知っておくべき「熱中症」の知識 応急処置は「体を冷やして水分補給」が鉄則!
■軽度の熱中症、正しい応急処置の方法は?
先ほどご紹介した軽症の熱中症の可能性があるときは、応急処置をしましょう。正しい応急処置のポイントは次の3つです。
1、涼しい場所に移動し、あおむけに寝かせる
2、身体を冷やす
3、水分を補給する
涼しいところで着ている服をゆるませ、上を向いて寝かせ、濡れタオルや保冷剤(タオルで包んだもの)などを「首」「脇の下」「太ももの付け根」など、太い血管のあるところにあてて冷やします。
そのうえで水分補給を促しましょう。脱水の治療としてはORSとも呼ばれる「経口補水液」がおすすめです。乳児の場合は30~50ml/kg、幼児の場合は300~600ml/日を目安に補給しましょう。乳幼児で授乳中の場合は母乳やミルクでもOKです。
小児や大人の場合はORSもおすすめですが、なければ市販のスポーツドリンクや2倍に薄めたリンゴジュースなどでもいいでしょう。
学童から大人までは500~1000ml/日が目安になります。
ただ経口補水液は熱中症の症状が出た場合の水分補給に適しているもので、予防目的で連日飲む必要はありません。市販のスポーツドリンクも糖分が多いので飲み過ぎは禁物! 麦茶などと組み合わせて水分補給するようにしましょう!
■熱中症を予防するには?
熱中症を予防するためには、大人がこまめに声をかけることです。
小さな子どもは遊びに夢中になると、水分補給をつい忘れてしまいます。自分で不調の症状を訴えることも難しいので、
親が熱中症のサインを見逃さないようにすることが大切です。「ちょっと休憩しよう」「飲み物を飲んでね」など、こまめに声がけしていきましょう!
また
子どもの熱中症は体調コントロールが何よりの予防になります。そこで、この機会に普段の生活を見直してみるのもいいですね。
まずは毎日しっかり眠るようにします。熱中症にならないためには午後にお昼寝休憩をとるのもおすすめです。時間がとれる場合はママも一緒にお昼寝しましょう。
気温が高い日が続くと食欲が落ちるのは大人も同じですが、夏を元気に過ごすには栄養バランスの整った食事も欠かせません。
無理のない範囲で食事をとり、適度に外遊びをさせることで体を暑さに慣れさせるのも熱中症予防には効果があります。
■熱中症予防におすすめの子育てグッズ
ここからは熱中症予防に役立つアイテムを3つ紹介していきます。
・抱っこ紐の中は暑い…!
丹平製薬 カンガルーの保冷・保温やわらかシート 抱っこひも用 マリンカラー (首が座る生後2~3ヶ月頃から対象)
抱っこひもに取り付ける保冷ジェル袋は、特殊な袋なので冷やしても固くなりません! 温度調節シート入りの専用カバーで覆うことで、表面を適度な温度に保ちます。夏は28度前後の状態に5時間保つ力があるので、赤ちゃんも汗ムレなく快適に過ごせますね。
・ベビーカーは地面に近いので暑くなる…!
ドリテック(dretec) 温湿度計 ブライン 防滴 熱中症/インフルエンザ警告レベル表示 時計機能 バックライト ポータブル O-291BKDI ブラック
本体裏側の警告モードボタンを押すと、熱中症やインフルエンザの警告レベルをバックライトが点滅し、知らせてくれる温湿度計。十分な長さのあるバンドタイプなのでベビーカーにも簡単に取り付けができます。
・ベビーカーのフードにも装着可能な扇風機
えりかけ扇風機 BodyFan(服の中へ送風)背汗・脇汗乾燥/ベビーカー対応 USB充電池式 ハンズフリー ハンディファン 携帯扇風機 (4インチファン, 黒)
風量は3段階で調節可能です。
熱中症は子どもだけじゃなく、大人もかかります。子どものケアも大事ですが、親も水分補給を忘れないようにしましょう!
(出典:佐久医師会 教えて!ドクタープロジェクト)