子どもの「考える力」を伸ばすには? 絵本『いごってなあに?』の著者に聞く、親子で始める囲碁の魅力
■ルールをわかりやすく解説! 子どもの“面白そう”を引き出す
本書には、囲碁の基本を子どもたちによりわかりやすく伝えられるよう、囲碁の道具のイラストやルールを解説した4コマ漫画が収録されています。
さまざまな碁盤の種類や黒白それぞれの碁石の数、碁盤のつくりなど、道具の基礎知識を身につけることができたり…
『いごってなあに?』より
囲碁の基本ルールを解説する四コマ漫画では、囲碁の基本的な考え方から碁石の置き方などのルールを猫ならではの目線を織り交ぜながら、楽しくわかりやすく解説してくれます。
『いごってなあに?』より
子どもの時から本書で囲碁に触れることで、「難しそう」という囲碁のイメージにとらわれず、「これなら僕も私もやってみたい!」と囲碁に対する
ポジティブな気持ちを引き出せるのも魅力の一つと言えるでしょう。
■親として完璧でなくていい! 囲碁を通して学んだ親子関係
先に囲碁にハマっていた息子さんの影響で、自身も囲碁に興味を持った荻並さん。
今回、親子で楽しむ囲碁の魅力を聞いてみたところ、そこには親子関係を見直す考え方のヒントがあったと言います。
そのきっかけとなったのが、囲碁をともに楽しむことで「親と子という縦のつながりだけではなく、
同じ競技を楽しむ横のつながりができたこと」でした。
子育て中、つい子どもに対して上から目線の接し方になってしまいがちななかで、囲碁を通して「これはどうすればいいのだろう?」と
子どもと同じ目線、同じ立場に立って一緒に考える機会が持てるようになったことが大きかったと言います。
そして囲碁という新しい体験を通して、萩並さんも「自分もまだまだ伸びしろがあるなぁ」と感じられ、
「これから学んでいけばいいんだ、親として完成品の完璧な人間ではなくてもいい」と、子育てに対しても気持ちの余裕が持てるようになったのだそう。
親子で囲碁を学ぶことは、ある意味子ども自身の成長だけでなく、親自身も不完全な自分を認めながらも、人としての成長を楽しめる貴重な機会になるのかもしれませんね!