD(自閉スペクトラム症)と強度行動障害がありますが、この診断が出るまでには、初診から約3年かかったそうです。息子さんが小学3年生で突然不登校となり、「発達障害があるかもしれない」と考え始めた頃を振り返っていただきました。もっつんさんの息子さんのタク君はASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)、ご自身も大人になってから発達障害の診断を受けています。タク君は現在中学3年生。穏やかな今に至るまでの、苦労を乗り越えてきた育児について書いていただいています。未就学期のタク君は他害や多動が激しく、どこに行っても振り回されていたもっつんさん。周囲からポジティブな言葉をかけられても、悩みは消えずに大きくなるばかりだったと言います。シングルマザー歴13年のあきさん。もうすぐ高校2年生になる息子・コチ丸君は、小学校の頃は問題行動が目立ち、ほとんど学校に行かない日々でした。そんな状況ががらりと変わるきっかけとなったのは、コチ丸君が中学受験を経て、学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)へ進学したことでした。保育園の先生から、コチ丸君の落ち着きのなさや気になる行動について報告を受けるたび、「自分の育て方のせいなのでは…」と自信をなくしていたあきさん。試行錯誤してきた育児について、そして今やすっかり落ち着いたコチ丸君の様子を書いていただきました。トール君、リンちゃんの兄妹を育てているメイさん。トール君は1歳半健診で言葉の遅れを指摘され、小学校1年生でASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)と診断されました。娘のリンちゃんは3歳児健診で発達検査を受け、その後ASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。転勤などでなかなか支援に繋がることができず、育児に悩みながらもお子さんたちと向き合って過ごしてきた日々を書いていただいています。トール君が1歳頃のある日、スーパーでの買い物中に癇癪を起こし、2時間も泣き続けて家に帰れなくなったことがありました。頼れる人のいないワンオペ育児の中、メイさんは心身ともに疲れ切ってしまい……。発達障害と診断される前のエピソードです。ASD(自閉スペクトラム症)の長男りーくん(6歳)、発達のゆっくりな次男かーくん(3歳)、そして三男おーくん(1歳)の3人の息子さんを育てるかしりりあさん。長男りーくんは、2歳頃から発達の遅れを感じ、療育園に通い始めました。次男かーくんも言葉の遅れがあり、長男りーくんと同じ児童発達支援に通っています。三男おーくんは、1歳半健診で発達の遅れを指摘されています。発達支援施設や特別支援学校などの支援者と共に、子どもたちの成長を温かく見守る日々を書いていただいています。1歳半健診で長男りーくんの発達の遅れを指摘され、大きなショックを受けたかしりりあさん。しかし、周囲のサポートを受け、りーくんのペースに合わせた育児を始めることに。療育の相談も受け、まずは家庭でできることを試してみることにしました。インターネットで情報を集めながら、りーくんの成長を信じていましたが、心のどこかでは不安も抱えていました。発達ナビ、新しい仲間とともに進化中! 発達特性を知り、子育てをもっと楽しくいかがでしたでしょうか?新連載ライター陣には、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、言語発達の遅れなど、さまざまな発達特性を持つお子さんと向き合う中で、ご自身が学んだこと、工夫したことなどをコラムでご紹介いただきました。来年も発達ナビでは、役立つ情報を読者の皆さまにお届けできるよう、ますますパワーアップしてまいります。どうぞご期待ください!(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年12月31日【発達障害のある子どもの思春期、どうだった?】お子さんの思春期での困りごと、アンケートの結果は?発達ナビ利用者から寄せられたコメントも紹介!Upload By 発達ナビ編集部思春期ならではの困りごとがあった :72%思春期には困りごとは減った、なかった :11%その他 :17%発達ナビ利用者の皆さんへのアンケートでは、「思春期ならではの困りごとがあった」を選んだ方が72%、「思春期には困りごとは減った、なかった」を選んだ方が11%、「その他」を選んだ方が17%という結果となりました。70%以上の方が、思春期ならではの困りごとを経験されているようです。姉弟ともに、思春期&反抗期の真っ只中です。娘(現高三)は、少し落ち着いてきたかな。中学生時代は、「おはよう」の挨拶もありませんでした。パニックを起こせば直ぐに自傷行為が始まるので、注意の仕方や口調に、慎重にならざるを得ませんでした。息子(現高一)は、反抗期真っ只中です。(中略)最終的には癇癪を起こし、家の壁を蹴り、穴を開けたり。物を壊します。息子の力には、私はかなわないので、かなり、なめられています。なので、注意すべきことや指導は夫に任せることにしました。息子の反抗期は、まだまだ続きそうです。小学校低学年が1番大変でした。親子でどう対応したら良いのか分からず八方塞りでした。思春期は、息子が不登校になる事もありましたが…。親子の会話が無いといった事は無く意思疎通は出来たので、その点では良かったです。(中略)あの頃は病んでいたな…俺。って笑い話が出来る程落ち着きました。現在、高校2年。進学して自宅を離れたいと言ってはいますが、何事も経験!!って前向きな発言でしたので。応援したいと思っています。思春期中(中学)息子は思春期の中でも穏やかな方みたいですただ、周りはかなり思春期真っ只中の環境を乗り切るのは…かなりのタフさが必要。背の伸び方がヤバイ髭もニキビも全てが変わってくる感じです…注意が必要なのは起立性うちは、酷くはないですが立ちくらみ、めまいがあります難しい年頃ですね。寄せられたその他のコメントなどもアンケート先でご覧いただけます。ぜひ参考になさってくださいね。2024年に読まれた思春期にまつわるコラムを一挙ご紹介!ここからは、2024年によく読まれた「発達障害のある子どもの思春期」にまつわるコラムをご紹介します。安田ふくこさんの長男・ハルくんはASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けています。中学生になり、慣れない制服や校則など、新しい環境に戸惑いを感じていました。さらに、部活動での上下関係や暗黙の了解、定期テストなどにも苦労して……。寺島ヒロさんの息子、タケルくん(ASD/自閉スペクトラム症)は中学受験に成功し、中高一貫の進学校に入学しました。しかし学校は自宅から遠く、早朝からの通学で電車の便も少なく、少しでも遅れると遅刻に……。しかも、タケルくんは音に敏感で、小さな変化にも体調を崩しやすく、学校でパニックを起こしたり、途中で帰宅したいと言ったりすることが頻繁にありました。寺島さんの負担は決して小さいものではありませんでしたが、それでも、小学校の頃と比べると「精神的には楽になった」と言います。丸山さとこさんの息子・コウくんは、中学3年生になり高校受験を控えています。小学校の頃から「宿題を出さない」ことで苦労してきましたが、中学3年生になって、夏休みの宿題を早めに終えるという大きな進歩がありました。しかし、依然として宿題の提出忘れが多く、成績も伸び悩んでいました。高校受験まであと半年となった頃、コウくんは体重が増えたことをきっかけに、自ら「ADHD(注意欠如多動症)の治療薬を増量したい」と相談してきて……。花森はなさんの息子さんは、ASD(自閉スペクトラム症)と強度行動障害と診断されています。小学3年生から登校渋りが始まり、特別支援学校中等部に進学した後も不登校になり、高等部進学への不安を抱くようになりました。特に、高等部卒業後の進路について、一般企業への就職が難しくなるのではないかという心配を抱えていました。そこで花森さんは、息子さんの将来の選択肢の一つとして、福祉事業所合同説明会に参加してみることに。説明会を通して、就労支援に対する認識が大きく変わるきっかけとなったそうです。かなしろにゃんこ。さんの息子、発達障害のあるリュウ太くんは、小さい頃から人間関係がうまくいかず悩んできました。特に小学校時代は周囲との衝突が多く、ケンカになることもしばしばあったと言います。しかし、中学生になると、友だちの趣味に合わせて会話をしてみるなど、相手への配慮を心がけることを意識するように。試行錯誤しながら、周囲の人々とのコミュニケーションがうまくいくようになったリュウ太くんの「人付き合いのコツ」は、同じように悩んでいる人も参考にできそうです。発達障害のある子どもの思春期は、親も子も成長のチャンス!2024年、発達ナビでは発達特性のあるお子さんを持つ親御さんからの共感の声が多く寄せられました。特に「思春期」は、親子ともに大きな試練となる時期であることが分かりました。読者アンケートでは、挨拶をしない、パニックを起こす、反抗的な態度をとるなど、さまざまな困りごとが挙げられた一方で、思春期を乗り越え、親子関係が良好になったという声も聞かれました。また、コラムでは、小学校と中学校のギャップ、不登校、高校受験、人間関係など、親御さんの葛藤や、それを乗り越えるための工夫など、たくさんのエピソードを聞かせていただきました。発達障害のあるお子さんの思春期は、決して楽なものではありませんが、子どもも保護者も成長できる大きなチャンスでもあるのかもしれません。無理せず、周りの人にも頼りながら、お子さんをサポートしていきたいですね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年12月30日進学先アンケート(中学校編)の結果は?発達ナビ利用者から寄せられたコメントも紹介!Upload By ユーザー体験談通常学級を選んだ/選ぶ予定…29%通常学級+通級指導教室を選んだ/選ぶ予定…8%知的障害特別支援学級を選んだ/選ぶ予定…15%自閉症・情緒障害特別支援学級を選んだ/選ぶ予定…30%特別支援学校を選んだ/選ぶ予定…12%発達ナビ利用者の皆さんへのアンケートの結果、中学校選びで最も多かったのは「自閉症・情緒障害特別支援学級を選んだ/選ぶ予定」の30%で、次いで「通常学級を選んだ/選ぶ予定」が29%、「知的障害特別支援学級」が15%と続きました。そして、「通常学級+通級指導教室」が8%、「特別支援学校」が12%となっています。将来を見据えて慎重に進学先を選んでいる様子が伺われます。アンケートに寄せられたコメントはこちら。Upload By ユーザー体験談高校進学を考えての選択です。高等支援への進学はないので。進学先の中学校では、高校進学するなら、支援級でも全交流が必要とのことでした。通級も検討しましたが、通級を利用すると、その教科は評定が「1」しかつかないそうで、それなら自力のほうが良いかなと。薬調整でだいぶ落ち着いてきたので。本人もみんなと一緒を希望してるのが、1番です。※地域によって評定の付け方は異なります※高等支援:特別支援学校高等部もしくは高等特別支援学校を指していると思われます長男は3歳児健診より発達障害を疑われており、年少より支援センターに通い、小学校入学時にも学校側と保育園側と面談をし、双方の納得で通常級でスタートしました。小2で発達の診断(ADHDとASD)を受けて、小3より支援級に在籍しましたが、勉強はとにかくできる子であったため、授業中の放置が酷く、勉強をほとんど教えて貰えなかったり、通常級の担任と支援級の担任の交流も薄く、逆にクラスで浮いてしまい、酷い言われようをしました。(中略)そんな中、来年度中学のクラスは、情緒級を選びました。それは、まずは学校へ2人で見学に行った際、先生からは生徒に対してのサポートが厚いことは説明して頂きました。それでも小3みたいになりたくなかったので、かかりつけ医にも相談(かかりつけ医はそういうクラス分けの委員会の委員でもある)したところ、情緒クラスが良いと思うと言って頂いたこと。その代わりにサポート体制についての話し合いを求める事を条件とするなど言って頂きました。(略)長男は、1歳から3歳半ばまで保育園に通い、年少途中から引っ越しに伴い療育園に転園しました。年長になってから単語が少しずつ出てきましたが、コミュニケーションをとるのが難しいのと、こだわりや癇癪のつよさがあることから、小学校の進路は支援学校に決めました。(中略)中学の進路は、このまま支援学校に進む予定です。本人のペースで、できることをゆっくり伸ばしていければよいと考えています。次に、アンケートに寄せられた体験談の中から中学校への進学についてのエピソードについてご紹介します。なのははさんの息子さんは現在14歳。11歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。小学2年生の秋頃から、不登校、登校渋りが始まったそうです。そんな息子さんが進学した中学は「不登校特例校」。進学までの道のり、オープンスクールへの参加、実際に進学してみて感じたメリットデメリットなども振り返ってくだきました。ぜひご覧ください。不登校の始まりと小学校での葛藤現在14歳(中3)の息子がいます。11歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けました。息子は小学2年生の秋頃から、不登校、登校渋りが始まりました。きっかけはなんだったかを考えるならば教室で吐いてしまったことですが、正確なところは分かりません。その前から、児童館を嫌がったり習い事を辞めたがるなど、兆候はあったと思います。2年生の3学期には完全に学校に通えず、私自身も「学校に行かせなければ」と焦りと不安が募る日々でした。その後、3年生進級時のクラス替えをきっかけに再び登校するようになり、担任の先生にも恵まれ、私も毎日息子に付き添って学校に行きました。この頃、発達検査で発達の凹凸が判明し、5年生でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。そして通級指導教室にも通い始め、4年生の間は毎日通学ができましたが、5年生のコロナ禍による休校明けには再び不登校になってしまいました。この頃から、私たちは小学校卒業後の選択肢を探し始め、不登校特例校の存在を知りました。※編集部注:現在不登校特例校は「学びの多様化学校」となっていますが、このコラムでは当時の名称をそのまま使用しています。参考:学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)(不登校児童生徒を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校)について|文部科学省中学校への進学を考えるとまず学区内の中学校が浮かびましたが、そこには特別支援学級がありませんでした。そうなると、通常学級に在籍しつつフリースクールに通うか、学区外の中学校の特別支援学級を選ぶかになります。どちらにするべきなのか悩む中、私は不登校特例校の存在を知りました。その不登校特例校は私立でした。学費の不安はありましたが、環境に魅力を感じました。また、登校以外にオンライン授業もあるという柔軟さも、息子に合っていると思いました。息子にこういう学校があるんだけどと話すと「行けと言うなら行ってみるよ」と前向きではないものの反発することもありませんでした。そこで息子と不登校特例校のオープンスクールに参加することにしました。Upload By ユーザー体験談オープンスクールでは堅苦しさのない授業が印象的で、息子も体験授業や体育を楽しむことができました。先生やスタッフの柔らかな雰囲気に、私自身もここはいいかもしれないと感じることができました。Upload By ユーザー体験談そして家族、先生方などと話し合いながら、6年生の3学期、息子自身がこの不登校特例校に行くと決め、進学をすることになりました。テストではなくゲームや鬼ごっこ!不登校特例校のメリットデメリットUpload By ユーザー体験談不登校特例校での生活は、息子にとって大きな転機となりました。一番のメリットは「毎日通わなくてもいい」という点で、親も子もプレッシャーが軽減されました。1クラスの人数が少ないため、大人数が苦手な息子にとって居心地の良い環境だったようです。不登校特例校での授業はとても柔軟でした。例えば、長期休み明けにはテストではなく、ゲームや鬼ごっこなどを選べる活動が用意されていました。授業もSSTが取り入れられ、理解度に合わせたクラス分けもされていました。宿泊学習で遊園地に行ったこともあり、子どもたちの学校に対するイメージが良いものになったのではないかと思います。「毎日学校へ行ける」ことよりも大事なこと一方で、課題もあるように感じました。高い学力を目指す場合、ともかく個人の努力が重要だった点です。高校、大学への進学を考える場合は、学校以外でのフォローが必要だと感じました。Upload By ユーザー体験談中学校入学当初、私は「中学生の間に毎日通えるようになり、普通科高校に進学してほしい」という希望を抱いていました。しかし、息子と向き合ううちに「この子は、カリキュラム通りに、好きな教科と興味のない教科を同じように勉強するのは難しいのではないか」と感じることが多くなりました。ですので、好きなことをたくさん学んだり経験したりできる高校を選んで、楽しみながら得意なことを伸ばしてもらえればと思っています。そして、高校卒業後も、息子自身が自信を持って進んでいけるよう、家族として支えていきたいです。エピソード参考/なのははイラスト/よしだ通常学級、特別支援学級、特別支援学校――発達障害がある子どもたちの中学卒業後……将来への選択を見据えて小学校の就学先とは違い、中学校での在籍クラスはその先の高校や大学、就職にも関わってくる重要な選択となり、慎重に選ぶ保護者の方も多いと思います。入学直後は問題なく過ごしていても、その後トラブルが起き「本当にこの進路先が正しかったのだろうか」と悩みや後悔も尽きないかもしれません。中学校に通うことが難しくなった場合もこの体験談のように不登校特例校やフリースクールなどさまざまな居場所があります。お子さまと向き合い、成長を見守り、サポートを続けていきたいですね。(監修:藤井先生)学びの多様化学校(不登校特例校)は令和6年度は35校の学校が設置されています。まだ不登校の児童数に対して、少ない状況ですが、令和5年度の24校から1年で11校増加しています。不登校の状況になると、生活リズムの乱れ、同年代の仲間との対人関係が希薄になる可能性があります。お子さんが心身共に健康に過ごせるように、お子さんが社会とのつながりを持てる場所がないか、探していく必要があります。学びの多様化学校が近くにない場合には、フリースクールを検討されても良いでしょう。いろいろな困りを感じているお子さんが、それぞれに合った形で社会とつながることができる場所、選択肢が広がることを願っています。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年12月19日不登校の中学生、高校受験はどうする?中学生のわが子が不登校だという場合、高校受験について「高校に入学したら毎日通えるのか」「勉強は間に合うのか」「学校に行きたがらない子どもが行きたい学校は見つかるのか」など、ご家庭によってさまざまなお悩みがあるのではないでしょうか。発達ナビのQ&Aコーナーでも、以下のような声が寄せられています。中学校を不登校だったが、途中から登校できるようになった人いますか?高校はどのようなところ(全日制普通科・定時制・通信制等)に行けましたか?今回はそのような中学校で不登校のときの高校受験について、鳥取大学大学院教授で発達障害を専門とする井上雅彦先生にお伺いしました。学校に行きたくない中学生。通学や進学はどうすればいい?A:本人の好きなことや関心があることから、本人にとっての「通う目的」を一緒に探していくことも大事です。「学校に行く意味が分からない」「なんで勉強しなきゃいけないの?」とお話するお子さんには、“学校に行くことが、自分の人生にとってどんな価値があるのか分からない”という思いもあるかもしれませんね。そうすると、大人から「義務教育だから行くものだよ」などと言われても、なかなか納得できないこともあるでしょう。登校渋りのある子どもたちの中には、自分にとっての目的が明確になると、学校に行くモチベーションに大きくつながることもあります。大人でも、大きな目的があるほうが、目の前の課題に立ち向かいやすい部分もありますよね。例えば、以前フィギュアを集めることが大好きなお子さんがいました。そのお子さんは、お小遣いを使って次々にフィギュアを集めようとしますが、お小遣いには限りがありますよね。そこでフィギュアを集めるだけでなく、そのフィギュアを写真に撮ってみることにしました。お子さんは大人と一緒に、フィギュアをカッコよく撮影するためのシーンを作って、照明を工夫したり背景を設定したりして、まるで映画のワンシーンのように撮影する楽しさを体験しました。そのうちに「写真部のある高校に行きたい」という気持ちが湧いてきて、高校の受験や通学につながったという例もあります。「写真部に入りたい」という目的ができたことで、本人にとっての「学校に通う意味」が見えてきたのかもしれません。このように本人の好きなことや関心があることから、本人にとっての「通う目的」を一緒に探していくことも大事になるかもしれません。Upload By 発達障害のキホン中学で不登校。高校は全日制に行けるの?A:不登校のお子さんの進路選びで大切なことが2つあります。それは「実際に学校を見てみる」ことと「複数の選択肢を用意しておく」ことです。中学校でほとんど登校していなかったお子さんが、高校入学後に毎日通えるのだろうかというご心配もあるかと思います。高校入学という大きな環境の変化を機に、毎日通えるようになったお子さんもおられます。しかし実際に入学してみないと分からない部分はあり、入学後も登校が難しい可能性は考慮しておいたほうがいいでしょう。ご相談いただいたように、お子さん本人が行きたい高校と、保護者の思いが食い違うこともありますよね。こういった場合、お子さんを説得して保護者が勧める高校を受験することもできるかもしれませんが、やはり本人の気持ちや納得が大切です。「本当は違う高校を受けたかった」「受験すれば受かったかもしれないのに」という気持ちがいつまでも残ってしまうかもしれません。進路選びのポイントの一つは、オープンスクールや学校説明会に行ってみることです。オープンスクールは、授業の様子や生徒たちの活動、校舎や施設などを、お子さんが直接見ることができます。学校の雰囲気や特色、通学方法や通学時間などが、自分に合うものか、通い続けることができそうかをお子さま自身が改めて考えるきっかけにもなるでしょう。もう一つのポイントとしては、複数の選択肢を想定しておくなど、うまくいかなかったときに軌道修正をする心づもりをしておくことです。誰であっても受験の第一志望が叶わないこともありますし、合格したけれど通い続けられないこともあるかもしれません。そんなときに、より本人に合う環境に切り替えていくことは大切です。お子さんも保護者も1つの道だけに固執してしまうと苦しくなってしまうこともあるでしょう。うまくいかなかったときの別プランを想定しておくことも、保護者の心構えの1つと言えるかもしれません。Upload By 発達障害のキホンまとめ:不登校の子の高校受験、焦らないために子どもの考えや志望校について、人生経験のある大人の視点では、さまざまな懸念が生じることもあるかもしれません。しかし、お子さんの考えを初めから否定してしまうと、お子さんとしては納得できずにネガティブな気持ちを抱え続けたり、受験や登校へのモチベーションを持ちにくくなったりすることもあります。保護者としての懸念点については、お子さんに具体的な学校の情報を伝えながら、本人の考えや希望とすり合わせていくことも大切です。複数の選択肢の情報を集めていくことで、保護者としての焦りも和らぐかもしれません。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年12月12日株式会社プレマシード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩田 彰人)が運営する『Go通信制高校』は、多様な角度から通信制高校やサポート校などを紹介するポータルサイトです。同メディアでは、10代の悩みややりたいことを個性として尊重し、成長させてくれる学校とのマッチングを目指しています。そのため、中高生のやりたいことを叶える、悩みを解決するためのアドバイスとして、専門家である通信制高校関係者の方々に監修していただいた記事を掲載しています。この度、記事を監修した専門家の人数が50名を突破しました。(監修者数52名、監修記事数149本)専門家監修記事50人突破■なぜ、専門家の声を届けるのか1. リアルでフラットな情報が、新しい気付きやきっかけを生むなぜ専門家の声を届けるのか。それは、通信制高校の入学者が増えているにもかかわらず、ネット上にはあおりに近いメッセージも多く、事実とは異なる印象を抱いてしまう可能性があるからです。通信制高校を取り巻く現況を変えるには、正確な情報を数多く発信し、世の中の関心事をつくることが重要です。そこで、専門家によるリアルでフラットな情報を届けています。読んだ方に新しい気付きやきっかけを生み、生徒一人一人の希望や悩みに沿って最適な通信制高校とマッチングさせる。『Go通信制高校』では、そんな機会を提供しています。2. 緊急性の高いニーズへも対応すべき、していかなければいけない通信制高校への入学を検討している人の中には、急いで情報収集をしなければならないという人もいるでしょう。不登校の生徒に多いのが、夏の三者面談で「このままでは出席日数が足りないから進級できない」と告げられ、初めて通信制高校への転入を考え始めるというパターンです。しかし、通信制高校に関する情報を一切取得してこなかった人に「なるべく早く転校先を決めて」というのは酷なことです。SNSが発達した現在、通信制高校については様々な情報があふれており、本当に必要な情報は埋もれてしまっているかもしれません。急いで学校を決めなければいけないという緊急な状況において、ユーザーは必要な情報だけを知りたいと思うことでしょう。そこで、信頼できる専門家が解説した通信制高校や不登校の取説、手順書をつくろうと考え、2022年に『Go通信制高校』を大幅にリニューアルし、監修記事の掲載を始めました。『Go通信制高校』では、これまで通信制高校に触れてこなかった人にも分かるように情報を伝えています。▼監修記事 例通信制高校に行くと人生終わり?そう考えているのは生徒ではなく親だった「通信制高校」とネットで検索すると、「やめとけ」「人生終わり」などのワードが目に入ります。そんな情報に不安を抱える方へ、ID学園高等学校の後嵩西美香先生から心が楽になるアドバイスをいただきました。強調されたデメリットよりも、目の前にいる子どもと向き合い、将来に向けて何をするかを一緒に考えるべきだと語っています。 通信制高校へ転入、編入する際の選び方のポイント学校をどう選んだら良いのか、新しい環境に馴染めるか、勉強についていけるか、卒業できるかなど、通信制高校への転入・編入には、疑問や心配事が尽きないでしょう。そんな時の参考に、サポート内容や選び方のポイント、そして卒業にも関わる転・編入時の単位に関する注意点などを飛鳥未来高等学校の中野先生が解説してくれます。 ■専門家コメント通信制高校入学前の生徒・保護者を取り巻く状況に感じる課題や、プレマシードの取り組みについて、通信制高校関係者の方々にコメントをいただきました。代々木グローバル高等学院 理事長 鶴巻 智子さん通信制高校の3年間は、時間の使い方がとても自由です。なんとなく過ごすことができてしまうからこそ、卒業資格を取得するためだけの期間にならないよう目的を定めることがとても大切です。卒業後を見据えどんな3年間にしたいのかを考える、学校選びは本来その先にあるものなのではないでしょうか。やりたいことや目標から学校を選ぶという考えに気が付くきっかけとして、私たちの意見を届けることができれば幸いです。ルネサンス高校グループ 保健体育科教諭 勝又 翼さん業界の発展と共に、通信制高校が提供するサポートは手厚くなり、その種類も多岐にわたります。生徒一人ひとりにカスタマイズされた教育が受けられる一方、生徒や保護者にとってはその仕組みが複雑であるのが課題です。生徒本人に合わない学校、不要なサポートを選んでしまう状況も生まれてしまっています。 通信制高校への進学を考える生徒や保護者が、受けられるサポート内容を十分に理解した上で学校選びができるよう、専門家の意見は重要であると考えています。学校法人三幸学園 飛鳥未来高等学校 横浜関内キャンパス キャンパス長 佐々木 康人さんメディアでは、往々にして通信制高校のネガティブな側面が取り上げられます。しかし、それが通信制高校の全てではありません。「苦労した中学生活だった分、高校はしっかり通いたい」そんな気持ちで、多くの生徒が進路決定をして卒業していきます。この現場の様子を、専門家の意見として届けることで、不登校になってしまっても、全日制高校に通えなくても安心できる場所があるということを伝えていきたいです。鹿島学園高等学校 川崎キャンパス キャンパス長 国語科教論 熊崎 沙彩さん通信制高校が提供するサポートは、学校によって方針が様々であり、かつ現場の職員が生徒一人ひとりの状況を見て対応するものであるため、一律に言語化することが難しいです。断片的な情報や広告宣伝によるイメージを全てだと思い込んでしまう方が多く見受けられますが、実際に学校へ足を運び、日々接する職員と話をして自分に合いそうかどうかを判断することが重要です。現在、ネット上にはさまざまな情報があふれていますが、これから学校を探す人が学校を選ぶための糸口になるような情報発信を期待しています。学校法人郁文館夢学園 ID学園高等学校 横浜キャンパス キャンパス長 保健体育科教諭 松井 直哉さんID学園高等学校では、通信型オンライン学習コースの生徒はもちろん、通学型コースの生徒へのサポートも力をいれております。それは、卒業後を見据えて生徒が抱えている問題の本質に向き合い、社会に出たときに活躍できる人材を育てることが学校の役割だと考えているからです。こうしたサポートの根底にある考えを知ることも、学校を選ぶ際に重要な視点となるのではないでしょうか。専門家のさまざまな意見を知ることができるメディアは、世の中からの需要も高いのではないかと思います。緊急時に解決方法だけを知りたい、そんなニーズにも応えるべく、プレマシードでは信頼のおける専門家に監修していただいた記事を作成しております。記事を読んだことが、抱えている悩みや疑問を解決する糸口になれば幸いです。■Go通信制高校Go通信制高校多様な角度から通信制高校やサポート校、技能連携校、高等専修学校を紹介するポータルサイトです。偏差値や知名度など単なるスペックの比較ではなく、10代の悩みややりたいことは個性としてとらえ、それを解決する学校の個性とのマッチングを目指します。 ■オフィシャルサイトプレマシードオフィシャルサイト_top10代の若者の学びへの価値観や彼らが抱える悩みへの認識には世間との大きなギャップがあります。この問題を解決に導くため、みんなでもっと自由に語りあえるようになれば今よりもちょっとだけ良い世の中になる気がする、そんな思いでさまざまな立場からのリアルな声を届けていきます。 ■会社概要商号 : 株式会社プレマシード代表者 : 代表取締役 岩田 彰人所在地 : 東京都渋谷区神宮前2丁目18-19 the Folks 3B/3F企業URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年12月10日CKCネットワーク株式会社(代表取締役:山崎 朋宏、本社:愛知県名古屋市 Preステップオンライン運営支社:福岡県福岡市)は、「不登校のお子さまに関わる人が民間教育に求めること」についてのコラムを2024年12月10日にホームページ上で公開しました。URL: ロゴ■目次1. はじめに2. 誰に教わるかが大事(不登校生徒保護者)3. 将来の選択肢ときっかけ(不登校親の会主催者)4. 選択肢を自分で選ぶ(元校長先生)■1. はじめに不登校児童生徒は年々増加しており、大きな社会問題となっています。文部科学省の発表では2012年に約11万人だった不登校児童生徒は2023年には約35万人となっています。この数字は病気を理由とせず、年間30日以上の欠席をした児童生徒を不登校として計上しているものです。そのため、不登校の前段階にあたる「行き渋り」や「五月雨登校」を考慮するとその数はさらに多くなることが予測されます。現在不登校児童生徒の中には、ICTを活用した民間教育を利用している方も増加しています。不登校児童生徒への学びの場で求められているものは何か、また、民間教育と不登校児童生徒はどのように関わっていけばいいのかを保護者・親の会主催者・教育現場に関わっていた方にお聞きしました。■2. 誰に教わるかが大事(不登校生徒保護者)(1)不登校になったときに家庭学習は必要か?「中学生のときに2回目の不登校になりました。そのときは外に出る機会を作るためと高校受験のことを考えてフリースクールに行かせました。親である私たちも全日制の高校に行くこと以外の選択肢を知りませんでした。子どもが将来選べる進路などを増やすために勉強をしてほしいと思っていました。実際に勉強しなさいという声かけも、小学生の間はしていませんでしたが中学生で不登校になってからはしていました。フリースクールで教えてくださった先生が異動になってしまって、新たな学びの場を探しているときにオンラインでの学習サポートや通信制高校について知りました。子どもに合う環境で学ぶことで子どもの自信につながりましたし、将来のことについて考えるきっかけになったと思います。」(2)民間教育が不登校のお子さまにとってどのような学びの場であってほしいか「どれだけ子どもによりそったコミュニケーションをしてくれるかはとても大事だと思います。なので、一番大事だと思うのは誰が教えてくれるかだと思います。今受講している学習サポートでは大学生の先生が教えてくれていますが、年齢が近いことで子どもにとっても話しやすいように見えます。人と話す機会が増えたことで子どもも明るくなったように感じます。今はいろいろな学びの場があります。子どもがやりたいタイミングでやりたいことをできるように、まずは親がどんな場所があるのかを知っていくことが大事だと思います。」写真1回答者:福岡県飯塚市 Aさんお子様の学年 中学3年生■3. 将来の選択肢ときっかけ(不登校親の会主催者)(1)不登校になったときに家庭学習は必要か?「子どもの立場によりそうとどうしても無理強いはできないです。ですが、親としては家庭学習をやってほしいという気持ちはあると思います。子どもが勉強をすると親はやっぱり安心するからです。不登校のなり始めは親も勉強するようについつい言ってしまいます。1週間ほど経つと、勉強するように言うことがいいことなのか不安になります。勉強するかどうかは子どもの気持ちが大事なので、声掛けのタイミングと内容はとても大事かなと思います。実際に家庭学習を始めても、どうしても親が教えると子どもも集中できないことが多くなります。そのような状態になると親もつらくなるので、民間教育を含む第3者に教えてもらうことはいいことだと思います。勉強をして点数をとることだけではなく、勉強することが将来やりたいことのきっかけになるかもしれません。勉強も遊びも色々なことに触れてやりたいことを見つけてくれればと思います。」(2)民間教育が不登校のお子さまにとってどのような学びの場であってほしいか「まずは子どものための場所になっているかが大事だと思います。親がやらせたい場所ではなく子どもがやりたい場所かどうかだと思います。オフラインやオンライン等様々な学びの場がありますが、最近の子どもはオンラインに慣れているので子どもが望む形で行うのがいいと思います。オンラインだけだと外に出る機会が少なくなることを心配してる親は多いと思います。先生に慣れるまでに時間がかかる子はどうしても多いです。なので、コミュニケーションを多くとってくれることが子どもにとってはとても重要になると思います。点数がどんどんとれるようになる場所というよりかは勉強のきっかけを見つけられる学びの場を提供してほしいと思います。ただ、金銭面の問題で学びの場を活用できない方も多くいます。そのような問題への支援が多くなれば子どもにとって最適な学びの場を選びやすくなると思います。」写真2回答者:ぼちぼちの会 志賀さん■4. 選択肢を自分で選ぶ(元校長先生)(1)不登校になったときに家庭学習は必要か?「まず前提として子どもが不登校であるかどうかにかかわらず学びの場は必要です。昔は公教育しか選択肢がなかったので不登校になったときのマイナス面が大きかったと思います。しかし、現在では学びの場の選択肢が増えてきましたが、子ども達には多様な学びの場が必要であると思います。家庭学習をするうえで一番大事なことは子どもの意思があるかどうかです。学校にいけなくなったから家で学校と同じ勉強をするではただの学校の焼き直しになります。子どもは学校には行きたくない。しかし、決して勉強をしたくないわけではない、親は子どもの気持ちを理解することが必要です。どこで何を学ぶかが重要です。その学び自体を効率よく進めていくために学習サポートなどの民間教育を活用することは一つの選択肢だと思います。子どもが自分で考え、望むようにやるのが一番です。子ども達には、『いろいろな人の話を聞く。しかし、まねをするのではなく自分で考えて決定する。』ということを忘れないでほしいと思います。」(2)民間教育が不登校のお子さまにとってどのような学びの場であってほしいか「学校に行く意味、勉強する意味を考えさせることは重要です。一般的に子どもが進路を考えるときに現時点の学力や今やりたいことをもとに考えることが多いのですが、子どもにとってまずは何に興味があり、将来何をやりたいかから考えさせるのが一番いいと思います。そしてその目標を叶えるためには今、何をしないといけないかを考えさせること、子どもが自分の意思で何を学ぶかを選ぶためには、自分自身で情報を選択し、様々な選択肢から自らの判断で選ぶことが大事だと思います。そのためにも、親と子どもの間にはいって第3者の目線からお互いの気持ちを伝える通訳みたいな役割を担ってくれる立場の方がいると、よりよい選択肢の決定ができるのではないのかと思います。」写真3回答者:ぼちぼちの会 木村 素也会長(元福岡市立能古中学校校長)【CKCネットワーク株式会社について】『家族に自慢できるサービスを、世の中に提供する。』を理念として1990年に愛知県で創業しました。通信指導実績34年、累計指導会員数50万人以上を誇る総合教育企業です。オンライン個別指導塾「Fit NET STUDY」や、マンツーマン学習サポート「Preステップオンライン」など、幅広い事業を運営しています。CKCネットワーク株式会社URL: PreステップオンラインURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年12月10日希望が通らず……就学相談についての悩み、成人した娘の児童発達支援での成長を振り返って、特別支援学校に通う息子の原因不明の不登校エピソードなど【2024年11月】通常学級、特別支援学級、特別支援学校……今の時期就学先が決まるご家庭も多いのではないのでしょうか。「どうして⁉」特別支援学校を希望していたのに、判定は特別支援学級でショック!、特別支援学級に通わせようと思っていたのに「通常学級でもいける」という周囲の声に戸惑い……など就学先が決まるまで、沢山悩んだエピソードや、3歳で無発語・多動だったお子さんの児童発達支援での成長、特別支援学校高等部に通うお子さんの原因不明の不登校問題など今月も読者の皆さんからさまざまな体験談が寄せられました。今回は2024年11月にお届けした読者体験談をご紹介いたします。ASD(自閉スペクトラム症)のあるお子さんの小学校就学。特別支援学校を希望しましたが、結果は知的障害特別支援学級でした。ひらがなの読み書きができず、数字も3まで数えることが難しいことも伝えたはずなのに……!納得がいかなかったゆきこさんは、教育委員会との話し合いへ挑みましたが、結果は……!?現在知的障害特別支援学級に在籍中の苗さんの息子さん。「わが子には特別支援学級が合っているだろう」と思っていたのですが周りからの「通常学級でもいける」「通常学級と特別支援学級、どちらがいいか正直、迷うところです」などさまざまな意見に混乱してしまいます。さらに知人から言われた言葉も心に引っかかり……。S.Kさんの娘さんは3歳8か月で軽度知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。幼少期は無発語や多動など悩むことも多かったですが、20歳になった現在は、職場の人たちとの関係も良好で穏やかな日々を過ごしています。今があるのは3歳後半から通った療育センターでの支援のおかげだというS.Kさん。大変だった当時を振り返っていただきました。特別支援学校に通う高2の息子さんが突然不登校に!?発語がない息子さんの「学校へ行きたくない」というアピールに頭を悩ませながら、病院通いを続ける日々に疲弊……。そんな中、バスや電車が好きなら行けるかも?と宿泊学習・修学旅行へ参加するまでのご家庭での工夫や学校との連携などの苦労を綴っていただきました。ご自身のエピソードを投稿してみませんか?『発達ナビ 読者体験談』は皆さんのご経験を基に制作されています。ご投稿いただいたエピソードは、連載ライターさんのイラスト、専門家の先生からのコメントをつけた上で掲載させていただきます。「あの時は悩んでいたけれど、今はこうなった……」など、発達障害のあるお子さんを育児している皆さんへ、ご自身の経験をお届けいただけないでしょうか。ご応募は以下の応募フォームから受け付けております。皆さんのご投稿を、お待ちしております。【現在の募集テーマ】・障害告知・パートナー(夫婦) 関係・両親(義両親)、親族関係・進学・受験関係・冠婚葬祭関連・反抗期、思春期・自傷・学習関係・不登校、行き渋り・ゲームとの関わり・不器用さについて・ママ友や、ほかの保護者の方とのエピソード・ご近所関係(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年12月08日全てが初めてで手探り状態……。コロナ禍でオンライン授業から始まった中学校生活!小学校の卒業式の1か月くらい前から新型コロナウイルス感染症の流行が始まりました。小学校の卒業式はなんとか行えたものの、せっかく入った中学校もどうなるのかいろいろな意味で想像がつかない状態でした。コチ丸が入学した私立中学は「学びの多様化学校」(当時の名称は「不登校特例校」)でした。不登校の児童生徒に配慮して特別に編成された教育課程に基づく教育を行う学校だったため、オンライン授業もすでに導入されていました。当時、日本各地の小中学校でタブレットの導入が始まった時期でしたが、コチ丸の学校では入学当初からタブレットが配られており、当たり前のようにオンラインでの授業が始まりました。オンライン授業では、授業開始時に名前を呼ばれたら返事をするなど、いくつかの決められた規定を守れば授業に出席したことになります。理解ある上司に恵まれたこともあり、オンライン授業に慣れるまでは、会社にコチ丸を連れて行かせてもらい個室を借りて授業を受けるなど、周囲の協力も得ながら学習を習慣づけるようにしていきました。秋口からは、いよいよ学校での授業が始まりましたが、ほとんどの生徒は引き続き自宅からオンラインで授業を受けていました。コチ丸は、田舎の自宅からバスと電車を乗り継ぎ、片道約2時間くらいの道のりを通うことになりました。最初は週に2~3日ほどは学校へ通い、残りは自宅でオンライン授業を受けるという通い方をしていました。また、小学校の時からそうでしたが、「今日は学校行く?」という声かけでコチ丸の意思を確認する毎日でした。それがどんな回答でも受け入れ、「今日は何して過ごすの?」と聞き、本人の意思を尊重するようにしました(もちろん、コチ丸が計画通りに動くことはほとんどないのですが……)。Upload By あき好きなドラムを武器に大活躍した文化祭で学校生活も一変!そんな中、コチ丸の学校生活を大きく変える、おそらく地元の中学では体験できなかった出来事が2つありました。1つは部活動です。ドラムを習って1年ほど経っていたコチ丸は、地元の中学校にはなかった、軽音楽部に入ることを入学前から楽しみにしていました。入学後はもちろん、軽音学部に入部。初めての文化祭では、1年生ながら先輩たちと共にステージに立ち、会場を沸かせていました。そしてもう1つは、軽音楽部で同じバンドのメンバーになった先輩たちに勧誘されて、生徒会に立候補したことです。元来、目立つことが嫌いじゃないコチ丸の性格も幸い(?)して、コチ丸は学年でも一目置かれる存在になっていきました。1年生の後半から生徒会活動にずっと参加するようになり、3年生では生徒会長として活躍をしました。振り返れば小学校の時のコチ丸からは想像もつかない変貌でした。Upload By あき徐々に安定してきた特性の凸凹や多動な行動。でも勉強は相変わらず……中学校に通うようになると、小学校時代とは打って変わって、席にもちゃんと座り(よく居眠りはしていましたが……)、教室を飛び出すことなく授業も受けられるようになりました。年齢を重ねたせいで落ち着いたというのもあったと思いますが、授業や行事の内容がユニークだったのが良かったのかもしれません。例えば歴史の授業では教科書通りに進むのではなく、自分で興味のある時代や出来事について、とことん調べてまとめて発表するという課題が出ました。あんなに文字を書くのが苦手だったコチ丸がポスターサイズくらいある紙に、びっちり書きこんでいたのを見た時には正直驚きました。しかし、小学校3年間の不登校での勉強の遅れは、なかなか取り戻すことはできませんでした。保護者の中には高校からは普通科高校に通ってほしいと考える方もいましたが、わが家は高校に行かないならそれでも良いと思っていました。本人が必要だと思ったときに勉強をすれば良いと思っていましたし、それが例え社会人になってからでも遅くはないと思っていました。私がここまできて気がついたのは、学校の学年は目安でしかなくて、その子その子に合った学ぶ年齢があるということでした。しかもその学びは「Aを最初に学ぶ子」もいれば、「Bを最初に学ぶ子」もいたりして、みんなバラバラなんだなということです。あんなに小学校で暴れていたコチ丸も中学に入ったらすっかり落ち着き、人付き合いも上手になっていました。このまま高校に行かずに社会に出ても、案外うまくやっていけるのかもしれないなという雰囲気すらありました。Upload By あき先生・友達・先輩……。周りに大きく影響を受けた中学生活こんなふうにコチ丸が変わったのは、小学校まではほぼ家の中で過ごし、自分のことしか見えていなかったものが、中学に入って電車やバスで通学したり、友だちや先生方と関わったりする中で、他者の視線や気持ちに気づき、自分自身も周りを見られるようになって、「自分はこうなりたい」とか、「だったらどうしたら良いか」とか、いろいろなことを考えるようになったからだろうなと思います。また、コチ丸が通った中学校の先生方は、子どもたちを中学生である前に一人前の人間としてみてくれており、一人ひとりの考え方や意見を大切にしてくれていました。地元の小学校では取り合ってもらえなかった自分の意見に耳を傾けてくれる場所ができ、安心して学校に通えるようになり、友達が増え、自分の意見も言えるようになって……その過程で自信をつけたり、取り戻したりしていく子どもの姿を、中学校の3年間でたくさん見ることができました。また、私も含め、子育てに自信をなくして孤独だった保護者も、同じように成長できた3年間だったと思います。コチ丸にとっても、自分の社会での立ち位置を見つけ、自信を持って毎日を送れるようになったきっかけがこの中学の3年間でした。結果的に、コチ丸にはこの私立中学という進路選択が合っていて、人生を変えるために親子2人で頑張ってよかったと思っています。Upload By あき執筆/あき(監修:新美先生より)とっても素敵なエピソードを聞かせていただきありがとうございます。小学校にはほとんど通えていなかったコチ丸さんが、「学びの多様化学校」(不登校特例校)での中学校生活で、さまざまなことを経験して変化、成長していかれる様子を読ませていただき、読んでいるほうもパワーをいただけたように感じました。学びの多様化学校(不登校特例校)は、令和6年度時点で公立と私立の学校が全国に35校設置されています。文部科学省からも、各都道府県で1校以上の設置を促すような呼びかけも出ており、今後は各地に増えていくことが期待されています。そもそも、子どもの個性・特性・学び方は多様であり、現在の多くの公立学校のように何もかも一律で決められた生活・学習では、通いづらいお子さんがいるのは当たり前で不登校の児童生徒数は増加の一途をたどっています。通っているお子さんの個性・特性を尊重し、自分らしく登校しやすいよう、多様性を尊重し学び方、活動の仕方の選択肢を広くした「学びの多様化学校」が注目されています。コチ丸さんは、たまたま入学時にコロナ禍スタートで、オンライン授業が続いたのですね。それが学校の雰囲気に慣れ、授業を受けるのも大丈夫だと実感するのに、ちょうどタイミングがよかったのかもしれないですね。そのままオンラインで授業を受けてもいいというのに、2時間もかけて学校まで通うようになったというのは、コチ丸さんがここに通いたいという意思を明確に持てたのですね。部活動や生徒会など、自分からやりたいと思えて活躍できる場があり、とても充実した中学校生活が送れたのですね。コチ丸さんが、中学校は自分の意見を聞いてもらえる場だと感じられ、他者視点に気づきながら、自分のことを自分で考え行動する中学校生活になったことは、本当に素晴らしいと思いました。こんなふうに、どのお子さんにとっても、自分の居場所だと感じられる学びの場・居場所の選択肢がもっともっと増えて、多様な個性のお子さんだれもが自由に選べるようになるといいなと願っています。学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧|文部科学省前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年12月07日市の教育センターへ登校渋りの相談小学校入学当初から登校渋りが激しかった長男。1年生の10月頃にスクールカウンセリングを受けました。その時スクールカウンセラーの先生から、市の教育センターに不登校専門の窓口があり、そこへ相談へ行くことを勧められました。また、勉強への苦手さが強いようであれば知能検査の一つである「KABC-Ⅱ」を受けられることも教えてもらいました。当時は正直、いろいろなところへ相談へ行ってもあまり変わらないのではないかとマイナス思考でした。 でもやれることはやっておこうと思い、教育センターに予約をしました。Upload By ねこじまいもみ相談の予約はすぐに取れ、1年生の1月頃に訪れました。 相談員さんはとても理解を寄せて話を聞いてくださり中でも印象的だったことは、「長男は同じ直線を行ったり来たりする常同行動があり、学校ではそれをしないようにしている」と話した時、相談員さんが「落ち着くために動きたくなる気持ちを我慢して過ごしているなんてそれはしんどいよね。本当によく頑張っているんだね」と言ってくださったことでした。この話を今までここまで理解してくれる人がいなかったので、私はすごく嬉しかったし、改めて長男の頑張りを感じました。 さらに、本当に学校へ行けなくなった場合の居場所として教育支援センター(適応指導教室)があることなど教えていただき、何も知らなかった私は少し気持ちが楽になったことを覚えています。Upload By ねこじまいもみ検査結果を一人で聞きに行くと「KABC-Ⅱ」の予約はすぐには取れず、長男が2年生の6月に検査を受けました。検査は認知能力と基礎学力を推定し、学習の得意不得意を知ることができ、学校や家庭での支援に活かすことができると説明を受けました。約2時間の検査を終え、後日私1人で結果を聞きに行きました。長男はそれぞれの力にそこまで大きな開きはなく、全体的には平均だと言われました。 そこまで目立つわけではないが平均下は数字と書き。まさに私が苦手そうだなと感じていたことでした。 また、文章題や入り組んだ話など複雑な情報が苦手そうで、学校でも急な指示や全体の指示が聞けてない場面があるかもしれないと言われました。それも納得でした。さらに検査時の行動観察から、長男は独特な鉛筆の持ち方をしており、それも指摘されました。長男は自分がこうしたいというこだわりが強いため、鉛筆にしろ箸にしろ小さい頃から正しい持ち方を教えるのが困難でした。おそらくもう直せないだろうと思っていたし、本人もそれで良いと言っているのでなにもできずにいたのですが、改めてほかの人に言われると私の力不足だったかなと少し気にしてしまいました。 学校へ行かないと書く機会がグッと減るため、家でも積極的に書くことをやり、枠いっぱいにゆっくり書くことを意識すると字の上達につながるとアドバイスをいただきました。Upload By ねこじまいもみ検査結果に基づいて検査の結果をもとに、長男の認知様式に合った学習の仕方を教えてもらいました。 例えば漢字なら、「山」という字は山の形のようになっていて……とイメージを持たせてあげると覚えやすいことや、画数の多い漢字はパーツを分けて何と何が組み合わさっているかパズルを作って組み立てさせるのも良いこと、算数は問題文を図や絵にして視覚的に導いてあげると良いことなど教えてもらいました。 苦手と思っていることも学習の仕方で苦手ではなくなる場合もあり、個々に合った学習方法が見つけ出せると良いと言われ、私も大変勉強になりました。Upload By ねこじまいもみ検査を受けて良かったこと最初はピンと来ていなかったのですが、検査を受けて良かったと思いました。 のちに発達検査でも同じようなことを言われる特性もあったり、2年生から勉強のつまずきが見られるようになったのですが、検査で教えてもらったことを参考に私も教えたりできるようになりました。また、困った時は担任の先生にもこういうのが苦手なようで……と伝えやすくなり、先生が学習の仕方を提案してくださったり、一緒に考えてくださったりしたこともありました。現在4年生の長男。今でも苦手な単元はこういうやり方だと分かりやすいかな?と家庭学習の際は私の考えを提案してみたり、長男も成長するにつれて自分で試行錯誤し、「このやり方が僕には合ってるかもしれない」と言う場面も出てきました。苦手な科目を好きになるのは難しいし、無理強いすることではないと思いますが、分からなかったことが分かるようになった時は本人も喜んだり達成感を感じたりしています。勉強ができたり分かったりすることが長男にとっては登校へのモチベーションには直接は繋がらないですが、そういったことも何かのきっかけだったり、自信の積み重ねになっていくと思うので、長男に合った方法を模索しながら無理なくサポートしていけたらと日々思っています。Upload By ねこじまいもみ執筆/ねこじまいもみ(監修:初川先生より)長男くんがKABC-Ⅱを受検されたエピソードをありがとうございます。「検査を取る」という場合に、WISC-ⅣやWISC-Ⅴなどの知能検査をはじめに勧められることが多いと思います。WISCの場合、全体的な知的発達の水準や4つないし5つの観点から知的発達に関する得意不得意を見ます。WISCの受検によっても、学習の進め方、得意な学び方に関する事柄も出てきます。ただ、どの検査にも測れるものと測れないものがあり、WISCだけではお子さんのつまずきや困りごとを見るには不十分と専門家や支援者が判断したり、SLD(限局性学習症)が疑われる場合などにKABCも追加で実施されることが多いように感じます。さて、長男くんに関しては、視覚的に捉えて理解することのほうが、言葉での説明によって理解するよりも得意といった結果が出たようですね(※このあたりに関しては、WISCを受検しても同じような助言をもらうこともあります)。コラムに書かれていたように、漢字学習で視覚的イメージを活用したり、図形的に分解して覚えやすくしたりといったやり方がまずあります。そうしたやり方をほかの学習内容に関しても活用・応用していくことになりますが、ここは工夫や経験などによってさまざまなやり方を考え、実際にやってみる(試行錯誤する)ことになります。担任の先生はこうした学習方法に関してさまざまレパートリーをお持ちかもしれませんし、相談員の方もご存知かもしれません。保護者の方だけで考えてやっていくのも1つですが、相談しながら、お子さんに合うやり方を探っていくこともよいと思います。そして、長男くんは4年生になり、自分に合う方法はどんなものか試してみた際に「合う合わない」が分かってきているようですが、だんだん本人が「これは自分に合う」と感触を掴めるようになってきたり、「こうやってみたらできるかも!」と自分で工夫できるようになったりもします。まずは、周囲の大人が、お子さんに合うやり方を提案していき、ゆくゆくは本人が自分に合う方法を理解していく。このプロセスをぜひ歩んでいただけたらと思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年12月05日株式会社ウィザス(大阪府大阪市、代表:生駒富男)が運営する第一学院高等学校(本校:茨城県高萩市・兵庫県養父市、全国59キャンパス:2024年10月時点)は、不登校や高校中退などを経験した生徒や、スポーツ・芸能活動などの「夢の実現と学業の両立」を目指す生徒も多く学ぶ広域通信・単位制高等学校です。このたび、「オフラインとオンラインの両特性を生かしたハイブリッド型のキャリア教育」の一環として、双方向リアルタイム配信授業「チャレンジレッスン」を実施します。詳しくはこちら( )過去のレッスンの様子(1)過去のレッスンの様子(2)■開催概要【落語家/春風亭昇々先生】落語家 春風亭昇々さん千葉県松戸市生まれ。関西学院大学文学部卒業。2007年4月に春風亭昇太に入門。前座名「昇々」。2011年4月、二ツ目に昇進。落語芸術協会若手二ツ目ユニット「成金」メンバー。新作ユニット「ソーゾーシー」メンバー(春風亭昇々、瀧川鯉八、玉川太福、立川吉笑)。平成27年度・28年度NHK新人落語大賞決勝進出するなど様々な賞を受賞。2021年真打昇進。日時 :2024年12月9日(月)13時00分~14時50分テーマ :表現力を身に着ける授業内容:人間は言葉よりも体のリアクションで物事を理解すると言われています。落語家の特技でもある形態模写を経験して、表現力を高めます。【株式会社笑下村塾】株式会社笑下村塾「笑い」を通じて社会問題や政治について楽しく学べる教育プログラムを提供する団体。お笑い芸人が講師となり、ユニークな視点で学びを深める場を作り、次世代の社会課題解決を担う人材育成を目指す。日時 :2024年12月10日(火)10時30分~12時20分テーマ :笑える!政治教育ショーin第一学院講師 :ジグザグジギー/マセキ芸能社授業内容:お笑い芸人を講師とし、お笑いを通じて民主主義とは?政治とは?をエンタメたっぷりで楽しみながら、参加者が自ら考え行動する力を育みます。■「チャレンジレッスン」について各業界で活躍するプロフェッショナルによる、東京のスタジオと全国のキャンパス・自宅をオンラインでつないだ双方向のライブ配信授業です。生徒が将来を見据え、自身の興味や得意分野に気づき、学ぶ楽しさの発見へとつなげることを目的に実施しています。業界や社会の第一線で活躍する講師の方が携わる職業はもちろん、それに関わるさまざまな仕事やその職業の裏側を知り、実体験を通じて将来を創造していきます。授業内では、タブレット端末やアプリを使用して質疑応答なども双方向(インタラクティブ)でリアルなやり取りを行えます。配信授業の特性を生かし、全国の仲間から配信されるコメントや講師からの即時フィードバックを通してさらなる学びを深めます。※チャレンジレッスンについて( )授業配信場所:第一学院高等学校 東京本部スタジオ(東京都港区芝1-5-9住友不動産芝ビル2号館 5F)※第一学院高等学校の生徒は各所属キャンパスから参加。キャンパスへの取材も受け付けています。◆第一学院高等学校について第一学院高等学校株式会社ウィザスの高校・大学事業の中核として運営している第一学院高等学校(通信制・単位制)は、全国に59キャンパス(2024年10月時点)を展開。「生徒第一」「1/1の教育」の想いを大切に、「成長実感型教育」を掲げ、生徒をプラス思考に変える独自の「プラスサイクル指導」をベースとし、生徒一人ひとりの「『もっともっと自分を好きになる』自分づくり」をサポートしています。当校には、不登校や高校中退を経験した生徒のほか、スポーツや芸能活動などの夢の実現と学業との両立を目指す生徒が在籍。卒業生もそれぞれの分野で多彩に活躍。多様な生徒たちがそれぞれの希望する進路を実現できるよう、生徒一人ひとりの自己成長を支援してまいります。<主な卒業生>・スポーツ:久保建英選手(サッカー:レアル・ソシエダ)/酒井宏樹選手(サッカー:オークランドFC)/伊藤洋輝選手(サッカー:FCバイエルン・ミュンヘン)/稲場悠介選手(水球)/開心那選手(スケートボード) ほか、野球・サーフィン・テニス・スノーボード 等・芸能 :Little Glee Monster(MAYU・かれん・アサヒ)/ねお(動画クリエーター、チャンネル登録者数89.9万人)/のえのん(動画クリエーター、チャンネル登録者数41万人)/ゆーぽん(動画クリエーター、チャンネル登録者数65.6万人)URL : ◆株式会社ウィザスについて株式会社ウィザスは、「顧客への貢献」「社員への貢献」「社会への貢献」という3つの貢献を通じて、教育分野を中心に、一人ひとりの夢の実現に取り組む総合教育サービス会社です。すべては「成功」へのプロセスと考える“プラスサイクル”思考を基にした高校・大学事業、学習塾事業、グローバル事業、能力開発・キャリア支援事業を中心に、『「社会で活躍できる人づくり」を実現できる最高の教育機関』を目指しています。社名 : 株式会社ウィザス代表者 : 代表取締役社長 生駒富男所在地 : 〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町3-6-2 KFセンタービル設立 : 1976年7月10日資本金 : 12億9,937万5,000円従業員数: 正社員971名(2024年3月31日現在)事業内容: 総合教育サービスURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年12月05日きっとまたいなくなる…あきらめた末に提案された居宅介護ホームヘルパーさんに来てもらうことになったのは今から3年前、息子が中学2年生の頃でした。特別支援学校に進学したものの、登校は数日しかできず、やっとのことで見つけた放課後等デイサービスにもフリースクールにも行けず、八方塞がりだった時に知り合った福祉施設の方から「計画相談支援を入れましょう!計画相談支援とは一生の付き合いになりますから!」と言われ、計画相談支援を受けることになりました。計画相談支援とは、ものすごく簡単に説明するとケアマネージャーさんのようなもので、障害福祉サービスの利用に関する相談や利用施設との調整をしてくださいます。サービスを受けるには、まず役所の福祉課に行き、「計画相談支援を受けたい」とお伝えします。そして、どの計画相談事業所を選ぶかを決めるのですが、それには役所で紹介してもらう方法と、自分で探す方法の2つの方法がありました。役所の方には「個人の特性や事情等に配慮はなく、リストにある事業所に順番に連絡していくので、息子くんのケースだとご自身で探されたほうが良いのでは」と言われてしまいました。困り果てた私は再び福祉施設の方に相談したところ、お知り合いの方を当たってくださり、息子のことを担当していただけることになりました。そしてその相談支援員さんから、「居宅介護(ホームヘルプ)」を提案されました。1.障害福祉サービス等の利用計画の作成(計画相談支援・障害児相談支援)サービス等利用計画についての相談及び作成などの支援が必要と認められる場合に、障害者(児)の自立した生活を支え、障害者(児)の抱える課題の解決や適切なサービス利用に向けて、ケアマネジメントによりきめ細かく支援するものです。引用:障害のある人に対する相談支援について|厚生労働省居宅介護居宅において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の生活全般にわたる援助を行います。引用:障害福祉サービスについて|厚生労働省その頃の私は、かなり頑なであきらめてしまっている状況でした。学校の先生は定期的に家庭訪問に来てくださるものの、一度「学校の先生」に対する信頼を底の底までなくしてしまった息子にとっては、現状の打開には難しく、また学校のシステム上、年度を超えて関わることは困難で、担当者が変わるたびに全てを1から説明しなければならない段取りに疲れてもいました。誰かを頼ってもどうせまたすぐにいなくなるのだという思いは、息子だけでなく私の中にもあり、それならば、誰にも頼らずに自分たちだけで生きていくしかないのだという決意すら固めていました。ホームヘルパーさんが来ても、きっと何も変わらないのではないか、むしろ来たことでさらに荒れるかもしれないという懸念はありましたが、息子は意外にも了承してくれました。「今の生活を変えたい」という思いは確実に息子にもあったのです。私は居宅介護のために必要な受給者証を取得するために、役所の福祉課へ向かいました。障害福祉サービス受給者証障害福祉サービス受給者証は、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスを利用する際に必要となる受給者証です。障害福祉サービスには大きく分けて、介護に関する「介護給付」と自立や就職に関する「訓練等給付」があります。介護給付には子どもが対象のサービスとして、居宅介護や行動援護、短期入所などがあります。居宅介護は利用者の自宅にスタッフが訪問し、入浴、排せつ、食事などの介護を提供するサービスです。行動援護は、行動上著しい困難があり、常時介護が必要な障害のある方に外出中のサポートを行います。短期入所は普段自宅で介護を担当している方が、病気などの理由で介護が困難な場合に、短期間施設に入所してスタッフが介護や見守りを行うサービスです。利用者が子どもの場合は児童福祉施設などで行われます。 By 花森はなホームヘルパーさんとの出会い受給者証を無事に取得したことを相談支援員さんに報告し、同時進行で探してくださっていたホームヘルパーさんも見つかったので、いよいよ初訪問の日がやってきました。当日は相談支援員さん、担当していただくホームヘルパーさん、そしてその事業所の施設長さんの3名でお越しくださいました。息子は警戒心が特に強すぎるタイプで、相談支援員さんが家にモニタリングに来られてもいつも塩対応。果たして大丈夫なのかな……と思っていましたら、意外にもホームヘルパーさんとは好相性!始まって30分もしないうちに意気投合。偶然にも好きなゲームと好きなシリーズが完全に一致し、残り時間もずーーーっとゲームの話をしていました。相談支援員さんが紹介してくださったのは「年が近くて息子くんの好きなゲームの話ができる男性」でした。実際来られたホームヘルパーさんはとても若くて、私も第一印象は「大丈夫かな……」とつい心配してしまったのですが、とても優しく対応もきちんとされた方で、息子のケアもしっかりとしてくださいました。その頃の息子の重要課題として、一番大きなものが「入浴と歯磨き」。入浴はできて2週間に1度、歯磨きもできそうな時に促して……という感じでした。私が声を掛けてもなかなか聞き入れてくれなかったのですが、ホームヘルパーさんの声掛けだと素直に行ってくれました。思春期の息子にとって、親からの言葉には反抗してしまうのかもしれませんが、他人からの言葉には素直に従えるのでしょう。歯磨きの声掛けは来るたびにやっていただいていると、ほんの少しずつですが息子が自主的に歯磨きをする日も出てきました。そして、入浴のほうも「明日はホームヘルパーさんの日だよ!」と声掛けすることで、入ってくれることが多くなりました。「家に定期的に他人が来る」というのは、こんなに良い変化をもたらすんだなと思いました。Upload By 花森はなやっと踏み出せた!移動支援で広がる世界ホームヘルパーさんがいらして半年が経った頃。息子の希望ではありましたが、利用時間がほとんど息子の話し相手で終わってしまうため、ほかの利用者さんたちがどのような利用の仕方をしているのか伺いました。そこで移動支援の話をお聞きしました。移動支援とは、移動が困難な人に対してガイドヘルパーが行う外出の支援サービスです。これは障害者総合支援法にもとづく地域生活支援事業サービスの一つであり、障害のある人の地域での自立した生活と社会参加を促すことが目的です。屋外での移動に困難さがある場合、外出を控えがちになるかもしれません。そのために、社会生活上の必要な活動が制限されてしまうこともしばしばあります。移動支援では、移動が困難な人に対して社会生活上必要不可欠な外出や、社会参加のための外出支援がガイドヘルパーによって行われます。息子は、学校へ行くことが難しかったため、本当は登校の付き添いを一番お願いしたかったのですが、私たちの住む自治体では通勤や通学に移動支援を利用することはできず、あくまで「余暇」のみでした。「ゲームセンターや映画館、回転寿司などの外出も付き添うことがありますよ」と教えていただきましたが、その頃の息子は外出自体が困難でずっと自宅に引きこもり状態でした。それでも「いいなぁ……僕も行ってみたいなぁ」と息子が言ってくれたので、ひとまず受給者証を取得することにしました。移動支援の受給者証は、居宅介護の受給者証と異なるのです。移動支援では通学時にも付き添ってもらえるの?子どもの通学の場合には、原則として保護者や介護者が移動の支援を行うことになっています。しかし、保護者や介護者が毎日の子どもの通学に付き添うことは現実的に困難です。以下のような場合には、例外的に通学における移動支援のサービスの利用が認められることがあります。2020年度の調査によると、43.8%の事業所で、一定の要件を満たす場合に通学の利用が可能、という報告もあります。出典:地域生活支援事業における移動支援事業の実態調査|厚生労働省ホームページ移動支援には、ガイドヘルパーという資格を持った方などのサポートが必要になります。ガイドヘルパーとは、一人で外出するのが困難な障害者の外出同行や移動を支援する専門職です。わが家に来ていただいてるホームヘルパーさんは、幸いガイドヘルパーの資格をお持ちとのことでした。受給者証が届いたあと、改めて「ヘルパーさんとどこか行ってみたいところはある?」と聞いてみると、すぐに答えは出ませんでしたが、数日後「コンビニに行ってみたい……」と言ってくれたので、次の利用日にヘルパーさんと私と息子の3人で行ってみることにしました。久しぶりのコンビニで、大好きなチキンとおにぎりを自分で選んだ息子の表情は満足げでした。ガイドヘルパーという「プロ」が付き添うことで、外出の不安が軽減されたのです。ガイドヘルパーは、移動支援従業者とも呼ばれ、障害の種別に応じた養成研修を受講し修了することで、資格を取得できます。ただし移動支援事業に従事できる要件は、ガイドヘルパー資格に限定しているわけではなく、市町村によって定められています。移動支援でできること移動支援では、社会生活を送る上で欠かすことのできない外出や、余暇活動等の社会参加のための外出支援を受けることができます。◇社会生活上、必要不可欠な外出の例・金融機関における手続き ・市役所、区役所、警察署 ・日用品の買い物 ・家族の学校行事など◇社会参加のための外出の例・美術館、映画館、コンサート ・体育館、トレーニングジム、プール ・動物園 ・ボランティア活動など By 花森はな「困っています」と親が叫ぶことは子どもたちの未来のためホームヘルパーさんが来てくれるまで、息子と私の世界は閉じたままでした。ですが、思い切って利用してみたことで「もう少し福祉を頼ってみてもいいのでは?」という気持ちが生まれました。これまで同情を毛嫌いし、「息子は不登校で精神障害がありますけど、全然大丈夫!私元気ですよ!」という顔をしていたのを止め、素直に「だから大変なんです!困ってるんですよ〜!」ということを他人に伝えることができるようになりました。これは長い将来、支援を受けて生きていくであろう息子にも重要なことで、私が「困っている」と伝えることで息子の生きやすさに繋がると思いました。また、息子と同じくASD(自閉スペクトラム症)の娘がいるのですが、娘の支援を考える時、迷わず放課後等デイサービスの利用やスクールカウンセリングを活用することができました。今も最大限使える支援を利用させていただいています。相談支援員さん曰く「子どものホームヘルパー利用で一番重要なのはマッチングなんです」とのことで、私も実際このマッチングがうまくいかなかったら、再び支援と繋がろうという気持ちは起こらなかったと思います。ですが、実際うまくいくかいかないかはやってみなければ分かりません。ホームヘルパーさんの支援によって 、息子の表情は明らかに明るくなり、今はひとりで外に出ることもできるようになりました。もしわが家と同じような環境で、現状に行き詰まりを感じておられる方がいらっしゃいましたら、利用を検討してみてもいいかと思います。Upload By 花森はな助けを求める勇気を持ちたいあんなに支援を拒絶していた私が、「居宅介護(ホームヘルプ)」の利用を決意したのは、もう一つ理由がありました。私が、服薬治療中だった病気で手術をする可能性があったからです。相談支援員さんが役所の福祉課の方に相談してくれましたが、本来そういった場合はグループホームでのショートステイが推奨されるようでした。しかし、当時の息子は、家から連れ出すことは不可能な状態でした。息子が入所を拒否して大暴れした場合、無理に入所させることはできず、置いていくことになってしまうかもしれないと説明を受けました。そこで、役所の方とも相談しながらホームヘルパーを通しての見守りはどうかと提案され、ほかに方法はなく受け入れた形でした。幸いにも手術は免れ、現在は経過観察となっていますが、もしまた私に何かあった時、息子が外の人を頼れるようにしておかなければなりません。居宅介護の利用はその第一歩でした。家に他人を入れることに抵抗のある方もいると思います。私も最初のうちは部屋を完璧に片付けたりしていましたが、今はもう洗濯物を端に寄せたり、多少散らかっていても普通にお招きしています。ホームヘルパーさんも「全然お気になさらないでください!」とのことなので、気にしないようにしました!これも大切なことです。他人に弱さを見せること、助けてもらうことは恥ずかしいことではないと言いたいです。こうして不登校サポートや障害児育児をしていると、どうしても謝る場面が人より多く、自らを恥じ入り、消えたくなってしまう日々ですが、全てを一人で抱え込むには無理がありますし、助けを求めてもいいんだと思います。最近は、不登校や発達障害に特化した居宅介護や訪問看護も増えているそうです。どうしても困ってしまったら、どうか「助けて」と言ってほしいです。私も「助けて」と伝え続けます。執筆/花森はな(監修:渡部先生より)計画相談支援事業者は、必要な福祉サービスについて情報を提供し、アドバイスを行って、実際のサービス利用の道筋を作ってくれる、障害児・者にとってのキーパーソンです。息子さんの状況や特性を理解して、「プロ」のヘルパーさんをマッチングしてくれたとのことで、とても素晴らしい事業者さんと出会えましたね。こうやって一歩を踏み出せたのは、「助けて」と伝えることができたからです。成人期以後も、日中活動や暮らしの場面などで、さまざまな支援が必要になってくるかと思います。これからも、困ったときには躊躇せず相談をして、息子さんやご家族の安心につなげていってください。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年11月28日特別支援学校で不登校になった息子特別支援学校高等部3年生の息子は、アンジェルマン症候群という指定難病です。アンジェルマン症候群は重度の発達の遅れや知的発達症(知的障害)、動きがぎこちないなどの症状がある先天性の疾患です。息子は発語はありませんが、人が好きでニコニコと笑顔を振りまき、電車やバスといった乗り物が大好きです。そんな息子は2年生の11月から、特別支援学校で不登校になりました。11月のある朝のことです。息子が「以前骨折した腕が痛い」というアピールをしました。腕は完治しているはずなのですが、ちょうど寒くなってきた時期だったため、(寒さで古傷が痛むのかな?)と思い、私は病院へ連れて行きました。診てもらったところ特に腕に問題はなく、学校へは遅刻して行ったのですが、それから毎日のように病院へ行くというサイン、アピールが始まりました。Upload By ユーザー体験談参考:201 アンジェルマン症候群|厚生労働省不登校のきっかけは?体調不良アピールは続き……そして毎朝のように「病院へ行く」というサインは続きました。「学校へ行くよ」と言っても家から出てくれないので、その頃から私は「病院へ行って、その帰りに学校行くよ」と声がけをして息子を家から連れ出すようになりました。やがてはじめは腕だった痛みのサインも、鼻やら耳やら喉を指差すように変化。でも、いくら痛いアピールがあっても、病院へ毎日は行けません。すぐ近所の耳鼻科はほぼ行きつくすぐらいになってしまい、受付で事情を説明して何とか診てもらっていました。幸い病院のほうも「何かあるのかもしれないね~。先生に診察してもらうことで納得できるなら!」と言ってもらえたのでよかったです。そして病院へ行ったあとに学校へ連れていくも、だんだんと車から降りられなくなった息子。学校へは完全に行けなくなってしまったので、放課後等デイサービスに連れて行くようになりました。ですが、12月中旬になると放デイに送って行っても車から降りられず……。とうとう外へも出られない状態になりました。Upload By ユーザー体験談なぜ急に学校へ行きたがらなくなったのか……。あとから思ったことは、体調不良アピールが始まる1週間前にあった宿泊学習のこと。そこでなにか嫌な思いをしたのかも?ということが頭によぎりました。ただ学校に聞いても特に何かあったわけでないそうです。きっかけが分からないまま、息子の不登校は続きました。配布物、提出物のために学校へ通う日々いつか学校へ行ける日がくるはずと思った私は、学校へ配布物を取りに行ったり、提出物を持っていったりしていました。基本は私一人でやっていたのですが、病院に行った日などは息子も連れていくようにしました。二人で行く時は大体下校時間ぐらいに行くようにしました。下校中のお友だちがいると息子に声かけしてくれるので、そのほうが息子も動けるような気がしていたのです。ですが、息子はお友だちには笑顔で反応するのですが、車を降りることはできませんでした。下校が落ち着いて人がいなくなったあと、「書類を取りに行く、取ってきたら帰るよ」と声をかけると降りることもありましたが、それは稀。先生たちが付き合ってくださる時間も限られているので、先生が昇降口に置いてくれた書類を私が息子を誘導する形で取りに行き、車へ戻りました。また息子の不登校は私たち夫婦の仕事にも当然影響しました。私は上司と相談して在宅勤務に切り替えました。どうしても出社しないといけない時は、夫に半休を取ってもらいなんとか乗り切る日々でした。バスが好きな息子なら行けるかも?校外学習に参加そして年が明けて2月、校外学習がありました。バスに乗って出かけ電車で帰ってくる行事です。先生が「息子さんはバスと電車が好きだから、参加しませんか?」と声をかけてくれました。当日、私は出発時間ピッタリに登校させ、教室へ行かなくても息子がそのままバスに乗れるようにしました。無事バスに乗っていってくれた時は「よかった……!」とほっとしました。校外学習では、昼食(ファミレス)も、トイレもできて楽しんでいたそうです。これがきっかけで、2月中旬から3月初旬は学校に通うことができました。ですが、中旬からまた家から出られなくなり、毎日病院のサイン……。「病院に行ってから学校に行くよ!」の声かけで家から出れましたが、学校に行くと車から降りられずという状態が続きました。そのまま4月は不登校。でも校外学習の時うまくいった経験があったので、5月の修学旅行も行ければ良いなと思った私。修学旅行の事前学習のある日は登校するようにチャレンジしましたが、結局学校には行けませんでした。そこで、先生にお願いして修学旅行の資料をもらい、家で事前学習をすることにしました。宿泊するホテル、行き先、食事場所などの動画をタブレットで見せ、「ここに行くんだよ!楽しそうだね」と声かけをしました。Upload By ユーザー体験談新幹線に乗り、2泊3日の修学旅行へ。母も影から見守り……修学旅行先は大阪、2泊3日です。幸い、ホテルも行き先も以前いったことのある場所で、新幹線も乗り慣れていたことが功を奏し、修学旅行にはなんとか参加することができました。帯同こそしませんでしたが、実は私も大阪へ行きました。何かあった時にすぐに駆け付けられるようにと思ってのことです。ほかの保護者の方が帯同していたので、息子の様子を撮った写真や動画を送ってくれていたのですが、それを見ると楽しんでいる様子でほっとしました。あとから先生に聞いたところ、睡眠時間はいつもの半分ぐらいだったようで、最終日の昼食はほぼ食べられませんでしたが、ほかは普通に食べられた様子。かなりの疲労はあったようですが、「参加することに意味がある!」と。お友だちと一緒に行動できて、少しでも楽しい気持ちになれたのではと思いました。最終日、見つからないないように尾行(?)して様子をみましたが、先生が息子にマンツーマンで付いている感じはなく、エスカレーターに一人で乗っているところを見た時はびっくりしました。息子は疾患のため姿勢を保つことが難しく、倒れてしまうことがあるのですが、体勢を崩した時にすぐに対処できる様子ではないことに驚いたのです。先生たちは、「息子は割と何でもできる」と判断しているところがあって、学校生活でもこのような状況があったのでは?と、感じました。特に大きな問題を起こさず、比較的穏やかに過ごせている息子。ただ手をかけなくても、安全のためにも目はかけてもらいたい……。もしかしたら本人は孤独を感じていたのかもしれないと想像しました。学校からの提案で、学校へ通えるようにこの修学旅行のあと、学校から「息子さんが車から降りられない時は、私たちが降ろして連れて行ってもいいでしょうか」と提案いただき、そのように対応していただくことにしました。これで、息子は登校できるようになりました。先生からの提案で始まったことですが、車から連れていく際パニックになることはあっても教室では落ち着いているようで、先生も私もびっくりしてます。車を降りられた時、周りが拍手喝采してくれるのですが、その時の息子はすごくいい笑顔!周りから関心を持ってもらえていると実感することが、いい方向に働いているのかもしれません。現在、木曜~週末は自ら降りることもあるのですが、月曜日や長期休み明けは先生に連れていってもらっているようです。Upload By ユーザー体験談息子が学校に行ってくれることで、私も以前のように仕事ができるようになり、とてもありがたいです。ただ今後、卒業後にこのようなことがあったら……と思うと不安です。生活介護の事業所では、ここまでの対応は難しいと思うからです。特別支援学校の卒業が迫ってきました。残りの学校生活を楽しく過ごせることが願いです。イラスト/keikoエピソード参考/こうちゃんママ(監修:鈴木先生より)「少しでもできたら褒めること」が大切です。アンジェルマン症候群は重度の知的発達症を伴います。何ができないかよりも何ができたかに注目することが重要です。注目されることを好むお子さんも多いので、今回のようにバスから降りた時に拍手喝采があれば喜びます。定型発達の子どもが普通にできることでもアンジェルマンの子はそれを行うために努力をしているからです。修学旅行の睡眠時間が半分だったことからも、息子さんにはアンジェルマン症候群に多い睡眠障害が併存しているものと思われます。6歳から15歳までであればメラトニンの補充療法などで入眠を早めることも可能なので、一度主治医に相談をしてみましょう。参考:アンジェルマン症候群の特徴|NIPT Japan(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2024年11月28日CKCネットワーク株式会社(代表取締役:山崎 朋宏、本社:愛知県名古屋市 Preステップオンライン運営支社:福岡県福岡市)は5回目となる『出席扱い制度オンライン説明会』を2024年12月14日(土)に開催いたします。説明会タイトルロゴ【イベント概要】◆名称: 出席扱い制度オンライン説明会◆会場: オンライン(Zoom)◆日時: 2024年12月14日(土)11:00~12:00◆内容: 出席扱い制度の内容の説明、制度の利用の仕方◆申込: ※12月13日(金)締め切り●第4回出席扱い制度オンライン説明会参加者の声・中学卒業後の進路などで不安があったので参加した。活用について動いてみようと思いました。・私の周りにいる不登校のお子さんをお持ちの人にこの制度について教えようと思いました。また以下のような声もありました。・制度を活用するために子どもが勉強をしないといけないがちゃんと継続してできるか不安。・学校や地域によって活用できるかどうか違うので私の子どもは活用できるのか心配。このように活用をするためのサポートや地域間の違いも課題です。出席扱い制度については、活用までの流れやルールについてよくわからないという声を、今までの参加者からもお聞きしました。出席扱い制度はお子さまの状況、地域、学校によって対応が変わる可能性があります。今回のオンライン説明会では個別での相談もできます。それぞれの悩みに個別に寄り添えるよう行っていきます。1:出席扱い制度とは?文部科学省は出席扱い制度を社会的自立に向けて努力をする不登校児童生徒の学習活動を評価し、支援するための制度としています。教育支援センターやフリースクールなどのオフラインでの学習活動のみではなく、通信教材やオンライン授業などのICTを活用した自宅での学習活動でも評価される可能性があります。本プレスリリースではICTを活用した「出席扱い制度」についての現状と課題をとりあげます。2:出席扱い制度の活用人数不登校児童生徒は年々増加しており、大きな社会問題となっています。文部科学省の発表では2012年では約11万人であった不登校児童生徒は2023年には約35万人となっています(グラフ1)。この数字は病気を理由とせず、年間30日以上の欠席をした生徒を不登校として計上しているものです。そのため、不登校の前段階にあたる「行き渋り」や「五月雨登校」を考慮するとその数はさらに多くなることが予測されます。グラフ1グラフ2はこれら不登校児童生徒の中でICT等を活用した学習活動を出席として評価された数です。2019年まではあまり活用がされていませんでしたが、2020年に利用者が大きく増加しました。その後2021年には利用者が1万人を超え2023年も同様に1万人を超えています。利用者の増加は以下の要因が考えられます。・コロナによる不登校の増加。・コロナによりオフラインの学習活動が困難になった。・タブレットの配布などによるオンライン授業環境の整備。・馴染みが少なかったオンライン授業への抵抗が少なくなった。主にコロナをきっかけとした学習環境の変化がオンラインでの学習活動に大きく影響を与えました。グラフ2利用者が増加している出席扱い制度ですが不登校児童生徒数に対する割合ではまだ低い傾向にあります(グラフ3)。利用者が増加した2021年でも不登校児童生徒全体の4.7%しか活用できていません。この要因として(1) 制度が認知されていない(2) 出席扱い制度を活用して何ができるかわからない(3) 制度を活用するまでの流れがわかりにくいがあると考えています。次章以降で(2)(3)について解説いたします。グラフ33:出席扱い制度を活用してできること出席扱い制度を活用することで得られる学校の評価とは一般的に通知表(あゆみ)です。通学できていない場合「評定不能」という評価になります。しかし、出席扱い制度を活用することで評定で「1」の評価を得られる可能性が出てきます。さらに学校のテストなどを受けることで「2」「3」の評価を得られる可能性、「4」「5」に関しては実験や授業態度が関わってくるので学校の授業への参加が必要です。このようにお子さまの頑張りが評価される出席扱い制度を活用することで以下のようなメリットがあると考えています。・評定がつくことによる選択肢の増加公立高校など進路選択に評定が必要になる可能性が高いものが選択肢として選べるかもしれません。お子さまにとって未来の選択肢が増えることは社会的自立に向けての後押しとなり得ます。・頑張りが目に見えることによる自信の増加学校に戻ったり、進路を考えたりするときに、学校の授業に参加していないことでお子さまは多くの心配を抱えています(グラフ4)。出席扱い制度を活用し、学習へのきっかけと学習活動を評価されることが学習への自信を付けられる可能性があります。グラフ4そのほか以下のようなメリットが考えられます。・勉強習慣がつく・生活リズムがつく・お子さんに目的意識ができる・親子で共通の目標ができる・学校に関わるきっかけができる何をメリットとして出席扱い制度を活用するかに正解はありません。お子さまと保護者の方にとってメリットとなり得そうであれば活用するという考え方が大切です。4:出席扱い制度活用までの流れ出席扱い制度を活用にするにあたっては注意をしないといけないことがあります。・学習活動を開始してすぐに認めてもらえるわけではない・全国でルールが統一されていない・必ず活用できるわけではない活用までの流れ(図5)を踏まえて解説いたします。・学習活動を開始してすぐに認めてもらえるわけではない出席扱い制度を適用できるかを過去の学習実績をもとに判断することがあります。お子さまが継続的に安定して学習できているかを見られます。そのため1ヶ月ほど取り組んで、学習状況等を報告できる状況になってから学校に相談を行うのが好ましいです。・全国でルールが統一されていない不登校の状況はお子さまによって違います。そのため出席として認められるのかどうかは多くの場合校長先生または教育委員会の判断にゆだねられることになります。学校や地域で前例がないと認めることに消極的になることもあるため全国での事例の共有が求められています。・必ず活用できるわけではない先述したように活用に関しては明確な基準がありません。同じ学校内であっても認められるお子さまがいれば認められないお子さまが出てくる可能性もあります。出席扱い制度を必ず認めてもらえるような記載があるICTを活用した学習教材のサイトもありますが必ず認めてもらえるICTを活用した学習教材はありません。学校に相談を行い、活用できるかどうかを事前に確認することが好ましいです。不登校のお子さまには、学校に戻ることを希望する方も、しない方もいます。出席扱い制度は、不登校状態にあるお子さまをお持ちの保護者の方々に知っていただきたい制度です。当社は出席扱い制度を通してお子さまの家庭での頑張りを「出席」という目に見える結果にして自信につなげたい、その自信をもとに未来の選択肢を作り、選んでほしいと考えています。図5【CKCネットワーク株式会社について】『家族に自慢できるサービスを、世の中に提供する。』を理念として1990年に愛知県で創業しました。通信指導実績34年、累計指導会員数50万人以上を誇る総合教育企業です。オンライン個別指導塾「Fit NET STUDY」や、マンツーマン学習サポート「Preステップオンライン」など、幅広い事業を運営しています。CKCネットワーク株式会社URL: PreステップオンラインURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年11月19日フリースクール事業を行う株式会社N・SOURCE(所在地:東京都立川市、代表:八田 一彦)は、eスポーツができる「フリースクール」の利用者急増に伴い、ビル拡張のためクラウドファンディングを「CAMPFIRE」にて2024年11月7日(木)より開始いたしました。「CAMPFIRE」クラウドファンディングサイト キャラクターリビル■クラウドファンディング実施の背景近年、小学生中学生の生徒児童の不登校が社会問題となっています。不登校児童生徒数は30年以上にわたり増加傾向で、令和2・3・4年度中学校の不登校が急増(約13万人→約16万人→約19万人)。不登校割合としては、小学校で約60人に1人、中学校で約17人に1人が不登校。直近3年間、中学校の不登校割合は約4%→約5%→約6%と推移。このように年々不登校児童は増えています。この社会問題を解決したいという想いから、クラウドファンディングを実施することといたしました。■特徴【ゲームを介して友達ができる】もうあと少しだけゲームをしたいって挑み続けていたら、傍にいつのまにか友達がいる。そんな、誰もが一度は経験したくなるような環境を提供できる“夢の体験”が可能な施設です。eスポーツを初めて体験したり、大会を開催したり、そんな「eスポーツ」を楽しむ児童に至福の体験を用意してくれる施設を、自分たちで企画したのが本施設です。【個別指導】勉強が得意な子・不得意な子様々な子がいます。ですが、私たちは子供たちの「学んでみたい!」という純粋な意志を尊重し日々一緒に勉強しています。そこには気づかぬ間に私たちも学ばさせてもらっています!もちろん子供達がつまずいたり、わからないこともありますが、子どもたちの声を受け止め共に成長しています。私たちはいつも、“子どもたちと成長していきたい”と願っています。【プログラミング】たくさん笑い、多くのことに挑戦し、素敵な仲間たちとの出会いは「生きているって幸せ!」「自分は今の自分でいいんだ」と思える手助けとなります。例えば子供達がプログラミングを学びたい!と思えばそれは「大きな成長」です。RE:VISIONではそんな学びたい!を歓迎しています!【eスポーツ授業】私たちの使命は子供達の「やってみたい」をサポートすることです。RE:VISIONではRE:VISIONのコーチ陣からのeスポーツの授業があります!eスポーツ練習会では、ゲームを通して新しい出会いの場の提供とオフラインで集まることによりコミュニケーション能力を高めチームワークを作る場として開催していきます。■リターンについて3,000円 :オリジナルステッカー12,000円:チケット60時間分30,000円:フリースクールチケット(新店舗フリースクール優先入会権利)■プロジェクト概要プロジェクト名: eスポーツを中心にしたフリースクールを運営中!満席のため同じビル内で拡張したい期間 : 2024年11月7日(木)~12月31日(火)23:59URL : 【カリキュラム】 個別授業、プログラミング、eスポーツ、トレーニング、ストリーミング(配信)等【定員・対象】 15名 小学生以上【日時】 月曜日~金曜日 9時~17時(お昼は持参)※土日祝日休み、年末年始、夏休み、お盆はお休みです。【場所・定員】 RE:VISIONフリースクール1 定員20立川市錦町3-6-6 中村LKビルB01B■会社概要商号 : 株式会社N・SOURCE代表者 : 代表取締役 八田 一彦所在地 : 〒190-0022 東京都立川市錦町2-1-7設立 : 2018年1月事業内容: テニスショップ運営・美容室運営・eスポーツジム運営等資本金 : 10万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社N・SOURCE お客様相談窓口TEL:042-849-1555 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年11月19日株式会社ウィザス(大阪府大阪市、代表:生駒 富男)が運営する第一学院高等学校(本校:茨城県高萩市・兵庫県養父市、全国59キャンパス:2024年10月時点)にて、WITHUS DAIICHICUP<オンライン文化祭>を開催いたします。WITHUS DAIICHICUP<オンライン文化祭>は、全国にある第一学院のキャンパス生がオンライン上でつながる一大イベントです。普段は違う場所で学ぶ仲間がオンラインでつながり、自分の感性を表現したり、全国の仲間とコミュニケーションをとりながら絆を深めることで、一人ひとりの文化活動活性化と、全国的な発露・称賛・交流の場設定による生徒の意欲喚起および成長度促進を図っていきます。WITHUS DAIICHICUP<オンライン文化祭>は、全国の生徒の中から、自ら手を挙げて集まった生徒実行委員会が半年以上かけて準備をし、当日の運営を行います。ポスター・タイムスケジュールの制作は、イラストやデザインが好きな生徒が担当します。詳しくはこちら( )ポスター(新潟キャンパス 菊地美羽さん作)タイムスケジュール(宇都宮キャンパス 田沢美幸さん作)【開催概要】・日時 :2024年11月16日(土)10時30分~15時40分・配信場所:第一学院高等学校 東京本部スタジオ(東京都港区芝1-5-9 住友不動産芝ビル2号館5F)※第一学院高等学校の生徒は、各所属キャンパスからオンラインで参加します。キャンパスへの取材も受け付けています。【2024年度実施種目】(1)クイズ大会 (2)じゃんけん大会 (3)FALL GUYS (4)大喜利大会 (5)マイプロジェクト紹介(6)スプラトゥーン (7)コンテスト(川柳・フォト・イラスト・コスプレ)第一学院高等学校では、生徒一人ひとりの「成長実感」を大切にしております。生徒の中には、不登校や高校中退等、何かしらの形で一度挫折を経験し、自分に自信が持てない生徒が多数在籍しています。そのような生徒たちも、第一学院での学校生活を通じてたくさんの方とふれあい、さまざまな経験を重ね、新たな一歩を踏み出しています。生徒が成長する瞬間をぜひ、取材ください。2023フォトコンテスト 最優秀作品(秋葉原キャンパス 丹羽 さつきさん)2023イラストコンテスト 最優秀作品(横浜キャンパス 宮阪 愛莉奈さん)・2023フォトコンテスト 最優秀賞 丹羽さんコメント空の写真を撮ることが多いのですが、この日は夕日がきれいだったので、撮影しました。場所は自宅の近くで、田んぼがたくさんあるところです。この写真は過去のことが鮮やかに写っている雰囲気で、現実感が薄いところが気に入っています。コンテストで1位に選ばれるなんて信じられず、嬉しいです。・2023イラストコンテスト 最優秀賞 宮阪さんコメントテーマの学生生活から、第一学院の自由な校風の中で、個性を大切にしながら、みんなが未来に向かっていく姿をイメージして描きました。◆第一学院高等学校について株式会社ウィザスの高校・大学事業の中核として運営している第一学院高等学校(通信制・単位制)は、全国に59キャンパス(2024年10月時点)を展開。「生徒第一」「1/1の教育」の想いを大切に、「成長実感型教育」を掲げ、生徒をプラス思考に変える独自の「プラスサイクル指導」をベースとし、生徒一人ひとりの「『もっともっと自分を好きになる』自分づくり」をサポートしています。当校には、不登校や高校中退を経験した生徒のほか、スポーツや芸能活動などの夢の実現と学業との両立を目指す生徒が在籍。卒業生もそれぞれの分野で多彩に活躍。多様な生徒たちがそれぞれの希望する進路を実現できるよう、生徒一人ひとりの自己成長を支援してまいります。<主な卒業生>・スポーツ:久保 建英選手(サッカー:レアル・ソシエダ)/酒井 宏樹選手(サッカー:オークランドFC)/伊藤 洋輝選手(サッカー:FCバイエルン・ミュンヘン)/稲場 悠介選手(水球)/開 心那選手(スケートボード) ほか、野球・サーフィン・テニス・スノーボード 等・芸能:Little Glee Monster(MAYU・かれん・アサヒ)/ねお(動画クリエーター、チャンネル登録者数89.9万人)/のえのん(動画クリエーター、チャンネル登録者数41万人)/ゆーぽん(動画クリエーター、チャンネル登録者数65.6万人)URL: 第一学院高等学校◆株式会社ウィザスについて株式会社ウィザスは、「顧客への貢献」「社員への貢献」「社会への貢献」という3つの貢献を通じて、教育分野を中心に、一人ひとりの夢の実現に取り組む総合教育サービス会社です。すべては「成功」へのプロセスと考える“プラスサイクル”思考を基にした高校・大学事業、学習塾事業、グローバル事業、能力開発・キャリア支援事業を中心に、『「社会で活躍できる人づくり」を実現できる最高の教育機関』を目指しています。社名 : 株式会社ウィザス代表者 : 代表取締役社長 生駒 富男所在地 : 〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町3-6-2 KFセンタービル設立 : 1976年7月10日資本金 : 12億9,937万5,000円従業員数: 正社員971名(2024年3月31日現在)事業内容: 総合教育サービスURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年11月11日株式会社ウィザス(大阪府大阪市、代表:生駒 富男)が運営する第一学院高等学校(本校:茨城県高萩市・兵庫県養父市、全国59キャンパス:2024年10月時点)にて、自身のキャリアを考える体験プログラムの一環として「さとのば大学」と連携し、「Learning Journey」を2024年11月13日(水)から15日(金)に実施いたします。(HP特設ページ: )※さとのば大学:「地域を旅する大学」をコンセプトに掲げ、地域留学とオンライン講義でプロジェクト学習を実践する新しいスタイルの市民大学( )「Learning Journey」は今年で3度目の開催となり、生徒たちは日本全国の地域で、それぞれの“まち”の文化や自然に触れながら、3日間の体験プログラムを行います。普段なかなか出逢うことのない様々な生き方や働き方をしている方々との出逢いを通して、生徒たちの新しい視点を育成し、将来のキャリアを前向きに考えるきっかけとすることを目的としています。第一学院高等学校では、生徒一人ひとりの「成長実感」を大切にしております。生徒の中には、不登校や高校中退など、何かしらの形で一度挫折を経験し、自分に自信が持てない生徒が多数在籍しています。そのような生徒たちも、第一学院高等学校での学校生活を通じてたくさんの方とふれあい、さまざまな経験を重ね、新たな一歩を踏み出しています。本プログラムを通して、非日常の経験をし、普段接することのない様々な方と出会うことで生徒が自身のキャリアを前向きに考えられるきっかけとします。生徒自身の将来に対する「不安や葛藤」が「安心や期待」に変わる瞬間をぜひ、取材ください。起業家の方と一緒に農業体験お出汁の工場見学【過去に参加した生徒の感想】・とても楽しく、刺激的な3日間でした。中でも印象的だったのは、交流した現地の方がそれぞれ地元に貢献したいという想いを持っていると感じたことです。これからも積極的にコミュニケーションをとって人の想いを感じ取り、新たな視点を身につけていきたいです。・もともと人とコミュニケーションを取ることが苦手だったのですが、街歩きや地域の方々と話をしているうちに、気づいたら周りのみんなとコミュニケーションを取れるようになっていました。この経験を、コミュニケーションが苦手な自分を乗り越えていく一歩にしていきたいです。【実施日】2024年11月13日(水)~11月15日(金) ※2泊3日【2024年実施予定地】(1)宮城県女川町女川町では東日本大震災の後、民間の復興団体結成の際に、当時還暦だった商工会の会長が「まちづくりに還暦以上は口を出さず、次の世代に託す」と決断し、若い世代による100年先に誇れるまちを目指してきました。現在、ハーバードビジネススクールをはじめとする様々な大学や企業が、女川町の復興の過程を通じて、リーダーシップや持続的な地域のあり方などを学びに来る場所となっています。地域のあり方や地域の人の生き様から、自身の人生を考えます。(2)長野県長野市長野市は、自然と文化が豊かな環境で、地域資源を活かした多様な学びの機会が広がっています。今回のフィールドは、善光寺を中心に観光客が訪れる門前地区。長く続く商いの見学や、昔からの街並みをそのままにリノベーションした店舗を訪問して、実践的な知識を深めます。生徒たちはゲストハウスを拠点に、てつがく対話やワークショップを通して、旅の学びを深めます。(3)鹿児島県枕崎市枕崎市は太平洋に面した自然豊かな漁業の町で、伝統的な製法や地元の文化に触れながら、食文化を学ぶことができます。地域の農業や漁業に関わる学びの場もあり、実践的な知識を得ながら地域コミュニティに貢献する機会が広がっています。今回の滞在では、築100年の古民家を改修したゲストハウスとコワーキングスペースを拠点に、漁港・鰹節工場・お茶農家の見学など食に関わる体験を通して本土最南端の地域を感じながら学びます。初日の集合時の様子(1)初日の集合時の様子(2)朝日とともに記念写真馬と一緒にワークショップ◆ 第一学院高等学校について株式会社ウィザスの高校・大学事業の中核として運営している第一学院高等学校(通信制・単位制)は、全国に59キャンパス(2024年10月時点)を展開。「生徒第一」「1/1の教育」の想いを大切に、「成長実感型教育」を掲げ、生徒をプラス思考に変える独自の「プラスサイクル指導」をベースとし、生徒一人ひとりの「『もっともっと自分を好きになる』自分づくり」をサポートしています。当校には、不登校や高校中退を経験した生徒のほか、スポーツや芸能活動などの夢の実現と学業との両立を目指す生徒が在籍。卒業生もそれぞれの分野で多彩に活躍。多様な生徒たちがそれぞれの希望する進路を実現できるよう、生徒一人ひとりの自己成長を支援してまいります。<主な卒業生>・スポーツ:久保 建英選手(サッカー:レアル・ソシエダ)/酒井 宏樹選手(サッカー:オークランドFC)/伊藤 洋輝選手(サッカー:FCバイエルン・ミュンヘン)/稲場 悠介選手(水球)/開 心那選手(スケートボード) ほか、野球・サーフィン・テニス・スノーボード 等・芸能:Little Glee Monster(MAYU・かれん・アサヒ)/ねお(動画クリエーター、チャンネル登録者数89.8万人)/のえのん(動画クリエーター、チャンネル登録者数41万人)/ゆーぽん(動画クリエーター、チャンネル登録者数65.6万人)URL: 第一学院高等学校◆株式会社ウィザスについて株式会社ウィザスは、「顧客への貢献」「社員への貢献」「社会への貢献」という3つの貢献を通じて、教育分野を中心に、一人ひとりの夢の実現に取り組む総合教育サービス会社です。すべては「成功」へのプロセスと考える“プラスサイクル”思考を基にした高校・大学事業、学習塾事業、グローバル事業、能力開発・キャリア支援事業を中心に、『「社会で活躍できる人づくり」を実現できる最高の教育機関』を目指しています。社名 : 株式会社ウィザス代表者 : 代表取締役社長 生駒 富男所在地 : 〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町3-6-2 KFセンタービル設立 : 1976年7月10日資本金 : 12億9,937万5,000円従業員数: 正社員971名(2024年3月31日現在)事業内容: 総合教育サービスURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年11月08日大暴れのピーク!魔の(?)小学5年生小5になるとコチ丸は家で過ごすことが多くなっていたのですが、それでもたまに学校に行くと、何かしら事件を起こしては呼び出されました。私としては家にいてくれたほうが安心なくらいでしたが(笑)、コチ丸もどこかでは外と繋がっていなくてはという意識があったのか、完全に不登校になるということはなかったので、私もコチ丸の自由登校を尊重していました。以前のコラムに書いた、卒業式をすっかり自分のものにしてしまった事件、学校で先生が集めた葉っぱに火をつけて起こしたボヤ騒ぎ、掃除をしないコチ丸に注意した女の子に怪我をさせたことなどはほぼこの頃に起こしたものです。ボヤ騒ぎの時には「子どものいたずらでは済みませんよ」と学校から言われ、真剣に頭を悩ませました。なんと家でもお仏壇に置かれているマッチに火をつけて遊んでいて焦ったと祖父も証言しており(!)、当時は家中の火をつける物を隠しまくっていました。女の子に怪我をさせたと聞いた時にはさすがにコチ丸を強く叱り、女の子のお家にも謝罪の電話をしてなんとか許していただけました。私自身が逃げ出したくなるようなことが日々起こり、頭を下げまくることばかりでしたが、「どんな時でも馬鹿正直な姿をコチ丸に見せよう、そうしたらコチ丸には大事なことはいつか伝わる」と自分の中で決めていたのと、母子家庭だったので社会で通じる姿を父親代わりに見せていかなくてはという気持ちで乗り越えてこられました。まさかの単三電池を丸呑み事件小6のはじめに、コチ丸が「ドラムをやりたい」と言い出しました。音楽の先生に「打楽器の才能があるのでは?」と言われてその気になったようでした。(おそらく)根拠もなくちょっとした話の流れで言われただけのことだったのだと思いますが、私も若い頃にバンドをやっていて音楽が好きだったこともあり、本人が言い出したことならとドラムを習うことにしました。忘れもしない、体験レッスンを申し込んでいた前々日の夜。コチ丸が不意に私に「電池って飲んだらどうなる?」と聞くので「いや、死ぬんじゃないの?」とテレビを見ながら安易に回答をしたところ、コチ丸が「電池飲んじゃった」と言い出すではないですかー(大汗)。それも単3電池、うっかり飲み込むには結構な大きさです。慌てて緊急外来に車を走らせました。最初、医師ですら半信半疑で、「一応レントゲン撮ってみますけど……」という感じでしたが、レントゲンを撮ってみると体内にしっかりと電池が入っておりました。Upload By あき急いで内視鏡で取り出す処置をとることになりましたが、その日は食後すぐだったこともあり、食べたもので喉を詰まらせる可能性もあるため、取り出しを断念し、入院することに。そこで丸2日飲まず食わずで胃が空っぽになった状態で再度内視鏡を試してみて、ダメだった時は開腹手術を行うことになりました。体の中に電池が入っているなんて……とコチ丸の絶食期間中は生きた心地がしませんでした。それから2日間、状況が急変するということもなく、少しだけ落ち着きを取り戻してきたとき、「そういえばドラムの体験レッスンの日だった!」と思い出しました。電話でレッスン延期をお願いするはずが、なぜか私が体験レッスンを受けることになり、息子が病室で絶食生活に苦しんでいる中、私は自分が習う予定でもないドラムを叩くというカオスな体験をしました。電池は2回目の内視鏡で無事に取ることができました。「ご飯食べられるよ、良かったね」と言った私に、麻酔が切れてまだ呂律が回らない中、コチ丸の第一声が「はくはい(白米)?」だったのを聞いて、よっぽどお腹が減っていたんだなと思いました(笑)。コチ丸は小6になってもなんでも口に入れる癖があって、当時よく注意をしていたのですが聞く耳持たずでした……が、流石にこの件で口に物を入れることはなくなりました。ものすごいリスクを伴いましたが、やはり「身をもって知る」って大事なんだなとしみじみ思いました……。また、この緊急事態に私になぜかドラムを叩かせてくれたちょっと天然(?)なドラムの先生は、コチ丸とウマがあい、コチ丸は高校進学で地元を離れるまでドラムを習い続けました。とても穏やかで、できないことを無理にやらせるようなことはしない先生で、「やりたいことをトコトンやらせる」というわが家の方針に近かったような気がします。良い先生に巡り会えたことに感謝です。中学・高校生活で、ドラムはコチ丸の特技になり、武器になりました。バンドをやりたい時には大体ドラムが足りないため(笑)、重宝されているようです。ドラムを通して「誰かに必要とされること」に喜びを感じたようで、自信と自分の居場所を持つことができました。Upload By あき私立中学を受験!決め手をくれた奇跡的な縁同じく小6のはじめ頃、担任の先生との面談で「学習面もだいぶ遅れているし、授業も受けられないので中学からは特別支援学級に入ってほしい」と言われました。そこから私のコチ丸の居場所探しが始まりました。私は、中学校の特別支援学級はコチ丸には合わないだろうと考えていました。そして、コチ丸は自分に合った場所に行けば必ず化けるはず、という根拠のない自信(笑)がありました。しかし、今の時代に果たしてそんな選択肢は存在するのか……?日々ネットで民間のフリースクールや学習施設などを探していました。私はどれだけ費用がかかっても良いから、コチ丸がいつか高校や大学に行きたいと思った時にその道に戻れるよう、中学を卒業したという証明がもらえる学校が良いなと思っていました。私立中学校も早い段階から検討はしましたが、担任が言うように、学習面は小3くらいで止まっているので、なかなか難しいことも承知していました。その中で見つけたのが不登校特例校(現在は「学びの多様化学校」と呼ばれています)に指定された、ある私立中学校でした。しかし初めて聞く「不登校特例校」という言葉や、私が知っている一般的な私立中学校とはどこか違う雰囲気が伝わってくるWebサイトを見て、「ここで良いのか?」という思いがぬぐえませんでした。Upload By あき悩んでいたところに、私の会社のスタッフの知り合いで、小学校の元校長で不登校児の支援活動をされている方に偶然出会い、相談をさせていただく機会がありました。さらに偶然は続き、その方は、私が進学先として悩んでいた不登校特例校の校長先生とお知り合いでした。その方の後押しもあり、コチ丸と私はすぐに学校見学を申し込み、コチ丸も興味を持ったので毎月のように体験入学に通いました。年末、コチ丸本人にも現状を正直に伝えました。「学校の先生からは地元の中学校の特別支援学級への進学を勧められている」「中学受験は失敗する可能性もある」という話と、それぞれのメリットデメリット、そしてもし私立へ行くなら、ひとり親の家計にはとても苦しい選択だから、コチ丸も責任を持って通ってほしいということ……。コチ丸に自覚を持ってほしくてそんなふうに伝えましたが、私の中では、もし合格して通ってみてダメだったとしても、それは受け止めようという覚悟もしていました。最終的にコチ丸は、中学受験を自分で選びました。試験は、小4程度の国語・算数の学力テストと親子面談でした。コチ丸は市販のドリルを使って小4までの勉強はなんとか学び、面接の練習も行い、コロナが始まりつつあった年、希望した私立中学校に合格を決めました。そして迎えた小学校の卒業式。コチ丸の通っていた小学校は進学する中学校の制服を着て卒業式に出るのですが、一人違う制服を着たコチ丸がいました。周りの友達と楽しそうに写真を撮っているコチ丸を見て、彼なりの距離感で、この小学校でも自分の居場所をつくって生活していたのだなと感じました。大変な小学校時代でしたが、振り返ると頑張ったな、戦ったな(笑)、と思っています。コチ丸もまた、この時期があったからこそ、今自分がいる場所の大切さを知り、「もうあの頃には後戻りしない」と、学校に通い続ける強さを手に入れたのかもしれません。Upload By あき執筆/あき(監修:井上先生より)小学校時代のコチ丸さんのさまざまなトラブルから、親御さんもかなり悩まれて、コチ丸さんにあった中学の進路を決断されたのだと思います。お聞かせいただいたエピソードから、学力的な部分だけでなく、コチ丸さんの得意なこと(ドラムなど)があったことも、本人の自信や集団の中での積極性、学校に通い続ける強さなどに影響したのだと感じました。子育ての中では子どもの苦手なことについ注目しがちですが、あきさんが意識されていたように、強みの部分を伸ばしていくことが、良い結果に繋がっているように思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年11月07日子どもの腹痛のさまざまな原因。ストレスが原因の場合もある?子どもが「お腹が痛い」と訴えてきたときに、詳しい症状や原因が分からず困ったという方も多いと思います。子どもの腹痛にはさまざまな原因があり、それぞれに対処法も異なってきます。原因として多いものは便秘、食べ物による食あたりや消化不良、胃腸炎、風邪、急性虫垂炎、ストレスなどがあります。今回はその中でもストレスや緊張、不安感がきっかけとなる過敏性腸症候群について解説していきます。「子どものお腹の悩み」アンケート 結果は?発達ナビでは「子どものお腹の悩み」のアンケートを実施しました。「子どもがストレスや緊張などの理由からお腹を下したことがある」を選んだ方が54%と、半数以上の方が子どものストレス性の腹痛を経験している結果となりました。Upload By 発達障害のキホン参考:みんなのアンケート「子どものお腹の悩み」寄せられたコメントも紹介します。当事者です。私はもちろん緊張でお腹下すこともありました。(校外学習前後は特に酷かった。見学場所によっては現地でお手洗い借りて5分ほど籠るなんてザラ。5年になってピタッと止んだ)(Zeroさん)心因性の腹痛の症状、対処方法は?もしかして過敏性腸症候群?何らかの原因でストレスが強くなると、ホルモンや自律神経、免疫などに影響が生じ、そのことで身体にもさまざまな症状が表れてきます。その中でも腹痛に関連する疾患として、過敏性腸症候群があります。過敏性腸症候群とは腹痛とともに下痢や便秘、ガスがたまるなどの症状が表れる消化器官の疾患のことです。英語では「Irritable bowel syndrome」と記載し、略して「IBS」と呼ばれることもあります。過敏性腸症候群は身体的な要因と精神的な要因が関係して、消化管が刺激に対して敏感になっている状態と考えられていますが、原因はまだはっきりとは分かっていません。過敏性腸症候群の有病率は中学生で2~5%、高校生で5~9%と言われており、児童・思春期の代表的な消化管疾患として知られています。下痢などの身体症状により行動に制限が生じるとともに、頻繁にトイレに行くことに引け目を感じるなどの精神的な負担も生じ、学生の場合は不登校につながる可能性もあります。また、ストレスや緊張などで症状が悪化することもあり、そのためにさらに外出がしづらくなる場合もあります。厚生労働省のWebサイトでは以下のように記載されています。過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome:IBS)は、大腸の正常な機能を妨げる慢性疾患です。症状としては、腹痛、腹部疝痛(痙攣)、腹部膨満感、便秘、下痢などがあります。IBS患者の多くは、症状を軽減するために補完療法に頼ることがあり、そして、これらのアプローチの中には、いくらか有用である可能性を示す新たなエビデンス(科学的根拠)も出てきています。引用:過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome:IBS)と補完療法について知っておくべき7つのこと|厚生労働省 eJIMまた、過敏性腸症候群は次のように診断基準が定められています。過敏性腸症候群の診断は、ローマ基準に従って、過去3カ月間に少なくとも週1回の頻度で腹痛がみられ、かつ以下の基準の2つ以上に該当する場合に下されます。・排便に関連した痛みがある。・痛みが排便回数の変化(便秘または下痢)に連動している。・痛みが便の硬さの変化に連動している。引用:過敏性腸症候群(IBS)|MSDマニュアル家庭版過敏性腸症候群に似た症状の疾患は複数あるため、子どもが上記の基準に当てはまっても、自己判断せずに消化器内科や小児科などで医師の診察を受けることが大切です。過敏性腸症候群の治療では薬物療法のほかに、食生活の改善、精神療法などが行われます。薬物療法では腹痛緩和のために抗コリン薬が用いられることが多く、ほかにも下痢や便秘など過敏性腸症候群の症状に応じて適した薬が処方されます。また、痛みや精神的な症状の緩和のために抗うつ薬が用いられ、薬物療法の効果が低い場合には認知行動療法、催眠療法などを行う場合もあります。食生活の改善も症状やその人の体質に応じて適した対応を行います。一回の食事の量を減らして食べる回数を増やし、ゆっくりと食事をするようにすると改善する人が多い傾向にあります。また、負担となる食べ物を減らす方法もあります。乳糖不耐性の人は乳製品を避けたり、ガスがたまりやすい人は豆やキャベツなど消化しにくいものを避けたりするなど、症状や体質を考慮して食生活を改善を行います。Upload By 発達障害のキホン参考:過敏性腸症候群(IBS)|MSDマニュアル家庭版参考:宮本信也,星加明徳,生野照子,平山清武,斉藤万比古「小児心身症についての調査(Ⅱ)-過敏性腸症候群と判断された症例のまとめ-」|国立保健医療科学院ホームページ発達障害と心因性の腹痛・過敏性腸症候群は関係あるの?自家中毒についてもASD(自閉スペクトラム症)の子どもは過敏性腸症候群などの消化器症状を併発することが多いと言われています。必ず併発するわけではありませんが、「もともとの身体過敏性」「不適応からくる身体化症状」「こだわりによる身体症状への固着」などの特性から身体症状が長引く可能性が高いことも原因だと考えられています。また、ストレスから腹痛が生じる疾患として自家中毒も考えられます。自家中毒とは現在では周期性嘔吐症などと呼ばれていて、1歳半から8歳くらいまでの子どもに、嘔吐や腹痛、頭痛などの症状が表れる疾患のことです。行事や習い事の発表会などでの不安や緊張によるストレスがきっかけで発症することもあると言われています。過過敏性腸症候群・自家中毒のどちらもストレスがきっかけとなり発症することがある疾患で、日常生活や集団活動に影響が出るため、医療機関を受診するとともに子どもの特性や困り事に合わせた発達支援や環境調整などの対策をしていくことが重要です。参考:藤井 智香子, 岡田 あゆみ, 重安 良恵, 塚原 宏一著「小児科で経験する過敏性腸症候群の特徴」心身医学61 巻 (2021) 1 号 p. 57-63参考:過敏性腸症候群(IBS)|MDSマニュアル家庭版発達障害のある子どもの過敏性腸症候群はストレスを軽減するために環境調整や発達支援などを行いましょう子どもの慢性的な腹痛として過敏性腸症候群があります。不安や緊張などストレスを感じると症状が悪化することもあり、不登校など学校生活に影響が出ることも考えられます。過敏性腸症候群の治療法として薬物療法や食生活の改善とともに、カウンセリングなどの精神療法が用いられることがあります。発達障害のある子どもはストレスを感じやすい場合が多く、そのことが過敏性腸症候群につながる可能性もあります。ストレスによる心身の不調は過敏性腸症候群以外にもあるため、医療機関の治療とともに、ストレスを軽減するために発達支援や環境調整などを行っていくと良いでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年11月06日3日、元不登校YouTuberで知られるゆたぼんが自身のYouTubeを更新した。【画像】Youtuberゆたぼん「これから毎日休まずに学校に行って、宿題もやる」突然の宣言にファン動揺「【超ご報告】赤ちゃんが産まれました」とタイトルで動画を投稿。自身の弟となる赤ちゃんが誕生したことを報告した。5人兄弟で唯一の男子だったゆたぼん。動画からは、初の弟の誕生に対する嬉しさが伝わる。この投稿には多くのいいねが寄せられている。
2024年11月03日完璧主義、こだわり、多動での登下校トラブルや不登校息子の支えになった存在についてのエピソードなど【2024年10月】「お母さんが悪い!」「もう一生学校行かない!」「多動で交通事故を起こしかねません」……。印象的なシーンも多い、特性のある子どもとの登下校中のトラブルエピソード。今月も読者の皆さんからさまざまな体験談が寄せられています。読者体験談は、読者の皆さんから寄せられた困った経験、こうしたら良かったといった経験をもとに書き下ろしている人気コラム。今回は2024年10月にお届けした読者体験談をご紹介いたします。「挨拶だけでいいから学校へ顔を出す」という約束を担任の先生していたASD(自閉スペクトラム症)の息子さん。不登校の息子さんに付き添って毎日母子登校をしていましたが、完璧主義な性格の息子さんは毎日登校中にイライラが止まらず……。その様子にとうとう我慢ができず、言ってしまった母の一言で大変な事態に。バス通学をしているASD(自閉スペクトラム症)、LD・SLD(限局性学習症)のある息子さん。マイルールやこだわりの強さがある息子さんはある日のバス通学で「こだわり」が発動し、「もう一生学校行かない!」と癇癪を起こしてしまいます。一体癇癪の原因はなんだったのでしょうか。幼少期は多動がひどく、医師からも服薬を勧められ「多動で交通事故を起こしかねない」と言われていたADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)の息子さん。問題なく登下校ができているのか不安になった母親が、周りに聞いてみるとなんと思ってもいない状況になっていたのです!しのっぺさんの息子さんは中学校のときにクラスメイトからのからかいが原因で一時期不登校気味になったことがありました。親友ともクラスが分かれて「俺、なんで生きているんだろう……」と思い詰める息子さん。しのっぺさんは息子さんの居場所を見つけるために奔走、そして親友との絆が息子さんを救うきっかけとなったのです。ご自身のエピソードを投稿してみませんか?『発達ナビ 読者体験談』は皆さんのご経験を基に制作されています。ご投稿いただいたエピソードは、連載ライターさんのイラスト、専門家の先生からのコメントをつけた上で掲載させていただきます。「あの時は悩んでいたけれど、今はこうなった……」など、発達障害のあるお子さんを育児している皆さんへ、ご自身の経験をお届けいただけないでしょうか。ご応募は以下の応募フォームから受け付けております。皆さんのご投稿を、お待ちしております。【現在の募集テーマ】・障害告知・パートナー(夫婦) 関係・両親(義両親)、親族関係・進学・受験関係・冠婚葬祭関連・反抗期、思春期・自傷・学習関係・不登校、行き渋り・ゲームとの関わり・不器用さについて・ママ友や、ほかの保護者の方とのエピソード・ご近所関係(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年11月03日不登校、学習の壁、転籍……リアルな体験をもとにしたセミフィクションストーリーが完結発達ナビの読者の声から生まれたセミフィクションストーリー「発達障害の子どもと私たち」全10話が完結しました。2人の主人公・小学3年生のはるきさん、小学4年生のみきさんはそれぞれの「壁」に直面、学校へ行くことができなくなってしまいました。それに対し、本人とその家族がどう立ち向かっていったのかがリアルに描かれています。各話の終わりに鳥取大学大学院教授で発達障害を専門とする井上雅彦先生からのアドバイスも掲載しています。プロローグ、そして二人のその後が描かれたエピローグとともに、「発達障害のある子どもと私たち」全10話を読み返してみませんか?「なんで僕は学校に行けないんだろう…」プロローグ~第1章はるき編完結までUpload By ユーザー体験談3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けているはるきさんは、現在小学3年生。通常学級に所属しています。2年生までは元気に学校へ通っていましたが、3年生の5月、運動会が終わった頃から「学校を休みたい」というように。発達障害について自分で学んでいる母親は、(ここは休ませるべき)と理解はあるのですが、その後はるきさんは身体症状もでるようになってしまって……。はるきさんの気持ち、そして保護者の決断をご覧ください。私だけ勉強についていけていない――壊れそうな娘の側で保護者は……第2章みき編Upload By ユーザー体験談みきさんは5歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。小学校3年生から勉強に難しさを感じるようになり、小学校4年生になると「クラスで私だけ勉強についていけていない」「学校へ行きたくない」と言うように。みきさんの担任の先生は頼りにならず……。みきさんの困りごとにどう対応していくべきなのか、保護者は悩んだ末、ある結論を出しました。ですが……。また、エピローグでははるきさん、みきさんのその後に触れられています。はるき、みきのその後を描いたエピローグ、そして注目の専門家コメントもご覧くださいUpload By ユーザー体験談それぞれ新しい道を進みだしたはるきとみき。そんな二人のその後に触れています。こちらのエピローグには、井上雅彦先生から中学、高校の進路の選び方について解説をいただいています。進路についてお悩みの方はぜひご覧ください。マンガ「発達障害の子どもと私たち」いかがでしたか?引き続き読者体験談をお楽しみに。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年11月01日